JPS6325556A - カルシウム分析用一体型多層分析要素および分析方法 - Google Patents

カルシウム分析用一体型多層分析要素および分析方法

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JPS6325556A
JPS6325556A JP16809186A JP16809186A JPS6325556A JP S6325556 A JPS6325556 A JP S6325556A JP 16809186 A JP16809186 A JP 16809186A JP 16809186 A JP16809186 A JP 16809186A JP S6325556 A JPS6325556 A JP S6325556A
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光利 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水性液体試料中のカルシウム分析用一体型多層
分析要素に関し、さらに詳しくは生物体液、例えば血液
(全血、面漿、血清)、髄液、リン・母液、唾液、尿等
の水性液体試料中の全カルシウム定量分析用の乾式操作
可能で臨床診断に特に有用な一体型多層分析要素に関す
るものである。
〔従来の技術〕
カルシウムの分析法のひとつに指示薬を用すた比色定量
法があり、臨床分析などで広く利用されている。指示薬
には一般にカルシウムとの結合が安定するアルカリ性、
特にpH10以上に呈色最適pHを有する0−クレゾー
ルフタレインコンプレクソン(a−CPC)などが使用
されてbる。
ところで、臨床診断分野における検体、例えば血液にお
5てはカルシウムにはイオン型とアルブミン等の蛋白質
及び燐酸などの酸に結合した結合型の2稲の存在形態が
あることが知られている。
そこで、この検体をまず酸処理してすべてのカルシウム
をイオン化(Ca++′) してから呈色反応させると
いう2段階の操作(Ctln、 Chifn、 Vol
、 29 。
p1497 (1983))が広く行なわれてい次。こ
の方法は、例えば「実践臨床化学(増補版)」(北村元
仕、仁科甫啓著、医歯薬出版(東発行、1982年)の
148〜150頁に例が記載されている。その概要を述
べると、o −CPCを一旦少量のIN KOHに溶解
してからこれに氷酢酸を加えて調製し次酸性の第1液と
、酢駿カリウムー塩酸−ジエチルアミンを含むアルカリ
性の第2液を用すてbる。検体′VCまず第1液を加え
て反応させ、次に第2液を加えて発色させる。!た、最
近では1段階操作方式のものも市販されている( rA
gent Crlcium(0INABBAT社、米国
))。呈色反応の際にクエン酸ま次はクエン酸塩又はこ
れ等の混合物を共存させることにより発光(吸光度)と
濃度の間に直線関係が得られることも報告されてhる(
特開昭57−154058号公報)。しかし、これはp
H10〜11というアルカリ条件下で0.OIM〜0.
05 M/lのクエン酸を用いるもので呈色反応、ある
いは検体を酸性にするものではない。
一方、カルシウム分析用一体型多層分析要素も既に知ら
れておシ、例えば特開昭54−29700号公報にはク
ロロホスホナシ■、アルセナゾ■などの指示薬を用tn
7tものが開示されて偽る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
pH5以下通常−1〜2程度で酸処理を行なわせる層と
p)(8以上通常P)′I9.o〜10.5で呈色反応
を行なわせる層を全体でもさほど厚くなA一体型多層分
析要素に共存させることは容易でなかった。
上記のクロロホスホナシ■、アルセナゾ■の呈色反応は
pH5,5付近で行なわせているところからこのような
層を酸処理層とともに一体型多層分析要素に組込むこと
はできる。しかしながら、この分析要素にお込てはパッ
クグラウンドの吸光度が2以上とかなシ高く、しかもか
なシ長波長側(68Onrfi付近)で測定するなめ製
造及び測定の双方に負担がかかシ、測定精度が低下しや
すいという問題があった。
本発明の目的は点着さn九試料を多層分析要素内でまず
酸処理し、続−て呈色反応させることによ多試料を前処
理なしにその全カルシウム濃度を容易に定量できる一体
型多層分析要素を提供することにある。
本発明の他の目的は試料の全カルシウム濃度を高精度で
定量できる一体型多層分析要素を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は上記の性能を有する製造容易
な一体型多層分析要素を提供することにある。
本発明のま之さらに別の目的はかかる一体型多層分析要
素を用いて水性液体試料の全カルシウム濃度を簡便かつ
迅速に測定する方法を提供することにある。
〔問題点を解決する念めの手段〕
本発明はこれらの目的を達成するべくなされたものであ
夛、光透過性水不透過性支持体の上に、カルシウムイオ
ンと結合して光学的に検出可能な変化をしうる指示薬を
少なくとも1種含有する試薬層および多孔性展開層をこ
の順に有し、該多孔性展開層には点着された試料に含ま
れて−るカルシウム化合物からカルシウムイオンを遊離
させるに足りる酸を有機溶剤により含有せしめ、かつ該
多孔性展開層と前記支持体の間の少なくとも−層には多
孔性展開層を通過した試料のpi(を前記の光学的に検
出可能な変化を生じる反応の最適pH域に訓整しうる用
緩衝剤を含有せしめてなるカルシウム分析用一体型多層
分析要素と、これを用いたカルシウム分析方法によって
前記目的を達成し念ものである。
本発明の多層分析要素の光透過性水不透過性支持体とし
ては従来公知の多層分析要素に用すられている光透過性
(透明な)水不透過性支持体を用することかできる。そ
の具体例として、ノリエチレンテレフタレート、ビスフ
ェノールAのポリカルボネート、ポリスチレン、セルロ
ースエステル(例、セルロースジアセテート、セルロー
ストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト等)等のポリマーからなる厚さ約50μmから約1咽
、好ましくは約80μmから約300μmの範囲の透明
な、すなわち波長的200 nmから約900nmの範
囲内の少なくとも一部の波長範囲の電磁輻射線を透過さ
せる平滑な表面を有するフィルム状(シート状)または
平板状の支持体を用することができる。支持体中には必
要に応じて二酸化チタン微粒子、硫酸バリウム微粒子、
カーボンブラック等を分散含有させて光学的性能を調節
することができる。支持体の表面には必要に応じて公知
の下塗層i念は接着層を設けて支持体の上に設けら汎る
吸水層または試薬層等と支持体との接着を強固にするこ
とができる。
試薬層はカルシウムイオンと反応して検出可能な色(好
ましくは可視光領域の色)変化を生じさせる少なくとも
1種の指示薬を含む試薬組成物がポリマーバインダーと
しての親水性ポリマー中に実質的に一様に分散されてい
る吸水性で水浸透性の層である。
試薬層に用かられる親水性ポリマーは水吸収時の膨潤率
が30℃で約150%から約2000%、好ましくは約
250チから約1500%の範囲のものである。親水性
ポリマーの具体例として特開昭59−171864、特
開昭60−115859等に記載の酸処理ゼラチン、脱
イオンゼラチン等のゼラチン、フタル化ゼラチン、ヒド
ロキシアクリレートグラ7トゼラチン等のゼラチン誘導
体、特開昭59−171864、特開昭60−1158
59等に記載のアガロース、プルラン、プルラン誘導体
、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、特願昭60−171134に記載のメ
タリルアルコール二元又は三元コポリマー等がある。こ
れらの親水性ポリマーは単独で、あるいは2種以上を組
合せて用することができる。試薬層には一般的にはゼラ
チンま7?:はゼラチン誘導体、ポリアクリルアミド、
ぼりビニルアルコール等ヲ用Aるのが好ましく、これら
のうちではゼラチン(脱イオンゼラチン)が最も好まし
い。試薬層の乾燥時の厚さは約5μmから約50μm、
好ましくは約7μmから約30μmの範囲、被覆量では
約597m2から約50g/m”、好ましくは約7 F
 /m”から約301/m”の範囲である。
試薬層に含有される試薬組成物中の指示薬としては、カ
ルシウムと結合して色変化する指示薬のうちで、カルシ
ウムとの結合が最も安定する環境P)((以下、最適…
と込う。)値10以上の指示薬が周込られる。カルシウ
ムとの結合の最適…値10以上の指示薬の具体例として
、O−クレゾールフタレインコンプレクソン(3,3’
−ビス〔〔ジ(カルボキシメチル)アミン〕メチル〕−
〇−クレゾールフタレイン[2411−89−4’) 
、最適−値約10.5:以下〔〕内の数字ばCheml
cal AbstractsRegistry Num
berを表す)、エリオフロームブラックT(1−(1
−ヒドロキシ−2−ナフチルアゾ)−6−ニトロ−2−
ヒドロキシナフタレン−4−スルホン酸モノナトリウム
塩[:1787−61−7]、最適阻値約10.0)、
メチルチモールブルーコンプレクソン(3,3’−ビス
〔〔ジ(カルぎキシメチル)アミノ〕メチル〕チモール
スルホンフタレインテトラナトリウム塩[1945−7
7−3:] 、最適−値約11.0〜12.0)、チモ
ールフタレインコンブレクンン(3,3’−ビス〔〔ジ
(カルボキシメチル)アミノ〕メチル〕チモールフタレ
イン[:1913−93−5〕、最適−値約10.0〜
11.5)アルセナゾ■(2,7−ビス((2−アルソ
ノフェニル)アゾ〕−1,8−ジヒドロキシナフタレン
−3,6−ジスルホン酸(tsss−oo−4) ) 
、クロロホスホナシIII (2,7−ビス〔(4−ク
ロロ−2−ホスホノフヱニル)アゾ) −1,8−ジヒ
ドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸[1914
−99−4] )等「ドータイト試薬総合カタログ第1
2版」(熊本市((社)同位化学研究所、1980年発
行)等に記載の指示薬がある。
これらの指示薬のうちでは0−クレゾールフタレインが
最も正確なカルシウムイオンの定量分析が可能な点で好
ましい。また、必要に応じて試薬組成物を2層以上の別
個の層に分けて(例えば試薬層と吸水層)含有させるこ
ともできる。
本発明の多層分析要素にはカルシウムイオンと指示薬が
結合して光学的に検出可能な変化をする環境…値(以下
単に環境−値ということがある。)を約8.0から約1
2.0、好ましくけ約9.0から約11.5の範囲の所
望の値に緩衝できる公知の緩衝剤から適宜選択して含有
させる。
用いうる緩衝剤としては、日本化学会編「化学便覧、基
礎編」(東京、丸善(犬、1966年発行)1312−
1320頁、R,M、C,Dawson at ai 
llAr Data for Bfoehemical
 Re@earch J第2版(0xford at 
the C1arendon Press+ 1969
年発行)476−508頁、「Biochemistr
y J 5 、467頁以降(1966年)、r An
alytical Biochemistry J10
4.300−310頁(1980年)等に記載の一緩衝
剤系がある。
pH8,0から12.0の範囲の甫緩衝剤の具体例とし
てトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Trlg
 )を含む緩衝剤:燐酸塩を含む緩衝剤;硼酸塩を含む
緩衝剤:炭酸塩を含む緩衝剤;グリシンを含む緩衝剤;
 N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(B
iclne ) : 3− (シクロヘキシルアミ/)
 −1−7’ロパンスルホン酸(CAPS )N1塩ま
たはに塩;N−2−ヒドロキシエチルピペラシンーN’
−2−ヒドロキシプロパン−3−スルホン酸(HEPP
S ) Na塩ま念はに塩等;N−2−ヒドロキシエチ
ルピペラジン−N’−3−スルホン酸(EPPS ) 
Naai7huK塩等:N−C)リス(ヒドロキシメチ
ル)メチルツー3−フミノプロパンスルホン酸(TAP
S ) Na塩またはに塩等:N−2−ヒドロキシエチ
ルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPE
S ) Na塩まtはに塩等;およびこれらのいずnか
と必要により組合せらnる酸、アルカリまたは塩がある
。好ましb緩衝剤の具体例として、Trig−硼酸ナト
リウム: Blcine : HIPPS:HEPPS
ナトリウム塩: gPPs : EPPSナトリウム塩
;CAPS 、 CAPSナトリウム塩: TAPS 
: TAPSナトリウム塩等がある。試薬層又は後述す
る吸水層、中間層の親水性バインダーポリマーとしてゼ
ラチン又はゼラチン誘導体を用いる場合VcVi、ビニ
ルスルホン構造含有架橋剤でこれらの層の適当な架橋硬
化ができ、塗布によりこnらの層が安定に設けられ、高
精度の定量分析が実施可能という観点から硼酸又は硼酸
ナトリウム含有−緩衝剤またはCAPS 、 CAPS
ナトリウムが好ましい。−緩衝剤は支持体と後述する多
孔性展開層の間の少なくとも一層に含有させればよく、
試薬層、吸水層等に含有させることもできる。但し、試
薬層以外の層に展開させる場合には試薬層よりも多孔性
展開層側の層に含有させることが望ましい。
−緩衝剤の添加量は試料に同伴して多孔性展開層から拡
散浸透してくる酸を中和して環境−値を前述の範囲に保
持しつる量があればよ−。
試薬層には公知の媒染剤、ポリマー媒染剤等を含有させ
ることができる。試薬層および/ま念は吸水層は実質的
に透明であることが好ましいが、必要に応じて層中に二
酸化チタン微粒子、硫酸バリウム微粒子、カーボンブラ
ック等を少量分散含有させて光学的性能を調節すること
ができる。
多孔性展開層としては特開昭55−164356、特開
昭57−66359等に記載の織物展開層(例、ブロー
ド、ボブリン等の平織等)、特開昭60−222769
等に記載の編物展開層(例、トリコット編、ダブルトリ
コット編、ミラニーズ編等)、特開昭57−14825
0に記載の有機2リマ一繊維パルプ含有抄造紙からなる
展開層、特公昭53−21677、米国特許39921
58等に記載のメンブランフィルタ(プラッシュポリマ
ー層)、ポリマーミクロビーズ、がラスミクロビーズ、
珪藻土が親水性ポリマーバインダーに保持さnてなる連
続微空隙含有多孔性層等の非繊維等方的多孔性展開層、
特開昭55−90859に記載のポリマーミクロビーズ
が水で膨潤しなりポリマー接着剤で点接触状に接着され
てなる連続微空隙含有多孔性層(三次元格子状粒状構造
物層)からなる非繊維等方的多孔性展開層等を用いるこ
とができる。
多孔性展開ノーに用−られる織物生地、編物生地又は抄
造紙は特開昭57−66359に記載のグロー放電処理
ま念はコロナ放電処理に代表される物理的活性化処理を
布生地の少なくとも片面に施すか、または特開昭55−
164356.特開昭57−66359等に記載の水洗
脱脂処理、親水性ポリマー含浸等親水化処理、ま念はこ
れらの処理工程を適宜に組み合せて逐次実施することに
より布生地を親水化し、下側(支持体に近い側)の層と
の接着力を増大させることができる。
本発明の一体型多層分析要素はこの多孔性展開層に酸を
有機溶剤により含有せしめるところに特徴がある。この
酸は一体型多層分析要素に点着供給され九試料【含まれ
ているカルシウム化合物からカルシウムイオンを遊離さ
せるに足pる強度を有する酸である。このカルシウム化
合物は蛋白と結合しているもののほか燐酸カルシウムな
ども含まれる。従来、カルシウムの測定誤差において燐
酸カルシウムは問題とされていなかったが、本発明者ら
は一体型多層分析要素におりては燐酸濃度の増加に伴な
ってカルシウムの分析値が実際の濃度よりも低くなるこ
とを見出した。しかるに、本発明の一体型多層分析要素
にお込ては燐酸濃度が正常人の中心値(2〜4■/dl
)からげずnでいる試料のものについても正確な分析値
を得ることができる。酸を有機溶剤によって含有せしめ
るとは、具体的には、酸を有機溶剤だ溶解したのち塗布
ま之は噴霧により含ませるかま九は酸を微粒子状態で有
機溶剤に分散し念のち含ませることにより行なわれる。
両者の混合物を利用することも含まれる。酸は点着さn
九試料を声5以下にしうることか必要である。蛋白結合
カルシウムを分解するためにHpH4以下にすることが
好ましく、燐酸カルシウムを分解する場合にはPI″1
1〜2程度にすることが好ましA0多孔性展開層自身及
びそこに含有せしめる界面活性剤等の試薬等には緩衝作
用がなく、ti、点着する試料も一般にさほど緩衝力は
なくしかも微量であるので、少量の酸で試料を目的の−
にすることができる。有機溶媒は例えば脂肪族フルコー
ル(例:メタノール:エタノール;プロパツール;ブタ
ノール;イソプロピルアルコール)、ジアルキルケトン
(例:アセトン;メチルエチルケトン)、ジアルキルエ
ーテル(例ニジメチルエーテル)、脂肪族環状エーテル
(例:テトラヒド口フラン;ジオキサン)などの極性溶
媒、その他アセトニトリル、ベンゼン、ヘキサンなどで
ある。これらのなかでは脂肪族アルコールが好ましく、
特に人体への毒性が小さいエタノール、プロパツール、
ブタノール及びイソプロピルアルコールが好ましい。前
記の酸を有機溶媒て溶解又は分散して多孔性展開層に含
有せしめることによって一体型多層分析要素を製造する
際に当該酸の溶液の試薬層、PH緩衝剤を他の層に含有
せしめた場合には当該他の層及び試薬層への浸透を阻止
し、あるいは−緩衝剤の展開層への移動を阻止して目的
とする機能を有する一体型多層分析要素の製造に成功し
次ものである。この酸はいずれかの有機溶媒に可溶性又
は分散可能なものであればよいことFi込うまでもなり
0酸の例としては、モノカル&ン酸(例:酢り、ジカル
ボンIll (例:マロン酸;グルタル酸;アジピン酸
;ピメリン酸)などの脂肪酸、ハロダン置換脂肪酸(例
:モノクロロ酢酸;トリクロロ酢酸)、芳香族カル?ン
酸(例:フタル酸)、脂肪族ヒドロキシカルボン酸(例
:乳酸:りんご酸;〈えん酸)、芳香族ヒドロキシカル
ボン酸(例:サリチル酸)、スルホン酸(例:スルホサ
リチル酸: 1,5−ナフタレンジスルホン酸)などを
挙げることができる。
また、展開層には必要に応じ4級アミンポリマー等を含
有させて酸処理によりカルシウムかう遊離し次無機燐(
燐酸イオン)等をトラップさせることもできる。
本発明の多層分析要素にはこれら以外にも層を設けるこ
とができる。支持体と試薬層の間には吸水層を設けるこ
とができる。吸水層は水を吸収して膨潤する親水性ポリ
マーを主成分とする層であって、吸水層の界面に到達寸
たは浸透した水性液体試料の水を吸収できる層であり、
全血試料を用いる場合には水性液体成分である血漿の試
薬層への浸透を促進する作用含有する。吸水層に用いら
れる親水性ポリマーは前述の試薬層に用いるもののなか
から選択すればよい。一般的にはゼラチンまたはゼラチ
ン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール
を用いるのが好ましく、これらのうちではゼラチン(脱
イオンゼラチン)が最も好ましい。
吸水層の乾燥時の厚さは約3μmから約100μm、好
ましくは約5μmから約30μmの範囲、被覆量では約
3g/rn2から約100 g/m2、好ましくは約5
117m2から約3097m”の範囲である。吸水層に
は後述する一緩衝剤、公知の塩基性ポリマー等を含有さ
せて使用時(分析操作実施時)のpie調節することが
できる。さらに吸水層には公知の媒染剤、ポリマー媒染
剤等を含有させることができる。
本発明の多層分析要素には、また展開層と試薬層の間に
少なくとも蛋白質を透過させない親水性非孔質中間層が
設けることができる。親水性非孔質中間層は吸水層に用
いられるのと同様な親水性ポリマーバインダー又は架橋
された親水性ポリマーバインダーからなり、高分子量の
蛋白質、殊にアルブミンやグロブリンを通過させない厚
さを有する層である。親水性非孔質中間層(以下、中間
層ということがある)には一般的にはゼラチンまたはゼ
ラチン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコ
ール等を用いるのが好ましく、これらのうちではゼラチ
ン(脱イオンゼラチン)が最も好ましい。中間層の乾燥
時の厚さは約3μmから約20μm、好ましくは約5μ
mから約15μmの範囲である。中間層には前述の一緩
衝剤、公知の塩基性ポリマー等を含有させて分析操作時
のpHを調節することができる。中間層中には二酸化チ
タン微粒子、硫酸バリウム微粒子等を非孔質を損なわな
い範囲で分散含有させて光遮蔽層の機能もあわせ持たせ
ることができる。
試薬層又は中間層の上には展開層を強固に接着一体化す
る目的でゼラチンに代表される吸水層に用いられるのと
同様な親水性ポリマーからなる公知の接着層金膜けるこ
とができる。接着層の乾燥時の厚さは約0.5μmから
約5μmの範囲である。
試薬層、吸水層、中間層、接N層、展開層等には界面活
性剤全含有させることができる。その例としてノニオン
性界面活性剤がある。ノニオン性界面活性剤の具体例と
して、p−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール
、p−ノニルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノラウレート、p−ノニルフェノキシポリ
グリシドール、オクチルグルコシド等がある。ノニオン
性界面活性剤を展開層に含有させることにより水性液体
試料の展開作用(メータリング作用)がより良好になる
。ノニオン性界面活性剤を試薬層または吸水層に含有さ
せることにより分析操作時に水性液体試材中の水が試薬
層または吸水層に実質的に一様に吸収されやすくなり、
また展開層との液体接触が迅速にかつ実質的【−様にな
る。
本発明の多層分析要素は、まず前述の諸特許明細書に記
載の公知のいずれかの方法により調製し、その後展開層
の上から極性又は非極性有機溶媒可溶性又は分散しうる
酸を含有する溶液を均一に塗布あるいは噴霧すればよい
本発明の多層分析要素は一辺約15穎から約30箇の正
方形またはほぼ同サイズの円形等の小片に裁断し、特公
昭57−28331、実開昭56−142454、特開
昭57−63452、実開昭58−32350 、特表
昭58−501144等に記載のスライド枠に収めて化
学分析スライドとして用いることが、製造、包装、輸送
、保存、測定操作等諸種の観点で好ましい。使用目的に
よっては、長いテープ状でカセットまたはマガジンに収
めて用いること、または小片を開口のあるカードに貼付
または収めて用いることなどもできる。
本発明の多層分析要素を用いた液体試料中の被検成分の
分析は前述の諸特許明細書等に記載の操作【より実施で
きる。すなわち約5μtから約30μt、好ましくは8
μtから15μtの範囲の全血、血漿、血清等の水性液
体試料筒全前処理することなく展開層に点着し、1分か
ら10分の範囲で、約20℃から約40℃の範囲の実質
的に一定の温度で、好ましくは37℃近傍の実質的に一
定の温度でインクベージランし、光透過性支持体側から
可視光(又は近紫外線)を用いて試薬層又は吸水層の光
学濃度を反射測光し、予め作成した検量線を用いて比色
測定法の原理により液体試料中の被検成分(全カルシウ
ム)含有量を求めることができる。点着する水性液体試
料の量、インクページラン時間と温度は一定にすること
により被検成分の定量分析を高精度で実施できる。この
測定操作は特開昭56−77746、特開昭58−21
566、特開昭58−161867等に記載の化学分析
装置により極めて容易な操作で高精度の測定をすること
ができる。
〔作 用〕
多孔性展開層に点着された試料中の蛋白等を結合してい
る結合型カルシウムあるいは燐酸カルシウム化合物等全
該展開層に含まれている酸の作用により分解してカルシ
ウムイオン音生ぜしめる。
水性試料中のイオン型カルシウムはその4−1の状態で
展開層を通過すると考えられる。カルシウムイオンとし
て試料中核展開層を通過し試薬層等だ含まれている一緩
衝剤に接触して、試料に同伴してきた酸を中和しかつ光
学的に検出可能な変化を生じる反応の最適…域に調整さ
れる。そこで、全カルシウムイオンが指示薬と結合して
光学的に検出可能な変化音生じ、該変化を光学的に検出
することによって目的のカルシウム含有量を定量するこ
とができる。
〔実施例〕
実施例1 厚さ180μmの無色透明ポリエチレンテレフタレー)
 (PET)フィルム(支持体)の上に下記組成の塗布
層を、乾燥して設けた。
(第1層)指示薬層 脱イオンゼラチン      16・89/m”ノニル
フェノキシポリエトキシエタノール   1.I11/
i(オキシエチレン単位 平均10含有)CAP8  
               2.897m”0−ク
レゾールフタレインコンブレフノン  0.15fi/
m2δ−ヒドロキシキノリン−5−スルホンf9   
0.5697m2(水溶液をNaOHで…=10.6と
した)(第2層)接着層 脱イオンゼラチ7       1.4601/m”ノ
ニルフェノキシポリエトキシエタノール  0.100
(オキシエチレン単位平均10含有) 二酸化チタン         0.850(水浴液1
NaOHで一= 10.6とし念)ついで第2層表面に
水音−様に供給して湿潤させ、その上にトリコット編の
編物展開布を王者ラミネートして展開層を設は友。つい
で展開層上から下記組成の塗布液を塗布した。
(第3層)展開制御層 ポリビニルピロリドン(平均分子ji36万) 4.1
  g/m”ノニルフェノキシポリエトキシエタノール
   8.6  g/m”(オキシエチレン単位平均1
0含有) トリクロロ酢酸         0.917m”これ
等をエタノールに浴解し、塗布液とした。
(比較例1) 実施例1と同様に作成した。ただし次の点が異なる。
(第3層)展開制御層 ポリビニルピロリドン(平均分子量36万)  4.I
  FJ/m”ノニルフェノキシポリエトキシエタノー
ル   8.6E/m2(オキシエチレン単位平均40
含有) エタノールと溶解し塗布液とした。
次に下記の検体を作成し、実施例1ならびに比較例1を
比較した。
1g・・・カルシウム10Tn9/dtの水浴液(ただ
しCa CL2を加えた。) 拌し、沈澱が凝集するのを妨げながら便用した)第1表 第1表にその結果を示した。リンの存在の有無による測
定値の貞の誤差が、実施例1では1/6以下蹟なってい
る。
実施例2 実施例1と同様に作成した。比だし次の点が異なる。
(第3層)展開制御層 ポリビニルピロリドン(平均分子量36万)   4.
I  17m2ノニルフエノ中シポリエトキシエタノー
ル  8.6 17m”(オキシエチレン単位平均40
含り クエン酸           0.697m2これ等
をエタノールに浴解し塗布液とした。
実施例2を比較例1と比較し、第1表と同様の結果を得
た。
〔発明の効果〕
本発明の一体型多層分析要素においては、点着する試料
を予め酸処理する必要がなく全カルシウムを容易に測定
できる。ま友、測定誤差が小さく、分析結果に対する信
頼度が高い。
特許出願人  富士写真フィルム株式会社代 理 人 
 弁理士 1)中 政 浩ほか1名

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光透過性水不透過性支持体の上に、カルシウムイ
    オンと結合して光学的に検出可能な変化をしうる指示薬
    を少なくとも1種含有する試薬層および多孔性展開層を
    この順に有し、該多孔性展開層には点着された試料に含
    まれているカルシウム化合物からカルシウムイオンを遊
    離させるに足りる酸を有機溶剤により含有せしめ、かつ
    該多孔性展開層と前記支持体の間の少なくとも一層には
    多孔性展開層を通過した試料のpHを前記の光学的に検
    出可能な変化を生じる反応の最適pH域に調整しうるp
    H緩衝剤を含有せしめることを特徴とするカルシウム分
    析用一体型多層分析要素
  2. (2)光透過性水不透過性支持体の上に、カルシウムイ
    オンと結合して光学的に検出可能な変化をしうる指示薬
    を少なくとも1種含有する試薬層および多孔性展開層を
    この順に有し、該多孔性展開層には点着された試料に含
    まれているカルシウム化合物からカルシウムイオンを遊
    離させるに足りる酸を有機溶剤により含有せしめ、かつ
    該多孔性展開層と前記支持体の間の少なくとも一層には
    多孔性展開層を通過した試料のpHを前記の光学的に検
    出可能な変化を生じる反応の最適pH域に調整しうるp
    H緩衝剤を含有せしめたカルシウム分析用一体型多層分
    析要素を用い、該多層分析要素の前記展開層に水性液体
    試料を点着し、前記展開層に含まれている酸の存在下で
    該液体試料中のカルシウム化合物からカルシウムイオン
    を遊離せしめ、該カルシウムイオンを含む前記液体試料
    を前記試薬層に供給して前記指示薬と相互作用させて光
    学的に検出可能な変化を生じさせ、該変化を光学的に検
    出することを特徴とするカルシウムの分析方法
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EP87110240A EP0254202B1 (en) 1986-07-15 1987-07-15 Method of preparing integral multilayer analytical element
DE8787110240T DE3773073D1 (de) 1986-07-15 1987-07-15 Methode zur herstellung einer aus mehreren schichten bestehenden analyseneinheit.
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135346A (ja) * 1984-05-25 1986-02-19 ノバ・バイオメデイカル・コ−ポレ−シヨン 錯化カルシウム解放試薬
JPS61151460A (ja) * 1984-12-25 1986-07-10 Fuji Photo Film Co Ltd カルシウムまたはマグネシウム分析用一体型多層分析要素

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