JPS63253904A - 光フアイバケ−ブル布設用管路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は光ファイバケーブル布設用管路の改良に係り
、更に詳しくは布設した長い管路の中に気体媒体等の流
体の流れを形成しその流体の流れにより光ファイバケー
ブルを円滑に押通させるように改良した光ファイバケー
ブル布設用管路に関する。

〈発明の技術的背景〉 近年、光ファイバを利用した光通信技術の発達に伴ない
、利用形態も多様化してきた結果、光フアイバ回線の布
設をより以上に合理化しようとする考えが台頭してきた
。

例えばその一つとして、いま現在必要はないが、将来必
要となるであろうと予想される区間にあらかじめ細いパ
イプ状ダクトや細い円筒状パイプを集合したケーブル用
パイプを布設しておいて、後日、ケーブル回線が必要に
なった時点で、そのケーブル用パイプ内に光ファイバケ
ーブルを挿通させるという考え方である。この考え方の
長所は、さし当って使わない光フアイバ回線の先行布設
を避け、初期投資を抑え、必要時点において初めて光フ
アイバ回線を布設すればよいからである。

この考え方は、用地の確保、工事費、スペース等の見地
から、特にビルディング内の光ケーブル布設やガス管、
上・下水道など既設の配線や配線網を利用して光通信組
を構築しようとするときの工法に有効である。

一方、管路内に光ファイバケーブルを挿通させる方法と
して特開昭５９−１０４６０７号公報明細書に提案され
た「光ファイバケーブルの布設方法および装置」がある
。

特開昭５９−１０４６０７号公報明細書において示され
た方法は、管路内に挿通させようとする光ファイバケー
ブルの進行路方向に光ファイバケーブルの進行速度より
も大きい速度で流れる気体媒体などの流体の流れを生じ
させて、その圧力で光ファイバケーブルを押通させるも
のである。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上述した特開昭５９−１０４６０７号公報明
細書で提案された方法は、 ■　流体の流れを利用するものであるから、布設できる
距離は管路内に押通させる光ファイバケーブルの重量お
よび表面形状に依存し、かつその時の管路内を流れる流
体の圧力および管路の内径によって決まってしまう。

Ｏまた、布設距離を延ばすためには光ファイバケーブル
に対する管路の接触抵抗を小さくする必要があり、管路
に曲がった部分や撚りのない直線状態に近いものが望ま
しい。

一本の管路であれば、この状態を実現させることは容易
であるが、複数本の管路で形成された集合体のものでは
撚りのない状態で曲げると管路に歪が残留したり、管路
が偏平になってしまうなどの悪影響が生じる。

θ　また、撚りのない状態で歪の残留を低減しようとし
て管路物を製造する時、あるいは管路の布設時に、胴径
の大きなドラムに巻き付けたりする方策を行うことも考
えられるが、作業性の点で必ずしも効率のよい方法では
ない。

この発明は光ファイバケーブル布設用管路における以上
の不具合を除去するためになされたものであって、光フ
ァイバケーブルに対して内周壁面の接触抵抗が小さく、
かつ曲がり、撚りなどにより管路に残留歪が生じたり、
偏平化したりすることがなく、容易に光ファイバケーブ
ルを押通させることができる光ファイバケーブル布設用
管路を提供しようとするものである。

く問題点を解決するための手段〉 以上の目的を達成するため、この発明の一つは、管路の
内周壁面を滑らかに形成するとともに、管路の外周壁面
に管路の円周方向に沿って凹状溝を形成したことを特徴
とするものである。

このように形成された管路を使用すると、管路内に挿通
させる光ファイバケーブルは、管路内にケーブルを進行
させる方向に光ファイバケーブルの進行速度よりも大き
な速度で、気体媒体などの流体を流すと、管路内周壁面
　・の接触抵抗が小さいから、極めて滑らかに光ファイ
バケーブルを押通させることができる。

また、管路に曲げや撚りが加わっても、管路の外周壁面
に管路の円周方向に沿って形成した凹状溝により、残留
歪の影響を大幅に低下させることができる。

また、上述した目的を達成するためのこの発明の光ファ
イバケーブル布設用管路のもう一つは、管路の内周壁面
を滑らかに形成するとともに、管路の外周壁面に管路の
円周方向に沿って凹状溝を形成した管状を複数本、各管
状物を直接又は緩衝物および／若しくは拡張力体を介し
て側面が互いに接触するように束ねた集合体を外被中に
挿入させたことを特徴とするものである。

この構成の光ファイバケーブル布設用管路を使用すると
、第一の発明の光ケーブル布設用管路と同じ様に、管路
内を光ファイバケーブルを容易に押通させることができ
る。

；実　施　例〉 次に、この発明の代表的な実施例を比較例を上げながら
説明する。

（実施例１） 第１図および第２図は、この発明の光ファイバケーブル
布設用管路の第一の発明の第１および第２の実施態様の
構成例を示す要部斜視図および要部側面図である。

図中、１は円筒状パイプ、２は円筒状ｚｆイブの壁面外
周に形成した凹状溝、矢視符号で示す３は管路である。

本実施例の光ファイバケーブル布設用管路の第１の実施
例は、第１図に示すこと（、円筒状パイプ１の壁面外周
に凹状溝２が４本一定のピッチで、パイプ１の長手方向
にゆるい螺旋を書きながらパイプの円周方向に取り巻く
かたちに刻設されている。

第１図の管路３は、ポリエチレンなどの材料を押し出し
加工により、円筒パイプζこ成形加工された後、壁面外
周にＵ字状の凹状溝２を研削加工されたものである。凹
状溝２乞よ、通常はＵ字状やＶ字状のものが採用されて
し）る。

また、円筒パイプの材料には、加工しやすく、表面が滑
らかなポリエチレンや他の高分子材料あるいは金属が使
用される。

また、凹状溝２は、第１図に示すように、円筒パイプの
外周面を円周方向に沿って螺旋状に取り巻くようにして
長手方向に延設したものの他、第２図に示すように、円
筒パイプ１の長手方向に一定のピッチで、複数個の凹状
溝２を環状に形成した構成のものであってもよい。

第１図および第２図に示す構成の光ファイバケーブル布
設用管路は、管路に曲げを与えても、管路に歪が残留す
るようなことがないから、電路内に気体媒体等の流体の
流れを形成させて光ファイバケーブルを入れても滑らか
に流れの方向に押通させることができる。

（実施例２） 第３図は、この発明の光ファイバケーブル布設用管路の
第２の発明の実施例の構成を示す要部斜視図である。

第３図の光ファイバケーブル布設用管路は、第１図に示
す形状の円筒状パイプ１の壁面外周に凹状溝２を円周方
向に螺旋状形成した管路３を７本、相互の側面が接触し
合うように撚りなしで束ねたものを、円筒状外被４内に
挿入させた構成になっている。

なお、第３図に示す光ファイバケーブル布設用管路は、
円筒状外被４内に挿入する管路３．３．・・の集合の仕
方は各Ｗ路３，３．・・・を撚らずに、直接外側面を接
触するようにして密に束ねた例について示したが、この
ような管路の集合の仕方の他、管路間に緩衝物又（よ抗
張体、あるいはこれら両者を介在させた状態で束ねた集
合物を円筒状外被内に挿入してもよい。

次に、本実施例にかかる光ファイバケーブル布設用管路
の性能を試験するために、内径６ＩｎＩ１１１外径８■
のポリエチレン製円筒パイプを用い、円筒パイプ１の壁
面外周に深さ０１５ｗｍ　、幅２．　Ｏ−の７字溝をピ
ッチ２（１ｍで刻設して構成された管路３を７本、撚り
を加えずに互いに密着させて集合し円筒状外被４内に挿
入したものと、第４図に示すごとく、円筒パイプ１の壁
面外周に７字溝を刻設しない以外は上述の管路３（第３
図）のものと同じ構成の管路３ａを７本、撚りを加えな
がら集合した後、円筒状外被４内に挿入した構成のもの
について、胴径ｌｌ１１１１のドラムに、それぞれの電
路を２０ｍ巻き付は及び繰り出しを数回行った後の、管
路の偏平化度、配列状態の乱れを観測したところ、胴径
１ｍに巻き付けた場合、１本の円筒パイプに対しては外
側が０．８％伸び、７本の円筒パイプを集合した構造で
は、外側の円筒パイプは約２％伸びろ計算となる。

結果として、円筒パイプの壁面外周に溝を設けない管路
からなる光ファイバケーブル布設用管路の場合は、数回
の巻き付け、繰抄出しの繰り返しで、中心の円筒パイプ
が偏平化し、端末部が突き出し、落ち込みなどの不具合
が発生したのに比べ、凹状溝を形成した円筒パイプ（管
路）を使用したものには偏平化、配列乱れ、端末部の異
常等は認められず、凹状溝の部分が曲がり部の歪の緩和
に十分効果があることが確認できた。

〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように、この発明にかかる光フ
ァイバケーブル布設用管路は、光ファイバケーブルを押
通させる管路の壁面外周に、管路の円周方向に沿って凹
状溝が形成されているため、複数本の管路を撚りを加え
ずに集合することが可能となり、管路内面における光フ
ァイバケーブルとの間の接触抵抗を低減させることがで
き、光ファイバケーブルの布設距離を延長することも可
能となった。また、曲がり部の多い個所への光ファイバ
ケーブルの布設も容易にできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の光ファイバケーブル布設用管路の第
１の発明の実施例の構成を示す要部斜視図、第２図はこ
の発明の光ファイバケーブル布設用管路の第１の発明の
他の実施例の構成を示す要部側画図、第３図はこの発明
の光ファイバケーブル布設用管路の第２の発明の実施例
の構成を示す要部斜視図、第４図はこの発明の第２の発
明の光ファイバケーブル布設用管路の性能と比較するた
めの従来の光ファイバケーブル布設用管路の構成を示す
要部斜視図である。 図面中、 １・・・円筒パイプ、 ２・・・円筒パイプ外周面の凹状溝、 ３・・・本発明の光ファイバケーブル布設用管路、３ａ
・・・従来の光ファイバケーブル布設用管路、４・・・
円筒状外被。 特　　許　　出　　願　人 住友電気工業株式会社 代　　　　理　　　　人

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）管路の内周壁面を滑らかに形成するとともに、管
   路の外周壁面に管路の内周方向に沿って凹状溝を形成し
   たことを特徴とする光ファイバケーブル布設用管路。
2. （２）管路の内周壁面を滑らかに形成するとともに、管
   路の外周壁面に管路の円周方向に沿って凹状溝を形成し
   た管状を複数本、各管状物を直接又は緩衝物および／若
   しくは拡張力体を介して側面が互いに接触するように束
   ねた集合体を外被中に挿入させたことを特徴とする光フ
   ァイバケーブル布設用管路。