JPS6325343Y2 - - Google Patents

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JPS6325343Y2
JPS6325343Y2 JP11833077U JP11833077U JPS6325343Y2 JP S6325343 Y2 JPS6325343 Y2 JP S6325343Y2 JP 11833077 U JP11833077 U JP 11833077U JP 11833077 U JP11833077 U JP 11833077U JP S6325343 Y2 JPS6325343 Y2 JP S6325343Y2
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pressure
valve
intermediate discharge
refrigerant
inner chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、負荷の変化に応じて圧縮機の容量制
御を行なうようにした空気調和装置における容量
制御装置に関する。
(従来の技術) 従来此種装置は、圧縮機における中間吐出口に
中間吐出弁を設け、高負荷状態においては、吐出
ガスの一部を中間吐出弁の背面に導きガス吐出弁
に高圧圧力の背圧を与えて中間吐出口を閉じるこ
とにより高容量運転を行なうべく成すと共に、低
負荷状態においては、中間吐出弁に与えられた背
圧を吸入口に開放して低圧圧力となし中間吐出口
を開き、中間圧のガス冷媒の一部をこの中間吐出
口から吸入口に導いて低容量運転を行なうように
成しているのである。
(考案が解決しようとする問題点) しかして、上記の如き従来装置における問題点
として、先ず第一に、負荷の増加に対応して前記
した如く圧縮機の容量制御を行ない高容量運転状
態とする毎に、中間吐出弁には第5図に示す如く
高圧(Ph)の吐出ガスが直接背圧として加わり、
該中間吐出弁に対する圧縮機シリンダ内の圧縮途
中の内方からの圧力(Pm)との間の差圧(Ph−
Pm)が非常に大きい値となるので、該高圧のガ
ス冷媒の一部が中間吐出弁と中間吐出口との隙間
部分から圧縮機内に漏洩することとなり、そのた
め第5図に示すモリエル線図の如くこの中間吐出
口部分から吐出口に亘るガス冷媒は漏洩量が零の
時のガス冷媒のエンタルピー値i1→i2にくらべて
必要以上に大きなエンタルピー値i5→i6を有する
状態で加圧され、エネルギー損失が増大すると共
に吐出ガス温度が上昇し該温度の上昇によるモー
タの絶縁破壊やコイル焼損の原因となる問題があ
つた。
又第二に、中間吐出弁に高圧の吐出ガスの圧力
が直接背圧として加えられ、中間吐出弁の特に中
間吐出口を被覆する部分の撓み量が大きくなり、
しかも中間吐出弁には負荷の変動に応じて圧縮機
の容量制御を行なう毎に以上のような高圧が繰り
返し印加するので、中間吐出弁の耐久性が低下す
ることとなる問題があつた。
本考案は以上の問題に鑑み考案したもので、目
的とする所は、圧縮機における中間吐出弁部分か
ら機内への冷媒の漏洩を防止して、冷媒が不必要
に加熱されることを防止しうると共に圧縮機モー
タの絶縁破壊、モータコイルの焼損などの事故を
なくすることができ、しかも中間吐出弁の疲労度
が少なく、耐久性を大幅に向上させることのでき
る構造簡単かつ安価な冷凍装置を提供する点にあ
る。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案はシリンダ14と、シリンダ内
室16の内周面と接触して前記シリンダ内室16
を圧縮側と吸入側とに区画し、冷媒を加圧して吐
出する回転部材15、ならびに前記シリンダ内室
16に開口する吸入口1、中間吐出口2及び吐出
口3を備えた圧縮機4に、凝縮作用をする熱交換
器5、膨張機構6、蒸発作用をする熱交換器7を
冷媒配管8により接続して冷凍サイクルを形成す
ると共に、前記中間吐出口2にリード弁から成る
中間吐出弁9を設け、又、前記膨張機構6を第1
膨張部61と第2膨張部62とで構成して、これ
ら第1及び第2膨張部61,62との間を、前記
冷凍サイクルにおける高圧圧力(Ph)と低圧圧
力(Pl)との中間圧力であつて、前記回転部材1
5のシリンダ内室16への接触部位が前記中間吐
出口2を通過する直前における前記シリンダ内室
16の圧縮側圧力(Pm)よりやゝ高く、かつ、
前記中間吐出弁9が閉じ得る圧力(Pc)とし、
前記中間吐出弁9の弁室10と、前記膨張機構6
における第1及び第2膨張部61,62の間と
を、導管23を介して連通させ、かつ、この導管
23に開閉弁24を設ける一方、前記弁室10と
前記冷凍サイクルにおける低圧圧力(Pl)をもつ
低圧部分とを、連通管12を介して連通させ、か
つ、該連通管12に開閉弁13を設けたことを特
徴とするものである。
(作用) しかして、高負荷時、前記中間吐出弁9の弁室
10に加えられる圧力を、冷凍サイクルにおける
高圧圧力(Ph)と低圧圧力(Pl)との中間圧力
であつて、前記回転部材15のシリンダ内室16
への接触部位が前記中間吐出口2を通過する直前
における前記シリンダ内室16の圧縮側圧力
(Pm)よりやゝ高く、かつ、前記中間吐出弁9
が閉じ得る圧力(Pc)としたから、換言すると
従来の如く高圧圧力(Ph)を加えるものでなく、
前記中間吐出弁9がシリンダ内室16側から受け
ることゝなる最大の圧力(Pm)に抗して該中間
吐出弁9を閉じるに必要な小さな圧力(Pc)を
加えるに過ぎないものであるから、前記中間吐出
弁9の部分からシリンダ14内への冷媒の漏洩を
少なくできて、冷媒を不必要に加熱することなく
所定のエンタルピー値の状態で所定の圧力値迄加
圧、圧縮機モータの絶縁破壊、該モータコイルの
焼損などの事故をなくすることができると共に、
前記中間吐出弁9の耐久性を大幅に向上させるこ
とができるのである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳記す
る。
先ず第1図に示したものは、吸入口1、中間吐
出口2及び吐出口3を備えた圧縮機4に、凝縮作
用をする熱交換器5、キヤピラリチユーブから成
る膨張機構6、蒸発作用をなす熱交換器7を、冷
媒配管8により接続して冷凍サイクルを形成する
ものであり、前記圧縮機4の吐出口3から吐出さ
れ、第5図に示すモリエル線図における高圧圧力
値(Ph)をもつ高圧ガス冷媒を、前記熱交換器
5で凝縮液化せしめて高圧液冷媒と成し、続いて
前記膨張機構6で前記高圧液冷媒を膨張せしめて
低圧圧力値(Pl)をもつ低圧液冷媒と成し、更
に、前記熱交換器7で前記低圧液冷媒をガス化せ
しめて同低圧のガス冷媒と成して、前記圧縮機4
の吸入口1に返流せしめるようになつている。
前記圧縮機4は、第2図に示す如く、シリンダ
14の内部に円孔状のシリンダ内室16を設け
て、該シリンダ内室16に、前記吸入口1、中間
吐出口2、吐出口3を開口し、前記中間吐出口2
にリード弁から成る中間吐出弁9及び該弁9を覆
う如くカバー19を設けて弁室10を形成すると
共に、前記シリンダ内室16に、該シリンダ内室
16の内周面に頭部を接触する2つの進退自由な
ベーン17,18を備える回転部材15を、前記
シリンダ内室16の中心に対し偏心した軸心周り
に回転可能に配設して、前記回転部材15の占有
容積以外に残される三日月状の前記シリンダ内室
16を、前記吸入口1に連通する吸入側の吸入室
20と、前記吐出口2に連通する圧縮側の圧縮室
21とに区画し、これら2室20,21で、前記
回転部材15の回転により、該回転部材15にお
ける前記ベーン17,18のシリンダ内室16の
内周面への摺接移動を伴つて、それぞれ吸入と圧
縮とを交互に繰り返し、前記吸入口1から吸入さ
れる前記低圧圧力(Pl)をもつ低圧ガス冷媒を、
前記高圧圧力(Ph)迄加圧して吐出口3から吐
出する如くしているのである。尚、22は前記中
間吐出弁9の押え板である。
また、この圧縮機4は、詳しくは後記するが、
前記中間吐出弁9に背圧を与えて前記中間吐出口
2を閉じることにより、吸入口1から吸入されて
圧縮される冷媒の全量を吐出口3から吐出させ、
高容量運転を行なうのであり、又一方、前記中間
吐出弁9に与えた背圧を低圧圧力まで低下せしめ
ることにより、前記シリンダ内室16の圧力によ
り前記中間吐出弁9を開き、中間圧に圧縮された
ガス冷媒の一部を前記中間吐出口2から冷凍サイ
クルにおける低圧部分となる吸入口1に吸入させ
て吐出口3から吐出される冷媒量を減少させ、低
容量運転を行うのである。
しかして、第1図に示す如く、前記膨張機構6
を第1膨張部61と第2膨張部62とで構成し
て、これら第1及び第2膨張部61,62との間
を、第4,5図に示す如く前記冷凍サイクルにお
ける高圧圧力(Ph)と低圧圧力(Pl)との中間
圧力であつて、前記回転部材15のシリンダ内室
16への接触部位が前記中間吐出口2を通過する
直前における前記シリンダ内室16の圧縮側圧力
(Pm)よりやゝ高く、かつ、前記中間吐出弁9
が閉じ得る圧力(Pc)とし、前記中間吐出弁9
の弁室10と、前記膨張機構6における第1及び
第2膨張部61,62の間とを、導管23を介し
て連通させ、かつ、この導管23に開閉弁24を
設ける一方、前記弁室10と前記冷凍サイクルに
おける前記低圧圧力(Pl)をもつ低圧部分とを連
通管12を介して連通させ、かつ、この連通管1
2に開閉弁13を設けるのである。
前記圧力(Pm)は、前記中間吐出口2におい
て、シリンダ内室16側から前記中間吐出弁9を
開こうとする方向に作用する最も大きな圧力であ
つて、前記回転部材15の回転に伴い、該回転部
材15に備えるベーン18又は17が前記中間吐
出口2を通過する直前における圧縮室21又は2
0の圧力である。
即ち、第2図において、今、中間吐出口2は、
吐出口3側に位置している圧縮室21に連通して
いるが、回転部材15が同図中反時計方向に回転
していくと、ベーン18がシリンダ内室16の内
周面に接触しながら移動し、前記圧縮室21の空
間容積を縮小していつて該圧縮室21の圧力を高
めていくことゝなる。前記ベーン18が前記中間
吐出口2を通過してしまうと、該中間吐出口2
は、今度は、吸入口1側に位置される吸入室20
と連通することゝなり、該中間吐出口2における
シリンダ内室16側の圧力は、吸入圧力つまりは
低圧圧力(Pl)となる。従つて、前記中間吐出口
2におけるシリンダ内室16側からの圧力は、回
転部材15のシリンダ内室16への接触部位つま
りは前記ベーン18が前記中間吐出口2を通過す
る直前における圧縮室21側の圧力が最も大きな
値となるのであつて、この圧力(Pm)に対し弁
室10に導入する中間圧力(Pc)は、中間吐出
弁9を確実に閉じることができる必要にしてか
つ、十分なる圧力値、即ち、第4図に示す如く小
さな所定圧力(a)だけ前記圧力値(Pm)より大き
な圧力値(Pm+a)とするのである。
そして、前記膨張機構6における第1及び第2
膨張部61,62の間を、前記圧縮機4の高容量
運転時前記熱交換器5で凝縮した高圧Phの液冷
媒が中間吐出弁9に対する最適な背圧値となる圧
力、即ち前記中間圧力値(Pc=Pm+a)迄減圧
されている位置とするのであつて、この第1及び
第2膨張部61,62の間と、前記弁室10との
間とを、前記導管23で接続するのである。
尚、膨張機構6において中間の減圧値(Pc=
Pm+a)が得られる位置を定めるには、第1膨
張部61と第2膨張部62との減圧比を適宜設定
すれば足りるのである。
又前記導管23に設ける開閉弁24は、高負荷
時開き低負荷時閉じる如く作動させるのであり、
又前記連通管12に設ける開閉弁13は、高負荷
時閉じ低負荷時開く如く作動させるのである。
以上の如く構成した空気調和装置における容量
制御装置の動作の態様について説明すると、先ず
高負荷時においては開閉弁24を開き、開閉弁1
3を閉じるのであり、圧縮機4の弁室10には前
記膨張機構6の中間箇所より、前記高圧圧力値
(Ph)から圧力値(Pm+a)迄減圧された圧力
(Pc)をもつ冷媒が導管23を介して導びかれ、
中間吐出弁9に対する背圧として作用し、該中間
吐出弁9は適度な圧力で中間吐出口2を確実に閉
じるのである。
即ち中間吐出弁9にはシリンダ内室16側から
の圧力(Pm)に抗して適度な大きさの差圧値(a)
だけ大きな背圧(Pc=Pm+a)が加えられるに
過ぎないのでこの中間吐出弁9からシリンダ内室
16へ漏洩する冷媒量を極めて小さくできるので
ある。即ち第5図のモリエル線図で説明すると、
高負荷時中間吐出口2からシリンダ内室16内へ
漏洩する冷媒は非常に小さいので、エンタルピー
値の増加分も非常に小さい値(i3−i4)となるに
すぎず、以下所定の高圧圧力(Ph)に加圧され
るまでの間エンタルピー値は、漏洩冷媒量が零の
時におけるエンタルピー値の変化曲線i1→i2に比
べて、ごくわずかだけ大きい変化曲線i3→i4の如
く変化するのである。
従つて冷媒の不必要な加熱を少なくしてエネル
ギー損失を低減できると共に吐出ガス温度を標準
値に維持でき、圧縮機4モータの絶縁破壊、該モ
ータコイルの焼損などの事故を確実に防止できる
のである。
又前記中間吐出弁9における中間吐出口2を被
覆する部分には、前記した如くシリンダ内室16
側から圧力値(Pm)、又背面側から圧力値(Pc)
の各圧力が加えられるが、これらの圧力(Pm)
(Pc)は従来の場合の背圧側からの圧力値(Ph)
に比べると大幅に小さい値であると共にこれらの
圧力(Pm)(Pc)の差圧(Pc−Pm=a)は従来
における差圧(Ph−Pm)に比べて極めて小さい
値であるので、中間吐出弁9における中間吐出口
2を被覆する部分に対する荷重は大幅に小さくな
り、該部分の撓み量を大幅に小さくできるのであ
る。
又前記中間吐出弁9には負荷変動に応じて圧縮
機4の容量制御を行なう毎に、従来では差圧
(Ph−Pm)が繰り返し加えられることゝなるが、
差圧(Pc−Pm)が極めて小さいので中間吐出弁
9各部の疲労度を十分少なくでき、中間吐出弁9
の耐久性を向上させることができるのである。斯
くして高負荷時においては圧縮機4の吸入口1に
吸入した冷媒の全量が所定の圧力(Ph)に圧縮
され、吐出口3から吐出されて凝縮作用をなす熱
交換器5、膨脹機構6、蒸発作用をなす熱交換器
7などの各冷凍機器を順に通り圧縮機4に返戻す
る冷凍サイクルを繰り返し、圧縮機4は高負荷に
応じた安定な高容量運転を行なうのである。
次に低負荷時について説明すると、開閉弁24
を閉じて導管23を閉鎖すると共に開閉弁13を
開いて、中間吐出弁9への背圧を圧縮機4への吸
入圧力迄低下させて中間吐出口2を開き、そして
圧縮機4に吸入される全冷媒の内余剰量の冷媒を
この中間吐出口2から吐出させて連通管12を介
し吸入口1に吸入させるように成すのである。従
つて前記低負荷に見合う、全冷媒量から前記余剰
量の冷媒を減じた所要量の冷媒が所定の高圧
(Ph)まで圧縮され吐出口3から吐出されて、前
記各冷媒機器を順に通つて前記連通管12から流
出する冷媒と共に吸入口1に吸入される冷凍サイ
クルを繰返し、圧縮機4は低負荷に応じた低容量
運転を行なうのである。
しかして以上の実施例は、冷房又は暖房専用の
冷媒装置の場合であつたが、本考案は第3図の如
くヒートポンプ式空気調和装置の場合でも適用で
きる。
第3図に示したものは、圧縮機4、四路切換弁
25、室外側熱交換器26、暖房用膨張機構2
7、該膨張機構を側路するバイパス管28に設け
た逆止弁29、冷房用膨張機構30、該膨張機構
30を側路するバイパス管31に設けた逆止弁3
2、室内側熱交換器33を冷媒配管34により接
続して、可逆式の冷凍サイクルを形成するもので
ある。
そして、暖房運転時には、図中点線矢印の如く
冷媒が循環し、前記室内側熱交換器33は凝縮作
用をする熱交換器5となり、前記室外側熱交換器
26は蒸発作用をする熱交換器7となるのであ
り、一方冷房運転時には、図中実線矢印の如く冷
媒が循環し、前記室外側熱交換器26が凝縮作用
をする熱交換器5となり、前記室内側熱交換器3
3が蒸発作用をする熱交換器7となるのである。
更に前記暖房用及び冷房用膨張機構27,30
は、それぞれ暖房運転時及び冷房運転時において
のみ、それぞれ、膨張機構6を構成するものであ
る。
しかして、第3図に示したものでは、暖房運転
時のみ容量制御可能としているのであり、前記暖
房用膨張機構27を、第1膨張部61と第2膨張
部62とで構成して、これら膨張部61,62の
間を、上記同様の中間圧力値(Pc=Pm+a)と
し、これら膨張部61,62の間と、弁室10と
の間とを、開閉弁24をもつ導管23で接続して
いるのである。
また、前記弁室10を前記冷凍サイクルにおけ
る低圧部分とは、開閉弁13をもつ連通管12を
介して連通させている。
以上の如く構成したヒートポンプ式空気調和装
置における容量制御装置の動作について説明する
と、暖房運転時であつて、高負荷時には、前記開
閉弁24を開放すると共に、前記開閉弁13を閉
鎖して、前記暖房用膨張機構27における第1及
び第2膨張部61,62の間より、前記圧縮機4
の中間吐出口2内方からの圧力よりも前記圧力a
だけ大きい圧力迄減圧された圧力(Pc=Pm+
a)を前記弁室10に導き、中間吐出弁9に適度
な背圧を与えて前記中間吐出口2を閉じるのであ
る。斯くして前記圧縮機4の吸入口1に吸入され
る冷媒の全量が所定圧力に圧縮されて吐出口3か
ら吐出し、暖房時における高負荷に応じた高容量
運転が行なえるのである。
そして低負荷になると前記開閉弁24を閉じる
と共に開閉弁13を開いて、前記中間吐出弁9に
与えていた背圧を圧縮機4への吸入圧力迄低下さ
せ、前記中間吐出口2を開くのであり、前記圧縮
機4に吸入される全冷媒の内余剰量の冷媒が前記
中間吐出口2から前記連通管12を介し吸入口1
に吸入し、暖房時における低負荷に応じた低容量
運転が行なえるのである。
即ち暖房運転時であつて、高負荷時には、中間
吐出弁9に加えられるシリンダ内室16からの圧
力と背面側からの背圧との差が極めて小さいの
で、中間吐出弁9部分からのシリンダ内室16へ
の冷媒の漏洩を防止でき冷媒を不必要に加熱する
ことなく確実に所定の圧力値迄加圧でき圧縮機モ
ータの絶縁破壊、該モータコイルの焼損などの事
故をなくすることができると共に、中間吐出弁9
の耐久性を大幅に向上させることができるのであ
る。
尚、図示していないが、前記冷房用の膨張機構
30の中間位置と、弁室10とを開閉弁をもつ導
管で連通させて、冷房運転時においても、上記暖
房運転時と同様に前記圧縮機4の容量制御をして
その冷房負荷に応じた能力の運転が行なえるよう
にしてもよい。
(考案の効果) 本考案は以上の如く、シリンダ14と、シリン
ダ内室16の内周面と接触して前記シリンダ内室
16を圧縮側と吸入側とに区画し、冷媒を加圧し
て吐出する回転部材15、ならびに前記シリンダ
内室16に開口する吸入口1、中間吐出口2及び
吐出口3を備えた圧縮機4に、凝縮作用をする熱
交換器5、膨張機構6、蒸発作用をする熱交換器
7を冷媒配管8により接続して冷凍サイクルを形
成すると共に、前記中間吐出口2にリード弁から
成る中間吐出弁9を設け、又、前記膨張機構6を
第1膨張部61と第2膨張部62とで構成して、
これら第1及び第2膨張部61,62との間を、
前記冷凍サイクルにおける高圧圧力(Ph)と低
圧圧力(Pl)との中間圧力であつて、前記回転部
材15のシリンダ内室16への接触部位が前記中
間吐出口2を通過する直前における前記シリンダ
内室16の圧縮側圧力(Pm)よりやゝ高く、か
つ、前記中間吐出弁9が閉じ得る圧力(Pc)と
し、前記中間吐出弁9の弁室10と、前記膨張機
構6における第1及び第2膨張部61,62の間
とを、導管23を介して連通させ、かつ、この導
管23に開閉弁24を設ける一方、前記弁室10
と前記冷凍サイクルにおける低圧圧力(Pl)をも
つ低圧部分とを、連通管12を介して連通させ、
かつ、該連通管12に開閉弁13を設けたことを
特徴とするものであるから、高負荷時、前記中間
吐出弁9に加えられる中間吐出口2からの圧力
(Pm)と背圧側からの圧力(Pc)との差が小さ
くなり、従つて中間吐出弁9部分から中間吐出口
2への冷媒の漏洩を防止でき、冷媒のエンタルピ
ー値を増加させないで確実に所定の圧力値迄加圧
でき、圧縮機モータの絶縁破壊、該モータコイル
の焼損などの事故をなくすることができると共
に、前記中間吐出弁9の耐久性を大幅に向上させ
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
冷媒配管系統図、第2図は圧縮機の断面説明図、
第3図はヒートポンプ式の場合に冷媒配管系統
図、第4図は圧縮機回転角度−圧力特性曲線、第
5図はモリエル線図である。 1……吸入口、2……中間吐出口、3……吐出
口、4……圧縮機、5,7……熱交換器、6……
膨張機構、61……第1膨張部、62……第2膨
張部、8……冷媒配管、9……中間吐出弁、10
……弁室、12……連通管、13……開閉弁、1
4……シリンダ、15……回転部材、16……シ
リンダ内室、23……導管、24……開閉弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ14と、シリンダ内室16の内周面と
    接触して前記シリンダ内室16を圧縮側と吸入側
    とに区画し、冷媒を加圧して吐出する回転部材1
    5、ならびに前記シリンダ内室16に開口する吸
    入口1、中間吐出口2及び吐出口3を備えた圧縮
    機4に、凝縮作用をする熱交換器5、膨張機構
    6、蒸発作用をする熱交換器7を冷媒配管8によ
    り接続して冷凍サイクルを形成すると共に、前記
    中間吐出口2にリード弁から成る中間吐出弁9を
    設け、又、前記膨張機構6を第1膨張部61と第
    2膨張部62とで構成して、これら第1及び第2
    膨張部61,62との間を、前記冷凍サイクルに
    おける高圧圧力(Ph)と低圧圧力(Pl)との中
    間圧力であつて、前記回転部材15のシリンダ内
    室16への接触部位が前記中間吐出口2を通過す
    る直前における前記シリンダ内室16の圧縮側圧
    力(Pm)よりやゝ高く、かつ、前記中間吐出弁
    9が閉じ得る圧力(Pc)とし、前記中間吐出弁
    9の弁室10と、前記膨張機構6における第1及
    び第2膨張部61,62の間とを、導管23を介
    して連通させ、かつ、この導管23に開閉弁24
    を設ける一方、前記弁室10と前記冷凍サイクル
    における低圧圧力(Pl)をもつ低圧部分とを、連
    通管12を介して連通させ、かつ、該連通管12
    に開閉弁13を設けたことを特徴とする空気調和
    装置における容量制御装置。
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