JP3617742B2 - スクロールコンプレッサ及び空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,ガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサ及びガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサを用いた空調装置に関するものであり,特に広い能力容量の範囲において高い効率を維持することの出来るものに関する。
【0002】
【従来技術】
空調装置は,図4に示すように,コンプレッサ91と,コンプレッサ91により圧縮された高温高圧ガスを放熱,凝縮して高温高圧の液状と化する第1の熱交換器92と,第1熱交換器92で生成した高温高圧冷媒液を膨張させ低温低圧液を生成する膨張弁93と,膨張弁93で生成した低温低圧液を吸熱,蒸発させ低温低圧の冷媒ガスを生成する第2の熱交換器94と,第2熱交換器94にて生成した低温低圧の冷媒ガスを蓄えてコンプレッサ91に供給するアキュムレータ95とを有する。
【0003】
更に,通常は,第1熱交換器92と膨張弁93との間に過冷却熱交換部96が設けられる。同図において,符号971は,暖房時の冷媒回路,符号972は冷房時の冷媒回路であり,符号921は暖房時に用いる絞り機構である。
そして,暖房時には,コンプレッサ91で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは,室内の第1熱交換器92に供給され,放熱して室内を暖房し凝縮して高温高圧の液状となる。そして,回路971を経て絞り機構921により高温高圧の気液2相となり,過冷却熱交換部96にて再び高温高圧の冷媒液となり,膨張弁93に供給される。
【0004】
そして,膨張弁93を経て低温低圧の冷媒液となり,室外の第2熱交換器(エバポレータ)94により蒸発して低温低圧の冷媒ガスとなり,アキュムレータ95を経てコンプレッサ91の吸入側にもどる。
一方,冷房時には,コンプレッサ91により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは,室外の第1熱交換器92に供給され,外部に放熱し凝縮して高温高圧の冷媒液となる。そして,回路972を経て過冷却熱交換部96に入り,ここで更に冷却された後,膨張弁93にて低温低圧の冷媒ガスとなり,室内の第2熱交換器(エバポレータ)94に入り,吸熱蒸発して室内を冷房する。そして,低温低圧の冷媒ガスは,アキュムレータ95を経て再びコンプレッサ91に戻る。
【0005】
コンプレッサ91には,ロータリーベーンタイプ等の他にスクロールタイプが知られており,スクロールコンプレッサは効率が高く騒音も少ないという利点がある。
また,コンプレッサ91は,電動機により駆動されるものの他に都市ガスやLPガスのガスエンジンにより駆動されるものがある。ガスエンジンにより駆動されるコンプレッサ(所謂ガスヒートポンプまたはGHP)は,動力(燃料)費が安価であると共に暖房時にエンジン排熱を利用できるのでスピード暖房が可能であるという利点がある。
【0006】
しかしながら,ガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサは,ガスエンジンの可変速度範囲(回転数範囲)が電動機に比べて狭いため,エンジンの速度制御により運転可能な軽負荷の能力レベルが高く,従ってガスエンジンのみにより対応できる負荷範囲が狭いという問題がある。
その為,ガスエンジン駆動のコンプレッサ91を小負荷で運転する方法として,図5に示すように,コンプレッサ91からの吐出冷媒の一部をバイパス回路975からアキュムレータ95(又はアキュムレータ95の上流側もしくは下流側)に戻し,熱交換器に対する入力を低減して軽負荷に対応するという方法が知られている。
【0007】
即ち,軽負荷の場合には,開閉弁976を開路し,第1熱交換器92に対するコンプレッサ91の出力を減少させる。しかしながら,この場合,アキュムレータ95に戻される冷媒ガスは,高温高圧でありエンタルピーが高く,コンプレッサは高エンタルピーの冷媒ガスを圧縮するためコンプレッサの仕事が増大するという問題がある。
そのため,アキュムレータ95に戻される冷媒のエンタルピーを下げるために,更に,図5の破線で示すように,回路978から液状の低エンタルピーの冷媒をアキュムレータ95に注入してエンタルピーを下げるという方法が提案されている。
【0008】
一方,空調装置では,室内の熱交換器92又は94を複数用いて同一の場所または別々の場所に設置し,所望により必要な場所の熱交換器を作動させ又空調の強弱を調整するマルチユニットタイプのものが,ビル等の他に家庭内においても多く用いられるようになっている。
そして,上記マルチユニットタイプの空調装置においては,作動させる熱交換器の台数によりコンプレッサの負荷容量が大幅に変化する。そのため,コンプレッサは,非常に広範囲の負荷容量の変動に対応可能でなければならない。
【0009】
【解決しようとする課題】
しかしながら,ガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサは,マルチユニットタイプの空調装置のように大幅に負荷容量が低下するものに対しては,前記の方法によって出力を抑制することは甚だ困難であり,また,このとき効率が大幅に低下するという問題がある。
例えば,ガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサを用いた場合には,図6に示すように,空調装置のシステムCOP(Coefficient Of Performance),即ち投入熱量に対する有効暖房(発熱)熱量又は有効冷房(吸収)熱量の比は,大幅に低下する。
【0010】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり,効率を余り低下させることなく大幅な低負荷運転が可能なガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサ及び空調装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】
本願の請求項1の発明は,固定スクロールと旋回スクロールとにより圧縮室を形成し,旋回スクロールの旋回により吸入口より吸入した冷媒ガスを順次圧縮し吐出口から吐出するガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサであって,
上記固定スクロールには,所定の圧縮段階を形成する圧縮室の位置に第1開口部が設けられており,該第1開口部には低圧の第1冷媒ガス流通路が連結されると共に上記第1冷媒ガス流通路には第1開閉手段が設けられており,
前記第1開口部または別個に設けた第2開口部には,高圧の冷媒供給源に連結されると共に中間に第2開閉手段を備えた第2冷媒ガス流通路が連結されており,
コンプレッサ負荷が所定値以下の場合には,上記第2開閉手段を閉路すると共に前記第1開閉手段を開路して前記圧縮室の冷媒ガスを流出させ,コンプレッサ負荷が所定値以上の場合には,上記第1開閉手段を閉路すると共に上記第2開閉手段を開路して上記冷媒供給源から上記圧縮室に高圧冷媒を注入することを特徴とするガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサにある。
【0012】
スクロールコンプレッサにおいては,吸入された冷媒ガスは,閉じた圧縮室を形成し,位置を変え吐出口の側に移行しつつ徐々に圧縮され,やがて吐出口に達する。そして,本発明の装置では,所定の圧縮段階に移行した圧縮室の位置に第1開口部が設けられており,この第1開口部は第1開閉手段を介して第1冷媒ガス流通路に連通可能となっている。
【0013】
そのため,吐出口に移行する圧縮室と第1開口部とが連通可能な時間帯の間に,冷媒ガスの一部を上記第1冷媒流通路に排出することにより,コンプレッサの負荷に対する出力(冷媒量及び吐出圧)を低減させることができる。そして,排出される冷媒ガスの量は,第1冷媒流通路の背圧と圧縮室の圧力差,第1開口部や第1冷媒流通路の流路の大きさ,第1開閉手段の開路時間等により決まるから,これらの条件の設定と開路時間の制御により調整可能である。
【0014】
そして,本装置においては,冷媒ガスを最終段階まで圧縮せず圧縮途中の冷媒ガスを排出するからコンプレッサの仕事量は大幅に低減し,効率を低下させずに低負荷に対応することが容易となる。また,排出される冷媒ガスは,最終段階まで圧縮されていないから,エンタルピーが相対的に低く,前記のように空調装置において排出冷媒ガスをアキュムレータ又はアキュムレータ95の上流もしくは下流側に戻しても,コンプレッサの仕事はそれほど大きくならない。
【0015】
即ち,従来の軽負荷対応策では,コンプレッサからの吐出冷媒の一部をバイパス回路からアキュムレータ又はアキュムレータの上流又は下流側に戻すため,コンプレッサの仕事量自体は低減せず熱交換器に対する入力だけを抑制する。従って,軽負荷になるに従って効率も大幅に低下するが,本装置においては,コンプレッサの出力自体を抑制するから効率が高く,高エンタルピーの冷媒ガスが還流されることもなくコンプレッサにかかる負担が減少し,容易に軽負荷に対応可能となる。
【0016】
上記のように,請求項1の発明によれば,効率を余り低下させることなく大幅な低負荷運転が可能なガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサを提供することができる。
なお,請求項2記載のように,上記冷媒ガス排出手段は,異なる圧力段階を形成する複数の圧縮室に設けることが出来る。即ち,異なる圧力段階を形成する複数の圧縮室にそれぞれ上記第1開口部を設け,各第1開口部を上記低圧の第1冷媒ガス流通路に連結すると共にそれぞれの流通路に第1開閉手段を設ける。
その結果,異なる冷媒ガス排出手段を開路することにより,排出する冷媒ガスの圧力段階と排出量とを変化させることが可能となる。
【0017】
上記のごとく,請求項の発明のコンプレッサにおいては上記同じ第1開口部又は別個の第2開口部を高圧の冷媒源に連結可能とする。即ち,上記第1開口部または第2の開口部には,高圧の冷媒供給源に連結されると共に中間に第2の開閉手段を備えた第2の冷媒ガス流通路が連結されている。
そして,コンプレッサ負荷が所定値以下の場合には,上記第2開閉手段を閉路すると共に前記第1開閉手段を開路して前記のように圧縮室の冷媒ガスを流出させ低負荷に対応する。
【0018】
一方,コンプレッサ負荷が所定値以上の場合には,上記第1開閉手段を閉路すると共に上記第2開閉手段を開路して上記冷媒供給源から上記圧縮室に高圧冷媒を注入し,コンプレッサの出力を急速に増大させることが可能となる。そして,上記圧縮室に注入される冷媒のエンタルピーや量は,冷媒供給源の冷媒状況やここと圧縮室との圧力差,開口部や流通路の流路の大きさ,第2開閉手段の開路時間等により決まるから,これらの条件の設定と開路時間の制御によりコンプレッサの出力の調整が可能である。
【0019】
このように,請求項の発明のコンプレッサにおいては,軽負荷のみならず高負荷の範囲にも広い範囲に渡って負荷対応が可能である。
また,請求項記載のように,上記冷媒注入手段は,異なる高圧の冷媒供給源に連結するものを複数設けることができる。これによって,注入する冷媒量の調整範囲即ち負荷能力の変化範囲を広げることができ,制御可能な出力範囲が大幅に増大する。
【0020】
そして,請求項5記載の空調装置は,上記請求項1から請求項のいずれか1項に記載のガスエンジン駆動のコンプレッサを用いた空調装置である。
即ち,上記空調装置は,請求項1から請求項のいずれか1項に記載のスクロールコンプレッサと,該コンプレッサにより圧縮された高温高圧ガスを放熱,凝縮することにより高温高圧の液状と化する第1の熱交換器と,該第1熱交換器で生成した高温高圧冷媒液を膨張させ低温低圧液を生成する膨張弁と,該膨張弁で生成した低温低圧液を吸熱,蒸発させ低温低圧の冷媒ガスを生成する第2の熱交換器と,該第2熱交換器にて生成した低温低圧の冷媒ガスを蓄えると共に上記コンプレッサに供給するアキュムレータとを有している。
【0021】
そして,上記コンプレッサの前記第1の冷媒ガス流通路は,上記アキュムレータ又はアキュムレータの上流又は下流側に連通されており前記第2の冷媒ガス流通路を備えるものにおいては,上記第2冷媒ガス流通路は,上記第1熱交換器の出力側と上記第2熱交換器の上流側の間の流路に連結する。
その結果,本空調装置は,上記第1の冷媒ガス流路を介して比較的エンタルピーの低い冷媒ガスをアキュムレータ又はアキュムレータの上流又は下流側に還流して軽負荷に対する対応が容易であり,且つ高効率となり,その時のコンプレッサに対する負担も軽減できる。
【0022】
また,第2の冷媒ガス流通路を備えて第1熱交換器の下流側と上記第2熱交換器の上流側の間の流路から冷媒を圧縮室に注入することにより,コンプレッサの出力アップが可能となる。
上記のように,請求項5の発明によれば,ガスエンジンを駆動源とし,軽負荷の場合にも空調装置の効率が高く,また,マルチユニットタイプのように負荷変動範囲の広いものに対応可能な空調装置を提供することができる。また,請求項4の発明においても,同様の作用効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本例は,図2に示すように,スクロールコンプレッサ10と,コンプレッサ10により圧縮された高温高圧ガスを放熱,凝縮することにより高温高圧の液状と化する第1の熱交換器21と,第1熱交換器21で生成した高温高圧冷媒液を膨張させ低温低圧液を生成する膨張弁23と,膨張弁23で生成した低温低圧液を吸熱,蒸発させ低温低圧の冷媒ガスを生成する第2の熱交換器25と,第2熱交換器25にて生成した低温低圧の冷媒ガスを蓄えると共にコンプレッサ10に供給するアキュムレータ26とを有する空調装置1である。
【0024】
即ち,暖房時には,コンプレッサ10で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは,室内の第1熱交換器21に供給され,放熱して室内を暖房し凝縮して高温高圧の液状となる。そして,回路301を経て絞り機構211により高温高圧の気液2相となり,過冷却熱交換部22にて再び高温高圧の冷媒液となり,膨張弁23に供給される。
そして,膨張弁23を経て低温低圧の冷媒液となり,室外の第2熱交換器(エバポレータ)25により蒸発して低温低圧の冷媒ガスとなり,アキュムレータ26を経てコンプレッサ10の吸入側に戻る。
【0025】
一方,冷房時には,コンプレッサ10により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは,室外の第1熱交換器21に供給され,外部に放熱し凝縮して高温高圧の冷媒液となる。そして,回路302を経て過冷却熱交換部22に入り,ここで更に冷却された後,膨張弁23にて低温低圧の冷媒ガスとなり,室内の第2熱交換器(エバポレータ)25に入り,吸熱蒸発して室内を冷房する。そして,低温低圧の冷媒ガスは,アキュムレータ26を経て再びコンプレッサ10に戻る。同図において,符号212は一方向弁である。
【0026】
上記コンプレッサ10は,図1に示すように,固定スクロール11と旋回スクロール12とにより圧縮室15,151〜155を形成し,旋回スクロール12の旋回により吸入口より吸入した冷媒ガスを順次圧縮し吐出口から吐出する,ガスエンジン41(図2)により駆動されるスクロールコンプレッサである。
そして,図1に示すように,固定スクロール11には,20%から50%の圧縮段階を形成する圧縮室15の位置に開口部16が設けられており,開口部16には低圧の冷媒ガスの流通路17が連結されると共に,図2に示すように,上記冷媒ガス流通路17には開閉手段171が設けられている。
【0027】
そして,コンプレッサ10(空調装置1)の負荷が例えば50%以下の場合には,開閉手段171を開路し上記圧縮室15の冷媒ガスを流出させ,流通路17からアキュムレータ26に還流させる。
そして,本装置1においては,低負荷のときには,コンプレッサ10は,冷媒ガスを最終段階まで圧縮せず圧縮途中の冷媒ガスを圧縮室15から排出するからコンプレッサ10の仕事量は大幅に低減し,効率を低下させずに低負荷に対応することができる。
【0028】
この時,圧縮室15から排出される冷媒ガスは,最終段階まで圧縮されていないから,エンタルピーが相対的に低く,アキュムレータ26に戻しても,コンプレッサ10に対する負担はそれほど大きくならない。
即ち,図5に示す従来の軽負荷対応策では,コンプレッサからの吐出冷媒の一部をバイパス回路からアキュムレータ又はアキュムレータの上流側に戻すため,コンプレッサの仕事量自体は低減せず熱交換器に対する入力だけを抑制する。従って,軽負荷になるに従ってコンプレッサの効率も大幅に低下するが,本装置1においては,コンプレッサ10の出力自体を低減させるから効率が高く,また,高エンタルピーの冷媒ガスがコンプレッサ10に還流されることがなくコンプレッサ10にかかる仕事が減少する。
上記のように,本例によれば,効率を余り低下させることなく大幅な低負荷運転が可能なガスエンジン駆動の空調装置1を得ることができる。
【0029】
実施形態例2
本例は,実施形態例1において,コンプレッサ10には,前記開口部16と別個に図示しない第2の開口部が設けられており,この第2開口部は,図3に示すように,高圧の冷媒供給源としての過冷却熱交換部22の下流に連結されると共に中間に第2の開閉手段181を備えた第2の冷媒ガス流通路18が連結されている。
【0030】
そして,空調装置1の負荷が所定値以下の場合には,第2開閉手段181を閉路すると共に第1開閉手段171を開路して前記圧縮室15の冷媒ガスを流出させ,空調装置1の負荷が所定値以上の場合には,第1開閉手段171を閉路すると共に第2開閉手段181を開路して圧縮室15に高圧冷媒を注入する。
それ故,本例の空調装置1においては,軽負荷のみならず高負荷の範囲にも迅速に対応でき,広い範囲に渡る負荷変動に高速に適応可能となる。
その他については,実施形態例1と同様である。
【0031】
【発明の効果】
上記のように,本発明によれば,効率を余り低下させることなく大幅な低負荷運転が可能なガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサ及び空調装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のコンプレッサの要部断面図。
【図2】実施形態例1の空調装置のシステム構成図。
【図3】実施形態例2の空調装置のシステム構成図。
【図4】従来の空調装置のシステム構成図。
【図5】ガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサを用いた従来の空調装置のシステム構成図。
【図6】ガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサを用いた従来の空調装置の負荷率と効率の関係の1例を示した図。
【符号の説明】
10...スクロールコンプレッサ,
11...固定スクロール,
12...旋回スクロール,
15...圧縮室,
16...開口部,
17...冷媒ガス流通路,

Claims (5)

  1. 固定スクロールと旋回スクロールとにより圧縮室を形成し,旋回スクロールの旋回により吸入口より吸入した冷媒ガスを順次圧縮し吐出口から吐出するガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサであって,
    上記固定スクロールには,所定の圧縮段階を形成する圧縮室の位置に第1開口部が設けられており,該第1開口部には低圧の第1冷媒ガス流通路が連結されると共に上記第1冷媒ガス流通路には第1開閉手段が設けられており,
    前記第1開口部または別個に設けた第2開口部には,高圧の冷媒供給源に連結されると共に中間に第2開閉手段を備えた第2冷媒ガス流通路が連結されており,
    コンプレッサ負荷が所定値以下の場合には,上記第2開閉手段を閉路すると共に前記第1開閉手段を開路して前記圧縮室の冷媒ガスを流出させ,コンプレッサ負荷が所定値以上の場合には,上記第1開閉手段を閉路すると共に上記第2開閉手段を開路して上記冷媒供給源から上記圧縮室に高圧冷媒を注入することを特徴とするガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサ。
  2. 請求項1において,異なる圧力段階を形成する複数の圧縮室にそれぞれ前記第1開口部が設けられており,各第1開口部は前記低圧の第1冷媒ガス流通路が連結されると共にそれぞれの流通路に第1開閉手段が設けられていることを特徴とするガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサ。
  3. 請求項1または請求項2において,前記第2開口部は,異なった圧力の高圧の冷媒供給源に連結されると共に中間に前記第2開閉手段を備えた複数の第2冷媒ガス流通路が連結されていることを特徴とするガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサ。
  4. 固定スクロールと旋回スクロールとにより圧縮室を形成し,旋回スクロールの旋回により吸入口より吸入した冷媒ガスを順次圧縮し吐出口から吐出するよう構成され,上記固定スクロールには,所定の圧縮段階を形成する圧縮室の位置に第1開口部が設けられており,該第1開口部には低圧の第1冷媒ガス流通路が連結されると共に上記第1冷媒ガス流通路には第1開閉手段が設けられており,コンプレッサ負荷が所定値以下の場合には,上記第1開閉手段を開路し上記圧縮室の冷媒ガスを流出させるガスエンジン駆動のスクロールコンプレッサと,
    該コンプレッサにより圧縮された高温高圧ガスを放熱,凝縮することにより高温高圧の液状と化する第1熱交換器と,
    該第1熱交換器で生成した高温高圧冷媒液を膨張させ低温低圧液を生成する膨張弁と,該膨張弁で生成した低温低圧液を吸熱,蒸発させ低温低圧の冷媒ガスを生成する第2熱交換器と,
    該第2熱交換器にて生成した低温低圧の冷媒ガスを蓄えると共に上記コンプレッサに供給するアキュムレータとを有しており,
    上記コンプレッサの前記第1冷媒ガス流通路は,上記アキュムレータ又はアキュムレータの上流もしくは下流側に連通されていることを特徴とする空調装置
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のスクロールコンプレッサと,該コンプレッサにより圧縮された高温高圧ガスを放熱,凝縮することにより高温高圧の液状と化する第1の熱交換器と,該第1熱交換器で生成した高温高圧冷媒液を膨張させ低温低圧液を生成する膨張弁と,該膨張弁で生成した低温低圧液を吸熱,蒸発させ低温低圧の冷媒ガスを生成する第2の熱交換器と,該第2熱交換器にて生成した低温低圧の冷媒ガスを蓄えると共に上記コンプレッサに供給するアキュムレータとを有しており,
    上記コンプレッサの前記第1の冷媒ガス流通路は,上記アキュムレータ又はアキュムレータの上流もしくは下流側に連通されており
    上記第2冷媒ガス流通路は,上記第1熱交換器の下流側と上記第2熱交換器の上流側の間の流路に連結されていることを特徴とする空調装置。
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