JPS63251442A - ガスケツト用ニトリルゴム配合物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ガスケット用ニトリルゴム（ＮＢＲ）配合物
に関し、特に、自動車のシリンダーへラドカバーガスケ
ット・オイルパンガスケット等の成形材料として好適な
ものである。

〈従来の技術〉 昨今の自動車エンジンルーム内の高温化傾向に伴ない、
シリンダへラドカバーガスケット・オイルパンガスケッ
トには、従来にも増して、高温雰囲気下における耐へた
り性（耐圧縮永久歪性）とともに、耐劣化オイル性（耐
亀裂性）の要求が厳格となってきている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、公知のＮＢＲ配合物で、耐へたり性を維持しな
がら、上記要求レベルに合致するまで耐劣化オイル性を
改善することは困難であった。

このため、従来のＮＢＲに代って、これらの要求な略満
足できるアクリルゴムを成形材料として使用することが
考えられるが、アクリルゴムはボリマーコストが高く、
製品コスト低減化の要求の厳しくなってきている昨今望
ましくない。

く問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、上記問題点を解決するために鋭意開発に
努力をした結果、下記構成のガスケット用ＮＢＲ配合物
に想到し得た。

ＮＢＲに無機充填剤が他の副資材とともに配合されてな
るガスケット用ＮＢＲ配合物において、無機充填剤が、
それぞれ特定粒径のファーネスブラック、サーマルブラ
ック、及びタルクからなる三成分混合系であり、かつ各
成分の配合割合が特定の範囲内にあることを特徴とする
。

く手段の詳細な説明〉 （Ａ）ＮＢＲとしては、ガスケット用一般グレートのも
の、即ち、結合ニトリル量２５〜３５％の一中・中高ニ
トリルのものを使用する。結合ニトリル量が２５％未満
では、ガスケットの耐油性に問題を生じ易く、３５％を
超えると低温性が悪くなり、ガスケットのシール性能の
見地から望ましくない。

（Ｂ）　ファーネスブラックとしては、平均粒径２０〜
８０ｍμのものを使用する。具体的には、ＦＥＦ−ＭＡ
Ｆ−ＨＡＦ−ＩＳＡＦ等の各タイプを挙げることができ
る。平均粒径が８０ｍμを超えるとカーボンブラックの
補強効果が小さく、２０ｍμ未満では、加工性が悪くな
る。

（Ｃ）サーマルブラックとしては、平均粒径２００〜５
６０ｍμのものを使用する。具体的にはＭＴタイプを挙
げることができる。平均粒径が上記数値範囲外では、本
発明の効果を奏しがたい。

（Ｄ）タルク（滑石）としては、平均粒径０．１〜１０
ｍμのものを使用する。平均粒径が上記数値範囲外では
、本発明の効果を奏しがたい。

（Ｅ）無機充填剤を構成する上記三成分の配合割合は、
■ファーネスブラック、■サーマルブラック、■タルク
としたとき、 ■＋■＝５０〜８０重量部 ■／■＝０．３〜１．２ ■＝１０〜３０重量部 となるようにする。

ここで、■＋■が５０重量部未満では硬度、物性が低く
、８０重量部を越えると硬度が高すぎる。■／■が０．
３未満では物性が低く、■／■が１゜２を越えると耐亀
裂性が悪い。■が１０重量部未満では、耐亀裂性が悪く
、■が３０重量部を越えると耐へたり性が悪くなる。

（Ｆ）他の副資材としては、ＮＢＲ配合物に通常配合さ
れるもの、即ち、硫黄・有機過酸化物等の加硫剤、ＴＴ
−ＴＳ−ＣＺ等の加硫促進剤、ＤＯＰ等の可塑剤、酸化
亜鉛、ステアリン酸、さらには、老化防止剤、加工助剤
等を挙げることかできる。

（Ｇ）本発明のＮＢＲ配合物は、上記ＮＢＲに上記三成
分混合系の無機充填剤及び他の副資材を配合し、練りロ
ール機、パンバリミキサー等で混練してガスケット用の
ゴム材料とする。

こうして得たゴム材料から、圧縮・射出・トランスファ
ー成形等によりガスケットを成形する。

〈発明の作用・効果〉 本発明のガスケット用ＮＢＲ配合物は、ＮＢＲに無機充
填剤が他の副資材とともに配合されてなるガスケット用
ＮＢＲ配合物において、無機充填剤が、それぞれ特定粒
径のファーネスブラック、サーマルブラック、及びタル
クの三成分混合系であり、かつ各成分の配合割合が特定
の範囲内にあることにより、後述の実施例で示す如く、
高温雰囲気下における耐へたり性（耐圧縮永久歪性）と
ともに、耐劣化オイル性（耐亀裂性）の要求を略満足さ
せることができる。

〈実施例〉 以下本発明の効果を確認するために行なった、実施例に
ついて比較例とともに説明をする。

下記基本配合処方において、無機充填剤の各配合割合を
第１表に示すものとし、２＋ｎｍｔのゴムシートを圧縮
成形（条件；１７０℃×１０分）により得た。

配合処方（重量部） ＮＢＲ（結合ニトリル量；２８％）　　１００ＭＡＦブ
ラック（平均粒径；３０ｍμ）　変量ＭＴブラック（平
均粒径；２７０ｍμ）　変量タルク（平均粒径；０．３
μｍ）　　　　　変量シリカ　　　　　　　　　　　　
　　　　変量老化防止剤　　　　　　　　　　　　　　
　６ステアリン酸　　　　　　　　　　　　　　１加工
助剤　　　　　　　　　　　　　　　１０亜鉛華（３号
）　　　　　　　　　　　　　　５硫黄　　　　　　　
　　　　　　　　　　０．５加硫促進剤（チウラム系）
　　　　　　　　２加硫促進剤（スルホンアミド系）　
　　　　２上記のように成形した各ゴムシートから試験
片を得て下記各項目の試験を行なった。

（１）常態物性：ＪＩＳＫ６３０１に基づく。

（２）圧縮永久歪；１２０℃×７０ｈの熱処理条件で、
ＪＩＳＫ６３０１に準じて行なった。

（３）耐劣化オイル性；エアを１５０ｃｃ／分の割合で
吹き込んで劣化促進環境下にあるエンジンオイル中に、
１３０℃×１８０ｈの条件で浸漬を行なった後の各試験
片（ＪＩＳ３号型ダンベル）について、折り曲げを行な
い当該折曲部における亀裂発生の有無を目視観察をした
。判定基準は、○・・・亀裂発生なし、　△・・・微小
ピンホール、×・・・亀裂発生目立つ、とする。

第１表に示す結果から、各実施例のＮＢＲ配合物は、耐
へたり性を低下させることなく、耐劣化オイル性が大幅
に改善されていることが分る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のＮＢＲ配合物で成形可能なシリンダへ
ラドカバーガスケットの装着態様斜視図である。 １・・・シリンダへラドカバーガスケット、２・・・シ
リンダヘッド、 ３・・・シリンダへラドカバー。 特　　許　　出　　願　　人 ■・・・シリ ３・・・シリ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ニトリルゴムに無機充填剤が他の副資材とともに配合さ
   れてなるニトリルゴム配合物において、前記無機充填剤
   が； （ａ）平均粒径２０〜８０ｍμのファーネスブラック、 （ｂ）平均粒径２００〜５６０ｍμのサーマルブラック
   、及び （ｃ）平均粒径０．１〜１０μｍのタルクからなる三成
   分混合系であり、 前記各成分の配合割合が、ニトリルゴム１００重量部に
   対し （ａ）＋（ｂ）＝５０〜８０重量部 （ａ）／（ｂ）＝０．３〜１．２ （ｃ）＝１０〜３０重量部 であることを特徴とするガスケット用ニトリルゴム配合
   物。