JPS63250201A - 誘電体共振器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、電磁波のＴＭモードを用いた誘電体共振子
に係り、特に誘電体共振器の共振周波数の温度特性を改
良することができるケース構造に関するものである。

〈従来の技術とその問題点〉 第３図と第４図はこの発明の背景となる従来のＴＭ、、
。モードを用いた誘電体共振器の構造を示しており、同
図において、誘電体共振器１は全体が金属で形成された
ケース２１内の一例として円形空洞３に円柱状の誘電体
４を配置し、誘電体４の両端面に銀等を焼付けて設けた
電極５．５をケース２における上板６及び下板７と電気
的に接触させている。　第３図と第４図はＴＭｏ１ｏモ
ードの電磁界分布を示しており、同図実線矢印８は電気
力線、点線矢印９は磁力線であり、このようなＴＭｏ１
ｏモード（その変形モードも同様）を用いた誘電体共振
器は種々の利点を備えており、フィルタや発振子として
有効に利用されている。

しかしながら、誘電体４を金属板製の上板６と下板７で
挟み、電極５．５を上板６及び下板７と接触させた＠造
は、上板６及び下板７と電極５．５の平面度が一致しな
いと全面を均一に接触させることができず、このため誘
電体４に対して一様に電流を流すことが困難になり、共
振周波数の特性を悪化させるという問題がある。

また、金属ケース２内に柱状誘電体４を配置してなる従
来の共振器において、誘電体４と金属ケース２はそれぞ
れの線膨張率が相違し、特に金属上板６及び下板７の線
膨張率が誘電体４よりも大きいため、共振器１周辺の温
度変化によって、上板６及び下板７と誘電体４における
両電極５，５の接続部分にギャップが発生し、このギャ
ップによって電流変化を生じ、実効誘電率が変化すると
いう問題がある。

上記のような金属ケース２と誘電体４の＠膨張率の相違
による問題を解決するため、第５図に示すように、ケー
スの構成材料に誘電体４と等しい＠膨張率のもの、具体
的には誘電体４と同じセラミック１０を用いてシールド
ケース２ａを形成し、このケース２ａの内外面に射等の
焼付けによる電極ＷＡ１１を設け、上板６及び下板７に
おける電極膜１１と誘電体４の両端電極５，５と接触さ
せるようにした共振器が提案されている。

上記のように、柱状誘電体４とケース２ａの線膨張率を
一致させると、共振周波数の温度特性の良好な誘電体共
振器が得られるが、セラミックを用いたケース２ａの製
作は加工が極めて困難であり、コスト的にも高くつくと
いう問題を残している。

〈発明の目的〉 そこで、この発明は金属のシールドケースを用い、上板
及び下板と誘電体にお【ノる電極の全面を確実に接触さ
せることができると共に、共振周波数の温度特性の良好
な誘電体共振器を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 上記のような問題点を解決するため、この発明はケース
を金属板で形成した周壁と、金属箔と弾性体及び金属板
を重ねて形成され、金属箔を内側にして前記周壁の両端
開口部を閉鎖する積層体・とで組立て、このケース内に
収納した柱状誘電体を両梢層体間で弾力的に保持し、金
属箔と電極を弾力的に接触させたＭ４造としたものであ
る。

く作用〉 金属板を用いた周壁の下部に金属箔を内側にして積層体
を固定し、周壁内に柱状誘電体を挿入した後、周壁の上
部に金属箔を内側にして、積層体を取付ければ、上下の
ｖ４層体で柱状誘電体を弾力的に保持することができ、
弾性体により金属箔を誘電体の電極全面に均一に密着さ
せることができると共に、ケースを構成する金属板と誘
電体の線膨張率の違いを弾性体によって吸収することが
できる。

〈実施例〉 以下、この発明の実施例を添附図面の第１図と第２図に
もとづいて説明する。

第１図のように誘電体共振器２１は、シールドケース２
２の内部に柱状誘電体２３を収納して構成され、上記ケ
ース２２は、シールド用の筒状側壁２４と、この側壁２
４の上下両端開口部を閉鎖する上板２５及び下板２６に
よって組立てられ、柱状誘電体２３はその両端に銀の焼
付けによる電極２７．２７が設けられている。

上記シールドケース２２における側壁２４は、導電性の
よい銀等の金属メッキを施した金属板を用いて形成され
ている。

前記上板２５及び下板２６は、銅箔等の導電性のよい金
属箔２８と、シリコンゴム等の弾性材料２９と、金属板
３０とを順次重ねた三層栴造のｆＩ層休体１に形成され
、上板２５及び下板２６はそれぞれ金属箔２８が内側に
なるよう側壁２４の上下端部にねじ３２で固定されてい
る。

シールドケース２２内に収納された柱状誘電体２３は上
板２５と下板２６の間で挟まれ、圧縮した弾性材２９の
復元力によって弾性的に保持されている。

第２図のように、柱状誘電体２３は、弾性材２９を金属
箔２８と金属板３０間に圧縮して押えられているため、
両端面に設けた電極２７．２７の全面が金属箔２８と一
碌に接触することになる。

従って柱状誘電体２３の両端に設けた電極２７．２７に
対して全面に均一に電流を流すことができ、特性を向上
させると共に、従来のように柱状誘電体２３と同じｌｉ
ｔ膨張率をもつ材料に電極を形成したシールドケースと
しなくても、金属板３０と柱状誘電体２３のａ膨張率の
差を弾性材２９によって吸収することができる。

なお、誘電体共振器２１における外部との結合は。

例えば側壁２４に取付けたループ３２で取ることによっ
て実現することができる。

〈発明の効果〉 以上のように、この発明によると、金属板を用いて形成
した側壁の両端に金属箔と弾性材及び金属板の積層体で
形成した上板及び下板を金属箔が内側になるよう固定し
てケースを形成し、このケース内に収納した柱状誘電体
を上板と下板で弾力的に保持するようにしたので柱状誘
電体の両端電極躾の全面と金属箔を一様に接触させるこ
とができ、誘電体の特性悪化を防止できる。

また、ケースを構成する金属板と柱状誘電体の線膨張率
の差を弾性材によって吸収することができ、金属ケース
を用いて共振周波数の温度特性を向上させることができ
ると共に、加工の容易な金属板を用いてシールドケース
を形成でき、ケース製作のコストダウンをはかることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る誘電体共振器の縦断正面図、第
２図は同上の要部を拡大したｌ１ｌＩｌ！ｌｉ面図、第
３図は従来の誘電体共振器を示す縦断正面図、第・４図
は同上の横断平面図、第５図は従来の誘電体共振器の他
の例を示Ｔｉｔ断正面図である。 ２１・・・誘電体共振器　　２２・・・シールドケース
２３・・・柱状誘電体　　２４・・・側壁　　２５・・
・上板２６・・・下板　　２７・・・電ｉ　　　２８・
・・金属箔２９・・・弾性材　　３０・・・金属板　　
３１・・・積層体出願人代理人　弁理士　　和　１）　
昭第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 両端面に電極を設けた柱状誘電体をケース内に配置して
   構成するＴＭモードを用いた誘電体共振器において、前
   記ケースを金属板で形成した周壁と、金属箔と弾性体及
   び金属板を重ねて形成され、金属箔を内側にして前記周
   壁の両端口部を閉鎖する積層体とで組立て、このケース
   内に収納した柱状誘電体を両積層体間で弾力的に保持し
   、金属箔と電極を弾力的に接触させたことを特徴とする
   誘電体共振器。