JPS6324916Y2 - - Google Patents

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JPS6324916Y2
JPS6324916Y2 JP16233283U JP16233283U JPS6324916Y2 JP S6324916 Y2 JPS6324916 Y2 JP S6324916Y2 JP 16233283 U JP16233283 U JP 16233283U JP 16233283 U JP16233283 U JP 16233283U JP S6324916 Y2 JPS6324916 Y2 JP S6324916Y2
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water
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trip
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案はスチーマ装置、殊にその過熱防止構造
に関するものである。
〔背景技術〕
ボイラー式の吸入器においてはスチーマ装置と
吸入液タンクとを備え、スチーマ装置から供給さ
れる蒸気と吸入液タンクから吸い上げた吸入液と
を混合してノズルから噴き出し、噴霧ガイドの先
端から噴霧するものである。そしてスチーマ装置
には空焚きによる過熱の防止手段が設けられるわ
けであるが、従来におけるこの過熱防止手段は、
単に電源とヒーターとの間にサーモスイツチを直
列に挿入しただけであり、過熱を検出してサーモ
スイツチが切替わつても電源スイツチは切れず、
温度が低下すればまたヒーターへの通電が開始さ
れるものであつて、空焚きが繰り返されることに
なり危険であつた。また誤つて過熱で高温となつ
ている部分に触れてやけどをするおそれが多分に
あつた。
〔本考案の目的〕
本考案はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは空焚きで過熱した時
には電源スイツチも切れ、温度が下がつてもヒー
ターへの通電が再開されず、安全性が向上したス
チーマ装置を提供するにある。
〔考案の開示〕
しかして本考案に係るスチーマ装置は、蒸気室
とこの蒸気室底部に配されたヒーター及びヒータ
ーへの通電制御用電源スイツチ部とを備えるとと
もに、電源スイツチ部に設けられたトリツプ機構
と、ヒーターから延出された伝熱板に取着された
整磁鋼と、この整磁鋼に吸着する永久磁石と、永
久磁石に一端が連結され且つ永久磁石を整磁鋼か
ら引き離す方向に付勢されたトリツプ機構の引き
外し手段とを具備していることに特徴を有してい
るものであり、ヒーターの温度を整磁鋼の特性を
利用して検出して引き外し手段及びトリツプ機構
を介して電源スイツチ部を切るようにしたもので
ある。ここにおける整磁鋼について説明を加える
ならば、この整磁鋼は第19図に示すように温度
が上昇すると透磁率が減少するために永久磁石と
の吸着力が低下し、温度が下がれば透磁率が元に
戻るという可逆特性を有するものである。
以下本考案を図示の吸入器に使用した実施例に
基づいて詳述する。まず吸入器の構造から説明す
ると、耐熱性合成樹脂にて形成されている上面が
開口した横長の本体ケース1内は、本体ケース1
と一体の仕切壁10により左右に仕切られてお
り、上面が開口した左半分は薬液、塩水または水
等の吸入液を収容する吸入液タンク5の収納室1
1とされ、右半分の閉じられた空間には底部に貯
水室3と蒸気室4及びヒーターブロツク8を有し
且つこれらの上方に給水タンク6の収納室12と
スイツチ機構部を配して構成したスチーマユニツ
ト2が配設されている。そしてこの本体ケース1
の前面にポリカーボネイトのような透明合成樹脂
で形成されている上記吸入液タンク5及び給水タ
ンク6内の吸入液や水の残量を見ることができる
ように、残量表示窓13及び14が設けられてい
る。本体ケース1の上面開口を閉じる蓋20は、
その背部が本体ケース1の背面上部にヒンジ24
にて取り付けられて後方へ回動自在とされている
ものであつて、左側上面には先端開口を前方に向
けた筒状の噴霧ガイド9がその後端基部を中心に
上下に回動自在に配設され、右端上面の切欠部に
は一対のスイツチ釦21及び22が前後に並んで
共に上下動自在に取り付けられており、前面には
この蓋20の開閉釦23が設けられている。
蒸気噴射によるベンチユリー効果で吸入液を噴
霧する噴霧ユニツト7は、上記噴霧ガイド9の基
部に、つまりは蓋20部分に配設されている。蒸
気噴射ノズル70と吸い上げノズル74とを備え
るとともに、吸い上げノズル74先端に付設され
た液だれ防止板78と吸い上げノズル74に対向
する筒軸76を有しているこの噴霧ユニツト7
は、第8図に示すように変性ポリフエニレンオキ
サイド樹脂のような耐熱性合成樹脂からなるコ字
型の連結板77に上記各部材を一体に設けたもの
であつて、連結板77の底片にステンレスで形成
した蒸気噴射ノズル70を前方に向けて、一方の
側片に吸い上げノズル74を側方に向けて有して
おり、吸い上げノズル74の先端は蒸気噴射ノズ
ル70の前方に位置している。また連結板77の
他方の側片に筒軸76が設けられている。この筒
軸76と吸い上げノズル74とは同一の軸線上に
位置しており、この両者が蓋20に回動自在に支
持されることで噴霧ユニツト7が上下に回動自在
となつている。そして噴霧ガイド9はその基端が
連結板77に弾性係合で着脱自在に連結されてお
り、第7図に示すように噴霧ユニツト7と共に噴
霧ガイド9が回動するようにされている。つまり
は噴霧ガイド9の方向と蒸気噴射ノズル70の方
向とが常に一致するようにされているわけであ
る。また噴霧ガイド9及び噴霧ユニツト7は、筒
軸76及び吸い上げノズル74に嵌着したOリン
グと蓋20との間の摺動抵抗で任意の角度に固定
されるようになつている。
蒸気噴射による変形、摩耗や清浄時のノズル口
変形を防止するために前述のようにステンレス製
とされて連結板77に一体成形されている蒸気噴
射ノズル70は、シリコンゴムからなる蒸気管7
1を通じてスチーマユニツト2に接続されてい
る。またこの蒸気噴射ノズル70との位置合わせ
が確実となるように連結板77に一体成形された
吸い上げノズル74には、下端が吸入液タンク5
に差し込まれる吸い上げ管75が接続されてい
る。スチーマユニツト2から供給されて蒸気噴射
ノズル70から噴出する蒸気によるベンチユリー
効果により、吸入液タンク5内の吸入液が吸い上
げられて吸い上げノズル74から蒸気の噴射方向
へと噴霧されるものである。吸い上げノズル74
に付設している液だれ防止板78は、噴霧ユニツ
ト7を上方に向けた際に、霧化されずに液状とな
つた吸入液が蒸気噴射ノズル70に触れて蒸気に
より吹き飛ばされ、大きな水滴となるのを防ぐ。
尚、液だれ防止板78を伝つて下方に流れ落ちる
吸入液や、噴霧ガイド9の内面で水滴化した吸入
液については、第6図に示すように噴霧ユニツト
7の下方に位置する蓋20の裏板25における凹
部26の底面後部に開口27を設けるとともに、
本体ケース1の収納室11に収納される吸入液タ
ンク5を仕切板51にて前後2室に仕切つたもの
とし、上記開口27を通じて吸入液タンク5後部
の排水貯水部50に至るようにしてある。
そしてこの噴霧ユニツト7においては、転倒時
に蒸気噴射ノズル70から湯玉が噴き出すことを
防止する手段としてシヤツター73を設けてあ
る。蓋20の裏板25における凹部26内で且つ
吸い上げノズル74の直下付近に位置しているシ
ヤツター軸79によつて下端が枢支されて前後方
向において上下に回動自在となつているこのシヤ
ツター73は、常時は前方へ倒れた状態にあつて
蒸気及び吸入液の噴霧を妨げることがないもの
の、本体ケース1が後方へと転倒した時、あるい
は後方へと傾け過ぎた時、自重で後方へと倒れて
蒸気噴射ノズル70の前方に位置し、蒸気噴射ノ
ズル70から湯玉が上方へと噴き出すことを阻止
する。次に耐熱性合成樹脂によりハウジングが形
成されている本考案に係るスチーマユニツト2
と、このスチーマユニツト2に装着される給水タ
ンク6について説明する。まず給水タンク6から
説明すると、この給水タンク6はその上端開口に
給水弁60及びキヤツプシール62が設けられた
キヤツプ61が装着されているとともに外周面に
シール64が設けられている。ばね63による付
勢で給水弁60は常時閉じており、給水タンク6
を倒立させても水が漏れることはない。そしてこ
の給水タンク6を倒立させた状態で収納するスチ
ーマユニツト2における収納室12は、その内壁
に給水タンク6のシール64が密着するものとさ
れており、底面中央には給水タンク6の給水弁6
0を押してこれを開くピン33が突設され、この
ピン33のわきに給水口29が形成されて収納室
12とこの下方に位置する貯水室3とが給水口2
9により連通している。給水口29にはばね31
により上方へと付勢されて給水口29を閉じる給
水弁30がその上端を収納室12内に突出させて
配設されている。貯水室3はその低位置にある上
下方向に開口した通水口34を通じて蒸気室4に
連通している。通水口34は常時開いているもの
ではなく、前記スイツチ釦21に連動して上下に
作動する開閉栓40の下端に設けられた連動弁4
1により開閉されるものである。蒸気室4はその
底部にヒーターブロツク8が設けられるととも
に、上部にカバーシール36を介して排気カバー
35が設けられたものであり、排気カバー35と
蒸気室4との間には、蒸気逃がし口37と安全弁
43とを通じてのみ蒸気室4内空間と連通し且つ
蒸気逃がし口37の側方の空隙38を通じて貯水
室3に連通するとともに前記噴霧ユニツト7にお
ける筒軸76に逃がし管72を介して接続された
緩衝空間が形成されている。また排気カバー35
には先端が本体ケース1の上端にまで達する排水
筒48が右端部より上方に向けて突設されてい
て、排水筒48の上端開口はポリプロピレンのよ
うな耐熱性と柔軟性を持つ樹脂で形成された排水
口キヤツプ49で閉じられている。そして蒸気逃
がし口37であるが、これも通水口34と同じく
開閉栓40に一体に設けた逃がし弁42により開
閉されるようになつている。尚これら逃がし弁4
2や連動弁41及び排気カバー35における開閉
栓40の貫通部にはV字型シール58が取り付け
られて蒸気室4及び緩衝空間の気密状態が確実に
得られるようにされている。
蒸気室4の下方に配されているヒーターブロツ
ク8は正特性サーミスタを発熱体81とするもの
であつて、2条の断面逆U字状をなす突条を上方
に突出させた放熱板80における突条下面の凹溝
内に、一対の電極82ではさんだ発熱体81を配
することで構成されている。蒸気室4の底板とな
る放熱板80は亜鉛またはアルミニウムのダイキ
ヤストとして形成されたものであり、下面にはね
じ87により押さえ板86が取り付けられ、発熱
体80及び電極82は押さえ板86との間に押し
上げばね85が設けられて上方へと付勢されてい
る保持板84によつて放熱板80の凹溝内に押し
付けられるように、つまりは上端ほど狭くなつて
いるテーパ状凹溝内面に密着するようにして保持
されている。尚、楔状の各電極82と放熱板80
との間にはシリコンゴムからなる伝熱性絶縁シー
ト83が設けられている。ここで放熱板80を蒸
気室4内に突出する一対のテーパ型突条を有する
ものとし、各突条内に発熱体81を収納している
のは、蒸気室4内における水の加熱表面積を大き
くして蒸気発生の立ち上がり時間を短くすると同
時に、蒸気室4内の水を最後まで有効に蒸気へと
変換することができるようにしているものであ
る。88は底部シールを示す。
さてスイツチ機構部であるが、これはトリツプ
機構を有しているものであつて、排気カバー35
上に止め板18で取り付けられたマイクロスイツ
チ17、オン釦44、オフ釦54、トリツプレバ
ー90、リセツトレバー95、そして前記連動弁
41及び逃がし弁42が形成されている棒状の開
閉栓40等から構成されている。オン釦44は排
気カバー35を貫通している開閉栓40の上端に
固着されて復帰ばね47により上方へと付勢され
たものであり、オフ釦54側へと突出する係合リ
ブ45と、マイクロスイツチ17のアクチユエー
タ駆動用の操作片46とを一体に備えている。オ
フ釦54は排気カバー35から突設されている軸
に嵌合して上下動自在とされたもので、側方に突
出する係合リブ55を一体に有し、また復帰ばね
56により上方へと付勢されている。そしてこれ
らオン釦44及びオフ釦54は、前記蓋20に設
けられているスイツチ釦21及びスイツチ釦22
に各別に対応していて、スイツチ釦21の押し込
みでオン釦44が開閉栓40とともに下動し、ス
イツチ釦22の押し込みでオフ釦54が下動する
ようになつている。殊にオフ釦54はスイツチ釦
22を押し込まずとも、蓋20を閉じた状態の時
に少し押し込まれた状態となり、蓋20を開くと
上限まで上動するようにされている。トリツプレ
バー90及びリセツトレバー95はこれらオン釦
44とオフ釦54との間の空間に軸99によつて
支持されて別個に回動自在に配されており、ねじ
りコイルバネ94により正面から見て時計まわり
方向に付勢されたトリツプレバー90には、オフ
釦54の係合リブ55の下方に位置する押し下げ
オフピン91、係合リブ55の上方に位置する引
き上げオフピン92、下動時におけるオン釦44
の係合リブ45上面に係合自在なラツチピン93
の3個のピンが一体に設けられている。そしてリ
セツトレバー95にはオン釦44の係合リブ45
の上面に接触する係合ピン96が設けられてい
る。
またスチーマユニツト2の右側面には、上端が
上記トリツプレバー90及びリセツトレバー95
に当接する引き外し手段としてのトリツプ棒65
が上下動自在に配置されている。このトリツプ棒
65はその下端にヨーク66及び永久磁石67が
連結されているものであり、トリツプばね69に
より上方へとばね付勢されている。そして永久磁
石67に下方にはヒーターブロツク8における放
熱板80に固着された整磁鋼68が位置してい
る。整磁鋼68はヒーターブロツク8の熱を受け
やすいように放熱板80とはシリコングリスなど
により熱的に結合されている。ここで上記トリツ
プばね69によるトリツプ棒65を上方へと付勢
する力と、永久磁石67が整磁鋼68に吸着する
力とは、整磁鋼68が常温の状態であれば永久磁
石67による力の方が強く、整磁鋼68の温度が
上昇して透磁率が下がつた時にはトリツプばね6
9による力の方が強くなるように設定されてい
る。従つて常時は永久磁石67がトリツプばね6
9による引き上げ力にもかかわらず、整磁鋼68
に吸着した状態にある。
第20図はこの吸入器の回路図であり、図中1
5は本体ケース1前面に配置されるパイロツトネ
オンランプ、Rは保護抵抗、Hは温度ヒユーズ、
Vは電源を示す。
しかして以上のように構成されているこの吸入
器を使用するにあたつては、蓋20を開いて吸入
液を入れた吸入液タンク5と水を入れた給水タン
ク6とを夫々収納室11と収納室12とに装填
し、吸い上げ管75を吸入液タンク5に差し込ん
で蓋20を閉める。収納室12に装填された給水
タンク6は、この収納室12と貯水室3との間の
給水口29を閉じている給水弁30を押し下げて
これを開くとともに収納室12内に突出するピン
33により給水タンク6側の給水弁60も開かれ
ることから、給水タンク6内の水は貯水室3へと
流入し、更に通水口34を通じて蒸気室4に至
る。尚、逃がし管72と空隙38及び逃がし口3
7を通じて貯水室3及び蒸気室4は大気に連なつ
ているために、貯水室3及び蒸気室4内に流入し
た水の水位は一定に保たれる。第3図及び第4図
はこの状態を示している。ついでスイツチ釦21
を押し込むとオン釦44が下動し、オン釦44の
操作片46がマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータを押してオンさせるためにヒーターブロツク
8への通電が、つまりは蒸気室4内の水の加熱が
開始される。またオン釦44の下動に伴なつて、
係合リブ45がその傾斜面とされている先端部下
面で円筒状のラツチピン93を押圧し、トリツプ
レバー90をばね94に抗して回動させるが、こ
の回動でラツチピン93が係合リブ45の下面先
端から外れる位置までオン釦44が下がると、こ
の時にはばね94によるトリツプレバー90の回
動によつて、ラツチピン93が係合リブ45上に
移り、スイツチ釦21から手を離した際に第15
図に示すように係合リブ45上面にラツチピン9
3を係合させることからオン釦44の下動状態が
保持される。そしてオン釦44とともに下動した
開閉栓40は、第12図及び第13図に示すよう
にその下端の連動弁41により通水口34を閉じ
て貯水室3からの蒸気室4への新たな水の流入を
阻止するとともに、蒸気逃がし口37を逃がし弁
42で閉じ、蒸気室4内を蒸気噴射ノズル70へ
の通路を残した状態で密閉する。
さて蒸気室4内の水がヒーターブロツク8によ
り加熱されることで発生した蒸気は、蒸気逃がし
口37が閉じられているために蒸気管71を通じ
て蒸気噴射ノズル70へと送られて蒸気噴射ノズ
ル70から高速で噴出し、この噴出の際のベンチ
ユリー効果により吸い上げノズル74から吸入液
を噴霧するのである。蒸気と霧化した吸入液とは
噴霧ガイド9に沿つて流れる。この時、噴霧ガイ
ド9を上下に回動させることによつて噴霧ガイド
9の先端開口を蒸気と霧化吸入液との混合気が口
腔内へと入りやすい方向に向けることができる。
こうして蒸気を発生させることで霧化させた吸
入液の吸入を行なつている時に、たとえば蒸気噴
射ノズル70がつまる等の事態が生じた時には蒸
気室4内の圧力がきわめて高くなるが、この時に
は前記安全弁43がそのばね付勢に抗して蒸気圧
で開かれるために蒸気は逃がし管72を通じて筒
軸76からゆるやかに放出される。そして前述の
ようにヒーターブロツク8に通電されている間は
通水口34が連動弁41で閉じられていることか
ら蒸気室4内の高温水や蒸気が貯水室3に逆流す
ることがない。また貯水室3から蒸気室4に新た
な水が流入してくることもない。つまりこの吸入
器におけるスチーマユニツト2では、蒸気室4に
始めに流れ込んだ水が1回分の蒸気発生用の量と
されているわけである。
止めたい時には本体ケース1を持つ右手ですぐ
に操作することができる位置にあるスイツチ釦2
2を押せばよい。スイツチ釦22とともに下がる
オフ釦54は第16図に示すように係合リブ55
でトリツプレバー90の押し下げオフピン91を
押してトリツプレバー90を回動させ、オン釦4
4の係合リブ45上面に係合していたラツチピン
93を外すためにオン釦44及び開閉栓40が復
帰ばね47により上動復帰し、マイクロスイツチ
17をオフとしてヒーターブロツク8への通電を
遮断するとともに通水口34及び蒸気逃がし口3
7が開く。蒸気逃がし口37が開くことで蒸気が
緩衝空間に入るとともに逃がし管72を経て蒸気
噴射ノズル70に比して径がはるかに大きい筒軸
76から放出されるために、蒸気室4内の蒸気圧
が急激に低下し、蒸気噴射ノズル70からの蒸気
噴射はただちに停止する。ヒーターブロツク8へ
の通電の遮断と蒸気逃がし口37の解放とが連動
していることから、停止後も蒸気噴射ノズル70
からの蒸気の噴射が続くことがないものである。
また通水口34が開くことで貯水室3から新たな
水が蒸気室4へ流入する。蒸気逃がし口37が開
いて蒸気室4内の圧力が低下していることから蒸
気室4内に流入する水の量が蒸気圧で変化するこ
とはなく、この時も所定の水位となるまで水が蒸
気室4に流入する。
この手動停止を行なわなかつた場合には、蒸気
室4内の水がすべて蒸気となり、その後は空焚き
状態となるわけであるが、この時には放熱板80
に熱的に結合している整磁鋼68の温度が100℃
を越えることからその透磁率が大きく減少して永
久磁石67が整磁鋼68に働きかける吸着力が低
下し、キユーリー点にまで整磁鋼68の温度が上
がれば吸着力がなくなるために、トリツプ棒65
がトリツプばね69のばね力により上動し、第1
7図に示すようにトリツプレバー90を回動させ
る。このためにトリツプレバー90によるオン釦
44のラツチ解除され、オン釦44及び開閉栓4
0が上動して手動停止させた時と同じようにマイ
クロスイツチ17がオフとなつてヒーターブロツ
ク8への通電が遮断されると同時に通水口34及
び蒸気逃がし口37が開き、通水口34から蒸気
室4へと流入する水がヒーターブロツク8を冷却
するとともに整磁鋼68の温度を下げる。そして
このオン釦44の上動によりオン釦44の係合リ
ブ45上面が係合ピン96を押し上げてリセツト
レバー95を強制的に回動させることから、トリ
ツプばね69よりも強いばね力を有している復帰
ばね47のばね力でもつて回動するリセツトレバ
ー95がトリツプ棒65を押し下げ、トリツプ棒
65及び永久磁石67を復帰させる。つまりは手
動によるリセツト操作を必要としていないもので
あるとともに、永久磁石67が整磁鋼68から離
れているのはトリツプ機構を駆動する瞬間のみと
なることから永久磁石67及び整磁鋼68におけ
る吸着面に異物が付着して動作特性が変わつたり
誤動作を招いたりすることがなく、更には空焚き
後に給水することなく再度スイツチ釦21を押し
込んだ時には再度トリツプして電源を切るために
ヒーターブロツク8への通電が維持されることは
ないものである。またここにおけるリセツトレバ
ー95は通常時フリーとなつていることから、リ
セツト手段のためにスイツチ操作力が大きくなる
こともない。
またこのものにおいては使用途中において蓋2
0を開いても同じようになる。つまり蓋20を開
くと、それまでオフ釦54を押し下げていたスイ
ツチ釦22による圧力がなくなるために第18図
に示すようにオフ釦54が復帰ばね56によりそ
の上限まで上昇し、この時係合リブ55でトリツ
プレバー90の引き上げオフピン92を引き上げ
てトリツプレバー90を回動させるためにトリツ
プレバー90によるラツチが解除されてオン釦4
4及び開閉栓40が上動するのである。尚、開閉
栓40によつて蒸気室4が閉じられている時に
は、蒸気室4内の蒸気圧が開閉栓40に対して作
用するが、連動弁41よりも逃がし弁42の方が
受圧面積が大きいために、蒸気圧は開閉栓40の
上動を助ける方向に作用する。また開閉栓40を
下げる場合には、それまで蒸気逃がし口37が開
いていて蒸気室4の内圧が高くなつていないこと
から蒸気圧が開閉栓40の下動に対して抵抗を与
えるようなことはない。
使用後は蓋20を開いて吸入液タンク5及び給
水タンク6を取り出し、残つた吸入液や水を捨て
る。そして貯水室3及び蒸気室4内に残つている
水については本体ケース1の右端上面に位置して
いる排水口キヤツプ49を外して本体ケース1を
傾ければよい。蒸気室4内の水は蒸気逃がし口3
7から緩衝空間を経て排水筒48を通り排水さ
れ、貯水室3内の水は通水口34から蒸気室4を
経て、また空隙38を経て排水筒48を通り排水
される。尚、排水口キヤツプ49は、蓋20を閉
めている時には蓋20の裏板25で押さえられて
いることから不用意に外れるようなことはない。
また蓋20を開いた状態で電源を入れようとして
も、このものにおいてはオン釦44及びオフ釦5
4の両者を共に押し込まなくてならず、しかもオ
フ釦54は少しだけ押し込んだ状態を保たなくて
はならない上に、これらオン釦44及びオフ釦5
4は本体ケース1の上面に突出していないことか
ら押し込み操作自体が困難なものであり、誤操作
に対する安全性が極めて高いものである。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、ヒーターが過熱すれば
この温度を整磁鋼の特性を利用して検出して引き
外し手段を介して電源スイツチ部におけるトリツ
プ機構をトリツプさせ、もつて電源スイツチ部を
切つてしまうものであり、ヒーターの温度が低下
してもヒーターへの通電が再開されることはな
く、空焚きを繰り返すようなことがなくて安全性
が高いものであり、また整磁鋼と永久磁石並びに
引き外し手段の付勢手段の組み合わせによる感熱
機構を使用したものであるために、作動力が大き
い上に負荷力による感熱温度の変動がないことか
らトリツプ機構の負荷変動の影響を受けることが
なく、このために安定した動作を得られるもので
ある。しかも整磁鋼は復帰温度と動作温度との差
がなく、またヒーターから延出した伝熱板に取着
したものであるためにヒーター温度が低下すれば
すぐに復旧して再使用することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例を備えた吸入器の斜視
図、第2図は同上の噴霧ユニツト及び本体ケース
の平面図、第3図は第2図のA−A線断面図、第
4図は第2図のB−B線断面図、第5図は第2図
のC−C線断面図、第6図及び第7図は第2図の
D−D線断面図、第8図は同上の噴霧ユニツトの
斜視図、第9図は同上のスチーマユニツトの平面
図、第10図及び第11図は夫々オン状態とオフ
状態におけるスイツチ機構部の斜視図、第12図
は第2図のオン状態におけるA−A線断面図、第
13図は第2図のオン状態におけるB−B線断面
図、第14図〜第18図は同上のスイツチ機構部
の動作を説明する部分断面図、第19図は同上の
整磁鋼の特性図、第20図は同上の回路図であ
り、2はスチーマユニツト、8はヒーターブロツ
ク、21及び22はスイツチ釦、44はオン釦、
54はオフ釦、65は引き外し手段としてのトリ
ツプ棒、67は永久磁石、68は整磁鋼、69は
トリツプ棒を付勢するトリツプばね、90はトリ
ツプレバー、95はリセツトレバーを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 蒸気室とこの蒸気室底部に配されたヒーター
    及びヒーターへの通電制御用電源スイツチ部と
    を備えるとともに、電源スイツチ部に設けられ
    たトリツプ機構と、ヒーターから延出された伝
    熱板に取着された整磁鋼と、この整磁鋼に吸着
    する永久磁石と、永久磁石に一端が連結され且
    つ永久磁石を整磁鋼から引き離す方向に付勢さ
    れたトリツプ機構の引き外し手段とを具備して
    いるスチーマ装置。 (2) トリツプ機構は引き外し手段のリセツト部材
    を具備している実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のスチーマ装置。
JP16233283U 1983-10-20 1983-10-20 スチ−マ装置 Granted JPS6069136U (ja)

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JP16233283U JPS6069136U (ja) 1983-10-20 1983-10-20 スチ−マ装置

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JP16233283U JPS6069136U (ja) 1983-10-20 1983-10-20 スチ−マ装置

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JPS6069136U JPS6069136U (ja) 1985-05-16
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