JPS6335260B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6335260B2
JPS6335260B2 JP19675383A JP19675383A JPS6335260B2 JP S6335260 B2 JPS6335260 B2 JP S6335260B2 JP 19675383 A JP19675383 A JP 19675383A JP 19675383 A JP19675383 A JP 19675383A JP S6335260 B2 JPS6335260 B2 JP S6335260B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
nozzle
water
spray
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19675383A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6088564A (ja
Inventor
Masatoshi Maeda
Toshio Kusunoki
Yoji Iguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP19675383A priority Critical patent/JPS6088564A/ja
Publication of JPS6088564A publication Critical patent/JPS6088564A/ja
Publication of JPS6335260B2 publication Critical patent/JPS6335260B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Weting (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は呼吸器系の炎症などの治療に用いられ
る吸入器、殊に蒸気発生ユニツトを有して蒸気噴
射を利用して吸入液の噴霧を行なういわゆるボイ
ラー式の吸入器に関するものである。
[背景技術] ボイラー式の吸入器においては蒸気発生ユニツ
トと吸入液タンクとを備え、蒸気発生ユニツトか
ら供給される蒸気と吸入液タンクから吸い上げた
吸入液とを混合してノズルから噴き出し、噴霧ガ
イドの先端から噴霧するものである。かかる吸入
器において噴霧ガイドの向きを可変として使い勝
手を良くしたものが実公昭57−57707号公報に示
されている。ところがこの公報に示されたものに
おいては、噴霧ガイドが回動するもののノズルは
固定でその向きを変えないために、噴霧ガイドの
向きによつてはノズルからの噴霧液が噴霧ガイド
内壁に直接当たり、噴霧ガイドからでてくる噴霧
量が減少してしまつたり、噴霧が拡散してしまう
という問題点を有していた。
[発明の目的] 本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは噴霧ガイドの向きを
可変として使い勝手を向上させると同時に、噴霧
ガイドの向きを変えても噴霧量が減少するという
ような事態を招くことがなく、効率のよい噴霧を
常に行なえる吸入器を提供するにある。
[発明の開示] しかして本発明に係る吸入器は、互いに直交す
る方向に配された蒸気噴霧ノズルと吸入液吸い上
げノズルとで構成されたノズルと噴霧液をガイド
する噴霧ガイドとを同一軸で回動自在に支持して
ノズルと噴霧ガイドの回動を連動させたことに特
徴を有しているものであり、噴霧ガイドの向きを
変えればこれにつれてノズルも向きを変えるよう
にしたものであるとともに、ノズルと噴霧ガイド
とを同一軸で回動自在に支持したことから、噴霧
ガイド及びノズルの向きを変えても両者の位置関
係が変わることがないようにしたものである。
また吸い上げノズルの中心軸を蒸気噴射ノズル
と噴霧液をガイドする噴霧ガイドの回動軸と一致
させてノズルと噴霧ガイドの回動を連動させるこ
とで、ノズル及び噴霧ガイドを連動して回動する
場合、吸い上げノズルの位置が変わらず、これに
伴つて吸い上げノズルに接続する吸い上げ管が動
いて変形せず、常に安定した量の吸入液の噴霧が
できるようになつたものである。
以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
る。耐熱性合成樹脂にて形成されている上面が開
口した横長の本体ケース1内は、本体ケース1と
一体の仕切壁10により左右に仕切られており、
上面が開口した左半分は薬液、塩水または水等の
吸入液を収容する吸入液タンク5の収納室11と
され、右半分の閉じられた空間には底部に貯水室
3と蒸気室4及びヒーターブロツク8を有し且つ
これらの上方に給水タンク6の収納室12とスイ
ツチ機構部を配して構成した蒸気発生ユニツト2
が配設されている。そしてこの本体ケース1の前
面にはポリカーボネイトのような透明合成樹脂で
形成されている上記吸入液タンク5及び給水タン
ク6内の吸入液や水の残量を見ることができるよ
うに、残量表示窓13及び14が設けられてい
る。本体ケース1の上面開口を閉じる蓋20は、
その背部が本体ケース1の背面上部にヒンジ24
にて取り付けられて後方へと回動自在にされてい
るものであつて、左側上面には先端開口を前方に
向けた筒状の噴霧ガイド9がその後端基部を中心
に上下に回動自在に配設され、右端上面の切欠部
には一対のスイツチ釦21及び22が前後に並ん
で共に上下動自在に取り付けられており、前面に
はこの蓋20の開閉釦23が設けられている。
蒸気噴射によるベンチユリー効果で吸入液を噴
霧する噴霧ユニツト7は、上記噴霧ガイド9の基
部に、つまりは蓋20部分に配設されている。蒸
気噴射ノズル70と吸い上げノズル74とを備え
るとともに、吸い上げノズル74先端に付設され
た液だれ防止板78と吸い上げノズル74に対向
する筒軸76を有しているこの噴霧ユニツト7
は、第8図に示すように変性ポリフエニレンオキ
サイド樹脂のような耐熱性合成樹脂からなるコ字
型の連結板77に上記各部材を一体に設けたもの
であつて、連結板77の底片にステンレスで形成
した蒸気噴射ノズル70を前方に向けて、一方の
側片に吸い上げノズル74を蒸気噴射ノズル70
に対して直交する方向である側方に向けて有して
おり、吸い上げノズル74の先端は蒸気噴射ノズ
ル70の前方に位置している。また連結板77の
他方の側片に筒軸76が設けられている。筒軸7
6は蒸気発生ユニツト2から導出された蒸気逃が
し管72に接続されて蒸気発生ユニツト2からの
排出用蒸気の出口となつているものであり、この
筒軸76と吸い上げノズル74とは同一の軸線上
に位置し、この両者が蓋20に回動自在に支持さ
れることで噴霧ユニツト7が上下に回動自在とな
つている。そして噴霧ガイド9はその基端が連結
板77の側片に弾性係合で着脱自在に連結されて
おり、第7図に示すように噴霧ユニツト7と共に
噴霧ガイド9が回動するようにされている。つま
りは噴霧ガイド9の方向と蒸気噴射ノズル70の
方向とが常に一致するようにされているわけであ
り、しかもこの両者の回動軸は吸い上げノズル7
4の中心軸と一致していることから両者を回動さ
せた時の吸い上げノズル74の動きが少なく、常
に安定した量の吸入液の噴霧を行なえるものであ
る。また噴霧ガイド9及び噴霧ユニツト7は、筒
軸76及び吸い上げノズル74に嵌着したOリン
グと蓋20との間の摺動抵抗で任意の角度に固定
されるようになつている。
蒸気噴射による変形、摩耗や清浄時のノズル口
変形を防止するために前述のようにステンレス製
とされて連結板77に一体成形されている蒸気噴
射ノズル70は、シリコンゴムからなる蒸気管7
1を通じて蒸気発生ユニツト2に接続されてい
る。またこの蒸気噴射ノズル70との位置合わせ
が確実となるように連結板77に一体成形された
吸い上げノズル74には、下端が吸入液タンク5
に差し込まれる吸い上げ管75が接続されてい
る。蒸気発生ユニツト2から供給されて蒸気噴射
ノズル70から噴出する蒸気によるベンチユリー
効果により、吸入液タンク5内の吸入液が吸い上
げられて吸い上げノズル74から蒸気の噴射方向
へと噴霧されるものである。吸い上げノズル74
の先端下部に付設している液だれ防止板78は、
噴霧ユニツト7を上方に向けた際に、霧化されず
に液状となつた吸入液が蒸気噴射ノズル70に触
れて蒸気により吹き飛ばされ、大きな水滴となる
のを防ぐ。尚、液だれ防止板78を伝つて下方に
流れ落ちる吸入液や、噴霧ガイド9の内面で水滴
化した吸入液については、第6図に示すように噴
霧ユニツト7の下方に位置する蓋20の裏板25
における凹部26の底面後部に開口27を設ける
とともに、本体ケース1の収納室11に収納され
る吸入液タンク5を仕切板51にて前後2室に仕
切つたものとし、上記開口27を通じて吸入液タ
ンク5後部の排水貯水部50に至るようにしてあ
る。
そしてこの噴霧ユニツト7においては、転倒時
に蒸気噴射ノズル70から湯玉が噴き出すことを
防止する手段としてシヤツター73を設けてあ
る。蓋20の裏板25における凹部26内で且つ
吸い上げノズル74の直下付近に位置しているシ
ヤツター軸79によつて下端が枢支されて前後方
向において上下に回動自在となつているこのシヤ
ツター73は、常時は前方へ倒れた状態にあつて
蒸気及び吸入液の噴霧を妨げることがないもの
の、本体ケース1が後方へと転倒した時、あるい
は後方へと傾け過ぎた時、自重で後方へと倒れて
蒸気噴射ノズル70の前方に位置し、蒸気噴射ノ
ズル70から湯玉が上方へと噴き出すことを阻止
する。
次に耐熱性合成樹脂によりハウジングが形成さ
れている蒸気発生ユニツト2と、この蒸気発生ユ
ニツト2に装着される給水タンク6について説明
する。まず給水タンク6から説明すると、この給
水タンク6はその上端開口に給水弁60及びキヤ
ツプシール62が設けられたキヤツプ61が装着
されているとともに外周面にシール64が設けら
れている。ばね63による付勢で給水弁60は常
時閉じており、給水タンク6を倒立させても水が
漏れることはない。そしてこの給水タンク6を倒
立させた状態で収納する蒸気発生ユニツト2にお
ける収納室12は、その内壁に給水タンク6のシ
ール64が密着するものとされており、底面中央
には給水タンク6の給水弁60を押してこれを開
くピン33が突設され、このピン33のわきに給
水口29が形成されて収納室12とこの下方に位
置する貯水室3とが給水口29により連通してい
る。給水口29にはばね31により上方へと付勢
されて給水口29を閉じる給水弁30がその上端
を収納室12内に突出させて配設されている。貯
水室3はその低位置にある上下方向に開口した通
水口34を通じて蒸気室4に連通している。通水
口34は常時開いているものではなく、前記スイ
ツチ釦21に連動して上下に作動する開閉栓40
の下端に設けられた連動弁41により開閉される
ものである。蒸気室4はその底部にヒーターブロ
ツク8が設けられるとともに、上部にカバーシー
ル36を介して排気ガバー35が設けられたもの
であり、排気カバー35と蒸気室4との間には、
蒸気逃がし口37と安全弁43とを通じてのみ蒸
気室4内空間と連通し且つ蒸気逃がし口37の側
方の空隙38を通じて貯水室3に連通するととも
に前記噴霧ユニツト7における筒軸76に逃がし
管72を介して接続された緩衝空間が形成されて
いる。また排気カバー35には先端が本体ケース
1の上端にまで達する排水筒48が右端部より上
方に向けて突設されていて、排水筒48の上端開
口はポリプロピレンのような耐熱性と柔軟性を持
つ樹脂で形成された排水口キヤツプ49で閉じら
れている。そして蒸気逃がし口37であるが、こ
れも通水口34と同じく開閉栓40に一体に設け
た逃がし弁42により開閉されるようになつてい
る。尚、これら逃がし弁42や連動弁41及び排
気カバー35における開閉栓40の貫通部にはV
字型シール58が取り付けられて蒸気室4及び緩
衝空間の気密状態が確実に得られるようにされて
いる。
蒸気室4の下方に配されているヒーターブロツ
ク8は正特性サーミスタを発熱体81とするもの
であつて、2条の断面逆U字状をなす突条を上方
に突出させた放熱板80における突条下面の凹溝
内に、一対の電極82ではさんだ発熱体81を配
することで構成されている。蒸気室4の底板とな
る放熱板80は亜鉛またはアルミニウムのダイキ
ヤストとして形成されたものであり、下面にはね
じ87により押さえ板86が取り付けられ、発熱
体80及び電極82は押さえ板86との間に押し
上げばね85が設けられて上方へと付勢されてい
る保持板84によつて放熱板80の凹溝内に押し
付けられるように、つまりは上端ほど狭くなつて
いるテーパ状凹溝内面に密着するようにして保持
されている。尚、楔状の各電極82と放熱板80
との間にはシリコンゴムからなる伝熱性絶縁シー
ト83が設けられている。ここで放熱板80を蒸
気室4内に突出する一対のテーパ型突条を有する
ものとし、各突条内に発熱体81を収納している
のは、蒸気室4内における水の加熱表面積を大き
くして蒸気発生の立ち上がり時間を短くすると同
時に、蒸気室4内の水を最後まで有効に蒸気へと
変換することができるようにしているものであ
る。88は底部シールを示す。
さてスイツチ機構であるが、これは排気カバー
35上に止め板18で取り付けられたマイクロス
イツチ17、オン釦44、オフ釦54、トリツプ
レバー90、リセツトレバー95、そして前記連
動弁41及び逃がし弁42が形成されている棒状
の開閉栓40等から構成されている。オン釦44
は排気カバー35を貫通している開閉栓40の上
端に固着されて復帰ばね47により上方へと付勢
されたものであり、オフ釦54側へと突出する係
合リブ45とマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータ駆動用の操作片46とを一体に備えている。
オフ釦54は排気カバー35から突設されている
軸に嵌合して上下動自在とされたもので、側方に
突出する係合リブ55を一体に有し、また復帰ば
ね56により上方へと付勢されている。そしてこ
れらオン釦44及びオフ釦54は、前記蓋20に
設けられているスイツチ釦21及びスイツチ釦2
2に各別に対応していて、スイツチ釦21の押し
込みでオン釦44が開閉栓40とともに下動し、
スイツチ釦22の押し込みでオフ釦54が下動す
るようになつている。殊にオフ釦54はスイツチ
釦22を押し込まずとも、蓋20を閉じた状態の
時に少し押し込まれた状態となり、蓋20を開く
と上限まで上動するようにされている。トリツプ
レバー90及びリセツトレバー95はこれらオン
釦44とオフ釦54との間の空間に軸99によつ
て支持されて別個に回動自在に配されており、ね
じりコイルばね94により正面から見て時計まわ
り方向に付勢されたトリツプレバー90には、オ
フ釦54の係合リブ55の下方に位置する押し下
げオフピン91、係合リブ55の上方に位置する
引き上げオフピン92、下動時におけるオン釦4
4の係合リブ45上面に係合自在なラツチピン9
3の3個のピンが一体に設けられている。そして
リセツトレバー95にはオン釦44の係合リブ4
5の上面に接触する係合ピン96が設けられてい
る。
また蒸気発生ユニツト2の右側面には、上端が
上記トリツプレバー90及びリセツトレバー95
に当接するトリツプ棒65が上下動自在に配置さ
れている。このトリツプ棒65はその下端にヨー
ク66及び永久磁石67が連結されているもので
あり、トリツプばね69により上方へとばね付勢
されている。そして永久磁石67の下方にはヒー
ターブロツク8における放熱板80に固着された
整磁鋼68が位置している。整磁鋼68は温度が
上昇すると透磁率が減少するために永久磁石67
との吸着力が低下し、温度が下がれば透磁率が元
に戻るという可逆特性を有するものであつて、ヒ
ーターブロツク8の熱を受けやすいように放熱板
80とはシリコングリスなどにより熱的に結合さ
れている。ここで上記トリツプばね69によるト
リツプ棒65を上方へと付勢する力と、永久磁石
67が整磁鋼68に吸着する力とは、整磁鋼68
が常温の状態であれば永久磁石67による力の方
が強く、整磁鋼68の温度が上昇して透磁率が下
がつた時にはトリツプばね69による力の方が強
くなるように設定されている。従つて常時は永久
磁石67がトリツプばね69による引き上げ力に
もかかわらず、整磁鋼68に吸着した状態にあ
る。
しかして以上のように構成されているこの吸入
器を使用するにあたつては、蓋20を開いて吸入
液を入れた吸入液タンク5と水を入れた給水タン
ク6とを夫々収納室11と収納室12とに装填
し、吸い上げ管75を吸入液タンク5に差し込ん
で蓋20を閉める。収納室12に装填された給水
タンク6は、この収納室12と貯水室3との間の
給水口29を閉じている給水弁30を押し下げて
これを開くとともに吸納室12内に突出するピン
33により給水タンク6側の給水弁60も開かれ
ることから、給水タンク6内の水は貯水室3へと
流入し、更に通水口34を通じて蒸気室4に至
る。尚、逃がし管72と空隙38及び逃がし口3
7を通じて貯水室3及び蒸気室4は大気に連なつ
ているために、貯水室3及び蒸気室4内に流入し
た水の水位は一定に保たれる。第3図及び第4図
はこの状態を示している。ついでスイツチ釦21
を押し込むとオン釦44が下動し、オン釦44の
操作片46がマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータを押してオンさせるためにヒーターブロツク
8への通電が、つまりは蒸気室4内の水の加熱が
開始される。またオン釦44の下動に伴なつてば
ね94によりトリツプレバー90が回動して係合
リブ45上にラツチピン93を移動させ、スイツ
チ釦21から手を離した際に係合リブ45上面に
ラツチピン93を係合させることからオン釦44
の下動状態が保持される。そしてオン釦44とと
もに下動した開閉栓40は、その下端の連動弁4
1により通水口34を閉じて貯水室3からの蒸気
室4への新たな水の流入を阻止するとともに、蒸
気逃がし口37を逃がし弁42で閉じ、蒸気室4
内を蒸気噴射ノズル70への通路を残した状態で
密閉する。
さて蒸気室4内の水がヒーターブロツク8によ
り加熱されることで発生した蒸気は、蒸気逃がし
口37が閉じられているために蒸気管71を通じ
て蒸気噴射ノズル70へと送られて蒸気噴射ノズ
ル70から高速で噴出し、この噴出の際のベンチ
ユリー効果により吸い上げノズル74から吸入液
を噴霧するのである。蒸気と霧化した吸入液とは
噴霧ガイド9に沿つて流れる。この時、噴霧ガイ
ド9を上下に回動させることによつて噴霧ガイド
9の先端開口を蒸気と霧化吸入液との混合気が口
腔内へと入りやすい方向に向けることができる。
ここにおいて、この吸入器は机上に置いて使用す
ることも手に持つて使用することもできるわけで
あるが、本体ケース1は横長であり、しかも噴霧
ガイド9が前方へ向けられていることから、本体
ケース1を手に持つて使用する時には本体ケース
1の右側面もしくは左側面をはさむようにして持
てばよく、奥行きの短い部分を持つことになるた
めに持ちにくいということがないものである。ま
た噴霧ガイド9を上下に回動させて噴霧方向を変
えることができるために、殊に机上において使用
する際に、吸入器の高さを問うことなく噴霧が口
腔内に入りやすいようにすることができるもので
あり、しかも噴霧ガイド9とともに噴霧ユニツト
7も回動して噴霧ガイド9と噴霧ユニツト7の位
置関係を一定に保つために、常に良好な噴霧状態
を得ることができるものである。
こうして蒸気を発生させることで霧化させた吸
入液の吸入を行なつている時に、たとえば蒸気噴
射ノズル70がつまる等の事態が生じた時には蒸
気室4内の圧力がきわめて高くなるが、この時に
は前記安全弁43がそのばね付勢に抗して蒸気圧
で開かれるために蒸気は逃がし管72を通じて筒
軸76からゆるやかに放出される。そして前述の
ようにヒーターブロツク8に通電されている間は
通水口34が連動弁41で閉じられていることか
ら蒸気室4内の高温水や蒸気が貯水室3に逆流す
ることがない。また貯水室3から蒸気室4に新た
な水が流入してくることもない。つまりこの吸入
器においては蒸気室4に始めに流れ込んだ水が吸
入のための1回分の量とされているわけである。
止めたい時には本体ケース1を持つ右手ですぐ
に操作することができる位置にあるスイツチ釦2
2を押せばよい。スイツチ釦22とともに下がる
オフ釦54は係合リブ55でトリツプレバー90
の押し下げオフピン91を押してトリツプレバー
90を回動させ、オン釦44の係合リブ45上面
に係合していたラツチピン93を外すためにオン
釦44及び開閉栓40が復帰ばね47により上動
復帰し、マイクロスイツチ17をオフとしてヒー
ターブロツク8への通電を遮断するとともに通水
口34及び蒸気逃がし口37を開く。蒸気逃がし
口37が開くことで蒸気が緩衝空間に入るととも
に逃がし管72を経て蒸気噴射ノズル70に比し
て径がはるかに大きい筒軸76から放出されるた
めに、蒸気室4内の蒸気圧が急激に低下し、蒸気
噴射ノズル70からの蒸気噴射はただちに停止す
る。ヒーターブロツク8への通電の遮断と蒸気逃
がし口37の解放とが連動していることから、停
止後も蒸気噴射ノズル70からの蒸気の噴射が続
くことがないものである。また通水口34が開く
ことで貯水室3から新たな水が蒸気室4へ流入す
る。蒸気逃がし口37が開いて蒸気室4内の圧力
が低下していることから蒸気室4内に流入する水
の量が蒸気圧で変化することはなく、この時も所
定の水位となるまで水が蒸気室4に流入する。
この手動停止を行なわなかつた場合には、蒸気
室4内の水がすべて蒸気となり、その後は空焚き
状態となるわけであるが、この時には放熱板80
に熱的に結合している整磁鋼68の温度が100℃
を越えることからその透磁率が大きく減少して永
久磁石67が整磁鋼68に働きかける吸着力が低
下し、キユーリー点にまで整磁鋼68の温度が上
がれば吸着力がなくなるために、トリツプ棒65
がトリツプばね69のばね力により上動し、トリ
ツプレバー90を回動させる。このためにトリツ
プレバー90によるオン釦44のラツチが解除さ
れ、オン釦44及び開閉栓40が上動して手動停
止させた時と同じようにマイクロスイツチ17が
オフとなりヒーターブロツク8への通電が遮断さ
れると同時に通水口34及び蒸気逃がし口37が
開き、通水口34から蒸気室4へと流入する水が
ヒーターブロツク8を冷却するとともに整磁鋼6
8の温度を下げる。そしてこのオン釦44の上動
により、オン釦44の係合リブ45上面が係合ピ
ン96を押し上げてリセツトレバー95を強制的
に回動させることから、トリツプばね96よりも
強いばね力を有している復帰ばね47のばね力で
回動するリセツトレバー95がトリツプ棒65を
押し下げ、トリツプ棒65及び永久磁石67を復
帰させる。
またこの吸入器においては使用途中において蓋
20を開いても同じようになる。つまり蓋20を
開くと、それまでオフ釦54を押し下げていたス
イツチ釦22による圧力がなくなるためにオフ釦
54が復帰ばね56によりその上限まで上昇し、
この時係合リブ55でトリツプレバー90の引き
上げオフピン92を引き上げてトリツプレバー9
0を回動させることから、トリツプレバー90に
よるラツチが解除されてオン釦44及び開閉栓4
0が上動するのである。尚、開閉栓40によつて
蒸気室4が閉じられている時には、蒸気室4内の
蒸気圧が開閉栓40に対して作用するが、連動弁
41よりも逃がし弁42の方が受圧面積が大きい
ために、蒸気圧は開閉栓40の上動を助ける方向
に作用する。また開閉栓40を下げる場合には、
それまで蒸気逃がし口37が開いていて蒸気室4
の内圧が高くなつていないことから蒸気圧が開閉
栓40の下動に対して抵抗を与えるようなことは
ない。
使用後は蓋20を開いて吸入液タンク5及び給
水タンク6を取り出し、残つた吸入液や水を捨て
る。そして貯水室3及び蒸気室4内に残つている
水については本体ケース1の右端上面に位置して
いる排水口キヤツプ49を外して本体ケース1を
傾ければよい。蒸気室4内の水は蒸気逃がし口3
7から緩衝空間を経て排水筒48を通り排水さ
れ、貯水室3内の水は通水口34から蒸気室4を
経て、また空隙38を経て排水筒48を通り排水
される。尚、排水口キヤツプ49は、蓋20を閉
めている時には蓋20の裏板25で押さえられて
いることから不用意に外れるようなことはない。
[発明の効果] 以上のように本発明は、互いに直交する方向に
配された蒸気噴射ノズルと吸入液吸い上げノズル
とで構成されたノズルと噴霧ガイドとが連動して
回動するものであるから噴霧ガイドの回動で使い
勝手が良くなつていると同時にノズルからの噴霧
が噴霧ガイドに当たつて噴霧量が減少するという
ようなことがなく、しかも噴霧ガイドとノズルと
が同一の回動軸を有するものであるために、噴霧
ガイド及びノズルを回動させて向きを変えても両
者の位置関係は全く変わらず、常に安定した噴霧
が行なわれるものである。しかも吸い上げノズル
の中心軸を蒸気噴射ノズルと噴霧液をガイドする
噴霧ガイドの回動軸と一致させてノズルと噴霧ガ
イドの回動を連動させることで、ノズル及び噴霧
ガイドを連動して回動する場合、吸い上げノズル
の位置が変わらず、これに伴つて吸い上げノズル
に接続する吸い上げ管が動いて変形せず、常に安
定した量の吸入液の噴霧ができるものである。す
なわち蒸気噴射ノズルは回動により位置が変わ
り、蒸気噴射ノズルに接続する蒸気ホースが変形
しても蒸気圧による噴射であるためほとんど噴射
量に影響がないが、これに対してベンチユリー効
果で吸い上げノズルへ吸い上げられる方にあつて
は、吸い上げノズルの位置が変わつた場合、吸い
上げ管が変形すると吸い上げ量に変化が生じる恐
れがあるが、本発明にあつては上記のように吸い
上げノズルの位置が変わらないので常に安定した
量の吸入液の噴霧ができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の斜視図、第2図は同
上の噴霧ユニツト及び本体ケースの平面図、第3
図は第2図のA−A線断面図、第4図は第2図の
B−B線断面図、第5図は第2図のC−C線断面
図、第6図及び第7図は第2図のD−D線断面
図、第8図は同上の噴霧ユニツトの斜視図であ
り、1は本体ケース、2は蒸気発生ユニツト、5
は吸入液タンク、7は噴霧ユニツト、9は噴霧ガ
イド、20は蓋、70は蒸気噴射ノズル、74は
吸い上げノズル、76は筒軸、78は液だれ防止
板を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ノズルを互いに直交する方向に配された蒸気
    噴射ノズルと吸入液吸い上げノズルとで構成し、
    吸い上げノズルの中心軸を蒸気噴射ノズルと噴霧
    液をガイドする噴霧ガイドの回動軸と一致させて
    ノズルと噴霧ガイドの回動を連動させて成ること
    を特徴とする吸入器。 2 噴霧ガイドは着脱自在とされていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の吸入器。 3 ノズルと一体に液だれ防止板が設けられてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    吸入器。 4 回動軸の一方に吸い上げノズルが、他方に蒸
    気逃がし用の筒軸が設けられていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の吸入器。
JP19675383A 1983-10-20 1983-10-20 吸入器 Granted JPS6088564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19675383A JPS6088564A (ja) 1983-10-20 1983-10-20 吸入器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19675383A JPS6088564A (ja) 1983-10-20 1983-10-20 吸入器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6088564A JPS6088564A (ja) 1985-05-18
JPS6335260B2 true JPS6335260B2 (ja) 1988-07-14

Family

ID=16363036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19675383A Granted JPS6088564A (ja) 1983-10-20 1983-10-20 吸入器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6088564A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6088564A (ja) 1985-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113818224B (zh) 蒸汽式除皱设备
US3947659A (en) Hair dryer with a vapor ejection means
US8628029B2 (en) Paint sprayer
US8413911B2 (en) Paint sprayer
JPH08648A (ja) 把手部材を有する口腔洗浄装置
CN211241756U (zh) 电子烟、雾化器及其调气结构
JPS639472B2 (ja)
WO2019037701A1 (zh) 上盖组件、雾化器及电子烟
JPS6335260B2 (ja)
JPS6324916Y2 (ja)
JPS642388B2 (ja)
US8484869B2 (en) Ironing appliance comprising a piezoelectric pump
JPS60199458A (ja) 吸入器
JP2001204998A (ja) アイロン
JP7392073B2 (ja) スチーマー
JPH05329299A (ja) スチームアイロン
CN220936816U (zh) 电子雾化装置
JP4348743B2 (ja) アイロン
JPS639471B2 (ja)
JP7138255B2 (ja) スチーマー
WO2021047493A1 (zh) 一种电子烟雾化器及电子烟
JPS633619Y2 (ja)
JPS639470B2 (ja)
CN214207207U (zh) 雾化器及气溶胶发生装置
KR20180055003A (ko) 코크 안전장치