JPS642388B2 - - Google Patents
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- JPS642388B2 JPS642388B2 JP19675283A JP19675283A JPS642388B2 JP S642388 B2 JPS642388 B2 JP S642388B2 JP 19675283 A JP19675283 A JP 19675283A JP 19675283 A JP19675283 A JP 19675283A JP S642388 B2 JPS642388 B2 JP S642388B2
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Landscapes
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
- Weting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[技術分野]
本発明は呼吸器系の炎症などの治療に用いられ
る吸入器、殊に蒸気発生ユニツトを有して蒸気噴
射を利用して吸入液の噴霧を行なういわゆるボイ
ラー式の吸入器に関するものである。
る吸入器、殊に蒸気発生ユニツトを有して蒸気噴
射を利用して吸入液の噴霧を行なういわゆるボイ
ラー式の吸入器に関するものである。
[背景技術]
ボイラー式の吸入器においては蒸気発生ユニツ
トと吸入液タンクとを備え、蒸気発生ユニツトか
ら供給される蒸気と吸入液タンクから吸い上げた
吸入液とを混合してノズルから噴き出し、噴霧ガ
イドの先端から噴霧するものであつて、机上にお
いて使用したり手で器体を持つて使用したりす
る。かかる吸入器としては実公昭58−22753号公
報に示されたものがある。ところがこの公報に示
されたものにおいては、器体を前後に長いものと
してその前部に吸入器タンクを、後部に蒸気発生
ユニツトを配置し、ノズル及び噴霧ガイドを器体
の前端上部に噴霧方向を前方に向けて配置してい
たことから、机上において使用する場合は別段問
題がないものの、手で持つて使用する場合には器
体が前後に長いために器体を前後からはさむよう
にして持つことができず、器体の後端を持つて手
首を曲げることで噴霧ガイドを手前に向けるとい
う持ちかたをしなくてはならないものであり、使
い勝手が悪いという問題点を有しており、また噴
霧ガイド先端は器体の前端よりも更に前方に突出
ことから前後の全長がかなり長く、収納性も悪か
つた。
トと吸入液タンクとを備え、蒸気発生ユニツトか
ら供給される蒸気と吸入液タンクから吸い上げた
吸入液とを混合してノズルから噴き出し、噴霧ガ
イドの先端から噴霧するものであつて、机上にお
いて使用したり手で器体を持つて使用したりす
る。かかる吸入器としては実公昭58−22753号公
報に示されたものがある。ところがこの公報に示
されたものにおいては、器体を前後に長いものと
してその前部に吸入器タンクを、後部に蒸気発生
ユニツトを配置し、ノズル及び噴霧ガイドを器体
の前端上部に噴霧方向を前方に向けて配置してい
たことから、机上において使用する場合は別段問
題がないものの、手で持つて使用する場合には器
体が前後に長いために器体を前後からはさむよう
にして持つことができず、器体の後端を持つて手
首を曲げることで噴霧ガイドを手前に向けるとい
う持ちかたをしなくてはならないものであり、使
い勝手が悪いという問題点を有しており、また噴
霧ガイド先端は器体の前端よりも更に前方に突出
ことから前後の全長がかなり長く、収納性も悪か
つた。
[発明の目的]
本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは手で持つて使用する
際の使い勝手が良く、また長手方向の全長が短く
てコンパクトであるために収納性も良い吸入器を
提供するにある。
り、その目的とするところは手で持つて使用する
際の使い勝手が良く、また長手方向の全長が短く
てコンパクトであるために収納性も良い吸入器を
提供するにある。
[発明の開示]
しかして本発明に係る吸入器は、一側に吸入液
タンクを、他側に蒸気発生ユニツトを内部に配置
した横長の器体の上部に、ノズル及び噴霧ガイド
をその噴霧方向を器体の短手方向に向けて配設し
ていることに特徴を有しているものであつて、手
で持つて使用する場合には奥行きの短い側端を持
つことで手首を曲げなくとも噴霧ガイドを手前に
向けることができるようにしたものであるととも
に、噴霧ガイドの突出する方向が器体の長手方向
ではないために、器体の長手方向全長が器体のみ
の長さとなるようにしたものである。
タンクを、他側に蒸気発生ユニツトを内部に配置
した横長の器体の上部に、ノズル及び噴霧ガイド
をその噴霧方向を器体の短手方向に向けて配設し
ていることに特徴を有しているものであつて、手
で持つて使用する場合には奥行きの短い側端を持
つことで手首を曲げなくとも噴霧ガイドを手前に
向けることができるようにしたものであるととも
に、噴霧ガイドの突出する方向が器体の長手方向
ではないために、器体の長手方向全長が器体のみ
の長さとなるようにしたものである。
以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
る。耐熱性合成樹脂にて形成されている上面が開
口した横長の本体ケース1内は、本体ケース1と
一体の仕切壁10により左右に仕切られており、
上面が開口した左半分は薬液、塩水または水等の
吸入液を収容する吸入液タンク5の収納室11と
され、右半分の閉じられた空間には底部に貯水室
3と蒸気室4及びヒーターブロツク8を有し且つ
これらの上方に給水タンク6の収納室12とスイ
ツチ機構部を配して構成した蒸気発生ユニツト2
が配設されている。そしてこの本体ケース1の前
面にはポリカーボネイトのような透明合成樹脂で
形成されている上記吸入液タンク5及び給水タン
ク6内の吸入液や水の残量を見ることができるよ
うに、残量表示窓13及び14が設けられてい
る。本体ケース1の上面開口を閉じる蓋20は、
その背部が本体ケース1の背面上部にヒンジ24
にて取り付けられて後方へ回動自在とされている
ものであつて、左側上面には先端開口を前方に向
けた筒状の噴霧ガイド9がその後端基部を中心に
上下に回動自在に配設され、右端上面の切欠部に
は一対のスイツチ釦21及び22が前後に並んで
共に上下動自在に取り付けられており、前面には
この蓋20の開閉釦23が設けられている。ま
た、第1図に示すように、上記スイツチ釦21,
22を配設している本体ケース1の右端上部に形
成した切欠部は略半円状に形成してあり、この切
欠部内に夫々円形の略4分の1の形状に形成した
スイツチ釦21,22を配設している。蒸気発生
ユニツト2側の本体ケース1の端部は曲面状に形
成してあり、一対のスイツチ釦21,22の外周
面と本体ケース1の側面とを同じ曲面形状として
いる。更に、スイツチ釦21,22の上面を本体
ケース1の上面とを面一にして、スイツチ釦2
1,22の操作性と、外観を良好にしているもの
である。
る。耐熱性合成樹脂にて形成されている上面が開
口した横長の本体ケース1内は、本体ケース1と
一体の仕切壁10により左右に仕切られており、
上面が開口した左半分は薬液、塩水または水等の
吸入液を収容する吸入液タンク5の収納室11と
され、右半分の閉じられた空間には底部に貯水室
3と蒸気室4及びヒーターブロツク8を有し且つ
これらの上方に給水タンク6の収納室12とスイ
ツチ機構部を配して構成した蒸気発生ユニツト2
が配設されている。そしてこの本体ケース1の前
面にはポリカーボネイトのような透明合成樹脂で
形成されている上記吸入液タンク5及び給水タン
ク6内の吸入液や水の残量を見ることができるよ
うに、残量表示窓13及び14が設けられてい
る。本体ケース1の上面開口を閉じる蓋20は、
その背部が本体ケース1の背面上部にヒンジ24
にて取り付けられて後方へ回動自在とされている
ものであつて、左側上面には先端開口を前方に向
けた筒状の噴霧ガイド9がその後端基部を中心に
上下に回動自在に配設され、右端上面の切欠部に
は一対のスイツチ釦21及び22が前後に並んで
共に上下動自在に取り付けられており、前面には
この蓋20の開閉釦23が設けられている。ま
た、第1図に示すように、上記スイツチ釦21,
22を配設している本体ケース1の右端上部に形
成した切欠部は略半円状に形成してあり、この切
欠部内に夫々円形の略4分の1の形状に形成した
スイツチ釦21,22を配設している。蒸気発生
ユニツト2側の本体ケース1の端部は曲面状に形
成してあり、一対のスイツチ釦21,22の外周
面と本体ケース1の側面とを同じ曲面形状として
いる。更に、スイツチ釦21,22の上面を本体
ケース1の上面とを面一にして、スイツチ釦2
1,22の操作性と、外観を良好にしているもの
である。
蒸気噴射によるベンチユリー効果で吸入液を噴
霧する噴霧ユニツト7は、上記噴霧ガイド9の基
部に、つまりは蓋20部分に配設されている。蒸
気噴射ノズル70と吸い上げノズル74とを備え
るとともに、吸い上げノズル74先端に付設され
た液だれ防止板78と吸い上げノズル74に対向
する筒軸76を有しているこの噴霧ユニツト7
は、第8図に示すように変性ポリフエニレンオキ
サイド樹脂のような耐熱性合成樹脂からなるコ字
型の連結板77に上記各部材を一体に設けたもの
であつて、連結板77の底片にステンレスで形成
した蒸気噴射ノズル70を前方に向けて、一方の
側片に吸い上げノズル74を側方に向けて有して
おり、吸い上げノズル74の先端は蒸気噴射ノズ
ル70の前方に位置している。また連結板77の
他方の側片に筒軸76が設けられている。この筒
軸76と吸い上げノズル74とは同一の軸線上に
位置しており、この両者が蓋20に回動自在に支
持されることで噴霧ユニツト7が上下に回動自在
となつている。そして噴霧ガイド9はその基端が
連結板77に弾性係合で着脱自在に連結されてお
り、第7図に示すように噴霧ユニツト7と共に噴
霧ガイド9が回動するようにされている。つまり
は噴霧ガイド9の方向と蒸気噴射ノズル70の方
向とが常に一致するようにされているわけであ
る。また噴霧ガイド9及び噴霧ユニツト7は、筒
軸76及び吸い上げノズル74に嵌着したOリン
グと蓋20との間の摺動抵抗で任意の角度に固定
されるようになつている。
霧する噴霧ユニツト7は、上記噴霧ガイド9の基
部に、つまりは蓋20部分に配設されている。蒸
気噴射ノズル70と吸い上げノズル74とを備え
るとともに、吸い上げノズル74先端に付設され
た液だれ防止板78と吸い上げノズル74に対向
する筒軸76を有しているこの噴霧ユニツト7
は、第8図に示すように変性ポリフエニレンオキ
サイド樹脂のような耐熱性合成樹脂からなるコ字
型の連結板77に上記各部材を一体に設けたもの
であつて、連結板77の底片にステンレスで形成
した蒸気噴射ノズル70を前方に向けて、一方の
側片に吸い上げノズル74を側方に向けて有して
おり、吸い上げノズル74の先端は蒸気噴射ノズ
ル70の前方に位置している。また連結板77の
他方の側片に筒軸76が設けられている。この筒
軸76と吸い上げノズル74とは同一の軸線上に
位置しており、この両者が蓋20に回動自在に支
持されることで噴霧ユニツト7が上下に回動自在
となつている。そして噴霧ガイド9はその基端が
連結板77に弾性係合で着脱自在に連結されてお
り、第7図に示すように噴霧ユニツト7と共に噴
霧ガイド9が回動するようにされている。つまり
は噴霧ガイド9の方向と蒸気噴射ノズル70の方
向とが常に一致するようにされているわけであ
る。また噴霧ガイド9及び噴霧ユニツト7は、筒
軸76及び吸い上げノズル74に嵌着したOリン
グと蓋20との間の摺動抵抗で任意の角度に固定
されるようになつている。
蒸気噴射による変形、摩耗や清浄時のノズル口
変形を防止するために前述のようにステンレス製
とされて連結板77に一体成形されている蒸気噴
射ノズル70は、シリコンゴムからなる蒸気管7
1を通じて蒸気発生ユニツト2に接続されてい
る。またこの蒸気噴射ノズル70との位置合わせ
が確実となるように連結板77に一体成形された
吸い上げノズル74には、下端が吸入液タンク5
に差し込まれる吸い上げ管75が接続されてい
る。蒸気発生ユニツト2から供給されて蒸気噴射
ノズル70から噴出する蒸気によるベンチユリー
効果により、吸入液タンク5内の吸入液が吸い上
げられて吸い上げノズル74から蒸気の噴射方向
へと噴霧されるものである。吸い上げノズル74
に付設している液だれ防止板78は、噴霧ユニツ
ト7を上方に向けた際に、霧化されずに液状とな
つた吸入液が蒸気噴射ノズル70に触れて蒸気に
より吹き飛ばされ、大きな水滴となるのを防ぐ。
尚、液だれ防止板78を伝つて下方に流れ落ちる
吸入液や、噴霧ガイド9の内面で水滴化した吸入
液については、第6図に示すように噴霧ユニツト
7の下方に位置する蓋20の裏板25における凹
部26の底面後部に開口27を設けるとともに、
本体ケース1の収納室11に収納される吸入液タ
ンク5を仕切板51にて前後2室に仕切つたもの
とし、上記開口27を通じて吸入液タンク5後部
の排水貯水部50に至るようにしてある。
変形を防止するために前述のようにステンレス製
とされて連結板77に一体成形されている蒸気噴
射ノズル70は、シリコンゴムからなる蒸気管7
1を通じて蒸気発生ユニツト2に接続されてい
る。またこの蒸気噴射ノズル70との位置合わせ
が確実となるように連結板77に一体成形された
吸い上げノズル74には、下端が吸入液タンク5
に差し込まれる吸い上げ管75が接続されてい
る。蒸気発生ユニツト2から供給されて蒸気噴射
ノズル70から噴出する蒸気によるベンチユリー
効果により、吸入液タンク5内の吸入液が吸い上
げられて吸い上げノズル74から蒸気の噴射方向
へと噴霧されるものである。吸い上げノズル74
に付設している液だれ防止板78は、噴霧ユニツ
ト7を上方に向けた際に、霧化されずに液状とな
つた吸入液が蒸気噴射ノズル70に触れて蒸気に
より吹き飛ばされ、大きな水滴となるのを防ぐ。
尚、液だれ防止板78を伝つて下方に流れ落ちる
吸入液や、噴霧ガイド9の内面で水滴化した吸入
液については、第6図に示すように噴霧ユニツト
7の下方に位置する蓋20の裏板25における凹
部26の底面後部に開口27を設けるとともに、
本体ケース1の収納室11に収納される吸入液タ
ンク5を仕切板51にて前後2室に仕切つたもの
とし、上記開口27を通じて吸入液タンク5後部
の排水貯水部50に至るようにしてある。
そしてこの噴霧ユニツト7においては、転倒時
に蒸気噴射ノズル70から湯玉が噴き出すことを
防止する手段としてシヤツター73を設けてあ
る。蓋20の裏板25における凹部26内で且つ
吸い上げノズル74の直下付近に位置しているシ
ヤツター軸79によつて下端が枢支されて前後方
向において上下に回動自在となつているこのシヤ
ツター73は、常時は前方へ倒れた状態にあつて
蒸気及び吸入液の噴霧を妨げることがないもの
の、本体ケース1が後方へと転倒した時、あるい
は後方へと傾け過ぎた時、第19図に示すように
自重で後方へと倒れて蒸気噴射ノズル70の前方
に位置し、蒸気噴射ノズル70から湯玉が上方へ
と噴き出すことを阻止する。
に蒸気噴射ノズル70から湯玉が噴き出すことを
防止する手段としてシヤツター73を設けてあ
る。蓋20の裏板25における凹部26内で且つ
吸い上げノズル74の直下付近に位置しているシ
ヤツター軸79によつて下端が枢支されて前後方
向において上下に回動自在となつているこのシヤ
ツター73は、常時は前方へ倒れた状態にあつて
蒸気及び吸入液の噴霧を妨げることがないもの
の、本体ケース1が後方へと転倒した時、あるい
は後方へと傾け過ぎた時、第19図に示すように
自重で後方へと倒れて蒸気噴射ノズル70の前方
に位置し、蒸気噴射ノズル70から湯玉が上方へ
と噴き出すことを阻止する。
次に耐熱性合成樹脂によりハウジングが形成さ
れている蒸気発生ユニツト2と、この蒸気発生ユ
ニツト2に装着される給水タンク6について説明
する。まず給水タンク6から説明すると、この給
水タンク6はその上端開口に給水弁60及びキヤ
ツプシール62が設けられたキヤツプ61が装着
されているとともに外周面にシール64が設けら
れている。ばね63による付勢で給水弁60は常
時閉じており、給水タンク6を倒立させても水が
漏れることはない。そしてこの給水タンク6を倒
立させた状態で収納する蒸気発生ユニツト2にお
ける収納室12は、その内壁に給水タンク6のシ
ール64が密着するものとされており、底面中央
には給水タンク6の給水弁60を押してこれを開
くピン33が突設され、このピン33のわきに給
水口29が形成されて収納室12とこの下方に位
置する貯水室3とが給水口29により連通してい
る。給水口29にはばね31により上方へと付勢
されて給水口29を閉じる給水弁30がその上端
を収納室12内に突出させて配設されている。貯
水室3はその低位置にある上下方向に開口した通
水口34を通じて蒸気室4に連通している。通水
口34は常時開いているものではなく、前記スイ
ツチ釦21に連動して上下に作動する開閉栓40
の下端に設けられた連動弁41により開閉される
ものである。蒸気室4はその底部にヒーターブロ
ツク8が設けられるとともに、上部にカバーシー
ル36を介して排気カバー35が設けられたもの
であり、排気カバー35と蒸気室4との間には、
蒸気逃がし口37と安全弁43とを通じてのみ蒸
気室4内空間と連通し且つ蒸気逃がし口37の側
方の空隙38を通じて貯水室3に連通するととも
に前記噴霧ユニツト7における筒軸76に逃がし
管72を介して接続された緩衝空間が形成されて
いる。また排気カバー35には先端が本体ケース
1の上端にまで達する排水筒48が右端部より上
方に向けて突設されていて、排水筒48の上端開
口はポリプロピレンのような耐熱性と柔軟性を持
つ樹脂で形成された排水口キヤツプ49で閉じら
れている。そして蒸気逃がし口37であるが、こ
れも通水口34と同じく開閉栓40に一体に設け
た逃がし弁42により開閉されるようになつてい
る。尚、これら逃がし弁42や連動弁41及び排
気カバー35における開閉栓40の貫通部にはV
字型シール58が取り付けられて蒸気室4及び緩
衝空間の気密状態が確実に得られるようにされて
いる。
れている蒸気発生ユニツト2と、この蒸気発生ユ
ニツト2に装着される給水タンク6について説明
する。まず給水タンク6から説明すると、この給
水タンク6はその上端開口に給水弁60及びキヤ
ツプシール62が設けられたキヤツプ61が装着
されているとともに外周面にシール64が設けら
れている。ばね63による付勢で給水弁60は常
時閉じており、給水タンク6を倒立させても水が
漏れることはない。そしてこの給水タンク6を倒
立させた状態で収納する蒸気発生ユニツト2にお
ける収納室12は、その内壁に給水タンク6のシ
ール64が密着するものとされており、底面中央
には給水タンク6の給水弁60を押してこれを開
くピン33が突設され、このピン33のわきに給
水口29が形成されて収納室12とこの下方に位
置する貯水室3とが給水口29により連通してい
る。給水口29にはばね31により上方へと付勢
されて給水口29を閉じる給水弁30がその上端
を収納室12内に突出させて配設されている。貯
水室3はその低位置にある上下方向に開口した通
水口34を通じて蒸気室4に連通している。通水
口34は常時開いているものではなく、前記スイ
ツチ釦21に連動して上下に作動する開閉栓40
の下端に設けられた連動弁41により開閉される
ものである。蒸気室4はその底部にヒーターブロ
ツク8が設けられるとともに、上部にカバーシー
ル36を介して排気カバー35が設けられたもの
であり、排気カバー35と蒸気室4との間には、
蒸気逃がし口37と安全弁43とを通じてのみ蒸
気室4内空間と連通し且つ蒸気逃がし口37の側
方の空隙38を通じて貯水室3に連通するととも
に前記噴霧ユニツト7における筒軸76に逃がし
管72を介して接続された緩衝空間が形成されて
いる。また排気カバー35には先端が本体ケース
1の上端にまで達する排水筒48が右端部より上
方に向けて突設されていて、排水筒48の上端開
口はポリプロピレンのような耐熱性と柔軟性を持
つ樹脂で形成された排水口キヤツプ49で閉じら
れている。そして蒸気逃がし口37であるが、こ
れも通水口34と同じく開閉栓40に一体に設け
た逃がし弁42により開閉されるようになつてい
る。尚、これら逃がし弁42や連動弁41及び排
気カバー35における開閉栓40の貫通部にはV
字型シール58が取り付けられて蒸気室4及び緩
衝空間の気密状態が確実に得られるようにされて
いる。
蒸気室4の下方に配されているヒーターブロツ
ク8は正特性サーミスタを発熱体81とするもの
であつて、2条の断面逆U字状をなす突条を上方
に突出させた放熱板80における突条下面の凹溝
内に、一対の電極82ではさんだ発熱体81を配
することで構成されている。蒸気室4の底板とな
る放熱板80は亜鉛またはアルミニウムのダイキ
ヤストとして形成されたものであり、下面にはね
じ87により押さえ板86が取り付けられ、発熱
体80及び電極82は押さえ板86との間に押し
上げばね85が設けられて上方へと付勢されてい
る保持板84によつて放熱板80の凹溝内に押し
付けられるように、つまりは上端ほど狭くなつて
いるテーパ状凹溝内面に密着するようにして保持
されている。尚、楔状の各電極82と放熱板80
との間にはシリコンゴムからなる伝熱性絶縁シー
ト83が設けられている。ここで放熱板80を蒸
気室4内に突出する一対のテーパ型突条を有する
ものとし、各突条内に発熱体81を収納している
のは、蒸気室4内における水の加熱表面積を大き
くして蒸気発生の立ち上がり時間を短くすると同
時に、蒸気室4内の水を最後まで有効に蒸気へと
変換することができるようにしているものであ
る。88は底部シールを示す。
ク8は正特性サーミスタを発熱体81とするもの
であつて、2条の断面逆U字状をなす突条を上方
に突出させた放熱板80における突条下面の凹溝
内に、一対の電極82ではさんだ発熱体81を配
することで構成されている。蒸気室4の底板とな
る放熱板80は亜鉛またはアルミニウムのダイキ
ヤストとして形成されたものであり、下面にはね
じ87により押さえ板86が取り付けられ、発熱
体80及び電極82は押さえ板86との間に押し
上げばね85が設けられて上方へと付勢されてい
る保持板84によつて放熱板80の凹溝内に押し
付けられるように、つまりは上端ほど狭くなつて
いるテーパ状凹溝内面に密着するようにして保持
されている。尚、楔状の各電極82と放熱板80
との間にはシリコンゴムからなる伝熱性絶縁シー
ト83が設けられている。ここで放熱板80を蒸
気室4内に突出する一対のテーパ型突条を有する
ものとし、各突条内に発熱体81を収納している
のは、蒸気室4内における水の加熱表面積を大き
くして蒸気発生の立ち上がり時間を短くすると同
時に、蒸気室4内の水を最後まで有効に蒸気へと
変換することができるようにしているものであ
る。88は底部シールを示す。
さてスイツチ機構であるが、これは排気カバー
35上に止め板18で取り付けられたマイクロス
イツチ17、オン釦44、オフ釦54、トリツプ
レバー90、リセツトレバー95、そして前記連
動弁41及び逃がし弁42が形成されている棒状
の開閉栓40等から構成されている。オン釦44
は排気カバー35を貫通している開閉栓40の上
端に固着されて復帰ばね47により上方へと付勢
されたものであり、オフ釦54側へと突出する係
合リブ45とマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータ駆動用の操作片46とを一体に備えている。
オフ釦54は排気カバー35から突設されている
軸に嵌合して上下動自在とされたもので、側方に
突出する係合リブ55を一体に有し、また復帰ば
ね56により上方へと付勢されている。そしてこ
れらオン釦44及びオフ釦54は、前記蓋20に
設けられているスイツチ釦21及びスイツチ釦2
2に各別に対応していて、スイツチ釦21の押し
込みでオン釦44が開閉栓40とともに下動し、
スイツチ釦22の押し込みでオフ釦54が下動す
るようになつている。殊にオフ釦54はスイツチ
釦22を押し込まずとも、蓋20を閉じた状態の
時に少し押し込まれた状態となり、蓋20を開く
と上限まで上動するようにされている。トリツプ
レバー90及びリセツトレバー95はこれらオン
釦44とオフ釦54との間の空間に軸99によつ
て支持されて別個に回動自在に配されており、ね
じりコイルばね94により正面から見て時計まわ
り方向に付勢されたトリツプレバー90には、オ
フ釦54の係合リブ55の下方に位置する押し下
げオフピン91、係合リブ55の上方に位置する
引き上げオフピン92、下動時におけるオン釦4
4の係合リブ45上面に係合自在なラツチピン9
3の3個のピンが一体に設けられている。そして
リセツトレバー95にはオン釦44の係合リブ4
5の上面に接触する係合ピン96が設けられてい
る。
35上に止め板18で取り付けられたマイクロス
イツチ17、オン釦44、オフ釦54、トリツプ
レバー90、リセツトレバー95、そして前記連
動弁41及び逃がし弁42が形成されている棒状
の開閉栓40等から構成されている。オン釦44
は排気カバー35を貫通している開閉栓40の上
端に固着されて復帰ばね47により上方へと付勢
されたものであり、オフ釦54側へと突出する係
合リブ45とマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータ駆動用の操作片46とを一体に備えている。
オフ釦54は排気カバー35から突設されている
軸に嵌合して上下動自在とされたもので、側方に
突出する係合リブ55を一体に有し、また復帰ば
ね56により上方へと付勢されている。そしてこ
れらオン釦44及びオフ釦54は、前記蓋20に
設けられているスイツチ釦21及びスイツチ釦2
2に各別に対応していて、スイツチ釦21の押し
込みでオン釦44が開閉栓40とともに下動し、
スイツチ釦22の押し込みでオフ釦54が下動す
るようになつている。殊にオフ釦54はスイツチ
釦22を押し込まずとも、蓋20を閉じた状態の
時に少し押し込まれた状態となり、蓋20を開く
と上限まで上動するようにされている。トリツプ
レバー90及びリセツトレバー95はこれらオン
釦44とオフ釦54との間の空間に軸99によつ
て支持されて別個に回動自在に配されており、ね
じりコイルばね94により正面から見て時計まわ
り方向に付勢されたトリツプレバー90には、オ
フ釦54の係合リブ55の下方に位置する押し下
げオフピン91、係合リブ55の上方に位置する
引き上げオフピン92、下動時におけるオン釦4
4の係合リブ45上面に係合自在なラツチピン9
3の3個のピンが一体に設けられている。そして
リセツトレバー95にはオン釦44の係合リブ4
5の上面に接触する係合ピン96が設けられてい
る。
また蒸気発生ユニツト2の右側面には、上端が
上記トリツプレバー90及びリセツトレバー95
に当接するトリツプ棒65が上下動自在に配置さ
れている。このトリツプ棒65はその下端にヨー
ク66及び永久磁石67が連結されているもので
あり、トリツプばね69により上方へとばね付勢
されている。そして永久磁石67の下方にはヒー
ターブロツク8における放熱板80に固着された
整磁鋼68が位置している。整磁鋼68は第21
図に示すように温度が上昇すると透磁率が減少す
るために永久磁石67との吸着力が低下し、温度
が下がれば透磁率が元に戻るという可逆特性を有
するものであつて、ヒーターブロツク8の熱を受
けやすいように放熱板80とはシリコングリスな
どにより熱的に結合されている。ここで上記トリ
ツプばね69によるトリツプ棒65を上方へと付
勢する力と、永久磁石67が整磁鋼68に吸着す
る力とは、整磁鋼68が常温の状態であれば永久
磁石67による力の方が強く、整磁鋼68の温度
が上昇して透磁率が下がつた時にはトリツプばね
69による力の方が強くなるように設定されてい
る。従つて常時は永久磁石67がトリツプばね6
9による引き上げ力にもかかわらず、整磁鋼68
に吸着した状態にある。
上記トリツプレバー90及びリセツトレバー95
に当接するトリツプ棒65が上下動自在に配置さ
れている。このトリツプ棒65はその下端にヨー
ク66及び永久磁石67が連結されているもので
あり、トリツプばね69により上方へとばね付勢
されている。そして永久磁石67の下方にはヒー
ターブロツク8における放熱板80に固着された
整磁鋼68が位置している。整磁鋼68は第21
図に示すように温度が上昇すると透磁率が減少す
るために永久磁石67との吸着力が低下し、温度
が下がれば透磁率が元に戻るという可逆特性を有
するものであつて、ヒーターブロツク8の熱を受
けやすいように放熱板80とはシリコングリスな
どにより熱的に結合されている。ここで上記トリ
ツプばね69によるトリツプ棒65を上方へと付
勢する力と、永久磁石67が整磁鋼68に吸着す
る力とは、整磁鋼68が常温の状態であれば永久
磁石67による力の方が強く、整磁鋼68の温度
が上昇して透磁率が下がつた時にはトリツプばね
69による力の方が強くなるように設定されてい
る。従つて常時は永久磁石67がトリツプばね6
9による引き上げ力にもかかわらず、整磁鋼68
に吸着した状態にある。
第22図はこの吸入器の回路図であり、図中1
5は本体ケース1前面に配置されるパイロツトネ
オンランプ、Rは保護抵抗、Hは温度ヒユーズ、
Vは電源を示す。
5は本体ケース1前面に配置されるパイロツトネ
オンランプ、Rは保護抵抗、Hは温度ヒユーズ、
Vは電源を示す。
しかして以上のように構成されているこの吸入
器を使用するにあたつては、蓋20を開いて吸入
液を入れた吸入液タンク5と水を入れた給水タン
ク6とを夫々収納室11と収納室12とに装填
し、吸い上げ管75を吸入液タンク5に差し込ん
で蓋20を閉める。収納室12に装填された給水
タンク6は、この収納室12と貯水室3との間の
給水口29を閉じている給水弁30を押し下げて
これを開くとともに収納室12内に突出するピン
33により給水タンク6側の給水弁60も開かれ
ることから、給水タンク6内の水は貯水室3へと
流入し、更に通水口34を通じて蒸気室4に至
る。尚、逃がし管72と空隙38及び逃がし口3
7を通じて貯水室3及び蒸気室4は大気に連なつ
ているために、貯水室3及び蒸気室4内に流入し
た水の水位は一定に保たれる。第3図及び第4図
はこの状態を示している。ついでスイツチ釦21
を押し込むとオン釦44が下動し、オン釦44の
操作片46がマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータを押してオンさせるためにヒーターブロツク
8への通電が、つまりは蒸気室4内の水の加熱が
開始される。またオン釦44の下動に伴なつてば
ね94によりトリツプレバー90が回動して係合
リブ45上にラツチピン93を移動させ、スイツ
チ釦21から手を離した際に第15図に示すよう
に係合リブ45上面にラツチピン93を係合させ
ることからオン釦44のの下動状態が保持され
る。そしてオン釦44とともに下動した開閉栓4
0は、第12図及び第13図に示すようにその下
端の連動弁41により通水口34を閉じて貯水室
3からの蒸気室4への新たな水の流入を阻止する
とともに、蒸気逃がし口37を逃がし弁42で閉
じ、蒸気室4内を蒸気噴射ノズル70への通路を
残した状態で密閉する。
器を使用するにあたつては、蓋20を開いて吸入
液を入れた吸入液タンク5と水を入れた給水タン
ク6とを夫々収納室11と収納室12とに装填
し、吸い上げ管75を吸入液タンク5に差し込ん
で蓋20を閉める。収納室12に装填された給水
タンク6は、この収納室12と貯水室3との間の
給水口29を閉じている給水弁30を押し下げて
これを開くとともに収納室12内に突出するピン
33により給水タンク6側の給水弁60も開かれ
ることから、給水タンク6内の水は貯水室3へと
流入し、更に通水口34を通じて蒸気室4に至
る。尚、逃がし管72と空隙38及び逃がし口3
7を通じて貯水室3及び蒸気室4は大気に連なつ
ているために、貯水室3及び蒸気室4内に流入し
た水の水位は一定に保たれる。第3図及び第4図
はこの状態を示している。ついでスイツチ釦21
を押し込むとオン釦44が下動し、オン釦44の
操作片46がマイクロスイツチ17のアクチユエ
ータを押してオンさせるためにヒーターブロツク
8への通電が、つまりは蒸気室4内の水の加熱が
開始される。またオン釦44の下動に伴なつてば
ね94によりトリツプレバー90が回動して係合
リブ45上にラツチピン93を移動させ、スイツ
チ釦21から手を離した際に第15図に示すよう
に係合リブ45上面にラツチピン93を係合させ
ることからオン釦44のの下動状態が保持され
る。そしてオン釦44とともに下動した開閉栓4
0は、第12図及び第13図に示すようにその下
端の連動弁41により通水口34を閉じて貯水室
3からの蒸気室4への新たな水の流入を阻止する
とともに、蒸気逃がし口37を逃がし弁42で閉
じ、蒸気室4内を蒸気噴射ノズル70への通路を
残した状態で密閉する。
さて蒸気室4内の水がヒーターブロツク8によ
り加熱されることで発生した蒸気は、蒸気逃がし
口37が閉じられているために蒸気管71を通じ
て蒸気噴射ノズル70へと送られて蒸気噴射ノズ
ル70から高速で噴出し、この噴出の際のベンチ
ユリー効果により吸い上げノズル74から吸入液
を噴霧するのである。蒸気と霧化した吸入液とは
噴霧ガイド9に沿つて流れる。この時、噴霧ガイ
ド9を上下に回動させることによつて噴霧ガイド
9の先端開口を蒸気と霧化吸入液との混合気が口
腔内へと入りやすい方向に向けることができる。
ここにおいて、この吸入器は机上に置いて使用す
ることも手に持つて使用することもできるわけで
あるが、本体ケース1は横長であり、しかも噴霧
ガイド9が前方へ向けられていることから、本体
ケース1を手に持つて使用する時には第20図に
示すように本体ケース1の右側面もしくは左側面
をはさむようにして持てばよく、奥行きの短い部
分を持つことになるために持ちにくいということ
がないものである。
り加熱されることで発生した蒸気は、蒸気逃がし
口37が閉じられているために蒸気管71を通じ
て蒸気噴射ノズル70へと送られて蒸気噴射ノズ
ル70から高速で噴出し、この噴出の際のベンチ
ユリー効果により吸い上げノズル74から吸入液
を噴霧するのである。蒸気と霧化した吸入液とは
噴霧ガイド9に沿つて流れる。この時、噴霧ガイ
ド9を上下に回動させることによつて噴霧ガイド
9の先端開口を蒸気と霧化吸入液との混合気が口
腔内へと入りやすい方向に向けることができる。
ここにおいて、この吸入器は机上に置いて使用す
ることも手に持つて使用することもできるわけで
あるが、本体ケース1は横長であり、しかも噴霧
ガイド9が前方へ向けられていることから、本体
ケース1を手に持つて使用する時には第20図に
示すように本体ケース1の右側面もしくは左側面
をはさむようにして持てばよく、奥行きの短い部
分を持つことになるために持ちにくいということ
がないものである。
こうして蒸気を発生させることで霧化させた吸
入液の吸入を行なつている時に、たとえば蒸気噴
射ノズル70がつまる等の事態が生じた時には蒸
気室4内の圧力がきわめて高くなるが、この時に
は前記安全弁43がそのばね付勢に抗して蒸気圧
で開かれるために蒸気は逃がし管72を通じて筒
軸76からゆるやかに放出される。そして前述の
ようにヒーターブロツク8に通電されている間は
通水口34が連動弁41で閉じられていることか
ら蒸気室4内の高温水や蒸気が貯水室3に逆流す
ることがない。また貯水室3から蒸気室4に新た
な水が流入してくることもない。つまりこの吸入
器においては蒸気室4に始めに流れ込んだ水が吸
入のための1回分の量とされているわけである。
入液の吸入を行なつている時に、たとえば蒸気噴
射ノズル70がつまる等の事態が生じた時には蒸
気室4内の圧力がきわめて高くなるが、この時に
は前記安全弁43がそのばね付勢に抗して蒸気圧
で開かれるために蒸気は逃がし管72を通じて筒
軸76からゆるやかに放出される。そして前述の
ようにヒーターブロツク8に通電されている間は
通水口34が連動弁41で閉じられていることか
ら蒸気室4内の高温水や蒸気が貯水室3に逆流す
ることがない。また貯水室3から蒸気室4に新た
な水が流入してくることもない。つまりこの吸入
器においては蒸気室4に始めに流れ込んだ水が吸
入のための1回分の量とされているわけである。
止めたい時には本体ケース1を持つ右手ですぐ
に操作することができる位置にあるスイツチ釦2
2を押せばよい。スイツチ釦22とともに下がる
オフ釦54は第16図に示すように係合リブ55
でトリツプレバー90の押し下げオフピン91を
押してトリツプレバー90を回動させ、オン釦4
4の係合リブ45上面に係合していたラツチピン
93を外すためにオン釦44及び開閉栓40が復
帰ばね47により上動復帰し、マイクロスイツチ
17をオフとしてヒーターブロツク8への通電を
遮断するとともに通水口34及び蒸気逃がし口3
7を開く。蒸気逃がし口37が開くことで蒸気が
緩衝空間に入るとともに逃がし管72を経て蒸気
噴射ノズル70に比して径がはるかに大きい筒軸
76から放出されるために、蒸気室4内の蒸気圧
が急激に低下し、蒸気噴射ノズル70からの蒸気
噴射はただちに停止する。ヒーターブロツク8へ
の通電の遮断と蒸気逃がし口37の解放とが連動
していることから、停止後も蒸気噴射ノズル70
からの蒸気の噴射が続くことがないものである。
また通水口34が開くことで貯水室3から新たな
水が蒸気室4へ流入する。蒸気逃がし口37が開
いて蒸気室4内の圧力が低下していることから蒸
気室4内に流入する水の量が蒸気圧で変化するこ
とはなく、この時も所定の水位となるまで水が蒸
気室4に流入する。
に操作することができる位置にあるスイツチ釦2
2を押せばよい。スイツチ釦22とともに下がる
オフ釦54は第16図に示すように係合リブ55
でトリツプレバー90の押し下げオフピン91を
押してトリツプレバー90を回動させ、オン釦4
4の係合リブ45上面に係合していたラツチピン
93を外すためにオン釦44及び開閉栓40が復
帰ばね47により上動復帰し、マイクロスイツチ
17をオフとしてヒーターブロツク8への通電を
遮断するとともに通水口34及び蒸気逃がし口3
7を開く。蒸気逃がし口37が開くことで蒸気が
緩衝空間に入るとともに逃がし管72を経て蒸気
噴射ノズル70に比して径がはるかに大きい筒軸
76から放出されるために、蒸気室4内の蒸気圧
が急激に低下し、蒸気噴射ノズル70からの蒸気
噴射はただちに停止する。ヒーターブロツク8へ
の通電の遮断と蒸気逃がし口37の解放とが連動
していることから、停止後も蒸気噴射ノズル70
からの蒸気の噴射が続くことがないものである。
また通水口34が開くことで貯水室3から新たな
水が蒸気室4へ流入する。蒸気逃がし口37が開
いて蒸気室4内の圧力が低下していることから蒸
気室4内に流入する水の量が蒸気圧で変化するこ
とはなく、この時も所定の水位となるまで水が蒸
気室4に流入する。
この手動停止も行なわなかつた場合には、蒸気
室4内の水がすべて蒸気となり、その後は空焚き
状態となるわけであるが、この時には放熱板80
に熱的に結合している整磁鋼68の温度が100℃
を越えることからその透磁率が大きく減少して永
久磁石67が整磁鋼68に働きかける吸着力が低
下し、キユーリー点にまで整磁鋼68の温度が上
がれば吸着力がなくなるために、トリツプ棒65
がトリツプばね69のばね力により上動し、第1
7図に示すようにトリツプレバー90を回動させ
る。このためにトリツプレバー90によるオン釦
44のラツチが解除され、オン釦44及び開閉栓
40が上動して手動停止させた時と同じようにマ
イクロスイツチ17がオフとなつてヒーターブロ
ツク8への通電が遮断されると同時に通水口34
及び蒸気逃がし口37が開き、通水口34から蒸
気室4へと流入する水がヒーターブロツク8を冷
却するとともに整磁鋼68の温度を下げる。そし
てこのオン釦44の上動によりオン釦44の係合
リブ45上面に係合ピン96を押し上げてリセツ
トレバー95を強制的に回動させることから、ト
リツプばね69よりも強いばね力を有している復
帰ばね47のばね力でもつて回動するリセツトレ
バー95がトリツプ棒65を押し下げ、トリツプ
棒65及び永久磁石67を復帰させる。
室4内の水がすべて蒸気となり、その後は空焚き
状態となるわけであるが、この時には放熱板80
に熱的に結合している整磁鋼68の温度が100℃
を越えることからその透磁率が大きく減少して永
久磁石67が整磁鋼68に働きかける吸着力が低
下し、キユーリー点にまで整磁鋼68の温度が上
がれば吸着力がなくなるために、トリツプ棒65
がトリツプばね69のばね力により上動し、第1
7図に示すようにトリツプレバー90を回動させ
る。このためにトリツプレバー90によるオン釦
44のラツチが解除され、オン釦44及び開閉栓
40が上動して手動停止させた時と同じようにマ
イクロスイツチ17がオフとなつてヒーターブロ
ツク8への通電が遮断されると同時に通水口34
及び蒸気逃がし口37が開き、通水口34から蒸
気室4へと流入する水がヒーターブロツク8を冷
却するとともに整磁鋼68の温度を下げる。そし
てこのオン釦44の上動によりオン釦44の係合
リブ45上面に係合ピン96を押し上げてリセツ
トレバー95を強制的に回動させることから、ト
リツプばね69よりも強いばね力を有している復
帰ばね47のばね力でもつて回動するリセツトレ
バー95がトリツプ棒65を押し下げ、トリツプ
棒65及び永久磁石67を復帰させる。
またこの吸入器においては使用途中において蓋
20を開いても同じようになる。つまり蓋20を
開くと、それまでオフ釦54を押し下げていたス
イツチ釦22による圧力がなくなるために第18
図に示すようにオフ釦54が復帰ばね56により
その上限まで上昇し、この時係合リブ55でトリ
ツプレバー90の引き上げオフピン92を引き上
げてトリツプレバー90を回動させることから、
トリツプレバー90によるラツチが解除されてオ
ン釦44及び開閉栓40が上動するのである。
尚、開閉栓40によつて蒸気室4が閉じられてい
る時には、蒸気室4内の蒸気圧が開閉栓40に対
して作用するが、連動弁41よりも逃がし弁42
の方が受圧面積が大きいために、蒸気圧は開閉弁
40の上動を助ける方向に作用する。また開閉栓
40を下げる場合には、それまで蒸気逃がし口3
7が開いていて蒸気室4の内圧が高くなつていな
いことから蒸気圧が開閉栓40の下動に対して抵
抗を与えるようなことはない。
20を開いても同じようになる。つまり蓋20を
開くと、それまでオフ釦54を押し下げていたス
イツチ釦22による圧力がなくなるために第18
図に示すようにオフ釦54が復帰ばね56により
その上限まで上昇し、この時係合リブ55でトリ
ツプレバー90の引き上げオフピン92を引き上
げてトリツプレバー90を回動させることから、
トリツプレバー90によるラツチが解除されてオ
ン釦44及び開閉栓40が上動するのである。
尚、開閉栓40によつて蒸気室4が閉じられてい
る時には、蒸気室4内の蒸気圧が開閉栓40に対
して作用するが、連動弁41よりも逃がし弁42
の方が受圧面積が大きいために、蒸気圧は開閉弁
40の上動を助ける方向に作用する。また開閉栓
40を下げる場合には、それまで蒸気逃がし口3
7が開いていて蒸気室4の内圧が高くなつていな
いことから蒸気圧が開閉栓40の下動に対して抵
抗を与えるようなことはない。
使用後は蓋20を開いて吸入液タンク5及び給
水タンク6を取り出し、残つた吸入液や水を捨て
る。そして貯水室3及び蒸気室4内に残つている
水については本体ケース1の右端上面に位置して
いる排水口キヤツプ49を外して本体ケース1を
傾ければよい。蒸気室4内の水は蒸気逃がし口3
7から緩衝空間を経て排水筒48を通り排水さ
れ、貯水室3内の水は通水口34から蒸気室4を
経て、また空隙38を経て排水筒48を通り排水
される。尚、排水口キヤツプ49は、蓋20を閉
めている時には蓋20の裏板25で押さえられて
いることから不用意に外れるようなことはない。
水タンク6を取り出し、残つた吸入液や水を捨て
る。そして貯水室3及び蒸気室4内に残つている
水については本体ケース1の右端上面に位置して
いる排水口キヤツプ49を外して本体ケース1を
傾ければよい。蒸気室4内の水は蒸気逃がし口3
7から緩衝空間を経て排水筒48を通り排水さ
れ、貯水室3内の水は通水口34から蒸気室4を
経て、また空隙38を経て排水筒48を通り排水
される。尚、排水口キヤツプ49は、蓋20を閉
めている時には蓋20の裏板25で押さえられて
いることから不用意に外れるようなことはない。
[発明の効果]
本発明は上述のように、一側に吸入液タンク
を、他側に蒸気発生ユニツトを内部に配置した横
長の器体の上部であつて、ノズル及び噴霧ガイド
をその噴霧方向を器体の短手方向に向けて吸入液
タンクの上方に配設し、少なくとも蒸気発生ユニ
ツト側の上記器体の長手方向側面を曲面状に形成
し、蒸気発生ユニツトの上方の器体上部側端部を
切り欠いて切欠部を形成すると共に、該切欠部に
押し込み操作されるヒーターの制御用スイツチの
操作子を配設し、この操作子を断面略半円形状に
形成してその側面を器体側面の曲面形状に一致さ
せると共に、操作子の上面を器体の上面と面一に
しているものであるから、一側に吸入液タンク
を、他側に蒸気発生ユニツトを内部に配置した横
長の器体の上部であつて、ノズル及び噴霧ガイド
をその噴霧方向を器体の短手方向に向けて吸入液
タンクの上方に配設していることで、手で持つて
使用する際に器体の奥行きの短い側部を持つこと
ができると共に、手首を曲げなくともノズル及び
噴霧ガイドを手前に向けることができて使い勝手
が良いものであり、また、器体よりも先端が突出
するように配される噴霧ガイドの突出方向が器体
の長手方向ではないことから、器体の長手方向に
おける全長が噴霧ガイドによつて更に長くなると
いうこがなく、コンパクトになるために収納性が
良いという効果を奏する。また、少なくとも蒸気
発生ユニツト側の器体の長手方向の側面を曲面状
に形成していることで、器体を持ち易くすること
ができ、また、切欠部に押し込み操作されるヒー
ターの制御用スイツチの操作子を配設し、この操
作子を断面略半円形状に形成してその側面を器体
側面の曲面形状に一致させると共に、操作子の上
面を器体の上面と面一にしていることで、操作子
が器体から突出せず、そのため、スイツチのオン
オフの判断が容易となり、また、器体を持つたま
までスイツチ操作がし易いものであり、特に、手
で持つて吸入を行なうこの種の吸入器にとつては
操作性が非常に向上する効果を奏し、しかも、外
観的にも良好となり、更に、器体を持つたままス
イツチ操作を行なう時、重量の重い蒸気発生ユニ
ツトを持つため、安定が良く操作子のスイツチ操
作性が非常に行ない易いという効果を奏する。ま
た、蒸気発生ユニツトの上方に制御用スイツチの
操作子を配設していることで、配線を上下方向に
行なうだけで良く、配線の施工性が向上する効果
を奏する。
を、他側に蒸気発生ユニツトを内部に配置した横
長の器体の上部であつて、ノズル及び噴霧ガイド
をその噴霧方向を器体の短手方向に向けて吸入液
タンクの上方に配設し、少なくとも蒸気発生ユニ
ツト側の上記器体の長手方向側面を曲面状に形成
し、蒸気発生ユニツトの上方の器体上部側端部を
切り欠いて切欠部を形成すると共に、該切欠部に
押し込み操作されるヒーターの制御用スイツチの
操作子を配設し、この操作子を断面略半円形状に
形成してその側面を器体側面の曲面形状に一致さ
せると共に、操作子の上面を器体の上面と面一に
しているものであるから、一側に吸入液タンク
を、他側に蒸気発生ユニツトを内部に配置した横
長の器体の上部であつて、ノズル及び噴霧ガイド
をその噴霧方向を器体の短手方向に向けて吸入液
タンクの上方に配設していることで、手で持つて
使用する際に器体の奥行きの短い側部を持つこと
ができると共に、手首を曲げなくともノズル及び
噴霧ガイドを手前に向けることができて使い勝手
が良いものであり、また、器体よりも先端が突出
するように配される噴霧ガイドの突出方向が器体
の長手方向ではないことから、器体の長手方向に
おける全長が噴霧ガイドによつて更に長くなると
いうこがなく、コンパクトになるために収納性が
良いという効果を奏する。また、少なくとも蒸気
発生ユニツト側の器体の長手方向の側面を曲面状
に形成していることで、器体を持ち易くすること
ができ、また、切欠部に押し込み操作されるヒー
ターの制御用スイツチの操作子を配設し、この操
作子を断面略半円形状に形成してその側面を器体
側面の曲面形状に一致させると共に、操作子の上
面を器体の上面と面一にしていることで、操作子
が器体から突出せず、そのため、スイツチのオン
オフの判断が容易となり、また、器体を持つたま
までスイツチ操作がし易いものであり、特に、手
で持つて吸入を行なうこの種の吸入器にとつては
操作性が非常に向上する効果を奏し、しかも、外
観的にも良好となり、更に、器体を持つたままス
イツチ操作を行なう時、重量の重い蒸気発生ユニ
ツトを持つため、安定が良く操作子のスイツチ操
作性が非常に行ない易いという効果を奏する。ま
た、蒸気発生ユニツトの上方に制御用スイツチの
操作子を配設していることで、配線を上下方向に
行なうだけで良く、配線の施工性が向上する効果
を奏する。
第1図は本発明一実施例の斜視図、第2図は同
上の噴霧ユニツト及び本体ケースの平面図、第3
図は第2図のA−A線断面図、第4図は第2図の
B−B線断面図、第5図は第2図のC−C線断面
図、第6図及び第7図は第2図のD−D線断面
図、第8図は同上の噴霧ユニツトの斜視図、第9
図は同上の蒸気発生ユニツトの平面図、第10図
及び第11図は夫々オン状態とオフ状態における
スイツチ機構部の斜視図、第12図は第2図のオ
ン状態におけるA−A線断面図、第13図は第2
図のオン状態におけるB−B線断面図、第14図
〜第18図は同上のスイツチ機構部の動作を説明
する部分断面図、第19図は第2図のシヤツター
の動作を説明するD−D線断面図、第20図は同
上の使用状態説明図、第21図は同上の整磁鋼の
特性図、第22図は同上の回路図であり、1は本
体ケース、2は蒸気発生ユニツト、5は吸入液タ
ンク、7は噴霧ユニツト、8はヒーターブロツ
ク、9は噴霧ガイド、20は蓋、21及び22は
操作子としてのスイツチ釦を示す。
上の噴霧ユニツト及び本体ケースの平面図、第3
図は第2図のA−A線断面図、第4図は第2図の
B−B線断面図、第5図は第2図のC−C線断面
図、第6図及び第7図は第2図のD−D線断面
図、第8図は同上の噴霧ユニツトの斜視図、第9
図は同上の蒸気発生ユニツトの平面図、第10図
及び第11図は夫々オン状態とオフ状態における
スイツチ機構部の斜視図、第12図は第2図のオ
ン状態におけるA−A線断面図、第13図は第2
図のオン状態におけるB−B線断面図、第14図
〜第18図は同上のスイツチ機構部の動作を説明
する部分断面図、第19図は第2図のシヤツター
の動作を説明するD−D線断面図、第20図は同
上の使用状態説明図、第21図は同上の整磁鋼の
特性図、第22図は同上の回路図であり、1は本
体ケース、2は蒸気発生ユニツト、5は吸入液タ
ンク、7は噴霧ユニツト、8はヒーターブロツ
ク、9は噴霧ガイド、20は蓋、21及び22は
操作子としてのスイツチ釦を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一側に吸入液タンクを、他側に蒸気発生ユニ
ツトを内部に配置した横長の器体の上部であつ
て、ノズル及び噴霧ガイドをその噴霧方向を器体
の短手方向に向けて吸入液タンクの上方に配設
し、少なくとも蒸気発生ユニツト側の上記器体の
長手方向側面を曲面状に形成し、蒸気発生ユニツ
トの上方の器体上部側端部を切り欠いて切欠部を
形成すると共に、該切欠部に押し込み操作される
ヒーターの制御用スイツチの操作子を配設し、こ
の操作子を断面略半円形状に形成してその側面を
器体側面の曲面形状に一致させると共に、操作子
の上面を器体の上面と面一にして成る吸入器。 2 噴霧ガイドは起倒自在とされていることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の吸入器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19675283A JPS6088563A (ja) | 1983-10-20 | 1983-10-20 | 吸入器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19675283A JPS6088563A (ja) | 1983-10-20 | 1983-10-20 | 吸入器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6088563A JPS6088563A (ja) | 1985-05-18 |
JPS642388B2 true JPS642388B2 (ja) | 1989-01-17 |
Family
ID=16363020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19675283A Granted JPS6088563A (ja) | 1983-10-20 | 1983-10-20 | 吸入器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6088563A (ja) |
-
1983
- 1983-10-20 JP JP19675283A patent/JPS6088563A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6088563A (ja) | 1985-05-18 |
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