JPS6324614B2 - - Google Patents

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JPS6324614B2
JPS6324614B2 JP57173928A JP17392882A JPS6324614B2 JP S6324614 B2 JPS6324614 B2 JP S6324614B2 JP 57173928 A JP57173928 A JP 57173928A JP 17392882 A JP17392882 A JP 17392882A JP S6324614 B2 JPS6324614 B2 JP S6324614B2
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JP
Japan
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film
acrylic resin
coating
polyvinyl chloride
methyl
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Application number
JP57173928A
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English (en)
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JPS5964637A (ja
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Ryosuke Enoshita
Tamotsu Uejima
Yasuo Taketo
Hideo Umezawa
Takaharu Ueda
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPS6324614B2 publication Critical patent/JPS6324614B2/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は防塵性ポリ塩化ビニルフイルムの製造
方法に関するものである。 従来より使用されているポリ塩化ビニルフイル
ム及びシート(以下単に塩ビフイルムと表わす。)
は、可塑剤、安定剤、界面活性剤やその他各種添
加剤を加え、希望の物性や機能を付与されている
が、これら塩ビフイルムでは経時的に可塑剤がブ
リードし、その表面に塵が付着し、農業用に用い
た場合はハウス内への光線透過が妨害され、他の
用途では内部への光線透過の減少並びに外観の悪
化となる。そこで防塵性の良好なアクリル系樹脂
を塗布した防塵性塩ビフイルムが提案され実用に
供されている。 防塵性塩ビフイルムの製造は従来基材である塩
ビフイルムの表面上に防塵性のあるアクリル系樹
脂の溶液を塗布し、続いて乾燥することにより得
られるのである。基材である塩ビフイルムが全く
界面活性剤を含まないものではその表面にアクリ
ル系樹脂の溶液を塗布するのがそのフイルムの製
造後いつであつても塗布後の弾きや塗工むら、あ
るいは乾燥後の塗膜の白化という現象は生じない
が、基材である塩ビフイルムとして界面活性剤を
含むものでは製造後数日にしてアクリル系樹脂の
溶液を塗布した場合弾きや塗工むらが生じ易く、
かつ乾燥後に白化しやすいという問題が生じる。
かかる問題は昼夜の温度差の激しい春期や秋期に
多く発生し、過酷な条件下にある冬期や夏期は比
較的少ない。 そこで、本発明者らはこれらの問題を解決する
ため、塗布するアクリル系樹脂の溶液につきアク
リル系樹脂の改良、溶媒系の検討、造膜助剤及び
界面活性剤の変更等を試みたが、満足する結果が
得られなかつた。また、基材である塩ビフイルム
に添加する界面活性剤につきその種類及び添加量
を実用可能な範囲内で変更してみたが、同様に問
題を解決することができなかつた。 本発明者らはかかる状況下に更に検討を加え、
アクリル系樹脂の溶媒及び基材である塩ビフイル
ムの組成も重要ではあるが、それにも増して基材
である塩ビフイルムの性質が塗布性の良否に大き
く影響していることを見出し、遂に本発明を完成
するに至つた。 即ち、本発明に従つて、界面活性剤を含むポリ
塩化ビニルフイルムの片面又は両面にアクリル系
樹脂を塗布してなる防塵性ポリ塩化ビニルフイル
ムの製造方法において、基材であるポリ塩化ビニ
ルフイルムの霞度が製造直後に測定した霞度の3
倍以内である期間内に該基材フイルムの片面又は
両面にアクリル系樹脂の溶液を塗布することを特
徴とする防塵性ポリ塩化ビニルフイルムの製造方
法が提供される。 本発明に用いられるポリ塩化ビニルは塩化ビニ
ルの単独重合体及び塩化ビニルと共重合可能なモ
ノマーとの共重合体であり、その他これらポリ塩
化ビニル類と相溶性のあるポリマーをポリ塩化ビ
ニル類の物性を損なわない範囲で配合した物をも
含む。塩化ビニルと共重合可能なモノマーとして
は酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル
類、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類、エチルアクリレート、
メチルメタクリレート、グリシジルアクリレート
等のアクリレート類、マレイン酸ジエチル、エチ
レン、プロピレン等のα−オレフイン類、塩化ビ
ニリデン等をあげることができ、これらは1種又
は2種以上が塩化ビニルと共に重合される。ま
た、ポリ塩化ビニル類と相溶性のあるポリマーと
してはポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エチレン共
重合体、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリビニルエーテル等をあげることができ
る。 これらポリ塩化ビニル類は乳化重合、懸濁重
合、溶液重合、塊状重合等の従来公知の重合方法
で得られたものであればいずれでも使用できる。 本発明に用いる基材である塩ビフイルムは上記
ポリ塩化ビニルに可塑剤、界面活性剤及び必要に
応じて安定剤、滑剤、着色剤等のその他添加剤を
添加して製造されたものである。 本発明で基材である塩ビフイルムに添加する界
面活性剤は特に制限はなく、公知のものがそのま
ま利用でき、それらは目的に応じ1種又は2種以
上の混合で用いられる。アニオン系、カチオン
系、ノニオン系、両性のいずれでもかまわない
が、ポリ塩化ビニルの耐熱性に悪影響の少ないノ
ニオン系のものを主体として混合添加されること
が望ましい。ノニオン系界面活性剤の例としては
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタン
アルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビ
タンエーテルアルキルエステル類、グリセリン、
ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパ
ン、糖類等の多価アルコールのアルキルエステル
類、同ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシエ
チレンアルキルアミド類等があげられる。 界面活性剤の添加量は特に制限はなく、その目
的により変えうるものであるが、防塵性農業用塩
ビフイルムにおいては通常ポリ塩化ビニル100重
量部当り0.5〜5.0重量部が適当である。 ポリ塩化ビニルに上記各種添加物を添加したの
ちにフイルムあるいはシートとする。フイルムと
する方法は従来公知のカレンダー方式、インフレ
ーシヨン方式、Tダイ方式等が採用される。フイ
ルムあるいはシートの厚みとしてはその目的によ
り異なるが、農業用塩ビフイルムにおいては0.03
〜0.5mmであることが望ましく、ガラス代用の硬
質シートではそれよりも厚くてよいことはもちろ
んである。 本発明に用いるアクリル系樹脂の溶液として
は、水性分散液、有機溶媒の溶液のいずれでもよ
く、より好ましいものは可塑剤やポリ塩化ビニル
を溶解する恐れのほとんどない水性分散液であ
る。 本発明に言うアクリル系樹脂はアクリレート、
メタクリレートを主体とするポリマーであり、モ
ノマーの例としては具体的にはアクリレート系で
はメチルアクリレート、エチルアクリレート、プ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、β−ヒドロキ
シエチルアクリレート、グリシジルアクリレート
等であり、メタクリレート系ではメチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタク
リレート、n−ブチルメタクリレート、β−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタク
リレート、トリデシルメタクリレート等であり、
更にはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、エチレングリコールジアク
リレート、同メタクリレート、アリルアクリレー
ト、同メタクリレート、トリメチロールプロバン
トリアクリレート、同メタクリレート、酢酸ビニ
ル等が主として用いられる。 アクリル系樹脂の水性分散液は通常の乳化重
合、懸濁重合、その他コロイダル懸濁液等連続層
を水とする分散液を得る一般的な手法により得ら
れる。重合反応の結果得られた反応液自体が水性
分散液の場合は、必要により水で希釈し、更に必
要に応じ造膜助剤あるいは界面活性剤等の添加剤
を加え調製される。更に、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、着色剤、安定剤等を添加してもよいことは
もちろんである。造膜助剤としてはメチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メ
チルカルビトール、エチルカルビトール、ブチル
カルビトール、ヘキシレングリコール及びこれら
のアセテート等が一般的である。また界面活性剤
としては一般に用いられるアニオン系、カチオン
系、ノニオン系等のいずれでも使用できる。 アクリル系樹脂の有機溶媒の溶液は、通常の乳
化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合等により
得られたものを有機溶媒に溶かし調製される。特
に塗布時に用いる溶媒中での溶液重合で得られた
ものはそのまま濃度調製と各種添加剤の添加によ
り塗布に使用できるので有利である。 塗布時に用いる溶媒としては、アクリレート系
樹脂を良く溶かし、可塑剤やポリ塩化ビニルの溶
解度が小さいものが好ましい。好ましい溶媒を例
示するならば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の
低級アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等の低級脂
肪酸のエステル類、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ー、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等
のエチレンオキサイド誘導体及び同アセテートな
どをあげることができ、これらの1種又は2種以
上の混合で用いられる。また、その他希釈剤とし
てジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、メチレンクロライド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、エチレンクロライド、
クロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素、ヘキサン、オクタン、石油エ
ーテル等の炭化水素類を用いてもよい。 アクリル系樹脂の有機溶媒の溶液には、必要に
応じその他造膜助剤、界面活性剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色剤、安定剤等を添加して塗
布液とする。 以上のようにして調製されたアクリル系樹脂の
溶液を基材である塩ビフイルムの表面に塗布する
のであるが、塩ビフイルムの性質が保存中に変化
するため、塩ビフイルムの性質の変化がある範囲
内である間にアクリル系樹脂の溶液が塗布される
ことが要求される。 塩ビフイルムの性質の変化はJIS−K−6714に
よる霞度により調べることができ、塩ビフイルム
の霞度が製造時の3倍以内、好ましくは2倍以内
である期間内にアクリル系樹脂の溶液で塩ビフイ
ルムが処理された場合には塗布液の弾きや塗布む
らが全く生ぜず、かつ乾燥後の塗膜の白化現象も
ないという好結果が得られる。 本発明によれば製造直後の塩ビフイルムの霞度
は通常0.3〜3.0%の範囲に入るので、アクリル系
樹脂の溶液を塗布する時の基材である塩ビフイル
ムの霞度は0.3〜9.0%、好ましくは0.3〜6.0%の
範囲にある間に塗布することになる。 アクリル系樹脂の溶液を塩ビフイルムの表面に
塗布する工程としては特殊な装置を必要とせず、
従来公知のコーターをそのまま使用できる。コー
ターのヘツドとしてはロールコーター、ナイフコ
ーター、ロツドコーター、スプレーコーター、グ
ラビアコーター、キスコーター等のいずれでも使
用可能である。乾燥装置としては気流乾燥方式、
伝熱乾燥方式、赤外線加熱方式等種々あるが、ア
クリル系樹脂の溶液に用いられる溶媒に合つたも
のが選ばれる。なお、有機溶媒を用いた塗布液を
用いる場合は有機溶媒に対する種々の対策を講ず
る必要がある。この点からも塗布液はアクリル系
樹脂の水性分散液である方が好ましい。 乾燥温度はアクリル系樹脂、用いた溶媒、塗膜
の厚さなどの条件により異なるが、水性分散液を
用いた場合は塗膜が形成される温度以上、好まし
くは100℃以上である。 アクリル系樹脂の塗膜の厚さは乾燥後に0.1〜
20μm、好ましくは0.3〜10μmになるように塗布
されるのが望ましく、耐候性、防塵性等を勘案し
適宜決定される。 本発明によれば基材である塩ビフイルムの霞度
が製造直後の値に近い程好ましい訳であり、最も
好ましい形態としては基材である塩ビフイルムの
製造工程と該塩ビフイルムの表面にアクリル系樹
脂の溶液を塗布する工程を直結した連続の工程に
することである。このような連続の工程では塗布
液の弾きや塗布むらは全く生ぜず、かつ塗膜の白
化も全く問題とはならなくなるのである。更に好
都合なことに塩ビフイルムの製造では従来ロール
に巻き取り、塗布工程に運び改めて塗布処理をす
るため巻き戻すという手間が必要であるが、この
ような手間は省略され、製造コストの大巾な低減
が計られる。 本発明の防塵性塩ビフイルムの製造方法では、
従来から問題であつたアクリル系樹脂の溶液の塗
布むらや弾き、乾燥後の塗膜の白化が全く問題で
なくなると共に、従来の防塵性塩ビフイルムに比
べ防塵性、透光性も向上している。更に、連続の
工程で塩ビフイルムとアクリル系樹脂の塗布を行
うことにより、むだなロールの運搬や巻き戻しが
省略でき、非常に好ましいものとなつている。 以下実施例により本発明を説明する。 本実施例中では塩ビフイルムを35℃/12hrと5
℃/12hrの熱処理を交互に行い、塩ビフイルムの
性質の変化(霞度の変化)を促進させ。 参考例 1 〔アクリル系樹脂の水性分散液の調製〕 水125重量部、過硫酸カリウム0.5重量部及びポ
リオキシエチレンアルキルフエニルエーテル誘導
体1.0重量部を反応容器中に仕込み、窒素気流下
に70℃に昇温した。この中に、メチルメタクリレ
ート59重量部、n−ブチルメタクリレート33重量
部、ヒドロキシエチルメタクリレート6重量部及
びメタクリル酸2重量部の混合物を撹拌下に3時
間で滴下し、滴下終了後更に3時間反応を続けア
クリル系樹脂の濃度が約45重量%の乳濁液を得
た。これをアンモニア水でPH7.0に中和したのち、
中和済み溶液100重量部当りメチルカルビトール
5重量部及びポリオキシエチレンアルキルフエニ
ルエーテル誘導体3重量部を加え、水で希釈して
アクリル系樹脂の濃度を20重量%に調製した。 参考例 2 〔アクリル系樹脂の有機溶剤の溶液の調製〕 メチルエチルケトン125重量部を反応容器に入
れ、窒素気流下に還流させておく。その中にメチ
ルメタクリレート59重量部、n−ブチルメタクリ
レート33重量部、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト6重量部、メタクリル酸2重量部及びアゾビス
イソブチロニトリル0.3重量の混合物を3時間で
滴下し、滴下終了後更に3時間還流下に反応を続
け、アクリル系樹脂の濃度約45重量%の溶液を得
た。この溶液にイソプロピルアルコールを加えア
クリル系樹脂の濃度を20重量%に調製した。 実施例 1 ポリ塩化ビニル(=1200) 100重量部 ジオクチルフタレート 45〃 トリクレジルフオスフエート 5〃 エポキシ化大豆油 2〃 ステアリン酸亜鉛 0.5〃 ステアリン酸バリウム 0.5〃 紫外線吸収剤 0.1〃 ソルビタンモノステアレート(界面活性剤)
2.5〃 上記配合物を逆L型カレンダー方式により厚さ
0.10mmのフイルム1Aとした。このフイルム1Aに
35℃/12hrと5℃/12hrの冷熱サイクル(以下単
に冷熱サイクルと表わす)を5回及び9回かけ、
それぞれフイルム1B、1Cを得た。これらのフイ
ルム1A〜1Cの片面に参考例1で作成したアクリ
ル系樹脂の水性分散液を乾燥後の塗膜の厚みが
2.0μmになるようにロツドコーター法により塗布
した。塗布済みのフイルムの乾燥は乾燥空気のジ
エツトノズル方式により140℃に加熱された長さ
20mのオーブン中をライン速度40m/minで通す
ことにより行つた。 基材であるフイルム1A〜1Cのフイルム1Aに対
する霞度比、該フイルムにアクリル系樹脂の水性
分散液を塗布したときの塗布液の弾き(以下単に
塗布液の弾きと表わす)及び該塗布済みフイルム
を乾燥した結果得られるフイルムの塗膜の白化
(以下単に塗膜の白化と表わす)を第1表に示し
た。 なお、霞度はJIS−K−6714に示され、東洋精
機製作所(株)製の直読式ヘイズメーターによつて測
定した。また、塗布液の弾き及び塗膜の白化は目
視により判定した。 比較例 1 実施例1で作成したフイルム1Aに冷熱サイク
ルを18回及び37回行い、それぞれフイルム1D、
1Eを得た。以下実施例1と同様にしてアクリル
系樹脂を塗布したフイルムを得た。フイルム1D、
1Eのフイルム1Aに対する霞度比、塗布液の弾き
及び乾燥後の塗膜の白化も第1表に示した。
【表】 第1表にみられるように、霞度比が3を越した
ものでは塗布液の弾き、塗膜の白化が激しく使用
に堪えないものであり、3以下では何ら問題が生
じていないことがわかる。 実施例 2 実施例1において界面活性剤としてソルビタン
モノパルミテート2.0重量部を用いた他は実施例
1と同様にして厚み0.075mmのフイルム2Aを得
た。このフイルム2Aに冷熱サイクルを6回及び
11回行い、それぞれフイルム2B、2Cを得た。こ
れらのフイルム2A〜2Cに対し実施例1と同様に
してアクリル系樹脂の水性分散液を塗布した。こ
れらのフイルム2A〜2Cのフイルム2Aに対する霞
度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第2表に示
した。 比較例 2 実施例2のフイルム2Aを冷熱サイクル19回及
び42回かけ、それぞれフイルム2D、2Eを得た。 これらのフイルム2D、2Eに対し実施例1と同
様にしてアクリル系樹脂の水性分散液を塗布し
た。これらのフイルム2D、2Eのフイルム2Aに対
する霞度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第2
表に示した。
【表】 実施例 3 実施例1において界面活性剤としてポリエチレ
ングリコールモノステアレート0.6重量部、ソル
ビタンモノステアレート1.2重量部及びソルビタ
ンモノステアレートポリオキシエチレン付加物
0.6重量部を用いる他は実施例1と同様にして厚
み0.15mmのフイルム3Aを得た。このフイルムに
冷熱サイクルを6回及び13回かけ、それぞれフイ
ルム3B、3Cを得た。これらのフイルム3A〜3Cに
対し実施例1と同様にしてアクリル系樹脂の水性
分散液を塗布した。 これらのフイルム3A〜3Cのフイルム3Aに対す
る霞度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第3表
に示した。 比較例 3 実施例3のフイルム3Aに冷熱サイクルを21回
及び45回かけ、それぞれフイルム3D、3Eを得た。
これらのフイルム3D、3Eに対し実施例1と同様
にしてアクリル系樹脂の水性分散液を塗布した。 これらのフイルム3D、3Eのフイルム3Aに対す
る霞度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第3表
に示した。
【表】 実施例 4 実施例1において界面活性剤としてソルビタン
モノラウレート1.0重量部及びソルビタンモノス
テアレート1.5重量部を用いる他は実施例1と同
様にして厚み0.13mmのフイルム4Aを得た。この
フイルム4Aに冷熱サイクルを3回及び8回かけ、
それぞれフイルム4B、4Cを得た。これらのフイ
ルム4A〜4Cに対し実施例1と同様にしてアクリ
ル系樹脂の水性分散液を塗布した。 これらフイルム4A〜4Cのフイルム4Aに対する
霞度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第4表に
示す。 比較例 4 実施例4のフイルム4Aに冷熱サイクルを18回
及び29回かけ、それぞれフイルム4D、4Eを得た。
これらのフイルム4D、4Eを得た。これらのフイ
ルム4D、4Eに対し実施例1と同様にしてアクリ
ル系樹脂の水性分散液を塗布した。 これらのフイルム4D、4Eのフイルム4Aに対す
る霞度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第4表
に示した。
【表】 実施例 5 実施例1において界面活性剤としてペンタエリ
スリトールモノオレート0.4重量部及びソルビタ
ンモノステアレート1.2重量部を用いる他は実施
例1と同様にして厚さ0.10mmのフイルム5Aを得
た。このフイルム5Aに冷熱サイクルを8回、17
回及び28回かけ、それぞれフイルム5B、5C、5D
を得た。これらのフイルム5A〜5Dに実施例1と
同様にしてアクリル系樹脂の水性分散液を塗布し
た。 これらのフイルム5A〜5Dのフイルム5Aに対す
る霞度比、塗布液の弾き及び塗膜の白化を第5表
に示した。 比較例 5 実施例5のフイルム5Aに冷熱サイクルを45回
かけフイルム5Eを得た。このフイルム5Eに実施
例1と同様にアクリル系樹脂の水性分散液を塗布
した。 このフイルム5Eのフイルム5Aに対する霞度比、
塗布液の弾き及び塗膜の白化を第5表に示した。
【表】 実施例 6 実施例1において得られたフイルム1Aをロー
ルで巻き取ることなく、連続してロールコーター
方式でアクリル系樹脂の水性分散液を乾燥後の塗
膜の厚みが2.0μになるように塗布した。該塗布済
みフイルムの乾燥は乾燥空気のジエツトノズル方
式で140℃に加熱された長さ10mのオーブン中及
びその後に長さ5mの赤外線乾燥器を連続してラ
インスピード40m/minで通すことにより行つ
た。 塗布液の弾きは全く見られず、得られた塗布済
みフイルムも透明度の優れた良好なものであり、
屋外展張テストでも2年間全く問題が無かつた。 実施例 7 実施例3において得られたフイルム3Aをロー
ルで巻き取ることなく、連続してロールコーター
方式でアクリル系樹脂の水性分散液を塗布した。
乾燥は実施例6と同様に行つた。 塗布液の弾きは全く見られず、得られた塗布済
みフイルムも透明度の優れた良好なものであつ
た。 実施例8及び比較例6 実施例1及び比較例1で得られたフイルム1A
〜1Eを用い、参考例2で作成されたアクリル系
樹脂の有機溶媒の溶液を乾燥後の塗膜の厚さが
2.0μmになるように塗布した。塗布後の乾燥は乾
燥空気のジエツトノズル方式により140℃に加熱
された長さ20mのオーブン中をラインスピード40
m/minで塗布済みのフイルムを通すことにより
行つた。 塗布液の塗布むら及び塗膜の白化を第6表に示
した。
【表】 実施例9及び比較例7 実施例3及び比較例3で得られたフイルム3A
〜3Eを用い、実施例8と同様にしてアクリル系
樹脂の有機溶剤の溶液を塗布した。 塗布液の塗布むら及び塗膜の白化につき第7表
に示す。
【表】 実施例 10 実施例1で得られたフイルム1Aをロールで巻
き取ることなく、連続ロールコーター方式でアク
リル系樹脂の有機溶剤の溶液を乾燥後の塗膜の厚
さが2.0μmになるように塗布した。塗布済みのフ
イルムの乾燥は乾燥空気のジエツトノズル方式で
140℃に加熱された長さ20mのオーブン中をライ
ンスピード40m/minで通すことにより行つた。 塗布液の塗布むらは全く見られず、得られた塗
布済みフイルムも透明度の優れた良好なものであ
つた。 参考例 3 界面活性剤を全く添加しない他は実施例1と同
様にして厚み0.10mmのフイルム6Aを得た。この
フイルム6Aに冷熱サイクルを5回、9回および
18回をかけ、それぞれフイルム6B、フイルム6C、
フイルム6Dを得た。 得られたフイルム6A〜6Bに対し実施例1で用
いたと同様のアクリル系樹脂の水性分散液を塗布
した。 各フイルムのフイルム6Aに対する霞度比、塗
布液の弾きの有無、および塗膜の白化の有無につ
いて調べ、その結果を第7表に示した。
【表】 第7表に見られるように、界面活性剤の含まな
いポリ塩化ビニルフイルムではその霞度は冷熱サ
イクルをかけても殆ど大きくならず、実施例や比
較例に見られるような霞度の変化でアクリル系樹
脂の塗布時期を決定することができない。 なお、ここで用いた塗布液は経時後の界面活性
剤の含まないポリ塩化ビニルフイルムには塗布液
の弾きや塗膜の白化が起こらないものであること
がわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 界面活性剤を含むポリ塩化ビニルフイルムの
    片面又は両面にアクリル系樹脂を塗布してなる防
    塵性ポリ塩化ビニルフイルムの製造方法におい
    て、基材であるポリ塩化ビニルフイルムの霞度が
    製造直後に測定した霞度の3倍以内である期間内
    に該基材フイルムの片面又は両面にアクリル系樹
    脂の溶液を塗布することを特徴とする防塵性ポリ
    塩化ビニルフイルムの製造方法。 2 基材であるポリ塩化ビニルフイルムの片面又
    は両面にアクリル系樹脂の溶液を塗布する工程が
    該基材フイルムの製造工程と直結して連続して行
    うことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    製造方法。 3 アクリル系樹脂の溶液が水性分散液である特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の製造方法。 4 アクリル系樹脂の溶液が有機溶剤に溶かした
    溶液である特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の製造方法。 5 有機溶剤がベンゼン、トルエン、キシレン、
    酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
    プロピオン酸エチル、メタノール、エタノール、
    プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
    ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチ
    ルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカル
    ビトール、ブチルカルビトール、メチルセロソル
    ブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ア
    セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
    ケトン、シクロヘキサノンからなる群より選ばれ
    た1種もしくは2種以上の混合物である特許請求
    の範囲第4項の製造方法。
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JPS5699666A (en) * 1980-01-11 1981-08-11 Mitsui Toatsu Chemicals Covering material for vinyl chloride resin

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