JPS6324185B2 - - Google Patents

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JPS6324185B2
JPS6324185B2 JP55096997A JP9699780A JPS6324185B2 JP S6324185 B2 JPS6324185 B2 JP S6324185B2 JP 55096997 A JP55096997 A JP 55096997A JP 9699780 A JP9699780 A JP 9699780A JP S6324185 B2 JPS6324185 B2 JP S6324185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped block
pulley
radius
power transmission
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55096997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5722441A (en
Inventor
Shigeaki Yamamuro
Hiroyuki Hirano
Yoshikazu Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP9699780A priority Critical patent/JPS5722441A/ja
Publication of JPS5722441A publication Critical patent/JPS5722441A/ja
Publication of JPS6324185B2 publication Critical patent/JPS6324185B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はVベルト式無段変速機等に用いられる
伝動Vベルトの改良に関するものである。
この種伝動Vベルトとしては、例えば米国特許
第4080841号明細書に開示されているようなもの
が知られている。この伝動Vベルトは第1図乃至
第3図に示すように、複数のエンドレスバンド素
子1a,1b,1c,1dを層状に重ね合せてな
る層状エンドレスバンド(以下エンドレスバンド
と称する)1を有し、該エンドレスバンド1を包
持し、その内周面(最内側におけるエンドレスバ
ンド素子1dの内周面)と摩擦接触する多数のV
形ブロツク2をエンドレスバンド1にその長手方
向へ隙間なく配列して設けた構成にする。
そして、かかる伝動Vベルトは、V形ブロツク
2の両側傾斜面2aを第2図の如くプライマリプ
ーリ3およびセカンダリプーリ4のV溝対向面5
に摩擦係合させて、これらプーリ3,4間に第1
図の如く掛け渡すことにより実用に供する。つま
り、プライマリプーリ3を回転する時、この回転
はプライマリプーリ3のV溝内におけるV型ブロ
ツク2、エンドレスバンド1、セカンダリプーリ
4のV溝内におけるV形ブロツク2を経てセカン
ダリプーリ4に伝達され、伝動Vベルトは所定の
動力伝達機能を遂行することができる。
ところで、従来の伝動VベルトはV形ブロツク
2の両側傾斜面2aが平坦面であつたため、これ
ら傾斜面2aとプーリV溝対向面(円錐面)5と
の接触幅が小さく(理論的には線接触)、どうし
ても傾斜面2aにかかる接触面圧が大きくなり、
該傾斜面2aの摩耗、損傷がひどくなり勝ちで、
特に大きな動力を伝達するものにあつては伝動V
ベルトの耐久性が著しく悪くなるのを避けられな
かつた。
また、相隣れるV形ブロツク2は、プーリ3,
4と接する領域において第1図の如くその円周方
向に並び得るよう相互に傾動可能に例えば6(第
1図参照)で示す中央部附近においてのみ相互に
接するだけのため、自由に傾動可能である。一
方、伝動Vベルトの上記作用中、各V形ブロツク
2には例えばプライマリプーリ3と接するものに
ついて考慮すると、第4図の如く(図中矢印Wは
プライマリプーリ回転方向)プーリ接触面中心部
aにおいてプーリからの摩擦動力EPが、またエ
ンドレスバンド1との接触面中央部bにおいてエ
ンドレスバンド1からの摩擦反力FRが夫々作用
する。従つて、V形ブロツク2は上記力FP,FR
により第4図中反時計方向へ仮想線で示すように
両隣りのV形ブロツクに寄りかかる如く倒れる。
この倒れを防止するには、点a,bを同一線上に
持ち来たせばよいが、これはV形ブロツク2の強
度に関する制約上、加工精度上、また相隣れるV
形ブロツク2相互の接触状態変化等に起因して不
可能である。このようにV形ブロツク2が倒れる
と、このV形ブロツクは角部7においてエンドレ
スバンド1の内周面と接するようになり、エンド
レスバンド1の耐久性を著しく損なつていた。
本発明はV形ブロツクの両側傾斜面をその幅方
向に窪ませれば、該V形ブロツクの両側傾斜面と
円錐状のプーリV溝対向面との接触面積が大きく
なると共に、該V形ブロツクの両側傾斜面がプー
リからの面圧によりV形ブロツクの上記倒れを阻
止するような分力を生ぜしめ、従来構造の上記問
題を解決できるとの観点から、この着想を具体化
した伝動Vベルトを提供しようとするものであ
る。
ところでこの際、伝動VベルトをVベルト式無
段変速機のようにプーリに対する巻き掛け径が変
化するものに実用する場合、プーリのV溝対向面
が円錐形であるため、窪みの設定次第で巻き掛け
径によつてはV形ブロツクが幅方向両側縁におい
てV溝対向面と接して耐久性を損なつたり、上記
の倒れ防止力の大幅な不足を招いて、前記両問題
の十分な同時解決を望めない。
従つて本発明は、上記窪みのプーリ径方向外端
をプーリV溝対向面の最大曲率半径とほぼ同じ半
径の円弧に少なくとも2点で接するような窪みと
し、窪みのプーリ径方向内端は上記円弧半径以下
の半径の円弧に少なくとも2点で接するような窪
みとして上記の懸念をなくしたものである。
以下、図示の実施例により本発明を詳細に説明
する。
第5図および第6図は本発明伝動VベルトのV
形ブロツク2を示し、本発明においてはV形ブロ
ツク2の両側傾斜面2aを夫々その幅方向(プー
リ3,4の周方向)に彎曲させて窪ませる。本例
では、傾斜面2aをその幅方向中央部が最も深く
なるよう、また該中央部に関しその両側が対象形
状となるよう彎曲させるのが良く、更にその曲率
半径RをプーリV溝対向面5の最大曲率半径にほ
ぼ同じにするのが良い。
かかる構成のV形ブロツク2を持つ本発明伝動
Vベルトでは、V形ブロツク2の両側傾斜面2a
が第5図に明示するように円錐状のプーリV溝対
向面5にかぶさつて接触するようになり、両者間
の接触面積が増大して、面圧を低下させることが
でき、V形ブロツク2およびプーリ3,4の損
傷、摩耗を減じて耐久性を向上させ得る。また、
前述したようにV形ブロツク2が倒れようとする
と、第8図に示す如くその彎曲傾斜面2aが対角
線方向に対向する1対の角部8,9においてのみ
円錐状のプーリV溝対向面5と接するようになる
ことから、これら角部8,9においてV形ブロツ
ク2に面圧に起因する分力Fa,Fbが作用する。
これら分力Fa,Fbは夫々第9図の如くに倒れよ
うとするV形ブロツク2を元の位置に戻すよう作
用し、V形ブロツク2が倒れるのを防止して角部
7がエンドレスバンド1を損傷することのないよ
うにでき、この点でも伝動Vベルトの耐久性を向
上させ得る。
上述した処から明らかなように、V形ブロツク
2の両側傾斜面2aはその曲率半径Rが円錐状プ
ーリV溝対向面5の曲率半径との関連において大
き過ぎると、V形ブロツク2の倒れ防止力が小さ
くなり、小さ過ぎるとV形ブロツク2の両側傾斜
面2aがその幅方向両側縁においてプーリV溝対
向面5と接してV形ブロツクの耐久性が損なわれ
る。いずれにしても傾斜面2aの曲率半径Rはプ
ーリV溝対向面5の曲率半径との関連において決
定すべきであり、上述の例の如く傾斜面2aをそ
の全長に亘り同じ曲率半径で彎曲させた円筒面と
する場合、V形ブロツク2の倒れ防止力が若干小
さくなつても、傾斜面2aがその幅方向両側縁に
おいてプーリV溝対向面5と接しV形ブロツクの
耐久性を損なうことのないよう、傾斜面2aの曲
率半径をプーリV溝対向面5の最大曲率半径にほ
ぼ等しくするのがよい。
なお、上述した例ではV形ブロツク2の両側傾
斜面2aを曲率半径がどこでも同じ円筒面となる
よう彎曲させたが、該曲率半径をプーリV溝対向
面5の円錐形状に対応させて、つまりプーリの径
方向内方に向うにつれ小さくして、傾斜面2aを
円錐面となるよう彎曲させてもよい。この場合、
傾斜面2aの円錐形状をプーリV溝対向面5の外
周側円錐形状に合致させれば、本発明の前記作用
効果を一層顕著に奏し得る。
また、上記各例ではV形ブロツク2の両側傾斜
面2aを彎曲させて窪ませたが、該傾斜面2aは
第7図の如くその幅方向に向け傾斜させた2平面
2a′,2a″により構成して窪ませることもでき
る。この場合も、2平面2a′,2a″を夫々、前述
した例における如くに決定した曲率半径Rの円筒
の接面であるよう決定したり、プーリV溝対向面
(円錐面)の接面であるよう決定することで、前
述した各例におけると同様本発明の目的を達し得
ることは言うまでもない。
かくして本発明伝動Vベルトは例えば上記各実
施例のごとくにして、V形ブロツクの両側傾斜面
2aを幅方向に窪ませ、これら窪みのプーリ径方
向外端をプーリV溝対向面5の最大曲率半径とほ
ぼ同じ半径の円弧に少なくとも2点で接するよう
な窪みとし、上記窪みのプーリ径方向内端を上記
円弧半径以下の半径の円弧に少なくとも2点で接
するような窪みとしたから、Vベルトがプーリに
対しいかなる巻き掛け径であつても、V形ブロツ
ク2が幅方向両側縁においてプーリV溝対向面5
と接して耐久性を損なうようなことがない。又、
プーリV溝対向面からの面圧によりV形ブロツク
2の両側傾斜面2aに生ずるV形ブロツク2の倒
れ抑止力は、上記の耐久性が達成される窪みの設
定ではVベルトの巻き掛け径が小さくなるにつれ
減少するが、上記窪みの設定ではこの減少を最少
限に抑えつつ耐久性を向上させることができ、V
形ブロツクの倒れ防止と、耐久性向上とを同時に
達成し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の伝動Vベルトを一対のプーリ間
に掛け渡して示す側面図、第2図は同じくそのV
形ブロツクの正面図、第3図は同V形ブロツクの
平面図、第4図はV形ブロツクの倒れ状態説明
図、第5図は本発明伝動VベルトのV形ブロツク
を示す正面図、第6図は同じくその平面図、第7
図は本発明の他の例を示す第6図と同様の平面
図、第8図は第5図および第6図に示すV形ブロ
ツクを上方から見て示すその倒れ防止効果の説明
図、第9図は同V形ブロツクを側方から見て示す
その倒れ防止効果の説明図である。 1……エンドレスバンド、2……V形ブロツ
ク、2a……V形ブロツクの両側傾斜図、3……
プライマリプーリ、4……セカンダリプーリ、5
……プーリV溝対向面、6……隣接V形ブロツク
の接触部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンドレスバンドを具え、該エンドレスバン
    ドの内周面と摩擦接触する多数のV形ブロツクを
    エンドレスバンドにその長手方向へ隙間なく配列
    して設け、前記V形ブロツクの両側傾斜面を夫々
    プーリのV溝対向面に摩擦係合させて用いる伝動
    Vベルトにおいて、前記各V形ブロツクの両側傾
    斜面を夫々該傾斜面の幅方向に窪ませ、これら窪
    みのプーリ径方向外端をプーリV溝対向面の最大
    曲率半径とほぼ同じ半径の円弧に少なくとも2点
    で接するような窪みとし、前記窪みのプーリ径方
    向内端を前記円弧半径以下の半径の円弧に少なく
    とも2点で接するような窪みとしたことを特徴と
    する伝動Vベルト 2 前記V形ブロツクの両側傾斜面を弯曲させて
    窪ませたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の伝動Vベルト。 3 前記V形ブロツクの両側傾斜面の曲率半径
    が、前記プーリの径方向外方に向かうにつれ大き
    いものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の伝動Vベルト。 4 前記V形ブロツクの両側傾斜面を該傾斜面の
    幅方向に向けて傾斜させた2平面により構成して
    窪ませたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の伝動Vベルト。
JP9699780A 1980-07-16 1980-07-16 Transmission v-belt Granted JPS5722441A (en)

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