JPH0830518B2 - 伝動ベルト用ブロック - Google Patents

伝動ベルト用ブロック

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JPH0830518B2
JPH0830518B2 JP29276387A JP29276387A JPH0830518B2 JP H0830518 B2 JPH0830518 B2 JP H0830518B2 JP 29276387 A JP29276387 A JP 29276387A JP 29276387 A JP29276387 A JP 29276387A JP H0830518 B2 JPH0830518 B2 JP H0830518B2
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block
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blocks
transmission belt
fitted
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晃弘 勝矢
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無段変速機などに使われる伝動ベルト用の
ブロックに関する。
〔従来の技術〕
自動車の動力伝達系に使われる無段変速機用のベル
ト、いわゆるCVTベルトは、第9図に例示されるよう
に、駆動側プーリ1と従動側プーリ2との間に巻き掛け
られ、これらプーリ1,2のV形溝とベルト3との接触位
置の半径を変化させることによって任意の変速比を得る
ようにしている。この種のベルト3は、金属薄板を複数
枚重ねた構造の無端状キャリアバンド4と、キャリアバ
ンド4の長さ方向に重ねられた多数のブロック5とから
なり、これらブロック5を介して動力の伝達が行なわれ
る。なお、キャリアバンド4とブロック5はプーリ1,2
上を回転走行する際に互いに周速度差を生じるため、キ
ャリアバンド4とブロック5は互いに摺動できるように
なっている。
従来のブロック5は、例えば第10図に示されるよう
に、左右対称形のブロック本体部6と頭部7などからな
り、頭部7の厚み方向の一面側には円柱状ないし円錐台
状の突起8が設けられているとともに、他面側には突起
8と対応した位置に凹部9が設けられている。そして互
いに隣り合うブロック同志で突起8と凹部9が嵌合する
ことにより、プーリ1,2間あるいはプーリ1,2上を走行す
る際に配列が乱れないようにしてある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら単に突起8と凹部9を嵌合させるだけで
は、第10図に示されるように突起8を中心としてブロッ
ク5が角度θだけ回転することがある。そしてブロック
5が傾いた状態のまま走行すると、キャリアバンド4が
ブロック頭部7の下面側に接触することによりキャリア
バンド4のテンション面が損傷を受けて耐久性が低下し
たり、ブロック5が偏摩耗を生じるなど、不具合発生の
原因となる。
また、実開昭61−97646号公報に開示されているブロ
ックのように、ブロック頭部に設けられた突起と凹部以
外に、ブロック前面と後面にそれぞれ複数対の突条と溝
を設けたものも提案されている。この先行技術によれ
ば、突条と溝とが嵌合することによりブロック同志を強
固に連結できると説明されている。
しかしながらこの先行技術の突条と溝は、V状のブロ
ック両側面と平行であり、従ってこれらの突条と溝はい
ずれもブロックの対称軸に対してV状に傾いているた
め、何らかの原因により突条と溝の嵌合が外れた時に前
後のブロック同志の位置が互いに上下方向にずれている
と、ブロック相互の高さが互いに完全に一致しない限
り、元の嵌合状態に戻ることができない。従ってこの場
合、ブロック相互の回転(ブロックの進行方向に沿う軸
回りの回転)を防ぐことができなくなる。しかも上記先
行技術のように多くの突条や溝を設けることは、ブロッ
クの強度が低下する原因になるばかりでなく、加工も難
しくなる。
従って本発明の目的は、ブロックがプーリ間およびプ
ーリ上を走行する際に、ブロック相互の配列が乱れるこ
とを防止できるとともに、ブロックの強度が低下するこ
とがなく、しかも比較的容易に加工できるような伝動ベ
ルト用ブロックを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を果たすために本発明は、プーリに接するテ
ーパ状の両側面を有しかつ厚み方向に複数個重ねた状態
で使用される左右対称形のブロック本体部をもつ伝動ベ
ルト用ブロックにおいて、ブロックの厚み方向の一面側
に設けられた突起と、他面側に設けられかつ隣り合うブ
ロックの上記突起に嵌合可能な凹部と、上記ブロック本
体部の厚み方向の一面側に設けられかつブロック本体部
の対称軸と平行かつ互いに対称位置に配された一対の段
部と、他面側に設けられかつ隣り合うブロックの上記段
部と嵌合可能な係合部とを具備したものである。
〔作用〕
上記ブロックは、プーリ上を走行する際にブロック本
体部の両側面がそれぞれプーリのV形溝に接する。ま
た、ブロック本体部の一部にキャリアバンドが摺接し、
キャリアバンドはブロックと一体に走行する。これらブ
ロックを互いに厚み方向に重ね合わせた場合、隣り合う
ブロック同志で上記段部と係合部が嵌合することによ
り、ブロック同志が進行方向に沿う軸回りに回転した
り、ブロックの幅方向に位置ずれを生じることが抑制さ
れる。しかもこの段部はブロックの対称軸と平行に設け
られているから、何らかの原因により一時的に段部と係
合部との嵌合が外れても、隣り合うブロック相互の幅方
向の位置が互いに一致してさえいれば、高さがずれてい
ても段部と係合部は再び元の嵌合状態に直ちに戻ること
ができる。また、前述した突起と凹部が互いに嵌合する
ことにより、ブロック同志が高さ方向に動くことも規制
される。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例につき、第1図ないし第7図
を参照して説明する。本実施例のベルト用ブロック10
は、従来と同様に厚み方向に多数個重ねた状態で使用さ
れる。ブロック10の素材は、鉄系金属あるいは非鉄金属
以外にサーメットやセラミックスなども適用できる。キ
ャリアバンド4は従来と同様であってよく、薄い無端帯
状の鋼板を厚み方向に複数枚重ねた複層構造をなしてい
る。なお、ブロック10はキャリアバンド4に対して自由
に滑ることができる。
ブロック10は、プーリ1,2のV形溝の斜面に接するテ
ーパ状の両側面11,11をもつブロック本体部12と、この
ブロック本体部12の図示上方に突設された首部13と、こ
の首部13の高さ方向に連なる頭部14とを一体に備えて構
成されており、左右対称形をなしている。第2図中のy
−yは対称軸を示す。また、ブロック本体部12の図示上
面側には、首部13の左右両側に位置して一対のバンド掛
り面15が設けられている。このバンド掛り面15にはキャ
リアバンド4が摺動可能に接する。
ブロック本体部12は、その側面視(第5図参照)にお
いてテーパ開始ラインLを境にその下側がやや先細とな
るようなテーパ状をなしている。このようなテーパ形状
とすることで、ブロック10がプーリ1,2上を回転しなが
ら走行する際に、回転半径に応じてブロック10が前後方
向に傾くことができる。
頭部14の前面側には、短円柱状ないし円錐台状の突起
17が設けられている。頭部14の後面側には、突起17と対
応した位置に円形の凹部18が設けられている。この凹部
18は、隣り合うブロックの突起17が嵌合できる大きさで
ある。なお、ブロック10の板厚tは例えば3.25mm前後、
突起17の突出高さHは一例として1.3mm前後である。
ブロック本体部12と厚み方向の一面側、本実施例では
前面側に、上下方向に沿う左右一対の段部21が設けられ
ている。各段部21は、前述した対称軸y−yを中心に左
右対称位置にあり、しかも対称軸y−yと平行である。
段部21の厚み方向の高さhは、例えば0.3ないし0.55mm
位である。
また、段部21とは反対側の面すなわち本実施例ではブ
ロック10の後面側に、段部21と対応した位置に左右一対
の係合部22が互いに平行に設けられている。係合部22,2
2間の距離w1(第4図参照)は、段部21,21間の距離w0
りも僅かに大きくしてあり、隣り合うブロック同志で係
合部22,22間に段部21,21が丁度嵌合できるようになって
いる。また、段部21と係合部22の嵌合深さは、第7図に
示されるように、隣り合うブロック10,10同志がプーリ
上を走行する際に前後方向に最大角度αまで傾いても互
いの嵌合が外れない寸法としてある。
ブロック本体部12の下面側には、くびれ部24が設けら
れている。くびれ部24は、ブロック本体部12の両端部分
12a,12bがそれぞれ下方に僅かに撓むことができるよう
にえぐられた形状をなしている。このようなくびれ部24
を設けたことによって、ブロック本体部12と両端部分12
a,12bの剛性が和らげられるから、プーリのV形溝に対
する接触面の馴染みが良くなる。しかもくびれ部24を肉
抜きした分だけ重量を軽減できるから、遠心力によるキ
ャリアバンド4の負担が軽減する。なお、ブロック10の
表面層には浸炭あるいは窒化処理,TiCあるいはTiNコー
ティング等の適宜の表面処理が施されていてもよい。
上記構成のブロック10を備えた伝動用ベルトは、従来
のものと同様にプーリ1,2(第9図参照)間に巻き掛け
られる。そしてブロック本体部12の左右両側面11がそれ
ぞれプーリ1,2のV形溝の斜面に接する。また、バンド
掛り面15上をキャリアバンド4が通り、このキャリアバ
ンド4はプーリ1,2の回転に伴って各ブロック10と一緒
に走行する。
各ブロック10は、前後に隣り合うもの同志で、段部21
と係合部22が摺動可能に嵌合しているため、ブロック10
相互が幅方向に相対移動すること(第2図において矢印
x方向の動き)や、ブロック10の進行方向に沿う軸回り
の回転(第2図において矢印fで示す方向の回転)など
が抑制される。
プーリ1,2上では、第7図に示されるように各ブロッ
ク10はテーパ開始ラインLを中心として前後方向に傾
く。この場合も、段部21と係合部22が互いに完全に嵌合
した状態を維持できるので、各ブロック10の配列が乱れ
ることを防止できる。このためキャリアバンド4のテン
ション側(外周面側)がブロック頭部14の下面と接触し
なくなり、キャリアバンド4の損傷や耐久性の悪化を防
ぐ上できわめて効果的である。
また、何らかの理由により、突起17と凹部18の嵌合が
外れかつ段部21と係合部22と嵌合も外れた場合、隣り合
うブロック10,10の高さが互いにずれていても、幅方向
の位置が互いに一致すれば直ちに段部21と係合部22が元
の嵌合状態に戻る。そしてブロック10,10の高さが揃っ
たところで突起17と凹部18が嵌合する。
なお、ブロック10の形状は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば第8図に示されたブロック10のよう
に、ブロック本体部12の底面がフラットな形状であって
もよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ブロックがプーリ間あるいはプーリ
上で正規以外の方向に移動したり回転することを抑制す
る上で有効であり、ブロックの配列が乱れるのを防止で
きる。しかも何らかの原因によりブロック同志の嵌合が
一時的に外れても、元の嵌合状態に復帰しやすく、しか
も段部と係合部はそれぞ一対設けるだけでよいから、ブ
ロックの強度が低下するようなこともないし、加工も容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示すブロックの斜視図、
第2図は第1図に示されたブロックの正面図、第3図は
第1図に示されたブロックの平面図、第4図は第2図中
のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第2図中のV−V線
に沿う断面図、第6図は第2図中のVI−VI線に沿う断面
図、第7図は第1図に示されたブロックが傾いた状態を
示す側面図、第8図は本発明の第2実施例を示すブロッ
クの正面図、第9図はプーリとベルトの関係を概念的に
示す側面図、第10図は従来のブロックがプーリ上を回転
する状態を示す正面図である。 1,2……プーリ、4……キャリアバンド、10……ブロッ
ク、11……両側面、12……ブロック本体部、17……突
起、18……凹部、21……段部、22……係合部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プーリに接するテーパ状の両側面を有しか
    つ厚み方向に複数個重ねた状態で使用される左右対称形
    のブロック本体部をもつ伝動ベルト用ブロックであっ
    て、ブロックの厚み方向の一面側に設けられた突起と、
    他面側に設けられかつ隣り合うブロックの上記突起に嵌
    合可能な凹部と、上記ブロック本体部の厚み方向の一面
    側に設けられかつブロック本体部の対称軸と平行かつ互
    いに対称位置に配された一対の段部と、他面側に設けら
    れかつ隣り合うブロックの上記段部と嵌合可能な係合部
    とを具備したことを特徴とする伝動ベルト用ブロック。
  2. 【請求項2】上記段部と係合部とが嵌合する深さは、隣
    り合うブロック同志がプーリ上を走行する際に互いに前
    後方向に最大角度まで傾いた状態においても嵌合が外れ
    ない寸法としてあることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の伝動ベルト用ブロック。
JP29276387A 1987-11-19 1987-11-19 伝動ベルト用ブロック Expired - Lifetime JPH0830518B2 (ja)

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JP29276387A JPH0830518B2 (ja) 1987-11-19 1987-11-19 伝動ベルト用ブロック

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JPH01135944A JPH01135944A (ja) 1989-05-29
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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082515Y2 (ja) * 1990-09-20 1996-01-29 本田技研工業株式会社 伝動用vベルト
DE10139123A1 (de) * 2000-09-06 2002-03-14 Luk Lamellen & Kupplungsbau Laschenkette
JP4505316B2 (ja) * 2004-11-26 2010-07-21 本田技研工業株式会社 無段変速機用ベルト
CN106461020B (zh) * 2014-04-30 2018-09-21 罗伯特·博世有限公司 用于无级变速器的推式带的具有凸出的倾斜区域的横向段

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