JPH0792117B2 - 伝動ベルト用ベルト要素 - Google Patents
伝動ベルト用ベルト要素Info
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- JPH0792117B2 JPH0792117B2 JP15677887A JP15677887A JPH0792117B2 JP H0792117 B2 JPH0792117 B2 JP H0792117B2 JP 15677887 A JP15677887 A JP 15677887A JP 15677887 A JP15677887 A JP 15677887A JP H0792117 B2 JPH0792117 B2 JP H0792117B2
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- Japan
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- blocks
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- belt
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無段変速機などに用いられる伝動ベルトのベ
ルト要素に関する。
ルト要素に関する。
自動車の動力伝達系に使われる無段変速機用のベルト、
いわゆるCVTベルトは、第12図に例示されるように、駆
動側プーリ1と従側プーリ2との間に張り渡され、これ
らプーリ1,2とベルト3との接触位置の半径を変化させ
ることによって任意の変速比を得るようにしている。従
来のこの種のベルト3は、複層構造の金属薄板製の無端
キャリアバンド4と、キャリアバンド4の長さ方向に重
ねられた多数の金属ブロック5とからなり、これらブロ
ック5を介して動力の伝達が行なわれる。
いわゆるCVTベルトは、第12図に例示されるように、駆
動側プーリ1と従側プーリ2との間に張り渡され、これ
らプーリ1,2とベルト3との接触位置の半径を変化させ
ることによって任意の変速比を得るようにしている。従
来のこの種のベルト3は、複層構造の金属薄板製の無端
キャリアバンド4と、キャリアバンド4の長さ方向に重
ねられた多数の金属ブロック5とからなり、これらブロ
ック5を介して動力の伝達が行なわれる。
従来のブロック5は、第13図に一例を示すように、左右
一対のテーパ面6をもつブロック本体部7と、このブロ
ック本体部7に連なる頭部8とからなる、幅方向に沿う
溝9にキャリアバンド4を通すようになっている。ま
た、各ブロック5同志を拘束するために、厚み方向の一
面側に突出する突起10aと、この突起10aの裏側に窪み10
bを設け、互いに隣接するブロック同志で突起10aと窪み
10bを嵌合させるといった構造が採用されることもあ
る。
一対のテーパ面6をもつブロック本体部7と、このブロ
ック本体部7に連なる頭部8とからなる、幅方向に沿う
溝9にキャリアバンド4を通すようになっている。ま
た、各ブロック5同志を拘束するために、厚み方向の一
面側に突出する突起10aと、この突起10aの裏側に窪み10
bを設け、互いに隣接するブロック同志で突起10aと窪み
10bを嵌合させるといった構造が採用されることもあ
る。
また、特開昭60−69346号公報(先行技術1)に見られ
るように、ブロックに凸部と切欠きを設け、一方のブロ
ックの突部を他方のブロックの切欠きに嵌合させたり、
あるいは実開昭61−97646号公報(先行技術2)に示さ
れているように、ブロック本体部または頭部に幅広な凹
部と凸部を設け、これらを互いに嵌合させるようにした
ベルト要素も提案されている。更には実開昭57−175854
0号公報(先行技術3)に開示されているように、ブロ
ック本体部と頭部との間に前後方向の段差を形成し、こ
の段差部でブロックを互いに係合させる構造のものも提
案されている。
るように、ブロックに凸部と切欠きを設け、一方のブロ
ックの突部を他方のブロックの切欠きに嵌合させたり、
あるいは実開昭61−97646号公報(先行技術2)に示さ
れているように、ブロック本体部または頭部に幅広な凹
部と凸部を設け、これらを互いに嵌合させるようにした
ベルト要素も提案されている。更には実開昭57−175854
0号公報(先行技術3)に開示されているように、ブロ
ック本体部と頭部との間に前後方向の段差を形成し、こ
の段差部でブロックを互いに係合させる構造のものも提
案されている。
上述したベルト3は、駆動側プーリ1と従動側プーリ2
との間に張り渡されて無端走行するが、従動側プーリ2
を回って駆動側プーリ1に達するまでの間はいわゆる弛
み側となり、各ブロック5間に隙間が生じやすい。この
ため、第13図中に矢印で示されるように、ブロック5は
様々な方向(上下,左右あるいはねじれる方向等)に動
きやすいため個々のブロック5は様々な姿勢をとること
がある。このため、ベルト3の弛み側あるいはプーリ1,
2上において、第14図に例示されるようにブロック5の
うちのいくつかが前後方向に倒れてプーリ1,2に片当り
したり、あるいは第15図に示されるように幅方向に傾く
ことがある。そしてこの状態のままプーリ1にかみ込ま
れて走行が続くと、ブロック5やプーリ1あるいはキャ
リアバンド4が局部的に摩耗するなどの悪影響が出て寿
命低下の原因となる。
との間に張り渡されて無端走行するが、従動側プーリ2
を回って駆動側プーリ1に達するまでの間はいわゆる弛
み側となり、各ブロック5間に隙間が生じやすい。この
ため、第13図中に矢印で示されるように、ブロック5は
様々な方向(上下,左右あるいはねじれる方向等)に動
きやすいため個々のブロック5は様々な姿勢をとること
がある。このため、ベルト3の弛み側あるいはプーリ1,
2上において、第14図に例示されるようにブロック5の
うちのいくつかが前後方向に倒れてプーリ1,2に片当り
したり、あるいは第15図に示されるように幅方向に傾く
ことがある。そしてこの状態のままプーリ1にかみ込ま
れて走行が続くと、ブロック5やプーリ1あるいはキャ
リアバンド4が局部的に摩耗するなどの悪影響が出て寿
命低下の原因となる。
上記のようなブロック間の動きは、前述した先行技術1
〜3を使っても充分に拘束することができなかった。そ
の理由はいくつかあるが、従来のブロックのように板幅
方向中間領域を板厚方向に打出すことで凹凸を形成した
ものやそれに類する形状のものでは、ブロックの板厚の
関係から互いの嵌め合い深さを深くすることに限界があ
り、しかも凹凸の配置や嵌合構造などもブロック間の動
きを拘束するに充分ではなく、この点に改善の余地があ
った。
〜3を使っても充分に拘束することができなかった。そ
の理由はいくつかあるが、従来のブロックのように板幅
方向中間領域を板厚方向に打出すことで凹凸を形成した
ものやそれに類する形状のものでは、ブロックの板厚の
関係から互いの嵌め合い深さを深くすることに限界があ
り、しかも凹凸の配置や嵌合構造などもブロック間の動
きを拘束するに充分ではなく、この点に改善の余地があ
った。
従って本発明の目的とするところは、ベルト要素を構成
する各ブロック間の動きをより確実に拘束することがで
きるようにすることにある。
する各ブロック間の動きをより確実に拘束することがで
きるようにすることにある。
上記目的を果たすために本発明は、複数個の第1ブロッ
ク11と複数個の第2ブロック12とを厚み方向に1枚ずつ
交互に重ねるようにしたベルト要素を提供する。そして
第1ブロック11と第2ブロック12はいずれもプーリ1,2
に接する左右一対のテーパ面13,14を有するブロック本
体部15,16と、このブロック本体部15,16に連なる頭部1
7,18と、キャリアバンド4を通すための溝21,22とを備
えて構成される。また、第1ブロック11の頭部17の左右
両側には、その前側に突出して第2ブロックの頭部18に
嵌合する腕26が設けられている。更に第2ブロックの頭
部18の左右両側には、その前側に突出して第1ブロック
の頭部17に嵌合する腕30,31と、この第2ブロック12の
後に隣接する第1ブロック11の腕26を入り込ませる凹部
32が設けられる。
ク11と複数個の第2ブロック12とを厚み方向に1枚ずつ
交互に重ねるようにしたベルト要素を提供する。そして
第1ブロック11と第2ブロック12はいずれもプーリ1,2
に接する左右一対のテーパ面13,14を有するブロック本
体部15,16と、このブロック本体部15,16に連なる頭部1
7,18と、キャリアバンド4を通すための溝21,22とを備
えて構成される。また、第1ブロック11の頭部17の左右
両側には、その前側に突出して第2ブロックの頭部18に
嵌合する腕26が設けられている。更に第2ブロックの頭
部18の左右両側には、その前側に突出して第1ブロック
の頭部17に嵌合する腕30,31と、この第2ブロック12の
後に隣接する第1ブロック11の腕26を入り込ませる凹部
32が設けられる。
上記構成のベルト要素は、第1ブロックと第2ブロック
を交互に重ね、第1ブロックの腕をその前側に位置する
第2ブロックの頭部に嵌合させるとともに、第2ブロッ
クの腕をその前側に隣接する第1ブロックの頭部に嵌合
させる。この場合、第2ブロックの凹部にはその後側か
ら第1ブロックの腕が入り込み、更にこの第1ブロック
の腕にはその後側から第2ブロックの凹部が入り込むと
いった具合に、各ブロックの両側に形成されている腕が
互いに係合した状態で順々に重なってゆく。しかも各腕
はそれぞれブロックの頭部を両側から抱えるようにして
嵌合した状態にある。そして腕の突出長さはブロックの
厚みと同等程度まで充分大きくとることができるから、
嵌め合い深さを充分確保できる。これらの理由から、ブ
ロック間に生じる上下あるいは左右方向の移動や前後方
向の倒れ,ねじれ等の動きを確実に拘束できるようにな
る。
を交互に重ね、第1ブロックの腕をその前側に位置する
第2ブロックの頭部に嵌合させるとともに、第2ブロッ
クの腕をその前側に隣接する第1ブロックの頭部に嵌合
させる。この場合、第2ブロックの凹部にはその後側か
ら第1ブロックの腕が入り込み、更にこの第1ブロック
の腕にはその後側から第2ブロックの凹部が入り込むと
いった具合に、各ブロックの両側に形成されている腕が
互いに係合した状態で順々に重なってゆく。しかも各腕
はそれぞれブロックの頭部を両側から抱えるようにして
嵌合した状態にある。そして腕の突出長さはブロックの
厚みと同等程度まで充分大きくとることができるから、
嵌め合い深さを充分確保できる。これらの理由から、ブ
ロック間に生じる上下あるいは左右方向の移動や前後方
向の倒れ,ねじれ等の動きを確実に拘束できるようにな
る。
以下、本発明の第1実施例につき第1図ないし第7図を
参照して説明する。本実施例のベルト要素は、2種類の
ブロック11,12をそれぞれ1枚ずつ厚み方向に交互に重
ね合わせることによって構成される。ブロック11,12の
素材は、鉄系金属以外にサーメットやセラミックスなど
も適用できる。キャリアバンド4は従来と同様であって
よく、薄い無端帯状の鋼板を厚み方向に複数枚重ねた擢
数構造をなしている。
参照して説明する。本実施例のベルト要素は、2種類の
ブロック11,12をそれぞれ1枚ずつ厚み方向に交互に重
ね合わせることによって構成される。ブロック11,12の
素材は、鉄系金属以外にサーメットやセラミックスなど
も適用できる。キャリアバンド4は従来と同様であって
よく、薄い無端帯状の鋼板を厚み方向に複数枚重ねた擢
数構造をなしている。
第1ブロック11と第2ブロック12は、いずれもプーリ1,
2の内側面に接する左右一対のV形テーパ面13,14をもつ
ブロック本体部15,16と、このブロック本体部15,16の上
側すなわちプーリ1,2と接する面よりも上方に連なる頭
部17,18と、キャリアバンド4を通すための溝21,22とを
備えて構成されている。ブロック本体部15,16はその側
面視においてテーパ開始ライン23,24を境に下側がやや
先細となるようなテーパ状をなしている。このようなテ
ーパ形状とすることで、ブロック11,12がプーリ1,2を通
過する際の曲がりに対応できるようになっている。
2の内側面に接する左右一対のV形テーパ面13,14をもつ
ブロック本体部15,16と、このブロック本体部15,16の上
側すなわちプーリ1,2と接する面よりも上方に連なる頭
部17,18と、キャリアバンド4を通すための溝21,22とを
備えて構成されている。ブロック本体部15,16はその側
面視においてテーパ開始ライン23,24を境に下側がやや
先細となるようなテーパ状をなしている。このようなテ
ーパ形状とすることで、ブロック11,12がプーリ1,2を通
過する際の曲がりに対応できるようになっている。
第1ブロック11の頭部17の上下方向中間部には、その左
右両側にそれぞれ腕26が一体に設けられている。これら
一対の腕26は前側に突出し、腕26,26間の距離W1(第3
図参照)は、第2ブロック12の頭部18を両側から丁度挟
み込めるような寸法としてある。腕26の長さL1(第4図
6)は、第1ブロック11の板厚t1と同等もしくはt1より
も僅かに短い寸法としてある。更に、腕26の上面の前側
には丸みをもたせた曲面27が形成されている。
右両側にそれぞれ腕26が一体に設けられている。これら
一対の腕26は前側に突出し、腕26,26間の距離W1(第3
図参照)は、第2ブロック12の頭部18を両側から丁度挟
み込めるような寸法としてある。腕26の長さL1(第4図
6)は、第1ブロック11の板厚t1と同等もしくはt1より
も僅かに短い寸法としてある。更に、腕26の上面の前側
には丸みをもたせた曲面27が形成されている。
一方、第2のブロック12の頭部18の左右両側にも、前側
に突出する腕30,31と、上下の腕30,31間に位置する凹部
32とが設けられている。腕30,31はこの第2ブロック12
の前側に位置する第1ブロック11の頭部17に嵌合するも
のであり、左右の腕30,30間および腕31,31間の距離W
2(第5図参照)は、いずれも第1ブロック11の頭部17
を両側から丁度挟み込めるような寸法としてある。腕3
0,31の長さL2(第6図)は、第2ブロック12の板厚t2と
同等もしくはt2よりも僅かに短い寸法としてある。な
お、t1とt2は実質的に同一である。また、下側の腕31の
上面の前側には丸みを持たせた曲面33が形成されてい
る。上下の腕30,31間の距離すなわち凹部32の上下方向
の広さH2は、第1ブロック11の腕26の上下方向の厚みH1
よりも僅かに大きい。
に突出する腕30,31と、上下の腕30,31間に位置する凹部
32とが設けられている。腕30,31はこの第2ブロック12
の前側に位置する第1ブロック11の頭部17に嵌合するも
のであり、左右の腕30,30間および腕31,31間の距離W
2(第5図参照)は、いずれも第1ブロック11の頭部17
を両側から丁度挟み込めるような寸法としてある。腕3
0,31の長さL2(第6図)は、第2ブロック12の板厚t2と
同等もしくはt2よりも僅かに短い寸法としてある。な
お、t1とt2は実質的に同一である。また、下側の腕31の
上面の前側には丸みを持たせた曲面33が形成されてい
る。上下の腕30,31間の距離すなわち凹部32の上下方向
の広さH2は、第1ブロック11の腕26の上下方向の厚みH1
よりも僅かに大きい。
上記構成の第1ブロック11と第2ブロック12は、プレス
等の塑性加工によって成形することも可能であるが、望
ましくは焼結金属や鋳造によって作るのがよい。
等の塑性加工によって成形することも可能であるが、望
ましくは焼結金属や鋳造によって作るのがよい。
上記ブロック11,12は、第2図に示されるように交互に
1枚ずつ重ねられ、更に溝21,22にキャリアバンド4が
通される。こうして組立てられた状態では、第1ブロッ
ク11の腕26がその前側に位置する第2ブロック12の頭部
18に嵌合するとともに、第2ブロック12の腕30,31がそ
の前側に隣接する第1ブロック11の頭部17に嵌合する。
この場合、第2ブロック12の凹部32にはその後から第1
ブロック11の腕26が入り込み、更にこの第1ブロック11
の腕26にはその後から第2ブロック12の凹部32が入り込
むといった具合に、各ブロック11,12の腕26,30,31が交
互に係合した状態で順々に重なってゆく。しかも全ての
腕26,30,31はそれぞれブロックの頭部17,18を両側から
抱えるようにして嵌合した状態となる。また、腕26,30,
31の突出長さL1,L2は、最大でブロック11,12の板厚t1,t
2と同等の寸法までとることができるから、嵌め合い深
さが充分確保される。
1枚ずつ重ねられ、更に溝21,22にキャリアバンド4が
通される。こうして組立てられた状態では、第1ブロッ
ク11の腕26がその前側に位置する第2ブロック12の頭部
18に嵌合するとともに、第2ブロック12の腕30,31がそ
の前側に隣接する第1ブロック11の頭部17に嵌合する。
この場合、第2ブロック12の凹部32にはその後から第1
ブロック11の腕26が入り込み、更にこの第1ブロック11
の腕26にはその後から第2ブロック12の凹部32が入り込
むといった具合に、各ブロック11,12の腕26,30,31が交
互に係合した状態で順々に重なってゆく。しかも全ての
腕26,30,31はそれぞれブロックの頭部17,18を両側から
抱えるようにして嵌合した状態となる。また、腕26,30,
31の突出長さL1,L2は、最大でブロック11,12の板厚t1,t
2と同等の寸法までとることができるから、嵌め合い深
さが充分確保される。
これらの理由から、ブロック11,12が上下あるいは左右
方向に移動したり、前後方向の倒れ、ねじれ等を生じる
ことを確実に拘束できるようになり、ブロック11,12間
に隙間ができても同様の効果を発揮させることができ
る。なお、腕26,31の端部には4分の1円周状の曲面27,
33が設けられているため,プーリ1,2上を回転する際
に、腕26(または31)が他方の腕30(または26)と干渉
することを、防止できる。
方向に移動したり、前後方向の倒れ、ねじれ等を生じる
ことを確実に拘束できるようになり、ブロック11,12間
に隙間ができても同様の効果を発揮させることができ
る。なお、腕26,31の端部には4分の1円周状の曲面27,
33が設けられているため,プーリ1,2上を回転する際
に、腕26(または31)が他方の腕30(または26)と干渉
することを、防止できる。
第7図は、従来品(第15図参照)と本実施例品のブロッ
ク間すきまと幅方向の最大傾き各θとの関係を比較した
ものである。本発明による実施例品は、従来品に比べて
ブロック間すきまが大きくても傾き各θを小さくでき
る。
ク間すきまと幅方向の最大傾き各θとの関係を比較した
ものである。本発明による実施例品は、従来品に比べて
ブロック間すきまが大きくても傾き各θを小さくでき
る。
なお、第8図ないし第11図は本発明の第2実施例による
第1ブロック11と第2ブロック12を示している。この実
施例の場合、第1ブロック11と第2ブロック12の軸方向
中央に、それぞれブロック11,12の厚み方向の一面側に
突出する突起35,36と、この突起35,36の裏面側に位置す
る窪み37,38が設けられている。この窪み37,38は、突起
35,36が丁度嵌合できるような大きさに形成されてい
る。しかも突起35,36と窪み37,38は、それぞれの中心が
テーパ開始ライン23,24の中心に丁度位置するように設
けられている。また、腕26,30,31の数を第1実施例より
も多くし、より確実に互いの動きを拘束できるようにし
てある。
第1ブロック11と第2ブロック12を示している。この実
施例の場合、第1ブロック11と第2ブロック12の軸方向
中央に、それぞれブロック11,12の厚み方向の一面側に
突出する突起35,36と、この突起35,36の裏面側に位置す
る窪み37,38が設けられている。この窪み37,38は、突起
35,36が丁度嵌合できるような大きさに形成されてい
る。しかも突起35,36と窪み37,38は、それぞれの中心が
テーパ開始ライン23,24の中心に丁度位置するように設
けられている。また、腕26,30,31の数を第1実施例より
も多くし、より確実に互いの動きを拘束できるようにし
てある。
このように構成された第2実施例によれば、ブロック1
1,12のテーパ開始ライン23,24上において突起35,36と窪
み37,38が嵌合するため、特にプーリ1,2上においてブロ
ック11,12が前後方向に倒れること(第14図4参照)を
防ぐ上できわめて効果的である。
1,12のテーパ開始ライン23,24上において突起35,36と窪
み37,38が嵌合するため、特にプーリ1,2上においてブロ
ック11,12が前後方向に倒れること(第14図4参照)を
防ぐ上できわめて効果的である。
本発明によれば、ベルトの弛み側あるいはプーリ上で生
じる個々のブロック同志の勝手な動きをより確実に拘束
でき、各ブロックを正しく整列させた状態でベルトを無
端走行させることができるようになるため、プーリやブ
ロック,キャリアバンド等に与える悪影響が減少し、よ
り長寿命な伝動ベルトが得られる。
じる個々のブロック同志の勝手な動きをより確実に拘束
でき、各ブロックを正しく整列させた状態でベルトを無
端走行させることができるようになるため、プーリやブ
ロック,キャリアバンド等に与える悪影響が減少し、よ
り長寿命な伝動ベルトが得られる。
第1図ないし第6図は本発明の第1実施例を示し、第1
図は第1ブロックと第2ブロックの斜視図、第2図はブ
ロックを重ねた状態の側面図、第3図は第1ブロックの
正面図、第4図は第1ブロックの側面図、第5図は第2
ブロックの正面図、第6図は第2ブロックの側面図、第
7図はブロック間すきまと最大傾き角との関係を示す
図、第8図ないし第11図は本発明の第2実施例を示し、
第8図は第1ブロックの正面図、第9図は第1ブロック
の側面図、第10図は第2ブロックの正面図、第11図は第
2ブロックの側面図、第12図はベルトプーリとの関係を
概念的に示す側面図、第13図は従来のブロックの斜視
図、第14図はプーリ上での従来のブロックを重ねた状態
を一部断面で示す側面図、第15図は従来のブロックがプ
ーリ間で傾いた状態を一部断面で示す平面図である。 1,2……プーリ、4……キャリアバンド、11……第1ブ
ロック、12……第2ブロック、13,14……テーパ面、15,
16……ブロック本体部、17,18……頭部、21,22……溝、
23,24……テーパ開始ライン、26……第1ブロックの
腕、30,31……第2ブロックの腕、32……第2ブロック
の凹部、35,36……突起、37,38……窪み。
図は第1ブロックと第2ブロックの斜視図、第2図はブ
ロックを重ねた状態の側面図、第3図は第1ブロックの
正面図、第4図は第1ブロックの側面図、第5図は第2
ブロックの正面図、第6図は第2ブロックの側面図、第
7図はブロック間すきまと最大傾き角との関係を示す
図、第8図ないし第11図は本発明の第2実施例を示し、
第8図は第1ブロックの正面図、第9図は第1ブロック
の側面図、第10図は第2ブロックの正面図、第11図は第
2ブロックの側面図、第12図はベルトプーリとの関係を
概念的に示す側面図、第13図は従来のブロックの斜視
図、第14図はプーリ上での従来のブロックを重ねた状態
を一部断面で示す側面図、第15図は従来のブロックがプ
ーリ間で傾いた状態を一部断面で示す平面図である。 1,2……プーリ、4……キャリアバンド、11……第1ブ
ロック、12……第2ブロック、13,14……テーパ面、15,
16……ブロック本体部、17,18……頭部、21,22……溝、
23,24……テーパ開始ライン、26……第1ブロックの
腕、30,31……第2ブロックの腕、32……第2ブロック
の凹部、35,36……突起、37,38……窪み。
Claims (2)
- 【請求項1】複数個の第1ブロックと複数個の第2ブロ
ックとを厚み方向に1枚ずつ交互に重ねるようにしたベ
ルト要素であって、 上記第1ブロックと第2ブロックはいずれもプーリに接
する左右一対のテーパ面を有するブロック本体部と、こ
のブロック本体部に連なる頭部と、キャリアバンドを通
すための溝とを備えて構成され、かつ上記第1ブロック
の頭部の左右両側にはその前側に突出して第2ブロック
の頭部に嵌合する腕が設けられており、更に第2ブロッ
クの頭部の左右両側にはその前側に突出して第1ブロッ
クの頭部に嵌合する腕とこの第2ブロックの後に隣接す
る第1ブロックの上記腕を入り込ませる凹部とが設けら
れていることを特徴とする伝動ベルト用ベルト要素。 - 【請求項2】上記第1ブロックと第2ブロックの幅方向
中間部には、それぞれ厚み方向の一面側に突出する突起
と、他面側に形成されかつ隣接する他方のブロックの上
記突起が嵌合する窪みが設けられていることを特徴とす
る特許請求の範囲第(1)項記載の伝動ベルト用ベルト
要素。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15677887A JPH0792117B2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 伝動ベルト用ベルト要素 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15677887A JPH0792117B2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 伝動ベルト用ベルト要素 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS643347A JPS643347A (en) | 1989-01-09 |
JPH0792117B2 true JPH0792117B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=15635107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15677887A Expired - Lifetime JPH0792117B2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 伝動ベルト用ベルト要素 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0792117B2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-24 JP JP15677887A patent/JPH0792117B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS643347A (en) | 1989-01-09 |
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