JPS6323648Y2 - - Google Patents

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JPS6323648Y2
JPS6323648Y2 JP18003484U JP18003484U JPS6323648Y2 JP S6323648 Y2 JPS6323648 Y2 JP S6323648Y2 JP 18003484 U JP18003484 U JP 18003484U JP 18003484 U JP18003484 U JP 18003484U JP S6323648 Y2 JPS6323648 Y2 JP S6323648Y2
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JP
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seal
shaft
seal ring
pressure
housing
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JP18003484U
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JPS6194656U (ja
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸封技術に係る円筒型メカニカルシ
ールに関するもので、ことに高圧力差を生ずる軸
封部に用いるメカニカルシールである。
〔従来の技術〕
従来より、第4図に示すごとく、ハウジング側
に気密的に担持したシールハウジングaの内縁a1
に対して、シヤフトbに外挿したシールリングc
を高圧シール流体P1側から弾性的に押圧密接し、
シヤフトbと直交する静的シール面S1を構成する
とともに、該シヤフトbの外周とシールリングc
の内径間の間隙hによつて最小のリーク量を保持
する動的円筒シール面S2を構成したメカニカルシ
ールが使用されており、常時、シールリングcと
シヤフトbを相対的に回動せしめると同時に、シ
ールリングcをシールハウジングaの内縁a1に径
方向摺動自在に密接して軸振れ等を吸収し、軸封
作用をするもので、このときの静的シール面S1
動的円筒シール面S2の各シール面間には、それぞ
れ、一定の傾斜をもつた圧力分布(圧力分布曲線
A,B参照)が作用している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記構成のメカニカルシールは、内圧
P1と外圧P2の圧力差が大になると、第5図に示
すごとく、シールハウジングaの内縁a1が低圧側
に歪み変形するため、静的シール面S1においてシ
ールリングcの外径側のみが圧接し、圧力分布曲
線A′が外径側に偏向して該部位シール面S1にお
ける摩擦力が増加するようになる。この結果、静
的シール面S1におけるシールリングcの半径方向
の動きが妨げられるようになり、このような状況
下で、回転中のシヤフトbが動的円筒シール面S2
の間隙hより大きい軸振れを生ずると、前記静的
シール面S1が強圧接状態で摺動するため、摩耗お
よび焼付等を生じ、上記間隙hを拡張するととも
にシール流体の漏洩量が増大して軸封性能を低下
せしめる問題を有していた。
さらに上記内圧P1と外圧P2の差圧が増大し、
非常に大きくなると、静的シール面S1の破壊も発
生する等の問題を有するため、高圧条件の軸封装
置として使用することができないものであつた。
本考案は、上記問題に鑑み、高圧力差を有する
軸封部において使用可能になるメカニカルシール
を提供する目的でなされたもので、高差圧下にお
ける静的シール面の面圧分布を安定維持する構造
を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のメカニカルシールは、上記高圧力差に
伴なう静的シール面の歪み変形による圧力分布曲
線の変動を解消するため、シールハウジング内縁
とシールリングとのシール面に、外径に向つて拡
開する楔状断面の環状テーパ間隙を有する構造と
した。
〔作用〕
上記環状テーパ間隙の構造により、シールリン
グはその内径部をシールハウジングのシール面と
密接するようになり、該摺動部の外周に楔状の間
隙が構成されるため、内圧と外圧差によるシール
ハウジングの歪み変形が該間隙のテーパ角度以下
であれば、上記シール部の位置が変ることがな
く、したがつて両シール部材間の圧力分布もほと
んど変動することがなく、安定した径方向の軸振
れ追従性能を発揮するものである。
〔実施例〕
以下、本考案メカニカルシールの一実施例を第
1図にしたがつて説明する。
1はハウジング2の軸封部軸孔にOリング3を
介して気密的に嵌着した環状のシールハウジング
であり、該シールハウジング1の外端に形成した
内縁4の軸孔4aにシヤフト5を貫挿してなる。
上記内縁4の内面は、内径側が軸方向に漸次わず
かに突出したテーパ状シール面4bを形成すると
ともに、シヤフト5に外挿したシールリング6の
端面に形成した中心軸と直交するシール面6aと
密接し、両シール面4b,6aによつて外径に向
つて拡開(拡開角度θ)する楔状断面の環状テー
パ間隙7を形成する静的シール面S1を構成してな
る。上記シールリング6の内径面6bは、シヤフ
ト5の外径面5aとの間に小間隙hを有する動的
円筒シール面S2を構成するもので、所定の流体漏
洩量を確保するようになる環状間隙hを形成する
とともに、該シールリング6の外周に形成した軸
方向に延びる係止溝8に対してシールハウジング
1の内壁に突設した係止リブ9を遊嵌し、回動方
向に係合してなる。また10はスナツプリング1
1によつてシールハウジング1の内端部に固設し
た環状の押え板であり、上記シールリング6の後
端と、該押え板10間に弾装した波形板バネ12
によつてシールリング6のシール面6aをシール
ハウジング1のテーパ状シール面4bに適宜押圧
力をもつて圧接した構造になる。
上記構成のメカニカルシールは、密封流体を、
シールリング6とシールハウジング1の内縁4間
に形成する静的シール面S1と、シヤフト5とシー
ルリング6間に形成する動的円筒シール面S2とに
よつて軸封するもので、内圧P1と外圧P2の圧力
差が比較的小さい場合、上記静的シール面S1と動
的円筒シール面S2の圧力分布曲線C,Dは、第2
図に示すごとくになるもので、静的シール面S1
圧接部〔内縁4の軸孔4a端〕を分割起点Pとす
る圧力分布を呈する。またこの状態において動的
円筒シール面S2の圧力分布曲線Dは一定角度で傾
斜した直線になる。
上記メカニカルシールにおいて、内圧P1と外
圧P2差が大になると、第3図に示すごとく、内
縁4が傾倒(矢印参照)する。しかし該内縁4の
傾倒角度が環状テーパ間隙7の拡開角度θを越え
ない範囲では静的シール面S1の圧力分布曲線C′は
前記曲線Cと近似した曲線を呈し、密封流体によ
るシールリング6の軸方向押付力が増加すること
がなく、該シール面S1での摩擦力を適正値に維持
するものである。したがつてシヤフト5の回転中
軸振れが間隙hより大になつた場合、動的円筒シ
ール面S2においてシールリング6がシヤフト5と
軸接触するかまたは接触直前の円筒面シール間隙
の圧力により、該シールリング6が半径方向に追
随し、動的円筒シール面S2の摩耗および焼付を生
ずることがなく、この追随性の確保により、常時
安定した軸封効果を維持し、該メカニカルシール
を高圧条件下で使用することができるようになる
ものである。
〔考案の効果〕
以上述べたごとく、本考案のメカニカルシール
は内圧と外圧との差が大になつても、径方向シー
ル面の摩擦力が変動することがなく軸振れに対す
る追随性能を維持する構造になるため、高圧下に
おいて、摺動面の摩耗および焼付き等の事故がな
く安定した軸封効果を発揮するもので、本考案の
実用的効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案メカニカルシールの一実施例を
示す正断面図、第2図および第3図は同メカニカ
ルシールの作動状態とシール面の圧力分布曲線の
関係を示す説明図、第4図および第5図は従来の
メカニカルシールの作動状態とシール面の圧力分
布曲線の関係を示す説明図である。 1……シールハウジング、4……内縁、5……
シヤフト、6……シールリング、7……環状テー
パ間隙、S1……静的シール面、S2……動的円筒シ
ール面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフトの周面と該周面に対して小間隙を隔し
    て外挿したシールリングとによつて形成する動的
    円筒シール面と、シールハウジングに対して、上
    記シールリングの回動を阻止するべく担持すると
    ともに、該シールリングの端面をシールハウジン
    グの内縁に対して適宜押圧により圧接して形成す
    る静的シール面とによつて軸封するメカニカルシ
    ールにおいて、上記静的シール面が外径に向つて
    適宜角度で拡開する楔状断面からなる環状テーパ
    間隙を有する構造になることを特徴とするメカニ
    カルシール。
JP18003484U 1984-11-29 1984-11-29 Expired JPS6323648Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18003484U JPS6323648Y2 (ja) 1984-11-29 1984-11-29

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JP18003484U JPS6323648Y2 (ja) 1984-11-29 1984-11-29

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Publication Number Publication Date
JPS6194656U JPS6194656U (ja) 1986-06-18
JPS6323648Y2 true JPS6323648Y2 (ja) 1988-06-29

Family

ID=30737593

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JPS6194656U (ja) 1986-06-18

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