JPS63235997A - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JPS63235997A
JPS63235997A JP62067920A JP6792087A JPS63235997A JP S63235997 A JPS63235997 A JP S63235997A JP 62067920 A JP62067920 A JP 62067920A JP 6792087 A JP6792087 A JP 6792087A JP S63235997 A JPS63235997 A JP S63235997A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は電子弦楽器(例えばギターシンセサイザ)に関
する。
[発明の背景] 全体がギター形状を成し、その胴部に複数の弦を張設し
、各弦に関連して、弦のトリガー(弦操作の開始)を感
知する弦トリガースイッチを設け、ネックのフィンガー
ボード上に上記各弦に対するフレット操作位置を感知す
るフレット状態感知手段(例えば、フィンガーボード」
二にマトリクス状に配設された多数のオンオフタイプの
フレットスイッチ、あるいは、タブレットによる座標検
出タイプまたは各弦ごとの抵抗値検出タイプのフレット
スイッチ、あるいはフィンガーボード」;に導電性の弦
を張って、弦に電流を流し、各弦押下位置にフレット接
点を設けたタイプのフレットスイッチなど)を配設した
構造をもち、弦トリガー検出スイッチにより上記弦のト
リガーが感知された際、上記フレット状態感知手段の感
知しているブレッド操作位置に対応する音高で楽音を発
音開始させるタイプの電子弦楽器は知られ、あるいは提
案されている(例えば米国特許第4,336,734号
、本件出願人の提案に係る実願昭62−8588号、特
公表昭60−501276号)。
しかし、この種の電子弦楽器の場合、トリガーされた弦
の楽音が鳴っている間にフレット操作位置を変更しても
、音源側でこれを受は付けないようになっており、1度
ピッキングすると、その後、決まった詩間だけ楽音が鳴
るという機能に限られている。したがって、演奏形態が
非常に制約されてしまいアコースティックギターやエレ
キギターなどで見られるような奏法からはほど遠いもの
であった。
また、より一般的な課題として、電子弦楽器において、
消音の条件をどのようなものにしたらよいかという問題
がある。
アコースティックギターのような自然弦楽器にあっては
、弦の振動がなくなることによって音が消えるしくみに
なっている。したがって、1つの消音アプローチは、電
子弦楽器においても、弦の振動の完了を電子的に検出す
ることである。残念ながら、このアプローチは目下のと
ころ実現困難であり、弦の振動を忠実に検出できる弦振
動センサーと、このセンサーの出力をリアルタイムで分
析し、センサー出力等に含まれるスプリアスな成分(例
えば、一時的に振動が完了したかのようにみえる現象)
を除去しつつ本来の振動の完了を確実に抽出できる機能
を実現する必要があり、実現可能になるにしても非常に
高価になることが予想される。
別の安直な消音アプローチとして、消音スイッチを付加
し、電子弦楽器の演奏中に、演奏者が消音スイッチを適
宜操作すると、その操作を合図に発音中の音源を消音す
る方式が考えられる。この方式であれば、実現は容易で
ある。しかし、この方式は、本来なら不要と思われる消
音スイッチを必要とするばかりか、ギター風の演奏形態
を大きく阻害してしまう。
経済的であり、伝統的なギター等の演奏形態から大きく
はずれることなく、しかも演奏者の意図が反映されるよ
うな形式で消音が行える電子弦楽器を確立することが望
まれる。
[発明の目的] したがって、この発明の目的は伝統的な弦楽器(特にギ
ター風の弦楽器)の演奏形態と同様な演奏形態が可能な
電子弦楽器を提供することであり、具体的には、伝統的
な弦楽器の演奏操作に則した形式で楽音制御、特に消音
制御が可能な電子弦楽器を提供することである。
[発明の要点] この発明は、上記の目的を達成するため、弦振動開始が
行われた弦の発音中に、その弦に係るいずれのフレット
位置も開放状態に変化したことがフレット状態感知手段
により感知された場合、この発音中の楽音を消音制御す
る楽音制御手段を設けたことを要点とする。
[発明の作用] この発明の作用例を第1図を参照して説明する。いま、
第1図において、いずれかの弦がピッキングされ、同図
(a)に示すように、弦トリガースイッチがオンして弦
のトリガーを検出したとする。この弦トリガースイッチ
のオンを合図に楽音の発音が開始されるわけであるが、
どの音高で発音させるか決めるためにトリガーされた弦
のフレット操作位置が調べられる。ここでは同図(b)
に示すように、このトリガーされた弦に係るいずれかの
フレットスイッチがオンしている。
いま、オンしているフレットスイッチのフレット位置が
A音高に対応しているとすると、このA音高に対応する
フレット操作位置がフレット状態感知手段により感知さ
れていることになる。した・ かって、トリガーされた
弦の楽音として、A音高の楽音の発音開始が音源(図示
せず)に対して指示され、同図(c)に示すように、そ
の音源内において、A音高の周波数をもつ楽音波形が生
成される。
次に同図(b)に示すように、トリガーされた弦の楽音
が鳴っている間に、その弦に属するすべてのフレット位
置が開放状態(いわゆる開放弦状態)に変化したとする
。つまり、いままで押さえていたフレットを離したわけ
である。
ここにおいて、楽音制御手段は、この開放弦状態への変
化を合図に、この発音中の楽音を消音する制御を音源に
対して行う。この結果、同図(C)に示すように、音源
から出力される楽音波形は減衰され、消音が行われる。
このように、本発明の場合、一度、ピッキング(弦トリ
ガー)により発音開始した弦の楽音は、その後、フレッ
ト状態が開放弦状態に変化すると、その時点から減衰を
受けて消音される。
このような開放弦消音機能は、伝統的なギター等の弦楽
器の演奏形態に則したものである。すなわち、アコース
ティックギターなどでは、左手の指でフレット弦を押さ
えた状態で右手でピッキングして弦振動を発生させた後
、押さえていた指を弦から離すと(ギター演奏のごく基
本的操作)、それに伴って弦の振動が減衰する。上記の
機能は正にこれに応えることができる。
さらに、ピッキング時(発音開始)から、開放弦への変
化時(消音開始時)までの時間は演奏によって異なり、
したがって、演奏者の希望する任意のタイミングで発音
中の楽音を消音でき、演奏者の意図が十分に反映される
ことにもなる。
[実施例1 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
く楽器本体〉 本実施例に係る電子弦楽器の本体を第2図に示す。図示
のよう゛に、弦楽器本体は胴部1とネック2とヘッド3
とから成るギターの形状を有し、その長さ方向には弦楽
器演奏用の複数の弦4が張られている。また、胴部1に
は、各種のパラメータを設定するためのパラメータ設定
スイッチ5として、音色を選択するための音色セレクト
スイッチ群5a、ミュートスイッチ5b、離弦時モード
切換スイッチ50などが配設されている。また、リズム
のマニュアル演奏の操作子として、リズムパッドスイッ
チ群6が配設されている。なお。
SPは演奏された楽音を放音するためのスピーカである
詳細には、上記弦4はその一端がヘッド3に設けられた
ベツグ7に調節可能に支持され、フィンガーボード8上
を延び、胴体部lの右方部にある弦トリガースイッチ収
納ケースll内に他端が固定されている。上記フィンガ
ーボード8には音高指定用のフレットスイッチ群FSW
がマトリクス状に設けられており、フレット12間の弦
4の上を押圧することにより、対応するフレットスイッ
チFSWがオンするようになっている。フレットスイッ
チFSWの詳細については後述する。
一方、ケース11内には弦トリガースイッチTSWが収
納されていて、この弦トリガースイッチTSWに連結さ
れている弦4をはじく、っまび。
く、といった操作を行うことにより、弦トリガースイッ
チTSWがオンし、これにより、楽音が発音開始される
ようになっている。弦トリガースイッチTSWの詳細に
ついては後述する。
くフレットスイッチ〉 フレットスイッチFSWの構成例を第3図に示す。図示
のように、ネック2上面に形成された四部2a内に、プ
リント基板13とゴムシート14がはめ込まれて固定さ
れている。ゴムシート14はプリント基板13の上に積
層接着され、ゴムシー)14の両端はプリント基板13
の両端を包み込んでプリント基板13を固定するように
コ字状に折り曲げられている。プリント基板13の上面
と接合するゴムシー)14の下面の、各弦4と対応した
位置には、ネック2の長子方向に沿って6列の接点四部
15が形成されている。そして、各接点四部15の上底
面には可動接点としての電極16がパターン形成され、
一方、各電極16と対向するプリント基板13上には固
定接点としての電極17がパターン形成されている。こ
の電極17と上記電極16とで、所定の音高を指定する
ためのフレットスイッチFSWが構成されている。した
がって、弦4の上からフィンガーボード8の表面である
ゴムシート14を押さえると、電極16と17が接触導
通して、フレットスイッチFSWがオンするようになっ
ている。
く弦トリガースイッチ〉 弦トリガースイッチTSWの構成例を第4図に示す。上
述したように、弦トリガースイッチTSWは胴部l上の
弦4によりスイッチングされるものである。図に示すよ
うに、胴部l上にはスイッチ部取付台18が設けてあっ
て、このスイッチ部取付台18には一部が高く形成され
た部分があり、この高く形成された部分の上部には支持
部18aが設けである。この支持部18aには前記弦4
の使用本数に対応する数の溝部18bが形成されている
。この溝部18bを設けた支持部18aの後縁側には金
属製の接点板19が取り付けられており、この接点板1
9の各弦4と対応した位置には、挿通孔19aが設けで
ある。この挿通孔19aには、各弦4に一体的に連結さ
れた導電性部材20が取り付けられている。この導電性
部材20は所定の長さを持った金属の丸棒状の部材で、
先端部には前記弦4を係止する係止孔20aがあり、弦
4はこの係止孔20aを介して係止されている。この係
止孔20aの後方には第1止め輪20bが、またこの第
1止め輪20bから所定の長さを置いて第2止め輪20
cが設けられている。この第1止め輪20bと第2止め
輪20cは、上記導電性部材20上に、互いに所定の間
隔を置いて取り付けられた一対の絶縁性部材21.21
が、導電性部材20の長手方向に向って移動するのを防
止するためのものである。この絶縁性部材21.21の
内方向にはそれぞれ段差部が設けてあって、この段差部
には導電性可撓部材としてのスプリングコイル22が架
は渡されである。
この導電性部材20の前記第2止め輪20cの後方は一
段細く形成された支持軸20dが設けてあり、この支持
軸20dの後端は前記支持部18aの溝部18b内及び
前記接点板19の挿通孔19a内を挿通し、さらに、そ
の後端は、先端部が半球形のストッパー23にて前記接
点板19の挿通孔19aの周囲において揺動可能に係止
されている。したがって、導電性部材20の後端は、支
持軸20dで揺動可能に係止され、他方の自由端は弦4
に引張られた状態で張設されるよう支持されている。前
記各種通孔19aと対応する前記接点板19の上端に形
成した突出片19bは、前記支持部18a上に設けられ
たプリント基板24の所定個所に挿通固定され、プリン
ト基板24上に設けられた配線パターンと半田19cを
介して接続されている。また、導電性部材20に対し、
絶縁性部材21を介して取り付けられたコイルスプリン
グ22の一端から引出されているリード線22aも、前
記プリント基板24の別の配線パターンに半田22bを
介して接続されている。
前述した図示のトリガースイッチTSWは、導電性部材
20を第1接点とし、コイルスプリング22を第2接点
とするスイッチである。定常状態では、上記コイルスプ
リング22と導電性部材20との間には絶縁性部材20
の厚みに相当する空隙が保たれ、両者は絶縁関係にある
。しかし、弦4が操作されである程度以上の振動が発生
すると、この振動に伴って、コイルスプリング22が振
れ、この結果、導電性部材20とコイルスプリング22
との間の隔たりも時間的に変化し、接触と非接触をくり
返すことになる。つまり、トリガースイッチTSWがオ
ンになったりオフになったりするわけである。後述する
ように、本実施例では、このトリガースイッチTSWの
最初のオン状態への変化(弦4のトリガー)を確実に検
出するようにしている。
く全体回路構成〉 第5図に本実施例に係る電子弦楽器の全体回路構成を示
す。楽器全体の制御はマイクロコンピュータ30によっ
て行われる。上述した弦トリガースイッチ群TSWから
の出力はラッチ回路40に入力され、マイクロコンピュ
ータ30はこのラッチ回路40を通して弦4のトリガー
の検出を行う。また、上述したフレットスイッチ群FS
Wの各スイッチの状態と、パネルスイッチ群PSW(第
2図に示すパラメータ設定スイッチ群5、リズムパッド
スイッチ群6など胴部l上に設けられた各種スイッチ)
の各スイッチの状態はスイッチステータス検出回路50
を介してマイクロコンピュータ30に伝えられる。楽音
発生回路60はマイクロコンピュータ30の制御のもと
に、楽音信号を発生する。発生した楽音信号は増幅器7
0において増幅され、スピーカSPを通して外部へ放音
される。
くマイクロコンピュータのジェネラルフロー〉第6図に
マイクロコンピュータ30(第5図)のジェネラルフロ
ーを示す。電源が投入されると、マイクロコンピュータ
30はまず、イニシャライズ処理G1を行う。イニシャ
ライズ終了後、G2からG8の処理を繰り返す。弦トリ
ガー検出処理G2においては、第5図のラッチ回路40
の出力を取り込み、各弦4のトリガーの有無を判別し、
トリガー(弦振動の開始)を検出したときには、楽音発
生回路60を制御して楽音を発生させる。フレット状態
検出処理G3では、スイッチステータス検出回路50を
介してフレットスイッチ群FSWの各スイッチの状態を
読み込む。そして、フレット状態変化判別処理G4でフ
レット状態の変化(音高指定の変化)を判別し、変化が
あった場合は、フレット状態変化処理G5を実行する。
この処理G5では、発音中の弦に属するフレー21の押
弦位置が変化したときには、それに対応する音高に弦の
音高を再設定する(その弦を発音中の楽音発生回路60
内の音源モジュールに対して行う)。発音中の弦に属す
るいずれのフレットスイッチFSWも離れた状態、いわ
ゆる開放弦の状態に変化したときには消音を行う。また
、現在、発音されていない弦に属するフレット押弦状態
の変化に対してはなにもしない。次にパネルスイッチ状
態検出処理G6においては、パネルスイッチ群PSWの
各スイッチの状態をスイッチステータス検出回路50を
介して読み込む。そして、パネルスイッチ状態変化処理
G7において、パネルスイッチの状態変化を判別し、変
化があった場合は、パネルスイッチ状態変化処理G8に
おいて、所要の処理、例えば、楽音発生回路60に対す
る音色、イフェクト等の設定処理を行う。
〈実施例の特徴〉 個々の詳細な説明に入る前に、本実施例の特徴のいくつ
かを簡単に説明する。
第1の特徴は、すでに[発明の作用]のところで第1図
に関連して述べたように、開放弦消音機能であり、説明
が重複するので省略する。
第2の特徴は確実な弦トリガー検出機能にある。第7図
にその原理を波形図で示しである。同図(a)は弦4の
振動波形を模式的に示したもので、同図(b)はこの弦
振動に対する弦トリガースイッチTSWの状態を示して
いる。両者の比較かられかるように、弦トリガースイッ
チTSWは弦4の振動に伴ってオン、オフをくり返して
いる。そして弦4の振動がある程度以上減衰すると、弦
トリガースイッチTSWは動作しなくなり、オフ状態に
なる。この種の弦トリガースイッチTSWの出力を単に
サンプリングしたのでは、弦の振動の開始、すなわち、
弦トリガーを確実かつ正確に検出することができない。
そこで、本実施例では、同図(C)のラッチ出力で示さ
れるように、弦トリガースイッチTSWの最初のオン状
態への変化をラッチで保持し、このラッチの内容をマイ
クロコンピュータ30により、サンプリングすることで
、弦トリガーを検出するとともに、検出後、所定時間経
過したら、マイクロコンピュータ30より、同図(d)
に示すラッチリセット信号をラッチに加えて、ラッチを
リセットするようにしている。
第3の特徴は同じ弦4が続けて弾かれた場合の楽音の余
韻機能にある。この機能はマイクロコンピュータ30に
含まれる別音源アサイン発音機能により実現している。
この原理を第8図に示す。
いま、同図(a)に示すようにある弦4の最初のトリガ
ーが弦トリガースイッチTSWを介して検出されたとす
る。これに対し、マイクロコンピュータ30は発音すべ
き音源を捜し出し、見つけた音源(ここでは音源工)に
対し発音開始を指示する。この結果、音源1により、同
図(b)に示す前の楽音波形がつくられ、トリガーされ
た弦4の楽音が鳴り出す。次に、この弦4の楽音が鳴っ
ている途中で再度、同じ弦4がピッキングされたとする
(同1ffl (a)の再度オン)。この再トリガーに
対し、マイクロコンピュータ30は、前の楽音を発生し
ている音源lに対し消音を指示すると同時に、この音源
1とは別の音源2を、再度トリガーされた弦の楽音の発
音のために割り当てる。この結果、再トリガー後は、前
の楽音を発生している音源1がその楽音を減衰させてい
く一方で、音源2により後の楽音が発生し、立上ってい
〈(同図(b)参照)。したがって、アコースティック
ギターなどの共鳴箱(サウンドボックス)がもつ楽音の
余韻効果に似た効果が得られる。
第4の特徴は発音時間経過による消音機能にある。すな
わち、マイクロコンピュータ30は楽音が発音開始して
から所定の時間を計測し、その経過後に、消音処理を行
う。この原理を第9図を参照して説明する。第9図(a
)に示すように弦4がトリガーされ、それが検出される
と、これを合図にマイクロコンピュータ30は音源(楽
音発生回路60内の音源モジュールの1つ)に対し、発
音の開始を指示する(これは既に述べた通りである)。
その一方で、その音源の発音時間の計時を開始する。こ
の結果、同図(C)に示すように指示された音源にて楽
音が生成していく。第9図の場合、(b)に示す発音時
間の計測が完了した時点でも、音源からは楽音が発生さ
れ続けている。
そこで、マイクロコンピュータ30は発音時間の終了を
合図に、その音源に対し消音を指示する。
この結果、音源は減衰モード(リリースモード)に移り
楽音を減衰させて消音する。
特に5本実施例では、上記発音時間は音色側にその長さ
が決められるようになっている。
第5の特徴は、トリガーされた弦の発音中に、その弦の
フレット状態が変化した場合、この発音中の楽音を消音
することなくその音高を変化後のフレット状態に対応す
る音高に変更する音高変更機能にある。この機能は、ア
コースティックギターなどでよく見られる演奏形態、す
なわち、弦をピッキングした後、その弦のフレット位置
を順次変えていく操作を行ったときに得られるアタック
のないなめらかな楽唇演奏効果と同様の効果をもたらす
ことができる。
この機能の原理について第10図を参照して説明する。
いま、同図(a)に示すように、弦トリガースイッチT
SWを介して対応する弦4のトリガーが検出されたとす
ると、これを合図にマイクロコンピュータ30は楽音発
生回路6o内の音源モジュールを選択し、そのモジュー
ルに対し、現在選択されているフレット位置に対応する
音高(ここではA音高)で楽音の発音を選択する。した
がって、その音源モジュール内において、A音高の周波
数をもつ楽音波形が生成される。
次に同図(b)に示すように、トリガーされた弦の楽音
が鳴っている間に、その弦に属する他のフレット位置が
押され、B音高を指定する状態に変化したとする。これ
に対し、マイクロコンピュータ30は、現在発音中の弦
の楽音を消音することなくその音高をB音高に変更する
M御を音源モジュールに対して行う。この結果、同図(
C)に示すように、その音源モジュールからは、単に周
波数のみが、B音高に対応する周波数に変更された楽音
波形が発生することになる。
さて、第i5!Jで述べた開放弦状態への変化を条件と
する消音機能と、第10図で述べたフレット条件とする
音高変更機能とは、音高変更の条件のなかに開放弦状態
への変化が含まれない場合には、完全に独立に機能し得
る。しかし、開放弦状態への変化も音高変更の条件(フ
レット状態の変化の1つ)とする場合には、この変化に
限り、音高変更機能と消音機能との間において競合が発
生する。一方、演奏者にしてみれば、開放弦の状態に変
化したときの楽音の応答の態様を演奏の状況によって変
化させることができれば非常に都合がよい。すなわちあ
る状況では開放弦に変化したときに弦の楽音が消音し、
別の状況では開放弦に変化したときに弦の楽音の音高が
開放弦の音高に切り替わるようであれば演奏者の種々の
演奏要求に応えることができる。 。
このような要求を満足させるため、本実施例では、演奏
者が適宜操作可能な離技時モード切換スイッチ5c(第
2図参照)を楽器本体に設けている。そして、この離技
時モード切換スイッチ5cにより、第1のモードが指定
されているときには、開放弦状態への変化時に、マイク
ロコンピュータ30は、上述した消音機能(開放弦消音
機能)と音高変更機能のうち消音機能の方を選択する。
この結果弦の楽音が消音されることになる。一方、離技
時モード切換スイッチ5Cにより第2のモードが指定さ
れているときには、開放弦状態への変化に対し、マイク
ロコンピュータ30は開放弦消音機能と音高変更機能の
うち音高変更機能の方を選択する。この結果弦の楽音は
開放弦の音高に切り替えられることになる。以上が本実
施例の第6の特徴である。
第7の特徴は通常の消音以外に、高速で楽音を消音でき
る機能(高速消音機能)にある。第11図にその原理を
示しである。図示のように、弦トリガースイッチTSW
がオンされることにより楽音の発音が開始される点は前
と同様である(同図(a)、(C)参照)。しかし、第
11図の場合、弦の楽音の発音中に、ミュートスイッチ
5b(第2図参照)が押されている。これに対し、マイ
クロコンピュータ30は、楽音信号を発生している音源
モジュールに対し、高速消音を指示し、これを受けて、
その音源モジュールは発生している楽音信号を急速に減
衰させて消音する。
このような高速消音機能を追加することにより、アコー
スティックギターなとで行われるカッティング奏法に似
た演奏効果をつけることができる。
なお、第11図では、ミュートスイッチ5bのオン操作
が1つの楽音波形にのみ作用するように描かれているが
、後で詳述する例では、ミュートスイッチ5bのオン操
作時に楽音を発生しているすべての音源モジュールに対
し、高速消音が指示されるようになっている。つまり、
鳴っているすべての弦が同時にミュートされるわけであ
る。
以上説明した特徴的な機能およびその他の機能が、具体
的にどのようにして実現されているかについて、以下の
詳細な説明を通して明らかにしていく。
ラッチ回路(第12図) まず、確実な弦トリガー検出機能を実現するために使用
される第5図のラッチ回路40の構成例を第12図に示
す。同図において、TRIIからTRl6は、第1弦か
ら第6弦までのそれぞれの弦4に設けられた弦トリガー
スイッチTSWの各スイッチ出力である。例えば、TR
IIは第1弦の弦トリガースイッチTSWのスイッチ出
力である。各スイッチ出力TRll−TRl6は弦トリ
ガースイッチTSWのオンで“L”となり、オフで“H
”となる。各スイッチ出力TRII〜TRl6は各イン
バータ■1〜■6を通って、各ラッチ回路(RSフリッ
プフロップとして働くように構成されている)40−1
〜40−6の入力となっており、スイッチ出力TRll
−TRl6の“H”から“L”への変化によって各ラッ
チ回路40−1〜40−6はセットされ、その出力TR
0I−TRO6が“H”になる。すなわち、弦トリガー
スイッチTWRが初めてオン状態に変化した時点で、対
応するラッチ回路40−1〜40−6がセットされ、そ
れ以降、その出力はH”に保たれる。各ラッチ出力TR
01〜TR06は、第6図の弦トリガー検出処理G2(
その詳細は後述する)において、マイクロコンピュータ
30により定期的にサンプルされる。後述するようにマ
イクロコンピュータ30は、ラッ子回路が“L”のリセ
ット状態から“H”のセット状態に変化したことを検知
することにより、弦トリガーを検出し、楽音の発音を開
始制御する。
さらに、この弦トリガーの検出後、所定の時間の経過を
計測し、その経過後、第12図に示すラッチリセット入
力CRI−CR6を介して対応するラッチ回路40−1
〜40−6をリセットする。
弦トリガー検出関係のレジスタ(第13図)第13図は
、弦トリガーの検出のためにマイクロコンピュータ30
がその内部において使用するレジスタ群の一部を示しで
ある。RTBITで示されるレジスタは、上述したラッ
チ回路40−1〜40−6の各出力の前回のサンプル値
を格納するのに用いられる。図示のように、レジスタR
TB I Tの最下位ビットは第1ラツチ回路40−1
の前回のサンプル値、第2ビツトは第2ラツチ回路40
−2の前回のサンプル値、以下、同様であり、第6ビツ
トは第6ラツチ回路4〇−2の前回のサンプル値が入れ
られる。一方、R3TCTI NRSTCT6で示すレ
ジスタは、弦トリガーの検出後、対応するラッチ回路4
0−1〜40−6をリセットするための時間を計測する
のに使用されるリセットカウンタである。例えば、ラッ
チ回路40−1を通して、第1弦のトリガーを検出した
ときには、第1リセツトカウンタR3TCTIに所定値
がプリセットされ、所定のタイムインターバルごとに、
カウントダウンされ、ポローが出た時点(アンダーフロ
ーした時点)で、ラッチ回路40−1にリセット信号が
送られるようになっている。
トリガー検出処理(第14図) 第14図はトリガー検出処理G2(第6図)の詳細なフ
ローチャートである。まず、処理1でマイクロコンピュ
ータ40のアキュームレータACCに第12図のラッチ
回路出力TR01〜TR06が読み込まれる。アキュー
ムレータACCには、最下位ビットから、それぞれ。
TR01〜TR06までのサンプル値がセットされ、上
位2ビツトは不定である。なお、ACClB−RG、C
−RGおよびD−RGの各レジスタはすべて8ビツトで
ある。次の処理P2では、図示の処理を実行する。ここ
に、EXORは排他的論理和の演算を示し、ANDは論
理積の演算を示している。この処理P2の結果、レジス
タD−RGには、今回のラッチ出力のサンプル値がセー
ブされ、レジスタC−RGの第1から第6の各ビットに
は、前回のラッチ出力のサンプル値が“L”で今回のラ
ッチ出力のサンプル値が“H”になったもの、すなわち
、初めてオン状態に変化した弦トリガースイッチTSW
に係るものだけが“H”すなわち“1”にセットされ、
その他は“L”すなわち“0”にセットされる。また、
弦の番号として、第1弦を示す1がレジスタB−RGに
セットされる。
処理P3から処理PIOまでのループは、レジスタC−
RGの各ビットの値から、トリガーオン処理をするとこ
ろである。処理P3では、レジスタC−RGを右方向(
」−位から下位ビットの方向)に1ビツトだけシフトさ
せ、レジスタC−RGの最上位ピッ)MSHには“0”
を、CARRYには最下位ピッ)LSBをセットする。
次の判別処理P4では、CARRYの値を判別する。こ
の判別でCARRY= 1が得られたとする。これは、
いずれかの弦がトリガーされたこと(細かくいえば、あ
る弦の弦トリガースイッチTSWが初めてオン状態に変
化したことをラッチ回路40を通じて検知したこと)を
表わしており、それがどの弦であるかは弦番号レジスタ
B−RGによって与えられている。そこで、CARRY
= 1の場合は、処理P5に進み、ここでレジスタB−
RGの値に対応するリセットカウンタR5TCTに所定
の値(ラッチリセットまでの時間データ)をセットする
。そして、次の処理P6では、第6図のフレット状態検
出処理G3によりセーブされている各弦についての音高
データのなかから、レジスタB−RGの値が示す弦番号
の音高データをレジスタP−RGにロードする。続いて
、処理P7において、楽音発生回路60(第5図)に対
する音源のアサイン、発音処理を実行する。
処理P7の後、または判別処理P4でCARRY=Oの
ときは処理P8に進み、ここで、レジスタB−RGをプ
ラス1して弦番号を1つ進め、次の判別処理P9で、レ
ジスタB−RGの値が6以下かどうかをみ、6以下であ
れば処理P3からのループをくり返す。
すべての弦についてループ処理が完了したら、PIOへ
進み、レジスタD−RGの内容である今回サンプルした
ラッチ出力をレジスタRTB I Tにセーブする。こ
のセーブされたデータは次にトリガー検出フロー(第1
4図)を実行する際、処理P2において、前回のサンプ
ル値として使用される。
ラッチリセット処理(第15図) 上述したように、トリガー検出フロー(第14図)の処
理P5のところで、トリガーのあった弦のリセットカウ
ンタR3TCT (第13図)にリセットになるまでの
時間情報がセットされる。これに関連し、マイクロコン
ピュータ40は所定のインターバルタイムで割り込みが
かかるタイムインターラブドルーチンにおいて、トリガ
ーから所定の時間後ラットをリセットするための処理を
行っている。このラッチリセット処理(タイムインター
ラブドルーチン)のフローを第15図に示す、Qlから
Q3までは第1弦に対する処理であり、Qlで、レジス
タRTBITの第1ビツトが“l”かどうかをみること
で、第1弦に対応する第1ラツチ回路40−1 (第1
2図参照)がセットされているかどうかを判別し、セッ
トされていれば、Q2に進み、第1弦のリセットカウン
タRTCT1を減算し、ポローが出ればレジスタRTB
ITの第1ビツトを“0”にし、第1ラツチ回路40−
1へのラッチリセットラインCRIにローパスを出力す
る。この結果、第1ラツチ回路40−1はリセットされ
る。
以下、同様にして、第2弦、第3弦、第4弦、第5弦、
第6弦に対する処理Q4〜Q18を行っている。
く弦トリガーの検出機能のレビュー〉 ここまでの説明で、本実施例が確実な弦トリガー検出機
能をもっていることは明らかになっている。すなわち、
各弦4(第2図)が振動を開始すると、対応する弦トリ
ガースイッチTSW (第4図)がオフからオン状態に
転じ、これにより対応するラッチ回路40−1〜40−
6がセットされる。このセット後の次のラッチデータサ
ンプリング時に、マイクロコンピュータ40(第5図)
は第14図に示すトリガー検出処理を実行し、前回のラ
ッチサンプルとの比較を通じてどの弦がトリガーされた
かを検出し、その検出に基づいて楽音の発音開始等の処
理(処理P6、P7参照)を行うとともに、トリガーさ
れた弦のリセットカウンタR3TCT (第13図)を
処理P5においてプリセットする。このセットされたリ
セットカウンタR3TCTは第15図に示すラッチリセ
ット処理(タイムインターラブドルーチン)において、
割込がかかるたびに減算される。この結果、弦がトリガ
ーされてから所定時間が経過した時点で、そのリセット
カウンタR3TCTはアンダーフローし、その際、トリ
ガーされた弦のラッチ回路40−1〜40−6がリセッ
トされる(例えば処理Q3参照)。したがって、まさし
く第7図について述べた機能が実現されているわけであ
る。
アサイン・発音処理(第16図、第17図)次に、第1
4図のフロー内のアサインおよび発音処理P7の詳細に
ついて説明しよう。
マイクロコンピュータ30(第5図)はこのアサイン・
発音処理において、トリガーされた弦の楽音の発音開始
を行うが、それとともに、上述した本実施例の第3の特
徴、すなわち、同じ弦が続けて弾かれた場合の楽音の余
韻機能もこの処理を介して実現している。
アサイン・発音処理の詳細なフロー(第17図)の説明
に進む前に、このフローで使用するレジスタのいくつか
について説明する。
まず、楽音発生回路60(第5図)の各音源モジュール
(ここでは、楽音発生回路60は8つの音源モジュール
から構成されるものとする)の制御用レジスタは第16
図に示すようになっている。同図ニオイテ、MoDUL
ElからMoDULE8の8つのレジスタ群は、楽音発
生回路60の各音源モジュールの陽、lから陥、8にそ
れぞれ対応しており各々、レジスタaとレジスタbとカ
ウンタCで構成されている。レジスタaには発音中の弦
の番号に対応する値が書き込まれる。ただし、値がゼロ
のときには特別に、対応音源モジュールが発音されてい
ないことを示す。レジスタbには発音中の音高データが
書き込まれる。カウンタCは発音時間をカウントするた
めのカウンタであり音源が発音されるときに所定の値が
セットされる。LASTMDは音源モジュール割り当て
用レジスタであり、その動きについては後で追加説明す
る。
第17図に示すD−RGは音源モジュールの番号に対応
する値が入るレジスタであり、E−RGはループをカウ
ントするためのレジスタである。
以下、アサイン・発音処理(第17図)のフ0−につい
て説明する。
このフローの前半部(R1−R7)は、楽音発生回路6
0の音源モジュールのなかに、今回トリガーされた弦を
すでに発音しているモジュールがあるかどうかをサーチ
し、あった場合にはその音源モジュールの消音を行うと
ころであり、このフローの後半部(R8−R18)は、
今回トリガーされた弦の楽音を発音するための音源モジ
ュール(空きになっている音源モジュール)を捜し出し
て、その音源モジュールに対し楽音の発音を開始させる
部分である。
まず、最初の処理R1で音源モジュール番号レジスタD
−RGに1を書き込む。つまり、音源モジュールNo、
  tを指定しているわけである。処理R2ではD−R
Gの値に対応する音源モジュール制御用レジスタのうち
弦指定レジスタaの内容をロードする。つまり、指定に
係る音源モジュールが発音している弦番号を読み込んで
いるわけである。そして、今回、トリガーされた弦の番
号を示すレジスタB−RGの値と音源モジュールの弦番
号とを判別処理R3で比較する。比較して等しくなけれ
ば着目している音源モジュールは今回トリガーされた弦
を発音していない。すなわち他の弦の楽音を発音してい
るか、あるいは空きのいずれかである。このときには処
理R4において、D−RGの値に1だけ加算、つまり次
の番号の音源モジュールを指定し、判別R5でD−RG
の値が9以上か否かを判別し、8以下であれば処理R2
からのループをくり返す。
判別R3において、B−RG=弦Nb、(a)となる場
合がある。このことは、着目している音源モジュールが
、今回トリガーされた弦をすでに発音していることを示
している。そこで1次の処理R6で、その音源モジュー
ルに対し消音処理を行うとともに、その音源モジュール
に対する制御用レジスタのレジスタaにゼロをいれて、
その音源モジュールが空になったこと(発音中でないこ
と)を記憶している。そして次の処理R7でレジスタL
ASTMDにレジスタD−RGの値、つまり消音した音
源モジュール崩、を書き込む。レジスタL A S T
MDは音源モジュールの発音の割り当てを制御するレジ
スタであり、LASTMDの値(すなわち直前に発音割
り当てをした音源モジュール陥、(処理R1B、R17
参照)または直前に消音した音源モジュール陥、)の次
の音源モジュールから発音の割り当てのためのサーチを
開始するために用いられる。
フロー後半の最初の処理R8では、音源番号レジスタD
−RGにLASTMDの値を入れ、ループ回数レジスタ
E−RGに1を書き込む。ループ(処理R9〜R15)
の最初の処理R9、判別RIO1処理R11で、検査し
ようとする次の音源モジュールの番号を計算し、音源番
号レジスタD−RGに書き込むR12でその音源モジュ
ールの制御用レジスタのレジスタaの内容をロードし、
判別R13でaレジスタがゼロか否か、すなわち検査に
係る音源モジュールが発音中(使用中)か否かを判別す
る。発音中ならば処理R14でループ回数レジスタE−
RGを1つ進め、判別R15でE−RGの値が8以下か
どうかをみ、8以下の間、処理R9からループをくり返
す。なお、この判別R15でE−RGの値が9以上のと
きは8つの音源モジュールが全て発音中であることを意
味し、これは論理的には起こらないことであり、なんら
かの外部要因でメモリが壊された状態であるから処理R
18で適切なエラー処理を行う。
一方、ループ上の判別R13において、検査に係る音源
モジュールが発音中でないことが判明したときは、処理
R16へ分岐し、その音源モジュール(D−RGの値に
対応するモジュール〕に対し、レジスタP−RGの内容
である今回トリガーされた弦の音高データに従って楽音
の発音の開始を指示するとともに、その音源モジュール
の制御用レジスタのレジスタaにB−RGの値、すなわ
ち今回トリガーされた弦番号を書き込み、レジスタbに
は(、−RGの値すなわち音高データを書き込み、カウ
ンタCには所定の値(発音時間データ)を書き込む。最
後に処理17でレジスタL A S TMDにD−RG
の値、つまりオン処理した音源モジュールの番号を書き
込む。
く楽音の余韻機能のレビュー〉 ここまでの説明で、本実施例が、楽音の余韻機能、つま
り、同じ弦4が続けて弾かれた場合に、前の弦トリガー
による楽音の余韻が残っている状況で後の弦トリガーに
よる楽音の発音が開始されてい〈機能をもっていること
は明らかになっている。
例えば、ある弦4が初めてトリガーされると、このこと
が第14図のトリガー検出処理のフロー内で検出され、
アサイン・発音処理(第14図の処理P7、第17図)
のフローの後半部(処理R8〜R18)で音源モジュー
ルが割り当てられて発音されるとともにその音源モジュ
ールがトリガーされた弦を発音中であることが記憶され
る。
このような状態の下で再び同じ弦4がトリガーされると
、そのこと(特定の弦がトリガーされたこと)が同様に
して検出される。しかし、アサイン・発音処理(17図
)のフロー前半部を単に通過せず、今回、トリガーされ
た弦の発音が楽音発生回路60(第5図)内の特定の音
源モジュールにおいて「すでに」行なわれていることが
確認され(判別R3)、その音源モジュールに対し消音
処理が実行される(処理R6)。そして、フロー後半部
において、今回トリガーされた弦を発音するための音源
モジュールが新たに割り当てられ、その音源モジュール
に対し発音処理が実行される(処理R16)。
ここにおいて、消音される音源モジュールと発音される
音源モジュールは一般に異なる。特に第17図のフロー
においては、オフ処理された音源モジュールの次から発
音すべき音源モジュールのサーチを開始しており、最初
に見つけた空(a=0)の音源モジュールを、新しくト
リガーされた弦を発音する音源モジュールとしている。
つまり、オフ処理された音源モジュールに達する前に確
実に発音すべき音源モジュールが見つかるようにしてい
る(LASTMDの動き参照)。もっとも、ごく例外的
な弦操作の場合(例えばすべての弦4を非常に高速でか
き鳴らした場合)には、オフ処理されて余韻を出そうと
している音源モジュールが一連の弦トリガーの発音割り
当てのために、直ちに発音音源モジュールに切換えられ
ることがある。しかし、実際問題としては、そのような
ことは問題にならない。いいかえれば、第14図、第1
7図に示す処理は、限られた音源モジュールの数の制約
のもとで、同−弦を続けて弾いた場合に、オン処理され
る音源モジュールがオフ処理された音源モジュールとは
可及的に別の音源モジュールとなるように最適化したも
のである。
要するに本例にあっては、ある弦がトリガーされ、その
弦の楽音が発音されている間に、再度、同じ弦がトリガ
ーされた場合には、その弦を発音している音源モジュー
ルを消音させるとともに、新たな弦のトリガーに対する
応答として、別の音源モジュールを割り当てて楽音の発
音を開始させている。したがって第8図で述べた楽音余
韻機爺が果たされるわけである。
変形例としては、各弦ごとに2つ(またはそれ以上)の
音源モジュールを割り当て、先の弦トリガーで2つの音
源モジュールの片方をオン処理し、後の弦トリガーで片
方の音源モジュールをオフ処理し、残る音源モジュール
をオン処理するようにしてもよい。
あるいは、オフ処理された音源モジュールが楽音を完全
に消音完了するまでは、その音源モジュールに対する発
音割り当てが禁止されるようにしてもよい。ただし、こ
の禁止の分だけ発音割り当て可能な音源数が減ることに
なるので、音源の総数は大きなものになってしまう。
また、音色がギター音のような減衰音系の音色の場合に
は、第17図のオフ処理R6はなくてもよい。減衰音系
と持続音系の両方を使用する楽器の場合には減衰音系か
持続音系かを例えば、第17図の判別R3の次のステッ
プで判別し、持続音系ならばオフ処理R6を行い、減衰
音系ならばオフ処理を省略するようにしてもよい。
発音時間制御 上述したように、弦がトリガーされるとそのことがマイ
クロコンピュータ30(第5図)によって検知され、第
17図のアサイン・発音処理のフローにおいて、その弦
のために楽音発生回路60(第5図)の音源モジュール
のなかから空きの音源モジュールが見つけ出され、その
音源モジュールに対するオン処理R16が行われる。そ
して、このオン処理R16において、その音源モジュー
ルの制御用レジスタのカウンタC(第16図)に発音時
間データが書き込まれるのであった。
本例ではこの発音時間データは音色ごとに決められてい
て、音色セレクトスイッチ5a(第2図)による音色指
定がなされると、指定された音色に対応する長さの発音
時間データがONTIMEレジスタに設定されるように
なっている(第18図参照、詳細は後述する)。つまり
、上述した17図のフロー中のオン処理RIBでカウン
タCにセットされるのは、正に、現在選択されている音
色によって決められている発音時間データである。そし
て、このようにしてカウンタCにセットされた発音時間
データに対して、マイクロコンピュータ30は所定のタ
イムインターバルごとに割り込みのかかる割り込みルー
チン(第19図に示す時間経過消音処理のフロー)にお
いて、ルーチン実行のつど減算を行い、カウンタCがア
ンダーフローした時点で対応する音源モジュールを消音
処理している。
以下、詳細に説明する。第18図は第6図に示すパネル
スイッチ状態変化処理G8の一部として行われる音色指
定変更処理の詳細フローである。
まず判別S1において音色セレクトスイッチ群5a(第
2図)にて、新しい音色指定がなされたかどうかを判別
し、なされていなければその他の処理S2を行うが、新
しい音色指定がなされたときには処理S3に進み、指定
に係る音色データを設定する。さらに、次の処理S4に
おいて、指定音色に対応する発音時間データをONTI
MEレジスタにセーブする。
第19図は時間経過消音処理の詳細なフローであり、マ
イクロコンピュータ30は所定のタイムインターバルご
とに図示の割込ルーチンを実行する。まず、処理TIで
通常の割込ルーチンと同様にレジスタ等の退避を行う。
処理T2で音源モジュール番号を示すレジスタI)−R
Gを1に初期化し、以下、ループT3〜T9を実行する
ループの最初の処理T3では、検査しようとする音源モ
ジュールのレジスタaの内容(a=0のときには不使用
中、agoのときは第8弦が発音中であることを示す)
をロードする。そして判別T4でa〜0か否か、すなわ
ちその音源モジュールが発音中か否かを判別し、発音中
であれば処理T5でその音源モジュール制御用のカウン
タCを減算し、判別T6でそのカウンタからポローがで
たときには処理T7でその音源モジュールを消音すると
ともに、レジスタaをゼロにしてその音源モジュールが
発音中ではなくなったことを記憶する。処理T7の後、
あるいは判別T4で発音中でないとき、あるいは判別T
6でポローが出なかったときは処理T8に進み、音源モ
ジュール番号しジスタD−RGをプラス1し、判別T9
でD−RGの値が8以下かどうかを判別し、8以下であ
れば処理T3からのループをくり返す。
ループ処理完了後は通常の割り込み処理の完了の場合と
同様に、レジスタ等を復帰させる(処理Tl0)。
ここまでの説明で本実施例が発音時間の経過後、音源モ
ジュールを自動的に消音する機能をもっていることは明
らかになった。上記発音時間データは音色データに含ま
れるエンベロープデータとは別に用意されたデータであ
り、楽音エンベロープの発生中、つまり音源モジュール
が発音中であっても、発音時間データの定める時間が経
過したときにはその音源モジュールに対し消音が指示さ
れる。
なお、変形例として、発音時間データをユーザーが自由
にプログラム(変更)できるようにしてもよく、これに
より、違った感じの音色を得ることができる。
フレット状態変化処理(第20図、第21図)次に、マ
イクロコンピュータ30(第5図)がジェネラルフロー
(第6図)のステップG5で実行するフレット状態変化
処理について説明する。
第20図はフレット状態変化処理の詳細フローであり、
その最初の処理Ulでマイクロコンピュータ30は弦番
号レジスタB−RGを1に初期化し、以下、U2〜U6
のループ処理をくり返し実行する。
ループ処理の最初の判別U2でフレット変化有りかどう
かを判別する。これは、弦番号指定レジスタB−RGの
示す弦に属するフレットスイッチ群の前回のサンプル値
と今回のサンプル値を比較することで行える。このフレ
ット変化のなかには、いわゆる開放弦(オープンブレッ
ド)への変化も含まれる。変化有りの場合は、処理U3
で変化光のフレット位置に係る音高データを音高指定レ
ジスタC−RGに書き込み、処理U4において、B−R
GとC−RGの値を使って周波数変更処理(821図、
詳細はすぐ後で述べる)を行う。判別U2でフレット変
化なしの場合、または、周波数変更処理U5の後、処理
U5で弦番号指定レジスタB−RGをプラス1して弦番
号を1つ進める。そして判別U6でB−RGの値が6以
下かどうかを判別し、6以下の間は判別U2からのルー
プをくり返す。
すべての弦についてのフレット変化の処理が完了すると
判別U6でB−RGの値が7となり、フレット状態変化
処理のフローを抜ける。
第21図は上述の周波数変更処理の詳細フローである。
このフローに入る時点で、音高指定レジスタC−RGに
は変化したフレットの音高データが入っており、弦番号
指定レジスタB−RGには何弦月の弦のフレットが変化
したかを示す値(弦番号)が入っている。
まず処理vlで音源モジュール番号レジスタD−RGを
1に初期化する。処理2でレジスタD−RGの示す音源
モジュール制御用レジスタ(第16図)のレジスタaを
ロードし、判別■3で、ロードしたレジスタaの値とレ
ジスタB−RGの値とが等しいかどうか判別する。つま
り、フレット位置が変化し尿弦が発音中か否かをみてい
るのである。ここで、不一致のときには、処理vlOで
I)−RGの値をプラス1して検査する音源モジュール
の番号を1つ進め、判別Vllで、D−RGの値が8以
下かどうかを判別し、8以下のときは処理V2からのル
ープを繰り返し、9になったときは終了する。
判別VllでD−RGが9となって処理が完了するのは
次の場合である。すなわち、消音している弦のフレット
に変化があった場合である。このようなフレットの変化
操作の場合は無効とみて、なんの楽音処理も行わない。
一方、発音中の弦のフレットに変化のあった場合は、そ
の弦を発音している音源モジュールが存在しており、そ
のことが対応する音源モジュール制御用レジスタのレジ
スタaに記憶されている(第14図、第17図参照)。
したがって、D−RGがある音源モジュール番号を示し
ているときに、判別v3のところで、aレジスターB−
RGが成立する。
このようにして、判別V3で、フレット位置が変化した
弦が発音中であることが判明した場合は、続く判別V4
で、音高指定レジスタC−RGの値を判別することによ
り、フレット変化が開放弦への変化か否かを判別する。
ここで、開放弦への変化でない場合(フレットの押し替
えの場合)は処理v9へ進み、ここで、その弦を発音し
ている音源モジュール(D−RGの値から決まる)に対
し、音高指定レジスタC−RGの示す音高データに対応
する周波数への変更処理を実行するとともに、゛音高指
足しジスタC−RGの値をレジスタbに書き込む。この
処理V9では、楽音処理としては周波数だけが変更され
るだけであり、消音や新たな発音の処理などは一切行わ
れない。この結果、アタックなしのなめらかを保ちなが
ら、楽音の周波数が変化することになる(第10図参照
)。
一方、′#別v4でフレット状態が開放弦の状態に変化
したことが判明したときには、判別V5に進み、離技時
オフ処理実行フラグ0FFFGが1(セット)かどうか
を判別し、lであれば処理v8においてオフ処理を実行
する。すなわちその弦を発音中の音源モジュールを消音
するとともに、その音源モジュールの制御用レジスタ内
のレジスタaに不使用中を示すゼロを書き込む。
判別v5でフラグ0FFFGがリセットされているとき
は、処理v6でレジスタbをロードする。レジスタbの
値は先のフレット状態の音高に対応している値である。
判別v7で、このレジスタbの値により、先の音高デー
タが第1フレツトまたは第2フレツトに対応しているか
否かを判別し、YESならば処理v9で周波数実行処理
を行って、終了する。なお、判別v7を付加しているの
は、本例では主として同−弦のスライディング奏法を配
慮しており、したがって第3フレツト以降で開放弦に変
化したときは、複弦を使ってのメロディ演奏等のために
演奏者は弦を押さえていた指を離して、別の弦の押弦に
移ったと想定したことによる。
さて、第21図の判別V15に示される離技時オフ処理
実行フラグ0FFFGは、楽器本体に設けである離技時
モード切換スイッチ5c(第2図)により制御すること
ができる。
離技時モード切換スイッチ入力に対するフラグ0FFF
Gの切換処理のフローチャートを第22図に示す。この
フローは第6図のジェネラルフローにおけるパネルスイ
ッチ状態変化処理G8の一部として行われるものである
まず、判別W1で離技時モード切換スイッチWlが押さ
れたかどうか判別する。押されてなければ、その他の処
理W2に進むが、押されていれば判別W3において、離
技時消音モードがオンになったか、オフになったかを判
別する。オンならば処理W4で、離技時オフ処理実行フ
ラグ0FFFGに1をセットし、オフならば同フラグ0
FFFGをOにする。
く開放弦消音、周波数変更機能のレビュー〉ここまでの
説明で、本実施例がスムースな周波数変更機能(第10
図参照)、開放弦変化による消音機能(第1図参照)を
もっていることは明らかになっている。
まず、スムースな周波数変更機能に関し、マイクロコン
ピュータ30は、弦トリガーによる発音a割り当て処理
(第14図、第17図)のところで、音源モジュールを
割り当て、発音し、その音源モジュールがどの弦を発音
しているか等の音源制御情報を音源制御用レジスタ(第
16図)に記入する。そして、このような弦の発音中に
、その弦のフレット位置が変化したときは、マイクロコ
ンピュータ30はそのこと(どの弦がどのフレット位置
に変更したかということ)を第20図の処理を通じて検
出し、第21図の処理において、その弦を発音している
音源モジュールをサーチし、見つかった音源モジュール
に対してその周波数のみ変更する処理を行っている。し
たがって、第10図で述べた機能が実現されているわけ
である。
本例の周波数変更機能は、発音中にある同−弦について
のフレット位置の変更に対する機能である。つまり、一
つの弦に対してフィンガリングを行う場合になされる機
能である。例えば、アコースティックギターなどで見ら
れるスライディング奏法や同−弦についての速いフレー
ズのフィンガリング奏法(ともにピッキングは初めの1
回だけの奏法)と似た奏法によって、同様の演奏効果を
得ることができる。
また、開放弦変化による消音機能実現のため、マイクロ
コンピュータ30は、発音中の弦のフレット位置が開放
弦状態に変化したことを第20図の処理を通じて、音高
指定レジスタC−RG、弦番号指定レジスタB−RGに
確保し、第21図の処理を通じて、弦を発音している音
源モジュールを見つけだし、音高指定レジスタC−RG
の値をみることで開放弦への変化であることを確認して
いる。そして、この場合において、フラグ0FFFGが
セットされている限りは、見つけだした音源モジュール
に対し消音処理を実行している。
したがって、第1図で述べた開放弦消音機能はまさしく
実現されている。本例の開放弦消音機能は、弦トリガー
スイッチTSW (第4図)のようなスイッチからは容
易にノートオフの条件を得ることができないような状況
のもとで、特に有利であり、演奏者は弦から指を所望の
タイミングで離すことにより、弦の発音時間を自由に制
御することができる。さらに、この消音機能は、複数弦
を順次使用して、メロディを演奏する場合などの奏法に
も適合したものである。ノートオフのために余分なスイ
ッチが不要であることも利点である。
さらに本例では、スライディング奏法などに適合する周
波数変更機能を上述した開放弦消音機能に優先させるこ
とのできる切換機能を設けている。すなわち、離弦時の
消音モード切換のためのスイッチ5bを楽器本体に設け
、演奏者の便宜を図っている。
ミュートスイッチ処理(第23図、第24図次に、マイ
クロコンピュータ30(第5図)がジェネラルフロー(
第6図)のパネルスイッチ状態変化処理G8の一部とし
て実行するミュートスイッチ処理(第23図)について
説明する。
このミュート機能は、楽器本体に設けられたミュートス
イッチ5b(第2図)が押されたときに、その応答とし
て、その時点で楽音を発生しているすべて音源モジュー
ルに対し、一括して高速消音する機能である。
詳細に述べると、第23図に示すフローの最初の判別X
iにおいて、マイクロコンピュータ30はミュートスイ
ッチ5bが押されたか否かを判別する。押されてなけれ
ば、処理X2で示すその他のパネルスイッチ状態変化処
理を実行するが、押されていれば処理X3において全音
源消音処理を実行する。
この全音源消音処理の詳細は第24図に示す通りであり
、その最初の処理Y1で音源モジュール番号レジスタD
−RGに1の値を入れて音源モジュール番号を初期化し
、以下、I)−RGの値で示される音源モジュールに対
し、Y2〜Y7のループ処理を行う。
すなわちループ処理の最初のステップY2において、D
−RGが指定する音源モジュールを制御するためのレジ
スタ(第6図に示す音源制御レジスタ)のうちレジスタ
aをロードする。上述したように、レジスタaは、値が
ゼロのときには、対応する音源モジュールが使用されて
いないこと(発音中でないこと)を示し、ゼロ以外の値
のときには、その値が示す弦の楽音を対応音源モジュー
ルが発音していることを意味するようになっている。そ
こで次の判別Y3において、レジスタaの値がゼロか否
かを判別することにより、着目している音源モジュール
が発音中か否かをチェックする。そして、発音中であれ
ば、処理Y4において、その音源モジュール(D−RG
の値により示される音源モジュール)に対し、高速消音
処理を実行し、次の処理Y5でaレジスタにゼロを書き
込んで、その音源モジュールが空になったことを記憶す
る。この処理Y5に続いて、あるいは、判別Y3で音源
モジュールが発音中でないときは、処理Y6において、
D−RGの値をプラス1して、着目する音源モジュール
を次の音源モジュールに進める。そして、判別Y7にお
いて、D−RGが8以下か否かを判別することにより、
楽音発生回路60(第5図)に含まれる合計8個の音源
モジュールのすべてに対して処理が完了したか否かを判
別する。D−RGが8以下のときにはまだ検査していな
い音源モジュールが残っているので処理Y2からのルー
プをくり返し、D−RGが9になったら、すべての音源
モジュールを検査したことになるので終了する。
ここまでの説明で、本実施例が第11図で述べたミュー
ト機能を実現していることは明らかである。高速消音処
理は通常のオフ処理と異なり、楽音はより急速に減衰さ
れる。
この機能により、アコースティックギターなとで行われ
るカッティング奏法などが可能になるわけである。
なお、本例では、単一のミュートスイッチ5bの操作に
対し、その応答として、発音中のすべての弦を高速消音
しているが、他の変形も可能である。すなわち、ミュー
トスイッチは複数でもよく、高速消音も、発音中のすべ
ての弦に対して行う必要はなく、選択された1ないし複
数の弦(正確には、それらの弦を発音している音源)に
対して行うようにしてもよい。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように、この発明によれば、楽音
トリガー用の弦を胴部に張設し、各弦に対するピッキン
グ等の弾弦操作(トリガー)を感知する弦トリガースイ
ッチを設け、また、フィンガーボード上には各弦に対す
るフレット操作位置を感知するフレット状態感知手段を
配設して成る構造を有し、上記弦トリガースイッチによ
り弦のトリガーが感知された際、その弦のフレット位置
、すなわち上記フレット状態感知手段により感知される
フレット操作位置に対応する音高で、トリガーされた弦
の楽音を発音開始するタイプの電子弦楽器において、ト
リガーされた弦の楽音の発音中に、その弦に関係するい
ずれのフレット位置も開放状態に変化したことが上記フ
レット状態感知手段により感知された場合、その発音中
の楽音を消音制御する楽音制御手段を設けている。
したがって、あるフレット位置を押さえた状態でトリガ
ー弦をピッキングすれば、そのフレット位置に対応する
音高で楽音の発音が開始され、この楽音の発音中に、そ
のフレット位置から指を離していわゆる開放弦に移行す
ると、この発音中の楽音が自動的に消音されることにな
る。このような機能は伝統的な弦楽器(特にギタ一式弦
楽器)の基本的な演奏形態を従来の電子弦楽器では達成
し得なかったレベルにまでシミュレートするものであり
、また、演奏者の好みの任意のタイミングで発音中の楽
音の消音を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の理解に適した図、第2図はこの発明
の一実施例に係る電子弦楽器の全体斜視図、第3図はフ
レットスイッチの構成例を示すm−m線断面図、第4図
は弦トリガースイッチの構成例を示すIV−IV線断面
図、第5図は全体回路構成図、第6図はマイクロコンピ
ュータのジェネラルフローを示す図、第7図は弦のトリ
ガー検出機能の理解に適した図、第8図は弦の余韻機能
の理解に適した図、第9図は発音時間の経過による消音
機能の理解に適した図、第1O図は音高変更機能の理解
に適した図、第11図はミュート機能の理解に適した図
、第12図はラッチ回路の構成例を示す図、第13図は
弦トリガー検出と関係するレジスタを示す図、第14図
は弦トリガー検出処理の詳細なフローチャート、第15
図はラッチ回路のリセットに関する割込ルーチンのフロ
ーチャート、第16図は音源制御用レジスタを示す図、
第17図は第14図におけるアサイン・発音処理の詳細
なフローチャート、第18図は発音時間制御のフローチ
ャート、第19図は発音時間制御と関係する割込ルーチ
ンのフローチャート。 第20図はフレット状態検出処理の詳細なフローチャー
ト、第21図は第20図における周波数変更処理の詳細
なフローチャート、第22図は離技時モード切換スイッ
チ入力に対するフローチャート、第23図はミュートス
イッチ入力に対するフローチャート、第24図は第23
図における全音源消音処理の詳細なフローチャートであ
る。 1・・・・・・胴部、4・・・・・・弦、8・・・・・
・フィンガーボード、30・・・・・・マイクロコンピ
ュータ、60・・・・・・楽音発生回路、TSW・・・
・・・弦トリガースイッチ、FSW・・・・・・フレッ
トスイッチ。 特許出願人  カシオ計算機株式会社 ((’1)  5太トリプト−749号)〜*−−=1
t1支調!−Hのm族弘刀的PL不ろ1整3LフトI不
「図(、’1)弘トリt−ヌ不ノ千人力 (b)音高11印リイ1人力 (7レツトスイ・好入オ) (C)喋を叢形 Cワ)ルトリ功−又イψ6ノJり 一一一二一          1 :      1宵i確iざ一更 第10図 襲釉涜尾肱↑図 ↑ −QΩ7− (D  O 第23図 ビl−rスイツうフぐ〃1;文T疼)フロ−4ヤード第
24図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 楽器本体の胴部に少なくとも一本の弦が張設され、この
    少なくとも一本の弦には弦の振動開始を感知する弦トリ
    ガースイッチが設けられ、フィンガーボード上には上記
    各弦に対するフレット操作位置を感知するフレット状態
    感知手段が配設され、上記弦トリガースイッチにより上
    記弦の振動開始が感知された際、上記フレット状態感知
    手段により感知されているフレット操作位置に対応する
    音高で、弦振動開始が行われた弦の楽音を発音開始する
    タイプの電子弦楽器において、 弦振動の開始が行われた弦の楽音の発音中に、その弦に
    関係するいずれのフレット位置も開放状態に変化したこ
    とが上記フレット状態感知手段により感知された場合、
    この発音中の楽音を消音制御する楽音制御手段を有する
    ことを特徴とする電子弦楽器。
JP62067920A 1987-03-24 1987-03-24 電子弦楽器 Granted JPS63235997A (ja)

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JP62067920A JPS63235997A (ja) 1987-03-24 1987-03-24 電子弦楽器
US07/171,883 US4919031A (en) 1987-03-24 1988-03-21 Electronic stringed instrument of the type for controlling musical tones in response to string vibration
US07/464,430 US5094137A (en) 1987-03-24 1990-01-12 Electronic stringed instrument with control of musical tones in response to a string vibration
US07/668,968 US5113742A (en) 1987-03-24 1991-03-13 Electronic stringed instrument

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7238875B2 (en) 2003-01-07 2007-07-03 Yamaha Corporation Electronic musical instrument

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US7238875B2 (en) 2003-01-07 2007-07-03 Yamaha Corporation Electronic musical instrument

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