JPS6323499Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば家庭の台所の流し台や風呂の流
し口から下水主管に至る下水道の間に配置される
会所トラツプに関するものである。

従来、下水管路においてはトラツプは例えば第
１図に示すように家庭等の排水源に連絡している
入口側下水管３Ａと下水主管側に介所桝を介して
連絡している出口側下水管３Ｂとの間に配された
Ｕ字管１０からなるもので、使用時には点線に示
すレベル迄Ｖ字管１０には排水が停滞しており出
口側からの臭気が入口側へ達することを遮断し、
逆に入口側からの排水は出口側へ排出されること
が可能である。しかしながら上記従来構成におい
てはトラツプから会所桝を介して下水本管に至る
までの距離が長く場所をとつていた。

本考案は上記従来の欠点を改良するものであ
り、上端に掃除点検口用受口部を配し、下部前後
面に主管路用受口部を配し、側面には連絡口部を
配し、該連絡口部の内側下縁から遮壁を立設し、
該遮壁の上部に流通孔を設けた主管路用縦筒と、
上端に掃除点検口用受口部を配し、上部一側面に
枝管用受口部を配し、他側面には連絡口部を配
し、該連絡口部の内側上縁から該主管路用縦筒の
遮壁上縁よりも低い位置に遮壁を垂設し、該遮壁
の下部に流通孔を設けた枝管用縦筒とからなるこ
とを骨子とするものである。

本考案を第２図以下に示す一実施例によつて説
明すれば、本考案のトラツプは主管路用縦筒１と
枝管用縦筒２とからなる。そして主管路用縦筒１
においては筒体１１の上端には掃除点検筒を接続
すべき掃除点検口用受口部１２が配され、下部前
後面には下水主管を接続すべき主管路用受口部１
３，１３が配され、側面には連絡口部１４が配さ
れ、下端には座部１８が形成されている。該連絡
口部１４にはフランジ１５が囲設され、内側下縁
からは遮壁１６が立脚され、該遮壁１６の上端は
前後面受口部１３，１３、即ち下水本管導通部分
よりも高い位置にあり、上部には流通孔１７が設
けられる（第２図および第３図参照）。一方枝管
用縦筒２においては筒体２１の上端には掃除点検
筒を接続すべき掃除点検口用受口部２２が配さ
れ、上部一側面には排水源からの下水枝管を接続
すべき枝管用受口部２３が配され、他側面には連
絡口部２４が配されている。該連絡口部２４には
フランジ２５が囲設され、内側上縁からは遮壁２
６が垂設され、該遮壁の下端は該主管路用縦筒１
の遮壁１６の上縁よりも低い位置にあり、下部に
は流通孔２７が設けられている。該フランジ２５
は主管路用縦筒１の連絡口部１４に対する受口に
なつており、したがつて該連絡口部１４のフラン
ジ１５は枝管用縦筒２の連絡口部２４に対する挿
口になつている（第４図および第５図参照）。

上記構成において、主管路用縦筒１と枝管用縦
筒２をフランジ１５，２５を介して接続して会所
トラツプ１０を形成する（第６図および第７図参
照）。そして主管路用縦筒１の受口部１３，１３
には下水主管４，４を接続し、枝管用縦筒２の受
口部２３には排水源からの下水管３を接続し、主
管路用縦筒１と枝管用縦筒２の受口部１２，２２
には夫々掃除点検筒５，６を接続する（第８図参
照）。該点検筒５，６の先端には夫々第８図に示
すようにキヤツプ５１，６１を螺着した外周蓋５
２，６２を嵌着する。そして第６図に示すように
排水は矢印に沿つて下水管３から枝管用縦筒２の
筒体２１内に流入し、流通孔２７、連絡口部２４
を介して主管路用縦筒１に流入し、連絡口部１
４、流通孔１７を介して筒体１１内に流入し下水
本管４に排出される。この際、会所トラツプ１０
内で該排水は第６図点線位置で停滞する。図に示
すように枝管用縦筒２の受口部２３下縁と主管路
用縦筒１の遮壁１６の上縁とのレベルは同一とな
つている。遮壁１６の上端は受口部２３の下端よ
りも若干低い位置にあつてもよいが、遮壁２６の
下端、あるいは枝管用縦筒２の受口部１３，１３
の上縁よりも低くなつてはいけない。上記のごと
く会所トラツプ１０内に停滞している排水と枝管
用縦筒２の遮壁２６とによつて下水主管４からの
臭気を遮断する。また会所トラツプ１０内に受口
部２３を介して排水が流入すれば停滞していた排
水は遮壁１６上縁からオーバーフローして下水主
管４に合流する。下水主管４に大量の排水が流れ
た場合には遮壁１６によつて該排水が入口側に逆
流するのを防止する。

上記したように本考案は上端に掃除点検口用受
口部を配し、下部前後面に主管路用受口部を配
し、側面には連絡口部を配し、該連絡口部の内側
下縁から遮壁を立設し、該遮壁の上部に流通孔を
設けた主管路用縦筒と、上端に掃除点検口用受口
部を配し、上部一側面に枝管用受口部を配し、他
側面には連絡口部を配し、該連絡口部の内側上縁
から該主管路用縦筒の遮壁上縁よりも低い位置に
遮壁を垂設し、該遮壁の下部に流通孔を設けた枝
管用縦筒とからなるので、会所トラツプ内に流入
する排水は主管路用縦筒の遮壁上縁のレベルで停
滞して下水主管からの臭気を枝管用縦筒の遮壁に
よつて遮断することを可能にしてトラツプ機能が
与えられ、また枝管側から主管路側への排水の流
動は該主管路用縦筒の遮壁をオーバフローするこ
とによつて円滑に行われて会所桝の機能を与えら
れる。そして掃除点検筒を夫々主管路用縦筒と枝
管用縦筒とに接続することによつて会所トラツプ
内の掃除点検が可能になる。かくして本考案の会
所トラツプは会所桝とトラツプとを兼備し得るの
で従来の別個に取付ける場合に比して極めてコン
パクトな下水配管が出来るようになる。なお本考
案の会所トラツプは従来のトラツプとして用いら
れてもよいことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の側面図、第２図以下は本考案
の一実施例を示すものであり、第２図は主管路用
縦筒の縦断面図、第３図はその平面図、第４図は
枝管用縦筒の縦断面図、第５図はその平面図、第
６図は接続状態の縦断面図、第７図はその平面
図、第８図は掃除点検筒接続状態の一部省略縦断
面図である。 図中、１……主管路用縦筒、２……枝管用縦
筒、４……下水主管、５，６……掃除点検筒、１
１……筒体、１２……掃除点検口用受口部、１３
……主管路用受口部、１４……連絡口部、１６…
…遮壁、１７……流通孔、２１……筒体、２２…
…掃除点検口用受口部、２３……枝管用受口部、
２４……連絡口部、２６……遮壁、２７……流通
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端に掃除点検口用受口部を配し、下部前後面
   に主管路用受口部を配し、側面には連絡口部を配
   し、該連絡口部の内側下縁から遮壁を立設し、該
   遮壁の上部に流通孔を設けた主管路用縦筒と、上
   端に掃除点検用受口部を配し、上部一側面に枝管
   用受口部を配し、他側面には連絡口部を配し、該
   連絡口部の内側上縁から該主管路用縦筒の遮壁上
   縁よりも低い位置に遮壁を垂設し、該遮壁の下部
   に流通孔を設けた枝管用縦筒とからなる会所トラ
   ツプ。