JPS63233507A - 電磁クラツチ用磁性粉体 - Google Patents

電磁クラツチ用磁性粉体

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JPS63233507A
JPS63233507A JP6762187A JP6762187A JPS63233507A JP S63233507 A JPS63233507 A JP S63233507A JP 6762187 A JP6762187 A JP 6762187A JP 6762187 A JP6762187 A JP 6762187A JP S63233507 A JPS63233507 A JP S63233507A
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JP
Japan
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powder
magnetic powder
electromagnetic clutch
flux density
magnetic flux
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JP6762187A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yoshikawa
一男 吉川
Tsukasa Yuri
司 由利
Rikuro Ogawa
小川 陸郎
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁性粉体を磁化したときに各磁性粉体粒子間に
働く磁気的結合力を利用して回転力を伝達させる、いわ
ゆる電磁クラッチに使用される磁性粉体に関し、殊に耐
酸化性に優れ且つ飽和磁化密度の高い電磁クラッチ用磁
性粉体に関するものである。
[従来の技術] 電磁クラッチ用磁性粉体には数々の特性が求められてい
るが、なかでも透磁率や飽和磁束密度等の磁気的特性及
び耐酸化性や耐摩耗性等の機械的性質が重要とされてい
る。この特性を満足する電磁クラッチ用磁性粉体として
はFe−Al−Cr系合金粉体(特公昭38−2355
8)やFe−Cr系ステンレススティール粉体等が知ら
れている。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに電磁クラッチの小型化要求は近年益々強まる傾
向にあり、磁性粉体の使用量も少なくなる傾向にある。
その為飽和磁束密度のより高い磁性粉体、すなわち同−
電流下においてより高いトルクを得ることのできる磁性
粉体が求められている。
又電磁クラッチの小型化に伴なって使用条件も厳しくな
っており、耐酸化性や耐摩耗性に対する要求も高くなっ
ている。即ち電磁クラッチの使用中に磁性粉体が酸化あ
るいは摩耗によって微粉化すると、粉体粒子間の結合力
が低下してトルクが低下する。このため長期に亘って安
定したトルク特性を得る上では、耐酸化性及び耐摩耗性
に優れ微粉の発生が少ない磁性粉体を使用することが必
要となる。
さらに使用環境温度に関しても従来前えられなかった高
温即ち500℃付近まで上昇する事態が出現している。
しかるに従来の磁性粉体は一般に200℃程度までの温
度下における使用を前提に粉体組成が考えられており、
500℃付近の高温下における使用では酸化が著しく進
行し、大量の微粉が発生してわずかの期間すら使用に耐
えることができない。
本発明はこうした事情に着目しなされたものであフて、
高温での耐酸化性及び耐摩耗性に優れ、且つ充分な飽和
磁束密度を確保することができる様な電磁クラッチ用磁
性粉体を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成した本発明に係る電磁クラッチ用磁性粉
体は、まず第1発明においてはAl二0.5〜6%(重
量%の意味、以下同じ)、Si:0.5〜6%、Cr:
4〜20%、CO:5〜50%を含み、残部がFe及び
不可避不純物からなる点に要旨が存在し、更に第2発明
においては上記組成に対して更にRE M : 0.1
−1.5%、Ti:0.5〜2%、 Z r : 0.
1〜1.5%、Ru:0.1〜2%よりなる群から選択
される1種以上の金属を含有させた点に要旨が存在する
[作用] 以下本発明に係る電磁クラッチ用磁性粉体の構成成分を
限定した理由について順を追って説明する。
A 1 : 0.5〜6% A1は硬度の増大に寄与するとともに、Crとともに耐
酸化性を上昇させる重要な元素である。
A 1 : 0.5重量%の添加で硬度及び耐酸化性は
大きく改善されるが、6重量%を超えて添加しても効果
が飽和してしまうとともに、粉体が脆くなり割れの発生
が認められる。
S i : 0.5〜6% Stは、AIと同様に硬度を増大させ、耐摩耗性の向上
に著しい効果がある。Siは0.5重量%の添加で粉体
の硬度は大きく上昇する。添加量を増していくと硬度は
徐々に上昇するが、6重量%を超えた添加では粉体が脆
くなり使用中に粉体の割れが認められるようになり好ま
しくない。
Cr:4〜20% Crは高温耐酸化性の改善に最も有効な元素であり、特
にCoの複合添加によりその効果は一層著しくなる。高
温耐酸化性改善の為には4%以上、より好ましくは8%
以上添加する必要があるが、20%を超えての添加は飽
和磁束密度の低下を招き、トルク特性に悪影響を及ぼす
ので避けなければならない。
CO:5〜50% 電磁クラッチのトルク特性は磁性粉体の飽和磁束密度に
依存し、磁性粉体の飽和磁束密度は基本的にはFeの含
有率にほぼ比例する。即ちFe以外の元素(AI、Si
、Cr等)の含有量が多くなるに従って粉体の飽和磁束
密度は低下する。しかるにCOは唯一例外的な元素であ
って、その添加によりFeおよびFe基合金の飽和磁束
密度を上昇させることができる。5%未満の添加では飽
和磁束密度はCOを添加しない場合と同等若しくは却っ
て低下し、電磁クラッチのトルク特性を改善することが
できない、5%以上のCo添加によりトルク特性は向上
し、約30%の含有で最高値に達するが、それ以上添加
してもCO使用量が増加するだけでトルク特性は最高値
より徐々に低下し、50%を超えるとCO無添加の場合
のトルク特性値を下回る。従って飽和磁束密度を改善す
る為には5〜50%、より好ましくは5〜35%のCo
を添加する必要がある。
尚トルク特性と耐久性のバランスを考慮するとCo及び
Crについてはco=5〜35%、Cr:8〜20%の
範囲に制限することが望まれる。
第1発明の磁性粉体は上記の通り構成されるが、高温に
おける耐酸化性をさらに向上させる為には上記元素に加
えて、REM:0.1〜1.5%、T i : 0.5
〜2%、Z r : 0.1〜1.5%及びRu:0.
1〜2%からなる群から選択される少なくとも1種の元
素を添加すればよい。
REMとしては、たとえば、ミツシュメタル、Y、Ce
等を用いればよい。REMは微量の添加によって耐酸化
性を著しく改善させる有用な元素である。この効果はC
rを多量に含む場合に特に大きく、本組成の場合、0.
1%以上の添加で耐酸化性の大幅な向上が認められる。
また1、5%を超えて添加しても効果が飽和してしまい
経済上無駄となる。
また、Tiの場合は、0.5%以上、Zrの場合は0.
1%以上、Ruの場合は0.1%以上の添加により高温
における耐酸化性が著しく向上する。しかしTLの場合
は、2%を超えて、Zrの場合は1.5%を超えて、R
uの場合は1.5%を超えて添加しても効果が飽和する
[実施例] AI、Si、 Cr、Coはいずれも耐酸化性を向上さ
せる効果がある。また粉体の磁気特性はAI、SL、C
r、Coの組み合わせにより複雑に変化する。そこで、
第1表に示す各種成分のアトマイズ粉末を作成し、実際
に電磁クラッチに組み込んでトルク特性を測定すると共
に、ボールミルを用い、500℃にて長時間加熱を行な
い、耐酸化性試験を実施した。
製作した粉体の特性値及び試験結果を第1表に合せて示
す。
耐酸化性の評価はX線回折により行ない、酸化物のX線
回折ピークの強度とマトリックスである鉄のX線回折ピ
ークの強度の比を測定した。この値が小さいほど酸化の
程度は低い。
また耐摩耗性に大きな影響を及ぼす硬度の測定を行ない
、総合的に電磁クラッチ用磁性粉体としての適否を検討
した。
トルク測定に関しては、一定量の磁性粉体を組み込んだ
状態で定格電流を流したときに定格トルク以上のトルク
が得られることが要求される。この値が大きいほどトル
ク効率は高くなり、より少ない量の磁性粉体で、あるい
はより少ない電流で一定量のトルクを伝達することが可
能となる。
硬度に関しては、耐摩耗性の見地から、その値が高いほ
ど好ましい。最低でもHv180程度以上が要求される
第1表中、A1〜A7およびB1〜BSは第1発明の実
施例を示し、01〜04.Di〜D4およびE1〜E6
は第2発明の実施例である。一方F1〜F9は比較例、
G1およびG2は従来例であってG1はFe−Al−C
r系合金、G2は12Cr系ステンレス鋼である。尚定
格トルクは従来の電磁クラッチ用磁性粉体(Al:8.
3%、Cr : 5.0%、Fe及び不可避不純物:残
部)を使用し、定格電流を流したときのトルク値を意味
する。
第1表に示す様にA1〜A7.Bl〜B5゜C1〜C4
,Di〜D4.El〜E6の各実施例においては従来例
(Gl、02等)に比べて優れたトルク特性、硬度、耐
酸化性を得ることができた。
これに対し、Fl、F2はCO量が過多である為に飽和
磁束密度が低下しトルク特性が低下した。F3はCO量
が不足する為同じくトルク特性が低下した。F4はA1
およびSLが過多である為に硬度は高いが脆くなり、微
粉化し易くなってトルク特性は低値を示した。F5はC
rが過多である為に飽和磁束密度が低下し、トルク特性
は悪化した。F6.F7はCrが不足する為耐酸化性が
悪化した。F8はStが不足する為又F9はA1が不足
する為共に硬度が低下した。 ′次にA3のガスアトマ
イズ球状磁性粉体を例にとり使用前の粒子構造を調べる
と第1図の通りであった。
ガスアトマイズ法による球状粉には、第1図にも見られ
るごとく、いくつかの球状粉同士が冷却過程で凝着した
粉体すなわち、球状粉同士がくっついた一種の不定形粉
の存在が避けられない。しかしながら、これらの不定形
粉の存在は、電磁クラッチの特性をなんら損なうことは
なく、実用上全く問題とはならなかフた。
また、ガスアトマイズ法による球状粉の場合、流動性及
び占積率に優れるため、電磁クラッチの応答性及びトル
クの安定性が向上すると共に、粉体間の接点が多く伝達
トルクが適宜分散され過大な摩擦力の発生を回避するた
め、粉体自身の耐酸化性、耐摩耗性と相まって良好な耐
久性を示すものと考えられる。
次に04およびD4の磁性粉体について電流−トルク特
性を測定したところ第2図および第3図に示す結果が得
られた。第2図及び第3図中には比較のため従来より使
用されているG1の結果を合せて示した。
この試験を行なった電磁クラッチは、定格電流1.5A
にて定格トルク10kg−mのものであり、G1粉体は
定格電流にて10.3kg−mのトルクを示した。これ
に対し、C4及びD4粉体は定格電流にて16.3kg
−mのトルクを示すほか、全電流範囲にわたってG1粉
体に比較して高いトルクを示した。
次にA2.Aフ、B4.B5.C4,D4゜El、E2
.E6.(実施例)及、びGl、G2(従来例)の各磁
性粉体について500℃下、1000時間の高温耐久試
験を行ない、トルクの低下率を調べたところ第2表に示
す結果が得られた。
第   2   表 Gl、G2は高温下では殆んど使いものにならないほど
トルクの低下が著しいが、上記実施例粉体はいずれもト
ルクの低下率が低く、充分に使用に耐えるものであった
次にA1〜A7およびF1〜F3の各磁性粉体について
Co含有量とトルク特性の関係を整理してみたところ第
4図に示す結果が得られた。
第4図からCo含有量が5%未満及び50%超のときは
トルク特性は改善されないが、5〜50%の間ではCo
5加によるトルク特性改善効果が認められ、特に約30
%のときに最高値を示すことが確認された。
[発明の効果] 本発明によれば、飽和磁束密度、耐高温酸化性および耐
摩耗性に優れた磁性粉体を提供することができる。特に
第2発明に係る磁性粉体は耐高温酸化性がさらに優れた
ものである。
かくして小型で且つ高温条件下で使用される電磁クラッ
チに対して適用することができる電磁クラッチ用磁性粉
体を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ガスアトマイズ法による球状粉の構造を示す
図面代用顕微鏡写真、第2及び第3図は電流トルク特性
の関係を示すグラフ、第4図はCo含有量とトルク特性
の関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Al:0.5〜6%(重量%の意味、以下同じ)
    、Si:0.5〜6%、Cr:4〜20%、Co:5〜
    50%を含み、残部がFe及び不可避不純物からなるこ
    とを特徴とする電磁クラッチ用磁性粉体。
  2. (2)Al:0.5〜6%、Si:0.5〜6%、Cr
    :4〜20%、Co:5〜50%を含み、且つREM:
    0.1〜1.5%、Ti:0.5〜2%、Zr:0.1
    〜1.5%及びRu:0.1〜2%よりなる群から選択
    される少なくとも1種の金属を含み、残部がFe及び不
    可避不純物からなることを特徴とする電磁クラッチ用磁
    性粉体。
JP6762187A 1987-03-20 1987-03-20 電磁クラツチ用磁性粉体 Pending JPS63233507A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5919319A (en) * 1996-01-11 1999-07-06 Imphy S.A. Iron-cobalt alloy, process for manufacturing a strip made of iron-cobalt alloy, and strip obtained
CN1306528C (zh) * 2004-01-14 2007-03-21 施立新 一种不易烧结的磁粉

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62260001A (ja) * 1986-05-01 1987-11-12 Kobe Steel Ltd 電磁クラツチ用磁性粉体

Patent Citations (1)

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