JPS63232511A - 表面弾性波フイルタ整合回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 抵抗Ｒによって出力側を終端された表面弾性波フィルタ
の入力側を抵抗Ｒと等しい特性インピーダンスを有する
線路と接続する際に、インダクタンスＬと抵抗Ｒの直列
回路からなる整合用回路を表面弾性波フィルタの入力側
に並列に接続することによって定抵抗回路網を形成し、
表面弾性波フィルタの入力側において周波数に無関係に
整合がとれるようにして、入力波形歪みの発生を防止す
るようにしたものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は表面弾性波フィルタ（ＳＡＷ）の入力側におけ
るインピーダンス整合をとる回路に係り、特に入力に並
列にインダクタンスと抵抗との直列回路を接続して定抵
抗回路鋼を形成することによって整合をとるようにした
、表面弾性波フィルタ整合回路に関するものである。

表面弾性波フィルタはデータ伝送を行う場合等において
、伝送信号からそれに含まれる単一周波数成分（クロッ
ク成分）を抽出するために用いられるバンドパスフィル
タである。

通常の伝送信号は、伝送路クロック周波数（ｆＯ）に同
期して伝送される。受信側においては、クロック信号成
分を抽出し、これによって伝送信号を識別して信号再生
を行う。この場合におけるクロック周波数ｔｏの信号の
抽出には、Ｑの高いフィルタを用いる必要があり、表面
弾性波フィルタが用いられることが多い。

しかしながら表面弾性波フィルタは、通常、入力側にお
いて線路との間においてインピーダンス整合がとれない
ため、入力波形に歪みを生じてクロック周波数信号成分
の抽出に困難を生じる。そのため表面弾性波フィルタの
入力側において、線路に対して整合をとることができる
ようにすることが要望される。

〔従来の技術〕

第４図は表面弾性波フィルタの損失特性を示したもので
あって、特性周波数ｆｏ付近を除（周波数範囲では、表
面弾性波フィルタの入出力間に生じる浮遊容量によって
、等価的に容量とみなすことができることが示されてい
る。第５図は表面弾性波フィルタの等価回路を示し、（
ａｌのように表面弾性波フィルタ１の出力側を抵抗Ｒで
終端した場合、（ｂ）のように容１ｃと抵抗Ｒとからな
る回路として表すことができる。

第６図は従来の表面弾性波フィルタの整合回路の一例を
示したものであって、信号源ｅを含み出力抵抗Ｒを有す
る任意の回路２と表面弾性波フィルタ（ＳＡＷ）１の入
力側とを、短い接続線３によって接続することによって
、インピーダンス整合をとるようにしたものである。

第７図は従来の表面弾性波フィルタの整合回路の他の例
を示したものであって、回路２と表面弾性波フィルタ１
とを、回路２の出力抵抗Ｒと等しい特性インピーダンス
Ｚを有する同軸線路またはストリップラインからなる線
路４によって接続することによって、インピーダンス整
合をとるようにしたものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

第６図に示されるような実装方法は、回路２と表面弾性
波フィルタ１との距離が、特性上問題にならないほど短
く実装することが可能であればよいが、実際上はある長
さにならざるを得ず、従つティンピーダンス整合上問題
を生じることに姑なる。

また第７図に示されるような実装方法では、特性周波数
ｆＯでは整合がとれているが、周波数ｆＯを除く周波数
範囲では表面弾性波フィルタｌの入力側で整合がとれて
いないため、その近傍の周波数の入力信号は表面弾性波
フィルタｌで反射して回路２の側に戻る。この場合回路
２の出力側で十分整合がとれていればよいが、実際は不
完全な場合があり、そのため再び反射が生じる。このよ
うな原因によって、表面弾性波フィルタ１の入力波形に
歪みが生じることを避けられないという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこのような従来技術の問題点を解決しようとす
るものであって、第１図に示す原理的構成を有し、抵抗
Ｒによって出力側を終端された表面弾性波フィルタ１の
入力側を、特性インピーダンスＺ−Ｒを有する線路４と
接続する際に、インダクタンスＬと抵抗Ｒとからなる直
列回路からなる整合用回路５を、表面弾性波フィルタ１
の入力側に並列に接続することによって、表面弾性波フ
ィルタ１の入力側と線路４との間において、整合をとる
ようにしたものである。

〔作　用〕

第１図に示された回路の等価回路は、第５図を参照して
第２図に示すように表すことができる。

ここで６で示す回路は第１図における整合用回路５２表
表面弾性波フィルタおよびその出力側における終端抵抗
１７の部分を示し、 Ｌ／Ｃ＝Ｒ・・・（１） となるようにインダクタンスＬの値を選んだ場合、周知
の定抵抗回路網を構成し、整合用回路５を含む表面弾性
波フィルタ１の入力インピーダンスは、周波数に無関係
に定抵抗Ｒとなる。

従って特性インピーダンスＺ＝Ｒの線路４に接続した場
合、線路４からの入力信号に対して、表面弾性波フィル
タ１の入力端において信号の反射を生じることはない。

そこで信号源ｅを含み出力抵抗Ｒを有する回路２から信
号を与えた場合、表面弾性波フィルタ１の入力端の部分
において、インピーダンス不整合に基づいて生じる波形
歪みが減少する。

〔実施例〕

第３図は本発明の一実施例を示したものであって、第１
図におけると同じ部分を同じ番号で示し、７はトランジ
スタである。

入力信号はトランジスタ７を経て増幅され、そのコレク
タに接続された抵抗Ｒに出力を生じる。

この出力信号は抵抗Ｒと等しいインピーダンスＺを有す
る、同軸線路またはストリップラインからなる線路４を
経て、表面弾性波フィルタ１の入力側に接続される。表
面弾性波フィルタ１は出力側を抵抗Ｒによって終端され
ているとともに、入力側に並列にインダクタンスＬと抵
抗Ｒとの直列回路からなる整合用回路５を接続されてい
る。

整合用回路５２表面弾・性液フィルタ１および終端抵抗
Ｒは第２図に示された定抵抗回路６を構成し、これによ
って、線路４との間において整合をとることができ、表
面弾性波フィルターの入力端における信号の反射を抑圧
して、インピーダンス不整合に基づいて生じる波形歪み
を減少することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の表面弾性波フィルタ整合回
路によれば、表面弾性波フィルタの入力側におけるイン
ピーダンス整合を改善することができ、従って入力波形
の歪みが減少して、例えば入力信号からのクロック信号
成分の抽出特性を改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理的構成を示す図、第２図は第１図
に示された回路の等価回路を示す図、 第３図は本発明の一実施例を示す図、 第４図は表面弾性波フィルタの損失特性を示す図、 第５図は表面弾性波フィルタの等価回路を示す図・ 第６図は従来の表面弾性波フィルタの整合回路の一例を
示す図、 第７図は従来の表面弾性波フィルタの整合回路の他の例
を示す図である。 ｔ　−表面弾性波フィルタ ２・−信号源を含む回路 ３−短い接続線 ４−・−同軸線路またはストリ・ノブラインからなる線
路 ５・・−インダクタンスＬと抵抗Ｒとの直列回路か゛ら
なる整合用回路 ６一定抵°抗回路網 ７・・・トランジスタ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　入力側を特性インピーダンスＺ＝Ｒを有する線路（４
   ）と接続され、出力側を抵抗Ｒによつて終端された表面
   弾性波フィルタにおいて、 インダクタンスＬと抵抗Ｒの直列回路からなる整合用回
   路（５）を該表面弾性波フィルタ（１）の入力側に並列
   に接続したことを特徴とする表面弾性波フィルタ整合回
   路。