JPH05508979A - ２重式フィルタの阻止帯域減衰を改良する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ２重式フィルタの阻止帯域減衰を改良する方法本発明は成る帯域幅をもつ２重式 フィルタの阻止帯域減衰が、共振回路間の結合を調整することにより帯域幅が増 大されるとき、改良されることができる方法に関する。

共振器を基礎とする２重式フィルタが、送出された信号の受信器へのアクセスお よび受理された信号の送信器へのアクセスを防止するために、無線電話において 用いられることは知られている。フィルタは、それぞれの目的のために、精密に 規定された阻止帯域および通過帯域を有する。無線電話の２重式フィルタの価格 は、他の要因のほか、製造された、フィルタの数により変化するから、相異なる 無線電話の回路網用に意図された個別の２重式フィルタの形式について個別の構 成を設計することをせず、その代わりに、相異なる２重式フィルタの形式におい て同一の構成が使用される。しかし、相異なる２重式フィルタの形式において、 要求は、例えば、阻止帯域および通過帯域の幅に関し、変化し、それにより、基 本的なフィルタは仕様書に規定される要求に従って修飾されねばならぬ。この場 合に、基本的な構成は、原の電気的設計図の基礎である帯域幅よりも大なる帯域 幅に適用可能であるべきである。

実際には、問題は通常、既存の同じ機械的構成を用い共振器の数を変化させるこ とな（帯域幅を増大させることにある。多くの場合、希望される新しい帯域幅は 、単に成る知られている機械的な方法により２重式フィルタにおける共振回路の 間の結合を増大させることにより得られ、その場合において共振器の数は増大し ないのであり、そのような、共振器で構成された原のフィルタ構成を用いること が可能である。

この帯域幅増大の従来技術の不利益点は、共振器間の結合は修飾されそれにより フィルタの帯域幅は増大されるのであるが、阻止帯域の減衰が同時に減少させら れることである。このことは、遅延なしに、直ちに発生する。劣化した阻止帯域 減衰は、それが目標とする新しい仕様書に適合する限りは、忍容することができ るが、通常、実際には、阻止帯域幅の過度の劣化は、同じ機械的構成を用いての 帯域幅の必要な増大を妨害することになる。

無線電話技術において、表面波共振器にもとづくフィルタは既に以前から使用さ れてきている。このものはまた、ＳＡＷフィルタ（ｓｕｒｆａｃｅ　ａｃｏｕｓ ｔｉｃ　ｗａｖｅフィルタ）と称される。このものは、小形の寸法であるばかり でなく、製造において精密な再現可能性を有する点で利点を有する。表面波現象 を利用する要素の基礎的な部分は指相互間隔状の（インターディジタルな）トラ ンスフォーマであり、該指相互間隔状のトランスフォーマは、圧電基板の表面上 の（し状の配置をもつ、指相互間隔状の電極により構成される。電極間の電圧は 、基板内に音響波を発生させ、該音響波は指相互間隔状の（し状の電極に垂直な 方向において基板の表面を伝搬する。これらの表面波は指相互間隔状のトランス フォーマに受理されることができ、該トランスフォーマは基板表面を伝搬する表 面音響波を電圧信号に変換する。電磁波に比較して圧電基板の表面の表面音響波 の伝搬速度は、約１　／１００．０００だけ、より低速である。表面波技術によ り、多くの回路、例えばフィルタ、遅延線、共振器、発振器、等を製造すること が可能である。１つの例は、Ｕ　Ｓ　Ｐ　４．６９４．２６６に記述されるノツ チフィルタである。表面波共振器を用いるフィルタは、例えばＵ　Ｓ　Ｐ　４． ５０９．１６５における２重式フィルタにおいてもまた用いられており、この米 国特許に記述されるフィルタにおいて、組合せ技術が用いられており、アンテナ からみた２重式フィルタの前端は、誘電体フィルタを用いて実現され、受信器側 の部分は表面波フィルタを用いて実現される。

本発明は、前記の阻止帯域の劣化が防止される方法を開示する。

本発明による方法は、当初に設計された帯域幅より大なる帯域幅において同じ機 械的フィルタ構成を使用することを可能にする。本発明は、ノツチ回路に結合さ れた表面波フィルタが２重式フィルタの共振器回路の１つと並列に結合されるこ とを特徴とする。

本発明は、存在する２重式フィルタの帯域が回路量結合を増大させることにより 前記した態様で拡張されるとき、阻止帯域減衰の減少は、ノツチ回路として結合 される表面波フィルタを、フィルタのＲＸまたはＴｘ分分岐またはその後の点に 並列結合として位置づけ、その場合にフィルタの中心周波数が阻止帯域の上方端 にあるように適切に選択されるようにする、ことにより補償されることができる という思想にもとづいている。

本発明は、添付図面を参照しつつより詳細に記述されるが、該添付図面は２重式 フィルタの後の１つの点における表面波フィルタの結合を示している。

第１図によれば、受信された信号はアンテナから２重式フィルタ１へ進行し、該 ２重式フィルタは幾つかの知られている態様、例えばヘリックス（ｈｅｌｉｘ） 共振器を用いる態様で構成されている。成る通過帯域および阻止帯域を有する既 に完全な２重式フィルタは、共振器間結合を修飾することにより、原の阻止およ び通過帯域より広い帯域へ修飾されねばならぬから、前記したように阻止帯域減 衰は減少する。このことは、Ｒｘ分技の阻止帯域に関するとき、すなわち、伝送 信号Ｔｘの受信器へのアクセスを防止することが必要であるときは、特に決定的 であり、この不利益点は、阻止帯域上方端において特定的に強調され、その場合 に該阻止帯域上方端の急峻度および減衰は、帯域が従来知られている態様で拡大 されるとき相当に減少する。本発明の第１の実施例によれば、このことは、狭帯 域のノツチ回路として表面波フィルタ２を用いて実現される表面波回路を、２重 式フィルタの直後の点においてＲｘ分技内の接続へ結合することにより防止され る。表面波要素は、それ自身において、性質として帯域通過形であるが、適切な 回路、例えば米国特許第４６９４２６６号に記述されるもの、を用いることによ り、ＳＡＷノツチフィルタは実現されることができる。この目的のためには表面 波ノツチ回路は優秀であり、その理由は、高いＱ値、優秀な温度安定性、小なる 損失を有し、またノツチ周波数帯域を樒小させることができるからである。ノツ チフィルタ２は４極であり、その端子の２個は回路の接地に結合され、他の２個 の端子はアダプタインダクタンス４．５を経由してＲｘ分技の信号導線に結合さ れる。アダプタインダクタンス４，５により、ノツチ回路のインピーダンスは５ ０オームに調整される。寸法が小であることにより、表面波フィルタは、物理的 に２重式装置ケーシングの内側、またはその代わりに外側に位置づけられること ができる。

前記において、ノツチ回路が２重式フィルタのＲｘ分技の出力に結合されている 実施例が記述されている。阻止帯域に設定される要求によって、Ｔｘ分分岐出力 に、または両方の分岐の出力に結合されることができる。同様に、ノツチ回路は それ自体両方の分岐の適切な点に結合されることができる。このことは、表面波 フィルタを用いるノツチ回路の小なる寸法により可能であり、該小なる寸法は、 すべての実施例において、回路が物理的に２重式フィルタのケーシングの内側に 位置づけられることを可能にし、その場合に、フィルタの寸法および外観は原の ものと正確に同一に維持される。

本発明による回路によれば、相当の改良が、特に、２重式フィルタの阻止帯域の 上方端において、達成されることができ、その場合に１つの測定における減衰が ノツチフィルタを有しない回路に比較して１８ｄＢだけ改良され、それにより通 過帯域の必要な拡張が、通過帯域減衰を減少させることなく、実現されることを 可能にする。

表面波フィルタ（ＳＡＷ）を用いて実現されるノツチフィルタ回路は、当該技術 の熟達者のノウハウの範囲内において、多くの態様で実現されることができる。

本発明の実施例の幾つかにおいて、充分に狭帯域であることが望ましく、また、 Ｑ値が充分に高く、少なくとも対応するヘリックス共振器に比較して２倍である ことが望ましく、しかしこれらの要求は電気的特性を制限するものではない。本 発明による方法によれば、２重式フィルタの寸法および構成は、不変に維持され ることができる。

Ｆ工Ｇ、１ 要　約　書、 無線電話用に意図された、成る帯域幅をもつ２重式フィルタの帯域幅が、共振回 路間の結合に影響を及ぼすことにより増大したとき、フィルタの阻止帯域は、同 時に劣化する。本発明によれば、ノツチ回路として結合され、２重式フィルタの 共振器回路の１つに並列な、表面波フィルタを結合することにより、阻止帯域減 衰は改良されることができる。

国際調査報告 １．１．、、ｌ＾−１−輪軸１丙７／ＦＩ　９１１００２１１国際調査報告 ＰＣＴ／Ｆｌ　９１１００２１１

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．２重式フィルタの共振回路間の電磁的結合に影響を及ぼすことにより通過帯 域が拡張されるとき、該２重式フィルタの阻止帯域減衰を改良する方法において 、 ノッチ回路として結合される表面波フィルタ（２）は、２重式フィルタ（１）の 共振器回路の１つに並列に結合されている、ことを特徴とする２重式フィルタの 阻止帯域減衰を改良する方法。
2. ２．該表面波フィルタは２重式フィルタのＲｘ分枝および／またはＴｘ分枝の後 の点に結合されている、 ことを特徴とする請求の範囲１記載の方法。
3. ３．該表面波フィルタの中心周波数は、２重式フィルタの阻止帯域の上方端に近 接している、 ことを特徴とする請求の範囲１または２記載の方法。
4. ４．該表面波フィルタは狭帯域のものである、ことを特徴とする請求の範囲１記 載の方法。
5. ５．ノッチ回路として結合された該表面波フィルタは２重式フィルタのケーシン グの内側に位置づけられている、ことを特徴とする請求の範囲１〜４のいずれか に記載の方法。