JPS6323248Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6323248Y2 JPS6323248Y2 JP1980185941U JP18594180U JPS6323248Y2 JP S6323248 Y2 JPS6323248 Y2 JP S6323248Y2 JP 1980185941 U JP1980185941 U JP 1980185941U JP 18594180 U JP18594180 U JP 18594180U JP S6323248 Y2 JPS6323248 Y2 JP S6323248Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- small hole
- interior material
- air chamber
- sound
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 18
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 5
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 5
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は自動車の内装材に関するものである。
自動車の内装材として、第1図に示すように合
成樹脂の平板よりなる裏面板1と表面板3の間
に、合成樹脂平板を真空加工にてエンボシング加
工して構成した中芯2を挾んでこれらを熱融着
し、多くの密閉された空気室4を形成し、表面板
3の表面にクツシヨン材5及び表皮材6を例えば
接着材等にて取付けて一体とした合成樹脂製積層
内装材が一般に用いられている。
成樹脂の平板よりなる裏面板1と表面板3の間
に、合成樹脂平板を真空加工にてエンボシング加
工して構成した中芯2を挾んでこれらを熱融着
し、多くの密閉された空気室4を形成し、表面板
3の表面にクツシヨン材5及び表皮材6を例えば
接着材等にて取付けて一体とした合成樹脂製積層
内装材が一般に用いられている。
上記積層内装材は、予じめ装着すべき車体パネ
ル7の内面に合致する形状に予備成形され、該パ
ネル7内面に例えばクリツプ等の結合片により結
合取付けるものである。
ル7の内面に合致する形状に予備成形され、該パ
ネル7内面に例えばクリツプ等の結合片により結
合取付けるものである。
このような従来の積層内装材は、軽量で外観的
にすぐれており、且つ良好な緩衝機能を有し、装
着が容易である等多くの利点を有している。
にすぐれており、且つ良好な緩衝機能を有し、装
着が容易である等多くの利点を有している。
本考案は上記のような積層内装材において車体
パネル7側からの音の吸収率を大幅に向上させ、
車室内騒音の低減をはかることを目的とするもの
で、以下第2図の実施例につき説明する。
パネル7側からの音の吸収率を大幅に向上させ、
車室内騒音の低減をはかることを目的とするもの
で、以下第2図の実施例につき説明する。
本考案では第2図に示すように積層内装材の空
気室4の車体パネル7側の面即ち裏面板1側に、
小穴4aを形成すると共に、該小穴4aの周縁に
適当高さlをもつフランジ部4bを内方に向けて
突出形成したものである。
気室4の車体パネル7側の面即ち裏面板1側に、
小穴4aを形成すると共に、該小穴4aの周縁に
適当高さlをもつフランジ部4bを内方に向けて
突出形成したものである。
上記のような構成を採ることにより各空気4
は、容積V,開口面積(小穴4aの面積)S及び
頚の長さ(フランジ高さ)lをもつたヘルムホル
ツ共鳴器の機能を有することになる。
は、容積V,開口面積(小穴4aの面積)S及び
頚の長さ(フランジ高さ)lをもつたヘルムホル
ツ共鳴器の機能を有することになる。
即ちヘルムホルツ共鳴器は直管からなる小さな
開口部をもつ閉鎖空間からより空胴共鳴器であ
り、閉鎖空間の容積をV,開口部の面積をS,直
管つまり頚の長さをlとすると、共鳴周波数f0は f0=1/2π√2 (ここでCは音速,leは頚の有効長さであり近
以的にl+0.8√で評わされる)であることは
従来より一般にひろく知られているものである。
開口部をもつ閉鎖空間からより空胴共鳴器であ
り、閉鎖空間の容積をV,開口部の面積をS,直
管つまり頚の長さをlとすると、共鳴周波数f0は f0=1/2π√2 (ここでCは音速,leは頚の有効長さであり近
以的にl+0.8√で評わされる)であることは
従来より一般にひろく知られているものである。
このヘルムホルツ共鳴器に入音すると共鳴周波
数で共鳴してエネルギーを損失し出音を減少する
と言う機能を持つものである。
数で共鳴してエネルギーを損失し出音を減少する
と言う機能を持つものである。
そこで上記のように積層内装材の各空気室4の
容積Vと開口部即ち小穴4aの面積Sと頚即ちフ
ランジ部4aの長さlを適当な値に設定すること
により、車体パネル7側から車室内に伝わる音の
吸音率を大幅に向上させることができる。
容積Vと開口部即ち小穴4aの面積Sと頚即ちフ
ランジ部4aの長さlを適当な値に設定すること
により、車体パネル7側から車室内に伝わる音の
吸音率を大幅に向上させることができる。
実験の結果、空気室4の内径を9mm、高さを6
mmとし、小穴4aの径を1mm、フランジ部4bの
長さlを0.5mmとした第2図示のような本考案の
積層内装材と、密閉空気室の内径及び高さを上記
と同寸法とした第1図示のような従来の積層内装
材とをそれぞれルーフパネル7に装着した場合、
第3図に示すように従来のものの吸音率Aに対し
本考案のものの吸音率Bは500〜4000Hzの周波数
範囲で著しく向上することが確認できた。
mmとし、小穴4aの径を1mm、フランジ部4bの
長さlを0.5mmとした第2図示のような本考案の
積層内装材と、密閉空気室の内径及び高さを上記
と同寸法とした第1図示のような従来の積層内装
材とをそれぞれルーフパネル7に装着した場合、
第3図に示すように従来のものの吸音率Aに対し
本考案のものの吸音率Bは500〜4000Hzの周波数
範囲で著しく向上することが確認できた。
以上のように本考案によれば、表,裏面間に多
数の空気室を形成した合成樹脂製積層内装材にお
いて、上記空気室の裏面側に小穴を設けると共に
該小穴周縁部に適当な高さをもつフランジ部を形
成したことにより、上記各空気室がヘルムホルツ
共鳴器となり、吸音特性の著しい向上をはかるこ
とができるもので、車室内騒音対策上極めて大な
る効果をもたらし得るものである。
数の空気室を形成した合成樹脂製積層内装材にお
いて、上記空気室の裏面側に小穴を設けると共に
該小穴周縁部に適当な高さをもつフランジ部を形
成したことにより、上記各空気室がヘルムホルツ
共鳴器となり、吸音特性の著しい向上をはかるこ
とができるもので、車室内騒音対策上極めて大な
る効果をもたらし得るものである。
第1図は従来の積層内装材、第2図は本考案に
かかる積層内装材の一例をそれぞれ示し、各図に
おいてイ図は平面図、ロ図はイ図のX−X線部の
拡大断面図である。第3図は従来のものと本考案
のものとの吸音率比較図である。 1……裏面板、2……中芯、3……表面板、4
……空気室、4a……フランジ部、5……クツシ
ヨン材、6……表皮材、7……車体パネル。
かかる積層内装材の一例をそれぞれ示し、各図に
おいてイ図は平面図、ロ図はイ図のX−X線部の
拡大断面図である。第3図は従来のものと本考案
のものとの吸音率比較図である。 1……裏面板、2……中芯、3……表面板、4
……空気室、4a……フランジ部、5……クツシ
ヨン材、6……表皮材、7……車体パネル。
Claims (1)
- 表面と裏面間に多くの空気室を形成した合成樹
脂製積層内装材において、各空気室の裏面側に小
穴を設けると共に、該小穴周縁に適当高さを有す
るフランジ部を形成したことを特徴とする自動車
の内装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980185941U JPS6323248Y2 (ja) | 1980-12-24 | 1980-12-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980185941U JPS6323248Y2 (ja) | 1980-12-24 | 1980-12-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57107677U JPS57107677U (ja) | 1982-07-02 |
JPS6323248Y2 true JPS6323248Y2 (ja) | 1988-06-24 |
Family
ID=29987442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980185941U Expired JPS6323248Y2 (ja) | 1980-12-24 | 1980-12-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6323248Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065026A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 岐阜プラスチック工業株式会社 | 樹脂構造体及び樹脂構造体の製造方法 |
JP2017151256A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 宇部エクシモ株式会社 | 中空構造板及び吸音構造体 |
JP2018066914A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 岐阜プラスチック工業株式会社 | 吸音構造 |
JP2020179670A (ja) * | 2020-06-25 | 2020-11-05 | 岐阜プラスチック工業株式会社 | 樹脂構造体及び樹脂構造体の製造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60146296A (ja) * | 1984-01-11 | 1985-08-01 | 株式会社荏原製作所 | 広帯域吸音機構 |
JP6575619B2 (ja) * | 2018-02-20 | 2019-09-18 | 株式会社リコー | 電気機器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS558674U (ja) * | 1978-07-03 | 1980-01-21 |
-
1980
- 1980-12-24 JP JP1980185941U patent/JPS6323248Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS558674U (ja) * | 1978-07-03 | 1980-01-21 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57107677U (ja) | 1982-07-02 |
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