JPS63230794A - トラクシヨンドライブ用流体 - Google Patents

トラクシヨンドライブ用流体

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JPS63230794A
JPS63230794A JP62063521A JP6352187A JPS63230794A JP S63230794 A JPS63230794 A JP S63230794A JP 62063521 A JP62063521 A JP 62063521A JP 6352187 A JP6352187 A JP 6352187A JP S63230794 A JPS63230794 A JP S63230794A
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cyclohexyl
drive fluid
butane
cyclohexylbutane
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Midori Yamanaka
山中 みどり
Masahiro Kokubo
小久保 雅博
Teiji Nakamura
悌二 中村
Chihiro Imai
今井 千裕
Shigehiko Yoshimura
成彦 吉村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及里旦反生分里 本発明は、新規なトラクションドライブ用流体に関し、
ざらに詳しくは特定の構造を有するシクロヘキシルブタ
ン類の1種または2種以上からなるトラクションドライ
ブ用流体または該シクロヘキシルブタン類に分岐を有す
るポリアルファ−オレフィンもしくはその水添物を配合
してなるトラクション係数の高い1〜クラクションドラ
イブ流体に関する。
最近、トラクションドライブ用流体を用いるトラクショ
ン駆動装置は、小型化され、かつ高速、高負荷という苛
酷な条件で用いられるようになってきている。またトラ
クション駆動装置を設計する場合、同じ寿命と出力比を
有する駆動装置については、そのサイズはトラクション
係数の0.45乗に反比例するため、トラクション係数
が高いほど駆動装置を小型軽量化することができる。従
ってトラクション係数の高いトラクションドライブ用流
体が求められている。
一般にトラクションドライブ用流体としては、(a)ト
ラクション係数が高いこと、(b)耐熱性および耐酸化
性に優れていることなどの性能を有し、かつ(C)安価
で必ることが求められている。
このようなトラクションドライブ用流体としては、従来
ナフテン系鉱油類、ポリオレフィン水素化物類、アルフ
ァーアルキルスチレン二量体水素化物類、ジシクロへキ
シルアルカン類またはトリシクロへキシルアルカン類な
どが用いられており、たとえば特開昭47−2229号
公報、特公昭47−35763号公報、特開昭47−7
664号公報、同55−43108号公報、同55−4
0726号公報および同57−172993号公報など
に開示されている。しかしながら上記の公報に開示され
ているトラクションドライブ用流体はトラクション係数
の点で一層の改善が望まれている。また現在量も高性能
でおるとされているアルファーアルキルスチレンニ司体
水素化物は高価であるという問題点を有する。
本発明者らはこのような問題点を解決するため、種々の
シクロヘキシルアルカン類について、そのトラクション
係数を改善すべく研究を進めた結果、シクロヘキシルブ
タン類の1種または2種以上からなる流体または該シク
ロヘキシルブタン誘導体に分岐を有するポリアルファ−
オレフィンもしくはその水添物を配合した流体が、従来
のシクロアルカン類と比較して極めて優れたトラクショ
ン係数を示すことを見い出して、本発明を完成するに至
った。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、トラクションドライブ用流体
として求められる要件とくにトラクション係数の高い優
れたトラクションドライブ用流体を提供することを目的
としてる。
登用の且1 本発明に係る第1のトラクションドライブ用流体は、下
記の一般式(I)で表わされるシクロヘキシルブタン類
の1種または2種以上からなることを特徴としている。
または本発明に係る第2のトラクションドライブ用液体
は、上記のようなシクロヘキシルブタン類の1種または
2種に分岐を有するポリアルファ−オレフィンもしくは
その水添物が配合されていることを特徴としている。
上記一般式中、R1、R2、R3、R4l3よびR5は
それぞれ水素原子、シクロヘキシル基、メチルシクロヘ
キシル基、ジメチルシクロヘキシル基またはエチルシク
ロヘキシル基であり、R1、R2、R3、R4およびR
5のうち水素以外の合計置換基数は2である。
及更り且迷煎返」 以下本発明に係るトラクションドライブ用流体について
具体的に説明する。
本発明に係るトラクションドライブ用流体は上記式(I
)で示されるようなシクロヘキシルブタン類の1種また
は2種以上(以下A成分と称することがある)または該
シクロヘキシルブタン類に分岐を有するポリアルファ−
オレフィンもしくはその水添物(以下B成分と称するこ
とがおる)を配合することからなる。
シクロヘキシルブタン類としては、具体例には以下のよ
うな化合物が用いられる。
1.1−ジ(シクロヘキシル)ブタン、1,2−ジ(シ
クロヘキシル)ブタン、1,3−ジ(シクロヘキシル)
ブタン、1,4−ジ(シクロヘキシル)ブタン、2,3
−ジ(シクロヘキシル)ブタン、1−シクロヘキシル−
1−メチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル
−2−メチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシ
ル−3〜メチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキ
シル−4−メチルシクロヘキシルブタン、1−メチルシ
クロへキシル−2−シクロヘキシルブタン、1−メチル
シクロへキシル−3−シクロヘキシルブタン、2−メチ
ルシクロへキシル−3−シクロヘキシルブタン、1−シ
クロへキシル−1−ジメチルシクロヘキシルブタン、1
−シクロへキシル−2−ジメチルシクロヘキシルブタン
、1−シクロへキシル−3−ジメチルシクロヘキシルブ
タン、1−シクロへキシル−4−ジメチルシクロヘキシ
ルブタン、1−ジメチルシクロへキシル−2−シクロヘ
キシルブタン、1−ジメチルシクロへキシル−3−シク
ロヘキシルブタン、2−ジメチルシクロへキシル−3−
シクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−1−エチ
ルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−2−エ
チルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−3−
エチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−4
−エチルシクロヘキシルブタン、1−エチルシクロヘキ
シル−2−シクロヘキシルブタン、1−エチルシクロへ
キシル−3−シクロヘキシルブタン、2−エチルシクロ
へキシル−3−シクロヘキシルブタン、1−メチルシク
ロヘキシル−1−ジメチルシクロヘキシルブタン、1−
メチルシクロヘキシル−2−ジメチルシクロヘキシルブ
タン、1−メチルシクロヘキシル−3−ジメチルシクロ
へキシルブタン、1ニメチルシク口ヘキシル−4−ジメ
チルシクロヘキシルブタン、1−ジメチルシクロへキシ
ル−2−メチルシクロヘキシルブタン、1−ジメチルシ
クロへキシル−3−メチルシクロヘキシルブタン、2−
ジメチルシクロへキシル−3−メチルシクロヘキシルブ
タン、1−メチルシクロヘキシル−1−エチルシクロヘ
キシルブタン、1−メチルシクロへキシル−2−エチル
シクロヘキシルブタン、1−メチルシクロへキシル−3
−エチルシクロヘキシルブタン、1−メチルシクロヘキ
シル−4−エチルシクロヘキシルブタン、1−エチルシ
クロへキシル−2−メチルシクロヘキシルブタン、1−
エチルシクロへキシル−3−メチルシクロヘキシルブタ
ン、2−エチルシクロへキシル−3−メチルシクロヘキ
シルブタン、1−ジメチルシクロへキシル−1−エチル
シクロヘキシルブタン、1−ジメチルシクロへキシル−
2−エチルシクロヘキシルブタン、1−ジメチルシクロ
へキシル−3−エチルシクロヘキシルブタン、1−ジメ
チルシクロへキシル−4−エチルシクロヘキシルブタン
、1−エチルシクロへキシル−2−ジメチルシクロヘキ
シルブタン、1−エチルシクロへキシル−3−ジメチル
シクロヘキシルブタン、2−エチルシクロへキシル−3
−ジメチルシクロヘキシルブタン、1,1−ジ(メチル
シクロヘキシル)ブタン、1,2−ジ(メチルシクロヘ
キシル)ブタン、1,3−ジ(メチルシクロヘキシル)
ブタン、1,4−ジ(メチルシクロヘキシル)ブタン、
2,3−ジ(メチルシクロヘキシル)ブタン、1,1−
ジ(ジメチルシクロヘキシル)ブタン、1,2−ジ(ジ
メチルシクロヘキシル)ブタン、1,3−ジ(ジメチル
シクロヘキシル)ブタン、1,4−ジ(ジメチルシクロ
ヘキシル)ブタン、2,3−ジ(ジメチルシクロヘキシ
ル)ブタン、1,1−ジ(エチルシクロヘキシル)ブタ
ン、1,2−ジ(エチルシクロヘキシル)ブタン、1,
3−ジ(エチルシクロヘキシル)ブタン、1.4−ジ(
エチルシクロヘキシル)ブタン、2゜3−ジ(エチルシ
クロヘキシル)ブタン。
このうち好ましいシクロヘキシルブタン類は、以下のと
おりである。1,1−ジ(シクロヘキシル)ブタン、1
,2−ジ(シクロヘキシル)ブタン、1,3−ジ(シク
ロヘキシル)ブタン、1゜4−ジ(シクロヘキシル)ブ
タン、1−シクロヘキシル−1−メチルシクロヘキシル
ブタン、1−シクロへキシル−2−メチルシクロヘキシ
ルブタン、1−シクロへキシル−3−メチルシクロヘキ
シルブタン、1−シクロヘキシル−4−メチルシクロヘ
キシルブタン、1−シクロへキシル−1−ジメチルシク
ロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−2−ジメチル
シクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−3−ジメ
チルシクロヘキシルブタン、1−シクロヘキシル−4−
ジメチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−
1−エチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル
−2−エチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシ
ル−3−エチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキ
シル−4−エチルシクロヘキシルブタン、1−メチルシ
クロへキシル−1−ジメチルシクロヘキシルブタン、1
−メチルシクロヘキシル−2−ジメチルシクロヘキシル
ブタン、1−メチルシクロへキシル−3−ジメチルシク
ロヘキシルブタン、1−メチルシクロへキシル−4−ジ
メチルシクロヘキシルブタン、1−メチルシクロへキシ
ル−1−エチルシクロヘキシルブタン、1−メチルシク
ロへキシル−2−エチルシクロヘキシルブタン、1−メ
チルシクロヘキシル−3−エチルシクロヘキシルブタン
、1−メチルシクロへキシル−4−エチルシクロヘキシ
ルブタン、1−ジメチルシクロヘキシル−1−エチルシ
クロヘキシルブタン、1−ジメチルシクロヘキシル−2
−エチルシクロヘキシルブタン、1−ジメチルシクロへ
キシル−3−エチルシクロヘキシルブタン、1−ジメチ
ルシクロへキシル−4−エチルシクロヘキシルブタン、
1,1−ジ(メチルシクロヘキシル)ブタン、1,2−
ジ(メチルシクロヘキシル)ブタン、1,3−ジ(メチ
ルシクロヘキシル)ブタン、1,4−ジ(メチルシクロ
ヘキシル)ブタン、1.1−ジ(ジメチルシクロヘキシ
ル)ブタン、1.2−ジ(ジメチルシクロヘキシル)ブ
タン、1.3−ジ(ジメチルシクロヘキシル)ブタン、
1.4−ジ(ジメチルシクロヘキシル)ブタン、1.1
−ジ(エチルシクロヘキシル)ブタン、1゜2−ジ(エ
チルシクロヘキシル)ブタン、1,3−ジ(エチルシク
ロヘキシル)ブタン、1,4−ジ(エチルシクロヘキシ
ル)ブタン。
また、とくに好ましいシクロヘキシルブタン類は、以下
のとおりである。1,1−ジ(シクロヘキシル)ブタン
、1,2〜ジ(シクロヘキシル〉ブタン、1,3−ジ(
シクロヘキシル)ブタン、1−シクロへキシル−1−メ
チルシクロヘキシルブタン、1〜シクロヘキシル−2−
メチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−3
−メチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシル−
1−ジメチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへキシ
ル−2−ジメチルシクロヘキシルブタン、1−シクロへ
キシル−3−ジメチルシクロヘキシルブタン、1−シク
ロへキシル−1−エチルシクロヘキシルブタン、1−シ
クロへキシル−2−エチルシクロヘキシルブタン、1−
シクロヘキシル−3−エチルシクロヘキシルブタン、1
,1−ジ(メチルシクロヘキシル)ブタン、1,2−ジ
(メチルシクロヘキシル)ブタン、1,3−ジ(メチル
シクロヘキシル〉ブタン。
トラクションドライブ用流体を構成するシクロヘキシル
ブタン類は、上記のようなシクロヘキシルブタン類が単
独で用いられてもよく、また混合物として用いられても
よい。
このようなシクロヘキシルブタン類は、たとえばハロゲ
ン化アルミニウム触媒存在下に、ベンゼン、トルエン、
キシレンまたはエチルベンゼンと1−フェニル−2−ブ
テンを反応させて得られるジアリールブタン類を、ざら
に核水素添加することにより製造することができる。
また同様に、それぞれ1−トリル−2−ブテンとベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、1−キシリ
ル−2−ブテンとベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン、または1−エチルフェニル−2−ブテンと
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンを反応
させて得られるジアリールブタン類を、ざらに核水素添
加することにより製造することもできる。
上記のようなジアリールブタン類を合成する際に用いら
れる触媒として用いられるハロゲン化アルミニウムとし
ては、具体的には、AlCl3、A I B r 3、
A I I 3 、A I F 3などが用いられるが
、このうちAlCl3が好ましい。触媒としてのハロゲ
ン化アルミニウムは、それ自体で使用しても良いが、有
機ニトロ化合物、エステル、エーテル、ケトン、メチル
ベンゼンなどと錯体化して使用することもできる。
また上記のようなジアリールブタン類を合成するための
別法として、硫酸の存在下にてベンゼン、トルエン、キ
シレンおよび/またはエチルベンゼンとn−ブチルアル
デヒドとを縮合して得られるジアリールブタン類を核水
素添加することにより製造することもできる。ざらにジ
アリールブタン類を核水素化するには、ルテニウム−ア
ルミナなどの核水素化触媒を用いて行なうことができる
このようにして得られるシクロヘキシルブタン類は、4
0℃における動粘度が5〜3Qcstでおり、同粘度領
域の市販トラクション基油と比較すると8〜30%高い
トラクション係数を有している。従って該シクロヘキシ
ルブタン類をトラクションドライブ用流体として使用す
れば、比較的低粘度領域において高トラクション係数が
要求される、たとえば繊維製造用機械や食品製造機械の
分野で、従来公知のトラクションドライブ用流体よりも
優れた特性を示す。
しかしながら、より高粘度領域において高トラクション
係数が要求される用途、たとえば自動車の自動変速機や
トラクタなどの大型土木機械では上記のようなシクロヘ
キおシブタン類のみを使用すると若干問題があるためシ
クロヘキシルブタン類に分岐を有するポリアルファ−オ
レフィンもしくはその水添物を配合するのが望ましい。
分岐を有するポリアルファ−オレフィンは、四級炭素原
子または三級炭素原子を主鎖に有するもので、炭素数が
3〜5のアルファーオレフィンの重合体あるいはその水
添物であり、たとえば、ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリイソブチレン、ポリペンテンおるいはそれらの水添
物でおる。とくに好ましいものはポリイソブチレンある
いはその水添物であり、ポリイソブチレンは次の構造式
で示される。
またその水添物は次の構造式で示される。
(上記式〇は6〜200である。) ポリイソブチレンは、インブチレンを公知の方法で重合
することにより製造することができる。
また、その水添物は、ポリイソブチレンを水素の存在下
に水添することにより製造することができる。またイン
ブチレンと1−ブチ〉・とを任意の割合で混合し、上記
と同様にしてポリブテンあるいは水添物を製造すること
もできる。
ポリアルファ−オレフィンとくにポリイソブチレンある
いはその水添物は、分子量が500〜10.000好ま
しくは900〜5,000の範囲にあることが好ましい
なお本発明で用いられるポリアルファ−オレフィンある
いはその水添物たとえばポリイソブチレンは、トラクシ
ョン係数が0.075〜0.085の値を示す。
本発明では、シクロヘキシルブタン類に対し1〜70重
量%、とくに10〜50重量%のポリアルファ−オレフ
ィンあるいはその水添物を配合した場合に、非常に優れ
たトラクション係数を示すトラクションドライブ用流体
が得られる。
本発明に係るトラクションドライブ用流体は高いトラク
ション係数を有するが、必要に応じて公知の粘度指数向
上剤、酸化防止剤あるいは防錆剤等を添加することもで
きる。ただし粘度指数向上剤としてポリメタクリレート
のようなgem−ジメチル型の四級炭素を主鎖に有しな
いポリマーを使用する場合には、その使用量を多くする
と却ってトラクション係数を下げることが多いので、添
加量を10重量%以下とする必要がある。
1服り四ス 本発明に係るシクロヘキシルブタン類からなるトラクシ
ョンドライブ用流体は低粘度領域において優れたトラク
ション係数を有し、また該シクロヘキシルブタン類に分
岐を有するポリアルファ−オレフィンもしくはその水添
物を配合してなる、トラクションドライブ用流体は高粘
度領域において優れたトラクション係数を有する。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
なお実施例中の%は重量基準である。
実施例1 攪拌機つきの容量2gのガラス反応器にベンゼン10モ
ルと、無水塩化アルミニウム0.1モルを入れて攪拌し
ながら内部温度を10℃に保った。
ここへ1−フェニル−2−ブテン0.5モルとベンゼン
2モルの混合液を4時蕾層たり滴下して反応させた。混
合液滴下終了復も撹拌しながら20分分間型を10℃に
保った。その後攪拌を止め反応生成物を分離回収し、カ
セイソーダ水溶液で洗浄中和し、硫酸ソーダ上で乾燥し
た。さらに減圧蒸留を行い、ジフェニルブタン368ミ
リモルを得た。得られたジフェニルブタンの異性体組成
は1.1一体24%、1,2一体25%、1,3一体5
1%であった。1−フェニル−2−ブテンのの転化率は
100%であり、1−フェニル−2−ブテン基準の収率
は73.6%であった。
このようにして1qられたジフェニルブタン50りと核
水素化触媒としてのルテニウム−アルミナ触媒2gとを
オートクレーブに入れ、反応温度130℃、水素圧8O
Ng/cnの条件で5時間核水素添加反応を行った。反
応後水素ガスを放出し、反応物をオートクレーブから取
り出して、濾過することにより触媒を除去した。さらに
減圧蒸留を行い、ジ(シクロヘキシル)ブタン(以下流
体1と称することがある)を得た。
得られたトラクションドライブ用流体の粘度および粘度
指数を測定した結果を表1に示す。
また得られたトラクションドライブ用流体のトラクショ
ン係数の測定を以下のように行った。測定装置は曽田式
40−ラートラクション試験機を用い、試験条件は油温
30℃、ローラ一温度30°C1平均ヘルツ圧1.0G
Pa、ころがり速度3.6m/sおよびすべり率3.0
%とした。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1において、ベンゼンに代えてトルエンを用いた
以外は、実施例1と同様にしてフェニルトリルブタン3
86ミリモルを得た。この異性体組成は、1,1一体1
3%、1,2一体45%、1.3一体42%でおった。
1−フェニル−2−ブテンの転化率は100%であり、
同基準の収率は77.2%であった。
ざらに実施例1において、ジフェニルブタンに代えてフ
ェニルトリルブタンを用いた以外は実施例1と同様にし
て核水素添加反応を行い、シクロヘキシルメチルシクロ
ヘキシルブタン(以下流体2と称することがある)を1
qだ。
実施例1と同様にして、得られたトラクションドライブ
用流体の粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定
を行った。
結果を表1に示す。
実施例3 実施例1において、ベンゼンに代えてキシレンを用いた
以外は、実施例1と同様にしてフェニルキシリルブタン
402ミリモルを1qた。この異性体組成は、1,1一
体5%、1,2一体48%、1.3一体47%でめった
。1−フェニル−2−ブテンの転化率は100%であり
、同基準の収率は80.4%であった。
ざらに実施例1において、ジフェニルブタンに代えてフ
ェニルキシリルブタンを用いた以外は実施例1と同様に
して核水素添加反応を行い、シクロへキシルジメチルシ
クロヘキシルブタン(以下流体3と称することがある)
を得た。
実施例1と同様にして、得られたトラクションドライブ
用流体の粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定
を行った。
結果を表1に示す。
X思叢A 実施例1において、ベンゼンに代えてトルエンを、1−
フェニル−2−ブテンに代えて1−トリル−2−ブテン
を用いた以外は、実施例1と同様にしてジトリルブタン
407ミリモルを得た。この異性体組成は1,1一体1
0%、1,2一体43%、1,3一体47%であった。
1−トリル−2−ブテンの転化率は100%であり、同
基準の収率は81.4%であった。
ざらに実施例1において、ジフェニルブタンに代えてジ
トリルブタンを用いた以外は実施例1と同様にして核水
素添加反応を行い、ジ(メチルシクロヘキシル)ブタン
(以下流体4と称することがある)を得た。
実施例1と同様にして、得られたトラクションドライブ
用流体の粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定
を行った。
結果を表1に示す。
実施例5 実施例1において、ベンゼンに代えてエチルベンゼンを
用いた以外は、実施例1と同様にしてフェニルエチルフ
ェニルブタン395ミリモルを得た。この異性体組成は
1,1一体6%、1,2一体35%、1,3一体59%
であった。1−フェニル−2−ブテンの転化率は100
%であり、同基準の収率は79.0%であった。
ざらに実施例1において、ジフェニルブタンに代えてフ
ェニルエチルフェニルブタンを用いた以外は実施例1と
同様にして核水素添加反応を行い、シクロヘキシルエチ
ルシクロヘキシルブタン(以下流体5と称することがあ
る)を得た。
実施例1と同様にして、得られたトラクションドライブ
用流体の粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定
を行った。
結果を表1に示す。
実施例6 攪拌機つきの容量1Mのガラス反応器に、94%硫酸2
.0モルを入れ、ベンゼン0.4モルおよびn−ブチル
アルデヒド0.07モルの混合物を15°Cで3分間攪
拌しながら連続的に少しずつ入れた後、内容物の温度を
一10℃に冷却して保持し、攪拌しなからn−ブチルア
ルデヒド0.63モルとベンゼン3.60モルの混合物
を4時間にわたり少量ずつ連続して滴下して反応させた
。この間、反応系のn−ブチルアルデヒドの濃度は0.
5%以下であった。滴下終了後も一10’Cで30分間
攪拌を続けた。その後、攪拌を止め、反応器を静置し反
応生成物を分離回収し、炭酸ソーダ水溶液で洗浄中和し
、塩化マグネシウムで乾燥した。ざらに減圧蒸留を行う
ことにより1.1−ジフェニルブタンを収率90%(n
−ブチルアルデヒド基準)で得た。
ざらに実施例1と同様にして核水素添加反応を行い、1
,1−ジ(シクロヘキシル)ブタン(以下流体6と称す
ることがある)を得た。
実施例1と同様にして、得られたトラクションドライブ
用流体の粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定
を行った。
結果を表1に示す。
工較■ユ トラクションドライブ用流体として市販のアルファーメ
チルスチレン線状二量体水添物を用いて実施例1と同様
にして粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定を
行った。
結果を表1に示す。
実施例7 実施例1.2.3.4.5および6で得られた流体1.
2.3.4.5および6にそれぞれポリブテン水添物を
30%配合した。それぞれのトラクションドライブ用流
体について実施例1と同様にして粘度、粘度指数および
トラクション係数の測定を行った。
結果を表2に示す。
ポリブテン水添物は市販品(日油化学株式会社製308
H)を用い、その平均分子量は1.350であった。
実施例8 実施例1で得られた流体1に、実施例7で用いたポリブ
テン水添物をそれぞれ0%、20%、30%、および4
0%配合した。それぞれのトラクションドライブ用流体
について実施例1と同様にして粘度、粘度指数およびト
ラクション係数の測定を行った。
結果を表2に示す。
実施例9 実施例1で得られた流体1にポリブテンを30%配合し
た。実施例1と同様にして、得られたトラクションドラ
イブ用流体の粘度、粘度指数およびトラクション係数の
測定を行った。
結果を表2に示す。
ポリブテンは市販品(日油化学株式会社製3ON)を用
いその平均分子量は1,350であった。
止校叢2 実施例7および8で使用したポリブテン水添物について
実施例1と同様にして粘度、粘度指数およびトラクショ
ン係数の測定を行った。
結果を表2に示す。
比較例3 実施例9で使用したポリブテンについて実施例1と同様
にして粘度、粘度指数およびトラクション係数の測定を
行った。
結果を表2に示す。
去−1 表1および表2より本発明に係るトラクションドライブ
用流体は低粘度領域および高粘度領域において優れたト
ラクション係数を示すことがわかる。
出願人代理人  鈴 木  俊 −部 手続補正書(鮫) 昭和62年 5月/7日 特許庁長官  黒 1)明 雄  殿S自発補正 7o補正の内容 1)明細書第6頁下から1行において、[該シクロヘキ
シルブタン誘導体」とあるのを、「該シクロヘキシルブ
タン類」と補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の一般式( I )で表わされるシクロヘキシル
    ブタン類の1種または2種以上からなることを特徴とす
    るトラクションドライブ用流体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5は
    それぞれ水素原子、シクロヘキシル基、メチルシクロヘ
    キシル基、ジメチルシクロヘキシル基またはエチルシク
    ロヘキシル基であり、R^1、R^2、R^3、R^4
    およびR^5のうち水素以外の合計置換基数は2である
    。〕 2、前記シクロヘキシルブタン類が、ジ(シクロヘキシ
    ル)ブタンである特許請求の範囲第1項に記載のトラク
    ションドライブ用流体。 3、前記シクロヘキシルブタン類が、シクロヘキシルメ
    チルシクロヘキシルブタンである特許請求の範囲第1項
    に記載のトラクションドライブ用流体。 4、前記シクロヘキシルブタン類が、シクロヘキシルジ
    メチルシクロヘキシルブタンである特許請求の範囲第1
    項に記載のトラクションドライブ用流体。 5、前記シクロヘキシルブタン類が、シクロヘキシルエ
    チルシクロヘキシルブタンである特許請求の範囲第1項
    に記載のトラクションドライブ用流体。 6、前記シクロヘキシルブタン類が、ジ(メチルシクロ
    ヘキシル)ブタンである特許請求の範囲第1項に記載の
    トラクションドライブ用流体。 7、下記の一般式( I )で表わされるシクロヘキシル
    ブタン類の1種または2種以上に、分岐を有するポリア
    ルファ−オレフィンもしくはその水添物が配合されてい
    ることを特徴とするトラクションドライブ用流体; ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5は
    それぞれ水素原子、シクロヘキシル基、メチルシクロヘ
    キシル基、ジメチルシクロヘキシル基またはエチルシク
    ロヘキシル基であり、R^1、R^2、R^3、R^4
    およびR^5のうち水素以外の合計置換基数は2である
    。〕 8、前記シクロヘキシルブタン類が、ジ(シクロヘキシ
    ル)ブタンである特許請求の範囲第7項に記載のトラク
    ションドライブ用流体。 9、前記シクロヘキシルブタン類が、シクロヘキシルメ
    チルシクロヘキシルブタンである特許請求の範囲第7項
    に記載のトラクションドライブ用流体。 10、前記シクロヘキシルブタン類が、シクロヘキシル
    ジメチルシクロヘキシルブタンである特許請求の範囲第
    7項に記載のトラクションドライブ用流体。 11、前記シクロヘキシルブタン類が、シクロヘキシル
    エチルシクロヘキシルブタンである特許請求の範囲第7
    項に記載のトラクションドライブ用流体。 12、前記シクロヘキシルブタン類が、ジ(メチルシク
    ロヘキシル)ブタンである特許請求の範囲第7項に記載
    のトラクションドライブ用流体。 13、前記ポリアルファ−オレフィンが、平均分子量5
    00〜10,000である特許請求の範囲第7項に記載
    のトラクションドライブ用流体。 14、前記ポリアルファ−オレフィンもしくはその水添
    物が1〜70重量%の量で配合されている特許請求の範
    囲第7項に記載のトラクションドライブ用流体。
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