JPS63230094A - 5′−イノシン酸の製造法 - Google Patents

5′−イノシン酸の製造法

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JPS63230094A
JPS63230094A JP62063385A JP6338587A JPS63230094A JP S63230094 A JPS63230094 A JP S63230094A JP 62063385 A JP62063385 A JP 62063385A JP 6338587 A JP6338587 A JP 6338587A JP S63230094 A JPS63230094 A JP S63230094A
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atp
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達郎 藤尾
Yasutoshi Takechi
武市 康利
Katsura Kitatsuji
桂 北辻
Akihiro Iida
章博 飯田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は5′−イノシン酸く以下r1MP」と略記する
)の製造方法に関する。IMPは調味料として用いられ
、従って本発明は食品工業の分野に関する。
従来の技術 これまでIMFの製造法としては、(1)酵母菌体から
抽出したリボ核酸を酵素的に分解して製造する方法、(
2)発酵法によって生産されるイノシンを化学的にリン
酸化する方法、(3) IMF生産能を有する微生物を
培養し培地中に蓄積されたIMPを取得する方法、など
が知られておりそれぞれ実用化されている。
発明が解決しようとする問題点 IMFは調味料として一般家庭で用いられているのをは
じめ、蒲鉾、竹輪、インスタントラーメン、各種スープ
類などの加工食品に広く使われおり、より効率的、経済
的な製造方法が望まれている。
イノシンと5′−アデノシン−三−リン酸(以下ATP
と略称する)を基質として酵素的にイノシンをIMFに
リン酸化する反応は、イノシンキナーゼ[1nosin
e kinase ([iC2,7,1,73) ]に
相当する活性により触媒され、次式に示すようにIMF
と同時にATPの前駆体を生成する。
イノシン+ATP−−−I M P +、A T Pの
前駆体経済的に実用性のあるIMF製造法にふいては、
ATPの安価な供給方法が必要である。イノシンのリン
酸化反応では、ATPの末端のリン酸基がIMFに取り
込まれるのみで、ATPの前駆体部分はそのまま残る。
適当な基質からATP合成に要するエネルギーを獲得し
、それによってATPの前駆体からATPを生合成する
ことができる反応系(以下ATP再生系と称することが
ある)があれば、イノシンリン酸化活性と共役させるこ
とによって、次式に示すように、ATPの前駆体相当部
分を反復使用し得るIMF生成系、すなわちATPの添
加が不要なIMP生産系が構築できる可能性が考えられ
る。その場合、リン酸基供与体およびエネルギー供給基
質が安価なものであれば経済的に有利なIMF生産法に
なり得ると考えられる。
イノシン+A T P−I M P + A T P前
駆体ATP前駆体+リン酸基供与体+エネルギー供与体
−ATP 問題点を解決するための手段 本発明者は、糖質などの炭素源からイノシンを直接発酵
生産する能力を有するイノシン生産菌(以下イノシン菌
と称することがある)と、ATP前駆体とエネルギー供
与体およびリン酸基供与体とからATPを生合成する活
性(以下ATP再生活性と称することがある)を有する
微生物(以下ATP再生菌と称することもある)、およ
びイノシンとATPからIMFおよびATP前駆体を生
成する酵素(°以下リン酸化酵素と称することもある)
または同活性を有する微生物(以下リン酸化菌と称する
こともある)との共同作用を利用すれば、糖質(グルコ
ースなど)をイノシン生産の主原料とし、またATPの
代わりにATPを再生するための安価なエネルギー供給
基質およびリン酸基供与体を用いて実用的なIMFの製
造ができること、さらにはATP再生系としてイノシン
菌が併せ持っているATP再生活性を利用することも可
能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明は、発酵法によりイノシンを生産し、引き続きA
TPをリン酸基供与体とする酵素反応によりイノシンを
リン酸化してIMFを製造する方法に関する。さらに詳
細には、イノシン閑の培養液と、ATP再生菌の培養液
、およびリン酸化菌の培養液、もしくはそれらの各培養
液の処理物とを存在させることにより、IMFを培地中
もしくは反応液中に蓄積させ、該培養液もしくは反応液
中からIMFを採取することによりIMFを製造する方
法に関する。
イノシン菌としては、培養液中にイノシンを蓄積する能
力を有する菌株であればいずれでも用いられる。なかで
も ブレビバクテリウム・アンモニアゲネスATCC212
95゜コリネバクテリウム・グルタミクム  ATCC
19185゜バチルス・サチルス         A
TCC14618゜などが好適である。
これらの菌を通常の培養方法によって培養することによ
って、培地中にイノシンを著量蓄積させることができる
。すなわち、これらの細菌を適当な炭素源、窒素源、無
機物、アミノ酸、ビタミンなどを含有する通常の培地中
において、好気的条件下にて温度、pHなどを調節しつ
つ培養を行えば良い。
培養は、振盪培養あるいは通気攪拌培養などの好気的条
件下で、温度は20〜40℃、好ましくは25〜35℃
において、pHは中性付近に維持しつつ、通常10〜1
20時間行う。
ATP再生菌としては、前記のイノシン生産菌のほか、 エシェリヒア・コリ C600ATCC33525エシ
エリヒア・コリ BATCC11303スタフィロコッ
カス・オーレウス ATCC4012サツカロミセス・
セレビシェ−ATCC20018キヤンデイダ・ゼイラ
ノイデス  ATCC20356トルロプシス・サイク
ロフィラ  ATCC22163などを例示することが
できる。
これらの菌を通常の培養方法によって培養することによ
って、ATP生合成活性を有する培養液、もしくは菌体
を得ることができる。すなわち、これらの細菌を適当な
炭素源、窒素源、無機物、アミノ酸、ビタミンなどを含
有する通常の培地中において、好気的条件下にて温度、
pHなどを調節しつつ培養を行えば良い。
培養は、振盪培養あるいは通気攪拌培養などの好気的条
件下で、温度は20〜50℃、好ましくは25〜43℃
において、p+は中性付近に維持しつつ、通常10〜1
20時間行う。
リン酸化菌としては、イノシンおよびATPからIMF
を生成するイノシンリン酸化活性を有する微生物であれ
ばいずれでも使用できる。具体的には、 エシェリヒア・コリ       ATCC39023
エシエリヒア・コリ       ATCC11303
バチルス・サチルス       ATCC14617
フラボバクテリウム・デボランス^TCC10829セ
ラチア・マルセッセンスYTIOI  FFRM BP
−1291などを例示することができる。また、遺伝子
組換えや細胞融合などの分子育種手法によって、これら
微生物のイノシンリン酸化活性を強化した菌株なども好
適である。
これらの微生物を通常の培養方法によって培養すること
によって、イノシン右よびATPからIMFを生成する
強力な活性を有する培養液、菌体、またはそれらの処理
物を得ることができる。
すなわち、これらの微生物を適当な炭素源、窒素源、無
機物、アミノ酸、ビタミンなどを含有する通常の培地中
において、好気的条件下で温度。
pHなどを調節しつつ培養を行えば良い。
培養は、振盪培養あるいは通気攪拌培養などの好気的条
件下で行う。培養温度は20〜50℃が良く、28〜4
3℃がより好ましい。培養中の培地のpHは中性付近に
維持することが望ましい。培養時間は通常1〜48時間
である。
イノシン菌、ATP再生菌、およびリン酸化菌の培養に
用いる炭素源としてはグルコース、フラクトース、シュ
ークロース、マルトース、マンニトール、ソルビトール
などの炭水化物や糖アルコール、グリセロール、さらに
ピルビン酸、乳酸。
クエン酸などの各種のアルコールや有機酸、グルタミン
酸、メチオニン、リジンなどの各種アミノ酸などが使用
できる。また、澱粉加水分解物、糖蜜、廃糖蜜、白糠、
キャブサバ。バガス、コーン・ステイープ・リカーなど
の天然有機栄養源も各画が資化できるものであればいず
れでも用い得る。
窒素源としては、アンモニアあるいは塩化アンモニウム
、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム。
酢酸アンモニウムなどの各種無機および有機アンモニウ
ム塩類、グルタミン酸、グルタミン、メチオニンなどの
アミノ酸、あるいはペプトン、NZアミン、コーン・ス
テイープ・リカー、肉エキス。
酵母エキス、カゼイン加水分解物、フィツシュミールあ
るいはその消化物、さなぎ加水分解物などの含窒素有機
物などの種々の物が使用可能である。
さらに、無機物としては、リン酸二水素カリウム。
リン酸−水素ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナト
リウム、塩化カルシウム、塩化鉄、硫酸銅。
塩化マンガン、モリブデン酸アンモン、硫酸亜鉛などを
必要に応じて添加する。微生物の生育に必要なビタミン
、アミノ酸、ミネラル、核酸その他のものは必要に応じ
て添加するが、前記したような他の培地成分に伴って培
地に供給されれば特に加えなくても良い。
かくして得られるイノシンを含有するイノシン菌の発酵
液、菌体、もしくはそれらの処理物と、ATP再生再生
上養液、菌体、もしくはそれらの処理物と、リン酸化菌
の培養液、菌体、もしくはそれらの処理物とを合わせる
のは、それぞれを別個に培養し培養終了後混合しても良
いし、またイノシン発酵の開始時点もしくはそれから終
了時点までのいずれかの時点で、ATP再生再生上びリ
ン酸化菌の培養液、菌体、もしくはそれらの処理物を混
合しても良く、さらにはリン酸化菌培養の開始時点から
培養終了時点までのいずれかの時点においてイノシン菌
およびATP再生再生上養液、菌体もしくはそれらの処
理物を混合してもよい。
さらに、ATP再生再生上養開始時点から培養終了まで
のいずれかの時点に、イノシンを含有する培養液、およ
びリン酸化菌培養液の、菌体もしくはそれらの処理物を
添加しても良い。また、イノシン生産菌とリン酸化菌お
よびATP再生再生上合培養し、その培養液もしくは処
理物を用いても良い。
ATP再生系としてイノシン閑の有しているATP再生
活性を利用する場合、イノシンおよびイノシン発酵菌体
を含有する培養液と、リン酸化菌培養液、菌体、もしく
はその処理物とを合せるのは、それぞれを別個に培養し
培養終了後混合しても良いし、またイノシン発酵の開始
時点もしくはそれから終了時点までのいずれかの時点で
リン酸化菌培養液、菌体もしくはその処理物を混合して
も良く、さらにはリン酸化菌培養の開始時点から培養終
了時点までのいずれかの時点においてイノシン発酵液、
菌体もしくはそれらの処理物を混合してもよい。また、
イノシン生産菌とリン酸化菌とを混合培養し、その培養
液もしくは処理物を用いても良い。
かくして得られるイノシンまたはイノシン含有物、イノ
シン菌培養液もしくは菌体、およびリン酸化菌培養液も
しくは菌体を含有する液、またはそれらの処理物を含有
する液を用いて、これとリン酸基供与体右よびATP再
生基質とを接触させることによってIMFを得ることが
できる。なお、必要に応じてATP前駆体を添加しても
良い。
イノシンからIMFへのリン酸化は、上記混合液に必要
に応じてマグネシウムイオン、界面活性剤および/また
は有機溶剤などを加え、pHを6〜10、より好ましく
は7〜8に調節しつつ、かつ20〜50℃に1〜48時
間保ちつつ行わせる。イノシンからIMPへのリン酸化
時のイノシンの濃度は、1〜100 mg/m+の範囲
にあることが望ましい。
イノシンまたはイノシン含有物としては、イノシンの精
製品、粗精製品、イノシン発酵液の濃縮物、除菌体上清
液およびその濃縮物など、イノシンからIMPへのリン
酸化反応を妨げないものであればいずれでも用いること
ができる。
イノシン菌、ATP再生再生上よびリン酸化菌の各培養
液もしくは菌体の処理物としては、培養液の濃縮物およ
び乾燥物、培養物を遠心分離して得られる上清液、菌体
、凍結菌体、さらには菌体−の乾燥物、凍結乾燥物、ア
セトン処理物、界面活性剤および/または有機溶剤処理
物、溶菌酵素処理物、固定化菌体などがあげられる。ま
た、ATP再生再生上くはリン酸化菌の菌体処理物とし
ては、前記の他に、該菌体から抽出したΔTP再生酵素
もしくはリン酸化酵素含有液、それらの酵素の精製標品
、固定化物なども用いられる。
ATP再生基質としては、使用するATP再生再生上っ
て利用され得るものであれば、グルコース。
アラビノース、ラクトース、マルトース、シュークロー
ス、マンニトール、ソルビトール、トレハロース、糖蜜
、廃糖蜜、その他の糖質、澱粉加水分解物などの炭水化
物、ピルビン酸、乳酸、酢酸。
α−ケトゲルタール酸などの有機酸、グリシン。
アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン
などのアミノ酸などいずれでも良い。また、アセチルリ
ン酸、カルバミルリン酸、クレアチンリン酸などのリン
酸化化合物も用いることができる。
リン酸基供与体としては、オルソリン酸、ビロリン酸、
ポリリン酸、ポリメタリン酸などの無機リン酸のナトリ
ウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などいずれでも使
用できる。また、アセチルリン酸、カルバミルリン酸、
クレアチンリン酸。
フラクトース−1,6−二リン酸などの有機リン酸化化
合物も用いることができる。その濃度は、10〜400
mMの範囲を保つことが望ましい。
ATPの前駆体としては、5′−アデノシン−ニーリン
酸、5′−アデノシンーーーリン酸、アデノシン、アデ
ニンなどの精製標品、粗精製品。
またはそれらの含有物など、イノシンからIMFへのリ
ン酸化反応を阻害しないものであればいずれでも使用で
きる。なお、菌体や培養液などから反応系中に持ち込ま
れる潰が十分であれば、特に添加する必要はない。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレン・ステアリル
アミン(例えばナイミーンS−215゜日本油脂社製・
以下同じ)、セチルトリメチルアンモニウム・ブロマイ
ド、カチオンFB、カチオンF2−40Eなどのカチオ
ン性界面活性剤、ナトリウムオレイルアミド硫酸、二ニ
ーレックスTAB、  ラビゾール80などのアニオン
系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン・モノス
テアレート(例えばノニオンST221)などの両性界
面活性剤、その他三級アミンPB、ヘキサデシルジメチ
ルアミンなど、イノシンからIMPへのリン酸化を促進
する物であればいずれでも使用でき、これらは通常0.
1〜50 mg/m+、好ましくは1〜20 mg/m
lの濃度にて用いられる。また、有機溶剤としては、ト
ルエン、キシレン、脂肪族アルコール、ベンゼン、酢酸
エチルなどが用いられ、その濃度は0.1〜50 μl
/m+、好ましくは1〜20JdI/m Iが良い。
イノシンからIMFへのリン酸化を行う際のマグネシウ
ムイオンの濃度は、4〜400mMの範囲を保つことが
望ましい。培養液もしくは菌体などからリン酸化系に持
ち込まれる量がこの濃度範囲を満たす場合は添加の必要
はなく、一方、不足する場合は上記の濃度範囲に入るよ
うに添加する。マグネシウムイオンとしては無機塩でも
、有機酸の塩でも使用できる。
以下に1本発明の実施例を示す。
実施例1゜ プレビバクテリウ゛ム・アンモニアゲネス ATCC2
1295を、ポリペプトン1%、肉エキス0.5%。
酵母エキス0.5%1食塩0.25%を含む種培地(p
H7,2)10mlを分注した50m1容大型試験管に
一白金耳植菌し30℃で24時間往復振盪培養した。こ
の種培養液を、グルコース15%、カゼイン加水分解物
0.01%。
酵母エキス0.7%、硫安1.[1%、 KH2P0.
0.3%。
K、HPo、 0,3%、 Mg5O,・7H,00,
5%、アデニン、グアニン各10μg/ml、  ビオ
チンIOμg/lの組成の培地をpH7,2に調整後3
00m1容バッフル付き三角フラスコに20m1ずつ分
注し、120℃、20分間蒸煮殺菌した培地に2ml植
菌した。回転振盪培養にて30℃で培養中、必要に応じ
尿素を添加するごとによって、pHを中性付近に保った
。培養72時間目でイノシンが21.1 mg/ml生
成した。遠心分離によりイノシン発酵菌体を除いた土浦
液を得た。
サツカロミセス・セレビシェ ^TCC20018,)
ルロブシス・サイクロフィラ 八TCC22163,キ
ャンディダ・ゼイラノイデス ATCC20356の3
株を、グルコース 30g/I、硫酸アンモニウム5g
/I。
KH,PO41g/1.Mg5o、・7 H200,5
g/ I 。
酵母エキス3g/l、 CaCO310g/l (殺菌
前pH6,5)の種培養培地3QQmlを含む2.00
0m1三角フラスコに植菌し、30℃にて24時間培養
した種培養液を10%(容量比)の割合でグルコース1
50g/I。
硫酸アンモニウムlOg/I、 KH2PO41g/l
M g S O4・7 H200,5g/l、  コー
ンステイープリカー5g/l  (殺菌前pH6,5>
からなる菌体生産培地300m1を含む2Il三角フラ
スコに植菌し、培養期間中アンモニアにてpH6,5付
近に調節しつつ、30℃にて48時間2回転振盪培養を
行った。培養液から遠心分離により菌体得た。
エシェリヒア・コリ C600^TCC33525,同
じ<  B 、ATCC11303,スタフィロコッカ
ス・オーレウスATCC4012,セラチア・マルセッ
センスYT101(FBRM BP−1291>の各菌
株を、上記と同じ組成の種培地(pH7,2) 10m
1を分注・殺菌した大型試験管に一白金耳接種し、30
℃にて20時間往復振盪培養した。これをM9培地(N
a2HPOa 6mg/ml、 Kt(、POa3mg
/ml、  NaC] 5mg/ml、  NH4Cl
 1mg/m!、サイアミ7・MCI 4μg/ml、
  グルコ−x 3mg/ml、 Mg5On・7H2
00,25mg/ml、pH7,2>を3QQml含む
2β三角フラスコ培地に2ml植菌し、30℃にて17
時間回転振盪培養した。この培養液から菌体を遠心分離
により集めた。
前記のブレビバクテリウム・アンモニアゲネスATCC
21295株のイノシン発酵液上清に、ATP再生活性
を有するサツカロミセス・セレビシェATCC2001
8,l−ルロブシス・サイクロフィラ^TCC2216
3、キャンディダ・ゼイラノイデス^TCC20356
゜エシェリヒア・コリ C600^TCC33525,
同じ<  B  ATCC11303,スタフィロコッ
カス・オーレウス^TCC4012の各菌株を、100
mg/ml (湿菌体重量〉となるように、またイノシ
ンをIMPに転換する活性を有するセラチア・マルセッ
センスYTIOI(FBRM HP−1291)の菌体
を100mg/mlとなるように添加した。この菌体懸
濁液に、グルコース50mg7m1 。
25%フィチン酸ソーダ(pH7,0>  8+ng/
ml、 NaJPO。
5mg/ml、 MgS口、・7H,05mg/mlを
添加し、さらにナイミーンS−2154mg/mlおよ
びキシレン10μl/ml(エシェリヒアおよびスタフ
ィロコッカスの場合)または、三級アミンPB Ig/
I (サツカロミセス、トルロプシスおよびキャンディ
ダの場合)を添加し、200m1ビーカーに20111
1ずつ分注した。これをマグネチック・スターラーにて
90Orpmにて攪拌し、アンモニア水にてpHを7.
4付近に調節しつつ、30℃に24時間保ち、イノシン
からIMPへのリン酸化反応を行った。結果を第1表に
示す。
第   1   表 菌  株              I M P (
mg/ml)サラ加ミセス・ セしピシエ    AT
CC200185,70トルロプシス・サイクロフィラ
    ATCC221634,01キヤンデイダ・ぜ
イラノイデス    ATCC203564,30エシ
エリヒア・コリ C600ATCC335255,56
エシエリヒア・コリ e        ATCC11
3036,82スタプイロコツカス・トレウス   ^
TCC40123,35実施例2゜ ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス ATCC21
295を、ポリペプトン1%、肉エキス0.5%。
酵母エキス0.5%9食塩0.25%を含む種培地(p
H7,2>lQmlを分注した70m1容大型試験管j
ご一白金耳植菌し30℃で24時間往復振盪培養した。
これを、グルコース15%、カゼイン加水分解物0.0
1%、酵母エキス0.7%、硫安1.0%、 KH,P
o、 0.3%、 K、HPo。
0.3%、 Mg5O< 71(200,5%、アデニ
ン、グアニン各10μg/ml、  ビオチン10ug
/lの組成の培地をp)17.2に調整後300m1容
バッフル付き三角フラスコに20m1ずつ分注し、12
0℃、20分間蒸煮殺菌した培地に2ml植菌した。回
転振盪培養にて30℃で培養中、必要に応じ尿素を添加
することによって、pHを中性付近に保った。培養76
時間目でイノシンが20.0mg/ml生成した。
セラチア・マルセッセンスYTIOI(FERM BP
−1291)株を、上記と同じ組成の種培地(pH7,
2) 10m1を分注・殺菌した大型試験管に一白金耳
接種し、30℃にて20時間往復振盪培養した。これを
、M9培地を3QQml含む21三角フラスコに2ml
植菌し、30℃にて17時間回転振盪培養した。この培
養液から菌体を遠心分離により集め、凍結保存(−20
℃)した。
セラチア・マルセッセンスYTIOI(FIERM B
P−1291)の凍結菌体を水に懸濁し、湿菌体重量に
て50mg/mlとなるようにイノシン発酵液に添加し
、この液にグル:I−ス5Q+ng/ml 、 25%
フィチン酸ソーダ(pH7,0)  8mg/ml、 
Na2HPOn 5mg/ml、 MgSO4・7H7
H2O5/mlとなるように添加し、さらにナイミーン
S−2154mg/ml、およびキシレン10μl/m
lを添加し、200m1ビーカーに2Q+n Iずつ分
注した。これをマグネチック・スターラーにて90Or
pmにて攪拌し、アンモニア水にてpHを7.4付近に
調節しつつ、30℃に24時間保ち、イノシンからIM
Fへノリン酸化反応を行った。その結果、 8.80m
g/mlのIMP(以下IMP−Na2’7HwO相当
量として表示、以下同じ)が生成蓄積した。なお、ナイ
ミーンS−215およびキシレンを添加しなかった場合
は0゜5mg/mlであった。また、セラチア・マルセ
ッセンスの菌体を無添加の場合、IMPの蓄積量は0、
3mg/ml以下であった。
実施例3゜ イノシン発酵菌として、コリネバクテリウム・グルタミ
クム ATCC19185を用いたほかは実施例2と同
様に培養・反応を行った。イノシン生成量ハフ、 35
mg/ml、 I M F生成量は3.44mg/ml
 であった。
実施例4゜ セラチア・マルセッセンスYTIOI(FBRM 0P
−1291)の代わりに第2表に示す各菌株を用いる他
は、実施例2.と同様(A)またはイノシン発酵の培養
液の遠心分離上清(B)を用いて反応を行った。
第2表に結果を示す。なお、イノシンの生成量は18、
9 mg/mlであった。
エシェリヒア・コリ        ATCC3902
33,210,22エフシエリヒア・コリ      
 ATCC113032,330,18バチルス ・サ
チルス       ATCC146172,290,
21フラボバクテ1乃ム・デボランス  ATCC10
8293,410,22実施例5゜ ブレビバクテリウム・アンモニアゲネスATCC212
95株を実施例2と同様に培養し、培養74時間にてイ
ノシン18.3mg/mlを含有する発酵液を得た。
一方、セラチア・マルセッセンスYTIOI(FERM
 BP−1291)を、同じ〈実施例2と同様に培養し
、得られた菌体を遠心分離にて集菌した。該菌体をpH
7,0のリン酸緩衝液に湿菌体量にて20On+g/m
lとなるように懸濁し、水冷条件下で断続的に計10分
間超音波破砕機(トミー精工社製+、 LIR−200
P型)にて細胞を破砕した。この細胞破砕液100m1
を10.00Orpm×10分間遠心分離した上清液を
、分子篩膜にて10m1に濃縮(アミコン社製スタンダ
ードセルモデル52に、アミコン社のグイヤフローメン
ブレンYMIOを装着して使用)し、反応に用いた。
イノシン発酵液13m1に、セラチア・マルセッセンス
の菌体抽出・濃縮液21Tllを添加し、さらにグルコ
ース、25%フィチン酸ソーダ(pH7,0) 。
Na、tlPO,、MgSロ4’7H20をそれぞれ5
0.8.5.5(mg/m!>となるように添加し、2
00m1ビーカーに20m1ずつ分注した。以下、実施
例2と同様に反応を実施した。その結果、6.44mg
/mlのIMPが生成した。
実施例6゜ ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス ATCC21
295を実施例2と同様に培養し、イノシン19、3m
g/ml と菌体を含有するイノシン発酵液を得り。マ
タ、セラチア・マルセツセンスYT101(F[!RM
 BP−1291)株を実施例2と同様に培養し、菌体
を遠心分離により集めた。セラチア・マルセツセンスの
菌体を、(1)蒸留水、(2)4%ナイミーン溶液、(
3)1%キシレン含有液、(4)4%ナイミーンおよび
1%キシレンを含有する液、にそれぞれ懸濁し1.湿潤
菌体重量にて50mg/mlとなるように前記のイノシ
ン発酵液に添加し、さらにグルコース50mg/m1 
、25%フィチン酸ソーダ(pH7,0)  8mg/
ml、 Na2HPOs 5mg/ml、 Mg5o4
・7L05mg/mlとなるようにそれぞれ添加し、2
001111ビーカーに20m1ずつ分注した。以下、
実施例2と同様にIMF生成反応を実施した。結果を第
3表に示す。
第3表 菌体処理方法 処理条件  IMF (mg/+nl)無処理    
0.3 +N、     3.4 +X      5.4 十N+X    8.5 N十X:4%ナイミーン+1%キシレン発明の効果 イノシン生産能がイノシン生産能と同時に有しているA
TP再生活性とATPとイノシンからIMPを生成する
能力をもつ微生物のイノシンのリン酸化酵素活性とを共
役させることにより、グルコースを主炭素源とし、AT
Pの代わりに安価なエネルギー供与体およびリン酸基供
与体を用いてIMFを工業的に製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イノシンまたはイノシンを生産する能力を有する
    微生物を培地中に培養して得たイノシン発酵の培養液と
    、5′−アデノシン−三−リン酸(以下ATPと略記す
    る)の前駆体、エネルギー供与体およびリン酸基供与体
    からATPを生合成する能力を有する微生物の培養液と
    、イノシンとATPとから5′−イノシン酸とATPの
    前駆体とを生成する能力を有する微生物の培養液と、も
    しくはそれら各培養液の処理物とを存在させることによ
    り、5′−イノシン酸を培地もしくは反応液中に蓄積さ
    せ、該培養液もしくは反応液から5′−イノシン酸を採
    取することを特徴とする5′−イノシン酸の製造法。
  2. (2)ATPの前駆体とエネルギー供与体およびリン酸
    基供与体とからATPを生合成する能力を有する微生物
    として、イノシン生産菌を利用することを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)微生物の処理方法が、有機溶剤および/または界
    面活性剤を用い、これらを菌体とあらかじめ接触させる
    か、または培地中もしくは反応液中に存在させる方法で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法
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