JP2602927B2 - アデノシン−5’−三リン酸の製造法 - Google Patents
アデノシン−5’−三リン酸の製造法Info
- Publication number
- JP2602927B2 JP2602927B2 JP28824888A JP28824888A JP2602927B2 JP 2602927 B2 JP2602927 B2 JP 2602927B2 JP 28824888 A JP28824888 A JP 28824888A JP 28824888 A JP28824888 A JP 28824888A JP 2602927 B2 JP2602927 B2 JP 2602927B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- culture
- acid
- reaction
- atp
- adenine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアデノシン−5′−三リン酸(以下「ATP」
と略記する)の製造方法に関する。ATPは医薬品や生化
学試薬として有用である。
と略記する)の製造方法に関する。ATPは医薬品や生化
学試薬として有用である。
従来の技術 ATPの製造法としては、酵母を用いて5′−アデニル
酸(以下「AMP」と略記する)を生化学的にリン酸化す
る方法(特公昭40−19119号公報)、界面活性剤で処理
した酵母菌体を用いてアデノシンをリン酸化する方法
(特公昭46−20759号公報)、予め凍結融解処理を施し
た酵母菌体を用いてAMPをリン酸化する方法(特公昭55
−45197号公報)、炭化水素資化性能を有する酵母の菌
体またはその処理物を酸素源とし、アデノシンまたはAM
Pをリン酸化する方法(特公昭50−9873号公報)、アデ
ノシン、AMP、アデノシン−5′−二リン酸(以下「AD
P」と略記する)をリン酸化する能力を有し、かつその
菌体の細胞膜に実質的に損傷を与える処理を施していな
い酵母菌体を用いる方法(特開昭55−34036号公報)な
どが知られている。
酸(以下「AMP」と略記する)を生化学的にリン酸化す
る方法(特公昭40−19119号公報)、界面活性剤で処理
した酵母菌体を用いてアデノシンをリン酸化する方法
(特公昭46−20759号公報)、予め凍結融解処理を施し
た酵母菌体を用いてAMPをリン酸化する方法(特公昭55
−45197号公報)、炭化水素資化性能を有する酵母の菌
体またはその処理物を酸素源とし、アデノシンまたはAM
Pをリン酸化する方法(特公昭50−9873号公報)、アデ
ノシン、AMP、アデノシン−5′−二リン酸(以下「AD
P」と略記する)をリン酸化する能力を有し、かつその
菌体の細胞膜に実質的に損傷を与える処理を施していな
い酵母菌体を用いる方法(特開昭55−34036号公報)な
どが知られている。
これらの方法はいずれも原料に用いるアデノシン、AM
P、ADPが高価である。
P、ADPが高価である。
工業的により安価なアデニンを原料とするATPの製造
方法として、ブレビバクテリウム・アンモニアゲネスに
属する微生物を極めて低濃度のマンガンイオンを含有す
る培地で培養する方法(特公昭44−26912号公報)、マ
ンガンイオンを過剰に含有する培地に脂肪族アミン類、
芳香族アミン類、縮合リン酸、ニトロカルボン酸、サリ
チルアルデヒドおよびその誘導体、β−ジケトンなどの
金属錯体形成剤を添加することによって、培地中の利用
性マンガンイオンを減少させてヌクレオチド生産能を有
する細菌を培養する方法(特公昭47−13114号公報)、
界面活性剤存在培地にATP生産能を有する微生物を培養
する方法(特公昭49−28996号公報)などが知られてい
る。また酵素法として界面活性剤の存在下で、アデニン
からATPを生産する能力を有する酵母の培養液もしくは
菌体またはそれらの処理物を用いる方法(特開昭53−13
6591号公報)、メタノール資化性酵母をメタノールを主
炭素源とする培地に培養して得た菌体もしくは培養物ま
たはそれらの処理物を用いる方法(特開昭61−74592号
公報)、アデニン、リン酸基供与体およびエネルギー供
与体とからATPを生成する能力を有する微生物(以下、
転換菌という)を用いて界面活性剤および/または有機
溶剤の存在下、水性媒体中にフィチン酸を添加して反応
をおこなう方法(特開昭59−51799号公報)などが知ら
れている。しかし、これらの方法はいずれもATPの生成
量が十分ではない。
方法として、ブレビバクテリウム・アンモニアゲネスに
属する微生物を極めて低濃度のマンガンイオンを含有す
る培地で培養する方法(特公昭44−26912号公報)、マ
ンガンイオンを過剰に含有する培地に脂肪族アミン類、
芳香族アミン類、縮合リン酸、ニトロカルボン酸、サリ
チルアルデヒドおよびその誘導体、β−ジケトンなどの
金属錯体形成剤を添加することによって、培地中の利用
性マンガンイオンを減少させてヌクレオチド生産能を有
する細菌を培養する方法(特公昭47−13114号公報)、
界面活性剤存在培地にATP生産能を有する微生物を培養
する方法(特公昭49−28996号公報)などが知られてい
る。また酵素法として界面活性剤の存在下で、アデニン
からATPを生産する能力を有する酵母の培養液もしくは
菌体またはそれらの処理物を用いる方法(特開昭53−13
6591号公報)、メタノール資化性酵母をメタノールを主
炭素源とする培地に培養して得た菌体もしくは培養物ま
たはそれらの処理物を用いる方法(特開昭61−74592号
公報)、アデニン、リン酸基供与体およびエネルギー供
与体とからATPを生成する能力を有する微生物(以下、
転換菌という)を用いて界面活性剤および/または有機
溶剤の存在下、水性媒体中にフィチン酸を添加して反応
をおこなう方法(特開昭59−51799号公報)などが知ら
れている。しかし、これらの方法はいずれもATPの生成
量が十分ではない。
発明が解決しようとする課題 アデニンを原料として高収率でATPを製造する方法の
開発が求められている。
開発が求められている。
課題を解決するための手段 接触反応における培地成分について検討した結果アデ
ニンからATPへの転換反応をアンモニウムイオン濃度が
制限された水性媒体中でおこなわせることによってATP
が好収率で生産されることが見出された。
ニンからATPへの転換反応をアンモニウムイオン濃度が
制限された水性媒体中でおこなわせることによってATP
が好収率で生産されることが見出された。
本発明によれば、アデニン、リン酸基供与体およびエ
ネルギー供与体からATPを生成する能力を有する微生物
の培養液、菌体もしくはそれらの処理物とアデニン、リ
ン酸基供与体およびエネルギー供与体とを界面活性剤お
よび/または有機溶剤を含有する水性媒体中で接触させ
てATPを製造するに際し、該接触反応開始時点の該水性
媒体液中のアンモニウムイオン濃度をNH3換算で1g/以
下にすることによってATPを好収率で製造法できる。
ネルギー供与体からATPを生成する能力を有する微生物
の培養液、菌体もしくはそれらの処理物とアデニン、リ
ン酸基供与体およびエネルギー供与体とを界面活性剤お
よび/または有機溶剤を含有する水性媒体中で接触させ
てATPを製造するに際し、該接触反応開始時点の該水性
媒体液中のアンモニウムイオン濃度をNH3換算で1g/以
下にすることによってATPを好収率で製造法できる。
接触反応は好気的条件下、20〜50℃、pH6〜8で行わ
れ3〜48時間で完了する。この際苛性ソーダ、苛性カリ
などのアルカリにてpHを6〜8に調節することが望まし
い。マグネシウムイオン反応液中に添加することにより
ATPをより高収率で得ることができる。
れ3〜48時間で完了する。この際苛性ソーダ、苛性カリ
などのアルカリにてpHを6〜8に調節することが望まし
い。マグネシウムイオン反応液中に添加することにより
ATPをより高収率で得ることができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において転換菌として用いられる微生物として
は、アデニン、リン酸基供与体およびエネルギー供与体
からATPを生成する能力を有する微生物であればいずれ
でも用いうる。さらにまた、これらの微生物を変異処理
して得られる変異株も上記ATP生成能力を有する限り用
いられる。
は、アデニン、リン酸基供与体およびエネルギー供与体
からATPを生成する能力を有する微生物であればいずれ
でも用いうる。さらにまた、これらの微生物を変異処理
して得られる変異株も上記ATP生成能力を有する限り用
いられる。
好ましい菌株はブレビバクテリウム属またはコリネバ
クテリウム属に属する微生物で、具体的な菌株の例とし
てはブレビバクテリウム・アンモニアゲネスATCC21170
およびコリネバクテリウム・ダルタミクムATCC21171が
あげられる。
クテリウム属に属する微生物で、具体的な菌株の例とし
てはブレビバクテリウム・アンモニアゲネスATCC21170
およびコリネバクテリウム・ダルタミクムATCC21171が
あげられる。
該微生物の培養に用いられる培地は、炭素源、窒素
源、有機、無機の栄養源を程よく含有する培地であれ
ば、天然培地、人工培地のいずれでもよい。
源、有機、無機の栄養源を程よく含有する培地であれ
ば、天然培地、人工培地のいずれでもよい。
培養に用いる炭素源としては、グルコース、フラクト
ース、シュークロース、糖蜜、澱粉加工分解物などの炭
水化物、メタノール、エタノール、グリセリン、ソルビ
トールなどのアルコール類、ピルビン酸、乳酸、酢酸な
どの有機酸、グリシン、アラニン、グルタミン酸、アス
パラギン酸などのアミノ酸などが用いられ、これらは5
〜30%の濃度で用いられる。
ース、シュークロース、糖蜜、澱粉加工分解物などの炭
水化物、メタノール、エタノール、グリセリン、ソルビ
トールなどのアルコール類、ピルビン酸、乳酸、酢酸な
どの有機酸、グリシン、アラニン、グルタミン酸、アス
パラギン酸などのアミノ酸などが用いられ、これらは5
〜30%の濃度で用いられる。
培養に用いる窒素源としては、アンモニア水、アンモ
ニアガス、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、および尿素などの
各種無機および有機アンモニウム塩、ペプトン、肉エキ
ス、蛋白加水分解物、フィッシュミールなどの窒素含有
物が用いられる。
ニアガス、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、および尿素などの
各種無機および有機アンモニウム塩、ペプトン、肉エキ
ス、蛋白加水分解物、フィッシュミールなどの窒素含有
物が用いられる。
無機物としては、リン酸一カリウム、リン酸二カリウ
ム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウムなどのリ
ン酸塩、マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄、亜
鉛、銅などの硫酸塩、塩酸塩および硝酸塩などが適当量
用いられる。
ム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウムなどのリ
ン酸塩、マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄、亜
鉛、銅などの硫酸塩、塩酸塩および硝酸塩などが適当量
用いられる。
また、微生物が栄養要求株の場合は生育に要求される
化合物を培養液中に添加しなくてはならないが、他の培
地成分から要求物質が十分量持ち込まれる場合はあらた
めて添加する必要はない。
化合物を培養液中に添加しなくてはならないが、他の培
地成分から要求物質が十分量持ち込まれる場合はあらた
めて添加する必要はない。
培養は、20〜40℃の温度で、振盪、通気・撹拌などの
好気的条件下で、アンモニアガス、アンモニア水、尿
素、苛性ソーダ、可塑カリなどを用いてpHを中性付近に
調節しながらおこなわれ、1〜8日間で完了する。
好気的条件下で、アンモニアガス、アンモニア水、尿
素、苛性ソーダ、可塑カリなどを用いてpHを中性付近に
調節しながらおこなわれ、1〜8日間で完了する。
得られた培養液に接触反応に必要な成分を加えて接触
反応を行わせることができる。培養液のアンモニウムイ
オン1g/を越える場合は培養液を希釈するか、培養液
から菌体を分離し、要すれば洗浄して用いればよい。
反応を行わせることができる。培養液のアンモニウムイ
オン1g/を越える場合は培養液を希釈するか、培養液
から菌体を分離し、要すれば洗浄して用いればよい。
最も好ましくは培養終了時のアンモニウムイオン濃度
が1g/以下となる様に培養して得た培養液をそのまま
用いれば経済的に優れ、操作も簡単である。
が1g/以下となる様に培養して得た培養液をそのまま
用いれば経済的に優れ、操作も簡単である。
かかる培養液を得る方法として次の方法が例示され
る。
る。
培養前半アンモニアガス、アンモニア水、尿素など
でpH調節をおこない、適当な時期に苛性ソーダ、苛性カ
リなどに切り替えてpH調節をおこなう。
でpH調節をおこない、適当な時期に苛性ソーダ、苛性カ
リなどに切り替えてpH調節をおこなう。
この場合、微生物が生育に必要とする量のアンモニア
は窒素源として充分与えられなければならない。(実施
例1参照) アンモニア水、尿素、苛性ソーダ、苛性カリなどを
適当な比率で混合してpH調節をおこなう。
は窒素源として充分与えられなければならない。(実施
例1参照) アンモニア水、尿素、苛性ソーダ、苛性カリなどを
適当な比率で混合してpH調節をおこなう。
成育に必要な窒素源として、酵母エキス、硫酸アン
モニウム、リン酸アンモニウム、尿素などの各成分のい
ずれかを培地中に添加し、苛性ソーダ、苛性カリなどで
pH調節をおこなう。
モニウム、リン酸アンモニウム、尿素などの各成分のい
ずれかを培地中に添加し、苛性ソーダ、苛性カリなどで
pH調節をおこなう。
これらの方法により菌体の生育速度、生育量ならびに
活性に影響を与えることなく培養終了時点でのアンモニ
ウムイオン濃度がNH3換算で1g/以下の培養液を得るこ
とができる。
活性に影響を与えることなく培養終了時点でのアンモニ
ウムイオン濃度がNH3換算で1g/以下の培養液を得るこ
とができる。
用いるアデニンは、合成品でも天然品でもよい。また
純品をそのまま用いてもよいし、微生物アデニン発酵液
などのアデニン粗精製物など、アデニンを含有するもの
であればいずれでもよい。アデニンは1〜100g/、好
ましくは1〜50g/の濃度で用いられる。
純品をそのまま用いてもよいし、微生物アデニン発酵液
などのアデニン粗精製物など、アデニンを含有するもの
であればいずれでもよい。アデニンは1〜100g/、好
ましくは1〜50g/の濃度で用いられる。
エネルギー供与体としてはグルコース、フラクトー
ス、シュークロース、糖蜜、澱粉加水分解物などの炭水
化物、ピルビン酸、乳酸、酢酸、α−ケトグルタル酸な
どの有機酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などのアミノ酸が用いられる。これらは5〜
200g/の濃度で用いられる。
ス、シュークロース、糖蜜、澱粉加水分解物などの炭水
化物、ピルビン酸、乳酸、酢酸、α−ケトグルタル酸な
どの有機酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などのアミノ酸が用いられる。これらは5〜
200g/の濃度で用いられる。
リン酸供与体としては正リン酸、ピロリン酸、トリポ
ロリン酸、テトラポリリン酸、テトラポリメタリン酸な
どのポリリン酸、ポリメタリン酸、リン酸一カリウム、
リン酸二カリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナト
リウムなどの無機のリン酸塩などがいずれも用いられ
る。これらはおよそ3〜150g/の濃度で用いられる。
ロリン酸、テトラポリリン酸、テトラポリメタリン酸な
どのポリリン酸、ポリメタリン酸、リン酸一カリウム、
リン酸二カリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナト
リウムなどの無機のリン酸塩などがいずれも用いられ
る。これらはおよそ3〜150g/の濃度で用いられる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンステアリル
アミン(例えばナイミーンS−215、日本油脂社製)、
セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチルピリ
ジウムクロライドなどのカチオン性界面活性剤、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、オレイルアミド硫酸ナトリウムなど
のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノステアレート(例えばノニオンST221、日本油脂
社製)などの非イオン性界面活性剤、ラウリルペタイン
(例えばアノンBF、日本油脂社製)などの両性界面活性
剤などがあげられ、これらは通常0.1〜50g/、好まし
くは1〜20g/の濃度で用いられる。
アミン(例えばナイミーンS−215、日本油脂社製)、
セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチルピリ
ジウムクロライドなどのカチオン性界面活性剤、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、オレイルアミド硫酸ナトリウムなど
のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノステアレート(例えばノニオンST221、日本油脂
社製)などの非イオン性界面活性剤、ラウリルペタイン
(例えばアノンBF、日本油脂社製)などの両性界面活性
剤などがあげられ、これらは通常0.1〜50g/、好まし
くは1〜20g/の濃度で用いられる。
有機溶剤としては、トルエン、キシレン、脂肪族アル
コール、アセトン、酢酸エチルなどがあげられ、これら
は通常0.1〜50ml/、好ましくは1〜20ml/の濃度で
用いられる。
コール、アセトン、酢酸エチルなどがあげられ、これら
は通常0.1〜50ml/、好ましくは1〜20ml/の濃度で
用いられる。
マグネシウムイオンとしては、硫酸塩、硝酸塩、塩酸
塩などの無機酸との塩、クエン酸マグネシウムなどの有
機酸との塩、その他マグネシムウイオン含量の高い天然
物、いずれでも使用できる。添加量は通常0.01〜0.20モ
ルである。
塩などの無機酸との塩、クエン酸マグネシウムなどの有
機酸との塩、その他マグネシムウイオン含量の高い天然
物、いずれでも使用できる。添加量は通常0.01〜0.20モ
ルである。
水性媒体中に蓄積したATPの採取は、活性炭やイオン
交換樹脂などを用いる通常の方法によっておこなうこと
ができる。
交換樹脂などを用いる通常の方法によっておこなうこと
ができる。
以下に実施例を示す。
実施例1 グルコース50g/、ポリペプトン(大五栄養化学社
製)10g/、イーストエキス(大五栄養化学社製)10g/
、尿素5g/、(NH4)2SO45g/、KH2PO41g/、K2HP
O43g/、MgSO4・7H2O 1g/、CaCl2・2H2O 0.1g/
、FeSO4・7H2O 10mg/、ZnSO4・7H2O 10mg/、Mn
SO4・4〜6H2O20mg/、L−システイン20mg/、D−
パントテン酸カルシウム10mg/、ビタミンB15mg/、
ニコチン酸5mg/およびビオチン30μg/(苛性ソーダ
でpH7.2に調整)の組成からなる種培養液体培地を大型
試験管に10mlずつ入れ加熱殺菌し、これにブレビバクテ
リウム・アンモニアゲネスATCC21170を接種し、28℃で2
4時間300rpmにて往復振盪培養した。
製)10g/、イーストエキス(大五栄養化学社製)10g/
、尿素5g/、(NH4)2SO45g/、KH2PO41g/、K2HP
O43g/、MgSO4・7H2O 1g/、CaCl2・2H2O 0.1g/
、FeSO4・7H2O 10mg/、ZnSO4・7H2O 10mg/、Mn
SO4・4〜6H2O20mg/、L−システイン20mg/、D−
パントテン酸カルシウム10mg/、ビタミンB15mg/、
ニコチン酸5mg/およびビオチン30μg/(苛性ソーダ
でpH7.2に調整)の組成からなる種培養液体培地を大型
試験管に10mlずつ入れ加熱殺菌し、これにブレビバクテ
リウム・アンモニアゲネスATCC21170を接種し、28℃で2
4時間300rpmにて往復振盪培養した。
次に、この培養液20mlを上記と同一組成の液体培地23
0mlの入った2容バッフル付三角フラスコに接種し、2
8℃で24時間190rpmにて回転振盪培養した。
0mlの入った2容バッフル付三角フラスコに接種し、2
8℃で24時間190rpmにて回転振盪培養した。
この培養液をグルコース100g/、肉エキス(極東製
薬工業社製)10g/、ポリペプトン10g/、KH2PO41g/
、K2HPO41g/、MgSO4・7H2O 1g/、FeSO4・7H2O
20mg/、ZnSO4・7H2O 10g/、CaCl2・2H2O 100mg/
、MnSO4・4〜6H2O 4mg/、β−アラニン15mg/、
L−システイン20mg/、ビオチン100μg/、尿素2g/
(別殺菌)およびビタミンB15mg/(別殺菌) (苛性ソーダでpH7.2に調整後加熱殺菌)の組成から
なる液体培地2.5の入った5容培養槽に接種し、32
℃、600rpm、通気量2.5l/minにて、濃アンモニア水でpH
6.8に調整しつつ種培養をおこなった。
薬工業社製)10g/、ポリペプトン10g/、KH2PO41g/
、K2HPO41g/、MgSO4・7H2O 1g/、FeSO4・7H2O
20mg/、ZnSO4・7H2O 10g/、CaCl2・2H2O 100mg/
、MnSO4・4〜6H2O 4mg/、β−アラニン15mg/、
L−システイン20mg/、ビオチン100μg/、尿素2g/
(別殺菌)およびビタミンB15mg/(別殺菌) (苛性ソーダでpH7.2に調整後加熱殺菌)の組成から
なる液体培地2.5の入った5容培養槽に接種し、32
℃、600rpm、通気量2.5l/minにて、濃アンモニア水でpH
6.8に調整しつつ種培養をおこなった。
養培液上清中のグルコースが消費された時点で培養液
を300mlずつ無菌的に採取し、グルコース180g/、肉エ
キス10g/、KH2PO410g/、K2HPO410g/、MgSO4・7H2
O 10g/、CaCl2・2H2O100mg/、FeSO4・7H2O 20mg/
、ZnSO4・7H2O 10mg/、β−アラニン15mg/、ビ
オチン100μg/、ニコチン酸5mg/、グルタミン酸1g/
、L−システイン20mg/ml、炭素2g/(別殺菌)およ
びビタミンB15mg/(別殺菌)(苛性カリでpH6.8に調
整後加熱殺菌)の組成からなる液体培地2.5の入った
5容培養槽5本(A.B.C.D.E)に接種し、いずれも32
℃、600rpm、通気量2.5l/minにて本培養をおこなった。
を300mlずつ無菌的に採取し、グルコース180g/、肉エ
キス10g/、KH2PO410g/、K2HPO410g/、MgSO4・7H2
O 10g/、CaCl2・2H2O100mg/、FeSO4・7H2O 20mg/
、ZnSO4・7H2O 10mg/、β−アラニン15mg/、ビ
オチン100μg/、ニコチン酸5mg/、グルタミン酸1g/
、L−システイン20mg/ml、炭素2g/(別殺菌)およ
びビタミンB15mg/(別殺菌)(苛性カリでpH6.8に調
整後加熱殺菌)の組成からなる液体培地2.5の入った
5容培養槽5本(A.B.C.D.E)に接種し、いずれも32
℃、600rpm、通気量2.5l/minにて本培養をおこなった。
pH調節は最初濃アンモニア水を用いて6.8に調節し、
培養液中の残グルコース濃度がA:10%、B:5.0%、C:2.5
%、D:1.25%になった時点でpH調整を濃アンモニア水か
ら10規定苛性カリに切り替えておこない培養を継続し
た。なお終始濃アンモニア水を用いて培養したもの
(E)を対照とした。
培養液中の残グルコース濃度がA:10%、B:5.0%、C:2.5
%、D:1.25%になった時点でpH調整を濃アンモニア水か
ら10規定苛性カリに切り替えておこない培養を継続し
た。なお終始濃アンモニア水を用いて培養したもの
(E)を対照とした。
培養液上清中のグルコースが消費された時点で、培養
液20mlをそれぞれ200ml容ビーカーに入れ、これにグル
コース100g/、アデニン15g/、ニコチン酸0.2g/、
KH2PO415g/、MgSO4・7H2O 10g/、キシレン10ml/
およびナイミーンS−2154g/を添加し、マグネチック
スターラーにて900rpmで撹拌しつつ、恒温水槽中で温度
を32℃に保ち、10規定苛性カリでpH7.4付近に調整しつ
つ反応をおこなった。反応中、反応液上清中のリン酸濃
度はKH2PO4として20g/前後を保つように、マグネシウ
ム濃度はMgSO4・7H2Oとして20g/前後を保つように、
グルコース濃度は20g/以下にならないように適宜途中
添加をおこなった。反応開始時のアンモニウムイオン濃
度(NH3換算)と21時間目のATP生成量(ATP Na2・3H2O
換算、以下同じ)を比較した結果は第1表に示すとおり
であった。
液20mlをそれぞれ200ml容ビーカーに入れ、これにグル
コース100g/、アデニン15g/、ニコチン酸0.2g/、
KH2PO415g/、MgSO4・7H2O 10g/、キシレン10ml/
およびナイミーンS−2154g/を添加し、マグネチック
スターラーにて900rpmで撹拌しつつ、恒温水槽中で温度
を32℃に保ち、10規定苛性カリでpH7.4付近に調整しつ
つ反応をおこなった。反応中、反応液上清中のリン酸濃
度はKH2PO4として20g/前後を保つように、マグネシウ
ム濃度はMgSO4・7H2Oとして20g/前後を保つように、
グルコース濃度は20g/以下にならないように適宜途中
添加をおこなった。反応開始時のアンモニウムイオン濃
度(NH3換算)と21時間目のATP生成量(ATP Na2・3H2O
換算、以下同じ)を比較した結果は第1表に示すとおり
であった。
培養槽Aの場合は得られた培養菌体が窒素飢餓の状態
で培養された菌体であり、反応開始時のアンモニアは存
在しないにも拘わらずATPの生成量は非常に低い。
で培養された菌体であり、反応開始時のアンモニアは存
在しないにも拘わらずATPの生成量は非常に低い。
実施例2 実施例1のBの条件で培養した培養液(培養液
B′)、同じくEの条件で培養した培養液(培養液
E′)について、培養液を直接接触反応に用いた場合
(菌体分離−と表示)と、遠心分離により菌体を集め、
遠心上清と同容量のイオン除去水に懸濁したもの(菌体
分離+と表示)を接触反応に用いた場合とについて、実
施例1と同様に反応をおこなった結果を第2表に示す。
B′)、同じくEの条件で培養した培養液(培養液
E′)について、培養液を直接接触反応に用いた場合
(菌体分離−と表示)と、遠心分離により菌体を集め、
遠心上清と同容量のイオン除去水に懸濁したもの(菌体
分離+と表示)を接触反応に用いた場合とについて、実
施例1と同様に反応をおこなった結果を第2表に示す。
実施例3 大型試験管および2容バッフル付三角フラスコによ
る種培養は実施例1と同様におこない、得られた種培養
液をグルコース250g/、肉エキス10g/、ポリペプト
ン100g/、KH2PO41g/、K2HPO41g/、MgSO4・7H2O
1g/、FeSO4・7H2O 20mg/、ZnSO4・7H2O 10g/、
CaCl2・2H2O 100mg/、MnSO4・4〜6H2O4mg/、β−
アラニン15mg/、L−システイン20mg/、ビオチン10
0μg/、尿素2g/(別殺菌)およびビタミンB15mg/
(別殺菌)(苛性ソーダでpH7.2に調整後加熱殺菌)の
組成からなる液体培地2.5の入った5容培養槽に接
種し、32℃、600rpm、通気量2.5/minにて、10規定の
苛性カリでpH6.8に調整しつつ培養をおこなった。得ら
れた培養液を20mlを200ml容ビーカーに入れ、これにグ
ルコース100g/、アデニン15g/、ニコチン酸0.2g/
、KH2PO415g/、MgSO4・7H2O 10g/、キシレン10m
l/およびナイミーンS−215 4g/を添加し、マグネ
チックスターラーにて900rpm撹拌しつつ、恒温水槽中で
温度を32℃に保ち、10規定苛性カリにてpH7.4付近に調
節しつつ反応をおこなった。反応中、反応液上清中のリ
ン酸濃度はKH2PO4として20g/前後を保つように、マグ
ネシウム濃度はMgSO4・7H2Oして20g/前後を保つよう
に、グルコース濃度は20g/以下にならないように適宜
途中添加をおこなった。反応開始時のアンモニウムイオ
ン濃度(NH3換算)は0.03g/であり、反応20時間でATP
が43.2g/生成した。
る種培養は実施例1と同様におこない、得られた種培養
液をグルコース250g/、肉エキス10g/、ポリペプト
ン100g/、KH2PO41g/、K2HPO41g/、MgSO4・7H2O
1g/、FeSO4・7H2O 20mg/、ZnSO4・7H2O 10g/、
CaCl2・2H2O 100mg/、MnSO4・4〜6H2O4mg/、β−
アラニン15mg/、L−システイン20mg/、ビオチン10
0μg/、尿素2g/(別殺菌)およびビタミンB15mg/
(別殺菌)(苛性ソーダでpH7.2に調整後加熱殺菌)の
組成からなる液体培地2.5の入った5容培養槽に接
種し、32℃、600rpm、通気量2.5/minにて、10規定の
苛性カリでpH6.8に調整しつつ培養をおこなった。得ら
れた培養液を20mlを200ml容ビーカーに入れ、これにグ
ルコース100g/、アデニン15g/、ニコチン酸0.2g/
、KH2PO415g/、MgSO4・7H2O 10g/、キシレン10m
l/およびナイミーンS−215 4g/を添加し、マグネ
チックスターラーにて900rpm撹拌しつつ、恒温水槽中で
温度を32℃に保ち、10規定苛性カリにてpH7.4付近に調
節しつつ反応をおこなった。反応中、反応液上清中のリ
ン酸濃度はKH2PO4として20g/前後を保つように、マグ
ネシウム濃度はMgSO4・7H2Oして20g/前後を保つよう
に、グルコース濃度は20g/以下にならないように適宜
途中添加をおこなった。反応開始時のアンモニウムイオ
ン濃度(NH3換算)は0.03g/であり、反応20時間でATP
が43.2g/生成した。
実施例4 ブレビバクテリウム・アンモニアケネスATCC21170の
種培養を大型試験管、2バッフル付三角フラスコ、お
よび5容培養槽を用いて実施例1とまったく同様にお
こなった。
種培養を大型試験管、2バッフル付三角フラスコ、お
よび5容培養槽を用いて実施例1とまったく同様にお
こなった。
5容培養槽種培養の培養液上清中のグルコースが消
費された時点で培養液を300mlずつ無菌的に採取し、グ
ルコース180g/、肉エキス10g/、KH2PO410g/、K2H
PO410g/、MgSO4・7H2O 10g/、CaCl2・2H2O 100mg
/、FeSO4・7H2O 20mg/、ZnSO4・7H2O 10mg/、
β−アラニン15mg/、ビチオン100μg/、ニコチン酸
5mg/、グルタミン酸1g/、L−システイン20mg/、
尿素2g/(別殺菌)およびビタミンB15mg/(別殺
菌)(苛性カリでpH6.8に調整後加熱殺菌)の組成から
なる液体培地2.5の入った5容培養槽2本(F,G)に
接種し、いずれも32℃、600rpm、通気量2.5/minに
て、培養槽Fは濃アンモニア水と10規定苛性カリを4対
1の容量比で混合した液で、培養槽Gは濃アンモニア水
で、それぞれpH6.8に調整しつつ培養をおこなった。
費された時点で培養液を300mlずつ無菌的に採取し、グ
ルコース180g/、肉エキス10g/、KH2PO410g/、K2H
PO410g/、MgSO4・7H2O 10g/、CaCl2・2H2O 100mg
/、FeSO4・7H2O 20mg/、ZnSO4・7H2O 10mg/、
β−アラニン15mg/、ビチオン100μg/、ニコチン酸
5mg/、グルタミン酸1g/、L−システイン20mg/、
尿素2g/(別殺菌)およびビタミンB15mg/(別殺
菌)(苛性カリでpH6.8に調整後加熱殺菌)の組成から
なる液体培地2.5の入った5容培養槽2本(F,G)に
接種し、いずれも32℃、600rpm、通気量2.5/minに
て、培養槽Fは濃アンモニア水と10規定苛性カリを4対
1の容量比で混合した液で、培養槽Gは濃アンモニア水
で、それぞれpH6.8に調整しつつ培養をおこなった。
得られた培養液20mlをそれぞれ200ml容ビーカーに入
れ、これにグルコース100g/、アデニン15g/、ニコ
チン酸0.2g/、KH2PO415g/、MgSO4・7H2O10g/、キ
シレン10ml/およびナイミーンS−215 4g/を添加
し、マグネチックスターラーにて900rpmで撹拌しつつ、
恒温水槽中で温度を32℃に保ち、10規定苛性カリにてpH
7.4付近に調整しつつ反応をおこなった。反応中、反応
液上清中のリン酸濃度はKH2PO4として20g/前後を保つ
ように、マグネシウム濃度はMgSO4・7H2Oとして20g/
前後を保つように、グルコース濃度は20g/以下になら
ないように適宜途中添加をおこなった。反応開始時のア
ンモニウムイオン濃度(NH3換算)とATP生成量(ATP N
a2・3H2O換算)を比較した結果は第3表に示すとおりで
あった。
れ、これにグルコース100g/、アデニン15g/、ニコ
チン酸0.2g/、KH2PO415g/、MgSO4・7H2O10g/、キ
シレン10ml/およびナイミーンS−215 4g/を添加
し、マグネチックスターラーにて900rpmで撹拌しつつ、
恒温水槽中で温度を32℃に保ち、10規定苛性カリにてpH
7.4付近に調整しつつ反応をおこなった。反応中、反応
液上清中のリン酸濃度はKH2PO4として20g/前後を保つ
ように、マグネシウム濃度はMgSO4・7H2Oとして20g/
前後を保つように、グルコース濃度は20g/以下になら
ないように適宜途中添加をおこなった。反応開始時のア
ンモニウムイオン濃度(NH3換算)とATP生成量(ATP N
a2・3H2O換算)を比較した結果は第3表に示すとおりで
あった。
実施例5 実施例4で得られた培養槽Fの培養液500mlを2容
培養槽に入れ、グルコース100g/、アデニン30g/、
ニコチン酸0.2g/、KH2PO415g/、MgSO4・7H2O10g/
、キシレン10ml/およびナイミーンS−215 4g/
を添加し、800rpm、32℃、通気量2.5/minで、10規定
苛性カリにてpHを7.4に調整しつつ反応をおこなった。
反応中、反応液上清中のリン酸濃度(KH2PO4換算)およ
びマグネシウム濃度(MgSO4・7H2O換算)はそれぞれ30g
/前後を保つように、グルコース濃度は20g/以下に
ならないように適宜途中添加をおこなった。その結果、
反応28時間でATPが70.6g/生成した。
培養槽に入れ、グルコース100g/、アデニン30g/、
ニコチン酸0.2g/、KH2PO415g/、MgSO4・7H2O10g/
、キシレン10ml/およびナイミーンS−215 4g/
を添加し、800rpm、32℃、通気量2.5/minで、10規定
苛性カリにてpHを7.4に調整しつつ反応をおこなった。
反応中、反応液上清中のリン酸濃度(KH2PO4換算)およ
びマグネシウム濃度(MgSO4・7H2O換算)はそれぞれ30g
/前後を保つように、グルコース濃度は20g/以下に
ならないように適宜途中添加をおこなった。その結果、
反応28時間でATPが70.6g/生成した。
実施例6 グルコース20g/、ポリペプトン15g/、酵母エキス
15g/、NaCl2.5g/および尿素1g/(苛性ソーダでpH
7.2に調整)の組成からなる液体培地を大型試験管に10m
lずつ入れ加熱殺菌し、これにコリネバクテリウム・ダ
ルタミクムATCC21171を接種し、28℃で24時間振盪培養
した。
15g/、NaCl2.5g/および尿素1g/(苛性ソーダでpH
7.2に調整)の組成からなる液体培地を大型試験管に10m
lずつ入れ加熱殺菌し、これにコリネバクテリウム・ダ
ルタミクムATCC21171を接種し、28℃で24時間振盪培養
した。
次に、この培養液20mlをシュークロース50g/、肉エ
キス10g/、KH2PO4 2g/、MgSO4・7H2O 0.5/、
(NH4)2SO45g/、尿素1g/、FeSO4・7H2O 10mg/
、MnSO4・4〜6H2O 10mg/、コーン・スチープ・リ
カー40g/、ビチオン50μg/、ビタミンB1100μg/
およびCaCO3 20g/(苛性ソーダでpH7.2に調整後加熱
菌)の組成からなる液体培地230mlの入った2容バッ
フル付三角フラスコに接種し、28℃で24時間振盪培養し
た。
キス10g/、KH2PO4 2g/、MgSO4・7H2O 0.5/、
(NH4)2SO45g/、尿素1g/、FeSO4・7H2O 10mg/
、MnSO4・4〜6H2O 10mg/、コーン・スチープ・リ
カー40g/、ビチオン50μg/、ビタミンB1100μg/
およびCaCO3 20g/(苛性ソーダでpH7.2に調整後加熱
菌)の組成からなる液体培地230mlの入った2容バッ
フル付三角フラスコに接種し、28℃で24時間振盪培養し
た。
この培養液250mlをシュークロース70g/、肉エキス1
0g/、KH2PO4 2g/、K2HPO41.2g/、MgSO4・7H2O
17g/、(NH4)2SO417g/、FeSO4・7H2O 13mg/、M
nSO4・4〜6H2O 13mg/、コーン・スチープ・リカー6
6g/、ビオチン230mg/およびビタミンB1450mg/
(苛性ソーダでpH6.8に調整後加熱殺菌)の組成からな
る液体培地1.4の入った5容培養槽に接種し、30
℃、600rpm、通気量1vvmにて、濃アンモニア水にてpH6.
8に調整しつつ培養をおこなった。培養途中、シューク
ロース374g/、KH2PO40.7g/およびK2HPO40.5g/の
組成からなる液500mlを2回添加し、2回目の液添加
後、pH調整を濃アンモニア水から10規定苛性カリに切り
替えておこない培養を継続した。
0g/、KH2PO4 2g/、K2HPO41.2g/、MgSO4・7H2O
17g/、(NH4)2SO417g/、FeSO4・7H2O 13mg/、M
nSO4・4〜6H2O 13mg/、コーン・スチープ・リカー6
6g/、ビオチン230mg/およびビタミンB1450mg/
(苛性ソーダでpH6.8に調整後加熱殺菌)の組成からな
る液体培地1.4の入った5容培養槽に接種し、30
℃、600rpm、通気量1vvmにて、濃アンモニア水にてpH6.
8に調整しつつ培養をおこなった。培養途中、シューク
ロース374g/、KH2PO40.7g/およびK2HPO40.5g/の
組成からなる液500mlを2回添加し、2回目の液添加
後、pH調整を濃アンモニア水から10規定苛性カリに切り
替えておこない培養を継続した。
培養液上清中の糖が消費された時点で培養液500mlを
2容培養槽に入れ、実施例5と同様に反応をおこなっ
た。反応開始時点で反応液上清中のアンモニウムイオン
濃度は0.10g/(NH3換算)であった。その結果、反応2
8時間でATPが27.5g/生成した。
2容培養槽に入れ、実施例5と同様に反応をおこなっ
た。反応開始時点で反応液上清中のアンモニウムイオン
濃度は0.10g/(NH3換算)であった。その結果、反応2
8時間でATPが27.5g/生成した。
発明の効果 本発明によれば、微生物を酵素源として用いて、アデ
ニン、リン酸基供与体およびエネルギー供与体とからAT
Pを工業的に安価でしかも効率よく製造することができ
る。
ニン、リン酸基供与体およびエネルギー供与体とからAT
Pを工業的に安価でしかも効率よく製造することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】アデニン、リン酸基供与体およびエネルギ
ー供与体とからアデノシン−5′−三リン酸を生成する
能力を有する微生物の培養液もしくは菌体とアデニン、
リン酸基供与体およびエネルギー供与体とを界面活性剤
および/または有機溶剤を含有する水性媒体中で接触さ
せて、アデノシン−5′−三リン酸を製造する際、該接
触反応開始時点の該水性媒体中のアンモニウムイオン濃
度をNH3換算で1g/l以下にすることを特徴とするアデノ
シン−5′−三リン酸の製造法。 - 【請求項2】該微生物の培養終了時の培養液がそのまま
接触反応の水性媒体として用いられる請求項1記載の製
造法。 - 【請求項3】該微生物が、ブレビバクテリウム属または
コリネバクテリウム属に属する微生物である請求項1ま
たは2記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28824888A JP2602927B2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | アデノシン−5’−三リン酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28824888A JP2602927B2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | アデノシン−5’−三リン酸の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02134394A JPH02134394A (ja) | 1990-05-23 |
JP2602927B2 true JP2602927B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17727750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28824888A Expired - Fee Related JP2602927B2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | アデノシン−5’−三リン酸の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602927B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8309329B2 (en) | 2008-02-25 | 2012-11-13 | Ajinomoto Co., Inc. | Process for production of 5′-guanylic acid |
-
1988
- 1988-11-15 JP JP28824888A patent/JP2602927B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8309329B2 (en) | 2008-02-25 | 2012-11-13 | Ajinomoto Co., Inc. | Process for production of 5′-guanylic acid |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02134394A (ja) | 1990-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR920009513B1 (ko) | 5'-이노신산의 제조방법 | |
EP0251489B1 (en) | Process for producing 5'-guanylic acid | |
US3586604A (en) | Phosphorylation of nucleosides by fermentation | |
US4767713A (en) | Pure culture of Brevibacterium acetylicum AT-6-7, ATCC 39311 | |
Maruyama et al. | ATP production from adenine by a self-coupling enzymatic process: high-level accumulation under ammonium-limited conditions | |
JP2602927B2 (ja) | アデノシン−5’−三リン酸の製造法 | |
EP0146265B1 (en) | Process for producing a compound from its precursor using an enzymatic activity of bacterium | |
US3308036A (en) | Process for the production of ribonucleotides by fermentation | |
US3329577A (en) | Fermentative preparation of proline | |
CN102586383B (zh) | 胞磷胆碱的制备方法 | |
US3296089A (en) | Process for the production of ribosylphosphates of 8-azapurine derivatives by fermentation | |
JPS63279798A (ja) | S−アデノシルメチオニンの製造法 | |
US3238110A (en) | Method for producing 5-amino-4-imidazolecarboxamide riboside | |
US4617268A (en) | Process for the preparation of adenosine-5'-triphosphate by fermentation | |
KR940009047B1 (ko) | 아스콜빈산-2-인산 또는 이소 아스콜빈산-2-인산과 글루타민의 제조방법 | |
US3762999A (en) | Method for producing adenosine diphosphate and adenosine triphosphate | |
JPH0328195B2 (ja) | ||
JPS6174596A (ja) | γ−グルタミルシステインの製造法 | |
KR830001259B1 (ko) | 미생물에 의한 l-글루타민의 제조방법 | |
US3488257A (en) | Method for the production of inosine | |
JPS59132898A (ja) | フラビン・アデニン・ジヌクレオチドの製造法 | |
US3369975A (en) | Method for the fermentative synthesis of 5'-uridylic acid | |
JPS60105499A (ja) | グルタチオンの製造方法 | |
JPS5846319B2 (ja) | 発酵法による5′−イノシン酸の製造法 | |
KR830001260B1 (ko) | 발효에 의한 l-글루타민 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |