JPS6322940A - 壁体構造およびこれに用いる通気用水切り材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、壁体構造およびこれに用いる通気用水切り材
に関するものである。

（従来技術とその問題点） 近年、省エネルギーの機運とともに、建築物の高断熱化
が切望され、木ずつを用いた壁体内にグラスウールを充
填したり、あるいは外壁下地材としてプラスデックフオ
ーム板や木質繊維板にアスファルトを含浸してなるシー
ジングボードが使用されるようになってきた。

ところで、外壁下地材として用いられるプラスチックフ
オーム板は断熱性に優れている反面、透湿性に劣るため
、壁体内に湿気を閉込め、内部結露を発生させ易いとい
う欠点を有していた。

他方、シージングボードは、それ自体としてはＲ湿機能
を有するのであるが、外壁材等がそれに密着して施工さ
れるため、前記機能が充分に生かされていない等の欠点
を有している。

そのため、特に、寒冷地においては、壁内結露による断
熱性の低下、および結露の発生による耐久性の低下を防
止するために、外壁材の裏面に上下方向に連通した通気
用空間を設けて、壁体内の通気性を改善する方法が、た
とえば、実公昭５３−１２４９８号公報や実開昭５８−
２９７１６号公報で公知である。

しかしながら、前者のものは外壁材の下端部は解放状態
であるので、風雨時に、雨水の吹き込みがあり、また、
虫が壁体内に侵入するという問題点を有する。

一方、後者のものは、外壁材の下端部に水切り材を設け
て、この水切り材に通気用孔を穿っているため、雨水の
直接の吹き込みはないが、胴縁材の厚さに応じた形状と
するため、胴縁材の厚さにより通気用孔を有する折り曲
げ部分の長さを合わせる必要があり、製作が面倒である
。

また、通気用孔の孔明けを行なう場合、孔密度を大きく
すると折曲げ部分の強度が小さくなるため、密度を小さ
くせざるを得す、これによって空気の流入量が少なく、
十分な均一通気が行なわれないという問題点を有する。

本発明は、前記通気用孔を網体で形成することにより前
記従来方法の問題点を解決する壁体構造およびこれに用
いる水切り材を提供することを目的とする。

（問題点を解決すべき手段） 本発明は、前記目的を達成するために、外壁材裏面に上
下方向に連通した通気用空間部を設けてなる壁体構造に
おいて、外壁材下端部に沿って取り付けた水切り材の後
方に、屈曲自在な網状体が前記通気用空間部下端を覆う
ように配設された壁体構造とし、また、前記水切り材を
、該水切り材裏面の長手方向に沿って、所定巾を有する
屈曲自在な網状体が係止された構成としたちのである。

（実　施　例） つぎに、本発明を実施例である図面にしたがって説明す
る。

第１図〜第３図は本発明に係る壁体構造を示し、ｌは内
壁構成材で、合板、繊維数１召膏ボード。

塗り壁その他種々の材料あるいはそれらの組合わせから
なる。２は外壁下池材で、ンージングインンユレーショ
ンボードからなり、３は胴縁で、外壁下地材２に縦方向
に適宜間隔をあけて１列に並んだ複数本の棒材からなる
。４は金属系、木質系、窯業系等の各種材料よりなるサ
イディング等の外壁構成材で、５は間柱および柱、６は
内壁構成材１を支持する胴縁、７はグラスウール等の断
熱材である。

前記内壁構成材１は間柱（図示しない）および柱５の内
側に取付けてあり、間柱および柱５の外側には外壁下地
材２が、さらに、その上に胴縁３を介して外壁構成材４
が取付けである。そして、間柱あるいは柱５の間には断
熱材７が充填しである。

胴縁３は左右に適宜間隔をあけて複数列並ぶため、外壁
下地材２および外壁構成材４の上端は小屋裏８内に到り
、それらの間に形成される空間部９の上端は小屋裏８内
に開放される。

また、外壁構成材４の下端部には水切り材１２が設けで
ある。

この水切り材１２は、第２図、第３図に示すように、前
記胴縁３に釘１７て打着する取り付は部１３とその下端
から外方に突出した水切り部１４とからなる金属あるい
は合成樹脂板等の長尺材で、水切り部１４の下端に所定
巾の合成樹脂あるいは金属等からなる屈曲自在なネット
１６を係止部１５てその一端縁を巻き締め固定したもの
である。

そして、この水切り材１２は、ネット１６の自由端縁を
前記外壁下地材２あるいは胴縁３の最下端部にステーブ
ル１８等で固定したのち、取り付は部Ｉ３を釘１７で胴
縁３に打着し、外壁構成材４を胴縁３に取り付け、前記
空間部９の下方をネット１６で被覆するものである。

このとき、ネット１６は屈曲してその延出長さを自由に
調整することが可能であるので、例えば、ネットの巾を
３０ｍｍ以上の寸法にしておけば、胴縁材の厚さが壁面
毎にあるいは住宅毎に異なっていても、胴縁材の厚さに
応じて曲げたり丸めたりして、咳胴縁３の下端あるいは
外壁下地材２の下端に固定することができる。

なお、ネット１６は、水切り材１２と別にしておいて、
現場にて水切り材１２の取付けと同時に該水切り１１２
の後方に配設して空間部９の下端を覆ってしよい。

前記構成からなる壁体構造においては、室内１９に生じ
た湿気が内壁構成材１等を通って断熱材７内に入り込み
、さらに、透、グ性能に富む木質繊ＮＩＦｉ、からなる
外壁下地材２を通って空間部９に入り込む。この空間部
９の内部は通気自在となっており、小屋裏８と外気とは
空間部９を介して相互に連通している。

したがって、空間部９内に入った湿気は、水切り１２の
ネット１６の小孔を通って空間部９内に入った空気によ
って第２図中矢印にて示すように流動して、小屋裏８か
ら外部に放出される。このように、空間部９内に入り込
む湿気は、徐々に空間部９において拡散除湿され、空間
部９を構成する外壁構成材４の裏面等に結露することは
ない。

なお、胴縁３は、その途中を切欠いてもよく、定尺の棒
材を外壁下地第２上に横に設け、取り付けた後、丸鍜に
より適宜間隔で分断して空間部９を上下方向に連通させ
て形成してもよい。

前記壁体構造に用いる水切り材１２としては、ネット１
６と別体となったものでも使用できるが、第４〜６図に
示すように、水切り材１２の裏面に、その長手方向に沿
ってネット１６（網状体）の一端を係止せしめて一体化
したものを用いるのが施工能率および取付精度が向上し
て望ましい。

すなわち、第４図のらのは、ネット１６の一方縁部を、
水切り材１２の取り付は部１３を折曲部１５ａで形成し
、この折曲部で決着したものである。また、第５図のも
のは、ネット１６の一方縁部を水切り材１２の取り付は
部１３の先端部に設けた折曲部１５ｂで挾持して取り付
けたものであり、第６図のものは、ネットＩ６の一方縁
部を水切り材１２の中間部に設けた係止部である挿入溝
１５ｃに挿入してネット１６を着脱自在にしたものであ
る。

これらのものは、水切り材１２を胴縁３の下端部に取り
付けるだけでネット１６が壁体の通気用空間部の下端に
配設されるので、あとはネット１６の自由端を固定する
のみでよく、ネット１６の位置ずれが生じることがない
とともに、胴８３の厚さが薄い場合で乙、該ネットＩ６
が外壁下地材２に当接して簡単に曲がるので、水切り材
１２を胴縁３に容易に密着させることができるものであ
る。

（効　果） 以上の説明で明らかなように、第１の発明の壁体構造に
よれば、外壁材裏面に上下方向に連通した通気用空間部
を設けてなる壁体構造において、外壁材下端部に取り付
けた水切り材の後方に屈曲自在な網体を配設し、この網
体で、通気用空間部の下端部を被覆したので、充分な通
気量を確保しながら、雨水の吹き込みは勿論、網体の目
の大きさを適宜選択することにより虫の侵入をも防止で
きる。

また、第２の発明の通気用水切り材によれば、屈曲自在
な網体が水切り材の裏面長手方向に沿って係止されてい
るので、該水切り材を胴縁に固定した際に、同時に、網
状体を通気用空間部の下端に確実に、かつ、迅速に配設
することができるとともに、該網状体が屈曲自在である
ので、外壁下地材等と当接しても容易に曲がって胴縁等
の厚さの違いを吸収することか可能であり、通気用空間
部の厚さの違いにも充分対応できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る壁体構造の断面図、第２は第１図
の一部破断斜視図、第３図は第２図の断面図、第４図〜
第６図は水切り材と網体との関係を示す斜視図である。 １・・・内壁構成材、２・・外壁下地材、３・・・胴縁
、４　・外壁構成材、５・・・間柱および柱、９・・・
空間部、１２・・・水切り財、１３・・取り付は部、１
４・・・水切り部、ｌ　５．１５ｃ・・・係止部、１６
・・網体、１７・・・釘、１８・・・ステーブル。 特　許　出　願　人　　大建玉業昧式会社代　理　人　
弁理士　　青白　葆ほか２名第１図 鵠２ｒＡ 第４の　　　　　　　第５区 第６図 手続補正書（方式） ２、発明の名称 壁体構造およびこれに用いる通気用水切り材３　補正を
する者 事件との関係　特許出願人 住所　富田県東Ｃｂ波郡井波町井波１番地ノ１名称大建
玉業Ｖ１ミ式会社 代表者　　齋　藤　義　則 ４代理人

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）外壁材裏面に上下方向に連通した通気用空間部を
   設けてなる壁体構造において、外壁材下端部に沿って取
   り付けた水切り材の後方に、網状体が前記通気用空間部
   下端を覆うように配設されていることを特徴とする壁体
   構造。
2. （２）外壁材裏面に通気用空間部を設けてなる壁体構造
   の前記外壁材下端部に沿って取り付けられる水切り材に
   おいて、該水切り材の裏面長手方向に沿って所定巾の屈
   曲自在な網状体が係止されていることを特徴とする通気
   用水切り材。