JPS6322768Y2

JPS6322768Y2 -

Info

Publication number: JPS6322768Y2
Application number: JP1982005546U
Authority: JP
Priority date: 1982-01-19
Filing date: 1982-01-19
Publication date: 1988-06-22
Also published as: JPS58109376U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は撮像装置に係り、特に装置本体の支持
部材にビユーフアインダを取付けてなる撮像装置
において、ビユーフアインダの取付面に彎曲形状
に形成した彎曲部を有する切溝を設けると共に、
この切溝に沿つて摺動自在な摺動子を支持部材に
取付けてなる構成となることにより、簡単な操作
でビユーフアインダを装置本体に対して前後・左
右にスライド移動し得る撮像装置を提供すること
を目的とする。

カメラ本体の頂部にビユーフアインダを取付け
たTVカメラにおいては、そのアイカツプはカメ
ラ本体の右側にあり、一般に右目で覗ける位置に
あるが、利目が左目である人にとつても容易にア
イカツプを覗けるようにすべく、ビユーフアイン
ダをカメラ本体に対してスライド移動し得る構成
にする必要がある。

この種のTVカメラとしては、カメラ本体の支
持部材の取付面に長孔を設け、ビユーフアインダ
の取付面にこの長孔に対して直交する直線状の切
溝を形成し、切溝内に嵌入されたスライダを支持
部材側のねじで固定したものが知られている。し
かし、これによれば、ビユーフアインダの取付位
置を変える場合にねじを緩めてビユーフアインダ
を適宜な位置に持ち来たすには、長孔に沿つた左
右方向のスライド操作とこのスライド方向とは直
交する切溝に沿つた前後方向のスライド操作が必
要であり、操作が簡便でなく、その移動も滑らか
ではないという欠点があつた。

本考案は上記欠点を除去したものであり、以下
その一実施例につき図面と共に説明する。

第１図は本考案になる撮像装置の一実施例の小
型TVカメラの正面図、第２図はその右側面図、
第３図はその平面図である。

小型TVカメラ１は、カメラ本体２と、ズーム
レンズ３と、電子ビユーフアインダ４と、マイク
ロフオン５と、ハンドグリツプ６とより大略構成
されている。

カメラ本体２の頂部には把手２ａが設けられて
おり、この把手２ａの前面には支持部材７がねじ
止めされている。支持部材７は、第４図に示す如
く、基板部８と起立部９とよりなる略Ｌ字形状に
構成されている。基板部８の上面には第５図Ａに
示す如く凹所１０を形成してあり、この凹所１０
に穿設した孔（図示せず）に取付用ツマミ１１の
ねじ部１１ａが遊嵌挿通されてＥリング１２によ
り抜け止めされている。ツマミ１１と基板部８の
下面との間にはストツパ１３が介装されており、
このストツパ１３を一方に回動すると、ツマミ１
１が基板部８の下面より強制的に離間せしめら
れ、またストツパ１３を他方に回動すると、ツマ
ミ１１が若干上下動自在になるよう構成されてい
る。１４は基板部８より突出している円筒状の凸
部であり、この凸部１４とねじ部１１ａとを結ぶ
直線はカメラ本体２の左右方向に延在している。

電子ビユーフアインダ４の底面４ａには切溝１
５が形成されており、この切溝１５は真直部１５
ａとこの端に彎曲形状に形成された彎曲部１５ｂ
とよりなる。１６は切溝１５内に嵌入された摺動
自在の摺動子であり、その縁部は略８の字形状に
縁取られており、その一方の円形部にねじ孔１６
ａを穿設し、他方の円形部に孔１６ｂを形成して
あり、ねじ孔１６ａには支持部材７側のねじ部１
１ａが螺合し、孔１６ｂには凸部８が嵌入され
る。１７は底面４ａにねじ止めされた押え板であ
り、この押え板１７は切溝１５より若干大きめに
形成された切溝１８を有し、これにより摺動子１
６が抜け止めされている。尚、４ｂはアイカツプ
である。

電子ビユーフアインダ４は通常第３図中実線で
示す状態で支持部材７に取付けられている。この
状態ではアイカツプ４ａの中心線l₁は光軸l₂に平
行であり、利目が右目の人にとつて覗きやすい位
置にある。利目が左目の人がカメラ操作を行なう
場合には、まず、ストツパ１３を回わしツマミ１
１を緩めて電子ビユーフアインダ４を支持部材７
に対して移動可能な状態となす。次にフアインダ
４を手で第３図中矢印ａ方向に押す。ここで、摺
動子１６は支持部材７側のツマミ１１のねじ部に
螺合しているため、摺動子１６は支持部材７に対
しては不動であるが、相対的に切溝１５の真直部
１５ａから彎曲部１５ｂに沿つて摺動子１６が摺
動し、フアインダ４は第３図中一点鎖線で示す位
置に持ち来たされ、アイカツプ４ｂの中心線l₁は
光軸l₂に対して角度θだけ傾くことになる。次に
ストツパ１３を回してツマミ１１を下方向に変位
せしめることにより、フアインダ４の下面４ａが
基板部８の上面に押しつけられ、フアインダ４が
図示一点鎖線で示す位置でしつかり固定される。
この状態は利目が左目である人が楽にフアインダ
４を覗くことができる。

このように、ビユーフアインダ４の下面４ａに
彎曲形状に形成された彎曲部１５ｂを有する切溝
１５を設けると共に、この切溝１５に沿つて摺動
し支持部材７側のねじ部１１ａに螺着される摺動
子１６を設けた構成であるため、フアインダ４を
一方へ押すことによりこれを左右・前後に滑らか
にスライド移動せしめることができ、しかも一挙
操作で行なうことができる。更に、摺動子１６は
略８の字形状に構成されているため、真直部１５
ａと彎曲部１５ｂとの境で摺動子１６がひつかか
つてしまうことがなく、摺動子１６はガタ付きな
く滑らかに切溝１５内を相対的に移動できる。更
にまた、凸部１４が孔１６ｂに嵌入しているた
め、フアインダ４は支持部材７に対して回り止め
されており、したがつてフアインダ４は切溝１５
の彎曲部１５ｂの彎曲率とその長さによつて定ま
る角度θだけ正確に回動されることになり、これ
により前後方向の移動量はいつも画一的である。

尚、上記実施例においては、真直部１５ａの端
に彎曲部１５ｂを形成してあるが、切溝を適宜真
直部と彎曲部とを組み合わせた構成とすることに
より、フアインダのスライド変位位置を変えるこ
とができる。

上述の如く、本考案になる撮像装置は、装置本
体の支持部材にビユーフアインダを取付けてなる
撮像装置において、該ビユーフアインダを、その
取付面に彎曲形状に形成された彎曲部を有する切
溝を設けると共に、摺動子を該切溝内にこれに沿
つて摺動自在に且つ切溝より離脱不可能に設けた
構成とし、且つ上記支持部材に、上記切溝を通し
て上記摺動子と係合して該摺動子を該支持部材上
に保持する機構を設けた構成であり、ビユーフア
インダはその回動支点となる軸により支持されて
いるものではないため、ビユーフアインダの動き
は回動に限られず、上記切溝の形状に対応した動
きとなり、然して切溝の形状を適宜定めることに
より、ビユーフアインダを例えば操作者の右目の
位置又は左目の位置に円滑に持ち来たすことが出
来、利目が左目の人にとつても使い易い撮像装置
を提供し得、またこのスライド移動は一挙操作で
行なうことができるので、操作性の向上を図り得
るという特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になる撮像装置の一実施例の小
型TVカメラの正面図、第２図はその右側面図、
第３図はその平面図、第４図は支持部材の右側面
図、第５図Ａ，Ｂは夫々その支持部材の平面図、
正面図、第６図は電子ビユーフアインダの底面図
である。１……小型TVカメラ、２……カメラ本体、３
……ズームレンズ、４……電子ビユーフアイン
ダ、４ａ……底面、５……マイクロフオン、６…
…ハンドグリツプ、７……支持部材、１１……取
付用ツマミ、１１ａ……ねじ部、１２……Ｅリン
グ、１３……ストツパ、１４……凸部、１５，１
８……切溝、１５ａ……真直部、１５ｂ……彎曲
部、１６……摺動子、１６ａ……ねじ孔、１６ｂ
……孔、１７……押え板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

装置本体の支持部材にビユーフアインダを取付
けてなる撮像装置において、該ビユーフアインダ
を、その取付面に彎曲形状に形成された彎曲部を
有する切溝を設けると共に、摺動子を該切溝内に
これに沿つて摺動自在に且つ該切溝より離脱不可
能に設けた構成とし、且つ上記支持部材に、上記
切溝を通して上記摺動子と係合して該摺動子を該
支持部材上に保持する機構を設けた構成の撮像装
置。