JPS63226217A - ゴマ幼苗の製造方法 - Google Patents

ゴマ幼苗の製造方法

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JPS63226217A
JPS63226217A JP20159487A JP20159487A JPS63226217A JP S63226217 A JPS63226217 A JP S63226217A JP 20159487 A JP20159487 A JP 20159487A JP 20159487 A JP20159487 A JP 20159487A JP S63226217 A JPS63226217 A JP S63226217A
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JP
Japan
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medium
callus
sesame
added
seedlings
Prior art date
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Pending
Application number
JP20159487A
Other languages
English (en)
Inventor
増田 恭次郎
哲也 三輪
菅井 道三
小林 貞作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はゴマの幼苗の大量増殖及び育種法に関する。
〈従来技術及び本発明が解決しようとする問題点〉従来
、ゴマの増殖、育種は古典釣人交配による種子形成によ
シ行っていたが、この方法には下記のような問題点があ
る。
■ 長時間(約1年)を要し、しかも年1度しか行えな
い。
■ 外的要因(例えば気象条件、害虫、ウィルス等の被
害)の影響を受けやすい。
増殖は不可能である。
■ 不稔性植物の増殖は不可能である。
従りて本発明の目的は上記問題点を解決すべき、新規ゴ
マ幼苗の大量増殖、育種法の提供である。
く問題点を解決するための手段〉 本発明者は上記問題点を解決するため鋭意研究を重ねた
結果、ゴマ(Se8amum indicum L、 
)の組織のカルス化及び再分化を行うことによシ、ゴマ
の幼苗を大量に生産する方法を見い出し、本発明を完成
した。
即ち、本発明はゴマの植物組織をカルス誘導用培地で培
養し、カルスを誘導する工程、誘導カルスを増殖する工
程、当該カルスをカルス再分化用培地で培養し再分化(
発根、発芽)−5(tl:、これを育ててゴマ幼苗とす
る工程の3工程よシ構成される。
尚、現在種々の植物組織のカルス培養が行われているが
、ゴマ植物組織のカルス誘導は未だなされていないし、
ましては誘導したカルスを再分化させるような報告はな
い。
本発明を詳細に述べると、まず誘導段階であるが、ゴマ
の種子を約1日吸水させた後に次亜塩素酸ナトリウム、
アルコール「テプ 等で殺菌処理を行う。
ついで、これを滅菌水で洗浄後、試験管内で無菌的に育
てた幼苗の一部を植物組織の試料として使用する。
本発明においてカルス誘導の試料として用いるゴマの組
織はゴマの子葉、部間、下胚軸、及びこれから作成した
プロトプラスト等である。
このようにして得たゴマ植物組織を30℃以下の恒温、
好ましくは23〜27℃の恒温でオーキシン及びサイト
カイニンを含有するカルス誘導用培地で培養する。
本発明のカルス誘導培地とは、オーキシン及びサイトカ
イニンを基本培地に添加したものである。
尚、基本培地のみではカルスの誘導は困難である。
本発明に用いる基本培地は特に限定する必要はなく5通
常の植物組織培養に用いられる培地、例えばMurag
higeとSkoogの培地(1962)等を用いれば
よい。カルス誘導培地に添加し得るオーキシンとしては
、例えば2.4−ジクロロフェノキシ酢酸(以後、2.
4−Dと略する)、ナフタレン酢酸(以後、NAAと略
する)、インドール酢酸(以後IAAと略する)、ブタ
ノール酪酸(以後IBAと略する)、インドール−3−
エタノール等を用いることができる。
また、サイトカイニンとしてはベンジルアデニン(以後
BAと略する)、6−(3−メチル−2−ブテニルアミ
ノ)プリン(以後2−IPと略する)。
゛ カイネチン、ゼアチン等を用いることができる。
カルス誘導培地へのオーキシン及びサイトカイニンの添
加量は使用する植物ホルモンの種類によシ若干異なるが
、一般にオーキシンは基本培地1、θノあたjD O,
001Tv>5 QXII、好ましくは0.1η〜10
■添加すればよい。また、サイトカイニンは、一般に培
地1.O1!あた。6 o、oo iり〜50〜、好ま
しくはO,l In9〜10■添加すればよい。
次に、増殖工程であるが、この工程は誘導カルスを増殖
させて、増殖カルス(培養細胞)とする工程である。こ
の工程で使用されるカルスの増殖用培地は、前述のカル
ス誘導用培地と同じものでよい。
また、増殖工程の温度も30℃以下、好ましくは23〜
27℃の温度で行なえばよい。
このようにして得られたカルスから実際、農家のゴマ栽
培用のゴマ幼苗とするためにはカルスを再分化せしめる
工程が必要である。この増殖カルスはそのままの培地条
件では再分化は起らない。
従って、再分化させるためには、この増殖カルスを再分
化培地に移し変える必要がある。l再分化培地は基本培
地にオーキシン及びサイトカイニン、さらにアプシジン
酸を添加する。再分化を誘導するための植物ホルモン条
件は芽の場合と根の場合では異なる。オーキシン及びサ
イトカイニンとも使用するホルモンの種類によシ若干添
加量は異なるが、芽の再分化の場合、一般にオーキシン
は基本培地1.0ノあた90.1〜1101n、サイト
カイニンは基本培地1.O1!あた。90.1〜307
Q添加すればよい。この場合、さらに1.0ノあた。り
0.1〜10■のアプシジン酸を添加すれば、不定芽分
化の効率を向上せしめ、また再分化する不定芽の数を増
加することが可能である。l根の再分化の場合も、植物
ホルモンの種類によシ若千添加量は異なるが、一般にオ
ーキシンは基本培地1.07あたi)0.001mg〜
50■、サイトカイニンは基本培地1.Olあたj90
.001”&〜50m9添加すればよい。
但し、根の再分化の場合は、オーキシン及びサイトカイ
ニンの両物質とも、その添加量は誘導、増殖培地への添
加量に比較して低濃度である方が好ましいが、特に限定
することはない。
この再分化培地の基本培地も特に限定する必要はないが
、誘導及び増殖工程で用いたような培地、例えばMu 
r a s h i g aと8koogの培地(19
62)等を用いればよい。
さて、この再分化培地に増殖工程で得られる増殖カルス
(培養細胞)’1i30℃以下の温度、好ましくは23
〜27℃の温度範囲で10日〜60日間培養することに
よシ、再分化(出芽1発根)させる。但し、再分化培地
のホルモン条件によシ、出芽するが発根しない、又は発
根するが出芽しない場合もある。このような場合はそれ
ぞれの再分化条件を有する培地に移し変えることによシ
、芽及び根の両方を有する幼苗を得ることができる。
尚、カルスの誘導、増殖及び再分化工程は固体培養及び
液体培養のいずれの手法を用いてもよい。
さて、このようにして得られたゴマの幼苗を、実際の農
家の畑地で常法に従い栽培することによシ親植物と同様
のゴマ植物が得られるので、本発明のゴマの幼苗は農家
のゴマ栽培用として供せられる。
く効果〉 本発明の技術は古典的な交配による増殖、育種法に比較
して、 ■ 短時間でしかも何回でも増殖できる。
■ 外的要因(気象条件、害虫、ウィルス等の被害)の
影響を受けない。
■ 親と同一形質の植物の大量増殖が可能である。
■ 不稔性植物の増殖が可能である。
■ 優良個体の産生を比較的容易にできる。
などの利点を与えることができる発明である。
〈実施例1〉〉 ゴマ(Sesamum indicum L、 )の種
子1.OI!’i1晩吸水させた後、1qb次亜塩素酸
ナトリウム溶液で殺菌した後、滅菌水で3回洗浄し、こ
の洗浄種子100粒を表−1に示す基本培地(Mura
ahigeとSkoogの培地(1962)、以後MS
培地と略する)の入りたシャーレに播種し、25℃の暗
所に3日間放置した。その結果、約1.5副の幼苗が2
本得られた。
このようにして得た幼苗から下肢軸を切シとシ基本培地
に種々の濃度のオーキシン及びサイトカイニンを添加し
たカルス誘導培地上に夫々置床し、25℃の暗所で30
日間培養を行いカルスを誘導した。尚、このオーキシン
としては2.4−D、及びNAA 、サイトカイニンと
しては8人を用いた。
更に、この誘導カルスを同一培地上で45日間培養して
カルスを増殖させた。この時の各増殖カルスの新鮮重量
及び乾物重量を測定した。
第1図には2.4−DとBAを組み合せて用いた時の結
果を、第2図にはNAAとBA)11み合せて用いた時
の結果を示した。
表−1基本培地(MS培地) Nt14NOa         1.65  g/I
KNOa          1.90CaCI2Φ2
H200,44 MgSO4争7H200,37 KH2PO40,1? 83B03        6.2  mg/IKI 
          O,83 Na2MoOJ・2H200,25 CoCI2壷6H200,025 Mn504I+4■2022.3 CuSO41+5■20      0.025ZnS
O4a4H208,6 Na2−EDTA       37.3FeSOz−
7H2027,8 Myo−Inositol       100thi
am100thia       O,1mg/Ipy
ridoxine@Hcl       O,1nic
otinic  acid        O,5g1
ycine            2.0Sucro
se           20〜40  g/IAg
ar              8pH5,6〜5.
8 (殺菌120℃、15分) (9′) 〈実施例2〉 実施例1においてMS培地にNAA 0.3 my/ノ
、Bhl、omy/l添加した誘導培地で培養すること
によシ誘導増殖して得たカルスを再分化培地で25℃、
25日間培養すると、表−2に示したように根が生じた
。尚、本実施例で用いた再分化培jt[Ms培地KNA
A0.3ダ/i BAを0.O,l。
1.0 、10.0 、30.0■/It、各々組み合
せて添加して調製した。
表  −2 + :不完全な生育 十+:適度な生育 +++:最高の生育 NAA 0.3W/1%B A 0.119/A!の条
件、及びNAA 0.3 q/ J、nAx、oTng
/A’の条件で根を再分化したカルスを今度は芽を再分
化させる再分化培地に移し、25℃で50日間培養する
と幼苗が得られた。
これらの幼苗を任意選出し、畑地で常法に従い栽培した
ところ1通常の農家で得られるゴマ植物と同じ品質のも
のが得られた。
〈実施例3〉 ゴマを一晩吸水させた後に1qb次亜塩素酸ナトリウム
で殺菌し、滅菌水で3〜4回洗浄してから試験管内で無
菌的に50日間育てた幼苗の第1、第2節間を切シ取プ
試料とした。尚1節間の呼び方は子葉が展開している場
所よシ、先端に向かりて順次第1、第2節間とした。
この試料を表−1のMS培地にxhh3omy/1とB
A 1.0 、3.0 、10.0ダ/l各々組み合せ
て添加した培地で25℃、30日間培養してカルスを誘
導し、fl?IZ30日間培養してを六増殖カルスを得
た。!第3図に示した適切な植物ホルモン条ると出芽し
た。l 尚、再分化培地に添加した植物ホルモンの添加量はIA
A O、1,0、3,0、10,0Fv/dtとBA 
0゜1.0 、3.0 、10.0 、30.0■/l
をそれぞれ組み合せて添加した。
芽を再分化したカルスを今度、根を再分化させる再分化
培地に移し、25℃で25日間培養すると幼苗が得られ
た。
これらの幼苗を畑地で常法に従い栽培したところ1通常
の農家で得られるゴマ植物が得られた。
く実施例4〉 21種子を一晩吸水させた後に14次亜塩素酸ナトリウ
ムで殺菌し、滅菌水で3〜4回洗浄し、フラットシャー
レに無菌的に播種し、播種して1日目の子葉を切シ取シ
試料とした。この試料を表−1のMS培地にIAAo 
、 0.1 、1m9/1. BAl 、 10119
/73各々の組合せで添加し、さらにアプシジン酸(以
下ABAと略す)を0.0.1,1゜10+9/J添加
した培地に移植し、25℃、暗条件で培養した。培養3
0日後までには全ての植物ホルモン濃度区でカルスが誘
導され、さらに培養を30日間続けると、xAA1mp
/ノ、BA璃?/l、ABA 1 my/ l 、およ
びIAA 1 m9/l 、 BA 10■/1ABA
1ダ/lのホルモン条件で70〜80%の割合で不定芽
が誘導された(第4図)。なおこれ以外のホルモン条件
ではカルスの増殖、あるいは不定根の分化が観察された
。不定芽は移植片あたシ平均2〜3本で多いものでは1
0本以上誘導されていた。この不定芽は25℃、16時
間の明条件、8時間の暗条件に移すと葉を展開して伸長
し、高さ3〜4ttnの幼植物体にまで成育せしめるこ
とが可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は各濃度の2.4−D及びBAを組み合せて誘導
、増殖させたカルスの重量を示す。 第2図は各濃度のNAA及びBA′t−組み合せて誘導
、増殖させたカルスの重量を示す。 第3図は各濃度の工AA及びBAを組み合せて再分化さ
せた時の芽の形成率(%)を示す。 第4図は各濃度のIAAとBA及びABAを組み合せて
再分化させた時の芽の形成率(係)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ゴマの植物組織をカルス誘導用培地を用いて培養し、カ
    ルスを誘導、増殖した後、該カルスを再分化培地で再分
    化し、幼苗とすることを特徴とするゴマ幼苗の製造方法
JP20159487A 1986-10-06 1987-08-12 ゴマ幼苗の製造方法 Pending JPS63226217A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23759086 1986-10-06
JP61-237590 1986-10-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63226217A true JPS63226217A (ja) 1988-09-20

Family

ID=17017574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20159487A Pending JPS63226217A (ja) 1986-10-06 1987-08-12 ゴマ幼苗の製造方法

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JP (1) JPS63226217A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104350920A (zh) * 2014-10-31 2015-02-18 颍上县永祥旱粮研究所 一种茯苓间套种芝麻的方法
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