JPH08224051A - 薬用ニンジン苗の大量増殖方法 - Google Patents

薬用ニンジン苗の大量増殖方法

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JPH08224051A
JPH08224051A JP7030518A JP3051895A JPH08224051A JP H08224051 A JPH08224051 A JP H08224051A JP 7030518 A JP7030518 A JP 7030518A JP 3051895 A JP3051895 A JP 3051895A JP H08224051 A JPH08224051 A JP H08224051A
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adventitious
seedling
embryo
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JP7030518A
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Koichi Osuge
康一 大菅
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成の植物成長調整物質(植物ホルモン)を
必要としない薬用ニンジンの苗の大量増殖方法に関す
る。 【構成】 種子を特定の条件下で発芽させて得られる芽
生えを、特定成分を含む培地に植え付けて培養し胚軸と
根との間に誘導される粒状の組織を、前記培地よりも無
機成分濃度が低く、無機成分及び有機成分を含み植物ホ
ルモンを含まない培地に植え換えて培養することにより
幼植物体、不定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊を誘
導し、次いでこの不定胚又は不定胚形成能を有する細胞
塊を培養して増殖させ、得られた幼植物体あるいは成熟
した不定胚を液体培地中で培養して根を発達させた後に
順化することを特徴とする薬用ニンジン苗の大量増殖方
法。 【効果】 少ない工程で簡便にしかも高効率で苗を生産
できる。合成の植物ホルモンを使用していないので、得
られた苗は人体に対する安全性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薬用ニンジン苗の大量増
殖方法、さらに詳しくは合成の植物成長調整物質を必要
としない薬用ニンジンの苗の大量増殖方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薬用ニンジン、中でも特にオタネニンジ
ン(学名:Panax ginseng C.A. Meyer)は古くから薬用
植物として栽培され、漢方薬、民間薬として広く用いら
れてきた生薬であり珍重されている。しかし薬用ニンジ
ンの栽培は日覆いなど特別な配慮を要し、根腐れ病、立
枯れ病等の病害による被害も多い。しかも通常収穫まで
に4〜7年を要するので、栽培には多大な労力を要す
る。また、これら薬用ニンジンは自殖性であり、趣旨の
採取には3年を要するため、優良苗を大量に得ることを
一層困難にしている。そこで、これらの問題点の解決の
ため、組織培養により苗や植物体を大量に増殖、生産す
ることが行われている。この方法としては、薬用ニンジ
ンの葉片、花芽等の組織から植物成長調整物質(以下、
植物ホルモンと称する)を含む培地でカルスを誘導、こ
れを再分化して苗としたり、植物ホルモンを含む培地で
不定胚を誘導、これを増殖、再分化して苗とする方法な
ど多数が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】組織培養を用いて苗を
大量に繁殖、生産する方法は多数知られているが、何れ
の方法でもカルスや不定胚の誘導、増殖あるいは幼植物
体へ再分化の工程ではオーキシンやサイトカイニンなど
の植物ホルモンの添加が必要である。しかし、得られた
苗や植物体を最終的に薬用あるいは健康食品など何れに
使用する場合にも人体への安全性の配慮という面では植
物ホルモン、特に合成のホルモンを用いないことが望ま
しい。オーキシンの中でインドール−3−酢酸(以下、
IAAと記す)やサイトカイニンの中でゼアチンがそれ
ぞれ天然の植物ホルモンであり、これらのみを使用する
ことが望ましいが必ずしも効果が高いとは限らない。一
方、何れの方法を用いても再分化した幼植物体が大量に
得られた場合には、培養に用いた無菌的な容器の中から
土壌へ移植し、順化することが必要である。しかし、薬
用ニンジンではこの順化は困難で、特に土壌へ活着(得
られた幼植物体が土壌へ根づいて生育できるようになる
こと)する割合も低く、これまで活着率の高い有効な順
化方法は知られていなかった。
【0004】本発明は前記従来技術における問題点を解
決し、植物ホルモンを使用しないかあるいは天然の植物
ホルモンのみを使用して幼植物体、不定胚又は不定胚形
成能を有する細胞塊の誘導、増殖を行うことができ、し
かも得られた幼植物体の順化が容易な薬用ニンジン苗の
大量増殖方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決しようとするための手段】本発明は、
(1)薬用ニンジンの種子を0.1〜1%のショ糖及び
培地支持体を含む第一の培地を使用して無菌的に暗条件
下に保持して発芽させて得られる芽生えを、無機成分及
び有機成分を含む第二の培地に植え付けて明暗周期条件
下で培養し胚軸と根との間に誘導される粒状の組織を、
前記第二の培地よりも無機成分濃度が低く、無機成分及
び有機成分を含み植物ホルモンを含まない第三の培地に
植え換えて暗条件下で培養し、さらに同培地に植え換え
継代培養することを特徴とする幼植物体、不定胚又は不
定胚形成能を有する細胞塊の誘導、増殖方法、(2)前
記(1)の方法により誘導した薬用ニンジンの不定胚又
は不定胚形成能を有する細胞塊を、天然の植物ホルモン
を添加した前記第三の培地を使用して暗条件下で培養す
ることを特徴とする幼植物体、不定胚又は不定胚形成能
を有する細胞塊の増殖方法、及び(3)薬用ニンジンの
植物体を大量に増殖する方法において、種子を0.1〜
1%のショ糖及び培地支持体を含む第一の培地を使用し
て無菌的に暗条件下に保持して発芽させて得られる芽生
えを、無機成分及び有機成分を含む第二の培地に植え付
けて明暗周期条件下で培養し胚軸と根との間に誘導され
る粒状の組織を、前記第二の培地よりも無機成分濃度が
低く、無機成分及び有機成分を含み植物ホルモンを含ま
ない第三の培地に植え換えて暗条件下で培養し、さらに
同培地に植え換え継代培養することにより幼植物体、不
定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊を誘導し、次いで
この不定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊を植物ホル
モンを含まないか若しくは天然の植物ホルモンを含む前
記第三の培地を用いて暗条件下で培養して増殖させ、得
られた幼植物体、不定胚又は不定胚形成能を有する細胞
塊の中から幼植物体あるいは成熟した不定胚を選別し、
液体培地中で暗条件下で培養して根を発達させた後に順
化することを特徴とする薬用ニンジン苗の大量増殖方
法、である。
【0006】本発明の方法が適用できる薬用ニンジンの
代表的なものとしてオタネニンジンがあるが、そのほか
トチバニンジン、チクセツニンジン、アメリカニンジン
などにも適用することができる。
【0007】本発明では種子を試験管内で無菌的に暗条
件下に保持して発芽させて得られた芽生えを出発材料と
して用いる。このとき用いる第一の培地は0.1〜1%
のショ糖と培地支持体を含む培地であり、培地支持体は
0.3〜1%の寒天あるいは0.1〜0.3%のゲルラ
イトなどが使用される。また、暗条件下での保持温度は
15〜25℃が望ましい。
【0008】得られた芽生えは植物ホルモンを含まず、
先と同様の培地支持体を含み、無機成分及び有機成分を
含む第二の培地、例えば表1に示すような組成のMurash
ige& Skoog の培地(以下、MS培地と記す)に植え換
え、500〜1,000lux、12hr明/12hr
暗〜16hr明/8hr暗の周期の光条件下で培養する
と、胚軸と根の間に黄白色で粒状の組織が誘導される。
なお、ここでの培養あるいは後続の各段階での培養にお
いて、MS培地に換えて、リンスマイヤー・スクーグ培
地、ガンボーグB5培地、ホワイト培地、ガウスレット
培地、ヘラー培地など、通常の植物組織培養で用いられ
る培地を使用することができる。
【0009】
【表1】
【0010】この組織を、前記第二の培地よりも無機成
分濃度が低く、無機成分及び有機成分を含み植物ホルモ
ンを含まない第三の培地、例えばMS培地中の無機塩類
のうち多量成分の濃度を1/2にした培地(以下、1/
2MS培地と記す)に植え換えて暗条件下で培養し、さ
らに同培地に植え換え継代培養することにより、植物ホ
ルモンを用いずに不定胚又は不定胚形成能を有する細胞
塊(embryogenic な細胞塊)が誘導され、さらに培養を
続けることにより増殖できる。また、一部には幼植物体
にまで発達する不定胚も認められる。なお、誘導した不
定胚を経由して試験管内で再分化した幼植物体の葉(5
mm角)や葉柄(5mm長)を培養しても同様に不定胚
を形成しながら不定胚形成能を有する細胞塊として増殖
し、不定胚や不定胚形成能を維持できる。
【0011】得られた不定胚又は不定胚形成能を有する
細胞塊は前記第三の培地に天然の植物ホルモンを添加し
た培地、例えば0.1〜10mg/リットルのIAAを
含む1/2MS培地(液体培地)に移植して暗条件下で
培養すると増殖し、しかも1個1個の幼植物体、不定胚
あるいは小さな不定胚形成能を有する細胞塊に分離しな
がら増殖する。一般に幼植物体、不定胚又は不定胚形成
能を有する細胞塊の増殖では天然の植物ホルモンでは増
殖しないか若しくは増殖しにくく、合成のオーキシンで
ある2,4−Dなどが用いられるが、本発明の方法によ
り誘導された不定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊を
使用することにより、天然のオーキシンを用いて1個1
個に分離しながら多数の幼植物体や不定胚を取得すると
いう増殖が可能になった。なお、このときの培養は通常
の液体培養で用いられる容器や培養条件で行うことがで
きる。
【0012】前記のようにして合成の植物ホルモンを用
いずに誘導した幼植物体や不定胚、あるいは植物ホルモ
ンを用いずに誘導した不定胚や不定胚形成能を有する細
胞塊をIAAを含む1/2MS培地(液体培地)などで
増殖して得られた幼植物体や不定胚(特に成熟したも
の)は、適当な液体培地中で暗条件下に培養することに
より根が発達し順化しやすい状態に導くことができる。
例えば、前記幼植物体や不定胚を、1/2MS培地(液
体培地)が30〜150ミリリットル入った100〜5
00ミリリットル三角フラスコに移して30〜130r
pm、暗条件下で2〜5週間培養すると、根が発達して
主根が太くなると同時に多数の側根を生ずる。この培養
で不定胚を用いた場合には、根と同時に茎葉も発達し、
根の発達した幼植物体となる。得られた根の発達した幼
植物体は活着する割合は高いため、効率良く苗が得られ
る。
【0013】順化は赤玉土や腐葉土等を混合した土壌へ
移して15〜25℃、500〜1,000luxの条件
が望ましい。なお、液体ではなく寒天やゲランガムなど
の培地支持体を加えた1/2MS固体培地を用いて培養
した場合には主根や側根の発達は遅く、活着する割合も
低い。また、従来用いられる植物ホルモンを含む培地で
誘導する方法で得られた不定胚では、上記の培養を行っ
ても根の発達が遅く、活着への効果は殆ど認められな
い。
【0014】
【作用】 上記の植物ホルモンを用いずに誘導した不定胚又は不
定胚形成能を有する細胞塊は、1/2MS培地(液体培
地)などの培地を用いて増殖できるほか、継代培養して
いくことも可能なため、長期にわたり、苗を大量に供給
することができる。 上記の植物ホルモンを用いずに誘導した不定胚や幼植
物体を用い、なおかつ液体培地で培養することにより、
主根や側根の良好に発達させることができる。これによ
り水分や養分の吸収が良好となり、従来の植物ホルモン
を用いて誘導した不定胚や幼植物体を用いた場合や培地
支持体として寒天やゲランガムなどのゲルを用いて培養
した場合に比べ、活着率を向上することができる。
【0015】
【実施例】
実施例1 (不定胚の誘導工程)用いた薬用ニンジンはオタネニン
ジン(学名:Panax ginseng C.A. Meyer)であり、種子
を70%エタノール水溶液に30秒間、2%次亜塩素酸
ソーダに10分間それぞれ浸漬することにより減菌し
た。減菌した種子を減菌蒸留水で3回洗浄した後、0.
5%ショ糖及び0.5%寒天で調整した培地に置床、暗
条件下25℃で無菌的に発芽させると、6〜8か月後に
芽生えが得られた。得られた芽生えを植物ホルモンを含
まず、0.2%ゲルライトを含むMS培地に植え換え、
約800lux、16hr明/8hr暗の光条件下で培
養した。この培養で胚軸と根の間に多数の黄白色で粒状
の組織が誘導された。この粒状の組織を1/2MS培地
に植え換え、暗条件下で培養し、さらに同培地に植え換
えて継代培養すると、多数の不定胚又は不定胚形成能を
有する細胞塊が誘導でき、一部の不定胚は幼植物体にま
で発達した。さらにこの組織の中で不定胚や黄白色で粒
状の不定胚形成能を有する細胞塊の部分を選抜しながら
同組成の培地で8週間毎に継代培養してゆくと、不定胚
や不定胚形成能を有する細胞塊が増殖でき、一部の不定
胚はさらに幼植物体へと発達した。
【0016】実施例2 (不定胚の増殖工程)実施例1で誘導した不定胚や不定
胚形成能を有する細胞塊を1mg/リットルのIAAを
含む1/2MS培地(液体培地)が50ミリリットル入
った100ミリリットル三角フラスコに移して100r
pm、暗条件下で4週間培養すると、これらは1個1個
の幼植物体、不定胚あるいは小さな不定胚形成能を有す
る細胞塊に分離しながら増殖し、多数の幼植物体、不定
胚あるいは不定胚形成能を有する細胞塊が得られた。ま
た、実施例1で誘導した不定胚や不定胚形成能を有する
細胞塊を上記と同様の培地でローラカルチャーボトル
(容量2リットル)を用い、培地を300ミリリットル
入れ回転数8rpmで4週間培養すると、フラスコと同
様に増殖し、幼植物体や不定胚を大量に取得できた。
【0017】実施例3 (育苗工程)実施例1あるいは実施例2で得られた幼植
物体や比較的成熟した不定胚を取出し、1/2MS培地
(液体培地)が50ミリリットル入った100ミリリッ
トル三角フラスコに移して100rpm、暗条件下で2
〜5週間培養した。2週間後には幼植物体の根が発達、
主根が太くなると同時に多数の側根が生じ、不定胚の根
も同様に発達すると同時に茎葉も発達し幼植物体となっ
た。この液体培養により発達した根の土壌への活着の効
果を調べるため、それぞれ1/2MS培地で2、3、
4、5、6週間培養して発根した幼植物体を土壌へ移
植、22〜23℃、約800luxで順化した。移植し
て3か月後に順化に用いた幼植物体の中で葉が緑化して
展開し、順化できた幼植物体の割合を調べた結果を表2
に示した。表2で分母は順化に用いた幼植物体数を、分
子は活着して葉が展開した幼植物体数を示す。5週間培
養したときが最も順化できた幼植物体数が多かった。
【0018】
【表2】
【0019】(比較例)オタネニンジンの花芽を70%
エタノール水溶液に30秒間、1%次亜塩素酸ソーダに
10分間それぞれ浸漬することにより減菌した後、減菌
蒸留水で3回洗浄した。得られた花芽から花柄を取り除
いた切片を1mg/リットルの2,4−D、0.8%の
寒天を含むMS培地に置床した。10か月後に不定胚形
成能を有する細胞塊や不定胚が誘導された。得られた不
定胚を植物ホルモンとしてBA(ベンジルアデニン)、
GA3 (ジベレリン3)をそれぞれ1mg/リットル含
むMS液体培地が30ミリリットル入った100ミリリ
ットル三角フラスコに入れ、100rpm、約800l
ux、16hr明/8hr暗の光条件下で培養した。6
週間後に幼植物体へと発達し、これを実施例3と同様に
1/2MS培地(液体培地)で培養したのち順化し、活
着率を調べた結果を表3に示した。表3で分母は順化に
用いた幼植物体数を、分子は活着して葉が展開した幼植
物体数を示す。この場合には1/2MS培地(液体培
地)で培養しても根の発達は実施例3よりも遅く、側根
は殆ど生じなかった。順化できた割合は1/2MS培地
(液体培地)で培養した場合、しない場合で変わらなか
った。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】 植物ホルモンを用いることなく不定胚又は不定胚形成
能を有する細胞塊の誘導から苗までの再分化が可能であ
り、しかも不定胚の増殖の段階で植物ホルモンを用いる
場合も天然の植物ホルモンのみでよいので、得られた苗
を栽培して漢方の原料や健康食品として利用する場合に
人体に対する安全性が高い。 本発明の方法によって得られた不定胚又は不定胚形成
能を有する細胞塊は液体培地に移して根を発達させるだ
けで順化が可能であり、少ない工程でしかも簡便に苗を
生産できる。 本発明の方法により誘導、増殖した不定胚又は不定胚
形成能を有する細胞塊は、順化の工程で活着率が高いた
め、高効率で苗を生産することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬用ニンジンの種子を0.1〜1%のシ
    ョ糖及び培地支持体を含む第一の培地を使用して無菌的
    に暗条件下に保持して発芽させて得られる芽生えを、無
    機成分及び有機成分を含む第二の培地に植え付けて明暗
    周期条件下で培養し胚軸と根との間に誘導される粒状の
    組織を、前記第二の培地よりも無機成分濃度が低く、無
    機成分及び有機成分を含み植物成長調整物質を含まない
    第三の培地に植え換えて暗条件下で培養し、さらに同培
    地に植え換え継代培養することを特徴とする幼植物体、
    不定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊の誘導、増殖方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により誘導した薬用ニン
    ジンの不定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊を、天然
    の植物成長調整物質を添加した前記第三の培地を使用し
    て暗条件下で培養することを特徴とする幼植物体、不定
    胚又は不定胚形成能を有する細胞塊の増殖方法。
  3. 【請求項3】 薬用ニンジンの植物体を大量に増殖する
    方法において、種子を0.1〜1%のショ糖及び培地支
    持体を含む第一の培地を使用して無菌的に暗条件下に保
    持して発芽させて得られる芽生えを、無機成分及び有機
    成分を含む第二の培地に植え付けて明暗周期条件下で培
    養し胚軸と根との間に誘導される粒状の組織を、前記第
    二の培地よりも無機成分濃度が低く、無機成分及び有機
    成分を含み植物成長調整物質を含まない第三の培地に植
    え換えて暗条件下で培養し、さらに同培地に植え換え継
    代培養することにより幼植物体、不定胚又は不定胚形成
    能を有する細胞塊を誘導し、次いでこの不定胚又は不定
    胚形成能を有する細胞塊を植物成長調整物質を含まない
    か若しくは天然の植物成長調整物質を含む前記第三の培
    地を用いて暗条件下で培養して増殖させ、得られた幼植
    物体、不定胚又は不定胚形成能を有する細胞塊の中から
    幼植物体あるいは成熟した不定胚を選別し、液体培地中
    で暗条件下で培養して根を発達させた後に順化すること
    を特徴とする薬用ニンジン苗の大量増殖方法。
JP7030518A 1995-02-20 1995-02-20 薬用ニンジン苗の大量増殖方法 Withdrawn JPH08224051A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105409771A (zh) * 2015-11-30 2016-03-23 浙江拓普药业股份有限公司 一种佛手参的快速繁殖方法
CN105409774A (zh) * 2015-11-30 2016-03-23 浙江拓普药业股份有限公司 一种罗汉果愈伤组织的诱导方法
CN105409770A (zh) * 2015-11-30 2016-03-23 浙江拓普药业股份有限公司 一种桔梗花药愈伤组织的诱导方法
CN105409772A (zh) * 2015-11-30 2016-03-23 浙江拓普药业股份有限公司 一种提高濒危植物佛手参种子萌芽率的方法

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