JPS63225612A - α−オレフィンブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

α−オレフィンブロック共重合体の製造方法

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JPS63225612A
JPS63225612A JP62059775A JP5977587A JPS63225612A JP S63225612 A JPS63225612 A JP S63225612A JP 62059775 A JP62059775 A JP 62059775A JP 5977587 A JP5977587 A JP 5977587A JP S63225612 A JPS63225612 A JP S63225612A
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propylene
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郷古 宣昭
Yumito Uehara
上原 弓人
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体
の製造法に関する更に詳しくは、触媒を失活させること
なく得られたプロピレンポリマーを、ポリマー粒子間や
反応器内壁への付着、或いは、後の工程での配管閉塞や
サイロ、ホッパーでの固結を伴なうことなく、気相下で
、他のα−オレフィンを重合又はプロピレンと他のα−
オレフィンとを共重合させてα−オレフィンブロック共
重合体を高い反応器容積効率で製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
エチレン、フロピレン等α−オレフィン類の重合につい
ては近年、その重合触媒の性能が著しく向上し、触媒成
分当シの重合体収量が飛躍的に向上した為、生成重合体
中に残存する遷移金属触媒成分は十分少なく、触媒除去
工程が省略できるようになった。
一方、これらのα−オレフィンの重合方法としては、不
活性炭化水素溶媒中で行なわれるスラリー重合法、液化
プロピレン等液化単量体中で行なわれるバルク重合法、
気相中で行なわれる気相重合法があるが、気相重合法で
は溶媒を使用しない為、溶媒の回収、精製工程が不要で
あること、単量体の回収、重合体生成物の乾燥が容易で
あること等の理由から近年注目されるようになってきた
プロピレンと他のα−オレフィンブロック共重合体の分
野においては前段でプロピレンポリマーを製造し、後段
で気相中で他のα−オレフィンを重合又はプロピレンと
他のα−オレフィンを共重合させる気相ブロック共重合
法が知られている。
気相ブロック共重合法は、後段の重合を不活性炭化水素
溶媒中で行なう方法や、液体プロピレン中で行なう方法
に比べて、前述のような経済的理由の他に製品の多様化
が可能である等の利点もある。
しかしながら、気相重合法では、単量体濃度が比較的薄
い為反応速度が遅いこと、良好な流動層を形成する為に
は良好な粒子性状を有する触媒が必要であることなど触
媒性能、粒子性状の、優れた触媒が必須であること、ま
た、良好な流動、混合の為の装置上の問題点や、除熱問
題、付着問題等種々の困難を伴なうことも指摘されてい
る。特に、反応器内の付着は、長期安定運転の為の大き
な障害となるばかシでなく、品質上の低下をまねく。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は、主として、後段のプロピレン−α−オレ
フィン気相共重合反応器内での付着現象や粉体性状の悪
化現象に関し、その原因及び対策につき鋭意検討を行な
った。その結果、気相重合反応器及びそのガス循環系内
では、共触媒として使用する有機アルミニウム成分の作
用によシ、エチレン、プロピレンの低分子量重合物が生
成し烏<、場合によっては油状物質を形成することがあ
シ、これらの低分子量重合物は、反応器内の付着や塊状
化現象、粉体性状の悪化等の原因となっていることをつ
きとめた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らはこれらの低分子量重合物の生成を
抑制する方法につき種々検討した結果、後段の気相重合
反応系内に特定の化合物を供給することKよ〕重合反応
には全く影響を及ぼすことなく、分子量重合物の生成を
抑制し、粉体性状の悪化、反応器内付着や塊状化を防止
できることを見い出し、本発明に到った。
本発明の要旨はプロピレン又はプロピレンと少量の他の
α−オレフィンとを触媒の存在下に重合し、プロピレン
ポリマーを得て、次いでプロピレンと他のα−オレフィ
ン又は他のα−オレフィンを気相下で共重合又は重合さ
せるα−オレフィンブロック共重合体の製造方法におい
て、後段の気相重合系に亜リン酸エステルを供給するこ
とを特徴とするα−オレフィンブロック共重合体の製造
方法である。
以下、本発明を順次説明する。
本発明において、使用される重合触媒は、チタン含有固
体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなるが特に
限定されず公知の触媒が用いうる。
チタン含有固体触媒成分としては、固体のマグネシウム
化合物、チタン化合物成分およびハロゲン成分を含む公
知の担体担持型触媒成分も使用可能であるが、好ましく
は三塩化チタンを主成分とするものである。三塩化チタ
ンを主成分とするものとしては従来公知の三塩化チタン
が使用できる。たとえばボールミル粉砕で活性化処理を
行なった三塩化チタン:更にそれを溶媒抽出した三塩化
チタン:β型三塩化チタンをエーテル類等の錯化剤で処
理し、更に四塩化チタンで処理してA′L含有量をT1
 に対する原子比で0./!以下にした三塩化チタン:
エーテル類の存在下、四塩化チぞンを有機アルミニウム
化合物で処理して液状物とし、これを更に加熱して固体
としてA1 含有量をT1 に対する原子比でo、tr
以下とした三塩化チタン:があげられる。
これらの三塩化チタンのうち特に好ましいのはアルミニ
ウム含有量がチタンに対するアルミニウムの原子比でO
0/!以下、好ましくは0./以下、さらに好ましくは
0.02以下であシ、かつ錯化剤を含有するものである
。錯化剤の含有量は、固体三塩化チタン系触媒錯体中の
三塩化チタンに対する錯化剤のモル比で0.007以上
、好ましくは0.07以上である。具体的には、三塩化
チタン、三塩化チタンのチタンに対するアルミニウムの
原子比で0.15以下の式A’lR’pXs −p  
(式中、R1は炭素数/−20(7)炭化水素基、Xは
ハロゲン原子、pはO≦p≦2の数を示す)で表わされ
るノ・ロゲン化アルミニウムおよび三塩化チタンに対し
モル比で0.007以上の錯化剤を含むもの、例えば式
T i C13・(AIR’ pXs−p)、・(0)
t (式中、R1は炭素数l〜20の炭化水素基であり
、xはハロゲン原子であり、pはO≦p≦2の数であシ
、Cは錯化剤でありs aは0./!以下の数であり、
tは0.00 /  以上の数である)で表わされるも
のが挙げられるが、もちろん、Ti1la成分、AIR
”pX−p成分及び錯化剤C成分のほかに、少量のヨウ
素、三塩化チタンの塩素の一部または全部がヨウ素もし
くは臭素で置換されたもの、あるいはMgC1,、Mg
O等の担体用無機固体、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のオレフィン重合体粉末等を含むものであってもよい
。錯化剤Cとしては、エーテル、チオエーテル、ケトン
、カルボン酸エステル、アミン、カルボン酸アミド、ポ
リシロキサン等が挙げられるが、このうちエーテル又は
チオエーテルがとくに好ましい。エーテル又はチオエー
テルとしては、一般式f −0−R”’又はR” −s
 −R” (式中、R“、?は炭素数l!以下の炭化水
素基を示す。)で表わされるものが挙げられる。AIR
’ I)Xs −p  としては、AIC!1.、AI
R”C!1.等が挙げられる。
また、上記固体三塩化チタン系触媒錯体は、そのX線回
折図形がα型三塩化チタンの最強ピーク位置に相当する
位置(2θ=3220付近)に最大強度のハローを有す
るものがとくに好ましい。更に固体三塩化チタン系触媒
錯体の製造時においてiro℃を超える温度の熱履歴を
受けていないものが好ましい。さらに水銀ポロシメータ
ー法で測定した細孔半径コ07〜zooRの間の累積細
孔容積が0.026d/f以上とくにo、o 3ad/
l 〜o、t za/l/lであるような極めて微細な
孔径の細孔容積に特徴があるものが、非品性重合体を除
去する必要がない点で、とくに好ましい。
しかしてこのような固体三塩化チタン系触媒錯体は、 (イ) エーテル又はチオエーテルの存在下に液状化し
た三塩化チタンを含有する液状物から730℃以下の温
度で析出させる。
(ロ)四塩化チタンを有機アルミニウム化合物又は金属
アルミニウムで還元して得られた固体三塩化チタンを、
錯化剤処理及びハロゲン化合物処理する。
などの方法によシ容易に製造することができる。
上記(イ)及び(ロ)の方法はすでに特公昭tt−r≠
!1号、同jj−11/−!2号、同、tJ−21AI
914号、同rr−zooJ号、同j 44−4 / 
0 弘0号、同夕弘−213It号、特開昭13−12
796号、同J′2−タ17り係号、同s’z−iit
t2を号、同j3−JJjt号、同j2−4034AI
号、同zr−zty2r号、同!P−/2?0!号、同
!ター/、ItJO号 等において公知である。さらに
(イ)、(ロ)の方法の外に、特公昭!弘−2717/
号に記載されているように、四塩化チタンを有機アルミ
ニウム化合物で還元して得られる固体三塩化チタンに、
該三塩化チタンに対しモル比で、O3!〜!のエーテル
化合物を加えて、30〜120℃に加熱し、次いで固体
を分離することによシ製造されたものも使用しうる。
上記チタン含有固体触媒成分に対し、共触媒として使用
される有機アルミニウム化合物は、−゛般式hIR” 
x3−m (式中、R2は炭素数l−コOの炭化水素基
Xはハロゲンを表わし、mは3≧m)/、jの数を示す
)で表わされる。チタン含有固体触媒成分が固体のマグ
ネシウム化合物を含有する担体担持型触媒成分である場
合は、A]FjJまたはAIR/とAIR,!Xト+7
)混合物を使用するのが好ましい。一方、チタン含有固
体触媒成分が、三塩化チタンを主成分とする場合は、A
’lR1”Xを使用するが、一般にジエチルアルミニウ
ムクロライド、ジノルマルプロピルアルミニウムクロラ
イド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジノルマルオ
クチルクロライドを使用することが好ましい。
上記に示した三基イヒチタンおよび有機アルミニウム化
合物は、一般に有機アルミニウム化合物/三塩化チタン
のモル比がl〜30好ましくは2〜l!の範囲で使用さ
れる。
本発明においては、上記の触媒をそのまま用いてもよい
が、前処理として、三塩化チタンと有機アルミニウム化
合物からなる触媒に予め夕景のオレフィンを予備的に重
合させることが好・ましい。
上記方法は、不活性溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン等
に三塩化チタンおよび有機アルミニウム化合物を添加し
、こ些にプロピレン、エチレン、ブテン−1等のオレフ
ィンあるいは、これらの混合物を供給して重合すればよ
い。この前処理は一般に予備重合と称される手段である
が、その重合条件は公知の条件が、そのまま採用できる
。重合温度は30〜70℃である。重合率は三塩化チタ
ン単位重量当シ大きい程、好ましいが装置上あるいは経
済的な観点から、0、/ −/ 00 t−ポリマー/
 f −Ti1lsの範囲とするのが一般的である。
また、予備重合時分子嚢調節剤、例えば水素を添加して
もよい。
更に予備重合は回分式で均一に実施するのが好ましい。
この予備重合は、嵩密度など重合体の性状の改良に効果
がある。
上記した三塩化チタンおよび有機アルミニウム化合物か
らなる触媒には、立体規則性向上の為の添加剤を第3成
分として用いてもよい。この目的のためにN原子、0原
子、P原子又はSl 原子等を含む種々の化合物や、炭
化水素化合物が用いられる。また、第3成分として、電
子供与性化合物を用いてもよい。このような電子供与性
化合物としては、電子供与性の原子又は基を1個以上含
む化合物、例えば1、エーテル、ポリエーテル、アルキ
レンオキシド、フラン、アミン、トリアルキルホスフィ
ン、トリアリールホスフィン、ピリジン類、キノリン類
、リン酸エステル、亜リン酸エステル、リン酸アミド、
ホスフィンオキシト、トリアルキルホスファイト、トリ
アリールホスファイト、ケトン、カルボン酸エステル、
カルボン酸アミド等が挙げられる。このうち好ましいも
のは、安息香酸エチル、安息香酸メ、チル、酢酸フェニ
ル、メチルメタアクリレート等のカルボン酸エステル、
ジメチルグリシンエチルエステル、ジメチルグリシンフ
ェニルエステル等のグリシンエステル、トリフェニルホ
スファイト、トリノニルフェニルホスファイト等のトリ
アリールホスファイト等が挙げられる。
さらに、第3成分として、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素も使用しうる。
第3成分の添加量は、一般に三塩化チタンに対してモル
比でo、oooi−wj、好ましくは0.007〜 /
の範囲である。
前段で行なうプロピレンの主重合における重合法は、公
知のスラリー重合、液化単量体中でのスラリー重合、気
相重合等で行なうことができる。これらの重合法は回分
式、連続式のいずれでも良く、反応条件は/ 、 / 
00気圧、好ましくは!〜aO気圧の圧力下、10〜2
0℃好ましくはto−to℃の範囲で行なわれる。スラ
リー重合では重合媒体として、通常のオレフィン重合に
用いる脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水
素等の不活性炭化水素溶媒が用いられる。好ましくはノ
ルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエンが好適に用いられる。またプロピレ
ン自体を媒体とすることもできる。
生成重合体の分子量調節法として、重合反応に水素ジエ
チル亜鉛等の公知の分子量調節剤を適宜添加することも
できる。
本発明の前段で重合するのはプロ(リン単独でもよいが
プロピレンと少量の他のα−オレフィンを併用してもよ
い。他のα−オレフィンとはエチレン、ブテン−/、4
(メチルペンテン−1等のα−オレフィン等であシ、そ
の量は生成物が、プロピレン重合体としての特性を失な
わない程度の少量、例えばプロピレンに対しio重量%
以下である。
前段の重合によって得られるプロピレンポリマーは、含
まれる触媒を失活させることなく、反応媒体の一部を除
去し、又は除去せずに後段の気相重合器に移送される。
即ち該ポリマーが溶媒重合法によって得られたものであ
るときは、不活性炭化水素と未反応モノマーを遠心分離
機、液体サイクロン等で除去する。又、液体プロピレン
自体を媒体としたときは同様の公知の固液分離手段の他
、そのまま気相重合器に送ることもできる。
本発明の最も重要な技術上の特徴は、この後段の気相重
合系に新たに亜リン酸エステルを添加することによシ、
エチレン、プロピレン等α−オレフィン単量体の低分子
量重合物の生成を抑制し、その結果反応器内の付着、塊
状化現象、粉体性状の悪化を防止し、良好な流動層の形
成と安定運転が達成できる点にある。
本発明で使用される亜リン酸エステルとしては亜リン酸
トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリプロピ
ル等の亜リン酸脂肪族エステル類、亜リン酸トリシクロ
ヘキシル等の亜リン酸脂環族エステル類、亜リン酸トリ
フェニル等の亜リン酸芳香族エステル類などが挙げられ
る。
また、これらの亜リン酸エステルは、前段のプロピレン
の重合で使用された電子供与性化合物と異なったものが
使用されるが、同一のものであってもよい。即ち、前段
のプロピレン重合系での重合特性(重合活性、立体規則
性等)が優れているものであれば、前段に第3成分とし
て添加し、且つ、後段の気相重合系にも添加することが
できる。
亜リン酸エステルの添加は気相反応器に直接供給するか
、あるいは不活性炭化水素溶媒又は液体プロピレンに溶
解希釈して供給することもできるし、α−オレフィン又
はプロピレンと他のα−オレフィンとの混合ガス中に直
接又は不活性炭化水素溶媒液体プロピレン等に溶解、希
釈し供給することもできる。
亜リン酸エステルの使用量は、気相重合系に存在する有
機アルミニウム化合物の量により異なるが、通常、前段
で供給された有機アルミニウム化合物の量に対し、或い
は後段の気相重合系に有機アルミニウム化合物を添加す
る場合(例えば、特公昭!J”−7146μ号、特開昭
13−30616号、同jA−/j/7/3号等)は両
者の合計量に対し、亜すン酸エステル/有機アルミニク
ムのモル比で0.0007〜11好ましくは、0.DO
/−0,1である。添加する量が多過ぎる場合は気相重
合の重合活性が低下し、好ましくない。一方少な過ぎる
と、低分子量重合物の生成抑制効果が十分発揮されない
また、後段の気相重合系に新たに不活性の炭化水素を添
加する方法(例えば特開昭57−3IP01 号)や、
シリコーン化合物を添加する方法(例えば特願昭t/−
/7.3+tj60号)においても本発明の方法は併用
することができ、効果を発揮するので適用できる。
本発明において気相下で重合又は共重合するα−オレフ
ィンとしては、炭素数2〜tのα−オレフィン、好まし
くはエチレン又はエチレン−プロピレンの混合物が用い
られる。
気相重合の条件は、通常30−100℃、l〜! Ok
g / allであって、後段のα−オレフィンブロッ
ク共重合部分の全体ポリマーに める重合割合が3〜!
O重量係、好ましくは10〜30重量%になるように重
合又は共重合させる。
より好ましい態様であるエチレン−プロピレン混合ガス
を用いる場合、そのガスの組成はエチレンとプロピレン
の和に対してプロピレンがlO〜りOモル*、 好tし
くはコ0〜10モルチである。
本発明の製造方法は、基本的にはプロピレン又ハプロピ
レンと少量の他のα−オレフィンとを重合してプロピレ
ンポリマーを得る前段と、他ノα−オレフィン又はプロ
ピレンと他のα−オレフィンの気相重合を行なう後段と
からなる。
しかし、本発明においては後段のα−オレフィンの気相
重合を多段に分けて行なうこともでき、しかも各反応器
で重合温度、水素濃度、単量体組成、反応量比を変える
こともできる。
本発明において後段の気相重合に使用される装置は特に
限定されず、公知の流動床、攪拌槽、攪拌装置付き流動
床移動床等の装置が好ましく用いられ連続あるいは回分
的に重合を行なう。
気相重合終了後、連続的あるいは回分的に堆シ出された
ポリマーは、必要に応じてアルキレンオキサイドやアル
コール、水等によ゛る不活性・化処理あるいは脱灰処理
、溶媒に′よる非晶質ポリマーの除去などを行なっても
よい。
本発明の方法による特徴は後段の気相重合系への亜リン
酸エステルの添加によシ、付着、粘着の原因となるα−
オレフィンの低分子量重合体の生成が抑制され、良好な
粉体性状が得られること。器壁付着や塊状化現象が解消
し、良好な流動状態が達成され、プロセス的にも品質的
にも長期安定運転が可能となること、しかも気相重合の
活性等の重合挙動にはほとんど影響を及ぼさないことに
ある。
〔実施例〕
以下、実施例を上げて本発明を説明するが、本発明はそ
の要旨を越えない限シこれに限定されるものではない。
下記の実施例及び比較例において嵩密度、n−ヘキサン
抽出残は下記の方法によシ測定した。
(1)  嵩密度: J工FJK−672t(2)n−
へキサン抽出残 改良型ソックスレー抽出器にょシ沸騰n−ヘキサンで3
時間抽出した場合の残量(重量ts)。
実施例1 (A)  固体三塩化チタンの調製 室温において十分に窒素置換した容積10tのオートク
レーブ精製トルエンs、i r t ヲ入れ、攪拌下、
n−ブチルエーテル6!/l(1モル)、四塩化チタン
ypPt(1モル)ジエチルアルミニウムクロライド2
r6f(J、1モル)を添加し、褐色の均一溶液を得た
次いで≠0℃に昇温し、30分経過した時点から紫色の
微粒状の固体の析出が認められるがそのまま2時間aO
℃を保持した。
次いでJ/Ifの四塩化チタンを添加し、ytrcに昇
温した。りr℃で約1時間保持した後、粒状紫色固体を
分離しn−ヘキサンで洗浄して約rootの固体ミ塩化
チタンを得た0 (B)  プロピレン重合体含有三塩化チタンの製造(
前処理) 十分に窒素置換した10tのオートクレーブに精製n−
ヘキサン!tを入れ、ジエチルアルミニラムク四うイ゛
ドlり!を及び上記(Nで得た固体=塩化チタンをT 
i C1,として2!。
2を仕込んだ後温度を弘O℃に保ち、攪拌下プロピレン
ガス2よθ?を約60分間気相に吹き込んで接触処理し
た。
次いで固体成分を静置沈降させ上澄液をデカンテーショ
ンで除去し、n−へキサンで数回洗浄し、プロピレン重
合体含有固体三塩化チタンを得た。
(C)  プロピレン−エチレンブロック共重合体の製
造 容量tooot% ≠ootの2基攪拌機付反応槽を直
列に連結し、更に、これに容量1tootの攪拌流動槽
タイプの気相重合槽l基を直列に連結し、第1及び第2
の反応槽ではプロピレンの単独重合を、液化プロピレン
中で行い、第3の反応槽ではイロピレンとエチレンとの
共重合を気相重合で行なった。
第1の反応槽には液化プロピレン、上記(B)で得られ
た触媒成分a、o t / hr 共触媒ジエチルアル
ミニウムクロライドIOf/hy−。
メタクリル酸メチルθ、j 2 t /hr及び分子量
調節剤として水素0./ ! Iy / hr  を連
続的に供給した。重合温度は第1槽を70℃第2槽を6
7℃と、第1槽からはスラリーを連続的に抜き出し、第
2槽に供給した。平均滞留時間は第1槽、第2槽の合計
でa、O時間であった。
第2槽からの重合体スラリーを連続的に第3槽に供給し
、温度を60℃、圧力をtzkgに保ちながら、気相重
合を行なった。気相のエチレン、プロピレンの組成は、
フロピレン/(エチリン+プロピレン)=+ tモルチ
at / (エチリン+プロピレン)=irモルチに調
節した。また、この気相重合系の循環ガスに亜リン酸ト
リフェニルを八6 t / hr 。
で供給した。
この気相反応器の平均滞留時間は2.夕時間であり第3
槽から連続的に抜き出された重合粉末は、未反応ガスと
分離した後プロピレンオキサイドの蒸気で処理され、粉
末状重合体を弘! kl / hr  のレートにて得
た。
この運転を30日間連続して運転し、全系安定した運転
ができ、運転終了後反応器を開放した結果、器内の付着
や塊状物も認められず、比較例で認められた様な油状物
の生成も認められなかった。
尚、この間に得られた重合体のホモ重合と共重合の重量
比は平均r 、t / / jであった。
また粉末の嵩密度は0.’l 4 t / ccl  
n−ヘキサン抽出残量は、り7.コチであった。
比較例1 実施例1において、気相重合系に亜リン酸トリフェニル
を供給しなかった以外は実施例1と同様にして/l’日
間の連続運転を行なった。
この間、気相反応器分散板下部に油状物質の生成が認め
られるともに、経口的に分散板の圧損が上昇する傾向が
みられた。また、得られた重合体粉末の嵩密度もo、3
r−o、≠0 ? / cc、n−ヘキサン抽出残量、
F 2.t %と低位のものであった。
更に運転終了後、反応器を開放した結果、反応器7リ一
ボード部の上部に粘着物及び微粒子の付着がみられ、攪
拌翼の軸周辺及びステ一部を中心に塊状物の生成が認め
られた。更に、分散板上にも付着物が形成されていた。
〔発明の効果〕
本発明によると、重合活性を低下させることなく、低分
子量重合物の生成が抑制され、反応器内壁付着や塊状化
現象が解消し良好な流動状態が達成されるため、プロセ
ス的にも品質的にも長期安定運転が可能となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)プロピレンを触媒の存在下に重合し、次いで該触
    媒を失活させることなくプロピレン以外のα−オレフィ
    ン、又はプロピレンと他のα−オレフィンを気相下で重
    合又は共重合させる方法において、後段の気相重合系に
    亜リン酸エステルを供給することを特徴とするα−オレ
    フィンブロック共重合体の製造方法。 (2)重合触媒が、三塩化チタンとジアルキルアルミニ
    ウムクロライドよりなることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 (3)重合触媒が、アルミニウム含有量がチタンに対す
    るアルミニウムの原子比で0.15以下であって、且つ
    錯化剤を含有する固体三塩化チタン系触媒錯体と有機ア
    ルミニウム化合物よりなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 (4)重合触媒が、固体三塩化チタン系触媒錯体で、水
    銀ポロシメーター法で測定した細孔半径20Å〜500
    Åの間の累積細孔容積が 0.02cm^3/g以上であるものを使用する特許請
    求の範囲第1項に記載のブロック共重合体の製造法。 (5)重合触媒が固体三塩化チタン系触媒錯体で、エー
    テル又はチオエーテルの存在下に液状化した三塩化チタ
    ンを含有する液状物から150℃以下の温度で析出させ
    たものである特許請求の範囲第1項に記載のブロック共
    重合体の製造法。 (6)重合触媒が、固体三塩化チタン系触媒錯体で、四
    塩化チタンを有機アルミニウム化合物又は金属アルミニ
    ウムで還元して得られた固体三塩化チタンを、錯化剤処
    理及びハロゲン化合物処理して得られるものである特許
    請求の範囲第1項に記載のブロック共重合体の製造法。
JP62059775A 1987-03-14 1987-03-14 α−オレフィンブロック共重合体の製造方法 Granted JPS63225612A (ja)

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DE3881728T DE3881728T3 (de) 1987-03-14 1988-03-11 Verfahren zur Herstellung eines Propylen-alpha-Olefin-Blockkopolymers.
BR8801148A BR8801148A (pt) 1987-03-14 1988-03-14 Metodo para a producao de um copolimero em bloco de propileno-alfa-olefina
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