JPS6322501A - 農産物の鮮度保持剤 - Google Patents

農産物の鮮度保持剤

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Publication number
JPS6322501A
JPS6322501A JP61166414A JP16641486A JPS6322501A JP S6322501 A JPS6322501 A JP S6322501A JP 61166414 A JP61166414 A JP 61166414A JP 16641486 A JP16641486 A JP 16641486A JP S6322501 A JPS6322501 A JP S6322501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
freshness
bag
chlorine dioxide
vegetables
porous carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61166414A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahide Iwashita
岩下 肇秀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINDAI CHEM KANSAI KK
Original Assignee
KINDAI CHEM KANSAI KK
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Publication date
Application filed by KINDAI CHEM KANSAI KK filed Critical KINDAI CHEM KANSAI KK
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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は野菜や果物などの青果物あるいは花弁の切り花
の輸送中あるいは生産者側で出荷調整などのために一時
スドックする場合にこれらの熟成を遅らせ、その鮮度を
長らく保持せしめるために、あるいは蕾の段階に切り花
とした花弁の花が開花して萎れないようにするために用
いる鮮度保持剤に関する。
(従来技術) 従来より、青果物は完熟の状態で収穫したもののほうが
未熟の状態で収穫したものよりも味覚の点ですぐれてい
るのは当然であるが、生産地から店頭にならび、消費者
の手に渡るまでの流通過程で青果物が過熟し、あるいは
腐敗するなどして商品価値がなくなるのを防ぐため、通
常は未熟の段階で青果物を収穫し、これを段ボール箱詰
め等により消費地まで輸送しているのが実情である。ま
た、青果物の出来不出来は天候に左右され、豊作年には
価格安定のために出荷量調整などをし、出荷待ちの青果
物は低温倉庫などでストックされる。さらに、花弁につ
いては切り花として出荷する場合には通常、花が開花す
る前の蕾の状態で出荷されている。
(発明が解内しようとする問題点) しかしながら、流通段階で過熟しないまでも完熟してし
まって、商品価値がなくなる場合も多々あり、また、す
べての青果物が出荷量調整のために低温倉庫でストック
できるものでもない。とりわけ、貯蔵がききに(い青果
物、タトえば、バナナ、トマトなどの熟成はきわめては
やく、貯蔵段階で完熟ないし過熟してしまい、出荷段階
ではもはや、商品価値が全くなくなってしまうこともあ
る。また、花弁については通常、花が蕾の段階で切り花
として出荷することが多いが、市場の店頭で売られる時
にすでに開花してしまっているか、あるいは萎れてしま
って、商品価値がなくなる場合もある。そして、現在の
ところ、このような問題に対して生産者側で打つべき手
がないのが現状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上述の問題点にかんがみ、発明されたものであ
って、未熟状態で収穫した青果物の熟成を暫時、停止も
しくは遅延させ、また、花卉の鮮度を長らく保持できる
ような鮮度保持剤を提供しようというものである。
以下、本発明の構成について説明する。
すなわち、本発明の構成要旨とするところは、多孔質担
体に安定化二酸化塩素液を吸着保持せしめたものを袋内
に封入したことを特徴とする農産物の鮮度保持剤、にあ
る。
ここで、多孔質担体としては、各種粒径のゼオライトや
イオウ石、あるいは珪酸カルシウムの粒状物のみならす
、ボール紙等多孔質材料で吸着性能が良好なものであれ
ば差支えないが、特に、ゼオライトの粒状物に安定化二
酸化塩素液を吸着保持せしめたものが経験的にみて二酸
化塩素ガスの揮散がもっとも緩慢となり、比較的長い薬
効が期待できることから、もっとも望ましい。また、多
孔質担体に吸着保持せしめられる安定化二酸化塩素液の
吸着量は経験的にみて多孔質担体1重量部に対して安定
化二酸化塩素液0.1〜2.8重量部が好ましい。また
、鮮度保持剤が封入される袋としては、通常、ガスバリ
アー性が良好な素材からできているものが好ましく、た
とえば、不織布の片面に樹脂ラミネートを施した加工紙
や裏面がヒートシール性のある樹脂層で形成されている
アルミニウム蒸着フィルム等で製袋された一重袋を用い
るが、ガスバリアー性が良好な素材であればこの他のも
のを用いても差支えない。このようなガスバリアー性が
良好な袋に鮮度保持剤が封入された場合には使用時に切
れ目等を入れると、すぐに使用可能ではあるが、あらか
じめ、袋面に適当数の切れ目等を入れておき、これを薬
効が損なわれないように別に用意したガスバリアー性が
良好な袋に入れて使用前まで保存する手段を採用しても
よい。また、不織布などの通気性が良好な袋に鮮度保持
剤を封入しても差支えないが、この場合には外袋として
ガスバリアー性の良好な袋を用いた二重袋としておき、
使用前に薬効が損なわれないような配慮が必要となる。
なお、本発明において使用する安定化二酸化塩素液は特
に、その濃度を問わないが、通常、100 ppm以上
〜100.000ppmの液濃度のものが薬効的にみて
望ましい。なお、本発明において、農産物は青果物のみ
ならず、鮮度保持が要求されるあらゆるものを含み、ま
た、花弁をも含む意味で使用している。
(作用) しかして、本発明鮮度保持剤はその薬効を発揮しうるよ
うに袋の適所に切れ目等(あらかじめ、切れ目等を設け
である場合にはその必要はない)を適当数、設ける。つ
いで、これを適当数、段ボール箱に青果物収納時に添え
てパッケージする。かくて、袋の切れ目等を通して外部
へ多孔質担体に吸着保持せしめた安定化二酸化塩素液か
ら揮散する二酸化塩素ガスが徐々に拡散して段ボール内
に充満していく。青果物は酸素呼吸して熟成するもので
あるが、青果物は生理的に二酸化塩素ガスが充満した箱
内では二酸化塩素ガスを呼吸せず、呼吸作用が一時的に
停止した結果となり、必然的に熟成の進行も一時的にほ
ぼ停止状態となる。
(実験例) 実験1゜ 安定化二酸化塩素液をゼオライトの粒状物に吸着保持せ
しめたもの100gをガスバリー性良好な袋(50X 
50 m )に収納したものに針で多数の小孔を開けた
ものを1袋、未熟状態の黄緑色がかったトマト3個とと
もにポリエチレンフィルム袋内に入れ、密封した(Aと
する)。一方、対照として、ポリエチレンフィルム袋内
に同数の未熟状態の黄緑色かがったトマトを入れたのち
、密封したものを2袋用意した(B及びCとする)。こ
れらのうち、AI:!:Bについては常温(26,5〜
30.0’c)同一条件の下で7日間、放置した。また
、Cについては5℃で7日間、冷蔵保管した。これらの
ものについて7日間経過後のトマトの色はへのものは未
熟状態をそのまま保ち、黄緑色がかっており、Bのもの
は完熟しており、Cのものはやや赤みを増していた。要
するに、A(本発明鮮度保持剤とともに密封したもの)
では本発明鮮度保持剤の存在によりその熟成が抑制もし
くはほぼ停止状態となって、鮮度が保持されることがわ
かった。また、C(冷蔵保管のもの)ではその熟成があ
る程度抑制されるも、鮮度保持に限界があることが確認
できた。さらに、これらの事実から考察するに、トマト
(青果物)は人間と同様、呼吸しており、収穫前は水分
を補給し、日光、空気中の二酸化炭素、体内の酵素によ
って、糖分、澱粉をつくる。収穫すると、水分の補給が
なくなり、体内に蓄積された水分、糖分、酵素を使って
生きようとする。また、酸素も吸うが、本実験例のへの
場合には、安定化二酸化塩素ガスの雰囲気中では呼吸作
用が停止して仮死状態となって、体内の水分、糖分等を
消費しないため、初期の状態のまま、鮮度維持ができる
と考えられる。
なお、本発明鮮度保持剤の使用と冷蔵保管を併用すれば
、より長期の鮮度保持が期待できるものと考えられる。
実験2゜ たまねぎをみじん切りしたものを200g、皿に盛り、
本発明鮮度保持剤の入った袋に切れ目を入れたものを1
ケ、前記たまねぎの上に添装したのち、ビニルフィルム
でラップした。一方、鮮度保持剤を全く添装しないで同
量のたまねきを皿に盛り、ビニルフィルムでう・ノブし
た。これらを冷蔵庫の中で14日間、保存した。
′この結果、鮮度保持剤を添装したものは保存前とほぼ
変わらない新鮮度を示していたのに対し、鮮度保持剤を
添装しないものにはカビの発生があり、腐敗臭があった
。このような実験結果を考察するに、本発明鮮度保持剤
には鮮度保持作用のみならず、バクテリアや細菌を殺菌
する作用があり、消臭作用もあると考えられる。
(発明の効果) 以上のように構成される本発明によれば、つぎのような
効果がある。
(11すなわち、本発明鮮度保持剤によれば、青果物の
熟成を遅延させることができるから、未熟の状態で収穫
しても流通過程で過熟するおそれもなくなり、出荷量調
整などによるストック分を未熟の状態に確保できるなど
のメリットがあり、生産者にとって非常に都合がよい。
(2)また、本発明鮮度保持剤は袋に封入されており、
青果物や花弁に付着したり、混入するものでないので取
扱性が非常によく、しかも使用時まではガスバリアー性
のある状態に置かれ、その薬効の自然減退を生じること
もないので、設計どおりの薬効を期待することができ、
使い勝手がよい。
(3)  さらに、本発明鮮度保持剤の主成分は安定化
二酸化塩素液であって、青果物や花弁にも悪影響を与え
ることがなく、しかも人体無毒であるから、同鮮度保持
剤によって鮮度が保持された青果物も安心して喫食でき
、花弁の切り花は鮮度良好に鑑賞できるなどのメリット
がある。
(4)また、安定化二酸化塩素液がすべて揮散して薬効
がなくなった使用後の本発明鮮度保持剤は単なる装入り
の多孔質担体だけとなるが、公害性のあるものではない
ので廃棄処分も可能であって、環境汚染の問題もない。
(5)  さらにまた、本発明鮮度保持剤の使用によれ
ば、従来の冷蔵保管によりも鮮度保持性が良好となり、
しかも冷蔵保管でなく、常温保管でも効果があり、冷蔵
倉庫などによらずとも鮮度保持できることから、保管場
所や保管スペースによる制約が少なく、保管のための費
用も節約できる。
(6)  この他、本発明鮮度保持剤は不織布などの通
気性良好な素材でできた袋に充填して外袋としてガスバ
リアー性の良好な袋に入れた二重装入れタイプとした場
合には使用時に外袋を破って内袋を取り出すことによっ
て、その薬効を発揮せしめることができるので、小孔を
穿設する手間が省けるばかりではなく、小孔の穿設ムラ
もないのでより能率的となるメリットもある。
(7)以上のように、本発明鮮度保持剤によれば、青果
物や花弁などの鮮度を簡易に保持できるので、熟成のし
すぎによる(過熟)廃棄処分も回避できうるので、経済
的意義もきわめて大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 多孔質担体に安定化二酸化塩素液を吸着保持せしめたも
    のを袋内に封入したことを特徴とする農産物の鮮度保持
    剤。
JP61166414A 1986-07-14 1986-07-14 農産物の鮮度保持剤 Pending JPS6322501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61166414A JPS6322501A (ja) 1986-07-14 1986-07-14 農産物の鮮度保持剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61166414A JPS6322501A (ja) 1986-07-14 1986-07-14 農産物の鮮度保持剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6322501A true JPS6322501A (ja) 1988-01-30

Family

ID=15830983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61166414A Pending JPS6322501A (ja) 1986-07-14 1986-07-14 農産物の鮮度保持剤

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JP (1) JPS6322501A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0840806A (ja) * 1994-08-01 1996-02-13 Seizo Hatanaka 発芽抑制剤若しくは鮮度保持剤
JP2010222296A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Japan Plants Co Ltd 長期保存可能な植物
JP2012153607A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Toyama Prefecture 切り花延命剤
JP5172002B1 (ja) 2011-09-08 2013-03-27 和気 清弘 袋入り抗菌剤

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