JPS6322465Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は下部の機械室上方に冷却室を設けこの
冷却室上に商品収納室を配置した保冷シヨーケー
スに関する。

(ロ) 従来技術 上面開口の容器状の断熱材中に蒸発器と送風機
を収納した冷却室と、前記断熱材の下方空間に電
動圧縮機と凝縮器を収納した機械室と、前記冷却
室上に設置した商品収納室とを備えた縦長直方体
状の保冷シヨーケースにおいて、前記商品収納室
の下端周囲にわたつて枠体が設けられこの枠体が
前記機械室の側板若しくは機械室の四隅に立設し
た支柱の上端に載置されるようになつている。こ
の構成において、前記枠体と前記断熱材との間の
シールを行うために前記枠体とは別に枠体と前記
断熱材との間を軟質シール材でシールするように
している。然しこの構成では枠体が前記断熱材上
に載置されていないので枠体にこのシール材を取
りつけ、このシール材が前記断熱材に当接するよ
うにしなければならず各部の寸法精度が要求され
る。また前記断熱材側にシール材を貼りつけたも
のでは、シール材が貼りつける作業の手間がかか
り作業性が悪い。

(ハ) 目的 本考案は上記の点に鑑み、また新しい構成とし
てシール材を設けることなく冷却室の全周で十分
なる気密が得られ、組立ても容易なる保冷シヨー
ケースを提供するものである。

(ニ) 構成 上面開口の容器状の断熱材中に蒸発器と送風機
を収納した冷却室と、前記断熱材の下方空間に電
動圧縮機と凝縮器を収納した機械室と、前記冷却
室上に設置した商品収納室とを備え、前記商品収
納室の下端には前記商品収納室の側壁を載置する
側壁載置部と、前記冷却室と前記商品収納室とを
連通した冷気吐出口及び冷気吸込口と、前記商品
収納室の底板の載置部とを一体形成した枠体を設
け、この枠体が前記断熱材の周囲壁上端を被うと
共にこの周囲壁の上端面に喰い込むように構成
し、この枠体及び前記商品収納室の支柱は前記機
械室に立設した支持体に支持したことにより、前
記冷却室と前記枠体の間で十分なるシール性を達
成し、かつ商品収納室の組立ての容易さと十分な
る機械的強度を得ることができるものである。

(ホ) 実施例 １は縦長直方体状の保冷シヨーケースで、下部
には冷凍システムの電動圧縮機２と凝縮器３と凝
縮器３が強制空冷式のものではそれに必要な送風
機４とが収納された機械室５が設けられ、また機
械室５の上には支持板６に載置された上面に開口
した発泡スチロールなどのように若干弾力を有し
た容器状断熱材７中に前記冷凍システムの蒸発器
８と冷気循環用の送風機９とを収納した冷却室１
０が設けられ、冷却室１０上方に載置した商品収
納室１１とを備えている。商品収納室１１は周囲
側壁のうちの一側壁例えば前壁面が開口しその開
口には二重ガラスの開閉扉１２を備え、また他の
周囲側壁１３は二重ガラスで構成されている。商
品収納室１１は縦長直方体状をなしその四隅即ち
周囲側壁１３間の稜線部には縦方向にのびた支柱
１４が配置されその支柱には周囲側壁１３の端部
を支持する装飾支柱１４Ａを含んでいる。１５は
商品収納室１１の天壁であり、１６は支柱１４Ａ
に支持した商品載置棚である。支柱１４は商品収
納室１１全体を固定するための金属製の断面Ｌ字
状等のアングル材で形成されこの支柱１４は機械
室５の周囲四隅に立設した断面Ｌ字状等の支持体
１７に螺子１８にて固定している。支持板６はこ
の支持体１７に螺子等にて固定している。９は商
品収納室１１の下端に設けられて商品収納室１１
の下端をめぐる四辺形状の枠体で、支持体１７の
上端に螺子２０にて固定されており、周囲側壁１
３を上面に載置している。枠体は周囲側壁１３の
載置部２１より内方には前記商品収納室１１の下
部の右端、左端に夫々沿い冷却室１０と商品収納
室１１とを連通した冷気吐出口２２と冷気吸込口
２３と、これら冷気吐出口２２及び冷気吸込口２
３より内方には商品収納室１１の底板２４の載置
部２５と、断熱材７の周囲壁７Ａの上端外面に沿
つた垂下外辺２６と、周囲壁７Ａの上面に全周に
て喰い込む尖鋭な突起２７と、更に周囲壁７Ａの
上端内面に沿つた垂下内辺２８とを一体に成形し
た合成樹脂製である。垂下外辺２６は前面側を除
き他の三辺にめぐるものでよく、この場合断熱材
７への組合せの操作がし易くなる。

このように構成された結果、商品収納室１１の
荷重は支持体１７と枠体１９にかかり枠体１９の
突起２７は螺子２０で固定されることと更に周囲
側壁１３の荷重によつて断熱材７には枠体１９の
全周にて喰い込むため、枠体１９と断熱材７との
シール性は十分となる。また組立て上からみれ
ば、垂下外辺２６を断熱材７の周囲壁７Ａに当て
て位置決めし支持体１７上に枠体１９を載置して
螺子２０にて固定し枠体１９の上に周囲側壁１３
と支柱１４Ａが載るように天壁１５を組立てた商
品収納室１１を載置し支柱１４を螺子１８にて支
持体１７に固定することにより商品収納室１１に
取りつけが終るため組立て上も極めて簡単であ
り、この組立てによる商品収納室１１の荷重によ
つて突起２７の断熱材７への喰い込みが達成され
るのでシール材を特別に設ける必要もなくなるも
のである。このような組立ての後に四隅の稜線部
には化粧板２９を支柱１４および支持体１７に取
りつけ機械室５のカバー３０をも取りつけること
により外装が整う。底板２４は着脱自在であるた
め、取り外せば冷却室１０は上面が開放され送風
機９等の点検が容易にできる。

(ヘ) 効果 本考案では前記枠体に、商品収納室の側壁載置
部と、前記冷却室に連通した冷気吐出口及び冷気
吸込口と、商品収納室の底板載置部と、前記断熱
材の周囲側壁上端外面に沿つた垂下外辺と、更に
この周囲側壁上面に喰い込む突起とを一体形成
し、この枠体を機械室に立設した支持体に支持さ
れているために、前記突起が前記商品収納室の荷
重にて前記断熱材中に喰い込み冷却室周囲からの
冷気漏れを特別なシール材なしに防止できると共
に前記垂下外辺を利用して前記断熱材への組立て
位置決めが容易となる。更にまた前記枠体及び前
記商品収納室の支柱は前記支持体上に支持されて
いるために前記商品収納室の荷重は前記断熱材に
不必要に掛かることがなく前記断熱材の大なる変
形や破損が防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

各図は本考案の実施例に関し、第１図は保冷シ
ヨーケースの一部破断による正面図、第２図は第
１図の平面図、第３図は第２図のＡ−A′断面図、
第４図は枠体固体部の断面図、第５図は冷気吐出
口付近の枠体端部分の断面図である。 １……保冷シヨーケース、２……電動圧縮機、
３……凝縮器、５……機械室、７……断熱材、８
……蒸発器、９……送風機、１０……冷却室、１
１……商品収納室、１３……側壁、１９……枠
体、２１……側壁の載置部、２２……冷気吐出
口、２３……冷気吸込口、２５……底板載置部、
２６……垂下外辺。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面開口の容器状断熱材中に蒸発器と送風機を
   収納した冷却室と、前記断熱材の下方空間に電動
   圧縮機と凝縮器を収納した機械室と、前記冷却室
   上方に設置した商品収納室を備えた保冷シヨーケ
   ースにおいて、前記商品収納室の下端には、前記
   商品収納室の側壁を載置する側壁載置部と、この
   載置部より内方で前記商品収納室下部の右端に沿
   つて一方が位置、左端に沿つて他方が位置し、前
   記冷却室と前記商品収納室とを連通した冷気吐出
   口及び冷気吸込口と、更にこれら冷気吐出口及び
   冷気吸込口よりも内方にて前記商品収納室の底板
   を載置する底板載置部とを一体成形した枠体を設
   け、前記枠体には更に前記断熱材の周囲壁の上端
   外面に沿つた垂下外辺と、前記周囲壁の上面に全
   周にて喰い込む尖鋭突起とが一体形成され、前記
   枠体及び前記商品収納室の四隅の支柱は前記機械
   室に並設した支持体に固着してなる保冷シヨーケ
   ース。