JPS6146381Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、凝縮器、圧縮器等が装着され冷凍
庫、冷蔵庫等の庫外に配設される庫外側組立体の
低騒音化および軽量、薄型化を図り、しかも保守
管理を容易に行なえるようにしたウインド型冷却
ユニツトに関する。

つぎにこの考案を、その１実施例を示した第１
図ないし第７図とともに詳細に説明する。

まず、第１図ないし第４図において、１，２は
冷凍庫または冷蔵庫の庫外および庫内にそれぞれ
配設される庫外側組立体および庫内側組立体、３
は両組立体１，２間に介設された断熱パネル、４
は庫外側組立体１の下段に装着された凝縮器、５
は庫外側組立体１の上段に螺子６により固着され
た圧縮器、７は凝縮器４の管板８に取付けられた
フアンケース、９はフアンケース７に装着され上
方に風を送る送風機、１０は庫外側組立体１の電
装箱、１は庫内側組立体２に内装された蒸発器で
あり、冷媒配管１２により圧縮機５、凝縮器４お
よび蒸発器１１が接続され、冷凍サイクルを構成
している。１３は庫内側組立体２に形成された冷
気の吐出部である。

つぎに、第５図をも参照して庫外側組立体１の
構成を詳述する。断面ほぼコ字状の４本のフレー
ム支柱１４を所定の間隔で立設するとともに、各
フレーム支柱１４のそれぞれの下端部、中央部お
よび上端部における内側折曲片１４′に形成され
た切欠部１４″に、横方向の各フレーム枠１５，
１５′，１５″の各両端部をそれぞれ嵌合して橋架
し、各フレーム支柱１４および各フレーム枠１
５，１５′，１５″により、２段の取付個所を有す
る支持体１６を構成し、下段のフレーム枠１５
に、凝縮器４を橋架してその下方の管板８を螺着
するための断面Ｌ状の２個の取付部材１７を固着
するとともに、上段のフレーム枠１５′に、圧縮
器５を螺着するためのねじ部１８を固着した２本
の取付用フレーム１９を橋架して固定し、さら
に、支持体１６の４方の側面に、内面に吸音材を
貼着したパネル状の薄い鉄板からなる３枚のカバ
ー２０および断熱材からなる１枚のカバー２１を
螺子等により固着して支持体１６の周囲を密閉
し、支持体１６の下方および上方に、４枚のカバ
ー２０，２１によりそれぞれ形成された冷却用空
気吸入口２２および空気吐出口２３を有し、ま
た、上端部のフレーム枠１５″に、枠体に網を張
設した天板部２４を嵌着した構成になつている。

したがつて、庫外側組立体１が非常に薄型にな
り、また、支持体１６がフレーム構造となつてい
るとともに、下部に冷却用空気吸入口２２が形成
されているため、従来のユニツトのような底板が
不要となり、軽量となる。また、周囲をカバー２
０，２１により密閉しているから、騒音を低減で
き、さらに、凝縮器４と圧縮器５の間に送風機９
を位置させ、送風機９の駆動により、下方の吸入
口２２から凝縮器４の冷却用空気を吸込むととも
に、上方の吐出口２３から放出することにより、
１個の送風機９を、凝縮器４の冷却と圧縮器５の
冷却とに共用できる。しかも、下方より空気を吸
込むために、凝縮器４の吸込面に付着する塵埃を
容易に落すことができる。さらにまた、フレーム
支柱１４の切欠部１４″にフレーム枠１５，１
５′，１５″を嵌合して取付けるために、支持体１
６の組立時、フレーム支柱１４とフレーム枠１
５，１５′，１５″との位置決めが容易となり、か
つ各カバー２０，２１および天板部２４をそれぞ
れ単独に取り外すことができ、保守点検を容易に
行なうことができる。

また、前述のウインド型冷却ユニツトを取付け
る場合は、第６図および第７図に示すように、冷
凍庫の冷凍室または冷蔵庫の冷蔵室を構成する筐
体２５に設けられた取付用の開口部２６から庫内
側組立体２を庫内に挿入するとともに、断熱パネ
ル３を開口部２６に嵌合し、かつ庫外側組立体１
を筐体２５の外面に固着された取付体２７に載置
固定し、庫外側組立体１を筐体２５に螺着する。
そして、冷却ユニツトを駆動すると、前述のよう
に、庫外側組立体１の吸入口２２から吸入された
空気が上方の吐出口２３から放出されるととも
に、庫内側において庫内側組立体２の下方から吸
込まれた空気が蒸発器１１により冷却され、その
冷気をフアン２８により吐出部１３から再び庫内
に供給し、この空気の循環により庫内が冷却され
る。

以上のように、この考案のウインド型冷却ユニ
ツトによると、立設された４本のフレーム支柱お
よび横方向の複数本のフレーム枠により２段の取
付個所を有する支持体を形成し、前記支持体の下
段の取付個所に凝縮器、上段の取付個所に圧縮器
および前記凝縮器と前記圧縮器の中間に送風機を
それぞれ装着するとともに、前記支持体の４面の
各周側部にそれぞれカバーを着脱自在に装着して
前記支持体の周囲を密閉し、かつ前記支持体の下
部に冷却用空気吸入口を形成するとともに、前記
支持体の上部に空気吐出口の形成された天板部を
着脱自在に装着冷凍庫、冷蔵庫等の庫外側組立体
を構成し、庫外側組立体の一側に蒸発器等が内装
された庫内側組立体を装着することにより、庫外
側組立体を非常に薄くすることができるととも
に、軽量となり、しかもカバーによる支持体の密
閉により騒音を低減することができる。また、１
個の送風機で凝縮器と圧縮器とを冷却でき、かつ
下方が吸入口になつているため、構成を簡素化で
き、安価となる。さらに、庫外側組立体は下方か
ら空気を吸込む構成であるから、清掃が容易とな
る。

その上、支持体の各周側部のカバーおよび天板
部がそれぞれ着脱自在であるため、筐体に取り付
けた状態でそれぞれを単独に取り外すことがで
き、保守点検を容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のウインド型冷却ユニツトの１
実施例を示し、第１図は正面側からの斜視図、第
２図は背面側からの斜視図、第３図は一部除去し
た左側面図、第４図は一部切除した正面図、第５
図は要部分解斜視図、第６図はこの考案のウイン
ド型冷却ユニツトを冷凍庫等に取付ける状態を示
す斜視図、第７図は冷却ユニツトを冷凍庫等に取
付けた状態の切断右側面図である。 １……庫外側組立体、２……庫内側組立体、４
……凝縮器、５……圧縮器、９……送風機、１１
……蒸発器、１４……フレーム支柱、１５，１
５′，１５″……フレーム枠、１６……支持体、２
０，２１……カバー、２２……冷却用空気吸入
口、２３……吐出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 立設された４本のフレーム支柱および横方向の
   複数本のフレーム枠により２段の取付個所を有す
   る支持体を形成し、前記支持体の下段の取付個所
   に凝縮器、上段の取付個所に圧縮器および前記凝
   縮器と前記圧縮器の中間に送風機をそれぞれ装着
   するとともに、前記支持体の４面の各周側部にそ
   れぞれカバーを着脱自在に装着して前記支持体の
   周囲を密閉し、かつ前記各カバーで被われた前記
   支持体の下方に冷却用空気吸入口を形成するとと
   もに、前記各カバーで被われた前記支持体の上方
   に空気吐出口の形成された天板部を着脱自在に装
   着して冷凍庫、冷蔵庫等の庫外側組立体を構成
   し、前記庫外側組立体の一側に、蒸発器等が内装
   された庫内側組立体を装着したウインド型冷却ユ
   ニツト。