JPS63223608A - 光フアイバ心線の端末固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 概　　　要 液晶ポリマーで２次被覆してなる光ファイバ心線をフェ
ルールに固定するに際し、その外周部長手方向に少なく
とも１つの溝が形成されたフェルールの装入孔に光ファ
イバ素線を装入し、前記液晶ポリマーを前記溝に沿わせ
てリングでかしめるようにする。このような端末固定構
造によれば接着剤が不要となり、作業性が改善される。

産業上の利用分野 本発明は液晶ポリマーで被覆された光ファイバ心線の端
末固定構造に関する。

光ファイバを伝送路として実用するには、敷設などの取
扱や外部環境に十分に耐え得るものであることが必要で
ある。このため一般に、紡糸された光ファイバ素線はシ
リコーン樹脂等からなる１次被覆及びナイロン等からな
る２次被覆（場合によってはこれらの間に！ｌＷＪ層が
介在する）で被覆して光ファイバ心線とされ、さらにこ
の光ファイバ心線をテンショメンバと共にビニール等か
らなる外被で被覆して、光ファイバコードとして使用さ
れる。これに対し最近においては、２次被覆材としてサ
ーモトロピック（ＴｈｅｒｌＯｔｒＯｌ）ｉＣ）液晶性
高分子（本願明細１中液晶ポリマーと称する）を用いる
ことが提案されている。液晶ポリマーは例えば従来の２
次被覆ラインにおいて押し出し機から押し出すことによ
り配向させることができ、この液晶配向により柔軟性が
良好で弾性率が高くまた線熱膨張係数が極めて小さい等
の優れた特性を有しているとされる。このため液晶ポリ
マーで２次被覆された光ファイバ心線にあっては、光フ
ァイバコードを構成するに際しテンションメンバを少な
くする乃至はなくすることが可能となり、つまり心線を
そのままコードとして使用することが可能となり、この
ような場合の光ファイバ心線の端末固定構造が模索され
ている。

良ｌ立亘Ｉ 第４図は液晶ポリマーで被覆した光ファイバ心線の端末
固定構造を示す断面図である。１３は光ファイバ素Ｉ！
１２の周りをファイバ長手方向に配向した液晶ポリマー
１１で被覆してなる光ファイバ心線である。この光ファ
イバ心１１１１３の先端部は予め液晶ポリマー１１及び
図示しない１次被覆材が削除されており、該先端部を７
エルール２０の装入孔２０ａに装入し接着剤２１で充填
することにより、光ファイバ心線１３とフェルール２０
の相互固定をはかつていた。

が　決しようとする　照点 しかし、上述したような光ファイバ心線の端末固定構造
であると、その固定に接着剤を用いているために固化の
ための時間を要し、また繁雑な作業が要求されるという
不都合を生じていた。また液晶ポリマーはファイバー長
さ方向に切断しにくいので、上記のように光ファイバ素
線１２の近傍で先端部のみを除去するのは困難であると
いう問題があった。

本発明はこれらの問題点に鑑みて創作されたもので、そ
の目的は、接着剤の使用及び素線近傍での液晶ポリマー
先端部の除去が不要で且つ作業性に優れた光ファイバ６
翰の端末固定構造を提供することにある。

を　　するための 上述した従来技術の問題はその基本構造が第１図に示さ
れる光ファイバ６輸の端末固定構造により解決される。

３はフェルールでありその外周部長手方向には少な（と
も１つの溝２が形成されている。

５は１次被覆された光ファイバ素線であり、２次被覆材
としての液晶ポリマー１はその先端部が裂かれると共に
１次被覆材から剥離されている。

光ファイバ素ａ５はフェルール５の装入孔４に装入され
ている。

剥離された液晶ポリマー１は溝２に沿わせて塑性変形可
能なリング６によりかしめられている。

なお光ファイバ素１１５の装入孔４への装入部分は、１
次被覆材が削除されていても良い。

ｆＬ−一里 本発明の光ファイバ心線の端末固定構造にあっては、液
晶ポリマ−１先端部の剥離部分をフェルール３の溝２に
リング６でかしめることにより光ファイバ心線とフェル
ール６を固定しているので、接着剤が不要となりまた、
液晶ポリマー１を光ファイバ素１ｌ１５の近傍で切断す
る作業が不要となる。

このとき光ファイバ心線にかかる引張り力あるいは圧縮
力は、液晶ポリマー１のファイバ長さ方向の弾性率が高
いことからそのほとんどが液晶ポリマー１のリング６に
よるかしめ部分に作用し、光ファイバ素線５に直接作用
することが防止される。

１−直−１ 以下本発明の望ましい実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。

第２図は本発明を適用して端末固定される光ファイバ心
線等の組立図であり、第３図は組立後の側面図である。

１３はシリコーン樹脂等により１次被覆された光ファイ
バ素線１２を液晶ポリマー１１で２次被覆してなる光フ
ァイバ心線である。

液晶ポリマー１１は、芳香族ポリエステル、ＰＥＴ（ポ
リエチレンテレフタレート）、及び適当な第３成分の共
重合体を通常の２次被覆工程において押し出し機から狭
いノズルを介して押し出すことにより光ファイバ素線１
２に被覆され、製造時の剪断応力及び引張り応力により
ファイバの長さ方向に配向しているものである。このた
め液晶ポリマー１１は上述した液晶配向性によりファイ
バ長さ方向に容易に裂くことができる。本実施例では液
晶ポリマー１１が所定位置より奥側に裂けることを防止
するために、当該位置に保護リング１４を接着剤あるい
はかしめることにより固定している。

１７はリング形状の間隙規制部材であり、保護リング１
４とフェルール１５間に介在してこれらの間隙を規制す
る。１５は略円筒形状のフェルールであり、このフェル
ール１５の断面中央部にはその長手方向に貫通する光フ
ァイバ素＄１１２の装入孔１５ｂが形成されており、外
周部の対向する位置にはその長手方向に溝１５ａ、１５
ａが形成されている。

上述した各部材を組立てる場合には、まず液晶ポリマー
１１の裂かれた部分を間隙規制部材１７に遊嵌させ、こ
の状態で光ファイバ素線１２をフェルール１５の装入孔
１５ｂに装入して間隙規制部材１７が保護リング１４と
フェルール１５間に介在するようにする。次に裂かれた
液晶ポリマー１１を７エルール１５のそれぞれの溝１５
ａ、１５ａに沿わせる。最後に液晶ポリマー１１を介し
てフェルール１５の外周部をリング１６によりかしめる
。リグ１６は塑性変形可能な例えば金属材料からなり、
このリング１６の７エルール１５に対する圧着力により
、液晶ポリマー１１は溝１５ａに強固に固定される。

Ｒ」」し乳！ 以上詳述したように本発明によれば、光ファイバ心線の
２次被覆材としての液晶ポリマーをフェルールの溝にリ
ングによりかしめることで光ファイバ心線とフェルール
の相互固定を行なっているので、接着剤をフェルールに
充填したり液晶ポリマーを光ファイバ素線近傍で切断し
たりする繁雑な作業が不要になるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成図、 第２図は本発明を適用して端末固定される光ファイバ心
線等の組立斜視図、 第３図は当該組立後の側面図、 第４図は従来の光ファイバ心線の端末固定構造を示す断
面図である。 １．１１・・・液晶ポリマー、 ２．１５ａ・・・溝、 ３．１５．２０・・・フェルール、 ４．１５ｂ・・・装入孔、 ５．１２・・・光ファイバ素線、 ６．１６・・・リング、 １３・・・光ファイバ心線、 １７・・・間隙規制部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １次被覆された光ファイバ素線を液晶ポリマーで被覆し
   てなる光ファイバ心線の端末固定構造において、 液晶ポリマー（１）先端部を裂くと共に１次被覆材から
   剥離し、 その外周部長手方向に少なくとも１つの溝（２）が形成
   されたフェルール（３）の装入孔（４）に光ファイバ素
   線（５）を装入し、 前記剥離された液晶ポリマー（１）を前記溝（２）に沿
   わせて塑性変形可能なリング（６）でかしめたことを特
   徴とする光ファイバ心線の端末固定構造。