JPS63223367A - 水力発電設備の制御装置 - Google Patents

水力発電設備の制御装置

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JPS63223367A
JPS63223367A JP62057582A JP5758287A JPS63223367A JP S63223367 A JPS63223367 A JP S63223367A JP 62057582 A JP62057582 A JP 62057582A JP 5758287 A JP5758287 A JP 5758287A JP S63223367 A JPS63223367 A JP S63223367A
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杉下 懐夫
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Control Of Water Turbines (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、変速運転の可能な水車とそれに連結された発
電機とを有する水力発電設備を制御する水力発電設備の
制御装置に関する。
(従来の技術) 一般に水力発電設備においては、電力系統の安定化調整
のために発電所の出力を出力指令に基づき時間と共に変
動させるような運転を行う場合がある。このような運転
方式は、AFC(自動周波数制御)運転と呼ばれ、同期
発電機を接続して一定回転速度で運転される水車を有す
る従来の発電設備の場合は、出力指令に基づき水車のガ
イドベーン開度を調節することによって実施されてきた
第8図はかかる従来の水力発電設備の制御装置を説明す
るためのタイムチャートである。同図(a)は負荷変動
、(b)はガイドベーン開度、(c)は水圧鉄管内の水
圧、(d)は主発電機の回転速度をそれぞれ示すもので
ある。
同図に示すように、負荷が変動すると主発電機の回転速
度を一定に保つためにガイドベーン開度が変わる。とこ
ろが、負荷変動周期fが短くて負荷変動幅ΔPが大きい
場合、ガイドベーンの開閉速度が速いと、水車流量の変
化に伴う水撃作用で、管路系のサージングを誘発したり
水車の入口側の鉄管水圧に過大な圧力変動を発生したり
する恐れかある。このため、一定の回転速度で運転され
る水車においては、1」積出力が高速で変化する高速A
FC運転はほとんど不可能であった。
これに対して、最近の傾向として、同期発電機の代りに
巻線型誘導発電機を用いた、変速運転の可能な水力発電
設備が採用されるようになってきている。このような変
速運転の可能な水車においては、巻線型誘導発電機の励
磁量を調整することにより、ガイドベーン開度を変える
ことなしに発電機出力を高速で変化させることができる
。この場合、ガイドベーン開度が変わらないため、先に
述べたような水撃作用による管路系の問題が無くなり、
したがって高速AFC運転が可能となる。
ところが、こうした変速運転の可能な水力発電設備にお
いても巻線型誘導発電機の励磁量の調整だけで高速AF
C運転を行う場合には種々の問題が発生する。
この点を第9図のタイムチャートに従って説明する。同
図(a)は目標発電機出力P*を、同図(b)は発電機
出力P を、同図(c)はガイドベーン実開度aを、同
図(d)は水車回転速度Nを、同図(e)は発電機トル
クM および水車トルクM1をそれぞれ示すものである
まず、時刻t で目標発電機出力P*が値P *から値
P *にステップ状に増大した場合ロー の水車および発電機の応答を考えてみる。励磁量の調整
は瞬間的に行われるため、発電機出力Pgは値P。から
、直ちに目標値に一致するように変化する。その結果、
発電機トルクM と水車トルりM は、時刻t。以降は
MtくMgとなるため、を 水車回転速度Nは低下する。つまり、回転速度が変化し
ても、可変速制御水力発電設備ではサイリスク式周波数
変換装置(以下、サイリスクコンバータという)で発電
機出力を系統の一定周波数に変換するため問題が生ずる
ことはない。
ところが、サイリスクコンバータで変換できる周波数は
、サイリスタの容量によって上限並びに下限があるため
、あまり大きな出力変動があると回転速度の変化がその
」二限または下限を超えてしまい、励磁量の制御だけで
は対応できなくなってしまう。
第9図の例では、時刻t1で水車回転速度Nがサイリス
タで変換できる下限回転速度に近付いたため、すなわち
NくN1となったため、これを条件にガイドベーンに開
度増大指令が送出され、時刻t1以降ガイドベーン実開
度aが増加する。
その結果、水車トルクM1が急激に増加し、時刻t2で
Ml>Mgとなるため、水車回転速度Nは再び上昇する
。ところが、こうした状態になるとガイドベーン開度を
変化させなければならなくなってしまい、可変速運転の
水車といえども従来の回転速度一定の水車と同様に急激
な出力変化の要求に対しては管路系の問題によって追従
できなくなってしまう。
以上の応答過程を水車の特性」二で見てみると第10図
の特性図に示すようになる。つまり、点Xo、Xt、X
、を結ぶ太い線が時刻10から時刻t1、t2に至る水
車の運転点の軌跡を示す。
なお・曲線a1.a2 +  a3.a4はガイドベー
ン実開度aが各々al’  a2’  a3’  a4
の時の水車回転速度Nと水車出力P1の関係を示すもの
である。また、破線η1.η2.η3.η4は各々等効
率曲線である。一方、曲線k。は各ガイドベーン開度に
おける最高効率点を結んだものである。
同図からも明らかなように、時刻10からtlまでは図
示のようにガイドベーン開度一定で水車回転速度Nが低
下する。水車回転速度Nの低下により水車出力PLも増
加するが、これは第9図において水車トルクMtの増加
で示されている。
第9図において時刻t1で水車回転速度NがN<N  
となる運転点は、第10図では点X1に相当する。第1
0図から、変速運転の可能な水車では、その時点の水車
出力Ptとガイドベーン実開度aに応じて運転点が曲線
k。の上に来るように回転速度Nを調整すれば、常に最
高効率で水車を運転することができることが判かる。し
かし、目標発電機出力P*の急激な変化に対して、ただ
単に発電機の励磁量を変えてその出力を調整する制御方
式では、運転点が最高効率点から離れてしまう。
一方、特開昭59−72998号公報に示されているよ
うに、目標発電機出力P*の変化に対してガイドベーン
実開度aと水車回転速度Nの両方を変化させ、運転点が
常に曲線k。上に来るように制御することもできる。と
ころが、この方法によれば、発電機励磁量の調整をいか
に速く行ったとしても、ガイドベーン実開度aが変化す
るまで−7= 発電機出力Pgが変化しないため、目標発電機出力P*
に対する発電機出力P の追従性はガイドベーン実開度
aの変化スピードに依存することになる。したがって、
この場合も従来の定速運転の水車と同様に、水車が変速
運転できるとしても、急激な目標発電機出力Pゝの変化
要求に対しては管路系の問題があり追従性が悪い。
(発明が解決しようとする問題点) 以上述べたように、発電機出力P を時間と共に変化さ
せるAFC運転において、定速運転されろ水車では管路
系の水撃作用を考慮して急激なガイドベーン開度の変化
を制限されるため、目標発電機出力P*の変化スピ−ド
が速い高速AFC運転には追従させることができない。
一方、変速運転される水車では巻線型誘導発電機の励磁
量を調整すれば水車のガイドベーン開度を変えなくても
発電機出力P を高速で変化させることができるため、
高速AFC運転が可能である。ところが、変速運転され
る発電機においても、変速運転の可能な回転速度の幅は
サイリスタコンパークの容量で制限されるため、あまり
大きな幅の目標発電機出力P*の変動に対しては回転速
度の変化が運転可能範囲から外れてしまい、励磁量の変
化だけでは目標発電機出力P*の変化に対応できなくな
ってしまう。このような場合は、ガイドベーン実開度a
を変えて出力を調整する必要が出てくるが、この場合は
定速運転される水車の場合と同様に、管路系の水撃作用
の問題から高速AFC運転に適応させることができなく
なってしまう。つまり、変速運転される水車は目標発電
機出力P*′に対してガイドベーン実開度aと水車回転
速度Nの両者を変化させ、その時の発電機出力P に対
して最も効率が良くなるような運転点を選択して運転す
ることができるが、前述のように、目標発電機出力P*
の変化に対してただ単に励磁量を変えるだけでは運転点
が最高効率点から外れてしまう。
水車回転速度Nとガイドベーン実開度aの両者を制御す
れば、目標出力がどのように変化しても、運転点を常に
そのガイドベーン開度における最高効率点にセットする
ことができる。ところが、この場合の出力の変化スピー
ドはガイドベーンの変化スピードと等しくなるため、や
はり一定の回転速度で運転される水車と同様に高速AF
C運転には対応できなくなる。
したがって本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解
消し、変速運転される水車と発電機を有する水力発電設
備において、発電機出力を高速で変化させる高速AFC
運転を可能にすると共に、与えられた運転落差や目標発
電機出力に対してガイドベーン開度と水車の回転速度を
調整して水車効率が最高になるような高効率運転を可能
とする水力発電設備の制御装置を提供することにある。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の水力発電設備の制御装置は、発電機の目標出力
P*と水車の運転落差Hとから水車のガイドベーン目標
開度a*を算出する第1の演算手段と、この第1の演算
手段によって算出されたガイドベーン目標開度a*に基
づいて予め定められた時定数で水車のガイドベーン実開
度aを制御する第1の制御手段と、水車の運転落差Hと
ガイドベーン実開度aとに基づいて最適目標水車回転速
度N*を算出する第2の演算手段と、この第2の演算手
段によって算出された最適目標水車回転速度N1と水車
実回転速度Nを突き合わせて速度偏差ΔN=N*−Nを
算出する第3の演算手段と、を突き合わせて出力偏差Δ
P=P*−P  を算出する第4の演算手段と、第3の
演算手段によって算出された速度偏差ΔNと第4の演算
手段によって算出された出力偏差ΔPとをそれぞれ零に
するように発電機を制御する第2の制御手段とを具備し
たことを特徴とする。
(作 用) 本発明の水力発電設備の制御装置は、目標出力の緩慢な
変化に対しては主としてガイドベーン開度の変化により
出力調整が行われると共に、水車の回転速度はその運転
点が高効率領域に来るように制御されるため高効率運転
が可能となる。また、目標発電機出力P*の急激な変化
に対しては、ガイドベーンの開度の制御手段に設定され
た時定数によりガイドベーン実開度aの急激な変化を抑
制すると共に、発電機制御手段で速度偏差ΔNと出力偏
差ΔPを制御することにより目標発電機出力P*に対す
る高速応答性を確保することができる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る水力発電設備の制御装
置のブロック図である。同図において示すように発電機
1は巻線型誘導機からなっており、水車2と直結されて
いる。水車2に流れ込む水の流計はガイドベーン3によ
って調節することかできる。変速装置4は後述の速度偏
差ΔNまたは出力偏差ΔPが零になるように発電機1の
励磁量を調節し、発電機出力P または回転速度Nを制
御する。AFC運転においては、その時の水車の運転落
差Hと目標発電機出力P*から開度設定器5によって予
め求められている水車の特性より、最=  12 − 適と思われるガイドベーン開度をガイドベーン目標開度
a*とじて求める。ガイドベーン制御器6は水車の実際
のガイドベーン開度、つまりガイドベーン実開度aかガ
イドベーン目標開度a*に一致するように水車のガイド
ベーン3を制御する。
ただし、急激なガイドベーン実開度aの変化は水撃作用
により管路系の過大な圧力変動、サージング等を誘発す
るため、ガイドベーン制御器6は適宜時定数を持つ一次
遅れ系として、ガイドベーン目標開度a*がいかに急激
に変化してもガイドベーン実開度aは所定の変化率以上
にはならないように制御する。ガイドベーン実開度aと
運転落差Hは速度設定器7にも入力され、予め求められ
ている水車の特性より最適と思われる目標水車回転速度
N*が算出される。ガイドベーン目標開度a*とガイド
ベーン実開度aとの差すなわち開度偏差Δa=a*−a
と予め定められた判定値ΔaOとを開度差判定器8が比
較し、その比較信号MによりΔa≧ΔaOのときは切換
器9を接点A側に切換え、ΔaくΔaoのときは切換器
9を接点B側に切換える。切換器9の接点Bには、目標
水車回転速度N*と実際の水車回転速度Nとの差、すな
わち速度偏差ΔN=N*−Nが入力され、接点Aには、
目標発電機出力P*と実際の発電機出力Pとの差、すな
わち出力偏差ΔP=P*−Pが入力される。切換器9の
可動子は変速装置4に導かれている。したがって、Δa
くΔaOのときは切換器9は接点B側に切換えられ、変
速装置4を介してΔN=0となるように発電機1が制御
される。また、Δa≧ΔaOのときは切換器9は接点A
側に切換えられ、変速装置4を介してΔP=0となるよ
うに発電機]か制御される。
第1図の装置において、目標発電機出力P*が時刻t 
においてP *からP *に変化した場合の応答を第2
図のタイムチャートに示す。同図(a)は目標発電機出
力P*を、同図(b)は水車出力Pよ並びに発電機出力
Pgを、同図(c)はガイドベーン目標開度a*並びに
ガイドベーン実開度aを、同図(d)は切換器9の接点
位置を、同図(e)は目標水車回転速度N*並びに水車
回転速度Nを、同図(f)は水車トルクM1並びに発電
機トルクM をそれぞれ示すものである。
今、時刻t で目標発電機出力P*が同図(a)示すよ
うにステップ状に変化すると目標発電機出力P*が入力
されている開度設定器5の出力、つまりガイドベーン目
標開度a*も同図(c)に破線で示すように瞬間的に変
化する。ところが、ガイドベーン目標開度a*とガイド
ベーン実開度aとの間にはガイドベーン制御器6が介在
されており、ガイドベーン目標開度a*の急激な変化が
緩和されるため、ガイドベーン実開度aは同図(C)に
実線で示すように徐々にしか変化しない。時刻t 以前
ではa=a*すなわちΔa=Oであるため切換器9の接
点B側であるが、時刻t。以降ではガイドベーン目標開
度a*とガイドベーン実開度aの間に差が発生してΔa
≧Δaoとなり切換器9の接点に示されるように時刻t
。の少し後にA側に切換わる。切換器9の接点がA側に
切換わると、可変速装置4には目標発電機出力P*と実
際の発電機出力P との差すなわち出力偏差ΔPが入力
され、これを零とするように発電機1の励磁量が制御さ
れる。巻線型誘導発電機とサイリスタコンバータの応答
性は非常に速いため、発電機1の出力、つまり発電機出
力P は同図(b)に示すようにほぼ瞬間的に変化する
。一方、ガイドベーン3の開度ずなわちガイドベーン実
開度aは同図(c)に示すように時刻10から徐々に増
大するため、水車出力P0も同図(b)に示すように徐
々に変化する。この場合、水車I・ルクMtと発電機ト
ルクM はそれぞれ同図(f)に示すように変化し、時
刻t からtlの間はMtくMgのため、水車回転速度
Nは同図(e)に示すように低下する。このように、水
車回転速度Nが低下し、併せてガイドベーン実開度aが
大きくなると、水車トルクM の増加は時刻11では発
電機トル[ りM を上回るようになるため、時刻t1以降は水車回
転速度Nは増加する。ガイドベーン実開度aがさらに増
加し、時刻t2でガイドベーン目標開度a*との差すな
わち開度偏差Δaが判定値ΔaOを下回ると、開度差判
定器8が動作して切換器9の接点がB側に切換わる。そ
の結果、以降の制御は水車回転速度Nが目標水車回転速
度N*と一致するように発電機1の回転速度が制御され
、時刻t3で最終的な目標状態、すなわち発電機比* 力P=P、水車回転速度N=N1となる。
以」−の制御過程における水車の運転点の変化を第3図
の特性図に示す。同図は従来技術の説明に用いた第10
図の特性図に対応するものである。
第3図に示すように、運転点X は時刻t。における運
転点に相当する。時刻t1て速度Nが最低となる運転点
は点X である。時刻t3におけす る最終的な運転点は点X1である。このように、本実施
例における制御装置によれば、目標出力の急激な変化に
即応できるだけでなく、最終的には水車の運転点を最高
効率となる運転点、つまり線ko上に持って行くことが
できる。
第4図は目標発電機出力P*の比較的緩慢な変化に対す
る応答を示すタイムチャート、第5図は目標発電機出力
P*の比較的急激な変化に対する応答を示すタイムチャ
ートである。各図において、(a)は目標発電機出力P
*を、(b)は発電機出力P を、(c)はガイドベー
ン目標開度a零並びにガイドベーン実開度aを、(d)
は切換器9の切換位置を、(e)は目標水車回転速度N
*並びに水車回転速度Nをそれぞれ示すものである。
第4図は目標発電機出力P*の緩慢な変化に対する応答
を示すもので、この場合、目標発電機出力P零の変化が
緩慢であるためガイドベーン目標開度a*とガイドベー
ン実開度aとの差すなわち開度偏差はほとんどない。そ
の結果、第1図の切換器9の接点は常に接点B側である
ため発電機1の励磁量の調整は目標水車回転速度N*と
実際の水車回転速度Nとの差すなわち速度偏差ΔNを零
にするように制御するため、水車回転速度Nはその時の
運転点が第3図の線k。で示される特性で推移する。つ
まり、この場合、水車回転速度Nは各出力において最高
効率状態になるように、ごくわずかに調整されるだけで
ある。なお、発電機出力Pgの調整は主としてガイドベ
ーン開度の変化のみで行われる。
一方、第5図の場合は目標発電機出力P*の急速な変化
に対する応答を示すものである。この場合、目標発電機
出力P*の変化が大きく速いため、ガイドベーン目標開
度a*とガイドベーン実開度aとの差が大きくなり、Δ
a≧ΔaOとなる。その結果、開度差判定器8を介して
切換器9が接点A側に切換わる。ガイドベーン目標開度
a*は周期的に変化するため、ある瞬間では第5図(c
)に示されているように目標開度a*と実開度aの特性
線が交差する。すなわち、ガイドベーン目標開度a*=
ガイドベーン実開度aとなる点が周期的に現れるため、
その瞬間は切換器9は接点B側に切換えられるが、それ
以外は接点A側にあって、目標発電機出力P*と発電機
出力P の差すなわち出力偏差ΔPの値に応じて発電機
1の励磁量が調整される。その結果、目標発電機出力P
*の変化が速く大きいにもかかわらず、実際の発電機臼
力P を図示のようにほぼ目標発電機出力P*に追従さ
せることができる。その結果、発電機トルクM と水車
トルクM1との間に差が発生するため、その不平衡トル
クに応じて水車回転速度Nは図示のように変化する。一
方、ガイドベーン実開度aは、ガイドベーン目標開度a
*が図示のように大きく変化するにもかかわらず、その
変化はガイドベーン制御器6で緩和されるため、その動
きはそれ程大きくない。このため、発電機出力Pgの変
化が大きく早いにもかかわらず、ガイドベーン実開度a
の変化は少ないため、管路系の圧力変動やサージングを
問題とならないレベルに抑制することかできる。
このように、本実施例によれば、可変速制御水力発電設
備において、緩慢なAFC運転の要求に対しては高効率
の運転、高速のAFC運転の要求に対しては速い応答性
の運転が可能となる。
第6図は本発明の他の実施例に係る水力発電設備の制御
装置のブロック図である。同図構成の第1図の構成と異
なる点は、切換器9で変速装置4に入力される信号を選
択する代わりに、第1のゲイン可変増幅器10および第
2のゲイン可変増幅器]1を介して変速装置4に制御信
号を与えていることである。同図において、第1のゲイ
ン可変増幅器10および第2のゲイン可変増幅器11は
ガイドベーン目標開度a*とガイドベーン実開度8間の
開度偏差Δaによってゲインを変える作用を有し、第1
のゲイン可変増幅器10は目標発電機出力P*と発電機
出力P 間の出力偏差ΔPに開度差Δaに応じたゲイン
G1を乗じてG1 ・ΔPとして送出し、第2のゲイン
可変増幅器11は目標水車回転速度N1と水車回転速度
N間の速度偏差ΔNに開度差Δaに応じたゲインG2を
乗じてG2 ・ΔNとして送出する。ここで、第1のゲ
イン可変増幅器]0のゲインG1並びに第2のゲイン可
変増幅器11のゲインG2をそれぞれ第7図に示すよう
に設定することにより、実質的に第1図の切換器9に相
当する機能を実現することができる。
第7図に示すように、1Δa1く1Δaolの範囲では
第1のゲイン可変増幅器10のゲインG をほぼ零とし
、1Δa1≧IΔaolの範囲では第2のゲイン可変増
幅器11ゲインG2をほぼ零としている。その結果、変
速装置4に入力される信号はlΔa1く1Δaolの範
囲では速度偏差ΔNとなり、1Δa1≧1Δaolの範
囲では出力偏差ΔPとなる。
なお、第1.第2のゲイン可変増幅器10゜11のゲイ
ンG1.G2は第7図の特性に限定されるものではなく
、例えば“0”と“1”の間の変化を緩やかなものとし
てもよく、またゲインの設定範囲を“]、0“以上にと
るようにしてもよい。
」ニ記各実施例においては、目標発電機出力P*とガイ
ドベーン実開度8間の開度偏差Δaの間に応じて切換器
9または第1のゲイン可変増幅器10によって調整して
いるが、第2図に示すように、出力偏差ΔPの値は目標
出力P*が急激に変化した時のみ大きな値になり、他の
場合はほとんど零に近い。このため、出力偏差ΔPが常
に変速装置4に入力されていても、第2図に示した各状
態量の変化はそれ程度らない。したがって、制御系の簡
略化のために、切換器9または第1のゲイン可変増幅器
]0を省略してもほぼ同様の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば変速制御される水力発電設備において、
発電機出力を高速で変化させる高速AFC運転を可能に
すると共に、与えられた運転落差や目標発電機出力に対
して水車効率が最も高くなるようにガイドベーン開度と
水車回転速度を調整することにより、高効率運転を可能
とした水力発電設備の制御装置を提供することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る水力発電設備の制御装
置のブロック図、第2図は第1図の装置の動作を説明す
るためのタイムチャート、第3図は第1図の装置におけ
る動作特性を説明するための動作特性図、第4図、第5
図は第1図の装置において目標発電機出力の変化が緩慢
な場合と急激な場合の動作を説明するためのタイムチャ
ート、第6図は本発明の他の実施例に係る水力発電設備
の制御装置のブロック図、第7図(a)、  (b)は
第6図の装置における第1および第2のゲイン可変増幅
器のゲイン特性図、第8図は従来の水力発電設備の制御
概念を説明するだめのタイムチャート、第9図は従来の
水力発電設備の高速AFC運転の概念を説明するための
タイムチャート、第10図は従来の水力発電設備の高速
AFC運転の運転特性を説明するための運転特性図であ
る。 1・・・発電機、2・・・水車、3・・・ガイドベーン
、4・・・変速装置、5・・・開度設定器、6・・・ガ
イドベーン制御器、7・・・回転速度設定器、8・・・
開度差判定器、9・・・切換器、10.11・・・ゲイ
ン可変増幅器。 出願人代理人  佐  藤  −雄 =  24 − 第1図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、回転速度を予め定められた範囲内で任意の値に設定
    できる水車に発電機を連結してなる水力発電設備を制御
    する水力発電設備の制御装置において、 前記発電機の目標出力P^*と前記水車の運転落差Hと
    から前記水車のガイドベーン目標開度a^*を算出する
    第1の演算手段と、この第1の演算手段によって算出さ
    れたガイドベーン目標開度a^*に基づいて予め定めら
    れた時定数で前記水車のガイドベーン実開度aを制御す
    る第1の制御手段と、前記水車の運転落差Hとガイドベ
    ーン実開度aとに基づいて最適目標水車回転速度N^*
    を算出する第2の演算手段と、この第2の演算手段によ
    って算出された最適目標水車回転速度N^*と水車実回
    転速度Nを突き合わせて速度偏差ΔNを算出する第3の
    演算手段と、前記発電機の目標出力P^*と実際の発電
    機出力P_gとを突き合わせて出力偏差ΔPを算出する
    第4の演算手段と、前記第3の演算手段によって算出さ
    れた速度偏差ΔNと前記第4の演算手段によって算出さ
    れた出力偏差ΔPとをそれぞれ零にするように前記発電
    機を制御する第2の制御手段とを具備したことを特徴と
    する水力発電設備の制御装置。 2、第1の制御手段は、ガイドベーン目標開度a^*と
    ガイドベーン実開度aとの間の差を開度偏差Δaとして
    算出する手段と、この開度偏差Δaが予め定められた判
    定値を超えたときは出力偏差ΔPを零にするように、ま
    た開度偏差Δaが予め定められた判定値以内のときは速
    度偏差ΔNを零にするように制御させる選択手段とを備
    えていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の水力発電設備の制御装置。 3、第1の制御手段は、開度偏差Δaに基づいて発電機
    の制御ゲインを設定する手段を備えていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の水力発電設備の制御
    装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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