JPS6215497Y2 - - Google Patents
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- JPS6215497Y2 JPS6215497Y2 JP1981182440U JP18244081U JPS6215497Y2 JP S6215497 Y2 JPS6215497 Y2 JP S6215497Y2 JP 1981182440 U JP1981182440 U JP 1981182440U JP 18244081 U JP18244081 U JP 18244081U JP S6215497 Y2 JPS6215497 Y2 JP S6215497Y2
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- water level
- water turbine
- vane
- turbine generator
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 199
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 14
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 11
- 230000005611 electricity Effects 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 238000004134 energy conservation Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Control Of Water Turbines (AREA)
- Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、上水槽のもつ有効ヘツドを利用して
水力発電を行うシステムにおいて、1台の水車発
電機については上水槽の水位を一定に保つための
PID制御を行わしめ、残りの水車発電機について
は高効率運転を行わしめて上水槽水位を一定に保
ちつつ高効率発電を可能にした水位調整装置に関
する。
水力発電を行うシステムにおいて、1台の水車発
電機については上水槽の水位を一定に保つための
PID制御を行わしめ、残りの水車発電機について
は高効率運転を行わしめて上水槽水位を一定に保
ちつつ高効率発電を可能にした水位調整装置に関
する。
水道事業は、公益的性格のため主として公共企
業体により運営されている。そして、その水道事
業は、流量制御、配水制御の他発電事業も含む場
合も多い。近年、省エネルギー施策の励行に伴
い、発電事業は特に重要視されるに到つている。
このような、水道システムにおいて、水車発電機
により発電された電力は電力会社に売却される。
従つて、このような水道システムでは、流下する
水量の大小に拘らず上水槽の水位を一定に維持し
て水車発電機の発電効率の低下を防ぐ必要があ
る。
業体により運営されている。そして、その水道事
業は、流量制御、配水制御の他発電事業も含む場
合も多い。近年、省エネルギー施策の励行に伴
い、発電事業は特に重要視されるに到つている。
このような、水道システムにおいて、水車発電機
により発電された電力は電力会社に売却される。
従つて、このような水道システムでは、流下する
水量の大小に拘らず上水槽の水位を一定に維持し
て水車発電機の発電効率の低下を防ぐ必要があ
る。
従来のこの種のシステムでは、単純な比例動作
のみを行うための水位調整装置を用いて上水槽の
水位調整を行つている。第1図は、このようなシ
ステムのベーン開度特性を示す曲線で、所謂垂下
特性と称されている。同図において、横軸はベー
ン開度、縦軸は上水槽の水位である。水位が上が
つていくと、それに応じてベーン開度も大きくな
つていき、結果として上水槽水位を一定に保とう
とするものである。しかしながら、このような方
式で定水位制御を行う場合、負荷水量が減少した
場合、発電出力も減少すると同時に上水槽の水位
が下がつてしまう。従つて、有効ヘツドが少くな
り発電量も減少してしまう。従来の水位制御シス
テムとして、この他にオンオフ制御システムも用
いられる。オンオフ制御方式は、上記比例制御方
式のもつ欠点に加えて水位変動を速やかに収れん
させることが困難である。
のみを行うための水位調整装置を用いて上水槽の
水位調整を行つている。第1図は、このようなシ
ステムのベーン開度特性を示す曲線で、所謂垂下
特性と称されている。同図において、横軸はベー
ン開度、縦軸は上水槽の水位である。水位が上が
つていくと、それに応じてベーン開度も大きくな
つていき、結果として上水槽水位を一定に保とう
とするものである。しかしながら、このような方
式で定水位制御を行う場合、負荷水量が減少した
場合、発電出力も減少すると同時に上水槽の水位
が下がつてしまう。従つて、有効ヘツドが少くな
り発電量も減少してしまう。従来の水位制御シス
テムとして、この他にオンオフ制御システムも用
いられる。オンオフ制御方式は、上記比例制御方
式のもつ欠点に加えて水位変動を速やかに収れん
させることが困難である。
また、供給水量に応じて水車台数の切換えを行
う場合、上水槽の水位が変動してオーバフローに
より水の逸失が生じたり、低水位になつて有効ヘ
ツドが低下する。このため、定常時の水位設定値
を高くとることができない。
う場合、上水槽の水位が変動してオーバフローに
より水の逸失が生じたり、低水位になつて有効ヘ
ツドが低下する。このため、定常時の水位設定値
を高くとることができない。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、上水槽のもつ有効ヘツドを利用して水力発電
を行うシステムにおいて、1台の水車発電機につ
いては上水槽の水位を一定に保つためのPID制御
を行わしめて有効ヘツドを維持するとともに、残
りの水車発電機については最高効率運転をすべく
ガイドベーン開度を制御して高出力発電を可能と
し、更に水車台数切換えに際しては各水車のガイ
ドベーン開度を上水槽水位が一定となるべく変化
させてバンプレス切換えを可能にした水位調整装
置を実現したものである。以下、図面を参照して
本考案を詳細に説明する。
で、上水槽のもつ有効ヘツドを利用して水力発電
を行うシステムにおいて、1台の水車発電機につ
いては上水槽の水位を一定に保つためのPID制御
を行わしめて有効ヘツドを維持するとともに、残
りの水車発電機については最高効率運転をすべく
ガイドベーン開度を制御して高出力発電を可能と
し、更に水車台数切換えに際しては各水車のガイ
ドベーン開度を上水槽水位が一定となるべく変化
させてバンプレス切換えを可能にした水位調整装
置を実現したものである。以下、図面を参照して
本考案を詳細に説明する。
第2図は、本考案の一実施例を示す構成ブロツ
ク図である。同図において、10は上水槽であ
る。上水槽の大きさとしては、例えば50m×30m
程度のものが用いられる。11は、該上水槽の水
位を検出する検出端、12は水位検出部である。
13は、該検出部の出力を受けて上水槽10の水
位を一定に保つ水位調節計である。1乃至Nは、
該水位調節計の出力を受けて水車のガイドベーン
開度を調整するベーン開度調節計である。SW1乃
至SWNは、水位調節計13とベーン開度調節計
1〜N間に挿入されたスイツチである。30は、
水位調節計13、ベーン開度調節計1〜N等で構
成される制御装置である。該制御装置としては、
例えばマイクロコンピユータが用いられる。
ク図である。同図において、10は上水槽であ
る。上水槽の大きさとしては、例えば50m×30m
程度のものが用いられる。11は、該上水槽の水
位を検出する検出端、12は水位検出部である。
13は、該検出部の出力を受けて上水槽10の水
位を一定に保つ水位調節計である。1乃至Nは、
該水位調節計の出力を受けて水車のガイドベーン
開度を調整するベーン開度調節計である。SW1乃
至SWNは、水位調節計13とベーン開度調節計
1〜N間に挿入されたスイツチである。30は、
水位調節計13、ベーン開度調節計1〜N等で構
成される制御装置である。該制御装置としては、
例えばマイクロコンピユータが用いられる。
Lは主水路である。主水路としては複数の水路
よりなる場合もある。L1乃至LNは、それぞれ主
水路Lから分岐した分水路である。I1乃至IN
は、各分水路にそれぞれ設けられた入口弁であ
る。これら入口弁は、制御装置30から制御信号
を受けてその弁開度が制御される。V1乃至VN
は、水車羽根へ当てる水量を決めるガイドベーン
である。D1乃至DNは、各ガイドベーンの開度を
検出する開度検出器である。各ガイドベーンV1
〜VNは、各ベーン開度調節計1〜Nからの駆動
信号を受けてその開度が調整される。21乃至2
Nは、各ガイドベーンを通過した圧力水を受ける
水車である。圧力水は、水車羽根を回転させた後
放水される。G1乃至GNは、それぞれ各水車と同
軸に連結された同期発電機である。各水車及びこ
れと同軸に連結された同期発電機は、水車発電機
を構成する。例えば、水車21と発電機G1とが
第1の水車発電機である。SW1′乃至SWN′は遮断
器である。lは送電線である。このように構成さ
れた装置の動作を説明すれば、以下のとおりであ
る。
よりなる場合もある。L1乃至LNは、それぞれ主
水路Lから分岐した分水路である。I1乃至IN
は、各分水路にそれぞれ設けられた入口弁であ
る。これら入口弁は、制御装置30から制御信号
を受けてその弁開度が制御される。V1乃至VN
は、水車羽根へ当てる水量を決めるガイドベーン
である。D1乃至DNは、各ガイドベーンの開度を
検出する開度検出器である。各ガイドベーンV1
〜VNは、各ベーン開度調節計1〜Nからの駆動
信号を受けてその開度が調整される。21乃至2
Nは、各ガイドベーンを通過した圧力水を受ける
水車である。圧力水は、水車羽根を回転させた後
放水される。G1乃至GNは、それぞれ各水車と同
軸に連結された同期発電機である。各水車及びこ
れと同軸に連結された同期発電機は、水車発電機
を構成する。例えば、水車21と発電機G1とが
第1の水車発電機である。SW1′乃至SWN′は遮断
器である。lは送電線である。このように構成さ
れた装置の動作を説明すれば、以下のとおりであ
る。
水位検出部12で検出された上水槽10の水位
信号は、水位調節計13に送られる。該水位調節
計には、予め目標値が設定されており、調節計1
3は水位検出部12の出力と目標値とが一致する
ようにPID制御を行う。水位調節計13の出力
は、スイツチSW1を介してベーン開度調節計1に
送られる。このとき、残りのスイツチSW2〜SWN
はオフである。第1のベーン開度調節計1は、上
水槽1の水位が一定となるようにガイドベーン
V1の開度を調整する。ベーン開度調節計1のPID
定数は、最適な値に選ばれる。
信号は、水位調節計13に送られる。該水位調節
計には、予め目標値が設定されており、調節計1
3は水位検出部12の出力と目標値とが一致する
ようにPID制御を行う。水位調節計13の出力
は、スイツチSW1を介してベーン開度調節計1に
送られる。このとき、残りのスイツチSW2〜SWN
はオフである。第1のベーン開度調節計1は、上
水槽1の水位が一定となるようにガイドベーン
V1の開度を調整する。ベーン開度調節計1のPID
定数は、最適な値に選ばれる。
ところで、ガイドベーンのベーン開度SVと水
車発電機の発電効率ηとの間には第3図に示すよ
うな関係がある。同図において、横軸はベーン開
度、縦軸は発電効率を示す。図より明らかなよう
に、水車の発電効率ηが最大となるベーン開度
SV1が存在する。そこで、残りの水車発電機につ
いては、水車の発電効率が最大となる点で運転さ
せる。具体的には、各ベーン開度調節計2〜Nに
第3図のSV1に相当する値を設定することにより
行う。このとき、前述したように水位調節計13
の出力はスイツチSW2〜SWNにより断たれる。各
ベーン開度調節計は、それぞれ対応するガイドベ
ーンV2〜VNに制御信号を与え、ベーン開度検出
器D2〜DNから送られてくるベーン開度信号が設
定信号と等しくなるようにPID制御を行う。
車発電機の発電効率ηとの間には第3図に示すよ
うな関係がある。同図において、横軸はベーン開
度、縦軸は発電効率を示す。図より明らかなよう
に、水車の発電効率ηが最大となるベーン開度
SV1が存在する。そこで、残りの水車発電機につ
いては、水車の発電効率が最大となる点で運転さ
せる。具体的には、各ベーン開度調節計2〜Nに
第3図のSV1に相当する値を設定することにより
行う。このとき、前述したように水位調節計13
の出力はスイツチSW2〜SWNにより断たれる。各
ベーン開度調節計は、それぞれ対応するガイドベ
ーンV2〜VNに制御信号を与え、ベーン開度検出
器D2〜DNから送られてくるベーン開度信号が設
定信号と等しくなるようにPID制御を行う。
このように、1台の水車発電機については上水
槽の水位が一定となるような定水位制御を行い、
残りの全ての水車発電機については最高効率運転
を行うようにすることにより、上水槽水位を一定
に保持しつつ最高効率運転を行うことができる。
従つて、各水車発電機は常に最大出力を発生する
ことができる。各発電機G1〜GNで発生した電力
は、遮断器SW1′〜SWN′を介して送電線lに供給
される。なお、上述の説明では、定水位制御用と
して第1の水車発電機を用いたがこれに限る必要
はなく、他の任意の水車発電機を定水位制御用と
して用いることができる。
槽の水位が一定となるような定水位制御を行い、
残りの全ての水車発電機については最高効率運転
を行うようにすることにより、上水槽水位を一定
に保持しつつ最高効率運転を行うことができる。
従つて、各水車発電機は常に最大出力を発生する
ことができる。各発電機G1〜GNで発生した電力
は、遮断器SW1′〜SWN′を介して送電線lに供給
される。なお、上述の説明では、定水位制御用と
して第1の水車発電機を用いたがこれに限る必要
はなく、他の任意の水車発電機を定水位制御用と
して用いることができる。
ところで、水車は流入水量が約40%以上で運転
しないと効率が悪い。そこで、流入水量の大小に
応じて水車発電機の運転台数を切換える必要があ
る。この水車発電機の切換え時には、バンプを伴
うのが普通である。本考案装置では、制御装置3
0を用いて以下に示すような水車のバンプレス切
換えを実現した。以下、バンプレス切換え方法に
ついて説明する。
しないと効率が悪い。そこで、流入水量の大小に
応じて水車発電機の運転台数を切換える必要があ
る。この水車発電機の切換え時には、バンプを伴
うのが普通である。本考案装置では、制御装置3
0を用いて以下に示すような水車のバンプレス切
換えを実現した。以下、バンプレス切換え方法に
ついて説明する。
先ず、1台目の水車発電機の起動について説明
する。第1番目の水車発電機を駆動する場合につ
いて考える。制御装置30は、スイツチSW1を閉
じ入口弁I1を全開させる。次に、ガイドベーンV1
を徐々に開き、水車の回転数が送電線lの周波数
と一致し、かつ電圧、位相も一致したとき遮断器
SW1′を閉じる。水車発電機の発電周波数等と、
送電線l間の周波数等の一致を検出するには、同
期検出投入装置等(図示せず)を用いる。このよ
うな起動法を用いることにより、第1番目の水車
発電機には定水位制御ループが形成され、以後制
御装置30は第1番目の水車発電機については定
水位制御を行う。
する。第1番目の水車発電機を駆動する場合につ
いて考える。制御装置30は、スイツチSW1を閉
じ入口弁I1を全開させる。次に、ガイドベーンV1
を徐々に開き、水車の回転数が送電線lの周波数
と一致し、かつ電圧、位相も一致したとき遮断器
SW1′を閉じる。水車発電機の発電周波数等と、
送電線l間の周波数等の一致を検出するには、同
期検出投入装置等(図示せず)を用いる。このよ
うな起動法を用いることにより、第1番目の水車
発電機には定水位制御ループが形成され、以後制
御装置30は第1番目の水車発電機については定
水位制御を行う。
次に、2台目の水車発電機を起動する場合につ
いて説明する。第1番目の水車発電機のベーン開
度が全開にも拘らず、上水槽1への流入水量が増
大し上水槽の水位が上昇する。上水槽水位が、上
限値HLを越えた後一定期間経過すると、制御装
置30は第2番目の水車発電機を起動させる。即
ち、制御装置30は、入口弁I2を全開させた後ガ
イドベーンV2を徐々に開いて行く。水車は、回
転を始め発電機G2は交流電圧を発生させる。前
記した同期検出投入装置により、送電線lとの同
期が一致したことを確認した後、遮断器SW2′を
投入して送電線に電力を供給する。なお、第2番
目の水車発電機の起動に際しては、上水槽水位の
低下は極めて少い。遮断器SW2′を投入するまで
は、無負荷運転であるからである。
いて説明する。第1番目の水車発電機のベーン開
度が全開にも拘らず、上水槽1への流入水量が増
大し上水槽の水位が上昇する。上水槽水位が、上
限値HLを越えた後一定期間経過すると、制御装
置30は第2番目の水車発電機を起動させる。即
ち、制御装置30は、入口弁I2を全開させた後ガ
イドベーンV2を徐々に開いて行く。水車は、回
転を始め発電機G2は交流電圧を発生させる。前
記した同期検出投入装置により、送電線lとの同
期が一致したことを確認した後、遮断器SW2′を
投入して送電線に電力を供給する。なお、第2番
目の水車発電機の起動に際しては、上水槽水位の
低下は極めて少い。遮断器SW2′を投入するまで
は、無負荷運転であるからである。
制御装置30は、遮断器SW2′を投入した後、
スイツチSW1を開きSW2を閉じる。これにより、
上水槽1の定水位制御ループが第1の水車発電機
から第2の水車発電機側に移行する。これと同時
に、第1の水車発電機は、最高効率運転に移行す
る。即ち、遮断器SW2′が投入された後、制御装
置30は、ガイドベーンV1に駆動信号を送り、
水車が最高効率となるベーン開度SV1まで時間T1
をかけて徐々にベーン開度を小さくしていく。第
4図は、ベーン開度が全開状態からSV1まで閉じ
ていく状態を示す図である。一方、第2の水車発
電機では水位調節計13→ベーン開度調節計2へ
のカスケード制御ループが構成され、定水位制御
を行う。第4図に示すように、ベーン開度を全開
状態からSV1までT1をかけて小さくしていくのは
以下の理由による。即ち、定水位制御系にとつて
は、ベーン開度を絞つて水量を減らすことは一種
の外乱であり、この外乱を水位調節計13→ベー
ン開度調節計V2のカスケードループで自動的に
吸収する必要があるからである。ガイドベーン
V1のベーン開度がSV1に到達した時点で、第1の
水車発電機は最高効率運転を行う。
スイツチSW1を開きSW2を閉じる。これにより、
上水槽1の定水位制御ループが第1の水車発電機
から第2の水車発電機側に移行する。これと同時
に、第1の水車発電機は、最高効率運転に移行す
る。即ち、遮断器SW2′が投入された後、制御装
置30は、ガイドベーンV1に駆動信号を送り、
水車が最高効率となるベーン開度SV1まで時間T1
をかけて徐々にベーン開度を小さくしていく。第
4図は、ベーン開度が全開状態からSV1まで閉じ
ていく状態を示す図である。一方、第2の水車発
電機では水位調節計13→ベーン開度調節計2へ
のカスケード制御ループが構成され、定水位制御
を行う。第4図に示すように、ベーン開度を全開
状態からSV1までT1をかけて小さくしていくのは
以下の理由による。即ち、定水位制御系にとつて
は、ベーン開度を絞つて水量を減らすことは一種
の外乱であり、この外乱を水位調節計13→ベー
ン開度調節計V2のカスケードループで自動的に
吸収する必要があるからである。ガイドベーン
V1のベーン開度がSV1に到達した時点で、第1の
水車発電機は最高効率運転を行う。
流入水量が更に増大し、ガイドベーンV2のベ
ーン開度が全開にも拘らず、上水槽水位が上限値
HLを越えた後一定時間を経過すると今度は3台
目の水車発電機を起動する。このようにして、以
下同様の操作を行つて運転台数を増やしていく。
なお、水車と発電機の総合効率曲線が、軽負荷か
ら重負荷まで平担な場合は、水位調節計13から
カスケードで運転中の全てのベーン開度調節計を
等負荷運転した方が制御系にとつて好ましく発電
量が多くなる場合がある。このような場合には、
選択により以下のような動作も行う。即ち、ベー
ン開度調節計1の設定値を最高効率点にセツトす
るのに代えて、第2番目に起動した水車のベーン
開度を一定速度で上げていくとそれを補償する制
御動作の結果、水位調節計1の出力が低下してい
く。そこで、第1のベーン開度調節計1の出力と
第2のベーン開度調節計2の出力が一致した点で
両機へカスケード接続し、以後、両機の等負荷運
転を行つてもよい。以上の方法は、3機以上の並
列運転の場合にも同様に適用することができる。
ーン開度が全開にも拘らず、上水槽水位が上限値
HLを越えた後一定時間を経過すると今度は3台
目の水車発電機を起動する。このようにして、以
下同様の操作を行つて運転台数を増やしていく。
なお、水車と発電機の総合効率曲線が、軽負荷か
ら重負荷まで平担な場合は、水位調節計13から
カスケードで運転中の全てのベーン開度調節計を
等負荷運転した方が制御系にとつて好ましく発電
量が多くなる場合がある。このような場合には、
選択により以下のような動作も行う。即ち、ベー
ン開度調節計1の設定値を最高効率点にセツトす
るのに代えて、第2番目に起動した水車のベーン
開度を一定速度で上げていくとそれを補償する制
御動作の結果、水位調節計1の出力が低下してい
く。そこで、第1のベーン開度調節計1の出力と
第2のベーン開度調節計2の出力が一致した点で
両機へカスケード接続し、以後、両機の等負荷運
転を行つてもよい。以上の方法は、3機以上の並
列運転の場合にも同様に適用することができる。
次に、水車発電機の運転台数を減らす場合の動
作について説明する。例えば、2台運転中に1台
を停止する場合について説明する。第1番目の水
車発電機については最高効率運転、第2番目の水
車発電機については定水位運転しているものとす
る。今、上水槽水位が下限値LLを下回り、定水
位制御用のガイドベーンV2が制御開度VMになつ
たままの状態で更に一定期間が経過すると、制御
装置30は第2番目の水車発電機を切離して停止
させ、第1番目の水車発電機を今までの最高効率
制御から定水位制御に移行させる。即ち、スイツ
チSW1を閉じて水位調節計13からベーン開度調
節計1へのカスケード接続による定水位制御を行
う。以上、2台から1台への切換えの場合につい
て説明したが、この方法は任意のM台から(M−
1)台への切換えについても同様に適用すること
ができる。このように、本考案装置によれば水車
発電機の増減何れの方向の切換えに際してもバン
プレス切換えを行うことができる。
作について説明する。例えば、2台運転中に1台
を停止する場合について説明する。第1番目の水
車発電機については最高効率運転、第2番目の水
車発電機については定水位運転しているものとす
る。今、上水槽水位が下限値LLを下回り、定水
位制御用のガイドベーンV2が制御開度VMになつ
たままの状態で更に一定期間が経過すると、制御
装置30は第2番目の水車発電機を切離して停止
させ、第1番目の水車発電機を今までの最高効率
制御から定水位制御に移行させる。即ち、スイツ
チSW1を閉じて水位調節計13からベーン開度調
節計1へのカスケード接続による定水位制御を行
う。以上、2台から1台への切換えの場合につい
て説明したが、この方法は任意のM台から(M−
1)台への切換えについても同様に適用すること
ができる。このように、本考案装置によれば水車
発電機の増減何れの方向の切換えに際してもバン
プレス切換えを行うことができる。
以上、詳細に説明したように、本考案によれば
上水槽のもつ有効ヘツドを利用して水力発電を行
うシステムにおいて、1台の水車発電機について
は上水槽の水位を一定に保つためのPID制御を行
わしめて有効ヘツドを維持するとともに、残りの
水車発電機については最高効率運転をすべくガイ
ドベーン開度を制御して高出力発電を可能とし、
更に水車台数切換えに際しては各水車のガイドベ
ーン開度を上水槽水位が一定となるべく変化させ
てバンプレス切換えを可能にした水位調整装置を
実現することができる。
上水槽のもつ有効ヘツドを利用して水力発電を行
うシステムにおいて、1台の水車発電機について
は上水槽の水位を一定に保つためのPID制御を行
わしめて有効ヘツドを維持するとともに、残りの
水車発電機については最高効率運転をすべくガイ
ドベーン開度を制御して高出力発電を可能とし、
更に水車台数切換えに際しては各水車のガイドベ
ーン開度を上水槽水位が一定となるべく変化させ
てバンプレス切換えを可能にした水位調整装置を
実現することができる。
第1図は、従来装置の水位特性を示す図であ
る。第2図は、本考案の一実施例を示す構成ブロ
ツク図である。第3図は、水車の発電効率特性を
示す図である。第4図は、水車発電機切換時のベ
ーン開度特性を示す図である。 10……上水槽、11……水位検出端、12…
…水位検出部、13……水位調節計、1〜N……
ベーン開度調節計、I1〜IN……入口弁、V1〜VN
……ガイドベーン、D1〜DN……ベーン開度検出
器、SW1〜SWN……スイツチ、21〜2N……水
車、G1〜GN……同期発電機、L……主水路、L1
〜LN……分水路、l……送電線、SW1′〜
SWN′……遮断器、30……制御装置。
る。第2図は、本考案の一実施例を示す構成ブロ
ツク図である。第3図は、水車の発電効率特性を
示す図である。第4図は、水車発電機切換時のベ
ーン開度特性を示す図である。 10……上水槽、11……水位検出端、12…
…水位検出部、13……水位調節計、1〜N……
ベーン開度調節計、I1〜IN……入口弁、V1〜VN
……ガイドベーン、D1〜DN……ベーン開度検出
器、SW1〜SWN……スイツチ、21〜2N……水
車、G1〜GN……同期発電機、L……主水路、L1
〜LN……分水路、l……送電線、SW1′〜
SWN′……遮断器、30……制御装置。
Claims (1)
- 上水槽から供給される水を分岐しガイドベーン
で水量を調整して複数台の水車発電機に各別に与
えて発電を行う水車発電機システムにおいて、前
記各水車発電機に設けられたガイドベーンの開度
を調整するベーン開度調整手段と、前記上水槽の
水位を検出する水位検出手段と、前記水位検出手
段を前記水車発電機のいずれか1台のベーン開度
調整手段に選択接続し前記水位検出手段で検出さ
れた水位信号と予め設定された目標値との偏差を
前記水車発電機のベーン開度調整手段に制御信号
として与える制御装置とを具備し、前記制御装置
によつて選択された前記1台の水車発電機に前記
上水槽から水を供給し運転状態としてこの水車発
電機を用いて前記上水槽の定水位制御を行い、こ
の定水位制御によつてもなお前記上水槽の水位が
目標値を越えて上昇する場合、予め定められた順
序で他の水車発電機に前記上水槽から水を供給し
夫々のガイドベーンを徐々に開いて運転状態と
し、これら他の水車発電機のガイドベーンの開度
が発電効率が最大となる開度となるように前記ベ
ーン開度調整手段を用いて制御したことを特徴と
する水位調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981182440U JPS5886482U (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | 水位調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981182440U JPS5886482U (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | 水位調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5886482U JPS5886482U (ja) | 1983-06-11 |
JPS6215497Y2 true JPS6215497Y2 (ja) | 1987-04-20 |
Family
ID=29980807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981182440U Granted JPS5886482U (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | 水位調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5886482U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4841217A (ja) * | 1971-09-27 | 1973-06-16 | ||
JPS5241043U (ja) * | 1975-09-17 | 1977-03-23 |
-
1981
- 1981-12-08 JP JP1981182440U patent/JPS5886482U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4841217A (ja) * | 1971-09-27 | 1973-06-16 | ||
JPS5241043U (ja) * | 1975-09-17 | 1977-03-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5886482U (ja) | 1983-06-11 |
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