JPS63221118A - シクロペンタジエン系重合体の製造方法 - Google Patents

シクロペンタジエン系重合体の製造方法

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JPS63221118A
JPS63221118A JP5439287A JP5439287A JPS63221118A JP S63221118 A JPS63221118 A JP S63221118A JP 5439287 A JP5439287 A JP 5439287A JP 5439287 A JP5439287 A JP 5439287A JP S63221118 A JPS63221118 A JP S63221118A
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JP
Japan
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meth
acrylate
prepolymer
diallyl
precursor
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Application number
JP5439287A
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English (en)
Inventor
Kohei Goto
幸平 後藤
Masaji Yoshinari
吉成 正司
Noboru Yamahara
山原 登
Hironobu Shinohara
弘信 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、シクロペンタジェン系重合体の製造方法に関
し、さらに詳しくは光学材料用樹脂として有用な特定の
脂環族ジアリル化合物からなるプレポリマーを含有する
前駆体から三次元硬化樹脂を得る製造方法に関する。
b、従来の技術 従来、不飽和アルコールとカルボキシル基含有化金物か
ら重合可能な二官能性エステル化合物、例えば、フタル
酸ジアリルやイソフタル酸ジアリルの一方のアリル基の
二重結合のみを重合させて得られるプレポリマーが知ら
れ、このプレポリマーを主成分とする前駆体にラジカル
架橋剤を添加して加熱し、ラジカル重合により三次元の
熱硬化性樹脂を得ている。。
C0発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ジアリル型のモノマーとして用いられて
いるフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリルの七ツマ
−あるいはプレポリマー、またはこれらの混合物から得
られる熱硬化性樹脂は、必ずしも充分な光学的性質、機
械的性質を備えているわけではな(、例えば透明性およ
び耐熱性は優れているものの、原料である芳香族化合物
の芳香環が大きな光学的異方性を有するために複屈折が
生じ易く、また高い分散性を有するなど、光学的性質に
問題がある。
さらに、耐衝撃性や曲げ強度などの機械的性質に劣り、
また吸水率も大きく、得られる硬化樹脂の形状安定性が
悪いため、精密成形品への用途が限定されるという問題
を有していた。
本発明は、従来の不飽和アルコールとカルボキシル基含
有化合物からなるエステル化物を架橋して得られる硬化
樹脂の光学的性質および機械的性質、重合時の大きな収
縮率、吸水率を改善した熱硬化樹脂の製造方法を提供す
るものである。
d0問題点を解決するための手段 すなわち、本発明は、 (a)  繰り返し構造単位が下記一般式(1)および
/または(II)で示されるプレポリマー5〜100重
量%と、必要に応じて、 伽) 下記一般式(m)で表わされる脂環族ジカルボン
酸ジアリルおよび/またはこれらと共重合可能な単量体
95重量%以下と を重合させることを特徴とするシクロペンタジェン系重
合体の製造方法。
(式中、R,R’ は同一または異なり、水素または炭
素数1〜3のアルキル基であり、Eおよびmは1〜6の
整数、nは1〜2の整数である。)を提供するものであ
る。
本発明のシクロペンタジェン系重合体の製造方法におい
ては、上記(II[)脂環族ジアリル化合物(モノマー
)を重合してなる上記一般式(1)および/または(I
I)で示される繰り返し構造単位を有するプレポリマー
を必須成分とし、このプレポリマーまたは必要に応じて
該プレポリマーと上記モノマーおよび/またはこれらと
共重合可能な単量体とからなる前駆体とを、熱および/
または光によって重合させて行うことができる。
本発明で用いられる上記前駆体の必須成分である脂環族
ジアリル化合物よりなるプレポリマーは、下記一般式(
I[[)で示される脂環族ジアリル化合物から合成され
る。
(式中、R,R’ は同一または異なり、水素または炭
素数1〜3のアルキル基であり、E、mは1〜6の整数
、nは1〜2の整数である。) 上記一般式(III)で示される化合物としては、例え
ばジカルボキシジアリルトリシクロ(5,2,1,0”
・6〕デカン、ジカルボキシジアリルジメチルトリシク
ロ(5,2,1,0””6〕デカン、ジカルボキシジア
リルペンタシクロ(6,5,1,1,” ’ 0” ’
 0” 13)ペンタデカンを挙げることができる。
Lf、1!−t”1.Jtll−w  l−+−二、’
;−1q+1.舌八1m J、l−tl −I PR+
、て前記一般式(I[I)で表わされる脂環族ジアリル
化合物の一方の二重結合を重合せしめることにより得る
ことができ、例えば上記一般式([[)で示される脂環
族ジアリル化合物にラジカル重合開始剤を添加して重合
し重合転化率が25%程度になった時点で重合反応を停
止せしめて得ることができる。
上記プレポリマーの数平均分子量は500〜50.00
0が好ましく、さらに好ましくは1.000〜30.0
00である。
そのプレポリマーは、通常、その主成分の構造は下記一
般式(I)および/または(II)で表わされる。
(式中、R,R’ は同一または異なり、水素または炭
素数1〜3のアルキル基であり、l、mは1〜6の整数
、nは1〜2の整数である。) また、上記プレポリマーを合成する際に、上記一般式(
]II)で表わされる脂環族ジアリル化合物に、必要に
応じて、別のモノマーを共重合させてもよい。
そのモノマーとしては、ラジカル重合性を有し、脂環族
ジアリル化合物との共重合体が透明性を損わないモノマ
ーであれば、いかなるものでもよいが、特にメチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アク
リレート、ボルニル(メタ)アクリレート、メンチル(
メタ)アクリレート、トリシクロデシル(メタ)アクリ
レート等のアクリル酸、あるいはメタクリル酸のエステ
ル類、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ブロモスチレン、ビニルナフタレン等の芳香族ビ
ニル化合IF[、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、ペンタエリスリトール等の多価アルコールと(
メタ)アクリル酸とのエステル類、アリルジグリシジル
カーボネート等のアルキルアリルエーテル類、フタル酸
ジアリル、イソフタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリ
ル等のジアリルエステル類が好ましい、この七ツマ−の
種類および含有量は、重合体を光学用樹脂材料として用
いた場合に要求される光学的性質、耐熱性、機械的性質
を考慮して種々選択することができ、そのモノマー使用
量は、通常、一般式(III)の脂環族ジアリル化合物
10重量部に対して90重量部以下、好ましくは20重
量部以下が用いられる。
主成分が上記一般式(1)または(II)で示されるプ
レポリマー(a)は、ラジカル重合開始剤の存在下に重
合して得られる。その際用いられるラジカル重合開始剤
としては、例えばベンゾイルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、t−プチルバーオキシイソ
ブロビルカーポネート、ジ−t−ブチルパーオキサイド
、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド
、1.3−ビス(1−ブチルパーオキシ−イソプロピル
)ベンゼン、ジクミルパーオキサイド、アセチルシクロ
へキシルスルホニルパーオキサイド、イソブチルパーオ
キサイド、クミルパーオキシネオデカノエート、ジアリ
ルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−n−プ
ロビルパーオキシジカーボネート、シミリスチルパーオ
キシジカーボネート、クミルパーオキシネオヘキサノエ
ート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネ
ート、ジ(メトキシイソプロピル)パーオキシジカーボ
ネート、t−ヘキシルパーオキシネオヘキサノエート、
ジ(3−メチルメトキシブチル)パーオキシジカーボネ
ート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、クメンハ
イドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサ
イド、過酸化水素などの過酸化物を挙げることができる
。また、これらのラジカル重合開始剤は単独もしくは混
合して用いることが出来る。通常、これらラジカル重合
開始剤の使用量は、用いる全モノマーに対し0.001
〜10重量%使用するのが好ましい。
プレポリマー(a)は、通常、溶剤の存在または非存在
下で製造することができる。溶剤を存在させるとプレポ
リマー(a)は溶剤非存在下に比べ高い転化率で得るこ
とができる。得られたプレポリマー(a)は、反応溶液
からプレポリマー(a)のみ単離することができるが、
反応溶液から溶媒を除去したプレポリマー(alのモノ
マー溶液からなる前駆体を、そのまま次の硬化反応に用
いることが好ましい。
前駆体中のプレポリマー(alは、得られる三次元硬化
物の特性、曲げ強度や重合収縮率を改善させるために、
少なくとも5重量%含有することが必要である。また、
前駆体をプレポリマー(a)のみとすることもできる、
プレポリマー(a)の含有量が5重量%未満であると硬
化成形物の重合収縮率が大きくなるため好ましくない。
本発明における前駆体は、上記プレポリマー(alに必
要に応じて上記一般式(III)で表される脂環族ジカ
ルボン酸ジアリルおよび/またはこれらと共重合可能な
単量体からなる成分伽)を混合して重合させることがで
きる。
上記プレポリマー(alと必要に応じて混合する任意成
分(b)との使用割合は5/95〜10010、好まし
くは10/90〜9515、さらに好ましくは20/8
0〜80/20(重量%)である、脂環族ジカルボン酸
ジアリルの含有量が前駆体中95重量%を超えると硬化
成形物の重合収縮率が大きくなるため好ましくない。
このとき、使用される上記一般式(III)で表される
脂環族ジカルボン酸ジアリルは、プレポリマー(a)の
重合に使用した脂環族ジカルボン酸ジアリルと同一でな
くともよく、また、異なる種類の脂環族ジカルボン酸ジ
アリルを混合使用してもよい。しかし、プレポリマー(
alの製造から考えて、使用するモノマーはプレポリマ
ー(a)で使用した脂環族ジカルボン酸ジアリルと同一
の方が、製造上都合がよいため好ましい。
また、任意成分(b)として、上記プレポリマー(a)
および上記一般式(DI)で表される脂環族ジカルボン
酸ジアリルと共重合可能な他の単量体を前駆体成分の0
〜95重量%使用することができる。
かかるプレポリマー(alに混合使用できる上記プレポ
リマー(a)および上記一般式(III)で表される脂
環族ジカルボン酸ジアリルと共重合可能な他の単量体と
しては、例えばジアリルフタレート、ジアリルイソフタ
レート、ジアリルテレフタレート等のジアリル化合物の
単量体および/またはプレポリマーがあげられ、その他
の共重合可能な単量体としては、(メタ)アクリル酸化
合物、芳香族ビニル化合物、シアノ化ビニル化合物また
は多官能性(メタ)アクリル酸誘導体、不飽和二塩基酸
およびその誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体など
を挙げることができる。
上記(メタ)アクリル酸化合物としては、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ
)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メチ
ルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メ
タ)アクリル酸メンチル、(メタ)アクリル酸アダマン
チル、(メタ)アクリル酸トリシクロデシルなどの(メ
タ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アク
リル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ
)アクリル酸ナフチルなどの(メタ)アクリル酸芳香族
エステル、(メタ)アクリル酸フルオロフェニル、(メ
タ)アクリル酸クロロフェニル等の(メタ)アクリル酸
ハロゲン置換芳香族エステル、(メタ)アクリル酸フル
オロメチル、(メタ)アクリル酸クロロエチル、(メタ
)アクリル酸ブロモエチル等の(メタ)アクリル酸ハロ
ゲン化アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シアルキルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジル、
(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールエステルな
どである。
芳香族ビニル化合物としては、スチレンまたはα−メチ
ルスチレン、α−エチルスチレン等のα−置換スチレン
、フルオロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン
、メチルスチレン、ブチルスチレン等の核置換スチレン
である。
シアノ化ビニル化合物としては、アクリロニトリル、メ
タシクロニトリル等である。
また、多官能(メタ)アクリル酸誘導体単量体としては
、ジシクロペンチニルオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、1.4
−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1.6−ヘ
キサンシオールジ(メタ)アクリレート、ネオベンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペン
チルアルコールジ(メタ)アクリレート、アセタールグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールとε−カプロラクトン付加物
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
 (メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ 
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールとε−
カプロラクトン付加物のへキサ(メタ)アクリレート、
ビスグリシジル(メタ)アクリレート°、ビス−(メタ
)アクリロキシエチルフォスフェート、トリシクロデカ
ンジメタノールジ(メタ)アクリレート、テトラシクロ
ペンタデカンジメタノールジ(メタ)アクリレートなど
の(メタ)アクリル酸誘導体、ジビニルベンゼンを挙げ
ることができる。
不飽和二塩基酸およびその誘導体としては、N=メチル
マレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレ
イミド、N−オクチルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミド、N−フェニルマレイミド等のN−置換マレ
イミド、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジブチル、
フマール酸ジプロピル、フマール酸ジブチル、無水マレ
イン酸等がある。
不飽和脂肪酸およびその誘導体としては、(メタ)アク
リルアミド、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド
、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の・(メ
タ)アクリルアミドや(メタ)アクリル酸カルシウム、
(メタ)アクリル酸バリウム、(メタ)アクリル酸鉛、
(メタ)アクリル酸スズ、(メタ)アクリル酸亜鉛等の
(メタ)アクリル酸の金属塩がある。
調製された前駆体は、ラジカル架橋剤の存在下または非
存在下に、加熱または、光増感剤の存在下もしくは非存
在下に放射線照射またはこれらの併用により硬化させて
、硬化樹脂を得ることができる。
前駆体を熱硬化させるためのラジカル架橋剤の添加量は
、前駆体に対し0.001〜10重量%、好ましくは0
.01〜5重量%用いられる。使用するラジカル架橋剤
としては、前述したラジカル重合開始剤を挙げることが
出来る。
前記放射線照射に用いる放射線としては、可視光、遠紫
外線、紫外線、電子線、X線、α線、β線、γ線などを
あげることができるが、取扱が容易であること、設備が
簡単であること、危険性が小さいなどの理由で、可視光
、遠紫外線、紫外線が好ましい。
上記、ラジカル架橋剤を前駆体と混合し、成形する際の
温度は、使用するラジカル架橋剤の分解温度によって異
なるが、40〜200℃の温度範囲で行なうことができ
る。また、紫外線等の放射線を用いて重合する場合、必
要に応じて光増感剤を使用して反応時間を短縮したり、
反応条件を温和にすることができる。
上記光増感剤としては、例えばベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソブチルエーテルなどのベンゾインア
ルキルエーテル系、2.2′  −ジェトキシアセトフ
ェノン、4′  −フェノキシ−2,2’  −ジクロ
ロアセトフェノンなどのアセトフェノン系、2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピオフェノン、4′−イソプロピ
ル−2−ヒドロキシ−2メチルプロピオフエノンなどの
プロピオフェノン系、ベンジルジメチルフタール、1−
ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、2−エチル
アントラキノン、2−クロロアントラキノンなどのアン
トラキノン系、2−クロルチオキサントン、2.4−ジ
メチルチオキサントンなどのチオキサントン系光増感剤
などが挙げられる。これら光増感剤は1種または2種以
上を任意の割合で混合して使用することができる。この
光増感剤は、前駆体に対し0.5〜10重量%、好まし
くは1〜5重量%である。
また、本発明方法で製造されたシクロペンタジェン系重
合体を成形する場合、肉厚の厚い成型物を成形するとき
は、その表面を光硬化するとともに、内部を熱硬化する
併用成形法をとることができる。
上記シクロペンタジェン系重合体の光硬化は、常法によ
って行なうことができる0例えば、低圧または高圧水銀
灯、キセノン灯等を用いて紫外線を照射して上記重合体
を光効果させればよい。
本発明方法によって得られるシクロペンタジェン系重合
体を硬化成形してなる三次元硬化樹脂は、従来のジアリ
ル構造モノマーのみを硬化させて得られる成型物に比べ
、曲げ強度などの機械的性質が優れ、硬化収縮率が低い
という特徴を有しており、次のような用途に適している
。すなわち、眼鏡用、一般用カメラ用、ビデオカメラ用
、望遠鏡用、太陽光集光用、プロジェクタ−用のレンズ
類、プリズム類、先導波路等の光導性素子類、光学式ビ
デオディスク、オーディオディスク、文書ファイルディ
スク、メモリーディスクなどのディスク類などが挙げら
れる。
e、実施例 実施例1 ジカルボキシジアリルトリシクロ(5,2,1,0” 
’)デカン100重量部にシクロヘキサン100重量部
、重合開始剤として過酸化ベンゾイル2重量部を添加し
、10℃で5時間重合させてプレポリマーを得た。
得られたプレポリマー溶液を大過剰の冷メタノール中に
あけ、プレポリマーを凝固させた。凝固したプレポリマ
ーを回収し、真空乾燥してプレポリマーを得た。
次いで、得られたプレポリマー100重量部に対しt−
ブチルパーオキシベンゾエート2重量部を60℃のロー
ルを用いて混合した。混合後、得られた混合物を温度1
20℃の金型中で80分加熱して熱硬化して成形した。
次ぎに、得られた硬化成形物の曲げ弾性率、曲げ強度、
複屈折、吸水率、重合収縮率を測定した。その結果を表
−1に示す。
実施例2〜7 実施例1で使用したプレポリマー〇熱硬化条件を表−1
のように変えて硬化物を調製した。得られた特性値を表
−1に示す。
実施例8 実施例1で得られたプレポリマーとジカルボキシジアリ
ルトリシクロ(5,2,1,0”°6〕デカンを表−1
に示す比率で混合した前駆体を用い、表−1に示す硬化
条件で成型物を得た。得られた硬化成形物の特性値を表
−1に示す。
実施例9 ジカルボキシジアリルトリシクロ(5,2,1,0”・
−〕デカン100重量部、シクロヘキサン100重量部
、過酸化ベンゾイル1.5重量部を、窒素雰囲気下、1
00℃で5時間重合させた。この時の重合転化率は約5
0%であった。
次いで、得られた重合体含有混合物から、減圧下で溶媒
のシクロヘキサンを留出除去し、プレポリマー/モノマ
ー=50150 (重量比)からなる前駆体溶液を得た
この前駆体溶液100重量部に対して、硬化剤としてt
−ブチルクミルパーオキサイド2重量部を加えて混合し
、混合物を温度150℃の金型中で60分加熱して熱硬
化して成形した。
次ぎに、得られた硬化成形物の曲げ弾性率、曲げ強度、
複屈折、吸水率、重合収縮率を測定した。その結果を表
−1に示す。
実施例IO 実施例1で得られたプレポリマーをマレイン酸ジアリル
と混合し、プレポリマー濃度70%の前駆体を調製した
。この前駆体より表−1に示した硬化条件で成型物を得
た。得られた硬化成形物の特性値を測定した結果を表−
1に示す。
比較例1 ジカルボキシジアリルトリシクロ(5,2,1,0”°
6〕デカンのモノマーからなる前駆体を、表−1に示す
硬化条件で硬化させて成型物を得た。得られた成形物の
特性値を測定した結果を表−1に示す。
比較例2 ジアリルフタレートのプレポリマーをジアリルフタレー
トモノマーと混合して得られた、プレポリマー含有量5
0重量%の前駆体から表−1に示す硬化条件で成型物を
得た。得られた硬化成形の特性値を測定した結果を表−
1に示す。
なお、上記実施例および比較例によって得られた成型品
の曲げ強度、曲げ弾性率、吸水率、重合収縮 ′率、複
屈折は、下記に示す測定方法によって測定した。
曲げ強度、曲げ弾性率: JIS K 6911の方法
で測定した。
吸水率: ASTM D 570の方法で測定した。
重合収縮率:((硬化物密度−前駆体密度)/前駆体密
度)X100 複屈折:偏光歪計で測定した。
f、 発明の効果 本発明方法によって、脂環族ジカルボン酸ジアリルから
形成されるプレポリマーを含有した前駆体から得られる
硬化成型物は、従来のモノマーからなる前駆体からの熱
硬化成型物や芳香族ジアリルジカルボン酸のプレポリマ
ーを含有した前駆体からの熱硬化成型物に比べ、曲げ強
度などの機械的性質、複屈折などの光学的性質や硬化収
縮率などが改善された特性を示すため、従来の上記熱硬
化成形物よりも広汎な用途に使用できるため、実用上の
価値が大きい。
手続補正書岨釦 1、事件の表示 昭和62年特許願第54392号 2、発明の名称 シクロペンタジェン系重合体の製造方法3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 名称  (417)日本合成ゴム株式会社4、代理人 
〒107 住所  東京都港区赤坂3丁目2番3号(ばか2名) 5、補正の対象 補正の内容 (1)  明細書第9頁第19行〜20行「l、3−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ−イソプロビル)ベンゼン、
」を「1.3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロ
ビル)ベンゼン、2.5−ジメチル−2,5−(ジ−t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、」と訂正する。
(2)  同書第15頁第1行〜第2行「ジシクロペン
チニルオキシエチル(メタ)アクリレート」を「ジシク
ロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート」と訂
正する。
(3)同書第20頁第3行「10℃」を「100℃」と
訂正する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)繰り返し構造単位が下記一般式( I )お
    よび/または(II)で示されるプレポリマー5〜100
    重量%と、必要に応じて、 (b)下記一般式(III)で表わされる脂環族ジカルボ
    ン酸ジアリルおよび/またはこれらと共重合可能な単量
    体95重量%以下と を重合させることを特徴とするシクロペンタジエン系重
    合体の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R、R′は同一または異なり、水素または炭素
    数1〜3のアルキル基であり、lおよびmは1〜6の整
    数、nは1〜2の整数である。)
  2. (2)ラジカル架橋剤存在下に加熱、または光増感剤存
    在下で紫外線照射、またはこれらの併用によって重合す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のシ
    クロペンタジエン系重合体の製造方法。
JP5439287A 1987-03-10 1987-03-10 シクロペンタジエン系重合体の製造方法 Pending JPS63221118A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102007006825A1 (de) 2007-02-07 2008-08-14 Evonik Röhm Gmbh Kunststoffformkörper mir anisotroper Lichtstreuung
DE102010030074A1 (de) 2010-06-15 2011-12-15 Evonik Degussa Gmbh Kunststoff-Photovoltaik-Modul und Verfahren zu seiner Herstellung

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