JPS63220985A - スポツト溶接用電極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は被溶金属の表面処理剤による悪影響を受は難い
スポット溶接用電極に関する。

（従来の技術） スポット溶接用電極は、通電性や耐摩耗性の点から、専
ら銅・クロム合金を用いて、例えば第２図に示すように
構成されている。即ち、第２図に示すように電極チップ
１は、その先端部を先細り形状とし、その軸体中心部に
水冷用の孔部２を設けた構造となっている。そしてこの
電極チップ１と被溶接金属との間を通電し、電極チップ
１の先端と被溶接金属との間にアークを生じせしめて、
そのスポット溶接を行なうものとなっている。

ところで被溶接金属であるで鉄板等は、最近、防結の為
にその表面を亜鉛メッキしたり、アルミ・メッキされて
いることが多い。このような表面処理を施した被溶接金
属を不ポット溶接する場合、一般的にはその表面処理金
属が被溶接金属よりも融点が低い為に溶接アークによっ
て被溶接金属よりも先に溶ける。この結果、被溶接金属
の地肌が露出して被溶接金属どうしの触指となって溶接
が完了する。

ところが、このような表面処理した被溶接金属を溶接す
る場合、その表面処理剤の溶融ぬれ性が良い為に、上記
亜鉛やアルミ等の表面処理金属が銅・クロム合金からな
るスポット溶接用電極の表面に付着し品い。このスポッ
ト溶接用電極の表面への表面処理剤（表面処理金属）の
付着は、スポット溶接に支障を招くものである。これ故
、度々スポット溶接用電極の先端部を研磨することが必
要となり、溶接作業効率低下の原因となっていた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、被溶接金属が防錆の為の表面処
理されている場合であっても、その先端部を度々研磨す
ることなく効率良くスポット溶接作業することのできる
スポット溶接用電極を提供することにある。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、銅・クロム合金からなるスポット溶接用電極
本体の先端部に、例えばタングステン。

モリブデン、タンタル、タンタル・カーバイト、チタン
・ナイトライド等の、被溶接金属に対してぬれ性の小さ
い金属を中芯として設けたことを特徴とするものである
。

（作用） かくしてして本発明によれば、電極の先端部に中芯とし
て設けられたタングステン、モリブデン、タンタル、タ
ンタル・カーバイト、チタン・ナイトライド等の金属の
被溶接金属に対するぬれ性が小さいので、被溶接金属の
スポット溶接時に防錆用の表面処理金属が溶けても、こ
れがスポット溶接用電極の先端部に骨管し難いので、電
極先端部の清浄性が保たれる。従って従来のようにその
先端部を度々研磨しなくても、スポット溶接に繰返し使
用することが可能となり、その作業効率の向上を図り得
る。特に溶融タングステンを用いた場合、その効果が顕
著である。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の一実施例につき説明する
。

第１図は実施例に係るスポット溶接用電極の概略構成を
示すもので、第２図に示す従来のスポット溶接用電極の
構造と同一部分には同一符号を付して示しである。

ここで本発明が特徴とするところは、銅・クロム合金に
よって形成される電極チップ１の先端部に、例えばタン
グステン、モリブデン、タンタル。

タンタル・カーバイト、チタン・ナイトライド等の、被
溶接金属に対してぬれ性の小さい金属を中芯３として埋
め込んで設け、この中芯３を実際のスポット溶接に供す
る作業部分としたことにある。

このような構成であれば、被溶接金属を防錆するべく表
面処理された亜鉛やアルミ、更には銀や鋼等に対して上
記電極チップ１の本体をなす銅・クロム合金がぬれ易い
のに比較して、タングステン、モリブデン、タンタル、
タンタル・カーバイト、チタン・ナイトライド等からな
る中芯３が上記表面処理金属に対してぬれ難いので、そ
のスポット溶接時に表面処理金属が溶けても、これが電
極チップ１の先端部（中芯３）には付若し難い。

従って電極先端部の清浄性を保ことかでき、その先端部
を度々研磨する必要がなくなる。

ちなみに本発明者等の実験によれば、従来構造のスポッ
ト溶接用電極を用いてスポット溶接を繰返し行なったと
ころ、約２５０回で先端部の研磨が必要となった。これ
に対して中芯３としてタンクルを設けたスポット溶接用
電極、および中芯３としてタンタル・カーバイトを設け
たスポット溶接用電極を用いて同様なスポット溶接を繰
返し行なったところ、１０００回以上の繰返しによって
も先端部の研磨の必要性が認められなかった。また溶融
タングステンやモリブデンを用いて場合、その効果が顕
著に生じることが確認された。

このように本発明によれば、その先端部に中芯３として
タングステンやモリブデン、更にはタンタルやタンタル
やカーバイト、チタン舎ナイトライド等の表面処理剤に
対してぬれ難い金属を設けると云う簡易な構造によって
、電極先端部の変型なる研磨を不要とすることができ、
その作業効率の向上を図るこができる。また電極先端部
の清浄性が保たれるので、品質の高いスポット溶接を可
能ならしめる等の効果が奏せられる。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではない
。例えば中芯３として用いられるタンタルやタンタル・
カーバイトの硬度が不足する場合には、その表面をタン
タルやタンタル・カーバイト、チタン・ナイトライド等
によりイオンブレーティング処理した超合金を中芯３と
して用いるようにすれば良い。このようにすれば、その
物理的耐久性のより一層の向上が期待でき、耐摩耗性を
飛躍的に高めることが可能となる。同時に他の金属の付
着も効果的に防止することが可能となる。

また実施例では、電極チップ１の先端にチップを埋め込
むようにしたが、内部を水冷孔と銅クロム合金性の電極
チップ１の開口端部を閉塞して前記タングステン、モリ
ブデン、タンタル、タンタル・カーバイト、チタン・ナ
イトライド等の先端チップを取付けるようにしても良い
。この場合には、電極チップ１の開口端部に対して上記
先端チップを鋼溶接するようにすれば良い。その他、電
極のチップ形状やその大きさ等はその仕様に応じて定め
れば良いものであり、要するに本発明はその要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施することが可能となる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、簡易な構造によっ
て、彼溶接金属表面に防錆コーティングされた表面処理
剤の電極先端部への付着を効果的に防１１−することが
できるので、その研磨処理を不要として効率の良いスポ
ット溶接作業を可能とする等の実用上多大なる効果が奏
せられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るスポット溶接用電極の
構造を示す図、第２図は従来一般的なスポット溶接用電
極の構造を示す図である。 ■・・・電極チップ（銅・クロム合金からなる電極本体
）、３・・・中芯（タングステン、モリブデン。 タンタル、タンタルφカーバイト、チタン・ナイトライ
ド等からなる電極先端部）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 銅・クロム合金からなるスポット溶接用電極本体の先端
   部に、被溶接金属に対してぬれ性の小さいタングステン
   、モリブデン、タンタル、タンタル・カーバイト、また
   はチタン・ナイトライドからなる金属を中芯として設け
   たことを特徴とするスポット溶接用電極。