JPS63220872A

JPS63220872A - 消臭剤

Info

Publication number: JPS63220872A
Application number: JP62054372A
Authority: JP
Inventors: ゴードン．リーバー; 瀧　和子
Original assignee: Nippon Light Metal Co Ltd
Current assignee: Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date: 1987-03-10
Filing date: 1987-03-10
Publication date: 1988-09-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、悪臭を効率よく除去することができる消臭剤
に関するものである。

［従来の技術及び間」点１現在悪臭とされている物質は、アンモニア、硫化水素、
メチルメルカプタン、硫化メチル、二液化メチル、アセ
トアルデヒド、トリメチルアミンなどであって、はとん
どがｐｐｂという極低濃度で臭気を発するものである。

しかして、従来からこれら各種の臭気を除去するために
、それぞれの臭気に応じた消臭剤が提案されており、も
つとも一般的には、活性炭が使用されてきた。しかしな
がら、活性炭は、数百ｐｐｍの濃度の有機溶媒系の除去
には効果がすぐれているが、ｐｐｂ単位の低濃度の悪臭
除去効果は少なく、さらに、温度や湿度の影響に弱いな
どといった問題がある。さらに、市販品として、たとえ
ば、ＡＮＩＣＯ（商品名、硫酸鉄とアスコルビン酸を活
性炭に担持させたもの）があるが、これは、アミン系の
臭気に対しては有効であるが、他の臭気には不十分であ
るなどいわゆる向き不向きの傾向が強いといった問題が
ある。

［問題点を解決するための手段］本発明者らは、通常の臭気を効率よく除去し得る消臭剤
を得べく研究を重ね、銅、鉄、亜鉛、マグネシウムなど
各種の硫酸塩及び硫酸、水酸化ナトリウムなどが消臭効
果を有することを認めた。

しかしながら、硫酸塩類を固体のまま使用するのは消臭
剤として設置する場合、設置表面積が小さく効率上問題
があり、水溶液の場合には取扱いが困難である。そこで
、繊維状担体にこれら薬剤を担持させることによって取
扱いも容易となって目的を達し得ることを見出して本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、繊維状担
体に、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウムか
らなる群から這ばれた少なくとも１稲類の化合物を、繊
維状担体に対して５〜４０重量％担持させてなる消臭剤
である。

本発明において使用する硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫
酸マグネシウム（以下、薬剤という）及び繊維状担体な
どは、すべて市販品が使用可能である。

又、繊維状担体としては、たとえば、和、洋紙類、天然
及び合成繊維織布類、合成樹脂系不織布類、ガラス繊維
類、石綿、金属繊維類その他繊維質であって薬剤を担持
し得る任意の材料を使用することができる。しかして、
その形状も任意の形状のものとして使用し得、できるだ
け表面積を大きくして使用することが好ましい。

本発明の消臭剤は、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫酸マ
グネシウムなどの薬剤を、それぞれ単独、あるいは、任
意の２８６以上を混ぜ合せ、水に溶解させて水溶液とし
、これらの水溶液中に繊維状担体を浸漬し、あるいは、
薬剤水溶液を噴震し、又は、散布するなどして十分に担
持させ、余分な薬剤水溶液を分別した後、乾燥して調製
するものである。

この消臭剤の調製において、薬剤の量は、繊維状担体に
対して、使用する薬剤の合計量で５〜４０重量％、好ま
しくは、１０〜３０重量％の範囲に担持されるようにす
るものであって、これは、５重量％以下では、消臭効果
の発現が少なく、４０重量％以上担持させても効果にい
ちじるしい差が認められないからである。

薬剤水溶液の濃度は、１０，４０％とすることが好まし
く、薬剤水溶液の使用量は、担体が十分に浸漬しあるい
は散布したときに均一に担持し得る量を使用することが
勿論であり、水溶液を分離した後の乾燥温度は、９０℃
〜１２０℃で行なうことが好ましい。

しかして、本発明の消臭剤の形状は、使用目的に応じた
任意の形状にしたものを使用し得るが、当然、表面積を
大きくするようにすることが好ましく、任意の形状に形
成した担体に薬剤水溶液を前述のようにして担持させる
方法、あるいは、薬剤を担持させた後に所望の形状に形
成する方法など適宜の方法によって形成することができ
る。

このようにして調製した消臭剤は、使用目的に応じた形
状のものを所要量、悪臭発生箇所に取付けておけばよく
、たとえば、近年、魚類、肉類などを運搬するのに使用
されているバントラックの消臭に使用する場合には、本
発明の消臭剤をシート状に形成してバントラックの内壁
に取付けて使用し得、消臭剤を微孔を設けたプラスチッ
クシートで覆って保護するようにしてもよい。又、バン
トラックの内側隅角部を利用してたとえば細長い三角形
の横断面をもった形状に形成したもの、あるいは、この
形状に形成し細孔を多数設けた容器中に、細片状あるい
はシワを形成したような消臭剤をいれたものを隅角部に
取付けて使用することもでき、消臭剤の取替えも容易に
行ない得る。

［発明の効果１本発明は、繊維状担体に特定の硫酸塩のうちの少なくと
も１種類を特定量担持させたものであるから、通常の悪
臭に対して消臭効果が認められ、とくに魚類、肉類、無
機・有機のイオウ化合物の消臭に効果があり、さらに、
担持薬剤量を増加することによって消臭困難な悪臭の消
臭効果を向上し得、種々の形状に形成し得るので使用目
的に応じた形状のとして使用することができ、しかも使
用場所への取付けも容易であり、交換も容易に行ない得
るなど、きわめてすぐれた効果が認められる。

［実施例］次に、本発明の実施例を述べる。

実施例１硫酸銅（ＣｕＳＯ，・５１１２０　）を使用して硫酸銅
水溶液（ｉａ、ｏ％Ｃｕ５Ｏ−）を調製し、クラフト紙
（縦２．０ａｎ、横１２．５ｃｓｎ、厚さ５　ｍｍ　）
を浸漬して硫酸銅を十分に均一につけて引上げた後、１
０５℃で３０分間乾燥してＣｕ５Ｏｔを２１．０％担持
した消臭剤（消臭剤Ａ）を調製した。

得られた消臭剤Ａ０．１．を１９ｍｌバイアルビンに入
れて密閉し、メチルメルカプタン、アリルメルカプタン
、硫化水素、アンモニア、トリメチルアミンをそれぞれ
添加して、容器中のメチルメルカプタン、アリルメルカ
プタン、硫化水素、アンモニア、トリメチルアミンの残
存率の経時変化をガスクロマトグラフ（■日立製作新製
、１６３型）によって求めたが、いずれも良好な消臭効
果が得られた。

これらの結果を第１図（メチルメルカプタン）、第２図
（アリルメルカプタン）、第３図（硫化水素）、第４図
（アンモニア）、第５図（トリメチルアミン）に示す。

なお、このようにして調製した平板状（大きさ；５０ｃ
ｍ　Ｘ　２０ｃｍ　Ｘ　５　ｍｍ　）の消臭剤を５０ｃ
ｘ　Ｘ　５０ｃｍ　Ｘ　２０ａｎのカートリッジに入れ
て魚類運搬用の容ｎ　７　ｍ”のバントラックの屋根の
内側に取付けて魚類の運搬に連日使用したが、取付ｆ＆
１ケ月を経ても室内に悪臭がこもることがなかった。

実施例２硫酸鉄（Ｆｅ５０．　・７１１゜０）を使用して硫酸鉄
水溶液（９，０％Ｆｅ５Ｏａ）を調製して、クラフト紙
（２，Ｏｃｍ　Ｘ　２０．　Ｏｃｎ　Ｘ　５　ｍｍ　）
にシワをよせたものに、Ｆｅ５０゜を１０．０％担持さ
せた消臭剤（消臭剤Ｂ）を調製し、実施例１と同様にし
て消臭効果を求めたが、いずれの臭気に対しても良好な
消臭効果が認められた。

これらの結果を第１図乃至第５図中に示す（参考；１．
４．５が良かった）。

実施例３硫酸亜鉛（ＺｎＳＯ４・７１１２０）を使用して硫酸亜
鉛水溶液（３５，０％Ｚｎ５Ｏ４）を調製して、クラフ
ト紙に散布してＺｎ５Ｏａを４０．０％担持させた消臭
剤（消臭剤Ｃ）を調製し、実施例１と同様にして消臭効
果を求めた。結果は第１図乃至第５図中に示すように良
好な消臭効果が認められたく参考；４．５が良かった〉
。

実施例４硫酸マグネシウム（Ｈ（ＩｓＯ４・７１１２０）を使用
して硫酸マグネシウム水溶液（２７，０％ＭＯ３ｏ、）
を調製し、実施例１と同様にしてガラス繊維にＨｑＳ０
４を２００％担持させた消臭剤（消臭剤Ｄ）を調製して
、実施例１と同様にして消臭効果を求めた。その結果は
、第１図乃至第５図中に示すように良好な消臭効果が認
められた（参考；５が良がった）。

実施例５硫酸銅（ＣｕＳＯ，・５Ｈ２０）を使用して実施例１と
同様にしてクラフト紙小片＜２．　Ｏａｎ　Ｘ　１２．
５ａｎ　Ｘ５、Ｏｍｍ）に、Ｃｕ５Ｏ，を１８．０％担
持させた消臭剤（消臭剤Ａ）及び２１．０％担持させた
消臭剤（消臭剤Ｅ）を調製して、それぞれ０．１ｇを別
個に１９ｍｌバイアルビンに入れて密閉し、メチルメル
カプタンを５０、Ｏｐｐｍになるように添加してそれぞ
れについて経時的にトリメチルアミンの残存率を求めた
。

その結果、消臭剤Ａよりも消臭剤Ｅの方が消臭効果がよ
く、薬剤の担持量を増すことによって同一臭気の消臭効
果を向上し得ることが認められた。

結果を第１図に示す。

実施例６硫酸銅（ＣｕＳＯ，、５１１２０）、硫酸鉄（ＦｅＳ０
４−７１１２０）、を使用して、１３．０％ＣｕＳＯ４
，６，０％Ｆｅ５Ｏｔ、含有する混合水溶液を調製して
、クラフト紙に担持させた消臭剤（消臭剤Ｇ）を調製し
て、実施例１と同様にして消臭効果を求めた。この結果
は、第１〜５図中に示すように良好な消臭効果が得られ
ることが認められた。

比鮫例市販のＡＮＩＣＯ（商品名、硫酸鉄＋アスコルビン酸十
活性炭）を使用して、実施例１と同様な臭気に対して同
様にして経時的に残存率を求めた。この結果は、トリメ
チルアミンに対しては有効であるが、臭気の種類によっ
て効果に差があることが認められた。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、本発明消臭剤の消臭効果を横軸に
時間（分）、縦軸に残存率（％）をとって示す図である
。第１図晴間（９）第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１）繊維状担体に、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫酸マ
グネシウムからなる群から選ばれた少なくとも１種類の
化合物を、繊維状担体に対して５〜４０重量％担持させ
てなる消臭剤。