JP2019033866A - 二価鉄系消臭抗菌剤 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、単一の金属イオンによる製品化がなされたのみで、複数のイオンが結合しない状態で、それぞれの持つ高い抗菌力を、人や家畜に無害の状態で発揮する製品は見当たりません。
二価鉄は、空気中や水中において容易に酸化し、三価鉄となることにより、消臭力も低下することが知られている。そこで如何に二価鉄イオンを安定な状態で保持するかが、長い間の継続した重要な課題でありました。
公知の解決策の一つは、還元能をもつL−アスコルビン酸の添加が推奨されてきた。しかし、pH3以下では、淡緑色で安定するも、pH5.5以上で黒変し商品としては限定された使用法しかなかった。この黒変を防止するには、多座配位子のEDTA・クエン酸等のキレート剤が、変色防止効果があることが見出されたが、長期に対応できるものではなかった。
その他、酸化防止策として界面活性剤、還元剤、没食子酸の添加等があるもののいずれも完全な効果は期待できなかった。
さらに、これらの添加物による対応は、二価鉄本来の消臭抗菌力を拮抗作用が生じ効果が減衰することが判明しているが、三価鉄への変化を抑制するためには、やむを得ない選択であった。
本発明者は、別の観点から二価鉄の酸化防止法を見出すに至った。本発明者は、複合金属系消臭抗菌剤を試作するなかで、亜鉛と鉄共存化において、鉄のみの場合より電子放出が抑制され、銅の添加によりさらに、安定性が増すことを見出すに至った。
本発明の消臭抗菌剤は、水を媒体とする複数の成分からなる組成物であるが、水は、蒸留水や、限外濾過膜を用いて濾過した水や純水などの通常の水を用いるが、通常の水に変えて、逆浸透膜処理水又は帯電水を用いると、組成物の安定性が改善され、長期に亘って使用することができる。なお、帯電水は、本発明者が提案した特許文献1に記載の帯電水を用いることができる。
抗菌(病原菌やウイルスの不活性化)、カビの分解という効果を発揮する二価鉄系消臭抗菌剤を提供する。
すなわち、本発明は、
(a)水
(b)化学式
(c)硫酸第一鉄
(d)硫酸亜鉛
(e)硫酸銅
を含む二価鉄系消臭抗菌剤である。
さらに、本発明の二価鉄系消臭抗菌剤においては、水が、逆浸透膜処理水又は帯電水とすることが好ましい。
また、さらに、本発明の二価鉄系消臭抗菌剤においては、(a)水99.66質量%から83.0質量% (b)生分解性キレート剤(HIDS)0.2〜5質量%
(c)硫酸第一鉄0.01質量%〜0.5質量%(d)硫酸亜鉛0.1質量%〜5質量%(e)硫酸銅0.02質量%〜1.0質量%(f)発酵乳酸0.01質量%〜0.2質量%とすることが好ましい。
また、本発明は、上記の二価鉄系消臭抗菌剤を、対象物に霧状に噴霧して用いることを特徴とする二価鉄系消臭抗菌剤の使用方法である。
抗菌試験では、大腸菌・MRSA・黄色ブドウ球菌・緑膿菌・カンジダ菌・黒カビ・ネコカリシウィルスの不活性化及び消臭試験では、アンモニア・トルメチルアミン・
硫化水素・イソ吉草酸の脱臭効果を証明した。
本発明で用いる帯電水は、特許文献1に詳述の通りであるが、原料水として水の濾過装置に用いる濾過膜としては、逆浸透膜または限外濾過膜を用い
ることができる。とくに水中のイオン、微生物、微細有機物を除去できる限外濾過膜が望ましい。
さらに本発明で用いる帯電水は、原料水を逆浸透膜または限外濾過膜に通して得られた濾過水中に一対の電極を配置し、両電極間に交流電圧を印加し、水を改質して帯電還元水を製造する方法であって、電極は、多孔質体の表面に取り付けられた金属質良導体であり、多孔質体は90体積%以上の酸化アルミニウムを有するAl−Mn−Siを主成分とする平均空孔率40〜70%の複合酸化物であって、細孔部を含めた全面が微細突起で覆われてなることを特徴とする。
この多孔質複合体は、上記微細突起部がアルミナ、とりわけウィスカー(γ型アルミナ
セラミックス)であることが好ましい。さらに、微細突起部は花弁状を呈するのが、表面
積を高め、例えば平板の数十万倍といった驚くべき超高表面積をもたらしうるので特に好
ましい。
ガンマアルミナ表面でのHとOの可用性は、この物質の顕著な触媒作用の理解について重要な意味あいをもっている。γ型アルミナセラミックスは、遷移アルミナ(擬ベーマイト及びそれを焼成した製品)であり、例えばγアルミナC20(日本軽金属株式会社)やγアルミナC20Lとして市販されている。
さらに、二価亜鉛イオン放出剤としては、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)が好ましく用いられる。
また、二価銅イオンイオン放出剤としては、硫酸銅(CuSO4・5H2O)が好ましく用いられる。
さらに、pH調整剤を用いることができる。pH調整剤としては、発酵乳酸(C3H6O3)が好ましく用いられる。
本発明の二価鉄系消臭抗菌剤は、噴霧機能付きの容器に入れ、適宜、噴霧することにより、対象物に向かって、噴霧する。
生乾きの洗濯物に噴霧しておくと、乾燥時に加齢臭や雑菌臭がとれ、選択物がさわやかになる。又、乗用車の車内で噴霧すると
車内のタバコ等のにおいを消臭することができる。その際に、人や動物が吸い込んでも無害である。犬や猫にシャンプーができないときに、噴霧してやると消臭・抗菌効果が発揮される。
先ずは、逆浸透膜処理水(H2O)、3−ヒドロキシー2,2’−イミノジコハク酸4ナトリウム(HIDS日本触媒株式会社製)、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)、硫酸銅(CuSO4・5H2O)、発酵乳酸(C3H6O3)を用意する。
質量比で蒸留水(H2O)99.66%、3−ヒドロキシー2,2’−イミノジコハク酸4ナトリウム(HIDS日本触媒株式会社製)0.20%、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)0.01%、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)0.10%、硫酸銅(CuSO4・5H2O)0.02%、発酵乳酸(C3H6O3)0.01%となるように、各成分を秤量し、準備する。
逆浸透膜処理水(H2O)に、順に、3−ヒドロキシー2,2’−イミノジコハク酸4ナトリウム(HIDS日本触媒株式会社製)を加えて攪拌し、次いで、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)を加えて撹拌し、次いで、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)を加えて撹拌し、次いで、硫酸銅(CuSO4・5H2O)を加えて撹拌し、次いで、発酵乳酸(C3H6O3)を加えて攪拌する。
すべての成分は溶解し、二価鉄系消臭抗菌剤が得られる。
先ずは、逆浸透膜処理水(H2O)、3−ヒドロキシー2,2’−イミノジコハク酸4ナトリウム(HIDS日本触媒株式会社製)、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)、硫酸銅(CuSO4・5H2O)、発酵乳酸(C3H6O3)を用意する。質量比で蒸留水(H2O)83.0%、3−ヒドロキシー2,2’−イミノジコハク酸4ナトリウム(HIDS日本触媒株式会社製)5.0%、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)0.5%、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)5.0%、硫酸銅(CuSO4・5H2O)1.0%、発酵乳酸(C3H6O3)0.02%となるように、各成分を秤量し、準備する。
逆浸透膜処理水(H2O)に、順に、3−ヒドロキシー2,2’−イミノジコハク酸4ナトリウム(HIDS日本触媒株式会社製)を加えて攪拌し、次いで、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)を加えて撹拌し、次いで、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)を加えて撹拌し、次いで、硫酸銅(CuSO4・5H2O)を加えて撹拌し、次いで、発酵乳酸(C3H6O3)を加えて攪拌する。
すべての成分は溶解し、50倍コンク二価鉄系消臭抗菌剤が得られる。
50倍コンク二価鉄系消臭抗菌剤は、希釈して用いるが、希釈水には、精製水が好ましく、イオン交換水も使える。しかし、水道水は不可。アルカリ系の薬品は添加不可。
密閉容器に入れて冷暗所で保管するが、液漏れに注意する必要がある。
所定の密閉空間に、所定濃度の悪臭ガスと実施例1の二価鉄系消臭抗菌剤を噴霧し、放置する。
アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素の3大悪臭については、3〜6時間後にはずれも検知せずまで消臭効果があり、その他ノネナール、イソ吉草酸に対しても消臭効果があることが判明した。
培養シャーレに、実施例2の二価鉄系消臭抗菌剤を噴霧し、放置する。
ネコカリシウィルス(ノロウィルスの代替えウィルス)、黒皮カビ、黒カビ、カンジダ菌
に対して有効であることが確認された。
本発明の二価鉄系消臭抗菌剤は、人や家畜に悪影響を及ぼさないことが確認できた。
Claims (5)
- さらに、pH調整剤として(f)発酵乳酸を含む請求項1に記載した二価鉄系消臭抗菌剤。
- 水が、逆浸透膜処理水又は帯電水である請求項1又は請求項2に記載した二価鉄系消臭抗菌剤。
- (a)水99.66質量%から83.0質量% (b)生分解性キレート剤(HIDS)0.2〜5質量%(c)硫酸第一鉄0.01質量%〜0.5質量%(d)硫酸亜鉛0.1質量%〜5質量%(e)硫酸銅0.02質量%〜1.0質量%(f)発酵乳酸0.01質量%〜0.2質量%である請求項2又は請求項3に記載した二価鉄系消臭抗菌剤。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した二価鉄系消臭抗菌剤を、対象物に霧状に噴霧して用いることを特徴とする二価鉄系消臭抗菌剤の使用方法。
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JP2017156447A JP2019033866A (ja) | 2017-08-14 | 2017-08-14 | 二価鉄系消臭抗菌剤 |
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---|---|---|---|---|
JP2020193157A (ja) * | 2019-05-27 | 2020-12-03 | 株式会社バイオシールドサイエンス | 複合金属イオン水溶液 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63220872A (ja) * | 1987-03-10 | 1988-09-14 | 日本軽金属株式会社 | 消臭剤 |
JP2011046925A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-03-10 | Lion Corp | 洗剤組成物及び洗濯方法 |
WO2012090989A1 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-05 | ライオン株式会社 | 繊維製品用液体消臭剤組成物 |
JP2017008443A (ja) * | 2015-06-22 | 2017-01-12 | ライオン株式会社 | 繊維製品用抗ウイルス組成物 |
-
2017
- 2017-08-14 JP JP2017156447A patent/JP2019033866A/ja active Pending
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