JPS63219336A - 野菜等の真空予冷方法並びにその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、野菜やくだもの等の被保冷物を真空予冷する
に際し、被保冷物を収容する箱体の破損を防止し、減圧
を容易にするとともに、真空チャンバーから取出した保
冷箱内に外気が侵入することを防止してなる野菜等の真
空予冷方法並びにその装置に、関する。

〔従来の技術〕

従来、野菜やくだもの等の被保冷物を冷却して保冷する
方法として、発泡ポリスチレン類の容器本体と蓋体を利
用し、その内部に被保冷物を収容した状態で真空チャン
バーに設置し、容器本体側壁に設けた吸引用開口を通じ
て、又は容器本体と蓋体の嵌合部分に設けた連通孔を通
じて真空チャンバー内で容器内の空気を脱気させ、もっ
て容器内を例えば数トール程度まで脱気して容器内に収
容した野菜や果物が保持している水分の蒸発気化潜熱に
よた該被保冷物を例えばＯ℃〜１０℃程度の低温に冷却
させ、被保冷物を保冷し、産地から消費地までこの鮮度
を保ちながら輸送する方法がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの真空予冷に用いられる保冷箱並びにこ
れらの真空予冷方法は、真空チャンバー内を脱気するこ
とにより真空化し、同時に保冷箱の開口や連通孔を通じ
て容器内部も真空化することで保冷できるものの、この
開口や連通孔の存在があるため、被保冷物を内部に収容
したまま保冷箱を真空チャンバーから取出したのち、保
管時更には輸送時等に外気が侵入し、外気温度や酸素影
響を被保冷物に与えて、長時間の鮮度維持に対する弊害
条件となっている。このため、この開口部分や連通孔部
分の大きさを小さくしたりすることが考慮されるが、こ
れがあまり小さいときには、真空チャンバーで脱気をし
ていくときに、容器内の内圧により容器本体や蓋体が破
損したりすることがあるし、更に脱気時間を長くすると
いう問題点を有している。また、この開口や連通孔を閉
止しようとするときには、閉止の為に手間がかかり、コ
ストアンプになると同時に、外気侵入の原因ともなる。

本発明は、従来のこのような保冷箱を用いた真空予冷方
法に鑑み、真空チャンバー内において被保冷物を収容し
た保冷箱中の脱気を容易にし、真空冷却を短時間でなさ
しめ、脱気後は外気の侵入、外気温の影響を防止した保
冷箱を用いてなる真空予冷方法を提供するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記本発明の目的を達成する為に、本発明は真空予冷用
に用いる発泡合成樹脂製容器本体及び／又は気密状態を
維持して取付けられる蓋体の適所に通気用開口を設ける
とともに該通気用開口を外側から閉止する蓋片を開口に
位置づけし、止着手段で止着してなる真空予冷用保冷箱
に被保冷物を収容し、真空チャンバー中に該箱を設置し
て真空チャンバー内の脱気にともない保冷箱内部の空気
圧により通気用開口外側に位置する蓋片を移動させて開
口し保冷箱内を真空化するとともに被保冷物を冷却して
なる野菜等の真空予冷方法を提供せんとするにあり、更
にこれに用いる保冷箱をも提供せんとするにある。

〔発明の詳説〕

即ち、本発明にかかる野菜等の真空予冷方法は、従来の
真空予冷方法で用いているのと異なる真空予冷用保冷箱
１を用い、この持つ構造的特徴を生かしながら野菜等の
真空予冷をなすものである。

即ち、真空予冷用に用いる発泡合成樹脂製容器本体２を
、例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡ポ
リエチレン等適宜な材料で作成された容器本体２及び／
又は互いに嵌合可能な蓋体３、図例の如く下面に突設し
た突条４を前記容器本体２の口縁上面に設けた凹部５に
係合する等して気密状態を維持して取付けられる前記容
器本体２と同様な発泡合成樹脂製蓋体３の適所に通気用
間口６を設けるとともに、該通気用開口６を外側から閉
止する蓋片７を開口に位置づけし、止着手段８で止着し
てなる真空予冷用保冷箱１に被保冷物である野菜やくだ
もの等を収容し、第１図で示す如く、真空チャンバー９
中に被保冷物を収容した保冷箱１を多数積段等して設置
した後真空チャンバー９内を真空装置１０で脱気するこ
とにより、真空チャンバー９内の真空化にともない、前
記被収容物を収容した保冷箱１内部の空気がチャンバー
９内の気圧よりも高くなることにより、前記通気用開口
６外側に位置する蓋片７を押し広げながら該開ロアを開
放し、真空チャンバー９内に空気を移動させながら、真
空チャンバー９内と同様に真空化させ、もって保冷箱１
内を真空化して被保冷物に対し、その真空状態に応じて
被保冷物表面から水分を蒸発させて野菜等の真空予冷を
行うものである。

ここで、被保冷物を収容する為の真空予冷用保冷箱１に
は、通気用開口６を設けているが、該通気用開口６は、
前記容器本体１及び／又は蓋体３の適所であればどの場
所でもよいが、例えば容器本体２の底部１１近くに設け
ることにより、容器本体２内部に含まれる水分を該開口
６を通じて放出する為のボトム孔ともなすことができる
。蓋片７は、前記通気用間口６を脱気のときに開放し、
脱気を終了すると閉止するべく止着手段８で止着したも
のを用いている。好ましくは、蓋片７が一端でヒンジ用
に取付けられ、他端では弾性部材　例えば輪ゴム、その
他の弾性糸条８′で開口６側へ弾性接近する状態を与え
ておくのが好ましいといえる、即ち逆止弁状態の蓋片７
を形成することにより、容器本体２内部のからの脱気を
可能とし、外部からは空気流入困難または不能になさし
めて、容器本体２内部の真空状態を容器本体２と蓋体３
の気密状態を維持した閉止とともに、容器２内部の被保
冷物の冷却状態を維持せしめんとすると同時に、外部か
らの外気侵入を防止することにより、被保冷物の野菜や
果物等の仮死状態の保持をなす。

本保冷箱１は、保冷をする目的から発泡合成樹脂製のも
のを用いられている関係上、前記蓋片７も、このような
性質を有するものを用いることが好ましい。即ち、容器
本体２や蓋体３と同様に、例えば発泡ポリスチレンの板
片を用いたり、他の発泡合成樹脂を用いるのが好ましい
。そして、この蓋片７を通気用開口６に取付けるには、
例えば蓋片７として板片の一側にヒンジ用の突片８″突
設し、通気用開口６の口縁に前記突片８＃を受け入れて
、蓋片７をヒンジ様に連結する為の止め孔１２を設けて
、場合により突片８＃の先端片面に膨出部分８″′を設
けると同時に、前記止め孔１２の該膨出部分８″′対向
位置に、該膨出部分８″′を受け入れる為の凹部を形成
して、もって通気用開口６の止め孔１２に蓋片７の突片
８″を挿入することで、ヒンジ様の取付けを可能とした
ものが採用される。

更に、好ましくは該蓋片７を弾性糸条８′で通気用開口
６日縁に対して係止しておけば、弾性糸条８′例えば輪
ゴムによって前記ヒンジ様突片８″の係合と相俟って蓋
片７は常に開口６部分を弾性的に閉止し、逆止弁的作用
をなすものである。このような保冷箱１を用い、その内
部に被保冷物を収容して、前記第１図で示した真空チャ
ンバー９内に設置し、真空装置を用いてチャンバー９内
を、真空化することにより、真空チャンバー９内の真空
化にともない、保冷箱１の蓋片７は開放され、容器内部
の空気は真空チャンバー９を通じて外部に脱気され、真
空程度に応じた冷却を保冷箱１内部の被保冷物に与える
ものである。そして、該真空チャンバー９を大気圧に戻
したときには、大気圧により蓋片７は開口６部分に対し
押圧され、これを閉止せしめるので、容器本体２と蓋体
３は、その口縁部分において気密を維持すると同時に、
該通気用開口６部分においても、蓋片７により自動的に
閉止気密状態を維持するものである。そして、輸送途上
等においては、この状態を維持しておけば、長期間の冷
却保持を可能とし、野菜やくだもの等の被保冷物の鮮度
維持をなし、保冷箱１の破損を防止し外気侵入による影
響を極力低下せしめうるちのである。

次に、本発明で使用する真空予冷用保冷箱の実施例につ
き説明する。

実施例１ 第２図以下で示したものは、該保冷箱１としての例であ
り、図中２が容器本体、３が蓋体であり、両部材はその
当接部分において互いに気密状態を維持するような嵌合
間係が与えられ、その適所に、図例のものにおいては、
容器本体２側壁下部、即ち底壁側方において開口６を設
けている。該開口６日縁には図例の如く、口縁上部位置
に止め孔１２を設け、又底部側には後述の弾性糸条、即
ち輪ゴムを係止する為の係止片１３を突設している。そ
して、この開口６に対しては、図中７として示す蓋片を
開閉自在に取付けている。該蓋片７は第２〜３図に示す
如く、前記開口６を閉止する面を有し、その内面側に開
口６へ挿入される嵌合突部１４を設けた板体からなる蓋
片７の上端には前記止め孔１２に挿入しうるヒンジ様の
突片８″を突設し、必要に応じ該突片８＃の先端片面に
は膨出部分８＃′を作成し、また前記止め孔１２の該膨
出部分８“′対向場所にも、該膨出部分８″′を受け入
れる凹部を形成してなるものである。該蓋片７の突片８
″を前記止め孔１２に圧入することで、蓋片７は開口６
に対し外面から閉止可能にし、蓋片７下端は容器本体２
の底部１１側端で支持され、開口６に対する開閉用、即
ち逆止弁的機能を付与するものである。そして、この蓋
片７の開閉動作に対し、前記止め孔１２とヒンジ様突片
８″からなる止着手段８に加え、弾性糸条８′の一端を
通気用開口６０口縁に係止し、他端を蓋片７に係止した
状態で用いることにより、蓋片７は常に底部側縁に弾性
的に当接するよう取付けられることになる。該弾性糸条
８′として図例の如く輪ゴム一端を前記蓋片７上端に突
設した突片８＃根元に係止し、蓋片７前面から下縁を通
じて、その後方、即ち底部１１の一側に設けている係止
片１３に係止することにより簡易でしかも弾性を適宜付
与しうるのである。

次に、このような容器本体２に対する蓋体３は、第４図
以下において、その詳細が示される。蓋体３は、容器本
体２に対し気密状態を維持して嵌合しうろことは当然で
あるが、前記開口６並びにその蓋片７をこの蓋体３に設
けた場合には、図例の如く、例えば蓋体３の天板１５に
開口６を設け、該開口６の上部には、天板１５上面に対
し拡開する状態で凹所１６を形成し、該凹所１６並びに
前記開口６に嵌合しうる°よう図中１７として示す嵌合
突部を有する蓋片７を開閉自在に設けるものである。該
蓋片７は、例えば、図例の如く開口６両側にそれぞれ離
間した二条のスリット１８を設け、該スリット１８、１
８　　間に係止片１９を形成すると同時に、輪ゴム８′
を前記蓋片７の上面に沿わせ、その輪ゴム８′の両側垂
下縁を開口６両側に対向配置される２つの係止片１９に
スリッ目８を利用して係止することで、蓋片７は蓋体３
の開口６に対し、上下に移動可能として取付けられる。

従って、容器本体２に該蓋体３を閉止し、脱気したとき
には、弾性糸条８′である輪ゴムの弾力以上に真空化さ
れると、該蓋片７は容器２内の内圧に抗して、開口６か
ら上方に移動し、隙間を形成して蓋片７から容器本体２
内の空気を流出させることを可能とするものである。尚
、このような容器本体２に外嵌する蓋体３は、内部に被
保冷物を収容した状態で保冷箱１を多数積み上げる関係
上、積み上げた状態における該開口６からの流出空気が
保冷箱１外部へ通気可能なように、°天板１５上面周縁
に設けた突条２０には通気溝２１を形成している。第５
図は、このような蓋片７を下面から見た状態であり、蓋
体３に取付けるまでは、その輪ゴム８′を嵌合突部１７
に両側から係合じておくことにより、輪ゴム８′を失わ
ず保持しておくこができる。使用時に際しては、輪ゴム
８′両端を該突部から取外して係止すればよいのである
。

次に、第６図で示したものは前記第５図の蓋片７に対し
、他の変化した一例を示している。即ち、蓋体３の開口
６側縁に前記第２図並びに第３図のものと同様に開口６
縁に突片８″を受け入れる為の止め孔１２を形成し、該
止め孔１２に挿入する為の突片８″を蓋片７−側に突設
するとともに、他片にも突片２２を形成し、該突片２２
と弾性糸条８′である輪ゴムを係止する手段としている
。即ち、輪ゴムは該突片２２に係止し、下方へ垂下する
と同時に口縁他側に形成した係止部２３、即ち、図例の
如く上面両側に係合溝２４を設け、溝間に係止部２３を
形成するすることにより、輪ゴムを該部分２３に係合す
れば本蓋片７は、その−側において開口口縁に対しヒン
ジ様に突片８″が取付けられ、他側は輪ゴム８′により
開閉自在に弾性耐着されているのである。もって、該蓋
片７を保有する蓋体３を容器本体２に設け、被保冷物を
真空チャンバー９内で脱気すれば、保冷箱１中の空気は
、脱気程度に応じて輪ゴム８′の弾性力に抗して開口６
を部公的に開放し・真空チャンノく一９内に空気放出す
ることを可能とし容器本体２内部の真空化による冷却を
達成させるのである。そして、真空完了後、前記真空チ
ャンバー９を大気圧にもどせば、輪ゴム８′即ち弾性糸
条８′による弾性力で蓋片７は開口口縁に弾性止着され
るのである。なお、第７図で示した符合２５は、第４図
の如く、蓋体３の周縁に設けた突条２０に通気溝２１を
設ける等の構造を採用せず、保冷箱１を積み上げた状態
で脱気容易なように蓋体３の天板１５上面の四隅に設け
た支持用段部であり、各容器本体２の下面に設けている
スクッキング用突部を該支持用段部２５に載置しうるよ
うにしておけば、前記通気溝２１と同様な作用を求める
ことができる。

〔発明の効果〕

以上の如く、本発明にかかる野菜等の真空予冷方法並び
にその装置によれば、保冷箱には通気用開口を設け、該
開口には、これを外から閉止する蓋片を開閉自在に取付
けてなるので、真空チャンバー内で保冷箱の内部に収容
した被保冷物を冷却せんとして真空脱気したときに、保
冷箱の蓋片が容器内部の圧力とチャンバー内の圧力の差
により移動して開口を開放し、容器内部の空気を外部へ
放出することを可能とするとともに、真空チャンバー内
を大気圧にもどしたときには、自動的に蓋片が開口を閉
止し、気密状態を維持しながら保冷箱内部の冷却状態を
維持し、被保冷物に対する長期の新鮮環境を与えるもの
である。またその輸送途上においても、前記開口を通じ
て外気が保冷箱内に侵入することがなく、更に真空チャ
ンバー中で容器本体が破損することもなくなるのである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は真空予冷のシステムを示す説明図、第２図は保
冷箱の断面説明図、第３図は要部拡大斜視図、第４図は
蓋体の説明用斜視図、第５図は第４図の蓋片の説明用斜
視図、第６図は蓋片の他の実施例説明用斜視図、第７図
は蓋体の他側を示す実施例説明用斜視図である。 １：保冷箱、　　　　２：容器本体、 ３：Ｍ体、　　　　　４：突条、 ５：凹部、　　　　　６：通気用開口、７：蓋片、　　
　　　８：止着手段、 ８′：弾性糸条、　　８＃：突片、 ８″′：膨出部分、　９：真空チャンバー、１０：真空
装置、　　　１１：底部、 １２：止め孔、　　　　１３：係止片、■４：嵌合突部
、　　　１５：天板、 １６：凹所、　　　　　１７：嵌合突部、１８ニスリツ
ト、　　　１９：係止片、２０：突条、　　　　　２１
：通気溝、２２：突片、　　　　　２３：係止部、２４
：係合溝、　　　　２５：支持用段部。 ！２図 第３図 第１図 １１１６ｍ！！ 第７図 １１ｒ４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）真空予冷用に用いる発泡合成樹脂製容器本体及び
   ／又は気密状態を維持して取付けられる蓋体の適所に通
   気用開口を設けるとともに該通気用開口を外側から閉止
   する蓋片を開口に位置づけし、止着手段で止着してなる
   真空用保冷箱に被保冷物を収容し、真空チャンバー中に
   該箱を設置して真空チャンバー内の脱気にともない保冷
   箱内部の空気圧により通気用開口外側に位置する蓋片を
   移動させて開口し保冷箱内を真空化するとともに被保冷
   物を冷却してなる野菜等の真空予冷方法。 ２）蓋片の止着手段として、蓋片の一側にヒンジ用突片
   を突設し、通気用開口の口縁に前記突片を受け入れて蓋
   片をヒンジ様に連結する止め孔を設けてなるものを利用
   した特許請求の範囲第１項記載の野菜等の真空予冷方法
   。 ３）突片の先端片面に膨出部分を作成し、止め孔には前
   記膨出部分を受け入れる凹部を形成してなる特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載の野菜等の真空予冷方法。 ４）止着手段として一端が通気用開口の口縁に係止し、
   他端を蓋片に係止した弾性紐条を利用してなる特許請求
   の範囲第１項記載の野菜等の真空予冷方法。 ５）弾性紐条に輪ゴムを利用してなる特許請求の範囲第
   ４項記載の野菜等の真空予冷方法。 ６）輪ゴムの一端は蓋片の突片に係止し、他端を開口の
   口縁一部に係止してなる特許請求の範囲第４項又は第５
   項記載の野菜等の真空予冷方法。 ７）真空予冷用に用いる発泡合成樹脂製容器本体及び／
   又は気密状態を維持して取付けられる蓋体の適所に通気
   用開口を設けるとともに該通気用開口を外側から閉止す
   る蓋片を開口に位置づけし、止着手段で止着してなる真
   空用保冷箱装置。