JPS6321451B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6321451B2
JPS6321451B2 JP58052086A JP5208683A JPS6321451B2 JP S6321451 B2 JPS6321451 B2 JP S6321451B2 JP 58052086 A JP58052086 A JP 58052086A JP 5208683 A JP5208683 A JP 5208683A JP S6321451 B2 JPS6321451 B2 JP S6321451B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
layer
core material
resin
fishing line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58052086A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59175837A (ja
Inventor
Kazuo Moryama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Toho Kinzoku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Kinzoku Co Ltd filed Critical Toho Kinzoku Co Ltd
Priority to JP5208683A priority Critical patent/JPS59175837A/ja
Publication of JPS59175837A publication Critical patent/JPS59175837A/ja
Publication of JPS6321451B2 publication Critical patent/JPS6321451B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、大物釣りに適した釣糸に関するも
のである。 タングステン細線を中空状に編んでなる高強度
の釣糸が提案されており、すぐれた性能を発揮し
ているが、この釣糸は、市販のナイロン道糸に較
べてややしなやかさに欠け、カールやよじれ等の
糸ぐせが出やすいと云う問題があつた。 また、タングステンの撚り線を丸打組紐とした
ものの内部に合成繊維の芯材を設け、外部には塗
層を設けた釣糸が提案されているが、このもの
は、タングステンの撚り線を用いるのでしなやか
さが充分ではなく、使用中に芯材とタングステン
組紐の間にズレが生じて、手ざわり、外観等が悪
化するとともに、断線やもつれが発生しやすくな
るという問題点があつた。 この発明は、高比重、高強度で、かつ真直性と
しなやかさに富んだ釣糸を提供するものである。 すなわち、本発明にかかる釣糸は、炭素繊維を
束ねてなる芯材の外側にタングステン単線または
これを束ねたものを編んで形成した被覆層を設
け、前記芯材と被覆層との間および被覆層の外面
にはそれぞれ樹脂層を設けたことを特徴としてい
る。 タングステン細線は、単線で使用するよりも複
数本(好ましくは2〜4本)を束ねて編線用原線
とし、これを用いて編線を形成するのがしなやか
さと強度を向上させるうえで好ましい。編線形成
用のタングステン原線の数は8本乃至16本程度と
するのが好ましいが、これよりも多くしてもよ
い。編線層を2重、3重に形成して被覆層とする
こともできるが、通常は1層のみで充分である。 第1図は本発明にかかる釣糸1の1例をあらわ
す模式図であり、複数の炭素繊維2を束ねた芯材
3の外側にタングステン細線4を編んで形成した
被覆層5が設けられている。芯材3と被覆層5の
隙間部には、樹脂からなる中間層6が、また被覆
層5の表面には同様に樹脂で形成された表面層7
がそれぞれ形成されている。タングステン細線4
の太さは、100ミクロン以下、より好ましくは10
〜70ミクロン、さらに好ましくは10〜50ミクロン
とするのが適当であり、これよりも細いと強度的
に充分ではなく、逆に太すぎると剛性が高くなつ
て、しなやかさが低下する。 炭素繊維からなる芯材は、直径数ミクロンの炭
素フイラメントを数千本集合させたマルチフイラ
メントの連続糸を用いるのが好ましい。このよう
な炭素繊維は伸ビ率が1.3%程度であり、タング
ステン細線(伸ビ率1.5〜2.5%)と伸ビがほぼ等
しいので、両者の間にズレが生じにくい。芯材と
して例えばナイロン糸を採用すれば、伸ビ率が大
きいので使用時に芯材と被覆層との間にズレが生
じ、糸さばきや手ざわりが悪化するとともに、も
つれや断線が生じやすくなるので好ましくない。
このような連続糸に樹脂との接着性を高めるため
の表面処理、取扱い時の毛羽発生防止用のサイジ
ング処理等を施しておいてもよい。 中間層6と表面層7の樹脂材料としては、例え
ばポリイソプレン、ポリブタジエン、ニトリルゴ
ム、ポリエステル、ポリアミド、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン酢酸ビニル、スチレン・ブタジ
エン共重合体、ポリウレタン、ポリエチレン、ア
イオノマー、ポリ塩化ビニル、天然ゴム、クロロ
プレン、フツ素ゴム、テフロン(登録商標名)等
を使用することができる。これら樹脂は液状で芯
材または被覆層の表面に塗布するが、このために
は例えば上記ポリイソプレンは芳香族に、ポリブ
タジエンはトルエンまたはケトン類にそれぞれ溶
解して液体の形で使用する。また、上記ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリアクリル
酸エステル、ポリウレタン、ポリエチレン、アイ
オノマー、ポリ塩化ビニル等はエマルジヨンの形
で使用する。スチレン・ブタジエンラテツクス、
天然ゴムラテツクス、クロロプレンラテツクス、
フツ素ゴムラテツクス、テフロンラテツクス等ラ
テツクスを用いるものもある。上記樹脂材料とし
ては、海水に侵され難く、耐久性にすぐれた非電
導性の樹脂材料を用いるのが望ましい。 上記中間層6は、芯材3の毛羽立ちを抑えると
ともに、芯材3と被覆層5との密着性を高めるた
めのもので、その厚みは1〜10ミクロン程度とす
るのが好ましく、2〜5ミクロンとするのがさら
に好ましい。また、表面層7は被覆層5の保護と
手ざわりの向上を主たる目的とするもので、被覆
層5を構成する金属材料が海水を介して接触する
ことによつて起る金属製リールの電蝕を防止する
効果も期待することができる。表面層7の皮膜の
厚みは1ミクロン以上とするのが好ましい。上記
中間層6と表面層7を異種材料で形成しておいて
もよいが、両者を同質の樹脂材料で形成し、被覆
層5の隙間を通して両者を接合させておけば、芯
材3、被覆層5、中間層6、表面層7等の密着性
が著しく向上するので、きわめてすぐれたものと
なる。この場合、被覆層が撚り線(ストランド)
ではなく、単線またはこれを束ねたものを編んで
形成されているので、中間層6と表面層7の接合
一体化が効果的に行なわれる。 第2図は中間層6、表面層7等の形成に使用さ
れる塗布装置を例示するもので、巻取スプールを
装着した巻取機10と、処理前の素線を保持する
掛線機11との間に処理槽12と乾燥装置13と
が設置されている。処理槽12は上部に漏斗14
をそなえ、樹脂エマルジヨン等の樹脂液15がこ
の漏斗14から処理槽12内に供給される。掛線
機11から引き出された素線(芯材3またはこれ
に被覆層5を被せた線)16は、処理槽12の入
口側に設けた細孔12aから処理槽12内に導か
れ、表面に樹脂液15が付着させられたのち、ダ
イス17の穴から引き出される。素線表面に付着
した過度の樹脂液は出口側のダイス17によつて
拭い落される。処理槽12を出た線は乾燥装置1
3に導かれ、表面に付着している樹脂の乾燥が行
なわれる。乾燥装置13は管状の乾燥室13aと
該乾燥室に熱風を吹き込む熱風供給装置13bか
らなり、乾燥室13aを通る線を樹脂が乾燥する
温度、例えば150℃程度の熱風で乾燥させるよう
に構成されている。乾燥装置13を通過した線は
巻取装置10によつて巻き取られる。なお、樹脂
をエマルジヨンの形で素線に付着させる場合は、
エマルジヨンをあらかじめ適当な濃度に稀釈して
おくのが望ましい。例えば、市販のポリアクリル
酸エステルの約40%エマルジヨンを原料とする場
合は、水で2倍程度に稀釈して使用するのがよ
い。 つぎに、本発明の実施例について説明する。 実施例 芯材3として、7ミクロンの炭素繊維を1000本
束ねた東レ製トレカT300(径0.225mm)を1本ま
たは複数本束ねたものを使用した。この芯材3
を、第2図に示す装置を用いて樹脂液中に浸漬し
たのち熱風乾燥して表面に中間層6を形成した。
樹脂液としては、ポリウレタン樹脂(日本エラス
トラ製パラプレン)をジメチルホルムアマイドに
液解した50%溶液をメチルエチルケトンで2倍に
稀釈したものを用いた。つぎに、組紐機(国分鉄
工製丸打組紐機No.101)を用いて下記条件で上記
樹脂被覆した芯材の外周部に金属編線からなる被
覆層5を形成する。 編組数 16組 おもり No.8〜No.25 主回転数 129/分 送り歯車 82:3〜82:45 編線形成用材料となるタングステン線として
は、第1表に示すような径の細線を3本ずつ束ね
たものを用いた。外周部にタングステン編線から
なる被覆層5を形成した線材に前記中間層6形成
時と同様な条件で樹脂液塗布処理と乾燥処理を施
し、表面層7を形成した。
【表】 このようにして得られた釣糸の最終寸法(外
径)と引張り強さ(破断荷重で表示)を第1表に
示す。同表には比較例としてステンレス鋼線で被
覆層を形成したもの(No.S1)が併記されている。
第3図はこの釣糸の引張り強さを市販のナイロン
道糸のそれと比較してあらわしたものである。得
られた釣糸は高強度をそなえ、しなやかで糸さば
きも良好であるとともに、釣針等の結びつけが容
易で巻きぐせ等の糸ぐせが少ないものであつた。
また、この釣糸はタングステン線からなる被覆層
5をそなえ、比重が高いので、深海においても糸
フケがなく、糸をほぼ直線状に保つことができ
た。さらに、リールで高速巻取りを行なう場合に
水切れが良く、金属リールの電蝕を生じなかつ
た。 以上の説明から明らかなように、本発明にかか
る釣糸は、高比重、高強度で真直性としなやかさ
に富んだ実用性の高いものである。 なお、この釣糸を釣糸以外の用途、例えば物を
括るためのひもや網製造用の糸として使用するこ
とができることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる釣糸の断面の模式図、
第2図は塗布装置の構成説明図、第3図は引張り
強さをあらわすグラフである。 3……芯材、5……被覆層、6……中間層、7
……表面層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭素繊維を束ねてなる芯材の外側にタングス
    テン単線またはこれを束ねたものを編んで形成し
    た被覆層を設け、前記芯材と被覆層との間および
    被覆層の外面にはそれぞれ樹脂層を設けたことを
    特徴とする釣糸。
JP5208683A 1983-03-28 1983-03-28 釣糸 Granted JPS59175837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208683A JPS59175837A (ja) 1983-03-28 1983-03-28 釣糸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208683A JPS59175837A (ja) 1983-03-28 1983-03-28 釣糸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59175837A JPS59175837A (ja) 1984-10-04
JPS6321451B2 true JPS6321451B2 (ja) 1988-05-07

Family

ID=12905012

Family Applications (1)

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JP5208683A Granted JPS59175837A (ja) 1983-03-28 1983-03-28 釣糸

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS535491B2 (ja) * 1973-11-22 1978-02-28

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5046683U (ja) * 1973-09-05 1975-05-09
JPS535491U (ja) * 1976-07-02 1978-01-18

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS535491B2 (ja) * 1973-11-22 1978-02-28

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Publication number Publication date
JPS59175837A (ja) 1984-10-04

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