JPH05168381A - 釣 糸 - Google Patents
釣 糸Info
- Publication number
- JPH05168381A JPH05168381A JP35769391A JP35769391A JPH05168381A JP H05168381 A JPH05168381 A JP H05168381A JP 35769391 A JP35769391 A JP 35769391A JP 35769391 A JP35769391 A JP 35769391A JP H05168381 A JPH05168381 A JP H05168381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing line
- strength
- synthetic resin
- die
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度で伸びの少ない釣糸を提供する。
【構成】 剛直性高分子を有する高強度合成樹脂繊維例
えば全芳香族ポリエステル繊維を熱接着性樹脂で被覆し
て釣糸とした。
えば全芳香族ポリエステル繊維を熱接着性樹脂で被覆し
て釣糸とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣り用の高強度釣糸
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来広く使用されてきた釣糸は、ナイロ
ンを材質とするものであり、この他に、金属タングステ
ンの編線や、該タングステンの編線に合成樹脂の芯材を
設けたものが賞用されている。また、タングステンの編
線に熱接着性合成樹脂で被覆したものも開発されている
(特開平3−224428号)。
ンを材質とするものであり、この他に、金属タングステ
ンの編線や、該タングステンの編線に合成樹脂の芯材を
設けたものが賞用されている。また、タングステンの編
線に熱接着性合成樹脂で被覆したものも開発されている
(特開平3−224428号)。
【0003】上記従来のナイロン釣糸は、比較的安価で
取扱も容易であるため、広く使用されているが、強度が
それほど大きくないので用途上の制約があり、これより
も高強度で伸びの少ない釣糸に対する要望が強かった。
一方、タングステンの編線を用いた釣り糸は、強度的に
優れているが、製造が困難で、価格が高いという問題が
あった。
取扱も容易であるため、広く使用されているが、強度が
それほど大きくないので用途上の制約があり、これより
も高強度で伸びの少ない釣糸に対する要望が強かった。
一方、タングステンの編線を用いた釣り糸は、強度的に
優れているが、製造が困難で、価格が高いという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、タ
ングステン等の金属を用いず、高強度で伸びの少ない釣
糸を提供することを課題としている。
ングステン等の金属を用いず、高強度で伸びの少ない釣
糸を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる釣糸は、剛直性高分子を有する高強度合成
樹脂繊維を熱接着性樹脂で被覆したことを特徴としてい
る。以下、具体例を挙げつつ詳細に説明する。
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる釣糸は、剛直性高分子を有する高強度合成
樹脂繊維を熱接着性樹脂で被覆したことを特徴としてい
る。以下、具体例を挙げつつ詳細に説明する。
【0006】剛直性高分子を有する高強度合成樹脂繊維
としては、熱可塑性の液晶高分子、例えば、全芳香族ポ
リエステル繊維、全芳香族ポリアミド繊維等を使用する
ことができる。この種の高抗張力繊維を熱接着性樹脂い
わゆる低融点接着樹脂で収束、被覆して本発明の釣糸と
する。熱接着性樹脂としては、繊維製品等の加熱接着用
として市販されているナイロン系熱接着性繊維を使用す
ればよい。熱接着性樹脂の量は、高強度合成樹脂繊維の
寸法、種類、量等によって異なるが、収束、被覆に十分
な量で、かつ熱接着性樹脂の有害なプ−ルが生じないよ
うな量とする。また、収束、被覆方法としては、中心に
熱接着性樹脂を入れて編線とする方法、熱接着性樹脂と
高強度合成樹脂繊維をロ−プ撚りする方法、高強度合成
樹脂繊維と熱接着性樹脂とを交互に組み合わせてブレ−
ド撚りする方法等で両者を一体化し、熱風等で所定の温
度に保持したダイスを通して熱接着性樹脂を溶解、被覆
すればよい。このようにダイスを通すことにより、余分
な熱接着性樹脂が絞り出されて除去される。ダイスを通
した糸は、冷却して巻き取る。
としては、熱可塑性の液晶高分子、例えば、全芳香族ポ
リエステル繊維、全芳香族ポリアミド繊維等を使用する
ことができる。この種の高抗張力繊維を熱接着性樹脂い
わゆる低融点接着樹脂で収束、被覆して本発明の釣糸と
する。熱接着性樹脂としては、繊維製品等の加熱接着用
として市販されているナイロン系熱接着性繊維を使用す
ればよい。熱接着性樹脂の量は、高強度合成樹脂繊維の
寸法、種類、量等によって異なるが、収束、被覆に十分
な量で、かつ熱接着性樹脂の有害なプ−ルが生じないよ
うな量とする。また、収束、被覆方法としては、中心に
熱接着性樹脂を入れて編線とする方法、熱接着性樹脂と
高強度合成樹脂繊維をロ−プ撚りする方法、高強度合成
樹脂繊維と熱接着性樹脂とを交互に組み合わせてブレ−
ド撚りする方法等で両者を一体化し、熱風等で所定の温
度に保持したダイスを通して熱接着性樹脂を溶解、被覆
すればよい。このようにダイスを通すことにより、余分
な熱接着性樹脂が絞り出されて除去される。ダイスを通
した糸は、冷却して巻き取る。
【0007】
【実施例】高強度合成樹脂繊維として、(株)クラレ製
の全芳香族ポリエステル繊維「ベクトラン(商標名)」
(比重1.41)を用い、熱接着性樹脂として、東レ
(株)製の「エルダ−(商標名)」(比重1.08、融
点110〜120度C)を用いた。使用した高強度合成
樹脂繊維の太さは、10〜25デニ−ルであり、これを
1本、または複数本で使用した。高強度合成樹脂繊維と
熱接着性樹脂の両者を撚り合わせた撚り線を図1に示す
装置で加工した。この装置の使用に際しては、掛け線機
1に上記撚り線2を巻き取ったスプ−ル3を取り付け、
そこから繰り出した撚り線2をガイドコロ4からダイス
5に通す。ダイス5と該ダイスに入る前の撚り線は、電
熱ヒ−タとフアンを有する熱風式の加熱装置6によって
所定温度に加熱される。この加熱により、熱接着性樹脂
が溶融軟化し、ダイス通過時に高強度合成樹脂繊維の繊
維間にしみ込んで繊維を収束すると共に、一部は表面に
浸出して高強度合成樹脂繊維の表面を均一に被覆する。
の全芳香族ポリエステル繊維「ベクトラン(商標名)」
(比重1.41)を用い、熱接着性樹脂として、東レ
(株)製の「エルダ−(商標名)」(比重1.08、融
点110〜120度C)を用いた。使用した高強度合成
樹脂繊維の太さは、10〜25デニ−ルであり、これを
1本、または複数本で使用した。高強度合成樹脂繊維と
熱接着性樹脂の両者を撚り合わせた撚り線を図1に示す
装置で加工した。この装置の使用に際しては、掛け線機
1に上記撚り線2を巻き取ったスプ−ル3を取り付け、
そこから繰り出した撚り線2をガイドコロ4からダイス
5に通す。ダイス5と該ダイスに入る前の撚り線は、電
熱ヒ−タとフアンを有する熱風式の加熱装置6によって
所定温度に加熱される。この加熱により、熱接着性樹脂
が溶融軟化し、ダイス通過時に高強度合成樹脂繊維の繊
維間にしみ込んで繊維を収束すると共に、一部は表面に
浸出して高強度合成樹脂繊維の表面を均一に被覆する。
【0008】加熱装置6の熱風の温度は80〜250度
C、好ましくは150度Cであり、ダイス5の温度は、
80〜150度C好ましくは100度Cであった。ま
た、撚り線の速度は、0.5〜10m/分、好ましくは
1m/分であり、ダイス5としては、製品のサイズに応
じて穴径40〜70ミクロンのダイヤモンドダイスを用
いた。
C、好ましくは150度Cであり、ダイス5の温度は、
80〜150度C好ましくは100度Cであった。ま
た、撚り線の速度は、0.5〜10m/分、好ましくは
1m/分であり、ダイス5としては、製品のサイズに応
じて穴径40〜70ミクロンのダイヤモンドダイスを用
いた。
【0009】ダイス5を通った糸2aは、循環室7を有
する冷却槽8に導き、冷却した。循環室7には、冷却水
が管9から供給され、オ−バ−フロ−した冷却水は出口
管10から回収される。糸2aは、循環室7と冷却槽8
の側壁に設けたスリットを通って冷却水中を移動する。
この冷却によって熱接着性樹脂が固化した糸は、ガイド
コロ11を経て巻取り機12のスプ−ル13に巻き取っ
た。
する冷却槽8に導き、冷却した。循環室7には、冷却水
が管9から供給され、オ−バ−フロ−した冷却水は出口
管10から回収される。糸2aは、循環室7と冷却槽8
の側壁に設けたスリットを通って冷却水中を移動する。
この冷却によって熱接着性樹脂が固化した糸は、ガイド
コロ11を経て巻取り機12のスプ−ル13に巻き取っ
た。
【0010】このようにして得られた釣り糸は、表面が
滑らかであり、細くても高強度で、ナイロン糸に比べて
2〜3倍の強度があり、伸びも少なく、魚の当たりが取
り易かった。このようにして得られる釣糸は、結節強度
が弱いので、直接結び合わせるのは問題があるが、熱接
着性樹脂を溶着させることによって接続が可能であっ
た。上記のような撚り線とせず、高強度合成樹脂繊維の
編線の中心に熱接着性樹脂を入れて溶融したものも同様
な成果が得られた。さらに、高強度合成樹脂繊維として
全芳香族ポリアミド繊維「ケブラ−(商標名)」を用い
てもほぼ似たような好成績が得られた。
滑らかであり、細くても高強度で、ナイロン糸に比べて
2〜3倍の強度があり、伸びも少なく、魚の当たりが取
り易かった。このようにして得られる釣糸は、結節強度
が弱いので、直接結び合わせるのは問題があるが、熱接
着性樹脂を溶着させることによって接続が可能であっ
た。上記のような撚り線とせず、高強度合成樹脂繊維の
編線の中心に熱接着性樹脂を入れて溶融したものも同様
な成果が得られた。さらに、高強度合成樹脂繊維として
全芳香族ポリアミド繊維「ケブラ−(商標名)」を用い
てもほぼ似たような好成績が得られた。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる釣糸は、タングステン等の金属線を用いず、従
来のナイロン糸よりも強度の高い釣糸となった。なお、
この釣糸を釣糸以外の用途、例えば物を括るための紐や
網製造用の糸として使用することができることは明らか
である。
にかかる釣糸は、タングステン等の金属線を用いず、従
来のナイロン糸よりも強度の高い釣糸となった。なお、
この釣糸を釣糸以外の用途、例えば物を括るための紐や
網製造用の糸として使用することができることは明らか
である。
【図1】本発明の釣糸の製造に用いる加工装置の説明図
である。
である。
【符号の説明】 1 掛け線機 2 撚り線 5 ダイス 6 加熱装置 8 冷却槽
Claims (1)
- 【請求項1】 剛直性高分子を有する高強度合成樹脂繊
維を熱接着性樹脂で被覆してなる釣糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35769391A JPH05168381A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 釣 糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35769391A JPH05168381A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 釣 糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168381A true JPH05168381A (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=18455425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35769391A Pending JPH05168381A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 釣 糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05168381A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002054041A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-19 | Yotsuami:Kk | 高強力繊維融着糸 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35769391A patent/JPH05168381A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002054041A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-19 | Yotsuami:Kk | 高強力繊維融着糸 |
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