JPS6321186B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は画像形成装置に関し、感光ドラムに不
用意に現像剤を付着するのを防止する現像器制御
装置に関する。

カラー複写機の現像器はイエロー（Ｙ）、マゼ
ンタ（Ｍ）、シアン(C)及びブラツク（BK）の４
個の現像器により構成されている。各々の露光フ
イルターに対応した１つの現像器が駆動中には他
の現像器はスリーブ上のトナーをかき落して、ド
ラムに指定外の現像剤が付着しない様に構成にな
つている。

しかし今、１つの現像器が駆動中に被転写部材
がジヤムした場合にはスリーブ上に付着したトナ
ーは、ドラムに接した状態で全機能は停止してし
まう。

ジヤム処理終了電源再投入するとドラムは指定
された位置（ホームポジシヨン）まで回転して停
止する。

しかし、ドラムがホームポジシヨンまで回転す
る間にすでにドラム上に帯電された電荷は、ドラ
ムに接しているスリーブ上の現像剤を付着して回
転してしまう。

ドラムに可視化された像は前回のコピー動作の
とちゆうで停止された像であるため、転写紙には
まつたく不用の現像としてブレードでクリーニン
グされ、排トナーとして外部にすてられてしま
う。通常ドラムに付着したトナーの80％被転写部
材に転写され、ドラム表面に残るトナー量は20％
ぐらいであり、したがつてブレードによつてクリ
ーニングされるトナー量はきわめて少量である。
しかし、ジヤム処理後複写機が再作動した時、ク
リーニング量はドラムに付着したトナーを100％
クリーニングするためブレード付近でのトナー飛
さん現象がおこるばかりでなく、ブレードでクリ
ーニングされたトナー搬送能力に余裕をもたなけ
ればならなくなる。またフルカラー連続コピー時
にはコピー速度を上げるため２個の現像器がオー
バーラツプして駆動さぜるを得ない。従つて２個
の現像器のトナーがドラムに接した状態でジヤム
信号でドラムが停止した場合、再作動させた時、
ある現像器でドラムに付着したトナーが他の現像
器内にまざりこんでしまうので、例えばシアン(C)
トナーにイエロー（Ｙ）トナーが混色し良好な色
再現が困難になつてしまう。

本発明は上述の点を改良した画像形成装置を提
供するものである。

本発明は、従来ジヤム発生時の上述の問題を解
決するもので、潜像が形成される感光ドラムと、
この感光ドラムに現像剤を供給して潜像する現像
器と、を有する画像形成装置において、ジヤム検
知手段と、該検知手段の検知信号に応答して上記
現像器の現像剤が上記感光ドラムに付着するのを
抑制する手段と、を有することを特徴とする画像
形成装置である。

本発明に関する具体構成を以下に挙げる。

本発明は絶縁体上に静電記録方法により潜像と
して形成させ、しかるのち、鉄粉キヤリアと粉体
トナーからなる現像粉を磁石に付着させ現像を行
い、次々にこの吸着された現像粉を現像行程以外
にかき落すしやへい部材をもち、現像中、ジヤム
が発生した場合ジヤム信号によりあらかじめ現像
器とかき落ししやへい部材を駆動することにより
現像剤の混色と装置内へのトナーの飛さんを防止
することを目的とする多色現像器制御に関するも
のである。

本発明の他の目的は、現像器駆動中に被転写部
材がジヤム状態になつた時、現像器のみ一定時間
駆動させドラムに接したスリーブ上の現像剤をか
き落してから現像器を停止させ、かつ現像器停止
信号にて操作パネル上のジヤム表示のランプを点
灯あるいは点滅させ使用者に異常を知らせる手段
を有する現像器制御装置を提供するものである。

本発明の他の目的は以下図面と共に行なわれる
実施例の説明より明らかとなるであろう。

以下本発明による一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。

第１図は本発明に基づく画像形成装置を適用し
た電子複写機の断面図を示すものである。

先ず、ドラム１の表面は、CdS光導電体を用い
た三層構成の感光体より成り、軸２上に回動可能
に軸支され、コピー命令により矢印３の方向に回
転を開始する。

ドラム１が定位置迄回転してくると、原稿台ガ
ラス４上に置かれた原稿は、第１走査ミラー５と
一体に構成された照明ランプ６で照射され、その
反射光は、第１走査ミラー５及び第２走査ミラー
７で走査される。第１走査ミラー５と第２走査ミ
ラー７は１：1/2の速比で動くことによりレンズ
８の前方に光路長が常に一定に保たれたまま原稿
の走査が行なわれる。上記反射光源像はレンズ
８、第３ミラー９を経た後、必要な場合、色分解
フイルタ１０により色分解され、更に第４ミラー
１１、防塵用密閉ガラス１２を経て露光部１３
で、ドラム１上に結像する。

ドラム１は除電器１４で除電され、次に一次帯
電器１５により帯電（例えば＋）された後、前記
露光部１３で、照明ランプ６により照射された像
をスリツト露光される。

それと同時にAC又は一次帯電と逆極性（例え
ば−）の除電を除電器１６で行ない、その後更に
全面露光ランプ１７による全面露光によりドラム
１上に高コントラストの静電潜像を形成する。感
光ドラム１上の静電潜像は次に現像器１８により
トナー像として可視化される。現像器１８はイエ
ロー１８１、マゼンタ１８２、シアン１８３及び
黒１８４用の４組の現像器で構成され、露光に用
いられた色分解フイルタに対応して指定された現
像器により必要な色のトナー像も得られる。カセ
ツト１９１内の転写紙２０１は、給紙ローラ２１
１になり機内に送られ、第１レジスタローラ２２
１で概略のタイミングをとり、第２レジスタロー
ラ２３で正確なタイミングをとつてグリツパ２４
に把持される。

次いで、転写帯電器２５とドラム１の間を転写
紙２０１が通る間に該転写紙上にドラム１上のト
ナー像が転写される。グリツパ２４は転写紙２０
１を把持したまま、所要回転数だけ回転し、所要
色数の像が転写される。転写終了後、転写紙はグ
リツパ２４から開放され、分離爪２６で搬送ベル
ト２７へガイドされ、更に定着ローラ対２８，２
９へ導かれ、加圧、加熱により定着され、その後
トレー３０へ排出される。

又転写後のドラム１は弾性ブレードで構成され
たクリーニング装置３１で、Ｙの表面を清掃し、
次のサイクルに進む。

第２図に示すのが、上述具体例装置の現像装置
の現像ユニツトを説明する側面図である。現像ユ
ニツトはユニツト筐体２０中に、回転自在に支持
した非磁性材より成る円筒状のスリーブ２１が設
けられ、このスリーブ２１内に、ユニツト筐体２
０に固定若しくはスリーブに対し相対移動可能と
した磁気ローラ２２を設けられている。ユニツト
筐体２０下部に蓄積された現像剤Ｋは、この磁気
ローラにより形成される磁界により、スリーブ表
面に保持され現像ブラシを形成する。この現像ブ
ラシの穂立ち高さを調整する為、ドクターブレー
ド２３は、その先端をスリーブ２１表面に対し所
定間隙を保つようにユニツト筐体２０に固定的に
設置される。

スリーブ２１は、矢示方向に回転し、スリーブ
表面に保持された現像剤は、ドクター・ブレード
２３で所定穂立ちに調整された後、感光体１０表
面に接触し、その表面に形成された静電像を現像
する。現像に使用後の現像剤は、スリーブ２１表
面に、その先端を接触したスクレーパーブレード
２４で、スリーブ２１表面からかき落される。一
方、スリーブ内の磁気ローラの磁極を、図示のよ
うにそのスクレーパーブレード近傍に於ては、配
置しないようにして、そのスクレーパーブレード
のかき落し効率を高め、又再附着を防止する効果
を得ている。ユニツト筐体２０下部には、そのか
き落し現像剤と蓄積現像剤及び図示しない供給手
段からの補給現像剤等を撹拌する撹拌部材２５が
配置されている。

２６は筐体２０側端部に設けられた軸２８によ
り回転する現像剤かき落し部材である。

２７はかき落し部材２６を移動させるDCソレ
ノイドであり、コイル通電時に可動片２９がＡ方
向に吸引され軸２８を支点として現像剤かき落し
部材２６をスリーブ２１に接する。

第３図は本発明による実施例の回路であり、第
４図はそのタイミングチヤートである。これにそ
つて詳細に説明する。

５０はジヤム信号をTTLレベルの論理信号に
変換するレベルコンバーターであり、かかるレベ
ルコンバーターの出力はよく知られたタイマー用
ICQ１０をトリガーし、抵抗Ｒ１０、コンデンサ
Ｃ１０で定まる設定時間だけタイマーICQ１０の
出力がＨレベルになる。これによに現像駆動用ク
ラツチCLと現像剤かき落し部材駆動用ソレノイ
ドSLがオンする。

５１，５３，５２，５４はクラツチとソレノイ
ドを駆動するドライバーであり、５５はタイマー
Ｑ１０の出力の立下りでオンする変換回路で、ジ
ヤム表示用ランプを点灯する。

以上の構成より成る本発明による実施例の作動
説明を第４図に示すタイミング図と共に行なう。
通常のコピー動作では、現像器駆動信号ａ（第４
図）がＨレベル、ジヤム信号ＣはＬレベルであ
り、２入力ゲートＱ１３はともにＨレベルでドラ
イバー５３をオンにし、クラツチCLを駆動させ
る。

現像行程が終了すると、ホギリ信号ｂがＨレベ
ルとなりドライバー５４をオンにし、現像剤かき
落し用ソレノイドSLをオンにし、スリーブ上の
現像剤をかき落す。

ドラム２回転目の現像器駆動中に何らかの原因
で被転写部材がジヤムした場合（タイミングチヤ
ートＹ点）、ジヤム信号ｃがＨレベルにらるとと
もにドラム１は停止する。２入力ゲートＱ１１は
ともにＨレベルとなり、タイマーICQ１０をトリ
ガーする。またゲートＱ１３はジヤム信号により
Ｌレベルとなり、ドライバー５３をオフにする。
ゲートＱ１１の出力により、タイマー用ICQ１０
はトリガーされ、Ｔ時間Ｈレベルとなり、ドライ
バー５１，５２を介してクラツチCL、ソレノイ
ドSLを駆動し、スリーブ２１上の現像剤をかき
落す。

上記作動はタイマーICQ１０がＨレベルの期間
行なわれ、変換回路５５は上にタイマー用ICQ１
０の立下りを検出し、ジヤム表示を行なう表示器
５６を駆動する。

上記実施例はタイマー、リレーを用いて制御回
路を構成したが、タイマーとしてデジタルカウン
タ、リレーとしてスイツチング素子（SCR）等
を置き換えることも容易にできる。

以上の様に本発明によれば、装置動作を不能に
する信号に応答して現像器の現像剤がドラムに付
着しない様にさせるので、現像剤の飛散、混色等
を防止することができ、良好な画像を得ることが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は複写機の側断面図、第２図は本発明に
よる現像器制御装置の説明図、第３図は本発明に
よる現像器制御装置の回路図、第４図は信号波形
図である。 SL１〜SL４…ソレノイド、Cl１〜Cl４…クラ
ツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 潜像が形成される感光ドラムと、この感光ド
   ラムに現像剤を供給して潜像を現像する現像器
   と、を有する画像形成装置において、 ジヤム検知手段と、該検知手段の検知信号に応
   答して上記現像器の現像剤が上記感光ドラムに付
   着するのを抑制する手段と、を有することを特徴
   とする画像形成装置。 ２ 上記画像形成装置は、上記現像器を複数有す
   るカラー画像形成装置であり、上記抑制手段は所
   定時間上記作動を行なうためのタイマーを有して
   いる特許請求の範囲第１項に記載の画像形成装
   置。