JPS63211238A - 抗潰瘍剤 - Google Patents

抗潰瘍剤

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JPS63211238A
JPS63211238A JP62045666A JP4566687A JPS63211238A JP S63211238 A JPS63211238 A JP S63211238A JP 62045666 A JP62045666 A JP 62045666A JP 4566687 A JP4566687 A JP 4566687A JP S63211238 A JPS63211238 A JP S63211238A
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sod
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copolymer
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JP62045666A
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Masayasu Inoue
正康 井上
Masahiko Hirota
広田 昌彦
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Kuraray Co Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はスーパーオキシドジスムターゼ誘導体を有効成
分として含有する抗潰瘍剤に関する。
従来の技術 従来、スーパーオキシドジスムターゼは動物、植物、微
生物などの生体内に広く存在し、生体に有害なスーパー
オキシドを分解する酵素として知られている。最近、単
離されたスーパーオキシドジスムターゼを抗炎症剤とし
て用いようとする試みがなされておシ〔ファルマシア、
17巻411頁(1981年)およびカレント・7エヲ
ボイテイツク・リサーチ(Current Phera
peutie Re@aarch)、16巻706頁(
1974年)参照〕、また難治性の放射線大腸炎の治療
または胃潰瘍の予防、治療に用いる検討もなされている
〔実験医学、4巻12号39頁(1986年〕参照〕。
消化性潰瘍は種々の原因によって発生するが、一般には
過酸、ストレス、両面流循環の阻害、薬物その他の原因
によシもたらされた酸、ペプシン、胃液などの攻撃因子
と消化管粘膜の防禦力などρ防禦因子との不均衡によっ
て発生するとされている。従来、臨床的に攻撃因子を波
器させるものとして制酸、抗コリン、抗ペプシンまたは
抗ガストリンの作用を有する薬剤が用いられ、また防禦
因子を増強するものとして粘膜組織修復、粘膜組織賦活
、粘液増加、肉芽形成などの作用を有する薬剤が用いら
れている。抗消化性潰瘍剤として現在シメチジン(N″
−シアノ−N−メチル−N’−(2−〔(5−メチル−
IH−イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチル〕
グアニジン】、ノファルコン〔2′−カルボキシメトキ
シ−4,4′−ビス(3−メチル−2−ブテニルオキシ
)カルコン〕、テプレノン((9E、13E)−6,1
0,14,18−テトラメチル−5,9,13,17−
7ナデカテトラエンー3−オフO(5E : 5Z)が
3対20fi6物〕など数多くのものが臨床に供せられ
ている。
発明が解決しようとする問題点 従来知られている抗消化性潰瘍剤のなかKは一つの薬剤
で攻撃因子を波器させるとともに防禦因子を増強させる
ものは殆んど存在していない。しかも、攻撃因子を波器
させる薬剤には副作用を有するものが多く、例えば抗コ
リン剤は副交感神経遮断作用を有するので胃液分泌の抑
制が過度になシ、胃の活動を鈍化させて消化力を減退さ
せることがあシ、また制酸剤は一時的に胃酸を中和させ
るので、その反作用として胃酸分泌を亢進させることが
ある。
上記のとおシ抗消化性潰瘍剤として数多くの薬剤が臨床
に供せられているが、これら臨床に供せられている抗消
化性潰瘍剤よシも効力が強く、かつ攻撃因子を波器させ
るとともに防禦因子を増強させる作用を有し、しかも毒
性や副作用が少なくて長期の連用に付することかできる
抗消化性潰瘍剤の開発が望まれているのが現状である。
また後述の試験例の結果から明らかなように、スーパー
オキシドジスムターゼの抗胃潰瘍作用は極めて弱い。
しかして、本発明の目的は、抗潰瘍作用は優れておシ、
かつ薬理上安全性の高い抗潰瘍剤を提供するにある。
本発明によれば、上記の目的は、式 %式%() 〔式中、〔SOD〕はアミノ基に換えてアミノ基から1
個の水素原子を除いた基を1ないし6個有するスーパー
オキシドジスムターゼを表わし、〔2〕れぞれ水素原子
またはメチル基を表わし、R2は水素原子、塩素原子、
臭素原子またはメチル基を表わし、R4は水素原子また
は炭素数1ないし5のアルキル基゛を表わし、R6はメ
チル基またはエチル基を表わす)で示される基からなる
群から選ばれる基、 (ロ) −CH−CH− COOR7Coo)((式中、R7は水素原子を表わす
か、または炭素数1ないし4のアルカノール、炭素数1
ないし4のアルキル基部分を含むエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルもしくは炭素数1ないし4のアルキ
ル基部分を含むグリセリンジアルキルエーテルから水酸
基を除いた残基を表わす)で示される基および 子の結合手は(SOD:lと結合するものであることを
意味する)で示される基を構成単位とし、かつ平均分子
量が800ないし20000である共重合体の一価の基
を表わし、Xは〔SOD〕が有するアミン基から1個の
水素原子を除いた基の数に対応する工ないし6の整数を
表わす〕 で示されるスーパーオキシドジスムターゼ誘導体(以下
、これを5ODn導体と称す)を有効成分として含有す
る抗潰瘍剤を提供することによって達成される。
本発明の有効成分化合物である5ODll導体はスーパ
ーオキシドジスムターゼ(以下、これをSODと略記す
る)と特定の共重合体、すなわちはそれぞれ水素原子ま
たはメチル基を表わし R2は水素原子、塩素原子、臭
素原子またはメチル基を表わし R4は水素原子または
炭素数1ないし5のアルキル基を表わし R6はメチル
基またはエチル基を表わす)で示される基からなる群か
ら選ばれる基、 すか、または炭素数1ないし4のアルカノール、炭素数
1ないし4のアルキル基部分を含むエチレングリコール
モノアルキルエーテルもしくは炭素数1ないし4のアル
キル基部分を含むグリセリンジアルキルエーテルから水
酸基を除いた残基を表わす)で示される基および で示される基を構成単位とし、かつ平均分子量が800
ないし20000である共重合体(以下、これを共重合
体と略称する)とを反応させることによって製造するこ
とができる。この反応は通常炭酸ナトリウム、重炭酸ナ
トリウム、酢酸ナトリウム、°リン酸ナトリウムなどの
塩の水溶液中にSODを溶解し、得られた溶液に粉末状
の共重合体を添加することによシ行われる。反応中、溶
液の田は7〜11に維持されていることが必要であり、
田が7よシ低い場合には、共重合体の溶解性が低下して
反応は進行しない。また、…が11より高い場合には、
SODの酵素活性が失活して本発明の有効成分化合物で
あるSOD誘導体を得ることはできない。反応温度とし
ては、約3〜50℃が好ましく、3〜40℃がさらに好
ましい。また、反応時間は反応温度、共重合体の添加方
法によシ異なるが、通常10分〜3時間である。共重合
体の使用量はSOD1モルに対して約0.5〜30モル
の範囲である。この使用量によってSODに結合宮せる
共重合体の分子数を調整することができる。
このようにして得られた反応液にはSOD誘導体と未反
応のSODおよび共重合体などが存在するが、かかる反
応液を濾過し、濾液をゲル濾過し、得られるSOD誘導
体を含む溶出液を必要に応じて限外濾過に付することに
よシ濃縮したのち、凍結乾燥することによりSOD誘導
体の固型物を取得することができる。
上記の反応によfi、SODが有するアミノ基と共重合
体が有する無水マレイン酸環とが結合し、SOD誘導体
が生成する。例えば、ヒト由来S。
Dには1分子当ジアミノ基が22個または24個存在す
るが、上記の反応によシ、いずれかのアミノ基と共重合
体が有する1個の無水マレイン酸環とが反応し、SOD
の1分子当シ共重合体が1〜6分子結合し九SOD綽導
体が得られる。原料として用いる共重合体には1分子中
に通常無水マレイン酸環が平均0.5〜2個存在するが
、これらの無水マレイン酸環のなかの1個がSODのア
ミノ基と結合した場合、残シの無水マレイン酸環はさら
に別のアミン基と反応することは少なく、水とン酸由来
の基となり易い。したがって、SOD誘導体の構成単位
には前記(ロ)の式においてR7が水素原子である基も
包含される。また原料として部分半エステル化共重合体
を用いる場合には、得られるSOD!9導体の構造単位
に前記(ロ)の基として上記のマレイン酸由来の基が半
エステル化されたものだけでなく、少量の該マレイン酸
由来の基が含まれる。共重合体の1分子とSODの複数
分子とが反応して該共重合体の複数個の無水マレイン酸
環と各SODのアミノ基とがそれぞれ結合した化合物が
副生する可能性があるが、かかる副生物が少量混入した
SOD誘導体を本発明の有効成分化合物として用いるこ
とに不都合はない。しかしながら、医薬の有効成分化合
物は単一の化学構造を有する化合物であることが好まし
い状況にあることを考慮すれば、上記の副生物の混入量
が多いSOD誘導体については、これをゲル濾過などの
操作に付することによ#)該副生物を除外して本発明の
有効成分化合物として用いることが好ましい。
また、上記の反応によって得られるSOD誘導体はSO
Dに種々の分子数の共重合体が結合して得られたものの
混合物であり、それら個々のSOD誘導体のSODに結
合している共重合体の分子数は同一ではない。したがっ
て、本発明の有効成分化合物であるSOD誘導体を表わ
す前記式において、Xは5ODI分子に結合する共重合
体分子数の平均値を表わすことを意味する。しかしなが
ら、有効成分化合物としてSODに結合する共重合体の
分子数が同数のSOD誘導体が所望される場合には、前
記の方法により得られるSOD誘導体をさらにゲル濾過
などの操作に付することによシ所望のSOD誘導体を取
得することが可能である○なお、前記の反応および反応
後の処理において、SOD誘導体が有するカルボキシル
基がアルカリ金属塩またはアンモニウム塩を形成する可
能性があるが、かかる塩を形成したカルボキシル基を有
するSOD誘導体も本発明の有効成分化合物に包含され
る。
SOD誘導体の酵素活性はSODに結合する共重合体の
分子数が増加するに従って徐々に低下する傾向にある。
SODに7分子以上の共重合体が結合したSOD誘導体
の酵素活性は低くなりすぎ、かかる誘導体は本発明の有
効成分化合物としては不適当である。SODに1〜3分
子O共重合体が結合したSOD誘導体は酵素活性を高く
保持しておシ、かつ血中半減期が延長されるなどの特長
を有するので特に好ましい。
以下余白 原料として用いられるS ODF′i、動物(ヒト。
ウシなど)、植物、微生物などの生物中に含まれている
ものを公知の方法によりそれぞれの生物体から抽出され
たもの、′!九は遺伝子工学の手法を用いて取得され九
ものなどである08ODの化学構造(配位金属1分子量
、アミノ酸配列など)V′iかなり解明されてきており
、SODはFe  配位SUD、Mn配位SOD、eu
−Zn配位S OD(1) 3種類に分類され、存在し
ている生体組織によって異なるが3万〜8万の分子量を
有している。SODのアミノ酸配列も存在している生体
組織によって若干相異しているが、その詳細はスーパー
オキサイドと医学74−90(大柳善彦著、共立出版刊
、昭和56年5月25日発行);ジャーナル・オプ・バ
イオロジカル・ケミストリー(Journal ofB
iological Chemistry)、 246
.2875〜2880(1971);同呈50,610
7〜6112(1975);  PNAS70.372
5〜3729(1973)iABB虚、243〜256
 (1977)などの文献の記載を参照されたい。原料
のSODとしてはヒト由来のCu −Zn配位SODが
好ましい。このものは分子量3.3万を有し、また分子
中に22個またFi24個のアミノ基を有する。ヒト由
来のSODは1例えば、ヒトの血液f:WA次熱処理、
イオン交換、ゲル濾過に付することにより、また遺伝子
工学の手法を用いることによって取得される。
また原料として用いる共重合体は、上記(イ)の構成単
位に対応する単量体と無水マレイン酸との共重合体を部
分加水分解〔少量(1分子当り平均0.5〜2個)の無
水マレイン酸環が残存し、他の無水マレイン酸環は加水
分解〕することによシ。
1次上記(イ)の構成単位に対応する単量体と無水マレ
イン酸との共重合体をアルコールで部分半エステル化〔
少量(1分子当シ平均0.5〜2個)の無水マレイン酸
環が残存し、他の無水マレイン成環は半エステル化〕す
ることによシ得られる。このようにして得られる共重合
体として1例えば。
部分加水分解されたスチレン、p−クロロスチレン、p
−ブロムスチレンま之はα−メチルスチレンと無水マレ
イン酸との共重合体; 部分半エステル化(メチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、n−7’チルエステル、メトキシエ
チルエステル、エトキシエチルエステル、グロポキシエ
チルエステル、2−ブトキシエチルエステル、1.3−
ジメトキシ−2−プロピルエステル、2.3−ジメトキ
シ−1−プロピルエステル、1.3−ジエトギシー2−
プロピルエステル。
2−−f:)キシ−3−メトキシ−1−プロピルエステ
ル、1.3−ジグロボキシー2−プロピルエステル、1
,3−ジブトキシ−2−プロピルエステルなト)サレタ
スチレン、p−クロロスチレンs  P−ブロムスチレ
ンまたはα−メチルスチレンと無水マレイン酸との共重
合体; 部分加水分解され九エチレン、プロピレン、α−ブチレ
ン、イソブチレン、l−ペンテン、2−メチル−1−ブ
テン、1−ヘキセンまたは1−ヘプテンと無水マレイン
酸との共重合体; 部分半エステル化(エステルの例示は上記と同様、以下
同じ)されたエチレン、プロピレン、α−ブチレン、イ
ソブチレン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、
l−ヘキセンまたは1−ヘプテンと無水マレイン酸との
共重合体; 部分加水分解された酢酸ビニルと無水マレイン酸との共
重合体; 部分半エステル化された酢酸ビニルと無水マレイン酸と
の共重合体; 部分加水分解された(メタ)アクリル酸メチルと無水マ
レイン酸との共重合体; 部分半エステル化された(メタ)アクリル酸メチルと無
水マレイン酸との共重合体; 部分加水分解された(メタ)アクリル酸エチルと無水マ
レイン酸との共重合体; 部分半エステル化された(メタ)アクリル酸エチルと無
水マレイン酸との共重合体などが挙げられる。
これらの共重合体はいずれも疎水性基と親水性基の両者
を持つことによる適度な疎水性を有し、かつ極性の高い
カルボキシル基を有する。したがって、かかる共重合体
が結合しているSOD誘導体は血清蛋白および生体膜と
の可逆的な結合性を有しており、このことによシ血中半
減期が延長され、また臓器への移行性が良好となる。な
かでも構成単位((イ)としてスチレン由来の基を有す
るSOD誘導体および構成単位(ロ)として半エステル
化された基を有するSOD誘導体は疎水性かより高く、
これらの効果を発現する点で好ましい。
共重合体において、構成単位(イ)と構成単位(ロ)お
よび(ハ)の構成モル比「印/(ロ)−19」は実質的
に約1〜1.3の範囲であることが好筐しく1通常はl
である。構成モル比が1よりも小さいものは構成単位(
イ)に相当する単量体と無水マレイン酸との共重合で得
ることは困難である。また、構成モル比が1.3よシも
大きいものは、構成単位(ロ)が半エステル化されたも
のである場合、かかる共重合体を塩の水溶液中に溶解さ
せてSODと反応させる際に、共重合体の水溶液への溶
解性が不良となるので好ましくない。
上記の共重合体はいずれも公知のものであり。
それらの重量平均分子量は通常800〜20000の範
囲である。これらの共重合体から得られるSOD誘導体
の疾患局所への移行性の点から、共重合体の重量平均分
子量は3000以下であることが好ましい。共重合体の
分子量分布については特に制限はない。上記の構成単位
(イ)に相当する単量体と無水マレイン酸とをラジカル
共重合することにより得られる共重合体〔重量平均分子
t/数平均分子量との比が約2.0またはそれ以上のも
の)を分別することなく、そのまま部分加水分解または
部分半エステル化したものを原料として用いることもで
きるし、また分別して分子量分布を狭くしたものを部分
加水分解筒たに部分半エステル化して原料として用いて
もよい。
次KSOD誘導体についての抗消化性潰瘍作用の試験お
よびその結果を示す。
試験方法 SD系雌雄性ラット体重200? )を−晩絶食させた
゛のち、1群6匹としてストレスゲージに入れて拘束し
、ラットの胸から下を22℃の水に浸漬し、ラットにス
トレスを負荷した。2時間後。
4時間後および6時間後にラットを水から引揚げて殺し
、胃を摘出した。胃内腔に10%ホルマリンを注入して
組織を固定した。固定後、粘膜面の線状潰瘍の長さを測
定し、その総和を潰瘍係数(Ulcer Index 
)として表示した。
なお、被検化合物はラットに水浸拘束直前に投与シ念。
コントロール群にH0,5R1の生理食塩水金、″また
試験群には1mt/ラットのSODまたは後述の合成例
2で得られた5ODi導体を0.5 rnlの生理食塩
水溶液としてそれぞれ静脈内投与(i。
v、)シた。
試験結果 得られた潰瘍係数(mm/ tissue )をストレ
ス負荷時間とともに第1図に示す0第1図において○印
お工びΔ印はそれぞれコントロール群およびSOD誘導
体投与群の試験結果を表わす。なお、SOD投与群の試
験結果はコントロール群のものとほぼ同等であったため
図中に表示することを省略する0 8OD投与群にa潰瘍の発生を抑制する作用は全く認め
られなかつ九が1合成例2で得られたSOD誘導体の投
与群では潰瘍の発生が顕著に抑制されていることは第1
図から明らかである〇このように5ODil導体は抗潰
瘍剤、特に抗消化性潰瘍剤として優れた特性を有する。
また、5ODl1%導体は毒性試験においても低毒性で
あることが確認されている。
以上の結果より、SOD肪導体は抗潰瘍剤、特に抗消化
性ftWI剤として、また消化性fR瘍その他冑粘膜の
炎症に原因する胃炎の予防薬として使用することができ
る。
SOD誘導体の投与i1H疾病、患者の重篤塵。
薬物に対する愚答性などによシ異なるが、通常成人1日
あたシ0.1〜500 mF 、好ましくけ0.5〜1
00 mFの量であり、これを1回または分割して投与
するのがよい。投与に際しては投与ルートに適した任意
の形態をとることができる。
SOD誘導体は任意慣用の製剤方法を用いて投与用に調
製することができる。したがって1本発明は少なくとも
1種のSOD誘導体を含有する医薬組成物をも包含する
ものである。このような組膚伽は伴音所尊の側救田加伏
 帥竪翔1外yの要塞上許容される添加剤などを使用し
て慣用の手段によって調製される。
この組成物が経口用製剤である場合には、該製剤は消化
管からの吸収に好適な形態で提供されるのが望ましい0
経口投与の錠剤およびカプセルは単位量投与形態であり
、結合剤1例λけシロップ。
アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラカント、ポ
リビニルピロリドンなど;賦形薬、例えは乳糖、とうも
ろこし澱粉、りん酸カルシウム、ソルビット、グリシン
など;潤滑剤1例えばステアリン酸iグネシウム、メル
ク、ポリエチレングリコール、シリカなど;崩壊剤1例
えば馬鈴薯澱粉など;または許容し得る湿潤剤1例えば
ラウリル硫酸ナトリウムなどのような慣用の賦形剤を含
有していてもよい。錠剤は当業界において周知の方法で
コニティングしてもよい。経口用液体製剤は水性または
油性懸濁剤、溶液、シロップ、エリキシル剤、その他で
あってもよく、あるいは使用する前に水またに他の適当
なビヒクルで再溶解゛させる乾燥生成物であってもよい
。このような液体展剤は普通に用いられる添加剤、例え
ば懸濁化剤、例えばソルビットシロップ、メチルセルロ
ース、グルコース/wシロッフ、ゼラチン、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステ
アリン酸アルミニウムゲル、水素化食用脂など;乳化剤
、例えばレシチン、モノオレイン酸ソルビタン、アラビ
アゴムなど;非水性ビヒクル、例えばアーモンド油、分
別ココナツト油、油性エステル、フロピレンゲリコール
、エチルアルコールなど;防腐剤、例えばp−ヒドロキ
シ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、ソ
ルビン酸などを含有してもよい。
また注射剤を調製する場合には、SOD誘導体に必要に
より…調整剤%緩衝剤、安定化剤、保存剤、可溶化剤な
どを添加し、常法により皮下、筋肉内、静脈内注射剤と
する。
実施例 以下に、実施例により本発明を説明する。なお、合成例
2で得られたSOD、%9導体を活性成分とした製剤例
を実施例として示すが、本発明はこれらの実施例により
限定されろものではない。
実施例1 下記の成分を用いて常法により腸溶性カプセル剤をIL
Jした。
合成例2で得られたSODIm導体    20m?乳
Fl         46”? コーンスターチ             16Wq結
晶性セルロース           12w1グリコ
ール酸セルロース         5wq(1カプセ
ル当シ)10911F 上記の腸溶性カプセル剤は、通常大人に1回2カプセル
を食後に1日3回投与する。
実施例2 下記の成分を用いて常法により腸溶錠剤を調製した。゛ 合成例2で得られ九SOD霞導体    20岬乳糖 
       7911? コーンスターチ             45.5岬
ステアリン酸マグネシウム        0.5〜(
1錠当シ)             145 wq上
記の腸溶錠剤は、通常大人に1回2錠を食後に1日3回
投与する。
参考例1 スチレン−無水マレイン酸共重合体の合成無水マレイン
酸383 ? (3,9mole)をクメ73.72に
加えてクメン還流下に攪拌した。この溶液にジクミルパ
ーオキシド16.31 (60mmole)およびスチ
レン203 f (1,95mole)をクメン1.7
Aに溶解させて得られた溶液を約40分間を要して徐々
に滴下した。滴下終了後、1時間加熱攪拌を続けた。得
られた反応液を一夜静置し、上置液を除去したのち、容
器に付着した粘稠生成物をアセトンに溶解させて回収し
た。得られた回収液からアセトンを減圧下に留去してス
チレン−無水マレイン酸共重合体(以下、これをSMA
と略称する)を353f得た。
SMAの分別 上記の方法で得られた5MAl2O,Ofをアセトン3
2に溶解し、この溶液にn−ヘキサン4.9jを攪拌下
に約1時間で滴下I、た7白濁したアセトンとn−へキ
サンとの混合液を別の容器に移し、この混合液にn−ヘ
キサン9.741を攪拌下に約1.5時間で滴下した。
容器の器壁に付着したアメ状物をアセトンに溶解させて
回収した。得られた回収液からアセトンを減圧下に留去
したのち、70〜80℃の温度で一夜真空乾燥を行い、
SMAの分別沈殿物を49.2F得た。
このようにして得られたSMAの分別沈殿物40、Of
をアセトン1jに溶解し、この溶液に表面シラン処理を
したガラスピーズ(平均粒径0.1wax ) 3.8
 Kpを加えたのち、アセトンを蒸発させることにより
ガラスピーズ表面VC3MAを付着させた。
内径80+w、長さ801のカラムに上記のSMAを付
着したガラスピーズおよびアセトンとn−ヘキサンとの
混合液(25℃における容積比が拳ニア6であるもの)
1.41を充填したカラム系の温度を25℃に保ちつつ
2sの容積比のアセトンとn−ヘキサンとの混合液〔ア
セトンとn−ヘキサンとの25℃における容積比が(+
)24ニア6の混合液1.61および(ii)37:6
3の混合液6.Ojの順で〕、ついでアセトン3.Oj
の順でカラ五の上部より滴下供給した。上記のアセトン
とn−ヘキサンとの容積比が37 : 63の混合液が
溶出する流出分を集め虎。この流出分から減圧下に低沸
点物を留去し、ついで70〜80℃の温度で一夜真空乾
燥することKよシ目的とする分別SMAを31.8F得
た。このもののゲルパーミェーションクロマトグラフィ
ー(以下、これをGPCと略称する;テトラヒドロ7ラ
ン溶出液、ポリスチレン標準)による分析で重量平均分
子量(MY)および蒸気圧浸透圧計による測定ではMn
は1210であった。また得られた分別SMA中の無水
マレイン酸含有率を電位差滴定法によシ求めたところ、
47.3モルチであった。
分別SMAの部分半ブチルエステル化 上記の方法で分別されたSMA 10.0 fln −
ブチルアルコール2.20f、無水酢酸リチウム0.1
0rおよびジオキサン20Mtを磁気攪拌子を備えた約
40d容のアンプルに仕込み封管した。
このアンプルの内容物を攪拌下に90℃の温度で20時
間加熱した。得られた反応液の一部を取り、反応液中の
未反応n−ブチルアルコール量をエチルセロソルブを内
部標準としてガスクロマトグラフィーにより定量し、仕
込みn−ブチルアルコールの反応率から共重合体中に存
在していた無水マレイン酸環の半ブチルエステル化度を
算出したところ62%’であった。次に、反応液をジオ
キサン20j!/で希釈し、この希釈液をn−ヘキサン
400m1中に滴下して再沈殿の操作を行い、得られた
沈殿を回収して約60℃の温度で一夜真空乾燥すること
により、目的とする部分半ブチルエステル化スチレンー
無水マレイン酸共重合体を11.5F得た。こ6ものの
赤外線吸収スペクトル(FT−IR。
KBrディスク法)の波数173Qcm−1および70
0cr!L−1における吸収強度を基にして、残存無水
マレイン酸環の含有率を求めたところ30.3モルチ(
Bu−8MAI分子中に含まれる無水マレイン酸環は平
均1.8 (r!A存在)であった。またGPCの測定
から、コノものCDMWは1530であり、Mnは14
40でアラた( Mw/Mn = 1.06 )。
合成例1 ヒト由来5OD(3,000単位/q ) 50 !(
1,5XIO’モル)をO,l M重炭酸ナトリウム水
溶液(1+s、o ) 10atに37℃で攪拌しなが
ら溶解させた。溶解後、この溶液にスチレン−無水マレ
イン酸共重合体〔ジクミルパーオキクドを開始剤として
クメン中で溶液重合したもの、スチレンと無水マレイン
酸との共重合モル比1 : 1 、Mw=1280、分
子量分布: Mw/Mn = 1.20以下〕を部分半
ブチルエステル化シタスチレン−無水マレイン酸共重合
体〔以下、これをBu−SMAと略記する、Mw=16
00、エステル化ft=60モルチ、無水マレイン酸環
含有量=25モルチ(1分子中に含まれる無水マレイン
酸環は平均1.6個存在):180wi(smM、反応
液中の最終Bu−8MAj度を意味する。以下同様。)
を固体粉末のまま徐々に添加し、一時間パテ 、+  
々 ルト一 ヒト由来SODのアミノ基がB u −S M A と
反応する経過を観察するためにトリニトロベンゼンスル
ホン酸ナトリウム(TNBS)で残存アミノ基を定量し
た。用いたヒト由来SODには1分子当シ24個のアミ
ノ基が存在しておシ、これらのアト由来SODのアミノ
基の20モルチ(定量可能なアミン基の約44モルチに
相描)がBu−SMAと反応したことが確認された。反
応液を濾過後、濾液をセファデックスc−1oo(商品
名、ファーマシア社製、スエーデン国)を充填したに5
0/30カラム(商品名、ファーマシア社製、スエデン
国)に注入し、ゲル濾過した。20 mMの重炭酸アン
モニウムと炭酸アンモニウムとの混合液を溶出液とし、
流出液を280 nmで検出し、吸収部分の溶出液を分
取し、限外濾過膜(ザルトリウス5M145−39)に
より濃縮し、これを凍結乾燥し、白色粉末521ダを得
た。得られた粉末のσV吸収スペクトル「筑2同におい
てSODm導体(1)として示す〕および原料SODと
Bu−8MAのUV吸収スペクトルをリン酸緩衝液を用
いてF4(7,4で測定し、それぞれ第2図に示した。
また。
同様にして作成した5μlの125工ラベル標品(反応
生成物)を用いてアンフオラインによる等電点分画(田
1.5〜6.0.700mV、 12時間通電、1rt
tl/フラクンヨンで分画)を行い、…と放射活性を測
定し、その結果を第3図に示した。得られた粉末の等電
点は2.0であった。さらに、得られた白色粉末の蛋白
質含有量をローリ−法で測定したところ80条であった
。これらの結果に基づき、5OD1分子当り結合したB
 u −S M Aの分子数を決定した。
以上のことより、得られた白色粉末は5ODIとのモル
比1:1.60%ブチルエステル化、Mw=1600)
が平均5分子結合(SODのアミン基とBu−8MAの
無水マレイン酸環との反応による結合)したSOD誘導
体であると同定した。
合成例2 ヒト由来5OD(3,000単位/1q)501qを0
1M重炭酸ナトリウム水溶液(Pi(8,0)10−に
37℃で攪拌しながら溶解させた。得られた溶液に合成
例1で用いたBu−8MAと同じもの30j9(1,9
mM)を徐々に添加し、合成例1と同様に上記ヒト由来
SODと反応させ、得られた反応液を合成例1と同様に
処理し、白色粉末45岬を得九。
得られた白色粉末について合成例1と同様に測定したU
V吸収スペクトルを第2図(SOD9導体(II)とし
て示す〕に示し、等電点分画を行い、田と放射活性を測
定した結果を第4図に示した。得られた粉末の等電点け
4.4であった。また、残存アミン基をTNBS法で定
量した結果、原料SODのアミノ基の約9モル%(定量
可能なアミ7基の約20モル優に相当)がBu−8M人
と反応したことが確認された。
以上のことよシ、得られた白色粉末は、SOD1分子当
シ平均2分子のBu−5MAが結合したSOD誘導体で
あると同定した。
合成例3 ヒト由来5OD(3,000単位/rIq)5v(t、
s×10 モル)を0.1 M重炭酸ナトリウム水溶液
(田8.0)1mに溶解したのち、得られた溶液に合成
例1で用いたBu−8MAと同じもの4 ”?(2,5
mM)を加えて37℃で反応させ、反応時間の経過とS
ODが有するアミン基量との関係を第5図に示した。な
お、アミン基の定量はTNBS法により行った。用いた
ヒト由来SODには1分子当り24個のアミノ基が存在
しておシ、これらのアミ間に定量可能なアミノ基の約3
8モル優がBu −8MAと反応したことが確認され、
SOD1分子に約4分子のBu−8MAが結合したSO
D誘導体を得ることができた。2時間反応させたのち、
反応液にさらに同量のBu−8MAを添加した場合、第
5図に示すように(画・・・・・・・・)アミン基量は
さらに減少した。こねより明らかなように、反応させる
Bu−8MAの量を変えることKより、SOD分子に結
合するBu−8MAの量をコントロールすることが可能
であることがわかる。
合成P14 ヒト由来5OD(3,000単位/■)10■(3,O
X 10−’モル)を0.1 M重炭酸ナトリウム水溶
液(1418,0) 1 mlに溶解し、得られた溶液
に第1表に示す種々の部分加水分解されたスチレン−無
水マレイン酸共重合体または部分半エステル化されたス
チレン−無水マレイン酸共重合体を反応液における最終
濃度が2.5 mMになるように加え、37℃で1時間
反応させた。反応後、SOD中の残存アミン基をTNB
S法で定量した結果、いずれの場合も定量可能なアミン
基の15〜25モルチのアミノ基が減少していることが
確認された。いずれの場合もSOD1分子に平均1.7
〜2.8個のスチレン−マレイン陵共重合体が結合した
SOD誘導体が得られた。
以下余白 第   1   表 4−2 有()   40   2.0  16004
−3 有(#    )   70   1.5  1
6004−4 有()   60   1.9  20
004−5 有(メチルエステル)60    1.3
   16004−6 有(エチルエステル)    
60    1.7   1600メトキクエチル 4−7 有(−’)   60   1.3  160
0ニスアル 4−8 有(2−2い”>   60   1.7  
1600ルエスアル 1.3−ジメトキシ−2 4−9有(−グ、ムエ3.ヤ )60    1.4 
  16004−10 有(113−′−プトセー2)
60    1.3   1600−グロヒルエスアル 合成例5 合成例4においてスチレン−無水マレイン酸共重合体の
代りに部分加水分解され九イソブチンー無水マレイン酸
共重合体(MW=2500、無水マレイン酸環含量=3
.0個/1分子)を用いる以外は合成例4と同様に反応
および分離操作を行い、SOD 1分子に約4個のイソ
ブチン−マレイン酸共重合体が結合したSOD!!導体
を得た。
合成11!′II6 合成例4においてスチレン−無水マレイン酸共重合体の
代シに第2表に示す種々の共重合体を用いる以外は合成
911と同様に反応および分離操作を行い、それぞれ対
応するSOD誘導体を得た。
JX下余白 参考例2 ヒト由来5OD5岬/wtlを37℃、 F4(8,0
で棟々の濃度(0,14,0,37、o、75.1.5
、J、6および12mM )OBu−SMAと1時間反
応させ、Bu−SMAの結合量の変化した種々のSOD
誘導体を調製し、得られたSOD誘導体のBu−SMA
の結合量と酵素活性との関係を調べた。なお、酵素活性
の測定はジャーナル・オブ・バイオロジカルケミストリ
ー (Journal of Biological 
Chemistry ) + 244 + 6049〜
6055(1965)に記載されている方法に従った。
反応液中のBu−SMA濃度と得られたSOD誘導体が
有する残存アミノ基[(TNBS法で測定)および酵素
活性との関係を第6図に示した。
第6図によればBu−SMA濃度が5 mMの場合、得
られたSOD誘導体中のTNBS反応性アミノ基の残存
量は約50%であるが(前述のように原合5個のアミン
基が反応し、19個のアミノ基が未反応で残っているこ
とKなる)、酵素活性が50チ維持されていること、ま
たそれ以上Bu−8MAの結合量が増加すると酵素活性
が50%以下に低下することがわかる。したがって、S
ODへの極度の化学修飾1ま酵素活性の維持に好筐しく
なく。
SODの酵素活性を維持させるためKは5ODI分子に
結合される共重合体の数は約6分子までに抑える必要が
ある。なお、第6図に示されるようVζ、5ODI分子
に2分子ct) Bu −SMAが結合したSOD誘導
体の場合VCはSODそのものの酵素活性eζ対して8
0%の酵素活性が維持されている。
合成例2で得られた5ODv1導体と原料SODのプロ
テアーゼ感受性を比較検討した。反応は田?、4.37
℃で行った08OD訪尋体およびSODをI tnl当
り15ユニツト(5μm/rnl  )で各々0、11
g/ tnlのトリプシン、キモトリプシンおよびパパ
インと反応ざぜた。それらの結果を第7図に示した0両
者ともパパインで僅かに酵素活性が低下するが、他のプ
ロテアーゼでは失活することなく1両者とも安定であっ
た。したがって、SOD金共重合体で修飾してもその酵
素化学的安定性は変化しないと結論される。
参考例3 合成例2で得られたSOD誘導体と原料のSODのそれ
ぞれをウシ血清アルブミン−セファロースカラムによる
アフイニテイクロマトグラフイーに付した。それらの結
果を第8図に示した。原料の5ODHアルブばンに結合
ぜず、すべてカラムを素通りした。SOD誘導体は95
%以上がアルブミンカラムに結合した。SOD誇導体の
かなりの部分が0.1%のドデシル硫酸ナトリウム(S
DS)処理によりカラムから溶出されたが、この条件下
でに依然として約30%のSOD篩導体がカラムに結合
しており、次にカラムを塩酸グアニジーンで変性処理す
ることによってSOD誘導体のすべてが溶出され念。こ
のことはBu−SMAが結合したSOD誘導体は原料S
ODとは異なり、アルブミンと強く結合することを示す
次に2合成例2で得られたSOD誘導体または原料のS
ODのそれぞれをラットに静脈内投与[7゜血中での濃
度変化を測定した0それらの結果を第9図に示す。第9
図から明らかなように、原料SODは血中濃度が短時間
で低下するのに比し、501)誘導体の血中濃度は極め
て長時間高いレベルに保たれる。このことはSOD誘導
体がBu−SMAの存在に工って血中のアルブミンと強
く結合することによるものと推察される。
合成例4.5および6で得られたSOD誘導体について
も、上記と同様にウシ血清アルブミン−セファロースカ
ラムによるアフイニテイクロマト子 グラフィを行った。いずれの5ODp導体(lcついて
も、その90チ以上がアルブミンカラムに結合し、カラ
ムからの溶出にはドデシル硫酸ナトリウム(SO8)処
理を必要とした。このことはいずれのSOD誘導体もア
ルブミンと強く結合することを示すものであり、SOD
と結合している共重合体中の疎水性基およびカルボキシ
ル基の存在によるものと推察される。
また1合成例2においてヒト由来SODの代りにウシ由
来5ODf用いる以外は合成例2と同様の反応および分
離操作を行うことにより、ウシ由来5ODI分子にBu
−SMAが2分子結合したSOD誘導体が得られた。こ
のsoDg導体についても上記の試験結果と同様の結果
が得られ、ヒト由来SODとウシ由来SODとでは差は
みられなかった。
参考例4 合成例2で得られたSOD誘導体をラット血清プル0.
21all ”)に付した場合、SOD誘導体はアルブ
ミンを主体とする血清蛋白質に結合して溶出することが
認められた。一方、原料SODをラット血清と混和し、
混和物について同様のゲル濾過を行ったところ、SOD
は血清蛋白質と相互作用することなく、それ自身の分子
i33,000の位置に溶出された。
また、アルブミンを欠損する無アルブミンラットの血清
と上記のSOD誘導体を混和し、混和物について同様に
ゲル濾過を行った場合、かなりのkのSOD!11導体
が非アルブミン画分の血清蛋白質に結合して溶出された
。したがって、血中のアルブミン濃度が低い場合には、
5OJ4導体は他の血清蛋白質に結合して挙動すると考
えられる。
このことは血清アルブミン濃度が低下する疾患に対して
もSOD誘導体が有効に作用できることを示す。
参考例5 合成例2に記載の方法に準じて調製した”Cr標識した
SOD誘導体、合成例2で用いたBu−SMAと同様の
3H標識したSMAおよびSODをそれぞれラット(体
止200F)に200,000 cprry’rat量
静脈内投与し、1時間後の臓器中の放射活性を測定した
。それらの結果を第3表に示す。第3表から明らかなと
おfi、SOD9導体の尿中排泄は着側に抑制されてお
シ、血中半減期が延長し、SOD誘導体は各臓器に高濃
度に移行することがわかる。
以下余白 第   3   表 放射性SODの臓器分布 血液(cpm/mI?)       47    4
1100    7045脳         27 
  262   230肺             
190     849     454心     
        127     262    38
3肝             261   1166
7     832腎           1620
0   33720     434尿       
   89725      67     248牌
             80     496  
   385胃                 1
20       271       363小腸(
CPm/2F)     160    1300  
   159筋肉(50,f)      3250 
  11778   11900発明の効果 本発明によ#)提供されるSOD誹導体を有効成分とし
て含有する抗潰瘍剤は該SOD誘導体が有する優れた抗
潰瘍作用などの特長を効果的に発現させる。SOD誘導
体は、SODそのものに近い酵素活性を有し、かつSO
Dそのものに比べ大巾に延長された血中半減期を有する
。また、5ODvj2J4体は血清蛋白質との可逆的な
相互作用を有しており、SODを疾患局所へ移行・させ
るうえで非常に有利である。一般に、炎症局所のF4″
lは低下しており、このような局RtVCはプロトン化
されたカルボキシル基含有化合物が集積分布すると言わ
れている。sopg導体はカルボキシル基を有してい、
にとから、このカルボキシル基がプロトン化されること
により、炎症局所に効率よく集積分布されることが期待
される。以上のことから1本発明の抗潰瘍剤は潰揚その
他粘膜の炎症に原因する疾患の治療予防薬として優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗消化性潰瘍作用の試−結果とし、て潰瘍係数
(mm / tissue )をストレス負荷時間とと
もに示した・図である。第2図は合成例1および合成例
2で得ら7したSOD誘導体ならびに原料である5QL
)およびBu −SMA (7) U V スヘク) 
ルf示した図である。第3図は合成例1で得られた5(
JD誘導体金用いて等電点分画を行い、IAIと放射活
性を6)1j足した結果を示した図であり、第4図は合
成例2で得られた5QL)誘導体金柑いて等′電点分画
を行い、[41と放射活性を測定し次結果を示し7た図
である。第5図は1合成例3に示す5QL)とBu−8
MAとの反応において1反応時間とSOD中のi” N
 B S反応性アミン基減少率との関係?示した図であ
る。第6図は参考例2 Vc示す反応液中のBu−8M
A濃度と得られたSOD誘導体が有するTNBS反応性
アミノ基量お工び5QL)活性と間と醇素活性維持率の
関係を示した図であり、第8図は合成例2でイbられた
5ODtf!導体および原料5QL)のウシ血清アルブ
ミン−セファロースカラムによるアフイニテイクロマト
グラフイーの結果を示した図であり、第9図は合成例2
で得られたSOD@尋体または原料SODのそれぞれを
ラットに静脈内投与したときの経過時間による血中濃度
の変化を示t7た図であるO 特許出願人  井  上  正  康 株式会社 り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式〔SOD〕−〔Z〕_X 〔式中、〔SOD〕はアミノ基に換えてアミノ基から1
    個の水素原子を除いた基を1ないし6個有するスーパー
    オキシドジスムターゼを表わし、〔Z〕は (イ)▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化
    学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ または▲数式、化学式、表等があります▼(これらの式
    中、R^1、R^3およびR^5はそれぞれ水素原子ま
    たはメチル基を表わし、R^2は水素原子、塩素原子、
    臭素原子またはメチル基を表わし、R^4は水素原子ま
    たは炭素数1ないし5のアルキル基を表わし、R^6は
    メチル基またはエチル基を表わす)で示される基からな
    る群から選ばれる基、 (ロ)▲数式、化学式、表等があります▼(式中、R^
    7は水素原子を表わすか、または炭素数1ないし4のア
    ルカノール、炭素数1ないし4のアルキル基部分を含む
    エチレングリコールモノアルキルエーテルもしくは炭素
    数1ないし4のアルキル基部分を含むグリセリンジアル
    キルエーテルから水酸基を除いた残基を表わす)で示さ
    れる基および (ハ)▲数式、化学式、表等があります▼(式中、カル
    ボニル基の炭素原子の結合手は〔SOD〕と結合するも
    のであることを意味する)で示される基を構成単位とし
    、かつ平均分子量が800ないし20000である共重
    合体の一価の基を表わし、Xは〔SOD〕が有するアミ
    ノ基から1個の水素原子を除いた基の数に対応する1な
    いし6の整数を表わす〕 で示されるスーパーオキシドジスムターゼ誘導体を有効
    成分として含有する抗潰瘍剤。
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