JPS6321057B2 - - Google Patents

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JPS6321057B2
JPS6321057B2 JP62147985A JP14798587A JPS6321057B2 JP S6321057 B2 JPS6321057 B2 JP S6321057B2 JP 62147985 A JP62147985 A JP 62147985A JP 14798587 A JP14798587 A JP 14798587A JP S6321057 B2 JPS6321057 B2 JP S6321057B2
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JP
Japan
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line pressure
port
lock
oil
pressure
Prior art date
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Application number
JP62147985A
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English (en)
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JPS631847A (ja
Inventor
Hiroyuki Hirano
Shigeaki Yamamuro
Haruyoshi Hisamura
Yoshihisa Anho
Yoshikazu Tanaka
Yoshiro Morimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP62147985A priority Critical patent/JPS631847A/ja
Publication of JPS631847A publication Critical patent/JPS631847A/ja
Publication of JPS6321057B2 publication Critical patent/JPS6321057B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、Vベルト式無段変速機のライン圧制
御方法に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来の無段変速機の変速制御弁として、例えば
英国特許第989227号に記載されたものがある。す
なわち、変速制御弁のスプールによつて駆動側及
び従動側のプーリシリンダ室へ油圧を配分し、こ
の両プーリシリンダ室への油圧の配分の比率に応
じて変速比を制御する。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来のライン圧制
御方法では、アツプシフト方向への急変速時に油
圧が不足気味になるので、これを防止するために
全体的に油圧を高く設定する必要があるという問
題点がある。ライン圧は基本的にはエンジン負
荷、すなわちスロツトル開度に対応して制御され
る(エンジントルクが大きいほど油圧が高くな
る)。このため、スロツトル開度が大きい状態か
ら急速にスロツトルを全閉にしたときには、ライ
ン圧は急激に低下する。しかし、Vベルト式無段
変速機構ではプーリの慣性が大きいため、ライン
圧が急激に低下するとVベルトをはさみ付ける力
が不足し、Vベルトの滑りが発生する。このよう
なVベルトの滑りはVベルト式無段変速機構の耐
久性にとつて好ましくない。このような不具合の
発生を避けるために、アツプシフト方向への急変
速時の油圧力の不足を見込んであらかじめライン
圧を高く設定しておくこともできる。しかし、こ
の場合には通常時にVベルトに対して過大な力が
作用し、Vベルトの寿命が低下する原因となり、
また油圧が高いということはオイルポンプの損失
が大きいということであり、Vベルト式無段変速
機全体の効率が低下する。本発明は、このような
問題点を解決することを目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明は、アツプシフト方向への急速変時にラ
イン圧を上昇させることにより上記問題点を解決
する。すなわち、本発明によるVベルト式無段変
速機のライン圧制御方法は、プーリシリンダ室内
の油圧に応じてV字状プーリみぞ間隔が可変であ
る駆動プーリ及び従動プーリにVベルトを巻き掛
けて伝動するVベルト式無段変速機のライン圧制
御方法であつて、アツプシフト方向への急変速時
にライン圧を一時的に通常時よりも高くすること
を要旨としている。
(ホ) 作用 アツプシフト方向への急変速時にはライン圧が
通常時よりも高くなる。従つて、Vベルトに対し
て十分な力が作用するため、プーリの大きい慣性
にもかかわらずVベルトの滑りを生ずることなく
アツプシフト方向への変速を行わせることができ
る。なお、ライン圧の上昇は急変速に必要な一時
的なものであり、変速終了後は通常状態に復帰す
る。従つて、必要以上に高い油圧を常時出力する
ことによる不具合の発生が防止される。
(ヘ) 実施例 本発明を適用する無段変速機の動力伝達機構を
第1及び2図に示す。エンジンのクランクシヤフ
ト(図示していない)と一体に回転するエンジン
出力軸2に、ポンプインペラー4、タービンラン
ナ6、ステータ8及びロツクアツプクラツチ10
から成るトルクコンバータ12が取り付けられて
いる。ロツクアツプクラツチ10はタービンラン
ナ6に連結されると共に軸方向に移動可能であ
り、ポンプインペラー4と一体の部材4aとの間
にロツクアツプクラツチ油室14を形成してお
り、このロツクアツプクラツチ油室14の油圧が
トルクコンバータ12内の油圧よりも低くなる
と、ロツクアツプクラツチ10は部材4aに押し
付けられてこれと一緒に回転するようにしてあ
る。タービンランナ6は軸受16及び18によつ
てケース20に回転自在に支持された駆動軸22
の一端とスプライン結合されている。駆動軸22
の軸受16及び18間の部分には駆動プーリ24
が設けられている。駆動プーリ24は、駆動軸2
2に固着された固定円すい板26と、固定円すい
板26に対向配置されてV字状プーリみぞを形成
すると共に駆動プーリシリンダ室28(第3図)
に作用する油圧によつて駆動軸22の軸方向に移
動可能である可動円すい板30とから成つてい
る。なお、V字状プーリみぞの最大幅を制限する
環状部材22aが駆動軸22上に可動円すい板3
0と係合可能に固着してある(第3図)。駆動プ
ーリ24はVベルト32によつて従動プーリ34
と伝動可能に結合されているが、この従動プーリ
34は、ケース20に軸受36及び38によつて
回転自在に支持された従動軸40上に設けられて
いる。従動プーリ34は、従動軸40に固着され
た固定円すい板42と、固定円すい板42に対向
配置されてV字状プーリみぞを形成すると共に従
動プーリシリンダ室44(第3図)に作用する油
圧によつて従動軸40の軸方向に移動可能である
可動円すい板46とから成つている。駆動プーリ
24の場合と同様に、従動軸40上に固着した環
状部材40aにより可動円すい板46の動きは制
限されて最大のV字状プーリみぞ幅以上にはなら
ないようにしてある。固定円すい板42には前進
用多板クラツチ48を介して従動軸40上に回転
自在に支承された前進用駆動ギア50が連結可能
にされており、この前進用駆動ギア50はリング
ギア52とかみ合つている。従動軸40には後退
用駆動ギア54が固着されており、この後退用駆
動ギア54はアイドラギア56とかみ合つてい
る。アイドラギア56は後退用多板クラツチ58
を介してアイドラ軸60と連結可能にされてお
り、アイドラ軸60には、リングギア52とかみ
合う別のアイドラギア62が固着されている(な
お、第1図においては、図示を分かりやすくする
ためにアイドラギア62、アイドラ軸60及び後
退用駆動ギア54は正規の位置からずらしてある
ので、アイドラギア62とリングギア52とはか
み合つていないように見えるが、実際には第2図
に示すようにかみ合つている)。リングギア52
には1対のピニオンギア64及び66が取り付け
られ、このピニオンギア64及び66とかみ合つ
て差動装置67を構成する1対のサイドギア68
及び70にそれぞれ出力軸72及び74が連結さ
れており、軸受76及び78によつてそれぞれ支
持された出力軸72及び74は互いに反対方向に
ケース20から外部へ伸長している。この出力軸
72及び74は図示していないロードホイールに
連結されることになる。なお、軸受18の右側に
は、後述の制御装置の油圧源である内接歯車式の
オイルポンプ80が設けられているが、このオイ
ルポンプ80は中空の駆動軸22を貫通するオイ
ルポンプ駆動軸82を介してエンジン出力軸2よ
つて駆動されるようにしてある。
このようにロツクアツプ装置付きトルクコンバ
ータ、Vベルト式無段変速機構及び差動装置を組
み合わせて成る無段変速機にエンジン出力軸2か
ら入力された回転力は、トルクコンバータ12、
駆動軸22、駆動プーリ24、Vベルト32、従
動プーリ34、従動軸40へと伝達されていき、
次いで、前進用多板クラツチ48が締結され且つ
後退用多板クラツチ58が解放されている場合に
は、前進用駆動ギア50、リングギア52、差動
装置67を介して出力軸72及び74が前進方向
に回転され、逆に、後退用多板クラツチ58が締
結され且つ前進用多板クラツチ48が解放されて
いる場合には、後退用駆動ギア54、アイドラギ
ア56、アイドラ軸60、アイドラギア62、リ
ングギア52、差動装置67を介して出力軸72
及び74が後退方向に回転される。この動力伝達
の際に、駆動プーリ24の可動円すい板30及び
従動プーリ34の可動円すい板46を軸方向に移
動させてVベルト32との接触位置半径を変える
ことにより、駆動プーリ24と従動プーリ34と
の回転比を変えることができる。例えば、駆動プ
ーリ24のV字状プーリみぞの幅を拡大すると共
に従動プーリ34のV字状プーリみぞの幅を縮小
すれば、駆動プーリ24側のVベルト接触位置半
径は小さくなり、従動プーリ34側のVベルト接
触位置半径は大きくなり、結局大きな変速比が得
られることになる。可動円すい板30及び46を
逆方向に移動させれば、上記と全く逆に変速比は
小さくなる。また、動力伝達に際してトルクコン
バータ12は、運転状況に応じてトルク増大作用
を行なう場合と流体継手として作用する場合とが
あるが、これに加えてこのトルクコンバータ12
にはロツクアツプ装置としてタービンランナ6に
取り付けられたロツクアツプクラツチ10が設け
てあるのでロツクアツプクラツチ油室14の油圧
をドレーンさせてロツクアツプクラツチ10をポ
ンプインペラー4と一体の部材4aに押圧するこ
とにより、エンジン出力軸と駆動軸22とを機械
的に直結した状態とすることができる。
次に、この無段変速機の油圧制御装置について
説明する。油圧制御装置は第3図に示すように、
オイルポンプ80、ライン圧調圧弁102、マニ
アル弁104、変速制御弁106、ロツクアツプ
弁108、ロツクアツプソレノイド200、変速
モータ110、変速基準スイツチ240、変速操
作機構112等から成つている。
オイルポンプ80は、前述のようにエンジン出
力軸2よつて駆動されて、タンク114内の油を
油路116に吐出する。油路116は、ライン圧
調圧弁102のポート118d,118f,11
8g及び118iに導かれて、後述のようにライ
ン圧として所定圧力に調圧される。また、油路1
16は、マニアル弁104のポート120b及び
変速制御弁106のポート122cにも連通して
いる。
マニアル弁104は、5つのポート120a,
120b,120c,120d及び120eを有
する弁穴120と、この弁穴120に対応した2
つのランド124a及び124bを有するスプー
ル124とから成つており、運転席のシフトレバ
ー(図示していない)によつて動作されるスプー
ル124はP、R、N、D及びLレンジの5つの
停止位置(シフトポジシヨン)を有している。ポ
ート120aは、油路126によつてポート12
0dと連通すると共に油路128によつて後退用
多板クラツチ58のシリンダ室58aと連通して
いる。またポート120cは油路130によつて
ポート120eと連通すると共に前進用多板クラ
ツチ48のシリンダ室48aに連通している。ポ
ート120bは前述のように油路116のライン
圧と連通している。スプール124がPの位置で
は、ライン圧が加圧されたポート120bはラン
ド124bによつて閉鎖され、後退用多板クラツ
チ58のシリンダ室58a及び前進用多板クラツ
チ48のシリンダ室48aは油路126とポート
120d及び120eを介して共にドレーンされ
る。スプール124がR位置にあると、ポート1
20bとポート120aとがランド124a及び
124b間において連通して、後退用多板クラツ
チ58のシリンダ室58aにライン圧が供給さ
れ、他方、前進用多板クラツチ48のシリンダ室
48aはポート120eを経てドレーンされる。
スプール124がN位置にくると、ポート120
bはランド124a及び124bによつてはさま
れて他のポートに連通することができず、一方、
ポート120a,120eは共にドレーンされる
から、P位置の場合と同様に後退用多板クラツチ
58のシリンダ室58a及び前進用多板クラツチ
48のシリンダ室48aは共にドレーンされる。
スプール124のD及びL位置においては、ポー
ト120bとポート120cとがランド124a
及び124b間において連通して、前進用多板ク
ラツチ48のシリンダ室48aにライン圧が供給
され、他方、後退用多板クラツチ58のシリンダ
室58aはポート120aを経てドレーンされ
る。これによつて、結局、スプール124がP又
はN位置にあるときには、前進用多板クラツチ4
8及び後退用多板クラツチ58は共に解放されて
動力の伝達がしや断され出力軸72及び74は駆
動されず、スプール124がR位置では後退用多
板クラツチ58が締結されて出力軸72及び74
は前述のように後退方向に駆動され、またスプー
ル124がD又はL位置にあるときには前進用多
板クラツチ48が締結されて出力軸72及び74
は前進方向に駆動されることになる。なお、D位
置とL位置との間には上述のように油圧回路上は
何の相違もないが、両位置は電気的に検出されて
異なつた変速パターンに応じて変速するように後
述の変速モータ110の作動が制御される。
ライン圧調圧弁102は、9つのポート118
a,118b,118c,118d,118e,
118f,118g,118h及び118iを有
する弁穴118と、この弁穴118に対応して5
つのランド132a,132b,132c,13
2d及び132eを有するスプール132と、ス
プール132の左端に配置されたスプリング13
3と、ピン135によつて弁穴118内に固定さ
れたスプリングシート134とから成つている。
なお、スプール132の右側のランド132d及
び132eは他の中間部のランド132a,13
2b及び132cよりも順次小径にしてある。弁
穴118の入口部には負圧ダイヤフラム143が
設けられている。負圧ダイヤフラム143はケー
ス136を構成する2つの部材136a及び13
6b間に膜137をはさみ付けることにより構成
されている。ケース136内は膜137によつて
2つの室139a及び139bに分割されてい
る。膜137には金具137aによつてスプリン
グシート137bが取り付けられており、室13
9a内には膜137を図中で右方向に押すスプリ
ング140が設けられている。室139aにはポ
ート142からエンジン吸気管負圧が導入され、
一方室139bはポート138によつて大気に開
放されている。負圧ダイヤフラム143の膜13
7とスプール132との間には、スプリングシー
ト134を貫通するロツド141が設けられてお
り、これによつてスプール132に右向きの押付
力を作用するようにしてある。この押付力は、エ
ンジン吸気管負圧が小さいほど大きくなる。すな
わち、エンジン吸気管負圧が小さい(大気圧に近
い)場合には、室139a及び139b間の差圧
が小さく、差圧が膜137に与える左向きの力が
小さいので、スプリング140による大きな右向
きの力がロツド141を介してスプール132に
与えられる。逆に、エンジン吸気管負圧が大きい
場合には、室139a及び139b間の差圧が膜
137に与える左向きの力が大きくなり、スプリ
ング140の右向きの力が減じられるので、スプ
ール132に作用する力は小さくなる。ライン圧
調圧弁102のポート118d,118f及び1
18gには、前述のように油路116からオイル
ポンプ80の吐出圧が供給されているが、ポート
118gの入口にはオリフイス149が設けてあ
る。ポート118a,118c及び118hは常
にドレーンされており、ポート118eは油路1
44によつてトルクコンバータ・インレツトポー
ト146及びロツクアツプ弁108のポート15
0c及び150dに接続され、またポート118
bは油路148によつてロツクアツプ弁108の
ポート150b及びロツクアツプクラツチ油室1
4に連通している。なお、油路144には、トル
クコンバータ12内に過大な圧力が作用しないよ
うにオリフイス145が設けてある。また、ポー
ト118iは油路1001により、変速制御弁1
06のポート122gと接続されている。結局こ
のライン圧調圧弁102のスプール132には、
スプリング133による力、ロツド141を介し
て伝えられる負圧ダイヤフラム143による力及
びポート118bの油圧がランド132aの左端
面に作用する力という3つの右方向の力と、ラン
ド132c及び132d間の面積差に作用するポ
ート118gの油圧(ライン圧)による力及びラ
ンド132eに作用するポート118iの油圧に
よる力という左方向の力とが作用するが、スプー
ル132はポート118f及び118dからポー
ト118e及び118cへの油の洩れ量を調節し
て(まずポート118fから118eへ洩れ、こ
れだけで調節できない場合にポート118dから
ポート118cへドレーンされるようにしてあ
る)、常に左右方向の力が平衡するようにライン
圧を制御する。従つてライン圧は、エンジン吸気
管負圧が低いほど高くなり、またポート118b
の油圧(この油圧はロツクアツプクラツチ油室1
4の油圧と同じ油圧である)が高いほど(この場
合、後述のようにトルクコンバータ12は非ロツ
クアツプ状態にある)高くなる。また、ポート1
18iの油圧が低いほど(この油圧は後述のよう
に急変速時にのみドレーンされる)ライン圧は高
くなる。このようにライン圧を調節するのは、エ
ンジン吸気管負圧が小さいほどエンジン出力トル
クが大きいので油圧を上げてプーリのVベルト押
圧力を増大させて摩擦による動力伝達トルクを大
きくするためであり、ロツクアツプ前の状態では
トルクコンバータ12のトルク増大作用があるた
めこれに応じて油圧を上げて伝達トルクを大きく
するためであり、また急変速時にライン圧を高く
して本発明の目的を達成するためである。
変速制御弁106は、8つのポート122a,
122b,122c,122d,122e,12
2f,122g及び122hを有する弁穴122
と、この弁穴122に対応した5つのランド15
2a,152b,152c,152d及び152
eを有するスプール152とから成つている。ポ
ート122cは前述のように油路116と連通し
てライン圧が供給されており、その左右のランド
122b及び122dはそれぞれ油路154び1
56を介して駆動プーリ24の駆動プーリシリン
ダ室28及び従動プーリ34の従動プーリシリン
ダ室44と連通している。ポート122a,12
2e,122f及び122hはドレーンされてい
る。ポート122gは油路1001を介してライ
ン圧調圧弁102のポート118iと接続されて
いるが、この油路1001はオリフイス1002
を介してライン圧油路116と連通している。ス
プール152の左端は後述の変速操作機構112
のレバー160のほぼ中央部に連結されている。
ランド152b及び152cの軸方向長さはポー
ト122b及び122dの幅より多少小さくして
あり、またランド152b及び152c間の距離
はポート122b及び122d間の距離にほぼ等
しくしてある。従つて、ランド152b及び15
2c間の油室にポート122cから供給されるラ
イン圧はランド152bとポート122bとのす
きまを通つて油路154に流れ込むが、その一部
はランド152bとポート122bとの他方のす
きまからドレーンされるので、油路154の圧力
は上記両すきまの面積の比率によつて決定される
圧力となる。同様に油路156の圧力もランド1
52cとポート122dとの両側のすきまの面積
の比率によつて決定される圧力となる。従つて、
スプール152が中央位置にあるときには、ラン
ド152bとポート122bとの関係及びランド
152cとポート122dとの関係は同じ状態と
なるので、油路154と油路156とは同じ圧力
になる。スプール152が左方向に移動するに従
つてポート122bライン圧側のすきまが大きく
なりドレーン側のすきまが小さくなるので油路1
54の圧力は次第に高くなつていき、逆にポート
122dのライン圧側のすきまは小さくなりドレ
ーン側のすきまは大きくなつて油路156の圧力
は次第に低くなつていく。従つて、駆動プーリ2
4の駆動プーリシリンダ室28の圧力は高くなり
V字状プーリみぞの幅が小さくなり、他方、従動
プーリ34の従動プーリシリンダ室44の圧力は
低くなつてV字状プーリみぞの幅が大きくなるの
で、駆動プーリ24のVベルト接触半径が大きく
なると共に従動プーリ34のVベルト接触半径が
小さくなるので変速比は小さくなる。逆にスプー
ル152を右方向に移動させると、上記と全く逆
の作用により、変速比は大きくなる。
スプール152のランド152d及び152e
は、切換弁としての作用を有する。ランド152
d及び152eは、スプール152が中立位置に
あるときにはポート122f及び122hを封鎖
するようにしてある。この状態では(すなわち、
後述の変速操作機構112が移動しない場合又は
ゆつくりと釣合いを保つた状態で移動した場合)、
ポート122gの油はどこにもドレーンされな
い。従つて、オリフイス1002を介してライン
圧が供給される油路1001はライン圧と同じ油
圧となり、ライン圧調圧弁102のポート118
iにもライン圧が作用する。このため前述のよう
にライン圧は低い通常の圧力となるように調圧さ
れる。一方、変速操作機構112が大きく又は急
速にいずれかの方向に移動した場合には、プーリ
シリンダ室28及び44の油圧が変化して変速を
開始する前に、スプール152が移動してポート
122gがポート122f又は122hに連通す
る。このため、ライン圧調圧弁102のポート1
18iの油路は油路1001、ポート122g、
ポート122f又は122hを介して排出されて
しまう(なお、油路1001はオリフイス100
2を介してライン圧油路116と接続されている
ので、油路1001がドレーンされてもライン圧
油路116の圧力には影響を与えない)。従つて、
ライン圧調圧弁102のスプール132に作用す
る左向きの力が小さくなるため、これを補償する
ようにポート118hのライン圧が高くなる。す
なわち、急速な変速時にはライン圧が高くなり変
速応答性が良くなる。なお、急速変速時のライン
圧の増大量は、第3図に示した変速時のプーリ油
圧の低下と見合つた量とする。上記のようにライ
ン圧が高くなつた状態で変速が開始され変速が進
行していくと、駆動プーリ24の可動円すい板3
0が移動するため、変速操作機構112も次第に
釣合位置に押し戻される。このため、スプール1
52も移動してポート122f又は122hを封
鎖する。これによつて、ライン圧は通常の低い状
態に復帰する。すなわち、ライン圧は急変速時に
のみ一時的に上昇し、変速終了後は自動的に通常
の状態にもどる。
変速操作機構112のレバー160は前述のよ
うにそのほぼ中央部において変速制御弁106の
スプール152とピン結合されているが、その一
端は駆動プーリ24の可動円すい板30の外周に
設けた環状みぞ30aに係合され、また他端はス
リーブ162にピン結合されている。スリーブ1
62は内ねじを有しており、変速モータ110に
よつてギア164及び166を介して回転駆動さ
れる軸168上のねじと係合させられている。こ
のような変速操作機構112において、変速モー
タ110を回転することによりギア164及び1
66を介して軸168を1方向に回転させてスリ
ーブ162を例えば左方向に移動させると、レバ
ー160は駆動プーリ24の可動円すい板30の
環状みぞ30aとの係合部を支点として時計方向
に回転し、レバー160に連結された変速制御弁
106のスプール152を左方向に動かす。これ
によつて、前述のように、駆動プーリ24の可動
円すい板30は右方向に移動して駆動プーリ24
のV字状プーリみぞ間隔は小さくなり、同時に従
動プーリ34のV字状プーリみぞ間隔は大きくな
り、変速比は小さくなる。レバー160の一端は
可動円すい板30の環状みぞ30aに係合されて
いるので、可動円すい板30が右方向に移動する
と今度はレバー160の他端側のスリーブ162
との係合部を支点としてレバー160は時計方向
に回転する。このためスプール152は右方向に
押しもどされて、駆動プーリ24及び従動プーリ
34を変速比が大きい状態にしようとする。この
ような動作によつてスプール152、駆動プーリ
24及び従動プーリ34は、変速モータ110の
回転位置に対応して所定の変速比の状態で安定す
る。変速モータ110を逆方向に回転した場合も
同様である(なお、スリーブ162が図中で最も
右側に移動した場合には、変速基準スイツチ24
0が作動し、この信号は変速モータ110を制御
する変速制御装置に利用されるがこれについては
説明を省略する)。従つて、変速モータ110を
所定の変速パターンに従つて作動させると、変速
比はこれに追従して変化することになり、変速モ
ータ110を制御することによつて無段変速機の
変速を制御することができる。
変速モータ(以下の実施例の説明においては
「ステツプモータ」という用語を使用する)11
0は、図示していない変速制御装置から送られて
くるパルス数信号に対応して回転位置が決定され
るが、変速制御装置については説明を省略する。
ロツクアツプ弁108は、4つのポート150
a,150b,150c及び150dを有する弁
穴150と、この弁穴150に対応した2つのラ
ンド170a及び170bを有するスプール17
0と、スプール170を右方向に押圧するスプリ
ング172と、ポート150dに連通する油路に
設けたロツクアツプソレノイド200とから成つ
ている。ポート150aはドレーンされており、
またポート150bは油路148によつてライン
圧調圧弁102のポート118b及びトルクコン
バータ12内のロツクアツプクラツチ油室14と
連通されている。ポート150c及び150dは
油路144に接続されているが、油路144のポ
ート150dに近接した部分にはオリフイス20
1が設けられており、ポート150dとオリフイ
ス201との間の部分には分岐油路207が設け
られている。分岐油路207はオフイス203を
介して開口されており、その開口部はロツクアツ
プソレノイド200のオン及びオフに応じて閉鎖
及び開放されるようにしてある。オリフイス20
3の断面積はオリフイス201の断面積よりも大
きくしてある。ロツクアツプソレノイド200が
オンのときには、分岐油路207の開口が閉鎖さ
れるため、ポート150dにはトルクコンバー
タ・インレツトポート146に供給されている油
圧と共通の油圧が油路144から供給され、スプ
ール170はスプリング172の力に抗して左側
に押された状態とされる。この状態では、ポート
150cはランド170bによつて封鎖されてお
り、またポート150bはポート150aへとド
レーンされている。従つて、ポート150bと油
路148を介して接続されたロツクアツプクラツ
チ油室14はドレーンされ、ロツクアツプクラツ
チ10はトルクコンバータ12内の圧力によつて
締結状態とされ、トルクコンバータとしての機能
を有しないロツクアツプ状態とされている。逆に
ロツクアツプソレノイド200をオフにすると、
分岐油路207の開口が開放されるため、ポート
150dの油圧が低下して(なお、油圧が低下す
るのはオリフイス201とポート150dとの間
の油路のみであつて、油路144の他の部分の油
圧は、オリフイス201があるので低下しない)、
スプール170を左方向に押す力がなくなり、ス
プリング172による右方向の力によつてスプー
ル170は右方向に移動してポート150bとポ
ート150cとが連通する。このため、油路14
8と油路144とが接続され、ロツクアツプクラ
ツチ油室14にトルクコンバータ・インレツトポ
ート146の油圧と同じ油圧が供給されるので、
ロツクアツプクラツチ10の両面の油圧が等しく
なり、ロツクアツプクラツチ10は解放される。
なお、ポート150cの入口及びポート150a
のドレーン油路にはそれぞれオリフイス174及
び178が設けてある。オリフイス178はロツ
クアツプクラツチ油室14の油圧が急激にドレー
ンされないようにして、ロツクアツプ時のシヨツ
クを軽減するためのものであり、油路144のオ
リフイス174は逆にロツクアツプ油室14に油
圧が徐々に供給されるようにしてロツクアツプ解
除時のシヨツクを軽減するためのものである。
トルクコンバータ・アウトレツトポート180
は油路182に連通されているが、油路182に
はボール184とスプリング186とから成るレ
リーフ弁188が設けてあり、これによつてトル
クコンバータ12内を一定圧力に保持する。レリ
ーフ弁188の下流の油は油路190によつて図
示していないオイルクーラ及び潤滑回路に導びか
れて最終的にはドレーンされ、また余分の油は別
のレリーフ弁192からドレーンされ、ドレーン
された油は最終的にはタンク114にもどされ
る。
以上説明したように、第3図に示した実施例に
よると、急変速時にのみ一時的にライン圧が上昇
し、Vベルトの滑りを防止し、また変速応答性を
良くすることができる。
次に、第4〜19図に示す本発明の第2の実施
例について説明する。
第4図に第2の実施例の油圧制御装置を示す。
この油圧制御装置は、第3図に示した第1の実施
例とはライン圧調圧弁102及び変速制御弁10
6′が相違する。上記以外の構成は第3図と同様
であるので同一参照符号を付して説明を省略す
る。
変速制御弁106′は、第3図に示した変速制
御弁106が有していたポート122f,122
g及び122hを有していない。従つて、変速制
御弁106′は、油路1001の油圧をドレーン
又はしや断するという切換弁としての機能を有し
ない。ただし、ポート122cのライン圧を、ポ
ート122b及び122dに配分するという機能
については、変速制御弁106と全く同様であ
る。
ライン圧調圧弁102自体は、第3図に示した
ものと同様であるが、ポート118iと連通する
油路1003にソレノイド1004が設けてある
点のみが相違している。すなわち、ソレノイド1
004をオンにした状態では油路1003はしや
断されており、ソレノイド1004をオフにした
状態では油路1003はドレーンされるようにし
てある。従つて、ソレノイド1004がオフのと
きにライン圧は高くなり、ソレノイド1004が
オンのときに通常どおりのライン圧となる。
次に、この第2の実施例のソレノイド100
4、ステツプモータ110及びロツクアツプソレ
ノイド200の作動を制御する変速制御装置30
0について説明する。
変速制御装置300には、第5図に示すよう
に、エンジン回転速度センサー301、車速セン
サー302、スロツトル開度センサー(又は吸気
管負圧センサー)303、シフトポジシヨンスイ
ツチ304、変速基準スイツチ240、エンジン
冷却水温センサー306、及びブレーキセンサー
307からの電気信号が入力される。エンジン回
転速度センサー301はエンジンのイグニツシヨ
ン点火パルスからエンジン回転速度を検出し、ま
た車速センサー302は無段変速機の出力軸の回
転から車速を検出する。スロツトル開度センサー
(又は吸気管負圧センサー)303はエンジンの
スロツトル開度を電圧信号として検出する(吸気
管負圧センサーの場合は吸気管負圧を電位信号と
して検出する)。シフトポジシヨンスイツチ30
4は、前述のマニアルバルブ104がP、R、
N、D、Lのどの位置にあるかを検出する。変速
基準スイツチ240は、前述の変速操作機構11
2のスリーブ162が変速比の最も大きい位置に
きたときにオンとなるスイツチである。エンジン
冷却水温センサー306は、エンジン冷却水の温
度が一定値以下のときに信号を発生する。ブレー
キセンサー307は、車両のブレーキが使用され
ているかどうかを検出する。エンジン回転速度セ
ンサー301及び車速センサー302からの信号
はそれぞれ波形整形器308及び309を通して
入力インターフエース311に送られ、またスロ
ツトル開度センサー(又は吸気管負圧センサー)
303からの電圧信号はAD変換機310によつ
てデジタル信号に変換されて入力インターフエー
ス311に送られる。変速制御装置300は、入
力インターフエース311、CPU(中央処理装
置)313、基準パルス発生器312、ROM
(リードオンリメモリ)314、RAM(ランダム
アクセスメモリ)315、及び出力インターフエ
ース316を有しており、これらはアドレスバス
319及びデータバス320によつて連絡されて
いる。基準パルス発生器312は、CPU313
を作動させる基準パルスを発生させる。ROM3
14には、ソレノイド1004、ステツプモータ
110及びロツクアツプソレノイド200を制御
するためのプログラム、及び制御に必要なデータ
を格納してある。RAM315には、各センサー
及びスイツチからの情報、制御に必要なパラメー
タ等を一時的に格納する。変速制御装置300か
らの出力信号は、それぞれ増幅器1005,31
7及び318を介してソレノイド1004、ステ
ツプモータ110及びロツクアツプソレノイド2
00に出力される。
次に、この変速制御装置300によつて行なわ
れるソレノイド1004、ステツプモータ110
及びロツクアツプソレノイド200の具体的な制
御の内容について説明する。
制御は大きく分けて、ロツクアツプソレノイド
制御ルーチン500と、ステツプモータ及びソレ
ノイド制御ルーチン700とから成つている。
まず、ロツクアツプソレノイド200の制御に
ついて説明する。ロツクアツプソレノイド制御ル
ーチン500を第6図に示す。このロツクアツプ
ソレノイド制御ルーチン500は一定時間毎に行
なわれる(すなわち、短時間内に以下のルーチン
が繰り返し実行される)。まず、スロツトル開度
センサー303からスロツトル開度THの読み込
みを行ない(ステツプ501)、車速センサー302
から車速Vの読み込みを行ない(同503)、次いで
シフトポジシヨンスイツチ304からシフトポジシ
ヨンを読み込む(同505)。次いで、シフトポジシ
ヨンがP、N、Rのいずれかの位置にあるかどう
かの判別を行ない(同507)、P、N、Rのいずれ
かの位置にある場合にはロツクアツプソレノイド
200を非駆動(オフ)状態にし(同567)、その
信号をRAM315に格納して(同569)、1回の
ルーチンを終了しリターンする。すなわち、P、
N及びRレンジにおいては、トルクコンバータ1
2は常に非ロツクアツプ状態とされる。ステツプ
507におけるシフトポジシヨンの判別の結果がD
及びLのいずれかの場合には、前回のルーチンに
おけるロツクアツプソレノイドの作動状態データ
(駆動又は非駆動)をRAM315の該当番地か
ら読み出し(同509)、前回ルーチンにおいてロツ
クアツプソレノイド200が駆動(オン)されて
いたかどうかを判別する(同511)。前回ルーチン
においてロツクアツプソレノイド200が非駆動
(オフ)とされていた場合には、ロツクアツプソ
レノイド200を駆動すべき車速(ロツクアツプ
オン車速VON)に関する制御データを検索する
(同520)。このデータ検索ルーチン520の詳細
を7及び8図に示す。ロツクアツプオン車速VON
が、第7図に示すように、各スロツトル開度に対
応してROM314に格納されている。データ検
索ルーチン520では、まず、比較基準スロツト
ル開度TH*を0(すなわち、アイドル状態)と設
定し(同521)、これに対応するROM314のア
ドレスiを標数i1に設定する(同522)。次に、実
スロツトル開度THと比較基準スロツトル開度
TH*とを比較する(同523)。実スロツトル開度
THが比較基準スロツトル開度TH*よりも小さい
場合又は等しい場合には、実スロツトル開度TH
に対応したロツクアツプオン車速データVONが格
納されているROM314のアドレスが標数i1
与えられ、標数i1のアドレスのロツクアツプオン
車速データVON1の値が読み出される(同526)。
逆に、実スロツトル開度THが比較基準スロツト
ル開度TH〓よりも大きい場合には、比較基準ス
ロツトルTH〓に所定の増分△TH〓を増加し
(同524)、標数iも所定の増分△iだけ加算する
(同525)。その後、再びステツプ523に戻り、実ス
ロツトル開度THと比較基準スロツトル開度
TH〓とを比較する。この一連の処理(同523、
524及び525)を何回か繰り返すことにより、実ス
ロツトル開度THに対応したロツクアツプオン車
速データVONが格納されているROM314のア
ドレスの標数iが得られる。こうしてアドレスi
に対応するロツクアツプオン車速データVONを読
み出して、リターンする。
次に、上記のようにして読み出されたロツクア
ツプオン車速VONと実車速Vとを比較し(同
561)、実車速Vの方がロツクアツプオン車速デー
タVONよりも大きい場合には、ロツクアツプソレ
ノイド200を駆動し(同563)、逆の場合にはロ
ツクアツプソレノイド200を非駆動にし(同
567)、その作動状態データ(駆動又は非駆動)を
RAM315に格納し(同569)、リターンされ
る。
ステツプ511において、前回のルーチンでロツ
クアツプソレノイド200が駆動されていた場合
には、ロツクアツプを解除すべき車速(ロツクア
ツプオフ車速)データVOFFを検索するルーチン
(同540)を行なう。このデータ検索ルーチン54
0は、ロツクアツプオン車速データVONを検索す
るデータ検索ルーチン520と基本的に同様であ
る(入力されているデータが下記のように異なる
だけである)ので説明を省略する。
なお、ロツクアツプオン車速データVONとロツ
クアツプオフ車速データVOFFとは、第9図に示す
ような関係としてある。すなわち、VON>VOFF
してヒステリシスを与えてある。これによつてロ
ツクアツプソレノイド200のハンチングの発生
を防止してある。
次いで、上記のようにしてステツプ540におい
て検索されたロツクアツプオフ車速データVOFF
実車速Vとを比較して(同565)、実車速Vが大き
い場合には、ロツクアツプソレノイド200を駆
動し(同563)、逆の場合には、ロツクアツプソレ
ノイド200を非駆動状態にし(同567)、その作
動状態データをRAM315に格納して処理を終
りリターンする。
結局、D及びLレンジにおいては、ロツクアツ
プオン車速VON以上の車速においてトルクコンバ
ータ12はロツクアツプ状態とされ、ロツクアツ
プオフ車速VOFF以下の車速において非ロツクアツ
プ状態とされることになる。
次に、ステツプモータ110及びソレノイド1
004、の制御ルーチン700について説明す
る。ステツプモータ制御ルーチン700を第10
図に示す。このステツプモータ制御ルーチン70
0は一定時間毎に行なわれる(すなわち、短時間
内に以下のルーチンが繰り返し実行される)。ま
ず、上述のロツクアツプソレノイド制御ルーチン
500のステツプ569において格納されたロツ
クアツプソレノイド作動状態データが取り出され
(同698)、その状態が判定され(同699)、ロツク
アツプソレノイド200が駆動されている場合に
はステツプ701以下のルーチンが開始され、逆に
ロツクアツプソレノイド200が非駆動の場合に
は後述のステツプ713以下のステツプが開始され
る(この場合、後述のように変速比が最も大きく
なるように制御が行なわれる。すなわち、非ロツ
クアツプ状態では常に最大変速比となるように制
御される)。
ロツクアツプソレノイド200が駆動されてい
る場合、まずスロツトル開度センサ303からス
ロツトル開度を読み込み(同701)、車速センサー
302から車速Vを読み込み(同703)、シフトポ
ジシヨンスイツチ304からシフトポジシヨンを
読み込む(同705)。次いで、シフトポジシヨンが
D位置にあるかどうかを判断し(同707)、D位置
にある場合には、Dレンジ変速パターンの検索ル
ーチン(同720)を実行する。
Dレンジ変速パターン検索ルーチン720は第
11図に示すように実行される。また、Dレンジ
変速パターン用の変速比データiDは第12図に示
すようにROM314に格納されている。すなわ
ち、ROM314の横方向には車速が、また縦方
向にはスロツトル開度が、それぞれ配置されてい
る(右方向にいくに従つて車速が高くなり、下方
向にいくに従つてスロツトル開度が大きくなるよ
うにしてある)。Dレンジ変速パターン検索ルー
チン720では、まず、比較基準スロツトル開度
TH′を0(すなわち、アイドル状態)として(同
721)、スロツトル開度が0になつている場合の変
速比データが格納されているROM314のアド
レスj1を標数jに設定する(同722)。次いで、実
際のスロツトル開度THと比較基準スロツトル開
度TH′とを比較して(同723)、実スロツトル開度
THの方が大きい場合には、比較基準スロツトル
開度TH′に所定の増分△TH′を加算し(同724)、
標数jにも所定の増分△jを加算する(同725)。
この後、再び実スロツトル開度THと比較基準ス
ロツトル開度TH′とを比較し(同723)、実スロツ
トル開度THの方が大きい場合には前述のステツ
プ724及び725を行なつた後、再度ステツプ723を
実行する。このような一連の処理(ステツプ723、
724及び725)を行なつて、実スロツトル開度TH
が比較基準スロツトル開度TH′よりも小さくなつ
た時点において実際のスロツトル開度THに照応
する標数jが得られる。次いで、車速Vについて
も上記と同様の処理(ステツプ726、727、728、
729及び730)を行なう。これによつて、実際の車
速Vに対応した標数kが得られる。次に、こうし
て得られた標数j及びkを加算し(同731)、実際
のスロツトル開度TH及び車速Vに対応するアド
レスを得て、第12図に示すROM314の該当
アドレスから変速比データiDを読み取る(同
732)。こうして読み取られた変速比iDは、現在の
スロツトル開度TH及び車速Vにおいて設定すべ
き目標の変速比を示している。この目標変速比iD
を読み取つて、Dレンジ変速パターン検索ルーチ
ン720を終了しリターンする。
第10図に示すステツプ707において、Dレン
ジでない場合には、Lレンジにあるかどうかを判
断し(同709)、Lレンジにある場合には、Lレン
ジ変速パターン検索ルーチンを検索する(同
740)。Lレンジ変速パターン検索ルーチン740
は、Dレンジ変速パターン検索ルーチン720と
基本的に同様の構成であり、ROM314に格納
されている変速比データiLがDレンジの場合の変
速比データiDと異なるだけである(変速比データ
iDとiLとの相違については後述する)。従つて、詳
細については説明を省略する。
ステツプ709においてLレンジでない場合には、
Rレンジにあるかどうかを判断し(同711)、Rレ
ンジにある場合にはRレンジ変速パターンの検索
ルーチン760を実行する。このRレンジ変速パ
ターン検索ルーチン760もDレンジ変速パター
ン検索ルーチン720と同様であり、変速比デー
タiRが異なるだけであるので、詳細については説
明を省略する。
以上のように、ステツプ720、740又は760にお
いて、シフトポジシヨンに応じて、それぞれ目標
の変速比データiD、iL又はiR(以下、iDで代表させ
る)を検索し終ると、目標変速比iDが、設定可能
な最大変速比imaxであるかどうかを判断し(同
1781)、iD=imaxの場合には前述のステツプ713
以下のステツプに進み、iD≠imaxの場合には目
標エンジン回転速度NEDを算出する(同1787)。
目標エンジン回転速度NED(rpm)は次式により
算出される。
NED=k・iD・V ただし、 k=25・iG・if/(3π・R) iG:歯車部の減速比 if=最終減速比 R:タイヤ有効半径(m) V:車速(Km/h) 次いで、実際のエンジン回転速度NEAを読み込
み(同1789)、目標エンジン回転速度NEDと実エ
ンジン回転速度NEAとの差△NEを算出し(同
2505)、この△NEが一定の正の値△N1より大き
いかどうかを判断する(同2507)。△NE≧△N1
の場合(すなわち、目標エンジン回転速度が実エ
ンジン回転速度より相当に大きいため、急速に変
速比を大きくして実エンジン回転速度を大きくす
る必要がある場合)、ソレノイド1004をオフ
にする(同2511)。これによつて、前述のように
ライン圧が高くなる。すなわち急速に変速比を大
きくする必要がある場合にライン圧が高くなる。
ステツプ2507で△NE<△N1の場合には、実エン
ジン回転速度NEAと目標エンジン回転速度NED
の差を△NEとし(同2513)、この△NEが一定の
正の値△N1より大きいかどうかを判断する(同
2515)。△NE≧△N1の場合(すなわち、実エン
ジン回転速度が目標エンジン回転速度より相当に
大きいため、急速に変速比を小さくして実エンジ
ン回転速度を小さくする必要がある場合)、ソレ
ノイド1004をオフにする(同2511)。これに
よつて前述のようにライン圧が高くなる。ステツ
プ2515で△NE<△N1の場合(結局、この場合は
実エンジン回転速度と目標エンジン回転速度との
差の絶対値が所定値以下となつている。すなち、
急速な変速を必要としない場合である。)、ソレノ
イド1004をオンとする(同2509)。この場合、
ライン圧は通常どおりの圧力となつている。
次いで、ステツプ1791において、目標エンジン
回転速度NEDから所定の許容エンジン回転数差△
NLを差し引き、これを目標エンジン回転速度下
限値NLとする(同1791)。次に、目標エンジン回
転速度下限値NLと実エンジン回転速度NEAとの大
小を比較し(同1793)、NL>NEAの場合にはステ
ツプ713に進んで変速基準スイツチ240のデー
タを読み込み、そのオン・オフに応じて処理を行
なう(同715)。変速基準スイツチ240がオンの
場合には、ステツプモータ駆動信号を出力する
(同811)。ステツプ715において変速基準スイツチ
240がオフの場合には、ステツプ801以下のス
テツプが実行される。まず、タイマ値Tが0又は
負であるかどうかを判断し(同801)、タイマ値T
が正の場合にはタイマ値Tから所定の減算値△T
を減じてタイマ値Tとして(同803)、前回ルーチ
ンと同様のステツプモータ駆動信号を出力し(同
811)、リターンする。これを繰り返すことによ
り、タイマ値Tから減算値△Tが繰り返し減じら
れるので、ある時間を経過するとタイマ値Tが0
又は負になる。タイマ値Tが0又は負になつた場
合、ステツプモータ駆動信号をダウンシフト方向
へ1段階移動させる(同805)。また、タイマ値T
に所定の正の値T1を設定し(同807)、ダウンシ
フト方向へ1段階移動されたステツプモータ駆動
信号を出力し(同811)、リターンする。これによ
つてステツプモータ110はダウンシフト方向へ
1単位だけ回転される。ステツプ1793でNL≦NEA
の場合には目標エンジン回転速度NEDに所定の許
容エンジン回転差△Nuを加えて目標エンジン回
転速度上限値Nuとし(同1795)、この目標エンジ
ン回転速度上限値Nuと実エンジン回転速度NEA
との大小を比較し(同1797)、Nu<NEAの場合に
は、まず、前回ルーチンにおけるタイマ値Tが負
又は0になつているかどうかを判断し(同787)、
タイマ値Tが正の場合には、タイマ値Tから所定
の減算値△Tを減算してこれを新たなタイマ値T
として設定し(同789)、前回ルーチンと同様のス
テツプモータ駆動信号を出力して(同811)リタ
ーンする。このステツプ789はタイマ値が0又は
負になるまで繰り返し実行される。タイマ値Tが
0又は負になつた場合、すなわち一定時間が経過
した場合、後述のようにステツプモータ110の
駆動信号をアツプシフト方向へ1段階移動し、
(同791)、タイマ値Tを所定の正の値T1に設定し
(同793)、アツプシフト方向に1段階移動された
ステツプモータ駆動信号を出力して(同811)リ
ターンする。これによつてステツプモータ110
はアツプシフト方向に1単位だけ回転される。
ここでステツプモータの駆動信号について説明
をしておく。ステツプモータの駆動信号を第13
図に示す。ステツプモータ110に配線されてい
る4つの出力線317a,317b,317c及
び317d(第5図参照)には、A〜Dの4通り
の信号の組合せがあり、A→B→C→D→Aのよ
うに駆動信号を与えるとステツプモータ110は
アツプシフト方向に回転し、逆に、D→C→B→
A→Dのように駆動信号を与えると、ステツプモ
ータ110はダウンシフト方向に回転する。従つ
て、4つの駆動信号を第14図のように配置する
と、第13図でA→B→C→Dの駆動(アツプシ
フト)をすることは、第14図で信号を左方向へ
移動することと同様になる。この場合、bit3の信
号はbit0へ移される。逆に、第13図でD→C→
B→Aの駆動(ダウンシフト)を行なうことは、
第14図では信号を右方向へ移動することに相当
する。この場合、bit0の信号はbit3へ移動され
る。
アツプシフトの時の出力線317a,317
b,317c及び317dにおける信号の状態を
第15図に示す。ここで、A、B、C及びDの各
状態にある時間は、ステツプ793又は807で指定し
たタイマ値T1になつている。
上述のように、ステツプモータ駆動信号は、実
エンジン回転速度が目標エンジン回転速度上限値
Nuよりも大きい場合は、左方向に移動させられ
る(同791)ことにより、ステツプモータ110
をアツプシフト方向へ回転させる信号として機能
する。逆に、実エンジン回転速度が目標エンジン
回転速度下限値よりも小さい場合には、ステツプ
モータ駆動信号は右方向に移動させられる(同
805)ことにより、ステツプモータ110をダウ
ンシフト方向へ回転させる信号として機能する。
また、実エンジン回転速度が目標エンジン回転速
度上限値及び下限値間にある場合には、左、右い
ずれかの方向にも移動させないで、前回のままの
状態の駆動信号が出力される。この場合にはステ
ツプモータ110は回転せず、変速が行なわれな
いので変速比は一定に保持される。
前述のステツプ711(第10図)においてRレン
ジでない場合、すなわちP又はNレンジにある場
合には、ステツプ713以下のステツプが実行され
る。すなわち、変速基準スイツチ240の作動状
態を読み込み(同713)、変速基準スイツチ240
がオンであるかオフであるかを判別し(同715)、
変速基準スイツチがオン状態の場合には、ステツ
プモータ駆動信号を出号を出力し(同811)、リタ
ーンする。ステツプ715において変速基準スイツ
チ240がオフ状態にある場合には、前述のステ
ツプ801以下のステツプが実行される。すなわち、
ステツプモータ110がダウンシフト方向に回転
される。従つて、P及びNレンジでは、最も変速
比の大きい状態となつている。
次に、Dレンジにおいてエンジンの最小燃料消
費率曲線に沿つて無段変速機の変速比を制御する
方法について説明する。
エンジンの性能曲線の1例を第16図に示す。
第16図においては横軸にエンジン回転速度及び
たて軸にエンジントルクをとり、各スロツトル開
度における両者の関係及び等燃費曲線FC1〜FC
8(この順に燃料消費率が小さい)が示してあ
る。図中の曲線Gは最小燃料消費率曲線であり、
この曲線Gに沿つてエンジンを作動させれば最も
効率の良い運転状態が得られる。最小燃料消費率
曲線Gをスロツトル開度とエンジン回転速度との
関数として示すと第17図に示すようになる。す
なわち、スロツトル開度に対して一義的にエンジ
ン回転速度が定まる。例えば、スロツトル開度
40゜の場合にはエンジン回転速度は3000rpmであ
る。なお、第16図において低スロツトル開度
(約20度以下)の最低エンジン回転速度が
1000rpmになつているのは、ロツクアツプクラツ
チを締結した場合にこれ以下のエンジン回転速度
では無段変速機の駆動系統がエンジンの振動との
共振を発生するからである。エンジン回転速度N
及び車速Vの場合に、変速比Sは、 S=(N/V)・k で与えられる。ただし、kは最終減速比、タイヤ
半径等によつて定まる定数である。従つて、スロ
ツトル開度と車速とによつて所望の変速比が決定
される。こうして得られる各スロツトル開度及び
各車速に対応する変速比データとして第12図に
示したようにROM314に格納しておくのであ
る。このデータに基づいて無段変速機の変速比の
制御を行なうと、このデータはエンジンの最小燃
料消費率曲線Gから導き出されたものであるか
ら、エンジンは常にこの曲線Gに沿つて制御され
る。
なお、以上説明した実施例では、エンジンのス
ロツトル開度を基準として制御を行なつたが、エ
ンジンの吸気管負圧又は燃料噴射量を用いても
(それぞれ最小燃料消費率曲線Gは第18図及び
第19図に示すような曲線となる)同様に制御を
行なうことができることは明らかである。
上記はDレンジにおける変速パターンの説明で
あるが、L及びRレンジについてはDレンジとは
異なる変速比のデータを入力しておけばよい。例
えば、Lレンジにおいては、同一スロツトル開度
に対してDレンジの変速比よりも変速比を大きく
し、加速性能を向上すると共にスロツトル開度0
の状態において好適なエンジンブレーキ性能が得
られるようにする。また、RレンジではLレンジ
よりも更に変速比を大きく設定する。
次に、第5図に示したエンジン冷却水温センサ
ー306及びブレーキセンサー307について簡
単に説明しておく。
エンジン冷却水温センサー306は、エンジン
冷却水の温度が所定値(例えば、60℃)以下にお
いてオンとなる。エンジン冷却水温センサー30
6がオンの場合には、その信号に基づいてDレン
ジにおける変速パターンを変速比大側の変速パタ
ーンに切換える。これによつて、エンジン始動直
後におけるエンジン不調、動力不足等を解消する
ことができる。
ブレーキセンサー307は、フートブレーキを
作動させたときにオンとなり、これは例えば、次
のような制御に使用する。すなわち、ブレーキセ
ンサー307がオンであり、かつスロツトル開度
が0の場合に、Dレンジの変速パターンを変速比
大側の変速パターンに切換えるようにする。これ
によつて、Dレンジ走行中にブレーキを踏めば、
強力なエンジンブレーキを得ることができる。
次に、第20図に示す第3の実施例について説
明する。
この実施例は、第10図に示した実施例のステ
ツプ1781→1797を図示のようにステツプ1781→
3797に変えたものであり、その他の構成は第10
図と同様である。
ステツプ720、740又は760で目標変速比iDを検
索し終ると、目標変速比iDが設定可能な最大変速
比imaxであるかどうかを判断し(同1781)、iD
imaxの場合にはステツプ713に進み、iD≠imaxの
場合には実際のエンジン回転速度NEAを読み込み
(同3787)、実変速比iAを算出する(同3789)。実
変速比iAは次式により算出される。
iA=NEA・k1/V ただし、 k1=3πR/(25iG・if) iG:歯車部の減速比 if:最終減速比 R:タイヤ有効半径(m) V:車速(Km/h) 次いで、目標変速比iDと実変速比iAとの差△iE
を算出し(同3505)、この△iEが一定の正の値△i1
より大きいかどうかを判断する(同3507)。△iE
≧△i1の場合(すなわち、目標変速比が実変速比
より相当に大きいため、急速に変速比を大きくす
る必要がある場合)、ソレノイド1004をオフ
にする(同3511)。これによつて、前述のように
ライン圧が高くなる。すなわち、急速に変速比を
大きくする必要がある場合にライン圧が高くな
る。ステツプ3507で△iE<△i1の場合には、実変
速比iAと目標変速比iDとの差を△iEとし(同
3513)、この△iEが一定の正の値△1より大きいか
どうかを判断する(同3515)。△iE≧△i1の場合
(すなわち、実変速比が目標変速比より相当に大
きいため、急送に変速比を小さくする必要がある
場合)、ソレノイド1004をオフにする(同
3511)。これによつて前述のようにライン圧が高
くなる。ステツプ3515で△iE<△i1の場合(結局、
この場合は実変速比と目標変速比との差の絶対値
が所定値以下となつている。すなわち、急速な変
速を必要としない場合である。)、ソレノイド10
04をオンとする(同3509)。この場合、ライン
圧は通常どおりの圧力となつている。
次いで、ステツプ3791において、目標変速比iD
から所定の許容変速比差△iLをを差し引き、これ
を目標変速比下限値iLとする(同3791)。次に、
目標変速比下限値iLと実変速比iAとの大小を比較
し(同3793)、iL>iAの場合にはステツプ713に進
む。ステツプ3793でiL≦iAの場合には、目標変速
比iDに所定の許容変速比差△iuを加えて目標変速
比上限値iuとし(同3795)、この目標変速比上限
値iuとiAとの大小を比較し(同3797)、iu<iAの場
合にはステツプ787へ進み、iu≧iAの場合にはス
テツプ811へ進む。以下のステツプは第10図の
場合と同様である。以上のような構成によつて
も、急変速時にソレノイド1004がオフとなり
ライン圧が高くなり、前述の実施例と同様の作
用・効果が得られることは明らかである。
(ト) 発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、ア
ツプシフト方向への急変速時にライン圧を一時的
に通常時よりも高くするようにしたので、アツプ
シフト方向への急変速時にVベルトの滑りを発生
することはなく、また油圧の上昇は一時的である
ので、Vベルトの寿命が低下することはなく、ま
た無段変速機全体の効率が低下することもない。
また、変速応答性も良好であり、運転フイーリン
グが悪化することはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はVベルト式無段変速機の部分断面正面
図、第2図は第1図に示すVベルト式無段変速機
の各軸の位置を示す図、第3図は油圧制御装置全
体を示す図、第4図は本発明の第2の実施例の油
圧制御装置を示す図、第5図は変速制御装置を示
す図、第6図はロツクアツプソレノイド制御ルー
チンを示す図、第7図はロツクアツプオン車速デ
ータの格納配置を示す図、第8図はロツクアツプ
オン車速検索ルーチンを示す図、第9図はロツク
アツプ制御パターンを示す図、第10図はステツ
プモータ制御ルーチンを示す図、第11図はDレ
ンジ変速パターン検索ルーチンを示す図、第12
図は変速比データの格納配置を示す図、第13図
は各出力線の信号の組み合わせを示す図、第14
図は各出力線の配列を示す図、第15図はアツプ
シフトの場合の各出力線の信号を示す図、第16
図はエンジン性能曲線を示す図、第17図はスロ
ツトル開度を基準として最小燃料消費率曲線を示
す図、第18図は吸気管負圧を基準として最小燃
料消費率曲線を示す図、第19図は燃料噴射量を
基準として最小燃料消費率曲線を示す図、第20
図は本発明の第3の実施例の制御ルーチンを示す
図である。 2……エンジン出力軸、4……ポンプインペラ
ー、4a……部材、6……タービンランナ、8…
…ステータ、10……ロツクアツプクラツチ、1
2……トルクコンバータ、14……ロツクアツプ
クラツチ油室、16……軸受、20……ケース、
22……駆動軸、24……駆動プーリ、26……
固定円すい板、28……駆動プーリシリンダ室、
30……可動円すい板、32……Vベルト、34
……従動プーリ、36……軸受、38……軸受、
40……従動軸、42……固定円すい板、44…
…従動プーリシリンダ室、46……可動円すい
板、48……前進用多板クラツチ、48a……シ
リンダ室、50……前進用駆動ギア、52……リ
ングギア、54……後退用駆動ギア、56……ア
イドラギア、58……後退用多板クラツチ、58
a……シリンダ室、60……アイドラ軸、62…
…アイドラギア、64……ピニオンギア、67…
…差動装置、68……サイドギア、70……サイ
ドギア、72……出力軸、74……出力軸、76
……軸受、78……軸受、80……オイルポン
プ、82……オイルポンプ駆動軸、102……ラ
イン圧調圧弁、104……マニアル弁、106…
…変速制御弁、108……ロツクアツプ弁、11
0……変速モータ(ステツプモータ)、112…
…変速操作機構、114……タンク、116……
油路、118……弁穴、118a〜118i……
ポート、120……弁穴、120a〜120e…
…ポート、122……弁穴、122a〜122h
……ポート、124……スプール、124a,1
24b……ランド、126……油路、128……
油路、130……油路、132……スプール、1
32a〜132e……ランド、133……スプリ
ング、134……スプリングシート、135……
ピン、136……ケース、137……膜、137
a……金具、137b……スプリングシート、1
38……ポート、139a,139b……室、1
40……スプリング、141……ロツド、142
……ポート、143……負圧ダイヤフラム、14
4……油路、145……オリフイス、146……
トルクコンバータ・インレツトポート、147…
…油路、148……油路、149……オリフイ
ス、150……弁穴、150a〜150d……ポ
ート、152……スプール、152a〜152e
……ランド、154……油路、156……油路、
160……レバー、162……スリーブ、164
……ギア、166……ギア、168……軸、17
0……スプール、170a〜b……ランド、17
2……スプリング、174……オリフイス、17
6……オリフイス、178……オリフイス、18
0……トルクコンバータ・アウトレツトポート、
182……油路、184……ボール、186……
スプリング、188……レリーフ弁、190……
油路、192……レリーフ弁、200……ロツク
アツプソレノイド、201……オリフイス、20
3……オリフイス、207……分岐油路、240
……変速基準スイツチ、300……変速制御装
置、301……エンジン回転速度センサー、30
2……車速センサー、303……スロツトル開度
センサー(吸気管負圧センサー)、304……シ
フトポジシヨンスイツチ、306……エンジン冷
却水温センサー、307……ブレーキセンサー、
308,309……波形整形器、310……AD
変換器、311……入力インターフエース、31
2……基準パルス発生器、313……CPU(中央
処理装置)、314……ROM(リードオンリメモ
リ)、315……RAM(ランダムアクセスメモ
リ)、316……出力インターフエース)、31
7,318……増幅器、319……アドレスバ
ス、320……データバス、500……ロツクア
ツプソレノイド制御ルーチン、520……ロツク
アツプオン車速データ検索ルーチン、540……
ロツクアツプオフ車速データ検索ルーチン、70
0……変速モータ制御ルーチン、720……Dレ
ンジ変速パターン検索ルーチン、740……Lレ
ンジ変速パターン検索ルーチン、760……Rレ
ンジ変速パターン検索ルーチン、1004……ソ
レノイド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プーリシリンダ室内の油圧に応じてV字状プ
    ーリみぞ間隔が可変である駆動プーリ及び従動プ
    ーリにVベルトを巻き掛けて伝動するVベルト式
    無段変速機のライン圧制御方法において、 アツプシフト方向への急変速時にライン圧を一
    時的に通常時よりも高くすることを特徴とするV
    ベルト式無段変速機のライン圧制御方法。 2 ダウンシフト方向への急変速時にもライン圧
    を一時的に通常時よりも高くする特許請求の範囲
    第1項記載のVベルト式無段変速機のライン圧制
    御方法。 3 上記ライン圧の上昇は、ライン圧調圧弁のス
    プールの面積差にライン圧上昇信号圧を作用させ
    ることにより行い、またライン圧は変速比に応じ
    て変化させる特許請求の範囲第1又は2項記載の
    Vベルト式無段変速機のライン圧制御方法。
JP62147985A 1987-06-16 1987-06-16 Vベルト式無段変速機のライン圧制御方法 Granted JPS631847A (ja)

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