JPS63210198A

JPS63210198A - マルチグレ−ドエンジン油組成物

Info

Publication number: JPS63210198A
Application number: JP4274287A
Authority: JP
Inventors: Yoshitaka Tamoto; 芳隆田本
Original assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Current assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date: 1987-02-27
Filing date: 1987-02-27
Publication date: 1988-08-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はマルチグレードエンジン油組成物に関し、詳し
くは剪断安定性に優れ、かつ清浄性に優れたマルチグレ
ードエンジン油組成物に関するものであって、ガソリン
エンジン、ディーゼルエンジン、ガスエンジンをはじめ
、その他特殊エンジン用内燃機関油として、さらにコン
プレッサー油などとして有効に利用することができる。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕従来
のマルチグレードエンジン油は、粘度一温度特性の改良
剤（粘度指数向上剤）として極めて分子量の大きい化合
物（ポリマー）を比較的多量に添加しているため、使用
中に機械的剪断を受は著しく粘度が低下してしまうとい
う問題がある。

特に、高油温下では粘度低下の影響が大きく、軸受メタ
ルの摩耗がしばしば問題となる。また、ポリマーの多量
の添加は清浄性、特にピストンまわりの汚れを一層助長
するという問題がある。

零発、明は上記従来の問題点を解消し、剪断安定性に優
れ、かつ清浄性に優れたマルチグレードエンジン油組成
物を提供することを目的とするものです。

〔問題点を解決するための手段〕

すなわち本発明は、１００℃における動粘度が１〜５０
センン操−クスで、かつ粘度指数が）０以上の鉱油（Ａ
）に対し、組成物全量を基準として（Ｂ）数平均分子量
が８００〜ａ、ｏｏｏのエチレン・α−オレフィン共重
合体０．５〜２０重量％、（Ｃ）数平均分子量がｉｏ、
ｏｏｏ〜２５０．０００のポリメタアクリレートまたは
該ポリメタアクリレートとオレフィン共重合体の混合物
０．０５〜２０重量％および（Ｄ）清浄分散剤および／
または酸化防止剤１〜２０重量％を配合してなるマルチ
グレードエンジン油組成物を提供するものである。

本発明では（Ａ）成分として１００℃における動粘度が
１〜５０センチストークス（Ｃ３ｔ）、好ましくは２〜
３５ｃＳｔで、かつ粘度指数が６０以上、好ましくは８
０以上の鉱油を用いる。また、この鉱油は流動点が一５
℃以下、好ましくは一１０℃以下である。この鉱油は本
発明のエンジン油組成物のベースとなるものである。こ
こで鉱油の動粘度が１ｃｓｔ未満であると蒸発損失が多
くて実用できず、一方５０ｃＳｔを超えると低温時の粘
度が高くてマルチグレード油の目的を達しないため好ま
しくない。また鉱油の粘度指数が６０未満であると粘度
指数向上効果が小さく、多量のポリマーを必要とし、二
次性能を低下させるため好ましくない。この鉱油は公知
の潤滑油精製方法、例えば常圧蒸留、減圧蒸留した潤滑
留分を溶剤精製や水添精製等の方法で精製して得られる
ものである。具体的には７０ニユートラル、１００ニユ
ートラル。

１５０ニユートラル、３００ニユートラル、５００ニユ
ートラル、ブライトストック等の留分およびその混合物
が挙げられる。

なお、本発明において（Ａ）成分として上記鉱油の代わ
りに合成油を用いてもよいが、合成油を用いた場合、添
加剤の溶解性が低いこと、耐シール性に悪影響を及ぼす
ことおよび高価であるため鉱油と混合して使用すること
が好ましい。

次に本発明では（Ｂ）成分として数平均分子量が８００
〜８，０００、好ましくは２，０００〜５．０００のエ
チレン・α−オレフィン共重合体を用いる。ここで数平
均分子量が８００未満のものであると粘度指数向上効果
が乏しくなり、一方ｓ、ｏ　ｏ　ｏを超えると剪断安定
性が悪くなるため好ましくない。このエチレン・α−オ
レフィン共重合体はエチレンと、炭素数３〜２０のα−
オレフィン、例えばプロピレン、１−ブテン、１−デセ
ンとのコオリゴマーであって、極性基を含まない炭化水
素系合成油である。上記（Ｂ）成分は、組成物全量を基
準として０．５〜２０重量％、好ましくは１〜５重量％
、より好ましくは１〜３．５重量％の割合で配合される
。ここで（Ｂ）成分の配合割合が０．５重量％未満であ
ると粘度指数向上効果が小さいため好ましくない。一方
２０重量％を超えて配合しても低温時の粘度が高くなっ
てマルチグレードの目的が達せられない。

また、本発明では（Ｃ）成分として数平均分子量が１０
，０００〜２５０，０００、好ましくは２０．０００〜
２００，０００のポリメタアクリレートを用いる。ここ
で数平均分子量が１０，０００未満のものであると粘度
指数が上がらず、一方２５０．０００を超えたものであ
ると剪断安定性が悪化するため好ましくない。

この（Ｃ）成分は、組成物全量を基準としてＯ，ＯＳ〜
２０重量％、好ましくは０．１〜１０重量％の割合で配
合される。ここで（Ｃ）成分の配合割合が０．０５重量
％未満であると低温流動性に劣ったものとなるため好ま
しくない。一方、２０重量％を超えて配合すると剪断安
定性、清浄性が悪化するため好ましくない。この（Ｃ）
成分は潤滑油組成物の粘度指数向上と流動点降下の役割
を果たす。

なお、本発明においては（Ｃ）成分として上記ポリメタ
アクリレートと共に、数平均分子量が１．０００〜２５
０，０００、好ましくは５，０００〜２００，０００の
オレフィン共重合体を併用することもできる。このオレ
フィン共重合体を併用することにより清浄性を向上させ
ることができる。

ここで該オレフィン共重合体としては、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−スチレン共重合体等を例示
することができる。

さらに本発明では（Ｄ）成分として清浄分散剤および／
または酸化防止剤を用いる。

ここで清浄分散剤としては、カルシウムスルホネート、
マグネシウムスルホネート等の各種スルホネート；フェ
ネート；サリチレート；コノ１り酸イミド；酸アミド；
ベンジルアミン；コノ１り酸エステルなどを挙げること
ができる。

また、酸化防止剤として具体的には、フェノール等のフ
ェノール系酸化防止剤；ジオクチルジフェニルアミン等
のアミン系酸化防止剤；ジチオリン酸亜鉛（Ｚ　ｎ　Ｄ
Ｔ　Ｐ）などを挙げることができる。

本発明では（Ｄ）成分として上記の清浄分散剤。

酸化防止剤のいずれか一方、或いは両者を混合して用い
る。　（Ｄ）成分として好ましくはカルシウムスルホネ
ート、マグネシウムスルホネートフィネート、コハク酸
イミドおよびジチオリン酸亜鉛（ＺｎＤＴＰ）が好まし
く、特にＺｎＤＴＰとスルホネートおよび／またはフイ
ネートとコノ＼り酸イミドを配合することが好ましい。

この（Ｄ）成分は組成物全量を基準として１〜２０重量
％、好ましくは３〜１５重量％の割合で配合される。こ
こで（Ｄ）成分の配合割合が１重量％未満であると清浄
性が悪化するため好ましくない。一方、２０重量％を超
えて配合しても清浄性が低下するため好ましくない。

本発明のマルチグレードエンジン油組成物は上記（Ａ）
〜（Ｄ）成分からなるものであるが、必要により極圧剤
、耐摩耗剤、油性剤、消泡剤、錆止め剤、腐食防止剤１
着色剤等の添加剤を適宜配合することができる。ここで
極圧剤としては様々なものがあるが、具体的にはスルフ
ィド類、スルフォキサイド類、スルフォン類、チオスル
フィネート類、チオカーボネート類、硫化油脂等のイオ
ウ系極圧剤；リン酸エステル、亜リン酸エステル。

リン酸エステルアミン塩等のリン系極圧剤；塩素化炭化
水素等のハロゲン系極圧剤；ジチオリン酸亜鉛などのチ
オリン酸塩やチオカルバミン酸塩等の有機金属系極圧剤
などを挙げることができる。

次に耐摩耗剤としてはＭ。ＤＴＰ、ＭｏＤＴＣ等の有機
モリブデン化合物；アルキルメルカプチル硫化アンチモ
ン、ホウ素化合物、ポリテトラフルオロエチレン等の固
体潤滑剤系耐摩耗剤などを挙げることができる。

さらに油性剤としては、オレイン酸、ステアリン酸等の
高級脂肪酸；オレイルアルコール等の高級アルコール；
アミン；エステル；硫化油脂；塩素化油脂などを挙げる
ことができる。

これら極圧剤、耐摩耗剤、油性剤を添加するこ次に消泡
剤としては、ジメチルシロキサン、シリカゲル分散体等
のシリコン系消泡剤；アルコール、エステル系消泡剤な
どを挙げることができる。

さらに錆止め剤としては、カルボン酸、カルボン酸塩、
スルホン酸塩、エステル、リン酸、リン酸塩などを挙げ
ることができる。

また腐食防止剤としては、ベンゾトリアゾールおよびそ
の誘導体、チアゾール系化合物などを挙げることができ
る。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を示すが、本発明の範囲を超えない
限り、これに限定されるものではなし）。

実施例１〜３および比較例１〜２第１表に示す所定のエンジン油組成物（ＳＡＥ粘度グレ
ード５Ｗ−３０に調製）について、各種試験を行ない、
物性を評価した。結果を第１表に示す。

第１表より次のことが判る。すなわち、本発明の実施例
によれば剪断安定性が改善され、かつＨＴ／Ｈ３粘度も
上昇する。これらの結果は高温高剪断下の粘度が高く、
かつ剪断を受けても粘度イル下が少ないことを意味し、
マルチグレード−鱗典油の場合に問題となる高油温下で
の摩耗に対して、本発明が有効な手段であることを示し
ている。また、清浄性の一つの目安であるパネルコーキ
ング試験でのパネル付着量も少ない。

〔発明の効果〕

本発明の組成物は剪断安定性に優れたものである。しか
も本発明の組成物は清浄性にも優れたものである。

したがって本発明の組成物はマルチグレードエンジン油
組成物として各種エンジン用内燃機関油として利用する
ことができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）１００℃における動粘度が１〜５０センチストー
クスで、かつ粘度指数が６０以上の鉱油（Ａ）に対し、
組成物全量を基準として（Ｂ）数平均分子量が８００〜
８，０００のエチレン・α−オレフィン共重合体０．５
〜２０重量％、（Ｃ）数平均分子量が１０，０００〜２
５０，０００のポリメタアクリレートまたは該ポリメタ
アクリレートとオレフィン共重合体の混合物０．０５〜
２０重量％および（Ｄ）清浄分散剤および／または酸化
防止剤１〜２０重量％を配合してなるマルチグレードエ
ンジン油組成物。