JPS63209082A - 磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は高密度記録ディスク用磁気ヘッドに関するもの
である。

〔従来の技術及びその問題点〕

電子計算機の記録装置等に用いられる磁気記録装置は磁
気ヘッド及び磁気記録ディスクより構成されており、該
磁気ヘッドが磁気記録ディスク上を浮上して走行するこ
とによりデータの書き込み及び読み出しが行なわれる。

近年前記磁気記録装置は益々大容量化、高密度化が要求
される傾向にあり、そのためには磁気記録ディスクの磁
気特性を向上させると共に、磁気ヘッドの浮上量を微小
化する必要がある。

而して磁気ヘッドの浮上量を微小化して、かつ安定した
出力を得るためには、磁気ヘッド、磁気記録ディスク間
の間隔を一定に保持する必要がある。そのためには該磁
気記録ディスクの表面を非常に平滑にする必要があり、
通常Ａ２等の非磁性基板表面を鏡面加工してから、磁性
体薄膜を被覆して磁気記録ディスクを製造する方法がと
られている。

而るにこの様にして磁気記録ディスク表面を非常に平滑
にすると、停止時に磁気ヘッドが該磁気記録ディスクに
表面張力によって吸着しやすく、次に起動する際に磁気
ヘッド及び磁気記録ディスクの損傷を生じる場合が多く
問題となっている。

この様な磁気ヘッドの磁気記録ディスクへの吸着を防止
するため、非磁性基板上にラフピングテープにより円周
方向の溝即ちテクスチャリングを施した後、磁性体薄膜
を被覆する方法も試みられている。この方法によれば前
記磁気ヘッドの吸着は起りにくくなるものの、磁気記録
ディスク上の溝部では磁性体薄膜、磁気ヘッド間の距離
が変動するため出力が変動すると共に、前記溝部は完全
に清浄化することが困難であうで、該溝部から腐食を起
しやす（、耐食性の点でも問題があワた。

即ち、従来の磁気ヘッド及び磁気記録ディスクの断面を
模式的に示すと第３図の様になり、Ａ４合金基板５、Ｎ
１−Ｐ下地層１０、磁性体５ｓｉｉ。

保護膜１２から成る磁気記録ディスク１３において、Ｎ
１−Ｐ下地層ｌＯにテクスチャリングが施されているの
で、磁性体重１１１１、保護膜１２の表面にも溝を生じ
、磁気へラド１４のスライダ１５と前記磁気記録ディス
ク１３との間で吸着は起さな（なるものの、磁気ヘッド
のコアと磁性体８８１１間の距離が変動するため、出力
が変動する。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的
とするところは、高密度記録のため磁気ヘッドの浮上量
を微小化しても安定した出力が得られ、しかも該磁気ヘ
ッドの磁気記録ディスクへの吸着を起さないような磁気
ヘッドを提供することである。

即ち本発明はスライダ表面に、表面粗さ（Ｒａ）がｏ、
ｏｏｓ〜０．０２μｍとなる様に溝を施したことを特徴
とする磁気記録ヘッドである。

本発明において磁気ヘッドのスライダ表面に溝を施した
際の表面粗さ（Ｒａ）を０．００５〜０．０２μの範囲
内に限定したのは、ｏ、ｏｏｓ−未満では前記磁気ヘッ
ドの磁気記録ディスクへの吸着を防止する効果が不充分
であり、０．０２−を超えると起動、停止時におけるス
ライダ、磁気記録ディスク間の摩擦が大きくなり、該磁
気記録ディスクの損傷を生じる恐れがあるためである。

〔作用〕

本発明による磁気記録ヘッドは、スライダ表面に溝が施
されているので、非磁性基板上に前記テクスチャリング
を施さなくても、磁気記録ディスクへの吸着を起さない
、従って磁性体薄膜、磁気ヘッド間の距離を一定に保持
することが出来るので、該磁気ヘッドの浮上量を微小化
しても安定した出力を得ることが出来、高密度記録が可
能である。また鏡面仕上げの非磁性基板を使用すること
が出来るので、磁気記録ディスクの耐食性も優れている
。

次に本発明の効果について更に具体的に説明する。第１
図は本発明による磁気ヘッドの構造の概略を示す説明図
であって、該磁気へラドｌはスライダ２、傾斜部３、磁
気コア４より構成されている。而して磁気ヘッド１は磁
気記録ディスクの回転時に生じる風を傾斜部３で受ける
ことにより０．２〜０．３ｍ浮上し、該磁気記録ディス
クの起動又は停止時にはスライダ２が磁気記録ディスク
と接触する。前記磁気へラドｌはスライダ２の表面に、
長手方向即ち回転時に磁気記録ディスクが通過する方向
に、ラフピングテープにより溝が施されている。又磁気
ヘッドｌのＡ−Ａ断面及び磁気記録ディスクの断面を模
式的に示すと第２図の様になり、Ａ１合金基板５、Ｎ１
−Ｐ下地層６、磁性体薄膜７、保護膜８から成る磁気記
録ディスク９は、Ｎ１−Ｐ下地層６の表面が鏡面仕上げ
されているので磁性体薄膜７の表面が平滑であり、従っ
て磁気ヘッドのコア４と該磁性体薄膜７との間の距離が
一定に保持されて、安定した出力を得ることが出来る。

又磁気記録装置の停止時においては、表面に溝を施した
スライダ２が磁気記録ディスク９に接触するので、磁気
へラドｌと該磁気記録ディスク９との間の吸着も生じな
い。

（実施例１〕 次に本発明の具体的な実施例について説明する。

ＡＩ１合金基板上にＮ１−Ｐメッキを施し、鏡面加工し
た後、そのままの状態及び粒径３−のラッピングテープ
でテクスチャリングを施した状態で、Ｃｒ、Ｃｏ−Ｎｉ
、Ｃの順でスパッタリングして磁性体薄膜及び保護膜を
形成し、磁気記録ディスクを得た。磁気ヘッドとしては
、スライダ表面に粒径３μのラッピングテープで長手方
向に溝を形成し、０．０’１ｔｎｓの表面粗さとした本
発明による磁気ヘッド及び従来の磁気ヘッドを使用し、
第１表に示した磁気記録ディスク及び磁気ヘッドの組合
わせについて、耐吸着性及び出力変動を評価すると共に
、磁気記録ディスクについて６５℃Ｘ８０％Ｒ０Ｈ０の
耐食性試験を行ない、これらの結果を第１表に併記した
。尚耐吸着性に関しては、Ｃ８５（Ｃｏｎｔａｃｔ　５
Ｌａｒｔ　５ｔｏｐ）試験を２万回行なった後停止状態
で１００ｈｒｓ放置し、磁気ヘッドの磁気記録媒体への
吸着の有無を調べた。

第１表から明らかなように磁気ヘッドのスライダ表面に
溝を施した本発明例１は、該磁気ヘッドの磁気記録ディ
スクへの吸着を生じなく、出力が安定していると共に該
磁気記録ディスクの耐食性も優れている。一方従来の磁
気ヘッドを使用した従来例１及び２においては、磁気記
録ディスクのテクスチャリングを行なわなかった場合は
該磁気ヘッドの吸着を生じ、テクスチャリングを行なっ
た場合は吸着は生じないが出力変動が大きく、前記磁気
記録ディスクの耐食性も悪くなっている。

〔実施例２〕 Ａｆｆｉ合金基板上にＮ１−Ｐメッキを施し、鏡面加工
した後、Ｃｒ、Ｃｏ−Ｎｉ、、Ｃの順でスパッタリング
して磁性体薄膜及び保Ｘｉ　１１９を形成し、磁気記録
ディスクを得た。磁気ヘッドとしては、スライダ表面に
ラッピングテープで長手方向に溝を形成し、第２表に示
した表面粗さとした磁気ヘッドを使用し、磁気記録装置
の特性をＣ３Ｓ試験により評価した。即ち該磁気記録装
置の起動及び停止を繰返し行ない、その際の磁気ヘッド
、磁気記録ディスク間の動摩擦係数を測定すると共に、
摩擦によって生じる衝撃部らＨＤ　［（ｔｌｅａｄ　Ｄ
ｉｓｋＩｎ　ｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ　）をマイクロホン
で出力させて、１イＤＩ発生迄の繰返し回数を測定した
。更に実施例１と同様な方法で磁気ヘッドの耐吸着性も
評価し、これらの結果を第２表に併記した。

第　　２　　表 第２表から明らかな様に、スライダの表面粗さが本発明
の範囲内である本発明例隘２〜６は動摩擦係数が小さく
て、Ｃ５Ｓ試験時に磁気記録ディスクが損傷を受けにく
く、磁気ヘッドの吸着も生じない。一方前記表面粗さが
本発明の範囲外である比較例漱７〜９は動摩擦係数が大
きくて、磁気記録ディスクがｔｉ傷を受けやすく、表面
粗さが小さすぎるＮα７は磁気ヘッドの吸着も生じてい
る。

〔発明の効果〕

本発明による磁気ヘッドを使用すれば、該磁気ヘッドの
浮上量を微小化しても安定した出力を得ることが出来て
磁気ディスクの高密度記録が可能であると共に、該磁気
ヘッドの磁気記録ディスクへの吸着も生じない等工業上
顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁気ヘッドの構造の概略説明図、
第２図は本発明による磁気ヘッド及び磁気記録ディスク
の断面図、第３図は従来の磁気ヘッド及び磁気記録ディ
スクの断面図である。 １・・・磁気ヘッド、　２・・・スライダ、　３・・・
傾斜部、　４・・・磁気コア、　５・・・Ａ１合金基板
、　６・・・Ｎ１−Ｐ下地層、　７・・・磁性体薄膜、
　８・・・保護膜、　９・・・磁気記録ディスク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スライダ表面に、表面粗さ（Ｒａ）が０．００５〜０．
   ０２μｍとなる様に溝を施したことを特徴とする磁気ヘ
   ッド。