JPS63209002A - ロ−タリ−トランス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、フライングイレーズヘッドを有したＶＴＲ
等に用いられるロータリートランスに関し、特に、回転
ドラムの径が小とされ、然も、多チャンネルの伝送系を
必要とする場合に用いて好適なものである。

〔発明の概要〕

この発明は、フライングイレーズヘッドを有するＶＴＲ
等に用いられるロータリートランスにおいて、ローター
及びステーターに設けられるビデオチャンネル用の複数
本の溝より外周側にフライングイレーズチャンネル用の
導を設けることで、組立時に伴うバラツキの悪影響を低
減させると共に、ビデオチャンネルの性能を向上させる
ものである。

〔従来の技術〕

従来のＶＴＲにおいては、回転ヘッド型ＶＴＲが一般的
に知られている。この回転ヘッド型ＶＴＲでは、磁気ヘ
ッドと信号処理系との間にロータリートランスが介在さ
れ、ロータリートランスにより磁気ヘッドと信号処理系
とが結合されている。

このため、記録時においては、信号処理系からの記録信
号がロータリートランスを介して磁気ヘッドに伝送され
ると共に、再往時においては磁気ヘッドからの再生出力
がロータリートランスを介して信号処理系に伝送される
。

例えば、従来の２チヤンネルの伝送系を有するロータリ
ートランスの構造を第３図Ａの断面図に示すと共に、そ
の電気的な回路を第３図已に示す。

第３図Ａにおいて２１で示されるのが駆動モー夕により
回転する回転軸である。この回転軸２１には、図示せず
も回転部材が取り付けられ、この回転部材に２個の磁気
ヘッドが１８０°の角間隔で以て対向して取り付けられ
ると共に、円板状のローター２３が固着されている。ま
た、第３図Ａにおいて２２で示されるのが固定側とされ
る下部シリンダであり、下部シリンダ２２の内面に円板
状のステーター２４がローター２３と僅かな間隙を存す
る形で固着されている。

ローター２３の下面には、同心円状の３本の溝２５ａ、
２７．２５ｂ　（中心から径方向に順に記す）が設けら
れ、溝２５ａ、２５ｂにコイル２９ａ、２９ｂが配設さ
れると共に、溝２７にクロストーク防止用のショートリ
ング３１が配設されている。一方、ステーター２４の上
面には、ローター２３に設けられる溝２５ａ、２７，２
５ｂに対応する形で同様に同心円状の３本の溝２６ａ、
２８．２６ｂ（中心から径方向に順に記す）が設けられ
、溝２６ａ、２６ｂにコイル３０ａ、３０ｂが配設され
ると共に、溝２８にクロストーク防止用のショートリン
グ３２が配設されている。このため、第３図Ａにおいて
破線で示すように対向して設けられたコイル２９ａ及び
３０ａ、コイル２９ｂ及び３０ｂ間が夫々独立した形で
磁束により結合される。

第３図Ｂに示すように、ローター２３側のコイル２９ａ
から端子３５ａ及び３６ａが導出され、端子３５ａ及び
３６ａ間に一方の磁気ヘッドが接続されると共に、ロー
ター２３側のコイル２９ｂから端子３５ｂ及び３６ｂが
導出され、端子３５ｂ及び３６ｂ間に他方の磁気ヘッド
が接続される。

一方、ステーター２４側のコイル３０ａから端子３７ａ
及び３８ａが導出され、端子３７ａ及び３８ａと信号処
理系とが接続されると共に、ステーター２４側のコイル
３０ｂから端子３７ｂ及び３８ｂが導出され、端子３７
ｂ及び３８ｂと信号処理系とが接続される。

記録時においては、記録信号がロータリートランスを介
して所定の速度及び位相で回転する２個の磁気ヘッドに
供給され、磁気テープ上に記録がなされる。また、再生
時においては、２個の磁気ヘッドにより交互に再生され
た再生出力がロータリートランスを介して信号処理系に
供給され、１フイールド毎に交互に再生出力が取り出さ
れて再生処理がなされる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、最近では、ＶＴＲの小型化が進められ、回転ド
ラムの径ができ得る限り小とされると共に、ＶＴＲの性
能及び機能を向上きせるために消去を目的とするフライ
ングイレーズヘッドや記！！／再生用の磁気ヘッド等が
更に回転゛ドラムに設けられて多チャンネル化が図られ
ている。このため、伝送チャンネルの増加に伴って１チ
ヤンネルあたりのローター及びステーターの対向面積が
減少し、良好な伝送特性を確保することが難しい問題点
があった。

また、平面対向型のロータリートランスにおいては、磁
気ヘッドのインダクタンスとヘッドアンプとの結合を考
慮してロータリートランスのインダクタンスが均一とな
るように設計されるもので、内外径の寸法が制限される
場合においては、ローター及びステーターの最外周に設
けられるチャンネルの幅が最小とされる。このため、ロ
ータリートランスの回転ドラムへの組み込み時において
発生する芯ズレによる影響が寸法的に条件が厳しい最外
周のチャンネルに最も与えられ、伝送特性のバラツキや
特性の劣化が最外周のチャンネルにおいて生ずる。

従って、この発明の目的は、組立に伴うバラツキの悪影
響を低減させると共に、ビデオチャンネルの性能を向上
させ、回転ドラムの小型化を更に促進することができる
ロータリートランスを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明では、ビデオチャンネル用の複数の溝より外周
側にフライングイレーズのチャンネルの溝が設けられる
。

〔作用〕

ローター１及びステーター１２の内周側に設けられたビ
デオチャンネル用の溝２ａ〜２ｄより外周側に溝２ａ〜
２ｄより幅が狭められたフライングイレーズチャンネル
用の溝３が設けられる。このため、ロータリートランス
を回転ドラムに組み込んだ場合においても、ビデオチャ
ンネルに及ぼす芯ズレ等の悪影響が低減されると共に、
フライングイレーズチャンネルの幅が狭められた分だけ
ビデオチャンネルの幅が拡げられ、ビデオチャンネルの
性能が向上される。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、この発明が例えばフライングイレーズヘッド
を有した４ヘツド型のＶＴＲに適用された一実施例を示
す平面図である。第１図において１で示されるが回転軸
８に固着される円板状のローターである。

ローター１の中心には、円形の孔が設けられており、ロ
ーター１の内径（図中Ｌ１で示す）が例えば１２ｎ＋程
度とされている。また、ローター１の外径（図中Ｌ２で
示す）が例えば３５１１程度とされ、内外径（図中Ｌ３
で示す）が例えば１１．５ｆｌ程度とされている。

ローター１には、第１図に示すように、同心円状のやや
幅広の５本の溝２ａ〜２ｄ及び３が設けられている。最
内周に設けられた２ａから溝２ｄまでの４本の溝が４系
統のビデオチャンネルとして用いられる。ビデオチャン
ネル用の溝２ａ〜２ｄの夫々の幅は、例えば１ｍｍ程度
とされており、溝２ａ〜２ｄの夫々に５ターンの伝送用
のコイル５ａ〜５ｄが配設される。コイル５ａ〜５ｄか
ら導出される端子間の夫々に記Ｓ！／再生用の磁気ヘッ
ドが夫々に接続される。

一方、最外周のやや幅広の溝３がフライングイレーズチ
ャンネルとして用いられる。フライングイレーズチャン
ネル用の溝３の幅は、例えば、０゜６ｆｌ程度とさてお
り、溝３に３ターンの伝送用のコイル６が配設される。

コイル６から導出される端子間にフライングイレーズヘ
ッドが接続される。

やや幅広とされる溝２ａ〜２ｄ及び３の夫々の間には、
４本の溝が設けられている。この４本の溝４の夫々の幅
は、例えば０．３鶴程度とされており、溝４の夫々にク
ロストーク防止のためのショートリングが配設される。

また、ステーターは、上述したローター１と同様の形状
とされ、４本のビデオチャンネル用の溝。

フライングイレーズチャンネル用の溝及びショートリン
グ用の溝が設けられている。ステーターの４本のビデオ
チャンネル用の溝の夫々に伝送用の５ターンのコイルが
配設されると共に、フライングイレーズチャンネル用の
溝に３ターンの伝送用のコイルが配設され、コイルの夫
々が信号処理系と接続される。それと共に、ショートリ
ング用の溝の夫々にショートリングが配設される。

第２図は、回転ドラム内への組み込み状態を示す部分断
面図である。第２図において８で示されるのが駆動モー
タにより回転する回転軸である。

ローター１の中央に設けられた孔に駆動軸８が貫入され
た形でローター１の内周面１０が回転軸８に固着される
。また、第２図において１２で示されるのがステーター
である。ステーター１２がローター１と僅かな間隙豪有
する形で対向するように、ステーター１２の外周面１１
が固定側となる下部シリンダ９の内周面の所定位置に固
着される。

このため、第２図において破線で示すように対向して設
けられたコイル間が夫々独立した形で磁束により結合さ
れる。組み込み時に伴う芯ズレの影響は、記録時におい
てのみ一定の強さの信号を伝送できれば良い条件的に余
裕のあるフライングイレーズに与えられて特性上におい
ては問題とならず、バラツキが少な（特性的に有利な内
周側のチャンネルがビデオチャンネルとして用いられて
良好に信号が伝送される。

尚、この発明の一実施例においては、チャンネル間の全
てにショートリングを設ける構成について説明したが、
同時に磁気テープ上をトレースしない磁気ヘッドのコイ
ル間にはショー！・リングを設ける必要がなく、また、
ショートリングを用いることなく、同時に磁気テープ上
をトレースしないコイルをショートさせてショートリン
グの代わりに機能するようにしても良い。

また、この発明の一実施例においては、４ヘツド型のＶ
ＴＲにこの発明を適応した場合について説明したが、他
のフライングイレーズヘッドを有した多チャンネルのＶ
ＴＲに用いても良い。

〔発明の効果〕

この発明では、ローター及びステーターの内周側に設け
られたビデオチャンネル用の溝より外周側にフライング
イレーズチャンネル用の溝が設けられる。このため、ロ
ータリートランスを回転ドラムに組み込んだ場合におい
ても、ビデオチャンネルに及ぼす芯ズレ等の悪影響が低
減される。

また、特にこの発明の一実施例では、フライングイレー
ズチャンネル用の溝の幅がビデオチャンネル用の溝より
狭められ、狭められた分だけビデオチャンネルの幅が拡
げられるため、より以上にビデオチャンネルの性能を向
上させることができる。

従って、この発明に依れば、ビデオチャンネルの性能を
容易に良好に確保することができ、回転ドラムの小型化
を更に促進することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の平面図、第２図はこの発
明の一実施例の部分断面図、第３図Ａ及び第３図Ｂは従
来のロータリートランスの説明に用いる図である。 図面における主要な符号の説明 ｌ：ローター、　　　２ａ〜２ｄ：ビデオチャンネル用
の溝、　　３：フライングイレーズチャンネル用の溝、
　　　４ａ〜４ｄニジヨードリング用の清。 ５ａ〜５ｄ：ビデオチャンネル用のコイル。 ６：フライングイレーズチャンネル用のコイル。 ７：ショートリング、　　１２ニスチーター。 代理人　　　弁理士　杉　浦　正　知 ｎ−タリートランスめｔ８月 第３図Ｂ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ビデオチャンネル用の複数本の溝より外周側にフライン
   グイレーズのチャンネルの溝が設けられたことを特徴と
   するロータリートランス。