JPS63202825A

JPS63202825A - カラ−受像管

Info

Publication number: JPS63202825A
Application number: JP3646687A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Suetsugu; 末次　浩
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1987-02-18
Filing date: 1987-02-18
Publication date: 1988-08-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はカラー受像管に関し、特に色純度劣化を防止す
るシャドウマスク構体に関する。

〔従来の技術〕

一般に、カラー受像管は、はぼ短形状のフェースバネ部
と漏斗状のファンネル部と電子銃部から構成されている
。

第３図は従来のカラー受像管の一例を示す一部切欠き側
面図、第４図は第３図のフェースパネル部の断面図であ
る。

フェースパネル１には、フェースパネル１に埋め込まれ
たパネルピン２４を介して、多数の電子ビーム開孔を有
するシャドウマスク３とそれを固定するフレーム２と、
熱膨張時に色純度劣化を防止するパイルメタル支持部材
２６とそれらをパネルピン２４に保持するスプリング２
５とからなっており、またフェースパネル１内面には蛍
光体９が形成されている。特に、航空機や自動車等に搭
載するカラー受像管においては耐振特性を良くするため
第４図２に示すようにパネルピン２４をフェースパネル
１の長軸上や短軸上からずらしてコーナ一部に近付けて
いるものが使かわれている。このように構成されたカラ
ー受像管に電流を流し始めると、電子銃（１０）から射
出された電子ビームはその一部分はフェースパネル１面
上に形成された所定の蛍光体９に衝突するが残りの大部
分はシャドウマスク３に衝突して熱エネルギーを生じさ
せる。この熱エネルギーは、シャドウマスク３からフレ
ーム２、バイメタル支持部材２６を通じてスプリング２
５に伝わる。もし、第４図のようなスプリング２５に５
ＵＳ３０１のばね材（熱膨張率約１２Ｘ　１０−　’　
／”Ｃ）を用いるとフレーム２に固定されているシャド
ウマスク３は時計方向に回転してしまう。例えば第４図
に示すスプリング２５のパネルピン２４から長軸あるい
は短軸上におるバイメタル支持部材２６との溶接点２７
までの距離を４０ｍｍとすると３０℃の温度上昇でその
溶接点２７の位置が時計方向に回転する量は、４０Ｘ３
０Ｘ１２Ｘ１０−６崎０．’０１４　　（ａｍ　）とな
り、シャドウマスク構体全体も時計方向に回転し、シャ
ドウマスク３を通過する電子ビームは所定の蛍光体９に
衝突せずに色純度劣化を生じさせる。これを防止するた
めにスプリング２５に低熱膨張率を有するアンバー材（
熱膨張率約１．２×１０−６／’Ｃ）が使われる。この
とき３０°Ｃの温度上昇で先に示した溶接点位置が時計
方向に回転する量は４０Ｘ３０Ｘ１．２　ＸＩＯ””　≠０．００１（ａｍ
）となり、大幅な色純度の劣化を生じない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述したように、従来のカラー受像管では、次のような
問題点がある。

（１）アンバー材を用いたスプリング２５はカラー受像
管のガラス部品の接着等に必要な約４５０℃の温度にす
るとばね性が劣化するので、シャドウマスク構体をフェ
ースパネル２４に保持する機構としては機械的強度が著
しく弱くなる。

（２）フェースパネル１の寸法が大きくなると、パネル
ピン２４と長軸上及び短軸上のスプリング２５の溶接点
２７との距離が遠くなり、スプリング２５の長さも長く
なってしまうので機械的強度が弱くなる。

（３）スプリング２５にアンバー材を使わない場合は、
熱膨張によりシャドウマスク３とフレーム２の回転が生
じ、色純度の劣化を生じる。

本発明の目的は、機械的強度の劣化がなく色純度の高い
カラー受像管を提供することにある６〔問題点を解決す
るための手段〕本発明のカラー受像管は、シャドウマスクと前記シャド
ウマスクを支持補強するフレームと、前記フレームに溶
接されたバイメタル支持部材に一端が溶接された複数の
スプリングとを備えたシャドウマスク構体を有し、前記
スプリングをフェースパネルのパネルピンに支持させる
ことにより前記シャドウマスク構体を保持したカラー受
像管において、前記スプリングと前記バイメタル支持部
材の溶接点が前記フェースパネルの中心と前記パネルピ
ンを結ぶ直線上にある支持機構を有している。

〔実施例〕

次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例のフェースパネル部の断面図
である。

フェースパネル１に埋め込まれたパネルピン４の向きは
フェースパネルの中心を向いている。そしてスプリング
５の一端はパネルピン嵌合穴によりパネルピン４と嵌合
し他端はバイメタル支持部材６に溶接されている。この
スプリング５とバイメタル支持部材６の溶接点はほぼフ
ェースパネル１の中心とパネルピン４とを結ぶ直線上に
ある。

そしてバイメタル支持部材６はフレーム２に溶接されて
おり、またシャドウマスク３もフレーム２に溶接固定さ
れている。このようなシャドウマスク構体においては、
まず、電子ビームがシャドウマスク３と衝突して熱エネ
ルギーを生じるとその熱エネルギーはシャドウマスク３
とフレーム２を熱膨張させる。この熱膨張する方向は、
第１図に示す管軸に垂直な面においては、シャドウマス
ク３の中心（フェースパネルの中心）から放射状に伸び
る方向である。フレーム２に溶接されたバイメタル支持
部材６を通じて、スプリング５にフレーム２の熱膨張分
の力が加わるが、スプリング５とバイメタル支持部材６
の溶接点７がほぼパネルピン４とシャドウマスク３の中
心（フェースパネルの中心）とを結ぶ直線上にあるため
、スプリング５は放射状方向にしか作用せず、シャドウ
マスク３とフレーム２を回転させる力は生じない。そし
て、スプルング５の熱膨張についても放射状方向にしか
作用しないのでシャドウマスク３のフレーム２を回転さ
せることはない。

第２図は第１図に示すスプリングとバイメタル支持部材
の接続部の一例の斜視図である。

フレーム２にバイメタル支持部材６が溶接され、更にバ
イメタル部材６にはスプリング５が溶接点７で溶接によ
り支持固定されている。シャドウマスク３が熱膨張によ
り膨らみシャドウマスク３を通過する電子ビームが所定
蛍光体に衝突しなくなるドーミング現象については、バ
イメタル支持部材６が温度上昇によりシャドウマスク３
の中心部方向へ曲げられることにより補償される。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、スプリングとフレーム
との溶接点あるいは、スプリングとバイメタル支持部材
との溶接点がほぼフェースパネルの中心とパネルピンと
を結ぶ直線上にあることにより、スプリングに低熱膨張
を有する材料を使わずともシャドウマスクとフレームの
回転を生じさせず、色純度の劣化を防止できる。また、
フェースパネルのコーナ付近にパネルピンを設置するこ
とが可能となるので耐振特性を向上させることができる
。そして、このフェースパネルの寸法を大きくしてもシ
ャドウマスクとフレームの回転を生じさせず、かつ、機
械的強度も劣化させないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のフェースパネル部の断面図
、第２図は第１図に示すスプリングとバイメタル支持部
材の接続部の一例の斜視図、第３図は従来のカラー受像
管の一例を示す一部切欠き側面図、第４図は第３図のフ
ェースパネル部の断面図である。１・・・フェースパネル、２・・・フレーム、３・・・
シャドウマスク、４・・・パネルピン、５・・・スプリ
ング、６・・・バイメタル支持部材、７・・・溶接部、
８・・・ファンネル、９・・・蛍光体、１０・・・電子
銃、２４・・・パネルピン、２５・・・スプリング、２
６・・・バイメタル支持部材、２７・・・溶接点。こ箭１　＠

Claims

【特許請求の範囲】

シャドウマスクと前記シャドウマスクを支持補強するフ
レームと、前記フレームに溶接されたバイメタル支持部
材に一端が溶接された複数のスプリングとを備えたシャ
ドウマスク構体を有し、前記スプリングをフェースパネ
ルのパネルピンに支持させることにより前記シャドウマ
スク構体を保持したカラー受像管において、前記スプリ
ングと前記バイメタル支持部材の溶接点が前記フェース
パネルの中心と前記パネルピンを結ぶ直線上にあること
を特徴とするカラー受像管。