JPS63116341A - カラ−受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラー受像管、特にそのシャドウマスク構体の
構造に関する。

〔従来の技術およびその問題点〕

−ｍにカラー受像管は第４図に示すように、はぼ矩形状
のフェースパネル部１と漏斗状のファンネル部２と電子
銃部３から構成されている。フェースパネル部１にはフ
ェースパネルに埋め込まれたパネルピン７を介して多数
の電子ビーム開孔を有するシャドウマスク９とそれを固
定するフレーム４と、それに溶接固定されて熱膨張時に
色純度劣化を防止するバイメタル製支持部材５と、それ
をパネルピン７に保持するスプリング６とからなるシャ
ドウマスク構体が保持されており、またフェースパネル
内面には蛍光膜８が形成されてぃる。

特に航空機や自動車等に搭載するカラー受像管において
は、耐振特性を良くするため、第５図に示すようにパネ
ルピンをフェースパネルの長袖上や短軸上からずらして
、コーナ一部に近付けているものが使われている。この
ように構成されたカラー受像管の動作時に電子銃から射
出された電子ビームは、その一部分はフェースパネル面
上に形成された所定の蛍光体に射突するが、残りの大部
分はシャドウマスクに射突して熱エネルギーを生じさせ
る。この熱エネルギーはシャドウマスクがらフレーム、
バイメタル製支持部材を通じてスプリングに伝わる。も
し、第５図のようなスプリング６１に５ＶＳ３０１のバ
ネ材（熱膨張率約１２ＸＩＯ−６／’Ｃ）を用いるとフ
レーム４１に固定されているシャドウマスク９１は時計
方向に回転してしまう。例えば、第５図に示すスプリン
グ６１のパネルピン７１から長軸あるいは短軸上にある
バイメタル製支持部材５１との溶接点までの距離を４０
ｍｍとすると３０℃の温度上昇でその溶接点位置が時計
方向に回転する量は、 ４０Ｘ３０Ｘ１２Ｘ１０−６ζ０．０１４　　（關）と
なり、シャドウマスク構体全体も時計方向に回転し、シ
ャドウマスクを通過する電子ビームは所定の蛍光体に射
突せず色純度劣化を生じさせる。

これを防止するために低熱膨張率を有するバネ材を使用
することが考えられるが、今のところ最適なバネ材はな
い。低熱膨張率を有するものとしてアンバー材（熱膨張
率約１．２　Ｘ　１０−６／℃）があるが、もしこれを
スプリングに使用するとすれば先に示した溶接点位置が
時計方向に回転する量は、 ４０Ｘ３０Ｘ１．２　Ｘｌ０−６嬌０．００１　　（ｍ
ｓ）となり、大幅な色純度の劣化は生じない、ところが
、アンバー材を用いたスプリングはカラー受像管のガラ
ス部品の接着等に必要な約４５０℃の高温にするとへた
ってしまいバネ性をもたなくなる。そのため、シャドウ
マスク構体を保持する機構としては機械的強度が著しく
弱くなる。

次に、膨張時にシャドウマスクとフレームの回転を防止
する手段としては、フレームがフェースパネルの中心か
ら放射状方向に膨張するためそれに沿うようにスプリン
グとフレームの溶接点位置を動かすということが考えら
れる。

第６図にはフレーム４１の外周上でパネルピン７１から
引いた直線がフェースパネル１１の中心から放射状に延
びる直線と直交する点ＡおよびＢが示されている。パネ
ルピン７゛１で支持され、フレーム４１の外周上の点Ａ
またはＢで溶接されるスプリング（図示せず〉を考える
と、フレーム４１が熱膨張した場合、フレームとスプリ
ングとの溶接点位置はパネルピン７１から点ＡまたはＢ
の長さを半径とするような円上を動くだろう（点Ａと点
Ｂではフェースパネルの中心から引かれた直線と接して
いる）。実際上はスプリングもまた熱膨張することが考
えられるのでフレームとスプリングの溶接点位置はフェ
ースパネルの中心から延びる放射状の直線に沿うように
動く。しかしながら、パネルピン７１から点Ａまでの距
離は短かずきて第５図に示すような従来の形状のスプリ
ングでは取り付かず、パネルピン７１から点Ｂまでの距
離は長すぎて従来の形状のスプリングを取り付けたとし
ても機械的強度が弱くなる。

本発明の目的は、これらの問題点を解決し、色純度の劣
化を防止し得るシャドウマスク構体を備えたカラー受像
管を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、シャドウマスクとフレームと、このフレーム
に一端が固着された複数のスプリングとを備えたシャド
ウマスク構体を有し、スプリングをフェースパネルのパ
ネルピンに係止することによってシャドウマスク構体を
固定したカラー受像管において、スプリングの一面が一
端ではフレームに接し他端ではパネルピンに対峙してい
るように構成したことを特徴とする。スプリングはねじ
られてＶ次形に形成されている。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例のスプリング部分の斜視図で
ある。スプリング６２はフレーム４１に溶接されており
、そのスプリングの一面が一端ではフレーム４１に接し
、他端ではパネルピン（図示せず）に対峙している。ま
た、スプリングはねじられてＶ字形の形状となっている
。第２図は第１図のスプリングを使用した時のフェース
パネル部の断面図である。シャドウマスク９１の中心（
フェースパネルの中心）からスプリング６２とフレーム
４１との溶接点に引かれた直線とパネルピン７１からス
プリング６２とフレーム４１との溶接点に引かれた直線
とは直交している。

このようなシャドウマスク構体においては、まず電子ビ
ームがシャドウマスクに射突して熱エネルギーを生じる
と、その熱エネルギーはシャドウマスクとフレームを熱
膨張させる。この熱膨張する方向は第２図のような管軸
に垂直な面においては、シャドウマスクの中心（フェー
スパネルの中心）から放射状に延びる方向である。シャ
ドウマスクの中心からスプリングとフレームとの溶接点
に引かれた直線とパネルピンからスプリングとフレーム
との溶接点に引かれた直線は直交しているので、シャド
ウマスクとフレームが熱膨張するとスプリングとフレー
ムとの溶接点はシャドウマスクの中心から放射状に延び
る直線と接するように移動する。そして、シャドウマス
クとフレームで生じた熱エネルギーはスプリングにも伝
わるのでスプリングも熱膨張を始めて、はぼシャドウマ
スクの中心から放射状に延びる直線に沿うように移動す
る。そのため、シャドウマスクとフレームの回転がほと
んど生じない。

また第１図に示すようにスプリングのフレームの溶接す
る位置がパネルピンの位置よりもａだけ蛍光面に近いと
き、シャドウマスクが熱膨張により膨らみ、シャドウマ
スクを通過する電子ビームが所定の蛍光体に射突しなく
なる現象（ドーミング現象）を補償するように働く。

第３図には本発明の他の実施例のスプリング部分の斜視
図を示す。第１図の実施例と比べてスプリングの曲げら
れた部分の向きが逆になっているが、スプリング６３の
フレーム４１に溶接する位置がパネルピンの位置よりも
ａだけ蛍光面に近いことは変わっていない。この場合も
また、上述した効果と同じ効果と示す。

〔発明の効果〕

以上説明したようにスプリングの一面が一端ではフレー
ムに接し、他端ではパネルピンに対峙することにより、
低熱膨張の材料からなるスプリングを使わすともシャド
ウマスクとフレームの回転を生じさせず色純度の劣化を
防止できる。また、フェースパネルのコーナー付近にパ
ネルピンを配設することが可能となるので耐振特性を向
上させることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例のスプリング部分の斜視図、
第２図は本発明の一実施例のフェースパネル部の断面図
、第３図は本発明の他の実施例のスプリング部分の斜視
図、第４図は従来のカラー受像管を説明する図、第５図
は従来のカラー受像管の一例を説明するためのフェース
パネル部の断面図、第６図はスプリングとフレームとの
溶接点位置を検討する図である。 １１・・・フェースパネル、４１・・・フレーム、６２
．６３・・・スプリング、７１・・・パネルピン、９１
・・・シャドウマスク。 代理人　弁理士　内　原　　晋（宇Ｊ ｉｐで 一一 彬　１　■ 第３　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）シャドウマスクと、前記シャドウマスクを支持補
   強するフレームと、前記フレームに一端が固着された複
   数のスプリングとを備えたシャドウマスク構体を有し、
   前記スプリングをフェースパネルのパネルピンに支持さ
   せることにより前記シャドウマスク構体を固定したカラ
   ー受像管において、前記スプリングの一面が一端では前
   記フレームに接し他端では前記パネルピンに対峙するこ
   とを特徴とするカラー受像管。
2. （２）前記スプリングをねじって前記スプリングをＶ字
   形にすることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記
   載のカラー受像管。
3. （３）前記スプリングの前記フレームに固着する位置が
   、前記パネルピンの位置よりも前記フェースパネルに形
   成された蛍光面に近いことを特徴とする特許請求の範囲
   第（２）項記載のカラー受像管。