JPS63201365A - 燃料噴射弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ケーシング内に配設された電磁石と、アーマ
チュアと、該アーマチュアと結合されていてばね負荷さ
れたシール要素とを有する形式の内燃機関用の燃料噴射
弁に関する。

〔従来の技術〕

内燃機関の吸込管内に組み込まれた、電磁石により操作
される燃料噴射弁は、短い電気的操作パルスを受けて適
量の燃料を該吸込管内に供給するという役目を有してい
る。先行技術の燃料噴射弁の場合、コイルばねの力を受
けて弁座体に押付けられる、電磁石のアーマチュアと結
合されたシール要素が、その作動中に該弁座体から持ち
上げられる。

内燃機関の回転数が上昇し、パルス列がそれに応じて密
になると、シール要素、アーマチュア及びばねの慣性力
によるかく乱が顕在化する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の課題は、冒頭に述べた型式の燃料噴射弁を、操
作中に移動する部分の質量が可能な限り小さくなり、結
果として弁の高い動的特性が得られるように改良するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば、この課題は、シール要素が、円板状で
あると同時に電磁石のアーマチュアとして構成され、か
つケーシングが、シール要素の上面近傍の電磁石の環状
の極片として構成されることにより解決される。

〔作用〕

この構成によって、電磁石の力は、通常、コアとして中
心に配設されている極片だけでなく、該極片を間隔を置
いて同心的に取り囲む環状の第２の極片をも経由して、
強磁性材料から成るアーマチュアに伝達される。

本発明によれば、アーマチュアは、同時にシール要素と
して構成されているので、唯一の部品しか必要でなくな
る。

アーマチュアを円板状に構成することによって、材料の
厚さを小さくすることができ、その結果可動部の質量は
大幅に減少する。中心極片と第２の極片間の環状の空隙
を除いて、シール要素は、はぼその全表面が電磁石によ
か吸引されるので、きわめて迅速な応動が保証される。

電磁石に相対する弁座に着座するシール要素に作用する
押圧力は、有利には、該シール要素を同心的に包囲する
薄板ばね（ダイヤフラムばね）ＦＣよって発生される。

薄板ばねは、その外周部がケーシングに固着されており
、その中心部においてシール要素を半径方向の間隙を以
て案内するとともに、単に該シール要素上に当接するも
のであって、そこに挟着されるべきものではない。有利
には、薄板ばねは、その外周部において、弁ケーシング
の底部と該弁ケーシングな閉鎖するキャップとの間で、
該キャップと該ケーシングの環状のシート面によって保
持される。

同時に、このような燃料噴射弁の製造は、簡単かつ合理
的に実施できる。燃料が薄板ばねの下側の室内に違し、
したがって弁座に到達できるようＫするために、薄板ば
ねに透孔を穿設することが望ましい。その結果、前記室
に別個の燃料供給手段を設ける必要はな（なる。

薄板ばねに透孔を穿設することは、その１更に、操作時
に軸方向に動かされる薄板ばねの流動抵抗が著しく低減
されるという利点を伴う。

透孔な実質的に円周方向及び／又は半径方向に延びるス
リット状に形成し、全周にわたって均一に配分して設け
ることが有利である。これによって、薄板ばねの弾力性
が同時に高められ、弱いばね特性が達成される。スリッ
ト状の透孔は、１つ又は複数の道を持つスパイラルの形
状に構成することもできる。この２つの構成の場合、薄
板ばねは、外周部においても、またシール要素に隣接す
る部分においても、それぞれ環状の中実の領域を有する
ことが有利である。

シール要素が、休止状態において、該シール要素の直径
よりも着干小さい直径を持つリング状の弁座に着座する
場合には、円板形の平らなシール要素の直径は円錐又は
球形の弁と比較して大きい方が、特に有益である。この
ような構造であれば、シール要素がわずかに軸方向にス
トロークしただけで、燃料の流れに対して比較的大きな
面積が解放される。この面積は、円周とストロークの積
に相当する。

円周が大きいために、弁座体に配設された複数の燃料噴
射ノズルの横断面に少なくとも相当する面積を解放する
には、わずかなストロークがあれば十分である。必要と
されるストロークが小さいということは、シール要素の
表面と磁石の極片との間の空隙をそれに応じて小さく構
成することができる。磁気の空隙が小さいということは
、まさに高い磁気的吸引力が発揮されることを意味する
。

本発明の燃料噴射弁の別の利点として、シール要素の面
が作動状態において弁座を完全に覆っている限り、シー
ル要素が平らであるために１それを半径方向に正確に案
内する必要はないという点が挙げられる。可動部分の軽
快な動きを確保するために、ある程度半径方向にすき間
を与えておくことが望まれる。コイルばねを用いた際に
発生したような、軸方向の振動は、薄板ばねを用いるこ
とで完全に排除される。平らなアーマチュア自体は、そ
の質量が小さいことにより、操作周波数の範囲内では、
共振を起こしにくい。アーマチュアの全面が、シール面
として活用できるので、その直径を従来の構造のものと
比較して、実質的に減じることができる。

板ばね特有の荷重の累増的特性と相まって、このシステ
ムは高い動特性を発揮することができ、そしてシール要
素を俊敏に開閉させることができる。薄板ばねが半径に
沿ってＳ字型の横断面を有し、中心領域と周囲領域が異
なる平面内に配置されている場合には、特に有利なばね
特性を得ることができる。シール要素に閉鎖力を作用さ
せるのに有利な薄板ばねのバイアスは、中心領域に対し
て開口方向と逆向きにずらされた平面内に周囲領域が配
置されている時に達成される。

〔実施例〕

唯一の図面は、本発明の燃料噴射弁（１０）の底部領域
の概略的横断面を示す。本発明の燃料噴射弁は、凹円錐
形のケーシング（１２）を有しており、該ケーシング内
において縦軸（１４）Ｉｃ同軸的にコイル（１８）が空
隙（１６）を存して配設されており、該コイルは、その
中心に強磁性材料から成る棒状のコア（２ｏ）を有して
いる。コイル（１８）の図示されていない端部において
、コア（２０）及びケーシング（１２）が円板状に形成
されるとともに互に結合されている。

ケーシング（１２）の円筒壁（２２）は、図示されたコ
ア（２０）の自由端（２４）のところで、縦軸（１４）
に向けて屈曲され、平らな底部（２６）として構成され
ている。この底部は、中央においてコアに対し環状の空
隙（２８）を提供し、また壁（２２）の近傍において周
囲に一様に配分された開口（３０）、（３２）を有して
いる。

底部（２６）のコイル（１８）から離れる向きに、平ら
な長方形の横断面を持つ環状の突出部（３４）が、極片
として空隙（２８）を限定しつつ配設されており、該極
片の端面ば、コア（２０）の自由端（２４）と同じ平面
内に位置している。コア及び突出部（３４）は、コイル
（１８〕によって励起される電磁石（３５）の２つの磁
極として構成されている。この極片（２４）、（３４）
に対して、平面シールと呼ばれる円板形のシール要素（
３６）が、アーマチュアとして配設されており、該シー
ル要素は、休止状態において、同心的に包囲する薄板ば
ね（３８）によって、弁座体（４２）の弁座（４０）に
押付けられる。コイル（１８）にｔｍが通されると、強
磁性材料から成るシール（３６）は、極片（２４）、（
３４）により吸引され、そして軸方向にわずかでも移動
すると、弁座（４０）において大きな横断面の環状の通
路が解放される。シール（３６）は、極片（２＋）。

（３４）側の外縁部に、薄板ばね（３８）を受は止める
ための環状の空所を有している。極片を構成する突出部
（３４）の外径は、シール（３６）の外径と同じである
。

複数の燃料ノズル（４４）、（４６）を有する非磁性材
料の弁座体（４２）は、ケーシング（１２）の底部（２
６）にわたって折り曲げられたキャップ（４８）の中心
に配設されている。

ケーシング壁（２２）の膨大部（５２〕上に延びるキャ
ップ（４８）の縁部（５４）の端部（５０）は、周囲を
折り曲げられて、キャップ（４８）をケーシング（１２
）に一体的に結合させる。キャップ（４８）の縁部（５
４）から円板部分にかげての部位に、ｏリングシール（
δ８）を収容するための環状の空所（５６）が設けられ
ている。

キャップ（４８）の内側の外縁部には、長方形の横断面
を持つ環状の突出部（６０）が設けられており、該突出
部の上に薄板ばね（３８）が着座する。薄板ばね（３８
）のケーシング（１２）側の面には、突出部（６０）に
対向してスペースリング（６２）が配設されており、該
スペースリングは、同時に、ケーシング（１２）の底部
（２６）とキャップ縁部（５４）との間の密封を行う。

薄板ばね（３８）は、複数の透孔（６３）。

（６４）を有しており、該透孔は、周囲に一様に配分さ
れた、本質的に円周方向及び半径方向に延びるスリット
として構成されている。このようにして、開口（３０）
、（３２）を経て噴射ノズル（４６）、（４８）に至る
燃料の流れは、シール（３６）が弁座（４０〕から引き
離された時に実現され、そして、その操作の際の流通抵
抗は、低減される。

【図面の簡単な説明】 図面は、本発明の燃料噴射弁の底部領域の概略的横断面
を示す。 １０・・・燃料噴射弁、１２・・・ケーシング、１８・
・・コイル、２０・・・コア、２６・・・底部、３４・
・・極片、３５・・・電磁石、３６・・・シール要素、
３８・・・薄板ばね、４ｏ・・・弁座、４８・・・キャ
ップ、６０・・・突出部、６２・・・スペースリング、
６３　、６４・・・透孔

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．　ケーシング内に配設された電磁石と、アーマチユ
   アと、該アーマチユアと結合されていてばね負荷された
   シール要素とを有する形式の内燃機関用の燃料噴射弁に
   おいて、 前記シール要素（３６）は、円板状であると同時に前記
   電磁石（３５）のアーマチユアとして構成されており、
   前記ケーシング（１２）は、前記シール要素（３６）の
   上面近傍の、前記電磁石（３５）のリング状の極片（３
   ４）として構成されている、燃料噴射弁。
2. ２．　前記ばねが薄板ばね（３８）として構成されてい
   る、請求項１記載の燃料噴射弁。
3. ３．　前記薄板ばね（３８）は、半径方向の間隙を以て
   前記シール要素（３６）上に位置している、請求項２記
   載の燃料噴射弁。
4. ４．　前記薄板ばね（３８）の中心領域及び周囲領域は
   、互いに移行する一定の異なる平面内で延びている、請
   求項２記載の燃料噴射弁。
5. ５．　前記薄板ばね（３８）は、実質的に円周方向及び
   ／又は半径方向に延びる、全周にわたつて均一に配分さ
   れたスリツト状の透孔（６３，６４）を有している、請
   求項２記載の燃料噴射弁。
6. ６．　弁を収容するケーシング（１２）の底部（２６）
   における前記薄板ばね（３８）の外周部の固定は、スペ
   ースリング（６２）と前記ケーシング（１２）を閉鎖す
   るキヤツプ（４８）の環状の突出部（６０）との間で行
   われる、請求項２記載の燃料噴射弁。
7. ７．　前記シール要素（３６）は、休止状態において円
   形の弁座（４０）に当接し、該弁座の直径は、該シール
   要素（３６）の直径よりも若干小さい、請求項１記載の
   燃料噴射弁。